JPH056082A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH056082A
JPH056082A JP3158875A JP15887591A JPH056082A JP H056082 A JPH056082 A JP H056082A JP 3158875 A JP3158875 A JP 3158875A JP 15887591 A JP15887591 A JP 15887591A JP H056082 A JPH056082 A JP H056082A
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JP
Japan
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developing roller
toner
rubber
image
developing
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JP3158875A
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English (en)
Inventor
Koji Hirano
浩二 平野
Minoru Yoshida
稔 吉田
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Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Intelligent Technology Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH056082A publication Critical patent/JPH056082A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0812Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the developer regulating means, e.g. structure of doctor blade

Abstract

(57)【要約】 【目的】白抜けや濃度ムラ等の不良画像のない高品位の
画像が得られ、かつ長期間の使用においてもトナー層厚
の変化や画質の劣化が生じない現像装置を提供すること
を目的とする。 【構成】像担持体に対向配置された弾性を有する現像ロ
ーラと、この現像ローラの表面にトナー薄層を形成する
もので、前記現像ローラと接触する箇所がゴムまたは樹
脂からなる弾性部材とから構成されるトナー薄層形成手
段と、このトナー薄層形成手段の前記現像ローラへの食
い込み量を規制するゴムまたは樹脂からなる規制部材と
を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置や静電記録
装置において静電潜像を可視化する現像装置に係り、特
に一成分系現像剤を用いて高品位の画像を得ることを可
能とする現像装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、一成分系現像剤を用いる現像方法
の一つとして、加圧現像法( Impression Deveropment
)が知られている。この方法は、静電潜像とトナー担
持体とを実質的に零の相対周辺速度で接触させることを
特徴としており、例えば米国特許3,152,012、
同3,731,148、特開昭47−13088、同4
7−13089等に開示されている。この加圧現像法
は、磁性材料が不用であるため装置の簡素化および小型
化が可能であるとともに、トナーのカラー化が容易であ
る等、多くの利点を有している。
【0004】上記加圧現像法においては、トナー担持体
を静電潜像に押圧もしくは接触させて現像を行うため、
弾性および導電性を有する現像ローラを用いることが必
要となる。特に静電潜像保持体が剛体である場合は、こ
れを傷つけるのを避けるため、現像ローラを弾性体で構
成することが必須条件となる。また周知の現像電極効果
やバイアス効果を得るためには、現像ローラ表面もしく
は表面近傍に導電層を設け、必要に応じてバイアス電圧
を印加することが望ましい。更に、トナーへの電荷の付
与はトナー担持体と、トナー層を形成するためのブレー
ドとの摩擦帯電によりなされるため、トナー担持体にト
ナー層形成ブレード圧接し、一定のニップ幅を確保する
ことが必要である。トナーに十分な電荷の付与を行なう
ためには、トナー層形成ブレードの材質として電荷の極
性に合わせた摩擦帯電系列の材質を用いることが望まし
い。
【0005】しかし、現像ローラを弾性体で構成してい
るため、トナーに充分な電荷を付与するためには、トナ
ー層形成ブレードを現像ローラに食い込ませて使用しな
ければならず、そのため現像ローラにはトナー層形成ブ
レードとの接触箇所において歪みが発生する。特に現像
ローラが静止している場合には、チップによる食い込み
が大きくなり、そのため現像ローラに生じる歪みも大き
くなり、再び現像ローラが回転し始めた後も歪みは回復
しなければ、画像上に白抜けや濃度ムラといった画像不
良が生じ、高品質の画像を維持することが困難になると
いう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題を解決すべくなされたもので、白抜けや
濃度ムラ等の不良画像のない高品位の画像が得られ、か
つ長期間の使用においてもトナー層厚の変化や画質の劣
化が生じない現像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、像担持体に対向配置された弾性を有す
る現像ローラと、この現像ローラの表面にトナー薄層を
形成するもので、前記現像ローラと接触する箇所がゴム
または樹脂からなる弾性部材とから構成されるトナー薄
層形成手段と、このトナー薄層形成手段の前記現像ロー
ラへの食い込み量を規制するゴムまたは樹脂からなる規
制部材とを具備することを特徴とする現像装置を提供す
る。
【0009】また、本発明は、像担持体に対向配置され
た弾性を有する現像ローラと、この現像ローラの表面に
トナー薄層を形成するもので、前記現像ローラと接触す
る箇所がゴムまたは樹脂からなる弾性部材とから構成さ
れるトナー薄層形成手段と、このトナー薄層形成手段の
前記現像ローラへの食い込み量を規制するゴムまたは樹
脂からなる規制部材と、前記トナー薄層形成手段の前記
現像ローラへの食い込み量が一定の値に近づいたとき
に、前記現像ローラを回転させる手段とを具備すること
を特徴とする現像装置を提供する
【0010】規制部材を構成するゴムまたは樹脂は、前
記弾性部材を構成するゴム又は樹脂と同一又はそれより
高い硬度を有することが望ましい。なお、同一の硬度と
した場合には、トナー薄層形成手段の弾性部材と規制部
材とを一体的に形成することが出来る。
【0011】
【作用】本発明の現像装置は、トナー層形成ブレードの
現像ローラへの食い込み量を一定の値以上にならぬよう
に規制する部材を具備している。そのため、必要以上の
食い込み量の増加を容易に防止することが可能であり、
かつトナーに充分な電荷を付与するのに必要な現像ロー
ラへの食い込み量を得ることが可能となる。更に、トナ
ー薄層形成手段の前記現像ローラへの食い込み量が一定
の値に近づいたときに、現像ローラを回転させるように
することにより、現像ローラが長期間の使用によって弾
性回復力が落ちた際にも、歪みの発生を最小限に抑え白
抜けや濃度ムラといった画像不良の発生を防ぐことがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係る接触型一
成分非磁性現像装置103を示す断面図である。この現
像装置103は、導電性と弾性とを有する現像ローラ1
09の表面に非磁性トナーの薄層を形成し、これを感光
体102の表面に接触させることにより現像を行うもの
であり、キャリア、マグネットローラ、トナー濃度コン
トロール等が不用であるため、小型化、低価格化が可能
な現像方式である。以下にこの現像装置103を用いた
現像プロセスについて説明する。
【0014】トナー容器112内の非磁性トナー113
は、ミキサー114に攪拌されつつトナー供給ローラ1
11に送られ、次いで、このトナー供給ローラ111に
より現像ローラ109に供給される。トナー113の一
部は、現像ローラ109の機械的搬送力と、現像ローラ
109の表面やその他の部材との摩擦による帯電による
静電力によって、現像ローラ109の回転に伴って付着
搬送される。その後、第1のブレードホルダ117、ス
ペーサ118および第2のブレードホルダ119により
保持され、現像ローラ109に当接されたブレード11
0によりトナー搬送量が規制されると同時に、現像ロー
ラ109とブレード110との摩擦により、トナーの摩
擦帯電が行われる。
【0015】本実施例においては、負帯電の有機感光体
ドラム102を使用する反転現像であるため、トナーと
しては負帯電トナーを用い、ブレード110は、トナ−
を負帯電させ易い材質のものを使用している。また、感
光体表面電位−500vに対し、現像バイアス電位とし
て−200vを保護抵抗を介して現像ローラ109の金
属シャフト(109a)に給電している。
【0016】現像ローラ109は、感光体ドラム102
の約1.2〜4倍程度の速度で矢印方向(with)に感光
体ドラム102と約1〜4mm程度の接触幅(現像ニッ
プ)をもって接触回転している。トナー粒子は現像位置
でも帯電されるため、かぶりが少なく極めてシャープな
画像が得られる。現像残りトナーは、リカバリーブレー
ド(マイラーフィルム)115を擦り抜け、現像器内へ
戻る。また何らかの原因で現像ローラ109からトナー
が落ちるとマシン内または転写紙を汚すことになるた
め、トナーと反応してトナーを溶着させるような可塑剤
等の部材116を下部に取り付けることにより上記問題
点を克服している。なお、上述の現像装置103は、上
下反対に置かれることがあってもトナーが落下しないと
いう利点を有している。
【0017】図1において、参照数字121はブレード
ホルダAに取り付けられたバックル板を表わし、このバ
ッフス板は、ブレード110の裏面に取り付けられたモ
ルトプレン等からなる発泡材123と当接されることに
より、トナーのシールを行なうとともに、ブレード11
0の振動を押さえている。
【0018】更に、図には示していないが、現像器両サ
イドのフレームと現像ローラ109の間にあるシール部
表面は、ブレード110に取り付けてある食い込み量規
制ガイド110dを受ける規制支持部材となっている。
また、シール部上方には光学式センサーSが取り付けら
れており、図2に示すように、センサーSからブレード
までの距離を測定し、その値から食い込み規制ガイド1
10dと規制支持部材のギャップXを求めている。本実
施例では、このギャップXが50μmになったときに現
像ローラが回転するように構成されている。回転角度は
1°から359°の範囲内で歪みの発生箇所が再びブレ
ード110や感光体102に押圧されなければ良く、本
実施例では1回の回転で30°移動するようになってい
る。
【0019】更にまた、ブレード110は、ブレードホ
ルダ117の回転軸117aを介して、加圧用の複数の
圧縮スプリング120により現像ローラ109に押圧さ
れる。本実施例においては、圧縮スプリング120によ
る加圧量を70g/cmに設定している。
【0020】図3は、図1に示す現像装置103に用い
られるトナー薄層形成ブレード110を詳細に示す斜視
図である。トナー薄層形成ブレード110は、例えばス
テンレスやベリリウム銅またはリン青銅板等からなる薄
板バネ110aの先端部に、例えばシリコンゴムやウレ
タンゴム等のJIS−A硬度で30〜85度のゴム弾性
体または樹脂からなる、当接部の断面が半径1〜10mm
程度の円筒形状の突起(チップ)110bを長手方向に
並列に接着したもので、その両端部にウレタンフォーム
から成るシール材110cおよび食い込み量規制ガイド
110dが取り付けられている。なお、チップの取り付
け方は勘合したり挾持するなど他の方法でも精度良く取
り付けられればどの様な方法でも良い。本実施例では、
薄板バネ110aにリン青銅板を使用し、厚さを0.1
5mmのものを使用したが形状および材質によっては0.
1〜2mm程度のものを用いることが可能である。またチ
ップ110bとしてはJIS−A規格80°、半径3mm
のシリコンゴムを用い、シール材110cとしてはJI
S−A規格10°のウレタンフォームを使用している。
シール材110cは、チップ110bの凸部の高さより
厚いため、凸型のチップ110bが現像ローラに圧接さ
れるとき、両端方向へのトナーの移動を確実にシールす
ることができ、また、シール材110cは、トナー薄層
形成ブレード110の先端部を包むように構成されてい
るため、トナーの搬送によるハガレを防止することが出
来、長寿命で安定したシールが実現できる。
【0021】食い込み規制ガイド110dの凸部はチッ
プの110bの凸部より低くなっているが、寸法の差は
以下のような実験により決定した。即ち、現像ローラと
トナー薄層形成ブレードを接触させた状態で放置し、現
像ローラ上に発生した歪みと画像上に現れるムラの相関
を調べた。歪みは、レーザ変位計を用いて基準とブレー
ド間のギャップを測定することで求めた。なおこの実験
に用いた現像器及び現像ローラの構成については後述す
る。表1に、現像ローラ上に発生した歪みと画像ムラの
関係を示す。
【0022】
【表1】
【0023】この表1から、現像ローラに歪みが約20
0μm以上生じた場合に画像ムラが発生することがわか
る。この結果から、食い込み量規制ガイド110dとチ
ップ110bの高低差は200μm以内であれば画像ム
ラが発生しないことになる。しかし本実施例ではチップ
にシリコンゴムを用いているため、長期間の使用におけ
る摩耗による高さの変化および現像ローラの劣化による
歪みの発生状況の変化も考慮する必要がある。このうち
現像ローラの劣化については約3万枚連続印字の加速試
験後に再び現像ローラ上の歪みと画像濃度ムラの関係を
測定したが、劣化による歪みの発生状況はほとんど変化
がなく、無視できるレベルであることが分かった。そこ
で食い込み量規制ガイド110dの高さはチップ110
bの摩耗量に左右されることが分かり、以下の式を満た
すことでチップ110bの摩耗量を無視できる。 Gh=≦R−(Ch+Ch×20%) 但し、Gh=規制ガイドとチップの高さの差(μm) R=画像ムラの発生する歪み量(μm) Ch=チップの摩耗による高さの変化量(μm)
【0024】本実施例ではR=200、Ch=70であ
るので、Gh≦116μmを満たす範囲であればよく、
そこで食い込み量規制ガイド110dはチップ110b
より100μm小さなものとした。なおこの寸法差は現
像ローラやチップの構成、材質、硬度により適宜変化す
るものである。
【0025】次に、トナー薄層形成ブレード110のチ
ップ110bの硬度と前述の食い込み量規制ガイド11
0dの硬度との関係を調べた。即ち、前述のようにJI
S−A規格80°のシリコンゴムからなるチップ110
bと、JIS−A規格60°、70°、80°、90°
のウレタンゴムからなる食い込み量規制ガイド110d
とを現像器に組み込み、この現像器を長期間放置し、放
置後の画像サンプルに異常がないかを確認した。その結
果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2に示すように、JIS−A規格60°
及び70°のウレタンゴムからなる食い込み量規制ガイ
ド110dを用いた現像器では、ソリッド画像上に濃度
ムラが生じ、さらに全面ベタ画像を印字した際にはブレ
ード押圧跡が等間隔ではっきりと現れた。これは食い込
み量規制ガイド110dの硬度がチップ110bより低
い場合には食い込み量規制ガイド110d自身の長期間
の放置による変形量が大きくなり、そのためチップ11
0bの食い込み量自体が増加したことが原因である。こ
のことから、食い込み量規制ガイド110dをゴム弾性
体または樹脂で構成する場合は、チップ110bの硬度
と同じ、もしくは高いものを用いることが必須条件であ
ることが確認された。そこで本実施例では食い込み量規
制ガイド110dをJIS−A規格96°のウレタンゴ
ムにより構成しており、これにより規制ガイド110d
自身の変形量を無視している。また、本発明のトナー薄
層形成ブレード110は、薄板バネ110a上にチップ
110bがマウントされているため薄板バネ110bの
弾性により容易にしかも確実にしかも確実にムラのない
トナー層を形成することが可能である。但し、現像ロー
ラと前記チップ110bとの接線方向の精度は圧力ムラ
となりトナー層や画像に影響を与えるため重要となる。
【0028】このため、本発明のトナー薄層形成ブレー
ド110では、図4に示すように、チップ110bを、
薄板バネ110aの端部からd1 だけ離れた位置からマ
ウントすることにより、マウントのための成形や接着の
際の押え、および位置決めとして使用されることによ
り、薄板バネの短手方向のマウント構造、しいては前述
の現像ローラとの接線方向の精度を向上させることがで
きる。なおd1 をあまり大きくとると、トナーの流れに
よる圧力により層形成状態不良となるため0.5mm〜5
mm程度であれば良く、望ましくは0.5mm〜2mm程度が
最適である。本実施例ではd1 を0.5mmとしている。
また上記チップ110bの長手方向の長さLpは薄板バ
ネ110aの長手方向の長さLcに対してd2 +d3
だけ短い。すなわちLc=Lp+d2 +d3 となりd2
+d3 部には前述のウレタンフォームからなるシール部
材110cが貼り付けられる。d2 +d3 の長さはあま
り長くすると現像器自体が大きくなる。またシール幅を
考えると片側最低3mm程度必要であるためd2 +d3
6〜30mm程度、望ましくは6〜20mm程度にするのが
よい。またこのときのチップ110bの長さLpは有効
現像幅よりも大きくそして薄板バネ110cの長さLc
は現像ローラのサイドシールにかかる程度長く設定され
る。
【0029】図5は、本実施例に係る現像装置に用いら
れる現像ローラ109の一例を示す斜視断面図である。
本発明に用いられる現像方式において第1に要求される
現像ローラ109の要件は「導電性と弾性を有する」と
いうことであり、これを満足する一番簡単な構成は金属
シャフトと導電性ゴムローラという組み合わせである。
しかし、現像ローラ109が感光体ドラムと十分な接触
幅を得るためには、ゴム硬度50°以下のゴムを用いる
ことが望ましく、またトナーを現像ローラ表面に圧接さ
れつつ搬送されるために表面の平滑性が必要となる。ま
た、トナーのフィルミング防止のためには表面の粘着性
が少ないことも必要になる。そのため、図5に示すよう
に、金属シャフト109aの周囲に、弾性体層109b
と表面導電層109cの2層構造を設けることとした。
弾性体層109bとしては、導電性のものとそうでない
ものの2通りが考えられるが、導電層109cにハクリ
やキズが生じる場合も考慮して導電性のものの方が望ま
しい。また、弾性体層109bは、ブレード110や感
光体102と圧接されているため、梱包時や長時間放置
されることによるJISK6301に示される永久歪
(%)も問題となり、10%を越えると画像に現像ロー
ラ周期のムラが生じてしまうため、弾性体層109bの
圧縮歪(%)は10%以下、好ましくは5%以下とする
ことが望ましい。
【0030】ゴム硬度と永久歪(%)との関係は、一般
にゴム硬度が大きいほど永久歪は小さくなるという傾向
があるので、材料と相互のバランスが重要となる。以上
のことを考慮し、弾性体層109bに要求される特性を
クリアするものとして、本実施例では導電性ウレタンゴ
ムを選択したが、他にも導電性EPDMゴムや導電性シ
リコンゴムなども要求される特性をクリアしており、こ
れらを用いることも可能である。
【0031】導電性ウレタンゴムから成る弾性体層10
9bは、JIS規格K6301のA型硬度計で28°の
硬度を有し、外径は18mmである。また、導電性シリコ
ンの電気抵抗値は、弾性ローラを直径60mmのステンレ
ス製ローラと接触幅が2mmになるように平行配置し、両
ローラの金属シャフト間に100vの電位差を設けた時
に観測される電流を測定することにより算出した結果、
3.4×103 Ω・cmであった。また、永久歪はJIS
K6301に示される測定方法を用いて測定した結果、
3.8%であった。導電層109cは直接トナーや感光
体に接触するため、可塑剤、加硫剤、プロセスオイル等
のしみだしによりトナーや感光体を汚染されないもので
なければならず、また表面の平滑性については3μmR
zが望ましく、それ以上になると表面の凹凸の模様が画
像に現れやすくなる。平滑度3μmRzを実現するため
には弾性体層109bに十分膜厚の大きい導電層109
cを設けた後、後加工(研磨)により所定の外径、表面
粗さに仕上げるということが考えられるが、コストが高
くなるため後加工なしで実現するためには弾性体層10
9bの表面粗さと導電層109cの膜厚とその塗料の粘
度を最適に選択しなければならない。図6は、弾性体層
109bの表面に導電層109cを形成するための代表
的方法を示したものである。図6(a)はスプレーによ
る塗布方法、図6(b)はディッピングによる方法、図
6(c)はナイフエッジによる方法をそれぞれ示す。そ
れぞれの方法における塗料の粘度はスプレー法<ディッ
ピング法≦ナイフエッジ法となり、表面の平滑度3μm
Rzを実現するために必要な塗料の膜厚T(μm)は、
弾性体層109bの表面粗さをS(μmRz)とすれば
スプレー法においてはT≧10×S、ディッピング法お
よびナイフエッジ法においてはT≧5×Sを満足すれば
可能となる。
【0032】本実施例では、導電層109bは、ポリウ
レタン樹脂中に導電性カーボン微粒子を分散することに
より103 Ω・cmの導電性を付与したものを採用し、以
下の工程により導電性ウレタンゴムから成る弾性層10
9b表面に導電性ポリウレタン塗料を塗布し乾燥後、熱
処理を行うことにより形成した。
【0033】まず、導電性ポリウレタン塗料として日本
ミラクトロン(株)社製の商品名「スパレックスDH2
0Z313」を用い、これにメチルエチルケトン(ME
K)とテトラヒドロフラン(THF)を1:1の割合で
混合した希釈溶剤を等量添加した。「スパレックスDH
20Z313」は、熱可塑性ポリウレタンをベースにし
た溶液タイプの導電性ポリウレタン塗料である。この希
釈された塗料を十分に攪拌したのち、溶剤で洗浄した弾
性体層109bの表面にディッピング法を用いて塗布を
行う。弾性体層109bの引き上げ速度は2.5mm/s
ecとした。塗布後、約30分間空気中で乾燥し、その
後100℃で20分間熱処理を施した。この結果、層厚
30〜40μmの導電層109cが得られた。導電層1
09cの層厚は、ディッピング法の引き上げ速度、およ
び塗料の粘度を変化させることにより10μm〜500
μmの範囲まで得ることが可能である。以上の工程によ
り、金属シャフト109aと導電層109cの間の抵抗
値が5×103 Ω・cm、ゴム硬度がJIS規格K630
1のA型硬度計で31°の硬度を有し、表面粗さが3μ
mRzの現像ローラ109を得ることができた。
【0034】次に、表面が負に帯電された有機感光体に
レーザビームを照射することによって潜像を形成し、こ
れを反転現像法によって可視像化する、いわゆるレーザ
プリンタに上述の現像装置を適用した場合を例示する。
【0035】レーザプリンタにおいて、画像部電位、す
なわち露光部電位を−80v、非画像部電位すなわち未
露光部電位を−500v、現像バイアスを−200v、
感光体ドラム102と現像ローラ109の接触幅を1.
5mmとして反転現像を実行したところ、画像濃度1.4
でかぶりがまったく無く、極めてシャープなライン画像
とムラのない均一なソリッド画像を有する印字サンプル
を得た。また、この現像器をマシン内に長期間放置した
後も、濃度ムラやブレード押圧跡なども発生せず、極め
て良好な画像を得ることができ、さらに1万枚のライフ
テストによっても初期画像と同等の極めて良好な画像を
得ることができた。
【0036】比較のため、トナー層形成ブレード110
を、食い込み量規制ガイド110dをはずしたトナー薄
層形成ブレードに交換し、このトナー薄層形成ブレード
を組み込んだ現像器により印字テストを実施した(その
他の条件は同じ)。
【0037】その結果、初期画像においては本発明と同
等の極めて良好な画像サンプルを得ることができたが、
長期間の放置後の画像サンプルでは、ソリッド画像上に
濃度ムラが生じ、さらに全面ベタ画像を印字した際には
ブレード押圧跡が等間隔ではっきりと現れてしまい、食
い込み量を調整する機能を有しないことが確認された。
【0038】次に、本実施例の現像装置と、本実施例の
現像装置から現像ローラの回転機構を除去した現像装置
の比較を行った例について説明する。回転機構を除去し
た現像装置では、初期画像およびライフ初期における長
期間の放置においては本実施例に係る現像装置と同等の
極めて良好な画像を得ることができた。しかし1万枚の
ライフテスト終了後に再び長期間の放置を行ったとこ
ろ、全面ベタ画像において若干ではあるがブレード押圧
跡が現れてしまった。これはライフにより現像ローラの
弾性復元力が弱くなったのが原因である。
【0039】しかし、本実施例における現像装置では、
ライフによる現像ローラの弾性復元力が弱くなっても現
像ローラを回転させることにより歪みの発生を最小限に
抑えるため、画像への影響は全くなく、極めて良好な画
像を得ることができた。
【0040】以上、本発明における一実施例においては
硬度の尺度としてJIS−A規格を用いたが、他の方法
(ASKER−C硬度等)を用いることも当然可能であ
る。また、本実施例ではトナー層形成ブレードとして板
バネにゴムチップをマウントしたタイプを用いたが、チ
ップ部は樹脂や金属であってもよく、さらに形状につい
ても棒状のタイプや現像ローラとの接触部がエッジで構
成されているものなどでもよく、要はトナーに均一で充
分な帯電付与を行えるものであれば問題はない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ナーに十分な帯電がなされ、かつ長期間の使用において
も画像濃度ムラや地かぶり等の画像の劣化が生じない安
定した高品位の画像を得ることのできる現像装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る現像装置を示す断面図
【図2】センサーとブレード間のギャップの測定方法を
示す図。
【図3】本発明の現像装置に用いられるトナー薄層形成
ブレードの一例を示す斜視図
【図4】本発明の現像装置に用いられるトナー薄層形成
ブレードの詳細図
【図5】本発明における現像ローラの一実施例の斜視断
面図
【図6】本発明における現像ローラの導電層を形成する
方法を示す図。
【符号の説明】
109…現像ローラ、109a…金属シャフト、109
b…弾性体層、109c…導電層、110…ブレード、
110a…薄板バネ材、110b…チップ、110c…
シール材、110d…食い込み規制ガイド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に対向配置された弾性を有する
    現像ローラと、この現像ローラの表面にトナー薄層を形
    成するもので、前記現像ローラと接触する箇所がゴムま
    たは樹脂からなる弾性部材とから構成されるトナー薄層
    形成手段と、このトナー薄層形成手段の前記現像ローラ
    への食い込み量を規制するゴムまたは樹脂からなる規制
    部材とを具備することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記規制部材を構成するゴムまたは樹脂
    は、前記弾性部材を構成するゴム又は樹脂と同一又はそ
    れより高い硬度を有することを特徴とする請求項1に記
    載の現像装置。
  3. 【請求項3】 像担持体に対向配置された弾性を有する
    現像ローラと、この現像ローラの表面にトナー薄層を形
    成するもので、前記現像ローラと接触する箇所がゴムま
    たは樹脂からなる弾性部材とから構成されるトナー薄層
    形成手段と、このトナー薄層形成手段の前記現像ローラ
    への食い込み量を規制するゴムまたは樹脂からなる規制
    部材と、前記トナー薄層形成手段の前記現像ローラへの
    食い込み量が一定の値に近づいたときに、前記現像ロー
    ラを回転させる手段とを具備することを特徴とする現像
    装置。
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