JPH0764394A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0764394A
JPH0764394A JP21584593A JP21584593A JPH0764394A JP H0764394 A JPH0764394 A JP H0764394A JP 21584593 A JP21584593 A JP 21584593A JP 21584593 A JP21584593 A JP 21584593A JP H0764394 A JPH0764394 A JP H0764394A
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JP
Japan
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toner
roller
developing roller
developing
developer
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Application number
JP21584593A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kasai
利博 笠井
Osamu Takagi
修 高木
Takao Izumi
貴雄 泉
Yoshiya Hashimoto
佳也 橋本
Naoko Seto
尚子 瀬戸
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、現像ロ−ラ上のトナ−が均一に帯電
され、かつ、トナ−層厚のむらも生じず、結果的に画像
濃度ムラや非画像部のカブリ等の不良画像のない高品位
の画像が得られ、かつ長期間の使用においてもトナー層
厚の変化やトナー消費量の増加が生じない一成分系の現
像装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明は静電潜像を担持する感光体ドラム1に
対向配置され前記静電潜像に現像剤を供給するための弾
性を有する現像ロ−ラ2と、この現像ロ−ラ2の表面よ
り硬度が大きく、前記現像ロ−ラ2の表面に接触してそ
の表面に凹部2aを形成し、該凹部2aとの間で前記現
像剤を摩擦帯電させるとともに、前記現像ロ−ラ2の表
面に現像剤薄層を形成するトナ−層形成ロ−ラ3とを具
備し、前記トナ−層形成ロ−ラ3はその軸方向の中央部
の径を両端部の径よりも大きくしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置や静電記
録装置において静電潜像を可視化する現像装置に関し、
さらに詳しくは一成分系現像剤によって高品質の画像を
得ることができる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一成分系現像剤を用いる現像方法の一つ
として、加圧現像法が知られている。この方法は静電潜
像とトナー粒子もしくはトナー担持体を実質的に零の相
対周辺速度で接触させることを特徴としており(米国特
許3,152,012、同2,731,148、特開昭
47−13088、同47−13089等)、磁性材料
が不用であるため、装置の簡素化および小型化が可能で
あるとともに、トナーのカラー化が容易である等多くの
利点を有している。
【0003】上記加圧現像法においては、トナー担持体
を静電潜像に押圧もしくは接触させて現像を行なうた
め、弾性および導電性を有する現像ローラを用いること
が必要となる。特に、静電潜像保持体が剛体である場合
はこれを傷つけるのを避けるため、現像ローラを弾性体
で構成することが必須条件となる。また、周知の現像電
極効果やバイアス効果を得るためには、現像ローラの表
面もしくは表面の近傍に導電層を設け、必要に応じてバ
イアス電圧を印加することが望ましい。さらに、トナー
への電荷の付与はトナー担持体、トナー層を形成するた
めのブレードとの摩擦帯電によりなされるため、前記ト
ナー担持体に前記トナー層形成ブレードを圧接させて一
定なニップ幅を確保することが必要である。トナーに十
分な電荷の付与を行なうためには、トナー層形成ブレー
ドの材質としては、電荷の極性に合わせた摩擦帯電系列
の材質を用いることが望ましい。特に、レーザプリンタ
やディジタルPPC等に用いられる感光体上に負帯電を
行ない、同極性に帯電したトナーで現像を行なう、いわ
ゆる反転現像方式ではトナーに負の電荷を付与するため
正に帯電しやすいシリコンゴムが用いられることが多
い。
【0004】しかし、シリコンゴムではライフによりブ
レードの先端部に摩耗が生じ易すく、そのためにトナー
の帯電量や層厚が変化し、得られた画像において濃度ム
ラ、およびベタ画像の濃度追従性の悪化、非画像部のカ
ブリ等の画像不良、また、帯電量が低くなることで現像
効率がアップしトナーの消費量が大幅に増加するなどの
問題が発生した。そこで、摩耗しない金属或いは硬い合
成樹脂のトナ−薄層化規制部材ロ−ラを用いる方式が提
案されている(特開昭62−291678等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トナ−薄層化規制部材ロ−ラはその全長に亘って径が一
定化されていたため、現像ロ−ラとトナ−薄層化規制部
材ロ−ラとの間の接触圧にその軸方向で圧力むらが生じ
ていた。このため、現像ロ−ラ上でトナ−の層厚のむら
及びトナ−の帯電量のむらが生じてしまい、結果的に画
像の濃度むらや部分的にかぶりを生じてしまうという問
題があった。
【0006】そこで、本発明は、現像ロ−ラ上の現像剤
が均一に帯電され、かつ、現像剤層厚のむらも生じず、
結果的に画像濃度ムラや非画像部のカブリ等の不良画像
のない高品位の画像が得られ、かつ長期間の使用におい
ても現像剤層厚の変化や現像剤消費量の増加が生じない
一成分系の現像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、静電潜像を担持する像担持体に対向配置さ
れ前記静電潜像に現像剤を供給するための弾性を有する
現像ロ−ラと、この現像ロ−ラの表面より硬度が大き
く、前記現像ロ−ラの表面に接触してその表面に凹部を
形成し、該凹部との間で前記現像剤を摩擦帯電させると
ともに、前記現像ロ−ラの表面に現像剤薄層を形成する
現像剤層形成ロ−ラとを具備し、前記現像剤層形成ロ−
ラはその軸方向の中央部の径を両端部の径よりも大きく
したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記現像剤層形成ロ−ラの軸方向の中央部の径
を両端部の径よりも大きくすることにより、現像ロ−ラ
との接触圧力を軸方向の全幅に亘って均一化し、一定厚
さの現像剤層を現像ロ−ラ上に形成し、現像する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の現像装置を図1および図2に
示す一実施例を参照して説明する。図1中1はたとえ
ば、レーザプリンタに備えられ、表面が負に帯電される
有機の像担持体としての感光体ドラムで、この感光体ド
ラム1は矢印で示すように、時計方向に回転される。こ
の有機感光体ドラム1の表面にはレーザビームが照射さ
れて潜像が形成され、この潜像は現像装置により、反転
現像法によって可視像化される。上記現像装置は導電性
と弾性とを有する現像ロ−ラ2を回転自在に備え、この
現像ロ−ラ2は上記感光体ドラム1に対向されている。
また、図中6はトナー容器で、このトナー容器6内には
現像剤としての非磁性トナー8が収容されている。さら
に、前記トナー容器6内には前記非磁性トナー8を攪拌
するための現像剤攪拌器7が回転自在に設けられている
とともに、上記現像ロ−ラ2にトナ−を供給するための
トナー供給ローラ4が回転自在に設けられている。上記
現像ローラ2の上部側には現像剤層形成ロ−ラとしての
トナ−層形成ロ−ラ3がスプリング11により付勢され
て当接されているとともに、下部側には現像ローラ2上
に残留したトナーを回収するための回収ローラ9が回転
自在に設けられ、この回収ローラ9には掻き落としブレ
ード10が当接されている。
【0010】図1の現像装置は接触型一成分非磁性の装
置で、この現像装置は上記現像ローラ2の表面に非磁性
トナーの薄層を形成し、これを感光体ドラム1の表面に
接触させることにより現像を行なうものである。この現
像はトナ−濃度コントロ−ラ等が不用であり小型化、低
価格化が可能な現像方式として知られている。
【0011】上記現像装置で用いられる現像ローラ2は
導電性と弾性を有するが、これを満足する一番簡単な構
成は金属シャフト2aと導電性ゴムローラという組合わ
せである。しかし、感光体ドラム1と十分な接触幅を得
るためにはゴム硬度はJIS規格50°以下が望まし
く、またトナーを現像ローラ2の表面に均一に塗布させ
るためには表面の平滑性が必要となる。そのため、金属
シャフト2aの周囲を弾性体層2bと表面導電層2cの
二層構成とした。前記弾性体層2bを選択する場合、導
電性のものと、そうでないものの2通りが考えられる
が、前記表面導電層2cにハクリやキズが生じる場合も
考慮して導電性のものの方が望ましい。
【0012】また、前記弾性体層2bはトナ−層形成ロ
−ラ3や感光体ドラム1と圧接されているため、梱包時
や長時間放置されることによるJISK6301に示さ
れる永久歪(%)も問題となり、10%を越えると画像
に現像ローラ2の周期のムラが生じてしまう。このた
め、前記弾性体層2bの圧縮歪(%)は10%以下、好
ましくは5%以下としなければならない。上記ゴム硬度
と永久歪(%)との関係は一般にゴム硬度が大きいほど
歪は小さくなるという傾向があるので材料と相互のバラ
ンスが重要となる。
【0013】以上、上記弾性体層2bに要求される特性
をクリアするものとして導電性ウレタンゴムや導電性E
PDMゴムや導電性シリコンゴムなどが要求される特性
をクリアしており、これらを用いることが可能である。
【0014】この現像装置で採用した導電性ウレタンゴ
ムから成る弾性体層2bは、JIS規格K6301のA
型硬度計で30°の硬度を有し、外径は18mmであ
る。また導電性ウレタンゴムの電気抵抗値は、上記の弾
性ローラを直径60mmの鋼製ローラと接触幅が2mm
になるように平行配置し、両ローラの金属シャフト間に
100vの電位差を設けた時に観測される電流を測定す
ることにより算出した結果、3.4×103 Ω・cmで
あった。また永久歪はJISK6301に示される測定
方法を用いて測定した結果、3.8%であった。
【0015】次に、上記導電層2cは直接トナーや感光
体ドラム1に接触するため可塑剤、加硫剤、プロセスオ
イル等のしみだしにより、トナーや感光体ドラム1を汚
染させないものでなければならず、また表面の平滑性に
ついては3μmRz以下が望ましく、それ以上になると
表面の凹凸の模様が画像に表れやすくなる。
【0016】上記導電層2cの平滑度3μmRzを実現
するためには、弾性体層2bに十分膜厚の大きい導電層
2cを付けた後、後加工(研磨)により所定の外径、表
面粗さに仕上げるということが考えられる。しかし、コ
ストが高くなるため後加工なしで実現するためには前記
弾性体層2bの表面粗さと、導電層2cの膜厚とその塗
料の粘度を最適に選択しなければならない。上記弾性体
層2bに導電層2cを形成させるための代表的方法とし
て、スプレーによる塗布方法、ディッピングによる方
法、ナイフエッジによる方法がある。それぞれの方法に
おける塗料の粘度は、スプレー法<ディッピング法≦ナ
イフエッジ法となり、前記表面の平滑度3μmRzを実
現するために必要な塗料の膜厚T(μm)は、弾性体層
2bの表面粗さをS(μmRz)とすればスプレー法に
おいてはT≧10×S、ディッピング法およびナイフエ
ッジ法ではT≧5×Sを満足すれば可能となる。
【0017】この現像装置では導電層2cはポリウレタ
ン樹脂中に導電性カーボン微粒子を分散することにより
103 Ω・cmの導電性を付与したものを採用した。次
に、以下の工程により導電性ウレタンゴムから成る弾性
層表面に導電性ポリウレタン塗料を塗布し乾燥後、熱処
理を行ない形成した。
【0018】まず、導電性ポリウレタン塗料の原液に、
メチルエチルケトン(MEK)とテトラヒドロフラン
(THF)を1:1の割合で混合した希釈溶剤を等量添
加する。この希釈溶剤中にはアクリル樹脂系帯電制御剤
が導電性ポリウレタン塗料に対して3%の割合で添加さ
れている。これはトナーを所望の帯電量に帯電させるた
めに添加したものである。次にこの塗料を十分に撹拌し
たのち、溶剤で洗浄した弾性体層2bの表面にディッピ
ング法を用いて塗布を行なう。弾性体層2bの引き上げ
速度は2.5mm/secとした。塗布後、約30分間
空気中で乾燥し、その後約100℃で20分間熱処理を
施した。この結果、層厚70〜80μmの導電層2cが
得られた。導電層2cの層厚はディッピング法の引き上
げ速度、および塗料の粘度を変化させることにより10
μm〜500μmの範囲まで可能である。以上の工程に
より現像ローラ2は非磁性の金属シャフト2aと導電層
2c間の抵抗値が5×103 Ω・cm、ゴム硬度がJI
S規格K6301のA型硬度計で35°の硬度を有し、
表面粗さが3μmRzのものを得ることができた。
【0019】しかして、現像時にはトナー容器6内の非
磁性トナー8は現像剤攪拌器7によってトナー供給ロー
ラ4の近傍に搬送される。このトナー供給ローラ4の近
傍に搬送された非磁性トナー8は、トナー供給ローラ4
の回転に伴って現像ローラ2の近傍まで搬送される。こ
の時、非磁性トナー8はトナー供給ローラ4と現像ロー
ラ2の間に挟まれて一部は現像ローラ2と接触すること
により摩擦帯電され、トナー供給ローラ4と現像ローラ
2の間に印加されている電界によって現像ローラ2に付
着する。
【0020】また、摩擦帯電されなかったその周りのト
ナーは現像ローラ2の摩擦力或いは静電力で付着してい
るトナーに引きずられるように現像ローラ2に付着す
る。ここで、トナー供給ローラ4は現像ローラ2に対し
てバイアス印加の効果が現れる必要があるために、現像
ローラ2ほどの低抵抗の必要性は無いが、ある程度導電
性(半導電性程度)が必要である。
【0021】しかしながら、現像ローラ2と同様な低抵
抗のローラでは電気的なリークが発生してしまい使用で
きないので、本実施例では、現像ローラ2と同じ材質の
導電性ウレタンゴムを使用した。但し、表面には導電性
塗料の塗布は実施していない。
【0022】上記現像ローラ2上に形成されたトナー層
はトナー層形成ローラ3によりトナーの層厚が規制さ
れ、ある一定量のトナーのみが通過して均一なトナー層
が現像ローラ2上に形成される。この時、トナーはトナ
ー層厚のみ規制されれば良いのでは無く、不十分な帯電
状態であるのを一定の均一な帯電量にする必要がある。
【0023】本実施例で採用したトナー層形成ローラ3
は、鋼の金属棒を用いて固定されている。ここで、現像
ローラ2の直径は18mmとし、表面粗さRzは1.7
μmであり、トナー層形成ローラ3の直径は14mmで
ある。この2つのロ−ラ2,3を接触させると、図2の
ように、トナ−層形成ロ−ラ3が剛体であるため、現像
ロ−ラ2に食い込み、これにより、現像ローラ2の表面
に凹部2aが形成され接触ニップ幅を多く取ることがで
き、トナーの現像ローラ2或いはトナー層形成ローラ3
との接触確率が向上し、トナーを充分に帯電させること
が出来るようになる。
【0024】このことについて、もう少し詳細に述べ
る。ここで、トナ−のバインダー樹脂は主にポリスチレ
ンであり、現像ロ−ラ2は表面にポリウレタン塗料が塗
布されているので、この2つの物質間の動摩擦係数は
0.438となる(潤滑ハンドブック 日本潤滑学会編
養賢堂発行による)。
【0025】また、鋼とポリスチレンの動摩擦係数は、
0.368(潤滑ハンドブック 日本潤滑学会編 養賢
堂発行による)である。このように、トナ−に対して現
像ロ−ラ2表面の動摩擦係数がトナ−層形成ロ−ラ3の
動摩擦係数よりも大きいため、現像ロ−ラ2の表面に充
分な量のトナ−層厚を形成することができるのである。
【0026】さらに、トナ−層形成ロ−ラ3とトナ−と
の動摩擦は、トナ−層形成ロ−ラ3と現像ロ−ラ2が形
成するニップ部において、現像ロ−ラ2の回転に追随し
ようとするトナ−に対して抗する力として作用すること
になる。これは、トナ−をこの接触ニップ部において、
攪乱させる作用となる。このために、トナ−は現像ロ−
ラ2およびトナ−層形成ロ−ラ3との接触の確率が飛躍
的に向上し、摩擦帯電が充分に行われるようになるもの
である。
【0027】このように、現像ロ−ラ2上に均一な層厚
で、十分に帯電したトナ−層を形成させるためには、上
記のような現像ロ−ラ2とトナ−及びトナ−層形成ロ−
ラ3と、トナ−との動摩擦係数は重要なファクタである
が、トナ−を現像ロ−ラ2と、トナ−層形成ロ−ラ3と
のニップ部をすり抜けて現像ロ−ラ2上に十分な量のト
ナ−層を形成するためには、このニップ部の圧力分布が
問題となる。
【0028】つまり、急激に圧力が高くなるようなトナ
−層形成部材たとえば、本実施例で用いたような外形が
円弧状になるロ−ラではなくて、鋼製で平面形状のよう
な部材(角材のような部材)では、かぶりのない画像を
得るためには、トナ−に十分な摩擦帯電を実施するため
に必要な現像ロ−ラ2への押圧力を与えると、現像ロ−
ラ2上のトナ−量は、0.5mg/cm2 となってしまい、
十分な量のトナ−層を現像ロ−ラ2上に形成させること
はできなかった。
【0029】すなわち、トナ−の現像ロ−ラ2と、トナ
−層形成ロ−ラ3で形成する接触ニップ部への侵入を容
易にするためには、現像ロ−ラ2とトナ−層形成ロ−ラ
3での圧力が徐々に増大するような構成にする必要があ
る。
【0030】このように、現像ロ−ラ2とトナ−層形成
ロ−ラ3での圧力が徐々に増大するような構成とした、
本実施例においては、現像ロ−ラ2上のトナ−の量は、
1mg/cm2 となり、十分な量のトナ−層を現像ロ−ラ2
上に形成させることができる。このときの押圧力は、6
00gfであった。
【0031】また、十分な量のトナ−層を形成させるた
めには、トナ−の現像ロ−ラ2とトナ−層形成ロ−ラ
(鋼材)3とが形成するニップ部への侵入経路の形状も
影響を与える。
【0032】図1及び図2のように、ニップ部への侵入
経路が徐々に狭くなるような構造にすることによって、
現像ロ−ラ2の回転に伴うニップ部へトナ−を送り込む
もうとする力を常に一定圧力に保つことができるため
に、安定したトナ−搬送量が確保できる。この方式で
は、トナ−層形成ロ−ラ3の現像ロ−ラ2への押圧力
は、600gfであり、このときの、現像ロ−ラ2上のト
ナ−の重量は1.0mg/cm2で帯電量は、−8μc/g
であった。
【0033】このニップ部への侵入経路が、トナ−層厚
にどのような影響を与えているかを比較検討するため、
図3のような構造の現像器で実験を実施した。図中20
は現像ロ−ラで、この現像ロ−ラ20は上記実施例のも
のと全く同一のものである。21は先端部が2.5mmの
Rを持つ鋼材で、板バネ25によって支持されて現像ロ
−ラ20に圧接され、圧接力は同じ600gfとした。2
2はトナ−供給ロ−ラであり、上記実施例と全く同一の
ものである。このような構成の現像器で、現像ロ−ラ2
0上のトナ−の重量は、0.6mg/cm2 で帯電量は、−
6μc/g であり、トナ−量及び帯電量も不満足な結果
であった。
【0034】このように、ニップ部への侵入経路が徐々
に狭くなるような構造にすることによって、現像ロ−ラ
2の回転に伴うニップ部へトナ−を送り込もうとする力
を常に一定に保つことができるために、安定したトナ−
搬送量が確保できることが分かった。
【0035】また、上記現像ロ−ラ2よりも硬いトナ−
薄層形成部材と弾性体の現像ロ−ラ2のニップ部の圧力
分布をニップ部の中央で最も高くし、両端部で弱くする
ことを、トナ−薄層形成部材をロ−ル形状とすることに
よって達成した場合、現像ロ−ラ2の回転によって、弾
性体である現像ロ−ラ2のニップ部近辺が変形すること
になる。この変形により、現像ロ−ラ2の回転方向でニ
ップ部より上流側では膨らみ、下流側ではへこむように
なる。この現象は、現像ロ−ラ2のゴム硬度及びトナ−
層形成ロ−ラのゴム硬度あるいは両者の摩擦係数、現像
ロ−ラ2の回転速度によって、その程度は異なる。そこ
で、トナ−薄層形成部材による現像ロ−ラ2の変形が大
きい場合には、両者のニップ部の上流側と下流側でトナ
−に対する圧力が変わってしまい、現像ロ−ラ2上のト
ナ−薄層形成及びトナ−への摩擦帯電付与に不都合が発
生してしまう。
【0036】これを回避するために、トナ−層形成ロ−
ラ3を現像ロ−ラ2に対してウイズ方向回転となるよう
に回転させることによって、逆方向の現像ロ−ラ2の変
形を生じさせて、ニップ近辺における現像ロ−ラの変形
を防止することによって、前記不都合を解消することも
可能である。
【0037】ところで、トナ−層形成ロ−ラ3と現像ロ
−ラ2の接触圧がロ−ラ軸方向において圧力むらがある
と、現像ロ−ラ2上のトナ−層厚のむらとなり、これが
画像むらとなって表れる。この圧力むらを定量的に評価
するために、ニッタ(株)製タクタイルセンサを用いて
圧力分布の測定を実施した。このタクタイルセンサは、
表面に多数の圧力検出部を持ち、その厚みは0.1mmと
いう極めて薄いものである。このタクタイルセンサをト
ナ−層形成ロ−ラ3と現像ロ−ラ2のニップ部に挟み込
み圧力分布の測定を実施した。
【0038】その結果、トナ−層形成ロ−ラがその全長
に亘って径が一定化されているものである場合には、図
4に示すように、ロ−ラ軸方向の中央部の圧力が若干低
いことが判明した。さらに、この圧力測定点にほぼ対応
した現像ロ−ラ2上のトナ−量と帯電量を測定したとこ
ろ図5に示すように、接触圧力が弱いところはトナ−量
が多く(a線で示す)、トナ−帯電量が低い(b線で示
す)ことが分かった。これらが、出力画像濃度むらとな
っていることが判明した。
【0039】そこで、本発明では、トナ−層形成ロ−ラ
3を図8に示すように構成した。すなわち、トナ−層形
成ロ−ラ3の軸方向の中央部の径Mを、両端部の径Nよ
りも200μm 太くし、このトナ−層形成ロ−ラ3を現
像ロ−ラ2に圧接させて、前述と同じ方法でロ−ラ軸方
向の圧力分布の測定を実施した。その結果、図6に示す
ように、径が全長に亘って一定なロ−ラと比較すると、
圧力分布むらは極端に少なくなり、図7に示すように、
現像ロ−ラ2上の軸方向のトナ−層厚(a線で示す)、
およびトナ−帯電量(b線で示す)むらはなくなった。
【0040】上記トナ−層形成ロ−ラ3はその全長Lが
220m 、中央部の径Mが14m 、両端部の径Nが1
4.2m となっている。なお、上記トナ−層形成ロ−ラ
3の中央部の膨らみは、数十μm から数百μm程度が適
当な値である。
【0041】また、上記トナ−層形成ロ−ラ3にエッジ
が接しているブレ−ド5は、トナ−層形成ロ−ラ3に付
着したトナ−を現像容器6に回収するものである。ま
た、現像後、現像ロ−ラ2上に残留したトナ−は、この
状態のまま次の現像工程に入った場合、いわゆるメモリ
現象と呼ばれる画像欠陥を引き起こす可能性があるため
に、一旦、トナ−回収ロ−ラ9により、現像ロ−ラ2か
らはぎ取られる。この回収ロ−ラ9は、現像ロ−ラ2と
ウイズ回転しており、速度比も等速である。この回収ロ
−ラ9上に回収されたトナ−は掻落ブレ−ド10によっ
て現像器内に回収されることになる。
【0042】以上のような、動作をする現像器を用い
て、表面が負に帯電された有機感光体にレ−ザビ−ムを
照射することによって潜像を形成し、これを反転現像法
によって可視化する、いわゆる、レ−ザプリンタに上記
現像装置を適用した場合について例示する。図1中の負
帯電有機感光体1の画像部電位、すなわち、露光部電位
を−80V、非画像部に電位すなわち、未露光部電位を
−500v、現像バイアスを−200v、感光体ドラム
1と現像ロ−ラ2の接触幅を1.5mmに設定した。現像
の方式は反転現像であり、感光体ドラム1と現像ロ−ラ
2の収束比を1:1.1の条件に設定した。(感光体ド
ラムの周速は50mm/sec)である。また、トナ−層形成
ロ−ラ3は固定とし、現像ロ−ラ2に対して800gfの
力で押圧を行った。このときの現像ロ−ラ2上のトナ−
層厚は、1.0mg/cm2で、トナ−の帯電量は−7
μc/gであり、ベタの画像濃度は1.4でかぶりは
0.5%であった。かぶりの評価は、未印字の用紙の反
射率(%)と印字した用紙の非画像部の反射率(%)の
差で求めた。この条件で、ランニング試験を実施したと
ころ、1万枚まで画質の劣化がなく、鮮明な画像が得ら
れた。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
像剤層形成と現像剤に対する帯電量付与を弾性体である
現像ロ−ラに凹部を形成するような現像剤層形成ロ−ラ
を用いる現像装置において、前記現像剤層形成ロ−ラを
その軸方向の中央部の径を両端部の径よりも大とするか
ら、前記現像剤層形成ロ−ラと現像ロ−ラとの軸方向の
圧力分布を一定にすることが可能となり、均一な厚みと
帯電量を持つ現像剤層を現像ロ−ラ上に形成することが
可能となる。したがって、長期間の使用においても画像
濃度ムラやカブリなどの画像不良および劣化が生じない
安定した高い品位の画像を得ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である現像装置を示す概略的
構成図。
【図2】図1の現像装置の一部を拡大して示す構成図。
【図3】図1の現像装置における現像ロ−ラとトナ−層
形成ロ−ラとのニップ部のトナ−層厚に与える影響を比
較検討して示すための現像装置の構成図。
【図4】図1の現像装置において、径が軸方向で一定な
トナ−層形成ロ−ラを用いた場合の現像ロ−ラとの接触
圧力を示すグラフ図。
【図5】図4のトナ−層形成ロ−ラを用いた場合の現像
ロ−ラの軸方向におけるトナ−帯電量およびトナ−量を
示すグラフ図。
【図6】図1の現像装置において、径を軸方向の中央部
と両端部とで異ならせるトナ−層形成ロ−ラを用いた場
合の現像ロ−ラとの接触圧力を示すグラフ図。
【図7】図6のトナ−層形成ロ−ラを用いた場合の現像
ロ−ラの軸方向におけるトナ−帯電量およびトナ−量を
示すグラフ図。
【図8】図1の現像装置に用いられるトナ−層形成ロ−
ラを示す正面図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム(像担持体)、2…現像ローラ、2a
…凹部、3…トナ−層形成ロ−ラ(現像剤層形成ロー
ラ)、8…非磁性トナー(現像剤)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 佳也 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 瀬戸 尚子 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する像担持体に対向配置
    され前記静電潜像に現像剤を供給するための弾性を有す
    る現像ロ−ラと、 この現像ロ−ラの表面より硬度が大きく、前記現像ロ−
    ラの表面に接触してその表面に凹部を形成し、該凹部と
    の間で前記現像剤を摩擦帯電させるとともに、前記現像
    ロ−ラの表面に現像剤薄層を形成する現像剤層形成ロ−
    ラと、 を具備し、 前記現像剤層形成ロ−ラはその軸方向の中央部の径を両
    端部の径よりも大きくしたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像剤層形成ロ−ラの軸方向の中央部
    の径は両端部の径よりも数十μmから数百μm程度大き
    いことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
JP21584593A 1993-08-31 1993-08-31 現像装置 Pending JPH0764394A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5722022A (en) * 1995-05-31 1998-02-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Device for regulating thickness of toner layer on developing roller
US6801740B2 (en) 2002-07-12 2004-10-05 Oki Data Corporation Developing device and electrophotographic apparatus
EP1617297A3 (en) * 2000-06-07 2006-03-01 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image developing capable of effectively forming an even development agent layer
JP2008053360A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Taiyo Nippon Sanso Corp 気相成長装置

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