JPH0737588Y2 - 便器の起伏回動体の軟着装置 - Google Patents

便器の起伏回動体の軟着装置

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JPH0737588Y2
JPH0737588Y2 JP4552990U JP4552990U JPH0737588Y2 JP H0737588 Y2 JPH0737588 Y2 JP H0737588Y2 JP 4552990 U JP4552990 U JP 4552990U JP 4552990 U JP4552990 U JP 4552990U JP H0737588 Y2 JPH0737588 Y2 JP H0737588Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、便器に設けられた便座,便蓋等起伏回動体
を便鉢上に軟らかに着座させる軟着装置に関する。
(考案の背景) 洋風便器には、一般に便座,便蓋が設けられる。これら
便座,便蓋は、基端側において便器本体に自由回動状態
に取り付けられており、従って便座,便蓋を倒すとき、
手がそれら便座,便蓋から離れたり、或いは誤って便
座,便蓋に体が触れたりしたとき、便座,便蓋が勢い良
く倒れて衝撃音を発生させたり、便座,便蓋或いは便器
本体を損傷したりする不都合を生ずる。
これを防止するため、油の粘性流動に基づいて抵抗力を
生ぜしめるダンパー機構を用いて、便座,便蓋を軟着さ
せるようにしたものが提案されている(例えば特開昭62
−26172号)。
しかしながらこの装置は構造が複雑であり、また特に便
座,便蓋等の大きな部材による大きな力を受ける部位に
ダンパー機構を設けた場合、ダンパー機構が大きな負荷
に充分耐えられずに故障を起したり、油漏れを起したり
する問題を生ずる。
そこで本出願人は、摩擦摺接部材の摺接抵抗に基づいて
便座,便蓋を軟着させる装置を案出した。第5図はその
一例を示している。図において100は便座、102は便蓋の
各基端部であり、それぞれに係合板104が一体回転する
状態で設けられている。これら各係合板104の外側に
は、樹脂製,ゴム製等の摩擦リング108が複数嵌装され
ており、それら摩擦リング108の外周部が、位置固定の
円筒体114の内周面に摩擦接触させられている。尚一方
の係合板104に嵌装された一群の摩擦リング108と、他方
の係合板104に嵌装された一群の摩擦リング108とは、ス
プリング110によって逆方向に弾発されている。
各摩擦リング108の内周側には、第6図(A),(B)
に示すように係合溝112が設けられ、この係合溝112に係
合板104の幅方向端部が挿入されている。各摩擦リング1
08の係合溝112は、係合板104の先端から基端側にかけ
て、或いはその逆方向にかけて、溝幅がlaからlfまで順
次に変化させられている。
この軟着装置の場合、便座或いは便蓋を起状態から倒方
向に回動させると、第6図(A),(B)に示す状態に
あった係合板104が共に回動し、そしてlaに相当する角
度だけ回動したとき、先ず端の位置にある摩擦リング10
8の周方向端の段差部に当たってその摩擦リング108を共
に回動させる。すると摩擦リング108の外周部と円筒体1
14の内周面との間に摩擦力が発生し、これによって便
座,便蓋の回動抵抗が生ずる。次に、更にある角度まで
係合板104が回動すると、隣接位置にある摩擦リング108
が一体回転するようになってそこで新たに摩擦力を発生
させる。以後係合板104が溝幅lfに対応する角度位置ま
で回動する間に、摩擦リング108が順次且つ段階的に回
動させられるようになる。そして最終の状態で全部の摩
擦リング108が共に回動するようになり、これにより便
座,便蓋が便鉢上に着座する際の勢いが減殺され、便
座,便蓋が軟らかく便鉢の上に着座させられる。
(考案が解決しようとする課題) ところでこの軟着装置の場合、円筒体内周面に対して摩
擦リング外周部を摩擦接触させるようにしているため、
適正な摩擦力を得るために、摩擦リングの外径寸法に高
い寸法精度が要求され、このために円筒体,特に摩擦リ
ングの制作コストが高いものとなってしまう。
加えてこの軟着装置においては、何回も使用を繰り返し
ているうちに、摩擦リングの外周部が摩耗してくるた
め、当初は適正な摩擦力が得られたとしても、次第に摩
擦力が弱くなってくるといった問題がある。
(課題を解決するための手段) 本考案の軟着装置はこのような課題を解決するために案
出されたものであり、その要旨は、基端側において便器
本体側の支持体に回動可能に取り付けられた便座,便蓋
等起伏回動体の軟着装置であって、(イ)該起伏回動体
の回動軸心と非平行方向に形成された第一摺接面と、
(ロ)該第一摺接面に対応した第二摺接面を有し、該第
二摺接面を第一摺接面に接触させる状態で起伏回動体と
前記支持体との間に介装された摩擦摺接部材と、(ハ)
該摩擦摺接部材を第一摺接面に押圧する向きに付勢する
ばね手段と、(ニ)起伏回動体が起状態から倒状態に回
動する途中段階で摩擦摺接部材と第一摺接面の形成され
た側とを係合状態とすることにより、第一摺接面と摩擦
摺接部材の第二摺接面とを相対回動させる係合手段とを
含むことにある。
(作用及び考案の効果) 本考案の装置は、起伏回動体の回動軸心と非平行方向、
例えば回転軸心と直角な方向に第一摺接面を形成して、
この第一摺接面に対して摩擦摺接部材の第二摺接面を接
触させるようにしており、それら両面をばね手段により
押圧するようにしている。
このため前記軟着装置におけるように、摩擦摺接部材の
外周部を高精度で寸法出しする必要がなく、摩擦摺接部
材の製作コストも安価となる。
またばね手段の付勢力を適当な強さとすることによっ
て、第一摺接面と第二摺接面との間の摩擦力が適正摩擦
力となるように容易に調節することができ、加えて摩擦
摺接部材が使用期間中に摩耗したとしても摩擦摺接部材
がばね手段によって常に一定の力で第一摺接面に押圧さ
れるため、常に一定した摩擦力を発生させることがで
き、当初の軟着作用を何時までも持続することができ
る。
本考案においては、同心状に配設した複数の摩擦ディス
クを以て摩擦摺接部材を構成することができ、この場合
においてそれら複数の摩擦ディスクのそれぞれを、第一
摺接面の形成された側に段階的に係合させるようにすれ
ば、便座,便蓋等起伏回動体が起状態から伏状態に回動
する際、発生する摩擦力を段階的に増大させることがあ
でき、便座,便蓋等を短い時間で速やかに且つ軟らかに
便鉢上に着座させることができ、好都合である。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
先ず、第4図には、本考案に従う軟着装置を備えた洋風
便器の要部が示されている。そこにおいて10は便器12の
便鉢であり、その便鉢10の上面を覆うように、便座14及
び便蓋16が設けられている。
ここで、便座14及び便蓋16の各基端部には、それらの幅
方向で相対向するように、それぞれ一対の取付部18,18
及び20,20が延び出させられており、一方便鉢10の上面
には、その基端側の部位に一対の支持体22,22が便器12
の幅方向に隔たって設けられている。そして第1図から
明らかなように、便座14及び便蓋16がそれら取付部18,2
0において支持体22に対し、ボルト24によって、それら
ボルト24の軸心回りに回動可能に取り付けられている。
而して、各支持体22の軸心方向の両端面には、第1図及
び第2図に示されているように、それぞれ所定深さの凹
所26が形成されており、それら凹所26の開口部をそれぞ
れ閉塞するように、前記便座14の取付部18及び便蓋16の
取付部20が配されている。そして本例では、かかる便座
14の取付部18で閉塞された凹所26の空間内において、便
座14を便鉢10に軟着させるための軟着機構が構成されて
いると共に、便蓋16の取付部20で閉塞された凹所26の空
間内において、便蓋16を便鉢10(便座14)に軟着させる
ための軟着機構が構成されている。
なお、本例では、便蓋16を便鉢10に軟着させるための軟
着機構と、便座14を便鉢10に軟着させるための軟着機構
とに同一の構成が採用されているため、以下では、便蓋
16の軟着機構について詳述し、便座14の軟着機構につい
ては、必要な場合を除き、同様の符号を付して詳細な説
明を省略する。
即ち、便蓋16の取付部20で閉塞された凹所26の底壁部に
は、第1図及び第2図に示されているように、内外二つ
の円筒壁28,30が、ボルト24と同心状に、凹所26の深さ
よりも所定寸法低い高さをもって突設されている。そし
てそれら円筒壁28,30によって、凹所26の奥側の空間が
互いに同心的な3つの円筒状空間に仕切られている。
一方、これら円筒壁28,30で仕切られていない凹所26の
開口部側の空間部位には、ゴムやエラストマー,樹脂,
セラミックス等の所定の摩擦材料からなる摩擦摺接部材
としての第一ないし第三の摩擦ディスク38,40,42が、相
互に摺動可能に嵌合されると共に、最外周側の第三の摩
擦ディスク42において凹所26の側壁内面に摺動可能に嵌
合されて、ボルト24と同心状に配されている。そして、
これら摩擦ディスク38,40,42と前記各円筒状空間の底壁
との間にコイルばね44,46,48がそれぞれ配設され、それ
らコイルばね44,46,48の付勢力によって各摩擦ディスク
38,40,42が各々の端面38a,40a,42aで取付部20の閉塞面5
0に当接させられている。そして本例においては、それ
ら相互に当接させられた各摩擦ディスク38,40,42の端面
38a,40a,42aと便蓋16側の閉塞面50とが共にボルト24に
直角な面とされ、相互に摺接しつつ相対回転し得るよう
にされている。本例では、かかる便蓋16側の閉塞面50が
第一の摺接面として機能し、各摩擦ディスク38,40,42の
端面38a,40a,42a,が第二の摺接面として機能することと
なる。なお、これらの面は、乾燥摩擦面でも、オイルを
介した湿式摩擦面であってもよい。また、平坦面でも、
適当な凹凸を設けた面であってもよい。
ところで、前記摩擦ディスク40,42の内周面には、それ
ぞれ、円筒壁28、30に臨むように、各一対の切欠52,54
が周方向に所定の長さで延びる形態で形成されている。
一方、それら切欠52,54に臨む各円筒壁28,30の先端部位
には、それら切欠52,54にそれぞれ対応して、それらの
周長よりも各々所定寸法小さい周長の各一対の円弧状の
突条56,58が設けられている。そしてここでは、それら
円筒壁28,30の突条56,58がそれぞれ対応する摩擦ディス
ク40,42の切欠52,54内に突入されており、これにより各
円筒壁28,30の各突条56,58が摩擦ディスク40,42の切欠5
2,54内で移動可能な範囲において、それら摩擦ディスク
40,42が各円筒壁28,30、ひいては支持体22に対して相対
回転し得るようにされている。
なお、ここでは切欠52,54と突条56,58との周長の設定に
より、摩擦ディスク40,42が支持体22に対して、それぞ
れ角度α及びβ(α<β)だけ相対回転し得るようにさ
れている(第3図(A)参照)。
また、ここで、前記第一の摩擦ディスク38を付勢するコ
イルばね44には一方向クラッチ機能が付与されており、
便蓋16を起こすときには該ディスク38が支持体22に対し
てスムーズに回転させられるようになっているが、便蓋
16を倒すときには、支持体22に対する該ディスク38の相
対回転が実質的に阻止されるようになっている。
次に、かかる便蓋16に適用した軟着装置について、その
作動を説明する。なお、便座14に適用された軟着装置に
ついても、その作動は同様である。
かかる本例の便器において、便蓋16が起状態にあると
き、支持体22側の円筒壁28,30の各突条56,58と摩擦ディ
スク40,42の切欠52,54とは、第3図の(A)に示すよう
な位置関係にある。この状態から便蓋16を倒すと、その
便蓋16の回動角度がαに達するまでは、突条56,58が切
欠52,54の端面に何れも当接しないため、便蓋16の閉塞
面50との間の摩擦力によって、摩擦ディスク40,42が何
れも便蓋16の取付部20と一体的に回動し、それらの摺接
による摩擦は発生しない。
しかし、この倒操作時には、第一の摩擦ディスク38の支
持体22に対する回転がコイルばね44によって阻止される
ため、便蓋16の取付部20に対いてこの第一の摩擦ディス
ク38が相対回転させられることとなり、従ってその第一
の摩擦ディスク38との摺接に基づく摩擦力が便蓋16に作
用することとなる。つまり、この間は、第一の摩擦ディ
スク38との摺接による摩擦力によって便蓋16の倒方向へ
の回動が若干抑制されるのである。
次に、かかる便蓋16の倒操作に際して、第3図の(B)
に示されているように便蓋16の回動角度がαに達する
と、第二の摩擦ディスク40の切欠52の端面が内側円筒壁
28の突条56に当接し、その第二の摩擦ディスク40の回動
が阻止されるようになる。従って、これ以降は第一の摩
擦ディスク38との摺接による摩擦力に加えて第二の摩擦
ディスク40との摺接による摩擦力が便蓋16に作用するよ
うになり、それらの摩擦力に応じた回動抵抗によって便
蓋16の回動が抑制されることとなる。
更に、第3図の(C)に示されているように便蓋16の回
動角度がβに達すると、第一及び第二の摩擦ディスク3
8,40に加えて更に第三の摩擦ディスク42の回動が阻止さ
れるようになり、この第三の摩擦ディスク42との摺接に
よっても摩擦力が発生するようになる。従って、これ以
降は全摩擦ディスク38,40,42との摺接に基づく摩擦力に
よって便蓋16の回動が極めて良好に抑制されるようにな
り、もって便蓋16が便鉢10(便座14)上に柔らかに着座
させられる。
一方、第3図の(C)で示すような倒状態から便蓋16を
起こす場合には、その回動角度がαに達するまでは第
二,第三の摩擦ディスク40,42が便蓋16の取付部20と一
体的に回動させられるめ、それら摩擦ディスク40、42と
取付部20との間で摩擦が生じるようなことがなく、また
この起操作時には、第一の摩擦ディスク38の支持体22に
対する回転コイルばね44の一方向クラッチ機能によって
阻止されるため、この摩擦ディスク38と取付部20との間
でも摩擦が生じない。従って、この間は操作者の手に作
用するのは実質的に便蓋16の自重だけとなる。
次に、第3図の(D)に示されているように、便蓋16の
回動角度がαになると、円筒壁28の突条56が切欠52の端
縁に係合して第二の摩擦部材40の回転が阻止されるた
め、これ以降は、その第二の摩擦部材40と取付部20との
間で摩擦力が生じ、その摩擦力によって便蓋16の回動が
阻害されることとなるが、このときには便蓋16が既に角
度αだけ起きているために、操作者の手に作用する便蓋
16の重さがその分軽くなっており、従って便蓋16を起こ
す労力もそれ程増加しない。
更に、第3図の(E)に示されているように、便蓋16の
回動角度がβに達すると、第三の摩擦ディスク42の回動
もが阻止され、第二及び第三の摩擦ディスク40,42と取
付部20との間で摩擦力が発生することとなる。しかし、
このときには、操作者に作用する便蓋16の重さが更に軽
くなっているため、便蓋16の回動抵抗、ひいては便蓋16
を起こす労力もその摩擦力程には増大しない。
つまり、便蓋16の起操作に際しては、便蓋16の回動角度
がα及びβに達する毎に摩擦ディスクとの間の摩擦力が
段階的に大きくはなるものの、便蓋16の回動抵抗がそれ
に比較して増大するようなことはなく、従って便蓋16を
最後まで比較的楽な力で起こすことができる。
以上の説明から明らかなように本例においては、起伏回
動体である便蓋16及び便座14の起状態から倒状態への倒
操作に際して、便蓋16及び便座14がα及びβ回動する毎
にそれらの回動抵抗が段階的に増大され、これによって
便鉢10上に着座する際の便蓋16及び便座14の勢いが効果
的に減殺されて、便蓋16及び便座14が便鉢10上に短時間
で柔らかく着座させられる。
而して、かかる本例の便座、便蓋軟着装置においては、
各摩擦ディスク38,40,42と便座14,便蓋16の取付部18,20
との間で生じる摩擦力が、それらディスク38,40,42を付
勢するコイルばね44,46,48の付勢力によって決定される
こととなる。このため、各ディスク38,40,42の寸法精度
を特に高める必要がなく、従って、それらディスク38,4
0,42の製造コスト、ひいてはそれらディスク38,40,42を
用いた軟着装置の製造コストが従来よりも安価で済むこ
ととなる。
また、本例の便座、便蓋軟着装置においては、各摩擦デ
ィスク38,40,42と便座14,便蓋16の取付部18,20との間で
生じる摩擦力が、コイルばね44,46,48の付勢力によって
決定されるため、それらコイルばね44,46,48の付勢力の
調整によってそれらの摩擦力を適正な大きさに容易に調
節できるといった特長があり、さらに、それら摩擦ディ
スク38,40,42が摩耗した場合にも、コイルばね44,46,48
によって摩擦ディスク38,40,42が常に一定の力で取付部
18,20の閉塞面50に押し付けられることとなるため、各
摩擦ディスク38,40,42と取付部18,20との間の摩擦力が
常に安定した大きさに維持されることとなって、良好な
軟着効果が長期にわたって安定して確保されるといった
特長もある。
しかも、本例においては、便座14,便蓋16の倒操作時に
おいて、便座14,便蓋16の回動角度が大きい段階で摺接
される摩擦ディスクほどその摺接面積が大きくされ、大
きな摩擦力が発生されるようになっているため、良好な
軟着効果を確保しつつ、その倒操作に要する時間をより
効果的に短縮し得るといった利点もある。
以上、本考案の実施例を詳細に説明したが、本考案は必
ずしもかかる具体例に限定されるものではなく、その主
旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更を施した形
態で構成することができる。
例えば、前記実施例において、摩擦ディスク40,42の各
切欠52,54に係合する突条56,58を各円筒壁28,30にそれ
ぞれ単に一個だけ設けるようにしても良く、また第一の
摺接面を支持体22側に形成して、各摩擦ディスクをその
支持体22側に設けた第一の摺接面に摺接させるようにし
てもよい。更に、係合機能を有する摩擦摺接部材と係合
手段の組は単に一組だけ設けるようにしてもよく、或い
は3組以上設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従う軟着装置を備えた便器の要部を
示す断面図であり、第2図は、そのII−II断面図であ
り、第3図の(A)〜(E)はそれぞれ同軟着装置の作
動を説明するための説明図であり、第4図は、同軟着装
置を備えた便器の要部を示す外観図である。第5図は、
軟着装置の比較例を示す断面図であり、第6図の(A)
及び(B)は、それぞれ、その比較例の作動を説明する
ための断面図である。 12:便器、14:便座 16:便蓋、18,20:取付部 22:支持体、26:凹所 28,30:円筒壁 38,40,42:摩擦ディスク 38a,40a,42a:端面 44,46,48:コイルばね 50:閉塞面 56,58:突条

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端側において便器本体側の支持体に回動
    可能に取り付けられた便座,便蓋等起伏回動体の軟着装
    置であって、 (イ)該起伏回動体の回動軸心と非平行方向に形成され
    た第一摺接面と、(ロ)該第一摺接面に対応した第二摺
    接面を有し、該第二摺接面を第一摺接面に接触させる状
    態で起伏回動体と前記支持体との間に介装された摩擦摺
    接部材と、(ハ)該摩擦摺接部材を第一摺接面に押圧す
    る向きに付勢するばね手段と、(ニ)起伏回動体が起状
    態から倒状態に回動する途中段階で摩擦摺接部材と第一
    摺接面の形成された側とを係合状態とすることにより、
    第一摺接面と摩擦摺接部材の第二摺接面とを相対回動さ
    せる係合手段と、を含むことを特徴とする便器の起伏回
    動体の軟着装置。
  2. 【請求項2】前記摩擦摺接部材が、同心状に配設された
    複数の摩擦ディスクから成り、且つ前記係合手段が、該
    複数の摩擦摺接部材と第一摺接面の形成された側とを、
    起伏回動体の回動に伴って段階的に係合させるように成
    されていることを特徴とする請求項(1)に記載の便器
    の起伏回動体の軟着装置。
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