JPH04125384U - 回転支持具 - Google Patents

回転支持具

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JPH04125384U
JPH04125384U JP4024191U JP4024191U JPH04125384U JP H04125384 U JPH04125384 U JP H04125384U JP 4024191 U JP4024191 U JP 4024191U JP 4024191 U JP4024191 U JP 4024191U JP H04125384 U JPH04125384 U JP H04125384U
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JP
Japan
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shaft
fitting member
shaft body
shaft fitting
outer diameter
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Pending
Application number
JP4024191U
Other languages
English (en)
Inventor
比呂志 森下
光和 板山
多加志 服部
Original Assignee
エヌテイエヌ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 事務機,ピアノ等の蓋や、便器における便座
の支持部に適用され、回転角度により抵抗を変化させる
ことを可能とする。また、構造の簡易化を図る。 【構成】 互いに嵌まり合う軸体4と軸嵌合部材5とで
構成し、軸体4の外径形状および軸嵌合部材5の内径形
状を非円形、例えば楕円形とする。軸体4の外径の最大
径は、軸嵌合部材5の内径の最小径よりも大きく形成す
る。また、軸体4および軸嵌合部材5の少なくとも一方
を弾性体とする。特に、軸嵌合部材5の軸体4を嵌合す
る固定リング部5aは、弾性変形の容易な材料を用い
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、各種機器の蓋の開閉支持や、その他一般の構造部品の回転支持に 使用する回転支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、開閉蓋等の回転支持部においては、主に転がり軸受、メタルおよび滑 り軸受等を使用している。しかし、このような回転支持具は、回転位置によって 開閉力を変化させることができず、使用に不便を生じることがある。
【0003】 例えば、ハウジングに蓋を上下に開閉回動自在に取付けた各種機器(パソコン 、コピー機、保温ジャー、ピアノ、その他)においては、下方へ閉じるときに自 重で急激に落下し、衝撃を与えるという問題点がある。洋式便器の便座等におい ても、同様な問題がある。
【0004】 このため、回転支持部にブレーキ手段を設けたり、トルクを回転方向によって 異ならせたトルクリミッタを付加することなどが試みられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ブレーキ手段を設けたものでは、上方へ開くときにも大きな抵抗があ って使い勝手が悪い。特に、便座等のようにある程度の重量があるものでは、上 方へ開くときに抵抗を増加させると、開き操作が行い難くなる。 方向性のあるトルクリミッタを用いたものでは、このような問題が解消される が、構造が複雑になりコスト高になるという問題点がある。
【0006】 この考案の目的は、回転位置により抵抗を変化させることのできる簡易な構造 の回転支持具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の回転支持具は、互いに嵌まり合う軸体と軸嵌合部材とからなり、軸 体の外径形状および軸嵌合部材の内径形状を非円形としたものである。 軸体の外径の最大径は、軸嵌合部材の内径の最小径よりも大きく形成する。ま た、軸体および軸嵌合部材の少なくとも一方を弾性体とする。
【0008】
【作用】
この構成によると、軸体の最大径の部分と軸嵌合部材の最小径の部分とが同じ 回転角度になるときに、軸体または軸嵌合部材の弾性変形が大きく生じ、抵抗ト ルクが大きくなる。最大径部分と最小径部分とが離れると抵抗トルクが小さくな る。 回転角度とトルク変化との関係は、軸体の外径形状と軸嵌合部材の内径形状と の組合せにより、任意に設計できる。
【0009】
【実施例】
この考案の一実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は、この回転 支持具1を、機器のハウジング2に蓋3を取付ける個所に使用した例を示す。蓋 3は、基端の両側縁に突出した一対の支持片3a(図2)の先端に、両側へ一体 に突出した軸体4を有し、これら軸体4はハウジング2に設けた軸嵌合部材5の 固定リング部5aに嵌め込まれている。
【0010】 軸体4は、貫通孔6を有する中空軸からなり、外径形状が偏平度の小さな楕円 に形成されている。軸嵌合部材5は、固定リング部5aと支持部5bとを異なる 材質で形成したものであり、固定リング部5aの内径形状を、軸体4と同様な楕 円に形成してある。固定リング部5aと支持部5bとは、別体に形成して接着し たものであっても、2色成形等により一体に形成したものであっても良い。
【0011】 固定リング部5aおよび軸体4は、樹脂、ゴム等の弾性材料の成形品で形成し 、特に固定リング部5aには弾性変形の生じやすい材料を選定してある。
【0012】 図3は各部の寸法関係を示す。軸嵌合部材5の固定リング部5aにおける内径 楕円の長径Aは、軸体4の外径楕円の長径aよりも大きくし、かつ同内径楕円の 短径Bは同外径楕円の短径bよりも大きく形成してある。また、軸体4の外径の 最大径である長径aは、固定リング部5aの内径の最小径である短径Bよりも大 きく形成してある。すなわち、A>a、B>b、a>Bである。
【0013】 この構成によると、軸体4と固定リング部5aとが楕円形状で嵌まり合ってい るため、蓋3の開閉に伴う軸体4の回転により、軸体4および固定リング部5a が弾性変形し、回転角度によって抵抗トルクが変化する。
【0014】 すなわち、蓋3が図1のように起立した回転角度(0°)において、内径楕円 と外径楕円とが同じ方向を向いて抵抗トルクが最小状態になり、これより90° 回転した蓋3の閉じ状態(鎖線で示す状態)において、抵抗トルクが最大になる 。そのため、蓋3が閉じるときの急激な動作が和らげられ、ハウジング2に衝撃 を与えることなく蓋3を閉じることができる。蓋3を開けるときは、次第にトル クが弱まるため、軽い操作力で起立角度まで開けることができる。
【0015】 図4は回転角度とトルク増加量との関係を示すグラフである。同図において、 曲線r,s,tは、図3の寸法bとBとの関係が次の嵌合条件である場合のトル クを示す。すなわち、曲線rはbとBとの関係が負隙間、曲線sは零隙間、曲線 tは正隙間の場合を示す。いずれの場合も、トルクは回転角度が0°および18 0°で最小、90°で最大になる。なお、使用角度を選べば、図4の任意のトル ク変動域を用いることができる。また、トルクの増加量は、内径最大径aと外径 最小径Bとの関係や、軸体4および固定リング部5aの弾性係数,摩擦係数等に よっても変化する。そのため、これらの寸法および材質の条件を選択することに より、希望の抵抗トルクに設計できる。
【0016】 この回転支持具1は、このように回転角度によって抵抗トルクを変化させるこ とができる。しかも、軸体4と固定リング部5aとを嵌め合っただけの構成であ るため、部品点数が少なく、構造が簡単で安価に製造できる。そのため、トルク 値の規定の厳しくない個所での使用に好適である。例えば、ラップトップ型パソ コン、ピアノ、保温ジャー、保温ポット、便器等の蓋の支持に好適である。便器 の便座の取付けにも好適である。 軸体4および固定リング部5aに、前記のように樹脂、ゴム等の材料を用いれ ば、成形品で良く、軽量で安価に製造できる。
【0017】 この実施例では、軸体4を中空軸とし、かつ軸嵌合部材5に固定リング部5a を設けたが、そのため柔らかな弾性変形が得られ、滑らかな回転を図ることがで きる。
【0018】 なお、軸体4を中実の軸とし、また固定リング部5aを設けずにハウジング2 の一部を直接に軸嵌合部材5として構成しても良い。固定リング部5aを独立し て設けた場合は、ハウジング2に設けた孔に固定リング部5aを嵌め込むように しても良い。
【0019】 また、前記実施例は軸体4の外径形状および軸嵌合部材5の内径形状を楕円と したが、これらの形状は共に非円形とすれば良く、希望のトルク変動に応じて種 々の形状に設計できる。例えば、図5に示すように軸体4の外径形状を円弧部分 と直線部分とでなる小判形としても良く、また図6に示す三角形状、あるいは図 7に示す卵形等に形成しても良い。 さらに、前記各実施例において、軸体4を固定側に、軸嵌合部材5を回転側に 用いても良い。
【0020】
【考案の効果】
この考案の回転支持具は、軸体の外径形状および軸嵌合部材の内径形状を非円 形とし、軸体外径の最大径を軸嵌合部材の内径の最小径よりも大きく形成すると 共に、軸体および軸嵌合部材の少なくとも一方を弾性体で形成したため、回転角 度によって軸体または軸嵌合部材が大きく弾性変形し、抵抗トルクが増大する。 そのため、例えば蓋の支持に使用した場合に、閉じるときの急激な動作を和らげ ることができ、かつ開き抵抗を小さくすることができる。 しかも、軸体と軸嵌合部材とを嵌め合っただけの構造であるため、部品点数が 少なく、構造が簡単で、安価に製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例にかかる回転支持具をその
使用機器と共に示す正面図である。
【図2】その破断側面図である。
【図3】同回転支持具の拡大断面図である。
【図4】同回転支持具の回転角度とトルクとの関係を示
す説明図である。
【図5】他の実施例の断面図である。
【図6】さらに他の実施例の断面図である。
【図7】さらに他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1…回転支持具、2…ハウジング、3…蓋、4…軸体、
5…軸嵌合部材、5a…固定リング部、a…長径(最大
径)、B…短径(最小径)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌まり合う軸体と軸嵌合部材とか
    らなり、前記軸体の外径形状および前記軸嵌合部材の内
    径形状を非円形とし、かつ前記軸体の外径の最大径を、
    前記軸嵌合部材の内径の最小径よりも大きく形成し、前
    記軸体および軸嵌合部材の少なくとも一方を弾性体とし
    た回転支持具。
JP4024191U 1991-04-30 1991-04-30 回転支持具 Pending JPH04125384U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4024191U JPH04125384U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 回転支持具

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JP4024191U JPH04125384U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 回転支持具

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JPH04125384U true JPH04125384U (ja) 1992-11-16

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ID=31921346

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030006696A (ko) * 2001-07-14 2003-01-23 기아자동차주식회사 자동차의 도어 힌지 구조
JP2005106277A (ja) * 2003-09-12 2005-04-21 Aisin Seiki Co Ltd ダンパ装置
JP2017228916A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 株式会社グルマンディーズ 携帯端末用保持具
WO2021053938A1 (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 フジコピアン株式会社 塗膜転写具
US11981528B2 (en) 2019-09-19 2024-05-14 Fujicopian Co., Ltd. Coating transfer tool

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