JPH0737568B2 - 新規な硬化性ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物並びにこれを用いた複合材料および積層体 - Google Patents
新規な硬化性ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物並びにこれを用いた複合材料および積層体Info
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Description
ル樹脂と不飽和カルボン酸または酸無水物との反応生成
物を用いた硬化性ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹
脂組成物、およびこれを硬化して得られる硬化体に関す
る。さらに本発明は、該樹脂組成物と基材からなる複合
材料、その硬化体、硬化体と金属箔からなる積層体、お
よび硬化体と金属板からなる積層板に関する。
れた耐薬品性、誘電特性、耐熱性、難燃性を示し、電気
産業、電子産業、宇宙・航空機産業等の分野において誘
電材料、絶縁材料、耐熱材料、構造材料等に用いること
ができる。特に片面、両面、多層プリント基板、フレキ
シブルプリント基板、セミリジッド基板、放熱特性に優
れた基板等として用いることができる。
機器の分野における実装方法の小型化、高密度化への指
向は著しいものがあり、それに伴って材料の面でもより
優れた耐熱性、寸法安定性、電気特性が要求されつつあ
る。例えばプリント配線基板としては、従来からフェノ
ール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を材料とす
る銅張り積層板が用いられてきた。これらは各種の性能
をバランスよく有するものの、電気特性、特に高周波領
域での誘電特性が悪いという欠点を持っている。この問
題を解決する新しい材料としてポリフェニレンエーテル
が近年注目をあび、銅張り積層板への応用が試みられて
いる。
ェニレンエーテルと各種のエポキシ樹脂との組み合わせ
が開示されている。このエポキシ樹脂としては、ビスフ
ェノールAや3,3′,5,5′−テトラブロモビスフ
ェノールAのポリグリシジルエーテル、エポキシフェノ
ールノボラック樹脂等一般のものが使用されており、ア
ミン類をはじめとする様々な公知の硬化剤を用いること
によって硬化が行われている。しかしここで用いられて
いるポリフェニレンエーテルは、何ら化学的な変性が施
されておらず耐薬品性をまったく示さないため、該硬化
物はプリント基板材料に要求される煮沸トリクロロエチ
レン性に著しく劣っている。
第4912172号公報には、(i)ポリフェニレンエ
ーテル、(ii)ビスフェノールポリグリシジルエーテ
ル、(iii)アルミニウムまたは亜鉛塩からなる樹脂
組成物が開示されている。さらに難燃性を付与した材料
として、特開平2−55721号、同2−55722
号、同2−222412号公報には、(i)ポリフェニ
レンエーテル、(ii)臭素を含有するエポキシ樹脂組
成物、(iii)ノボラック樹脂、(iv)イミダゾー
ルおよびポリアミン類、(v)亜鉛塩、(vi)Sb2
O5 からなる樹脂組成物が開示されている。
時の樹脂の流れ性を改善するための組成物として、
(i)低分子量ポリフェニレンエーテル、(ii)臭素
を含有するエポキシ樹脂組成物、(iii)イミダゾー
ルおよびポリアミン類、(iv)アルミニウムまたは亜
鉛塩からなる樹脂組成物が開示されている。
施した材料として、特開平2−135216号公報に
は、(i)ポリフェニレンエーテルと不飽和カルボン酸
または酸無水物との反応生成物、(ii)ポリエポキシ
化合物、(iii)エポキシ用硬化触媒からなる樹脂組
成物が、特開平2−166115号公報には、(i)溶
融加工されたポリフェニレンエーテル、(ii)ポリエ
ポキシ化合物、(iii)エポキシ用硬化触媒からなる
樹脂組成物がそれぞれ開示されている。
おいても硬化後の耐トリクロロエチレン性の改善はなお
不十分であり、トリクロロエチレン煮沸後においてざら
つき等外観の著しい変化が認められることが判明した。
また特開平2−55721号公報中の実施例6に示され
るように、ポリフェニレンエーテルを全樹脂組成中の約
1/2も用いているにもかからわず、誘電率は4.19
と十分な改良は行われていない。これは市販のガラス/
エポキシ樹脂銅張り積層板の誘電率4.5(樹脂量約4
0%)とほぼ同一のレベルである。
は、ポリフェニレンエーテル、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、およびアミン硬化剤からなる樹脂組成物が開
示されている。しかしながらこの硬化物の耐薬品性につ
いては、同明細書中には何ら説明がなされておらず、最
近益々要求特性が厳しくなっているため前記特公昭64
−3223号と同様より一層の耐薬品性の改善が待たれ
ている。
事情に鑑みてなされたものであり、ポリフェニレンエー
テルの優れた誘電特性とエポキシ樹脂のバランスのとれ
た各種の性能および経済性を兼ね備え、かつ硬化後にお
いて優れた耐薬品性と耐熱性、難燃性を示す新規な硬化
性ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物を提供
しようとするものである。
な課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明の
目的に沿った新規な樹脂組成物を見い出し本発明を完成
するに到った。本発明は、不飽和カルボン酸または酸無
水物で変性を施したポリフェニレンエーテル樹脂とトリ
アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
ヌレート、特定のエポキシ樹脂、および該エポキシ樹脂
の硬化剤としてフェノール樹脂を用いることにより、上
述の課題が解決できるだけでなく、溶媒成膜性と貯蔵安
定性においても優れた樹脂組成物が得られるという発見
に基づいてなされたものである。本発明についてより詳
細に述べると、本発明は以下に示す7つの発明より構成
される。
または酸無水物との反応生成物、 (b)トリアリルイソシアヌレートおよび/またはトリ
アリルシアヌレート、および、 (c)(i)臭素化ビスフェノールポリグリシジルエー
テルエポキシ樹脂、(ii)ノボラックエポキシ樹脂、
(iii)フェノール樹脂を必須成分とする樹脂組成
物、からなる硬化性ポリフェニレンエーテル・エポキシ
樹脂組成物であって、(a)成分と(b)成分の和10
0重量部を基準として(a)成分が98〜40重量部、
(b)成分が2〜60重量部であり、かつ(a)〜
(c)成分の和100重量部を基準として(a)+
(b)成分が90〜10重量部、(c)成分が10〜9
0重量部であることを特徴とする硬化性ポリフェニレン
エーテル・エポキシ樹脂組成物を提供する。
リフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物を硬化して
得られた硬化ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組
成物を提供する。本発明の第3は、上記第1発明の硬化
性ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物と基材
からなる硬化性複合材料を提供する。本発明の第4は、
上記第3発明の硬化性複合材料を硬化して得られた硬化
複合材料を提供する。本発明の第5は、上記第4発明の
硬化複合材料と金属箔からなる積層体を提供する。本発
明の第6は、金属ベース上に上記第4発明の硬化複合材
料からなる絶縁層を積層した積層板を提供する。最後に
本発明の第7は、金属ベース上の少なくとも片面に上記
第4発明の硬化複合材料からなる絶縁層が積層されてお
り、かつ該絶縁層の少なくとも最表層に金属箔が積層さ
れた金属張り積層板を提供する。
明する。まず本発明の第1および第2である硬化性ポリ
フェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物とその硬化体
について説明する。本発明の第1の硬化性ポリフェニレ
ンエーテル・エポキシ樹脂組成物の(a)成分の製造に
用いられるポリフェニレンエーテル樹脂とは、次の一般
式(I)で表わされるものである。
表わされる単位から実質的に構成されるポリフェニレン
エーテル鎖であり、
リール基、ハロアルキル基、ハロゲン原子、水素原子を
表わす。)Qはmが1のとき水素原子を表わし、mが2
以上のときは一分子中に2〜6個のフェノール性水酸基
を持ち、フェノール性水酸基のオルト位およびパラ位に
重合不活性な置換基を有する多官能性フェノール化合物
の残基を表わす。〕一般式(II)におけるR1 〜R4
の低級アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基等が挙げられる。アリール
基の例としては、フェニル基等が挙げられる。ハロアル
キル基の例としては、ブロモメチル基、クロロメチル基
等が挙げられる。ハロゲン原子の例としては、臭素、塩
素等が挙げられる。一般式(I)のQの代表的な例とし
ては、次の4種の一般式で表わされる化合物群が挙げら
れる。
直鎖状アルキル基を表わし、Xは脂肪族炭化水素残基お
よびこれらの置換誘導体、アラルキル基およびそれらの
置換誘導体、酸素、硫黄、スルホニル基、カルボニル基
を表わし、Yは脂肪族炭化水素残基およびそれらの置換
誘導体、芳香族炭化水素残基およびそれらの置換誘導
体、アラルキル基およびそれらの置換誘導体を表わし、
Zは酸素、硫黄、スルホニル基、カルボニル基を表わ
し、A2 と直接結合した2つのフェニル基、A2 とX、
A2 とZの結合位置はすべてフェノール性水酸基のオル
ト位およびパラ位を示し、rは0〜4、sは2〜6の整
数を表わす。〕具体例として、
ニレンエーテル鎖中には、一般式(II)で表わされる
単位の他、次の一般式(III)で表わされる単位が含
まれていてもよい。
子、低級アルキル基、アリール基、ハロアルキル基を表
わし、R10,R11は各々独立に水素原子、アルキル基、
置換アルキル基、アリール基、置換アリール基を表わ
し、R10,R11が同時に水素であることはない〕。一般
式(III)の単位の例としては、
の単位に対してスチレン,メタクリル酸メチルなどの不
飽和結合を持つ重合性モノマーをグラフト重合させて得
られる単位が含まれていてもよい。
ェニレンエーテル樹脂の好ましい例としては、2,6−
ジメチルフェノールの単独重合で得られるポリ(2,6
−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジメチル−1、4−フェニレンエーテル)の
スチレングラフト共重合体、2,6−ジメチルフェノー
ルと2,3,6−トリメチルフェノールの共重合体、
2,6−ジメチルフェノールと2,6−ジメチル−3−
フェニルフェノールの共重合体、2,6−ジメチルフェ
ノールを多官能性フェノール化合物Q−(H)m (mは
2〜6の整数)の存在下で重合して得られた多官能性ポ
リフェニレンエーテル樹脂、例えば特開昭63−301
222号、特開平1−297428号公報に開示されて
いるような一般式(II)および(III)の単位を含
む共重合体等が挙げられる。
分子量については、30℃、0.5g/dlのクロロホ
ルム溶液で測定した粘度数ηsp/cが0.1〜1.0
の範囲にあるものが良好に使用できる。溶融樹脂流れを
重視する組成物、例えば多層配線板用プリプレグとして
は、粘度数の小さい樹脂が好ましい。
ポリフェニレンエーテル樹脂を不飽和カルボン酸または
酸無水物と反応させることによって製造される。該反応
生成物は、酸または酸無水物に起因する重合性の二重結
合を実質的に含まない生成物である。重合性の二重結合
の有無は赤外吸収スペクトル法などにより分析できる。
適当な酸および酸無水物の例としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコン酸
等が挙げられ、このうち無水マレイン酸、フマル酸が最
も良好に使用できる。反応はポリフェニレンエーテル樹
脂と不飽和カルボン酸または酸無水物を100℃〜39
0℃の温度範囲で加熱することによって行われる。この
際ラジカル開始剤を共存させてもよい。溶液法と溶融混
合法の両方が使用できるが、押出し機等を用いる溶融混
合法の方が簡便に行うことができ、本発明の目的に適し
ている。不飽和カルボン酸または酸無水物の割合は、ポ
リフェニレンエーテル樹脂100重量部に対し、0.0
1〜5.0重量部、好ましくは0.1〜3.0重量部で
ある。
樹脂中の不飽和ガルボン酸または酸無水物が果たす役割
については今のところ詳細にはわかっていない。しかし
ながら、ポリフェニレンエーテル樹脂とエポキシ樹脂と
の相溶性を高め、耐薬品性、耐熱性を向上させると同時
に樹脂組成物に成膜性を付与する点において重要な役割
を果たしているものと推察される。
テル・エポキシ樹脂組成物の(b)成分として用いられ
るトリアリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリ
ルシアヌレートとは、それぞれ次の構造式で表わされる
三官能性モノマーである。
レートおよびトリアリルシアヌレートはそれぞれ単独で
用いられるだけでなく、両者を任意の割合で混合して使
用することが可能である。本発明において、トリアリル
イソシアヌレートおよびトリアリルシアヌレートは、可
塑剤ならびに架橋剤としてその効果を発揮する。すなわ
ち、成形時の樹脂流れの向上と架橋密度の向上をもたら
す。
エポキシ樹脂組成物の(c)成分の一つとして用いられ
る臭素化ビスフェノールポリグリシジルエーテルエポキ
シ樹脂とは、次の一般式(IV)で表わされるものであ
る。
の数であり、A3 は炭素数1〜3の低級アルキル基を表
わす。〕このうちpがすべて2であり、qが実質的に0
であり、A3 がイソプロピリデン基であるものが本発明
に最も良好に使用できる。
ノボラックエポキシ樹脂とは、次の一般式(V)で表わ
されるものである。
原子、メチル基、または臭素原子を表わす。〕このう
ち、nの平均値が0〜5であり、A4 が水素原子または
メチル基であるものが本発明い最も良好に使用でき、1
種もしくは2種以上が組み合わせて用いられる。
樹脂とは、1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を
有するものであり、フェノール、クレゾール、キシレノ
ール、プロピルフェノール、アミルフェノール、ブチル
フェノール、オクチルフェノール、フェニルフェノー
ル、アリルフェノール、ビスフェノールAなどから単独
で、またはそれらを併用して合成されるノボラック樹
脂、レゾール樹脂を指す。このうちブチルフェノールま
たはフェニルフェノールから合成されるノボラック樹
脂、レゾール樹脂が(a),(b)、および(c)
(i),(c)(ii)の各成分との相溶性に優れてい
るので本発明に最も良好に使用でき、1種もしくは2種
以上が組み合わせて用いられる。
ノールポリグリシジルエーテルエポキシ樹脂は難燃性の
付与に、ノボラックエポキシ樹脂は架橋密度の向上によ
る耐薬品性・耐熱性の向上にそれぞれ不可欠である。ま
たフェノール樹脂はこれらエポキシ樹脂の硬化剤として
作用し、他のエポキシ樹脂硬化剤と比べて樹脂配合後の
貯蔵安定性に優れるという特徴を有する。(c)成分中
には上記の他、難燃性、耐薬品性、耐熱性等の諸特性を
低下させない範囲において他のエポキシ樹脂を配合して
用いてもよい。
のうち(a)成分と(b)成分の配合割合は、両者の和
100重量部を基準として(a)成分が98〜40重量
部、(b)成分が2〜60重量部であり、より好ましく
は(a)成分90〜60重量部、(b)成分10〜40
重量部の範囲である(b)成分が2重量部未満では耐薬
品性の改善が不十分であり好ましくない。逆に60重量
部を越えると誘電特性、難燃性、吸湿特性が低下し、ま
た硬化後において非常に脆い材料となるので好ましくな
い。
(c)成分の和100重量部を基準として(a)+
(b)が90〜10重量部、(c)成分が10〜90重
量部であり、より好ましくは(a)+(b)成分70〜
10重量部、(c)成分30〜90重量部、さらに好ま
しくは(a)+(b)成分60〜20重量部、(c)成
分40〜80重量部の範囲である。
性、難燃性が不十分であったり、後述するように金属箔
等と接着させた場合、接着強度が得られず好ましくな
い。逆に(c)成分が90重量部を越えると誘電特性が
低下するので好ましくない。
ルポリグリシジルエーテルエポキシ樹脂と、ノボラック
エポキシ樹脂の配合割合は、本発明の樹脂組成物全体と
しての耐薬品性と難燃性のバランスによって決定される
ものであり、ノボラックエポキシ樹脂の配合割合を増す
ことにより耐薬品性は向上するが、(a)〜(c)成分
の和を基準とする臭素の含有量が5重量%以上20重量
%以下となるように臭素化ビスフェノールポリグリシジ
ルエーテルエポキシ樹脂を用いるのが好ましい。臭素含
有量が20重量%を越えると該樹脂組成物の熱安定性が
低下するので好ましくない。
の配合割合は、該樹脂中のフェノール性水酸基の量が上
記エポキシ樹脂中のエポキシ基の総量に対して0.5〜
1.5当量、より好ましくは0.6〜1.2当量の範囲
となるよう調整するのがよい。
方法としては、これらを溶媒中に均一に溶解または分散
させる溶液混合法、あるいは押し出し機等により加熱し
て行う溶融ブレンド法等が利用できる。溶液混合に用い
られる溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、
トリクロロエチレンなどのハロゲン系溶媒;ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族溶媒;アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン
系溶媒等が単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用
いられる。
良好に使用することができる。その製造方法としては、
例えば通常の溶媒成膜法(キャスティング法)等が利用
でき、任意の厚みのものが製造できる。フィルムの製造
に適した組成は、特に限定す
分の和100重量部を基準として(a)成分が98〜5
0重量部、(b)成分が2〜50重量部の範囲であり、
かつ(a)〜(c)成分の和100重量部を基準として
(a)+(b)成分が70〜20重量部、(c)成分が
30〜80重量部の範囲である。(b)成分および
(c)成分が上記の範囲未満では前述の通り耐薬品性や
難燃性、金属箔との接着性が不十分であり好ましくな
い。逆に上記の範囲を越えるとフィルムが脆くなった
り、べたつきが生じて取り扱い性に劣るため好ましくな
い。
熱等の手段により架橋反応を起こして硬化するが、その
際の温度を低くしたり架橋反応を促進する目的でラジカ
ル開始剤や硬化促進剤を含有させて使用してもよい。ラ
ジカル開始剤としては、通常の過酸化物が使用できる。
類、イミダゾール系化合物、ジアザビシクロウンデセン
のような含窒素複素環式化合物、有機ホスフィン化合
物、有機ホスフィン・有機ボロン錯体、アミン・有機ボ
ロン錯体、第4級アンモニウム化合物、第4級ホスホニ
ウム化合物等の公知のものを用いることができる。硬化
促進剤に関する技術の詳細については、例えば垣内弘編
著、「エポキシ樹脂 最近の進歩」(昭晃堂、199
0)、第4章およびその引用文献を参照されたい。ラジ
カル開始剤および硬化促進剤は、それぞれ一種のみを単
独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
始剤、硬化促進剤の他にその用途に応じて所望の性能を
付与する目的で本来の性質を損わない範囲の量の充填剤
や添加剤を配合して用いることができる。充填材として
は、カーボンブラック、シリカ、アルミナ、チタン酸バ
リウム、タルク、雲母、ガラスビーズ、ガラス中空球等
を挙げることができる。添加剤としては、酸化防止剤、
熱安定剤、帯電防止剤、可塑剤、顔料、染料、着色剤等
が挙げられる。また難燃性の一層の向上を図る目的で塩
素系、臭素系、リン系の難燃剤や、Sb2 O3 ,Sb2
O5 ,NaSbO3 ・1/4H2 O等の難燃助剤を併用
することもできる。さらには、例えばアリルグリシジル
エーテル、グリシジルメタクリレート、グリシジルアク
リレート等の架橋性のモノマー、ポリフェニレンエーテ
ルをはじめとする熱可塑性樹脂、あるいは他の熱硬化性
樹脂を一種または二種以上配合することも可能である。
ル・エポキシ樹脂組成物は、以上に述べた硬化性ポリフ
ェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物を硬化すること
により得られるものである。硬化の方法は任意であり、
熱,光,電子線等による方法を採用することができる。
ジカル開始剤、硬化剤の有無やその種類によっても異な
るが、80〜300℃、より好ましくは150〜250
℃の範囲で選ばれる。また時間は1分〜10時間程度、
より好ましくは1分〜5時間である。
ポキシ樹脂組成物は、赤外吸収スペクトル法、高分解能
固体核磁気共鳴スペクトル法、熱分解ガスクロマトグラ
フィー等の方法を用いて樹脂組成を解析することができ
る。
ポキシ樹脂組成物は、フィルム状として良好に使用する
ことができる。またこの硬化ポリフェニレンエーテル・
エポキシ樹脂組成物は、第4発明として後述する硬化複
合材料と同様、金属箔および/または金属板と張り合せ
て用いることができる。
複合材料とその硬化体について説明する。本発明の硬化
性複合材料は、本発明の第1として上で説明した硬化性
ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物と基材よ
り構成される。本発明に用いられる基材としては、ロー
ビングクロス、クロス、チョップドマット、サーフェシ
ングマットなどの各種ガラス布またはガラス不織布;セ
ラミック繊維布、アスベスト布、金属繊維布およびその
他合成もしくは天然の無機繊維布;ポリビニルアルコー
ル繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、全芳香族ポ
リアミド繊維などの合成繊維から得られる織布または不
織布;綿布、麻布、フェルトなどの天然繊維布;カーボ
ン繊維布;クラフト紙、コットン紙、紙−ガラス混織紙
などの天然セルロース系布などが、それぞれ単独で、あ
るいは2種以上併せて用いられる。
める割合は、硬化性複合材料100重量部を基準として
5〜90重量部、より好ましくは10〜80重量部、さ
らに好ましくは20〜70重量部の範囲である。基材が
5重量部より少なくなると複合材料の硬化後の寸法安定
性や強度が不十分であり、また基材が90重量%より多
くなると複合材料の誘電特性や難燃性が劣り好ましくな
い。
と基材の界面における接着性を改善する目的でカップリ
ング剤を用いることができる。カップリング剤として
は、シランカップリング剤、チタネート系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネー
トカップリング剤等一般のものが使用できる。
は、例えば本発明の第1の項で説明した(a)〜(c)
成分と、必要に応じて他の成分を前述のハロゲン系、芳
香族系、ケトン系等の溶媒もしくはその混合溶媒中に均
一に溶解または分散させ、基材に含浸させた後乾燥する
方法が挙げられる。
って行われる。含浸は必要に応じて複数回繰り返すこと
も可能であり、またこの際組成や濃度の異なる複数の溶
液を用いて含浸を繰り返し、最終的に希望とする樹脂組
成および樹脂量に調整することも可能である。
にして得た硬化性複合材料を加熱等の方法により硬化す
ることによって得られるものである。その製造方法は特
に限定されるものではなく、例えば該硬化性複合材料を
複数枚重ね合わせ、加熱加圧下に各層間を接着せしめる
と同時に熱硬化を行い、所望の厚みの硬化複合材料を得
ることができる。また一度接着硬化させた硬化複合材料
と硬化性複合材料を組み合わせて新たな層構成の硬化複
合材料を得ることも可能である。
同時に行われるが、両者をそれぞれ単独で行ってもよ
い。すなわち、あらかじめ積層成形して得た未硬化ある
いは半硬化の複合材料を、熱処理または別の方法で処理
することによって硬化させることができる。
圧力0.1〜500kg/cm2 、時間1分〜10時間
の範囲、より好ましくは、温度150〜250℃、圧力
1〜100kg/cm2 、時間1分〜5時間の範囲で行
うことができる。
ある積層体、積層板、金属張り積層板について説明す
る。本発明の積層体とは、本発明の第4として上で説明
した硬化複合材料と金属箔より構成されるものである。
また積層板とは、同じく硬化複合材料と金属板より構成
されるものであり、金属張り積層板とは、硬化複合材
料、金属箔、および金属板より構成されるものである。
銅箔、アルミニウム箔等が挙げられる。その厚みは特に
限定されないが、5〜200μm、より好ましくは5〜
100μmの範囲である。
ニウム板、ケイ素鋼板、ステンレス板等が挙げられる。
その厚みは特に限定されないが、0.2mm〜10m
m、より好ましくは0.2mm〜5mmの範囲である。
金属板は使用に先立ち、その接着性を改善するため研磨
紙や研磨布によるサンディング、湿式ブラスト、乾式ブ
ラスト等の機械的研磨を行い、さらに脱脂、エッチン
グ、アルマイト処理、化成皮膜処理等を施して用いるこ
とができる。アルミニウム板では、研磨後炭酸ナトリウ
ムで脱脂し、水酸化ナトリウムでエッチングするのが好
ましいが、特にこの方法に限定されない。
積層板を製造する方法としては、例えば、本発明の第3
として上で説明した硬化性複合材料と、金属箔および/
または金属板を目的に応じた層構成で積層し、加熱加圧
下に各層間を接着せしめると同時に熱硬化させる方法を
挙げることができる。
と金属箔が任意の層構成で積層される。金属箔は表層と
しても中間層としても用いることができる。積層板にお
いては、金属板をベースとしその片面または両面に硬化
性複合材料が積層される。金属張り積層板においては、
金属板をベースとしその片面または両面に硬化性複合材
料を介して金属箔が積層される。この際金属箔は最表層
として用いられるが、最表層以外に中間層として用いて
もよい。上記の他、積層と硬化を複数回繰り返して多層
化することも可能である。
いることもできる。接着剤としては、エポキシ系、アク
リル系、フェノール系、シアノアクリレート系等が挙げ
られるが、特にこれらに限定されない。上記の積層成形
と硬化は、本発明の第4と同様の条件で行うことができ
る。
を挙げて説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に
限定するものではない。
粘度数ηsp/cが0.54のポリ(2,6−ジメチル
−1,4−フェニレンエーテル)100重量部、無水マ
レイン酸1.5重量部、および2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(日本油脂
(株)製 パーヘキサ25B)1.0重量部を室温でド
ライブレンドした後、シリンダー温度300℃、スクリ
ュー回転数230rpmの条件で二軸押出し機により押
出した。このポリマーをAとする。
ニル)プロパンの共存下に2,6−ジメチルフェノール
を酸化重合して得た2官能性ポリフェニレンエーテル
(30℃、0.5g/dlのクロロホルム溶液で測定し
た粘度数ηsp/cが0.40のもの)100重量部と
無水マレイン酸2重量部をドライブレンドした後、参考
例1と同じ条件で押出しを行った。ここで得られたポリ
マーをBとする。
粘度数ηsp/cが0.31のポリ(2,6−ジメチル
−1,4−フェニレンエーテル)100重量部、無水マ
レイン酸1.5重量部、および2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(日本油脂
(株)製 パーオキサ25B)1.0重量部を室温でド
ライブレンドした後、参考例1と同じ条件で押出しを行
った。ここで得られたポリマーをCとする。
して次のようなものを用いた。
テルエポキシ樹脂: 旭化成 AER735 エポキシ当量350 臭素含
量48重量% クレゾールノボラックエポキシ樹脂: 旭化成 ECN273 エポキシ当量217 フェノールノボラックエポキシ樹脂: チバガイギー EPN1138 エポキシ当量180 t−ブチルフェノールレゾール樹脂: 群栄化学 PS2657,PS2768 フェニルフェノールノボラック樹脂: 群栄化学 PS2880。
シ)ヘキシン−3(日本油脂 パーヘキシン25B) 硬化促進剤: 2−メチル−4−メチルイミダゾール(2E4MZ) 難燃助剤: Sb2 O5 (日産化学 NA−4800) ガラスクロス: Eガラス製、目付48g/m2 および105g/m2 Dガラス製、目付87g/m2 。
キシ樹脂: 旭化成 AER771 エポキシ当量475 臭素含
量20重量% 硬化剤: 4,4′−ジアミノジフェニルメタン(DDM) 硬化促進剤または触媒型硬化剤: 2−エチル−4−メチルイミダゾール(2E4MZ) 実施例1〜3 参考例1,2で得たポリマーA,Bと上記の各成分を表
1に示した組成でクロロホルムに溶解させ、テフロン板
上に流して成膜した。得られたフィルムは厚さが約10
0μmであった。成膜性はいずれも良好であり、表面の
べたつき等は認められなかった。このフィルムをエアー
オーブン中で乾燥させた後、真空プレス中で成形・硬化
させ、厚さ約1mmの硬化物を得た。硬化条件はすべて
220℃、30分とした。これらの硬化物は、トリクロ
ロエチレン中で5分間煮沸しても外観に変化は認められ
なかった。
してAER331と触媒量の2E4MZを用い、トリア
リルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、開始
剤を使用せずに実施例1〜3と同様の操作を行った。得
られた硬化物をトリクロロエチレン中で5分間煮沸した
ところ膨潤と反りが認められた。
解または分散させた。この溶液にガラスクロスを浸漬し
て含浸を行い、エアーオーブン中で乾燥させた。実施例
7では目付48g/m2 のEガラスクロスを、実施例5
では目付87g/m2 のDガラスクロスをそれぞれ用
い、その他の実施例ではすべて目付105g/m2 のE
ガラスクロスを用いた。得られた硬化性複合材料はいず
れも表面のべたつきが無く、取り扱い性に優れたもので
あった。
うに上記の硬化性複合材料を複数枚重ね合わせ、その両
面に厚さ35μmの銅箔を置いてプレス成形機により成
形・硬化させて積層体を得た。各実施例の硬化条件を表
3に示した。圧力はすべて40kg/cm2 とした。い
ずれの実施例もプレス時の樹脂流れは良好であった。
以下の方法で測定し、表3に示した通りの良好な結果を
得た。 1.耐トリクロロエチレン性 銅箔を除去した積層体を25mm角に切り出し、トリク
ロロエチレン中で5分間煮沸し、外観の変化を目視によ
り観察した。 2.誘電率、誘電正接 1MHzで測定を行った。 3.ハンダ耐熱性 銅箔を除去した積層体を25mm角に切り出し、260
℃のハンダ浴中に120秒間浮かべ、外観の変化を目視
により観察した。
出し、銅箔面に幅10mmの平行な切り込みを入れた
後、面に対して垂直なる方向に50mm/分の速さで連
続的に銅箔を引き剥し、その時の応力を引張り試験機に
て測定し、その応力の最低値を示した。 5.難燃性 銅箔を除去した積層体から長さ127mm、幅12.7
mmの試験片を切り出し、UL−94の試験法に準じて
行った。
℃で3ケ月保存したが、いずれも良好な樹脂流れを保持
しており、積層体とした時の物質低下も認められなかっ
た。さらに実施例4で得られた積層体の動的粘弾性スペ
クトルを測定したところ、ガラス転移点は220℃の一
つのみしか観測されなかった。このことは上述の各成分
が極めて良好に相溶していることを示しており、その結
果として高ガラス転移点と良好な耐薬品性が実現できた
ものと推察される。
化性複合材料および積層体を作製した。この積層体の耐
トリクロロエチレン性を測定したところ、表面の白化と
ガラスクロスの露出が認められた。また硬化性複合材料
を23℃で保存したところ、比較例2では約1週間、比
較例3では約1ケ月でプレス時の樹脂流れの低下が認め
られた。
アルミニウム板上に実施例4で得られた硬化性複合材料
3枚を積層し、2時間、40kg/cm2の条件でプレ
ス成形して積層板を作製した。この積層板の熱抵抗は2
4℃/wであり、アルミニウム板を使用しない場合(6
0℃/w)に比べて熱放散性に優れたものであった。熱
抵抗は、35mm×50mmのサンプル上に回路を形成
し、100Ωのチップ抵抗をハンダ付けし、電圧印加後
の温度上昇を測定することにより行った。
アルミニウム板上に実施例5で得られた硬化性複合材料
3枚と厚さ35μmの銅箔を積層し、220℃、30
分、40kg/cm2 の条件でプレス成形して金属張り
積層板を作製した。この金属板張り積層板の熱抵抗を実
施例8と同様の方法で測定したところ24℃/wであ
り、熱放散性に優れたものであった。
・エポキシ樹脂組成物は次のような特徴を有する。 1.該樹脂組成物に用いられるポリフェニレンエーテル
樹脂と不飽和カルボン酸または酸無水物との反応生成物
は、押出し機等を用いて安価に製造できるので、経済性
に優れた樹脂組成物が提供できる。 2.上記の反応生成物は溶媒成膜性に優れており、従っ
て表面のべたつき等のない取り扱い性に優れたフィルム
や硬化性複合材料が得られる。
併用しており、さらにトリアリルイソシアヌレート、ト
リアリルシアヌレートが可塑剤としての効果を持つため
プレス時の樹脂流れが良好である。 4.貯蔵安定性に優れており、23℃で3ケ月間保存し
た後も良好な樹脂流れを保持し、硬化後の物性低下が認
められない。 5.該樹脂組成物に用いられる各成分は互いに相溶性に
優れており、硬化後において優れた耐熱性と耐薬品性が
実現できる。
エポキシ樹脂組成物を用いて得られる積層体、積層板、
金属張り積層板は次のような特徴を有する。 1.臭素化ビスフェノールポリグリシジルエーテルエポ
キシ樹脂とノボラックエポキシ樹脂の使用により難燃
性、耐薬品性を兼ね備えた材料である。耐薬品性は、ト
リアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレートの
併用により特に優れたものとなっている。 2.エポキシ樹脂、フェノール樹脂を主成分として用い
てもほぼ4.0以下の誘電率を示し、誘電特性に優れた
材料である。 3.耐熱性、金属箔との接着性、寸法安定性、吸湿性、
熱放散性等の諸物性においてもバランスのとれた特性を
示す。
業、電子産業、宇宙・航空機産業等の分野において誘電
材料、絶縁材料、耐熱材料、構造材料等として用いるこ
とができる。特に片面、両面、多層プリント基板、フレ
キシブルプリント基板、セミリジッド基板、金属ベース
基板、多層プリント基板用プリプレグ等として好適に用
いられる。また本発明の材料は、その耐熱耐吸湿絶縁性
の故に線間100μm以下の高密度回路基板、層間絶縁
層の厚み200μm以下の多層回路基板、実装用回路基
板用の接着剤等として良好に使用できる。
Claims (10)
- 【請求項1】 (a)ポリフェニレンエーテル樹脂と不
飽和カルボン酸または酸無水物との反応生成物であっ
て、重合性の二重結合を実質的に含まない反応生成物、 (b)トリアリルイソシアヌレートおよび/またはトリ
アリルシアヌレート、および、 (c)(i)臭素化ビスフェノールポリグリシジルエー
テルエポキシ樹脂、(ii)ノボラックエポキシ樹脂、
(iii)フェノール樹脂を必須成分とする樹脂組成
物、 からなる硬化性ポリフェニレンエーテル・エポキシ樹脂
組成物であって、(a)成分と(b)成分の和100重
量部を基準として(a)成分が98〜40重量部、
(b)成分が2〜60重量部であり、かつ(a)〜
(c)成分の和100重量部を基準として(a)+
(b)成分が90〜10重量部、(c)成分が10〜9
0重量部であることを特徴とする硬化性ポリフェニレン
エーテル・エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の硬化性ポリフェニレンエ
ーテル・エポキシ樹脂組成物からなるフィルム。 - 【請求項3】 請求項1記載の硬化性ポリフェニレンエ
ーテル・エポキシ樹脂組成物を硬化して得られた硬化ポ
リフェニレンエーテル・エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項3記載の硬化ポリフェニレンエー
テル・エポキシ樹脂組成物からなるフィルム。 - 【請求項5】 (a)ポリフェニレンエーテル樹脂と不
飽和カルボン酸または酸無水物との反応生成物であっ
て、重合性の二重結合を実質的に含まない反応生成物、 (b)トリアリルイソシアヌレートおよび/またはトリ
アリルシアヌレート、 (c)(i)臭素化ビスフェノールポリグリシジルエー
テルエポキシ樹脂、(ii)ノボラックエポキシ樹脂、
(iii)フェノール樹脂を必須成分とする樹脂組成
物、および、 (d)基材 からなる硬化性複合材料であって、(a)成分と(b)
成分の和100重量部を基準として(a)成分が98〜
40重量部、(b)成分が2〜60重量部であり、
(a)〜(c)成分の和100重量部を基準として
(a)+(b)成分が70〜10重量部、(c)成分が
30〜90重量部であり、かつ(a)〜(d)成分の和
100重量部を基準として(a)〜(c)成分が95〜
10重量部、(d)成分が5〜90重量部であることを
特徴とする硬化性複合材料。 - 【請求項6】 臭素の含量が(a)〜(c)成分の和を
基準として5重量%以上20重量%以下である請求項5
記載の硬化性複合材料。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の硬化性複合材料
を硬化して得られた硬化複合材料。 - 【請求項8】 請求項7記載の硬化複合材料と金属箔か
らなる積層体。 - 【請求項9】 金属ベース上に請求項7記載の硬化複合
材料からなる絶縁層を積層した積層板。 - 【請求項10】 金属ベース上の少なくとも片面に請求
項7記載の硬化複合材料からなる絶縁層が積層されてお
り、かつ該絶縁層の少なくとも最表層に金属箔が積層さ
れていることを特徴とする金属張り積層板。
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DE69204689T DE69204689T2 (de) | 1991-01-11 | 1992-01-10 | Eine härtbare Polyphenylenetherharzzusammensetzung und eine daraus herstellbare gehärtete Harzzusammensetzung. |
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CN97110280A CN1081658C (zh) | 1991-01-11 | 1997-04-04 | 包含至少一个已固化聚苯氧树脂组合物层的叠层结构 |
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1991
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