JPH0737684A - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JPH0737684A JPH0737684A JP18372893A JP18372893A JPH0737684A JP H0737684 A JPH0737684 A JP H0737684A JP 18372893 A JP18372893 A JP 18372893A JP 18372893 A JP18372893 A JP 18372893A JP H0737684 A JPH0737684 A JP H0737684A
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- transformer
- circuit
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は高周波加熱装置に関するもので、2
00vの配電系統においても利用可能であるとともにス
イッチ損失および電磁雑音を低く抑えることのできる高
周波加熱装置を提供することを目的とした。 【構成】 商用電源などの外部電源の電力を整流する整
流器2と、インバータ回路と、高圧整流回路11と、マ
イクロ波を加熱室に放射するマグネトロン12とを備え
るとともに、前記インバータ回路を、昇圧トランス4と
第1の逆導通スイッチ素子15の直列接続体と、共振コ
ンデンサ5と前記昇圧トランス4の並列接続体と、クラ
ンプコンデンサ8と第2の逆導通スイッチ素子16の直
列接続体により構成した。
00vの配電系統においても利用可能であるとともにス
イッチ損失および電磁雑音を低く抑えることのできる高
周波加熱装置を提供することを目的とした。 【構成】 商用電源などの外部電源の電力を整流する整
流器2と、インバータ回路と、高圧整流回路11と、マ
イクロ波を加熱室に放射するマグネトロン12とを備え
るとともに、前記インバータ回路を、昇圧トランス4と
第1の逆導通スイッチ素子15の直列接続体と、共振コ
ンデンサ5と前記昇圧トランス4の並列接続体と、クラ
ンプコンデンサ8と第2の逆導通スイッチ素子16の直
列接続体により構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジなどの高周波
加熱装置に関するものである。
加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、図3のような
構成としたものが平成4年電気学会全国大会講演論文集
[5]508(5−67頁)に発表されている。この高
周波加熱装置は、商用電源1の出力電圧ををダイオード
ブリッジ2で直流に変換し、一対の共振コンデンサ5、
6と昇圧トランス13とからなる共振回路と一対の半導
体スイッチ素子11、12と、これに逆並列に接続され
たダイオード9、10からなるインバータ回路により高
周波高電圧を発生し、インバータ回路の出力を高圧直流
に整流する高圧整流回路14と、高圧整流回路14の出
力によりマグネトロンを駆動する構成としている。この
ような構成でインバータ回路を高周波で動作させること
により、共振コンデンサ5、6や昇圧トランス13を小
型化し、高周波加熱装置を小型かつ軽量にするととも
に、インバータ回路に半導体スイッチ素子を2つ用いる
ブリッジ構成とすることで、200vの配電系統で高周
波加熱装置を使用した場合でも半導体スイッチ素子の責
務を軽減することを目的としている。
構成としたものが平成4年電気学会全国大会講演論文集
[5]508(5−67頁)に発表されている。この高
周波加熱装置は、商用電源1の出力電圧ををダイオード
ブリッジ2で直流に変換し、一対の共振コンデンサ5、
6と昇圧トランス13とからなる共振回路と一対の半導
体スイッチ素子11、12と、これに逆並列に接続され
たダイオード9、10からなるインバータ回路により高
周波高電圧を発生し、インバータ回路の出力を高圧直流
に整流する高圧整流回路14と、高圧整流回路14の出
力によりマグネトロンを駆動する構成としている。この
ような構成でインバータ回路を高周波で動作させること
により、共振コンデンサ5、6や昇圧トランス13を小
型化し、高周波加熱装置を小型かつ軽量にするととも
に、インバータ回路に半導体スイッチ素子を2つ用いる
ブリッジ構成とすることで、200vの配電系統で高周
波加熱装置を使用した場合でも半導体スイッチ素子の責
務を軽減することを目的としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では次に挙げるような課題があった。
来の構成では次に挙げるような課題があった。
【0004】従来の構成のにおいてはインバータ回路の
共振周波数frをインバータ回路の動作周波数foより
も大きくとっており、半導体スイッチ素子11、12の
電圧電流波形は図7の様になる。これを見るとわかるよ
うに半導体スイッチ素子にかかる電圧波形は矩形波をし
めす。このため半導体スイッチ素子11、12にかかる
電圧VCE1、VCE2のターンオン及びターンオフ時のd
v/dtが大きく、ターンオン/オフによって生じる電
磁雑音が大きくなり、この電磁雑音を除去するノイズフ
ィルタが大型化し高価になる。また、半導体スイッチ素
子がターンオフする際に生じるスイッチング損失が大き
くなり、そのため大きな放熱フィンが必要になる。
共振周波数frをインバータ回路の動作周波数foより
も大きくとっており、半導体スイッチ素子11、12の
電圧電流波形は図7の様になる。これを見るとわかるよ
うに半導体スイッチ素子にかかる電圧波形は矩形波をし
めす。このため半導体スイッチ素子11、12にかかる
電圧VCE1、VCE2のターンオン及びターンオフ時のd
v/dtが大きく、ターンオン/オフによって生じる電
磁雑音が大きくなり、この電磁雑音を除去するノイズフ
ィルタが大型化し高価になる。また、半導体スイッチ素
子がターンオフする際に生じるスイッチング損失が大き
くなり、そのため大きな放熱フィンが必要になる。
【0005】以上のように、従来の高周波加熱装置にお
いてはインバータ回路のスイッチングによって生じる電
磁雑音が大きくなり、これを除去するノイズフィルタが
高価になってしまうという課題、および、スイッチング
損失が大きいため大きな放熱フィンを必要とするという
課題があった。
いてはインバータ回路のスイッチングによって生じる電
磁雑音が大きくなり、これを除去するノイズフィルタが
高価になってしまうという課題、および、スイッチング
損失が大きいため大きな放熱フィンを必要とするという
課題があった。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を回避す
る高周波加熱装置を提供することを目的とするものであ
る。
る高周波加熱装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の高周波加熱装置を下記の構成とした。
に本発明の高周波加熱装置を下記の構成とした。
【0008】商用電源などの外部電源の電力を整流する
整流器と、前記整流器の出力電力を受け高周波高圧電力
に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電力を直
流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流高圧電
力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネトロンと
を備えるとともに、前記インバータ回路を、前記整流回
路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ素子の
直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記昇圧トラン
スに並列に接続するとともに、クランプコンデンサと第
2の逆導通スイッチ素子の直列接続体を前記昇圧トラン
スに並列に接続する構成とした。
整流器と、前記整流器の出力電力を受け高周波高圧電力
に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電力を直
流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流高圧電
力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネトロンと
を備えるとともに、前記インバータ回路を、前記整流回
路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ素子の
直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記昇圧トラン
スに並列に接続するとともに、クランプコンデンサと第
2の逆導通スイッチ素子の直列接続体を前記昇圧トラン
スに並列に接続する構成とした。
【0009】また、商用電源などの外部電源の電力を整
流する整流器と、前記整流器の出力電力を受け高周波高
圧電力に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電
力を直流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流
高圧電力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネト
ロンとを備えるとともに、前記インバータ回路を、前記
整流回路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ
素子の直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記第1
の逆導通スイッチ素子に並列に接続するとともに、クラ
ンプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の直列接続
体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成とした。
流する整流器と、前記整流器の出力電力を受け高周波高
圧電力に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電
力を直流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流
高圧電力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネト
ロンとを備えるとともに、前記インバータ回路を、前記
整流回路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ
素子の直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記第1
の逆導通スイッチ素子に並列に接続するとともに、クラ
ンプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の直列接続
体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成とした。
【0010】さらにまた、第1および第2の逆導通スイ
ッチ素子をIGBTと前記IGBTにたいして逆並列に
接続されたダイオードによって構成した。
ッチ素子をIGBTと前記IGBTにたいして逆並列に
接続されたダイオードによって構成した。
【0011】そしてまた、第1および第2の逆導通スイ
ッチ素子をMOSFETと前記MOSFETにたいして
逆並列に接続されたダイオードによって構成した。
ッチ素子をMOSFETと前記MOSFETにたいして
逆並列に接続されたダイオードによって構成した。
【0012】
【作用】商用電源などの外部電源の電力を整流する整流
回路と、前記整流回路の出力電力を受け高周波高圧電力
に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電力を直
流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流高圧電
力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネトロンと
を備えるとともに、前記インバータ回路を、前記整流回
路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ素子の
直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記昇圧トラン
スに並列に接続するとともに、クランプコンデンサと第
2の逆導通スイッチ素子の直列接続体を前記昇圧トラン
スに並列に接続する構成とする事により、第1および第
2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形を台形化しス
イッチ損失および電磁雑音を低減するという作用を有す
る。
回路と、前記整流回路の出力電力を受け高周波高圧電力
に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電力を直
流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流高圧電
力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネトロンと
を備えるとともに、前記インバータ回路を、前記整流回
路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ素子の
直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記昇圧トラン
スに並列に接続するとともに、クランプコンデンサと第
2の逆導通スイッチ素子の直列接続体を前記昇圧トラン
スに並列に接続する構成とする事により、第1および第
2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形を台形化しス
イッチ損失および電磁雑音を低減するという作用を有す
る。
【0013】また、商用電源などの外部電源の電力を整
流する整流回路と、前記整流回路の出力電力を受け高周
波高圧電力に変換するインバータ回路と、前記高周波高
圧電力を直流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記
直流高圧電力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグ
ネトロンとを備えるとともに、前記インバータ回路を、
前記整流回路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイ
ッチ素子の直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記
第1の逆導通スイッチ素子に並列に接続するとともに、
クランプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の直列
接続体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成とする
事により第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる
電圧波形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減
するという作用を有する。
流する整流回路と、前記整流回路の出力電力を受け高周
波高圧電力に変換するインバータ回路と、前記高周波高
圧電力を直流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記
直流高圧電力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグ
ネトロンとを備えるとともに、前記インバータ回路を、
前記整流回路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイ
ッチ素子の直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記
第1の逆導通スイッチ素子に並列に接続するとともに、
クランプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の直列
接続体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成とする
事により第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる
電圧波形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減
するという作用を有する。
【0014】さらにまた、第1および第2の逆導通スイ
ッチ素子をIGBTと前記IGBTにたいして逆並列に
接続されたダイオードによって構成する事により第1お
よび第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形を台形
化しスイッチ損失および電磁雑音を低減するとともに逆
導通スイッチを容易に実現するという作用を有する。
ッチ素子をIGBTと前記IGBTにたいして逆並列に
接続されたダイオードによって構成する事により第1お
よび第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形を台形
化しスイッチ損失および電磁雑音を低減するとともに逆
導通スイッチを容易に実現するという作用を有する。
【0015】そしてまた、第1および第2の逆導通スイ
ッチ素子をMOSFETと前記MOSFETにたいして
逆並列に接続されたダイオードによって構成する事によ
り第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波
形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減すると
ともに逆導通スイッチを容易に実現するという作用を有
する。
ッチ素子をMOSFETと前記MOSFETにたいして
逆並列に接続されたダイオードによって構成する事によ
り第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波
形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減すると
ともに逆導通スイッチを容易に実現するという作用を有
する。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は高周波加熱装置の回路図であり、図2は高周
波加熱装置の動作波形を示す図である。
る。図1は高周波加熱装置の回路図であり、図2は高周
波加熱装置の動作波形を示す図である。
【0017】図1において1は商用電源などの外部電源
であり高周波加熱装置に外部から電力を供給する。高周
波加熱装置はこの外部電源1から受けた電力を高周波高
圧電力に変換する電力変換部14と、電力変換部14が
出力する高周波高圧電力を直流高電圧に整流する高圧整
流回路11と、高圧整流回路11が出力する直流高電圧
によって駆動され加熱室(図示せず)にマイクロ波を放
射するマグネトロン12と、電力変換部14が変換する
電力を制御する制御部13を有している。また電力変換
部14は、ダイオードブリッジ2と平滑回路3と平滑回
路3の出力にIGBT7とこれに逆並列に接続されたダ
イオード6によって構成される第1の逆導通スイッチと
昇圧トランス4の直列接続体を接続し、共振コンデンサ
5を昇圧トランス4に並列に接続するとともに、IGB
T10とこれに逆並列に接続されたダイオード9によっ
て構成される第2の逆導通スイッチとクランプコンデン
サ8の直列接続体を昇圧トランス4に並列に接続して構
成されたインバータ回路により構成される。
であり高周波加熱装置に外部から電力を供給する。高周
波加熱装置はこの外部電源1から受けた電力を高周波高
圧電力に変換する電力変換部14と、電力変換部14が
出力する高周波高圧電力を直流高電圧に整流する高圧整
流回路11と、高圧整流回路11が出力する直流高電圧
によって駆動され加熱室(図示せず)にマイクロ波を放
射するマグネトロン12と、電力変換部14が変換する
電力を制御する制御部13を有している。また電力変換
部14は、ダイオードブリッジ2と平滑回路3と平滑回
路3の出力にIGBT7とこれに逆並列に接続されたダ
イオード6によって構成される第1の逆導通スイッチと
昇圧トランス4の直列接続体を接続し、共振コンデンサ
5を昇圧トランス4に並列に接続するとともに、IGB
T10とこれに逆並列に接続されたダイオード9によっ
て構成される第2の逆導通スイッチとクランプコンデン
サ8の直列接続体を昇圧トランス4に並列に接続して構
成されたインバータ回路により構成される。
【0018】次に図2を用いて本実施例の高周波加熱装
置の動作を説明する。図2においてIsw1は第1の逆導
通スイッチを流れる電流であり、Vsw2は第1の逆導通
スイッチにかかる電圧であり、Isw2は第2の逆導通ス
イッチを流れる電流であり、Vsw2は第1の逆導通スイ
ッチにかかる電圧であり、またVcpはクランプコンデン
サにかかる電圧である。図2において第1の逆導通スイ
ッチがターンオンした時点から動作の説明を進める。第
1の逆導通スイッチがターンオンするとIsw1は平滑回
路3の出力電圧と昇圧トランスの1次巻線のインダクタ
ンス値によって定まる傾きで上昇を始める。一定期間の
後第1の逆導通スイッチ素子をオフすると昇圧トランス
4と共振コンデンサ5の共振現象によりVsw1が上昇を
始める。この時Vsw2はある一定の電圧から下降を始め
る。Vsw1が平滑回路3の出力電圧とVcpの和に達する
(このときVsw2は零電圧になる)と第2の逆導通スイ
ッチを構成するダイオード9がターンオンしクランプコ
ンデンサに電流が流れ込みVcpは図2に示すように増加
する。このときVsw1はクランプコンデンサ8の働きに
よってクランプされるため図2に示すように緩やかな変
化を示す。Isw2が負の期間(ダイオード9が導通して
いる期間)に第2の逆導通スイッチを構成するIBGT
10にオン信号を与えておくとIsw2はさらに増加を続
ける。Vcpがある一定値に達すると第2の逆導通スイッ
チ素子をターンオフしクランプ期間を終了する。クラン
プ期間が終了すると昇圧トランス4と共振コンデンサ5
の共振現象が再開されVsw1は減少していく。Vsw1が
零電圧に達すると第1の逆導通スイッチを構成するダイ
オード6がターンオンする。このような動作を繰り返す
ことによってインバータ回路は高周波高電圧を発生しマ
グネトロンを駆動する。
置の動作を説明する。図2においてIsw1は第1の逆導
通スイッチを流れる電流であり、Vsw2は第1の逆導通
スイッチにかかる電圧であり、Isw2は第2の逆導通ス
イッチを流れる電流であり、Vsw2は第1の逆導通スイ
ッチにかかる電圧であり、またVcpはクランプコンデン
サにかかる電圧である。図2において第1の逆導通スイ
ッチがターンオンした時点から動作の説明を進める。第
1の逆導通スイッチがターンオンするとIsw1は平滑回
路3の出力電圧と昇圧トランスの1次巻線のインダクタ
ンス値によって定まる傾きで上昇を始める。一定期間の
後第1の逆導通スイッチ素子をオフすると昇圧トランス
4と共振コンデンサ5の共振現象によりVsw1が上昇を
始める。この時Vsw2はある一定の電圧から下降を始め
る。Vsw1が平滑回路3の出力電圧とVcpの和に達する
(このときVsw2は零電圧になる)と第2の逆導通スイ
ッチを構成するダイオード9がターンオンしクランプコ
ンデンサに電流が流れ込みVcpは図2に示すように増加
する。このときVsw1はクランプコンデンサ8の働きに
よってクランプされるため図2に示すように緩やかな変
化を示す。Isw2が負の期間(ダイオード9が導通して
いる期間)に第2の逆導通スイッチを構成するIBGT
10にオン信号を与えておくとIsw2はさらに増加を続
ける。Vcpがある一定値に達すると第2の逆導通スイッ
チ素子をターンオフしクランプ期間を終了する。クラン
プ期間が終了すると昇圧トランス4と共振コンデンサ5
の共振現象が再開されVsw1は減少していく。Vsw1が
零電圧に達すると第1の逆導通スイッチを構成するダイ
オード6がターンオンする。このような動作を繰り返す
ことによってインバータ回路は高周波高電圧を発生しマ
グネトロンを駆動する。
【0019】このように本発明の実施例の高周波加熱装
置によれば、クランプコンデンサ8とこれに直列に接続
された第2の逆導通スイッチ(ダイオード9およびIG
BTの並列接続体)からなるクランプ回路の働きによっ
て第1の逆導通スイッチ素子にかかる電圧はある一定の
電圧までしか上昇しないため高周波加熱装置を200v
の商用電源系統のような高い電圧を有する系統に接続し
て使用することができる。また、第1および第2の逆導
通スイッチ素子にかかる電圧は図2に示すように台形波
状となるためターンオン、ターンオフ時のスイッチング
損失を小さくすることができる。また、第1および第2
の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形は略台形波状で
あるため従来のような矩形波状の電圧に比べターンオ
ン、ターンオフにともなって生じる電磁干渉を小さくで
きる。このため電源系統への電磁雑音を遮断するノイズ
フィルタを安価に構成できるため回路設計上たいへん都
合がよい。また、ターンオフ、ターンオン時の電圧電流
の重なりを小さくできるためダイオード6、9およびI
GBT7、10を冷却する冷却体に高性能冷却体や大型
の冷却体を用いる必要がなくなるので電源部を小型かつ
安価に構成できる。
置によれば、クランプコンデンサ8とこれに直列に接続
された第2の逆導通スイッチ(ダイオード9およびIG
BTの並列接続体)からなるクランプ回路の働きによっ
て第1の逆導通スイッチ素子にかかる電圧はある一定の
電圧までしか上昇しないため高周波加熱装置を200v
の商用電源系統のような高い電圧を有する系統に接続し
て使用することができる。また、第1および第2の逆導
通スイッチ素子にかかる電圧は図2に示すように台形波
状となるためターンオン、ターンオフ時のスイッチング
損失を小さくすることができる。また、第1および第2
の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形は略台形波状で
あるため従来のような矩形波状の電圧に比べターンオ
ン、ターンオフにともなって生じる電磁干渉を小さくで
きる。このため電源系統への電磁雑音を遮断するノイズ
フィルタを安価に構成できるため回路設計上たいへん都
合がよい。また、ターンオフ、ターンオン時の電圧電流
の重なりを小さくできるためダイオード6、9およびI
GBT7、10を冷却する冷却体に高性能冷却体や大型
の冷却体を用いる必要がなくなるので電源部を小型かつ
安価に構成できる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、商用電源などの
外部電源の電力を整流する整流器と、前記整流器の出力
電力を受け高周波高圧電力に変換するインバータ回路
と、前記高周波高圧電力を直流高圧電力に変換する高圧
整流回路と、前記直流高圧電力を受けマイクロ波を加熱
室に放射するマグネトロンとを備えるとともに、前記イ
ンバータ回路を、前記整流回路の出力に昇圧トランスと
第1の逆導通スイッチ素子の直列接続体を接続し、共振
コンデンサを前記昇圧トランスに並列に接続するととも
に、クランプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の
直列接続体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成と
する事により、第1および第2の逆導通スイッチ素子に
かかる電圧波形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音
を低減するため、逆導通スイッチ素子を冷却する冷却体
および電源系統への電磁雑音を遮断するノイズフィルタ
を安価に構成できるため安価に高周波加熱装置を提供で
きるという効果を有する。
外部電源の電力を整流する整流器と、前記整流器の出力
電力を受け高周波高圧電力に変換するインバータ回路
と、前記高周波高圧電力を直流高圧電力に変換する高圧
整流回路と、前記直流高圧電力を受けマイクロ波を加熱
室に放射するマグネトロンとを備えるとともに、前記イ
ンバータ回路を、前記整流回路の出力に昇圧トランスと
第1の逆導通スイッチ素子の直列接続体を接続し、共振
コンデンサを前記昇圧トランスに並列に接続するととも
に、クランプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の
直列接続体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成と
する事により、第1および第2の逆導通スイッチ素子に
かかる電圧波形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音
を低減するため、逆導通スイッチ素子を冷却する冷却体
および電源系統への電磁雑音を遮断するノイズフィルタ
を安価に構成できるため安価に高周波加熱装置を提供で
きるという効果を有する。
【0021】また、商用電源などの外部電源の電力を整
流する整流器と、前記整流器の出力電力を受け高周波高
圧電力に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電
力を直流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流
高圧電力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネト
ロンとを備えるとともに、前記インバータ回路を、前記
整流回路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ
素子の直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記第1
の逆導通スイッチ素子に並列に接続するとともに、クラ
ンプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の直列接続
体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成とする事に
より第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧
波形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減する
ため、逆導通スイッチ素子を冷却する冷却体および電源
系統への電磁雑音を遮断するノイズフィルタを安価に構
成できるため安価に高周波加熱装置を提供できるという
効果を有する。
流する整流器と、前記整流器の出力電力を受け高周波高
圧電力に変換するインバータ回路と、前記高周波高圧電
力を直流高圧電力に変換する高圧整流回路と、前記直流
高圧電力を受けマイクロ波を加熱室に放射するマグネト
ロンとを備えるとともに、前記インバータ回路を、前記
整流回路の出力に昇圧トランスと第1の逆導通スイッチ
素子の直列接続体を接続し、共振コンデンサを前記第1
の逆導通スイッチ素子に並列に接続するとともに、クラ
ンプコンデンサと第2の逆導通スイッチ素子の直列接続
体を前記昇圧トランスに並列に接続する構成とする事に
より第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧
波形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減する
ため、逆導通スイッチ素子を冷却する冷却体および電源
系統への電磁雑音を遮断するノイズフィルタを安価に構
成できるため安価に高周波加熱装置を提供できるという
効果を有する。
【0022】さらにまた、第1および第2の逆導通スイ
ッチ素子をIGBTと前記IGBTにたいして逆並列に
接続されたダイオードによって構成する事により第1お
よび第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形を台形
化しスイッチ損失および電磁雑音を低減するとともに逆
導通スイッチを容易に実現できるため安価に高周波加熱
装置を提供できるという効果を有する。
ッチ素子をIGBTと前記IGBTにたいして逆並列に
接続されたダイオードによって構成する事により第1お
よび第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波形を台形
化しスイッチ損失および電磁雑音を低減するとともに逆
導通スイッチを容易に実現できるため安価に高周波加熱
装置を提供できるという効果を有する。
【0023】そしてまた、第1および第2の逆導通スイ
ッチ素子をMOSFETと前記MOSFETにたいして
逆並列に接続されたダイオードによって構成する事によ
り第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波
形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減すると
ともに逆導通スイッチを容易に実現できるため安価に高
周波加熱装置を提供できるという効果を有する。
ッチ素子をMOSFETと前記MOSFETにたいして
逆並列に接続されたダイオードによって構成する事によ
り第1および第2の逆導通スイッチ素子にかかる電圧波
形を台形化しスイッチ損失および電磁雑音を低減すると
ともに逆導通スイッチを容易に実現できるため安価に高
周波加熱装置を提供できるという効果を有する。
【図1】本発明の一実施例の高周波加熱装置の回路図
【図2】同高周波加熱装置の動作波形例を示す図
【図3】従来の高周波加熱装置の回路図
【図4】同高周波加熱装置の動作波形例を示す図
1 外部電源 2 整流器 4 昇圧トランス 5 共振コンデンサ 8 クランプコンデンサ 11 高圧整流回路 12 マグネトロン 15 第1の逆導通スイッチ 16 第2の逆導通スイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】電源の電力を整流する整流器と、前記整流
器の出力電力を受け高周波高圧電力に変換するインバー
タ回路と、前記高周波高圧電力を直流高圧電力に変換す
る高圧整流回路と、前記直流高圧電力を受けマイクロ波
を加熱室に放射するマグネトロンとを備えるとともに、
前記インバータ回路を、前記整流回路の出力に昇圧トラ
ンスと第1の逆導通スイッチ素子の直列接続体を接続
し、共振コンデンサを前記昇圧トランスに並列に接続す
るとともに、クランプコンデンサと第2の逆導通スイッ
チ素子の直列接続体を前記昇圧トランスに並列に接続す
る構成とした高周波加熱装置。 - 【請求項2】外部電源の電力を整流する整流器と、前記
整流器の出力電力を受け高周波高圧電力に変換するイン
バータ回路と、前記高周波高圧電力を直流高圧電力に変
換する高圧整流回路と、前記直流高圧電力を受けマイク
ロ波を加熱室に放射するマグネトロンとを備えるととも
に、前記インバータ回路を、前記整流回路の出力に昇圧
トランスと第1の逆導通スイッチ素子の直列接続体を接
続し、共振コンデンサを前記第1の逆導通スイッチ素子
に並列に接続するとともに、クランプコンデンサと第2
の逆導通スイッチ素子の直列接続体を前記昇圧トランス
に並列に接続する構成とした高周波加熱装置。 - 【請求項3】第1および第2の逆導通スイッチ素子を絶
縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下IGBTと略
す)と、前記IGBTに対して逆並列に接続されたダイ
オードによって構成した請求項1または請求項2記載の
高周波加熱装置。 - 【請求項4】第1および第2の逆導通スイッチ素子を金
属−酸化物−半導体形電界効果トランジスタ(以下MO
SFETと略す)と、前記MOSFETに対して逆並列
に接続されたダイオードによって構成した請求項1また
は請求項2記載の高周波加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18372893A JPH0737684A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18372893A JPH0737684A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 高周波加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737684A true JPH0737684A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16140931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18372893A Pending JPH0737684A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737684A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452997B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2004-10-15 | 엘지전자 주식회사 | 인버터전자레인지의 인버터회로 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP18372893A patent/JPH0737684A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452997B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2004-10-15 | 엘지전자 주식회사 | 인버터전자레인지의 인버터회로 |
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