JPH0737448A - ワイヤーハーネスの検査図板及びこの図板における外観検査方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの検査図板及びこの図板における外観検査方法

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JPH0737448A
JPH0737448A JP5178164A JP17816493A JPH0737448A JP H0737448 A JPH0737448 A JP H0737448A JP 5178164 A JP5178164 A JP 5178164A JP 17816493 A JP17816493 A JP 17816493A JP H0737448 A JPH0737448 A JP H0737448A
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JP
Japan
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inspection
wire harness
color
jig
drawing board
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Application number
JP5178164A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Shimizu
弘文 清水
Takashi Ichikawa
孝志 市川
Noriyuki Yagi
宣之 八木
Kazuhiko Suzuki
一彦 鈴木
Tadaaki Takeda
忠秋 竹田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤーハーネスの検査工程において、1つの
検査図板で外観検査及び導通検査を行えるようにするこ
と。 【構成】検査図板10上に、予め定める種類の複数の、布
線治具50、コネクタ導通検査治具60、及び外装部品外観
検査治具70を配置した。外観検査治具70には、ワイヤー
ハーネスW1の外装部品41〜46に対応した保持部、及びこ
の保持部によって保持された外装部品41〜46の色彩を検
知する色識別センサを設けた。布線治具50にワイヤーハ
ーネスW1を載置し、導通検査治具60にコネクタ31,32
を、外観検査治具70に外装部品41〜46をそれぞれ挿入す
る。この状態で、導通検査を行うと共に、色識別センサ
によって外観検査治具70で保持されている外装部品41〜
46の色彩を検知する。色識別センサにより検知された色
彩が予め定める色彩と一致したときには、正しい外装部
品が正しい位置に取り付けられていると判別して合格が
報知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネスの検
査に使用される検査図板及びこの図板における外観検査
方法に関する。より詳しくは、ワイヤーハーネスの検査
工程においては、外観検査及び導通検査があるが、この
外観検査及び導通検査を1つの検査図板上において行う
ための検査図板及びこの図板における外観検査方法に係
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等における電装品の配線
に用いられるワイヤーハーネスは、所定の寸法に切断さ
れた複数の電線を結束して構成されており、柔軟性があ
って形態的には細長く、複雑に枝分かれした構造を有し
ているのが特徴である。それゆえ、ワイヤーハーネスで
は、異なる種類のコネクタ、並びにクランプ、バンドク
ランプ、グロメット、コルゲートチューブ及びプロテク
ター等の外装部品が取り付けられている。つまり、ワイ
ヤーハーネスには、極めて多種多様な取付部品が取り付
けられている。
【0003】コネクタは、ワイヤーハーネスの相互間の
接続やワイヤーハーネスと電装品との接続のために、電
線端に取り付けられるものであって、合成樹脂材料を用
いて構成されるハウジングと、このハウジングに装着さ
れる端子金具とを有している。ところで、ワイヤーハー
ネスの生産工程において、ハウジングに対して端子金具
の装着忘れがあったり、端子金具が正しい装着位置まで
挿入されていなかったりする場合がある。このような場
合には、自動車の電装品に動作不良が生じる。そのた
め、ワイヤーハーネスの生産の最終段階では、端子金具
が正確にかつ確実にハウジングに装着されているか否か
を十分に検査する、いわゆるコネクタ導通検査が行われ
る必要がある。
【0004】また、外装部品のうち、特にクランプ及び
バンドクランプは、合成樹脂材料からできており、ワイ
ヤーハーネスを自動車に固定する際に使用されるもので
ある。それゆえ、クランプ及びバンドクランプは、結束
電線の予め定められた位置に正確に取り付けなければな
らない。もし、クランプ及びバンドクランプの種類が違
っていたり、あるいはクランプ及びバンドクランプの取
付位置が予め定められた位置からずれていると、ワイヤ
ーハーネスを自動車に固定する際に、車体に形成された
クランプ挿入孔の位置と、クランプ及びバンドクランプ
とが合致せず、ワイヤーハーネスを固定できなくなる。
そのため、ワイヤーハーネスの生産の最終段階では、正
しい外装部品が正しい位置に取り付けられているか否か
を十分に検査する、いわゆる外装検査も行われる必要が
ある。
【0005】つまり、ワイヤーハーネスの検査工程にお
いては、導通検査及び外観検査が必要とされている。従
来、上記導通検査及び外観検査は、それぞれ専用の検査
図板を使用して順次別々に行われていた。具体的には、
まず図18に示すように、複数の電線を結束して組み上
げたワイヤーハーネスWを、電線の接続態様が予め示さ
れている導通検査図板1上に載置する。そして、この導
通検査図板1上に載置されたワイヤーハーネスWのコネ
クタ2が位置する各箇所に対応して固定配置された複数
の導通検査治具3により、コネクタ2の導通検査が行わ
れる。
【0006】導通検査が終了すると、図19に示すよう
に、導通検査が終了したワイヤーハーネスWを、外観検
査図板4上に置く。そして、この検査図板4上に置かれ
たワイヤーハーネス(現物品)Wと、見本品あるいは見
本品が示された図面又は写真とを照合し、外装部品5a
〜5cの外観検査が行われる。なお、図中、5aはクラ
ンプ又はバンドクランプ、5bはグロメット、5cはコ
ルゲートチューブ又はプロテクターである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では、自
動車に搭載される電装品の数が大幅に増加している。そ
のため、ワイヤーハーネスの枝分かれ形状がさらに複雑
化しているのが現状である。その結果、ワイヤーハーネ
スの重量が重くなると共に、ワイヤーハーネスに取り付
けるべき外装部品及びコネクタの数も増加している。
【0008】このように、従来の方法で、重量化し、か
つ外装部品及びコネクタが多数取り付けられたワイヤー
ハーネスの検査を行う場合には、以下の不具合が発生し
ている。つまり、従来の検査態様では、外観検査及び導
通検査をそれぞれ専用の検査図板を使用して行っている
ため、検査項目が異なる毎に重量化したワイヤーハーネ
スを載せ変えなければならず、このハーネス交換作業に
費やされる労力は多大なものとなっている。その結果、
検査作業に長時間を要し、生産性の低下につながってい
る。よって、1つの検査図板上において外観検査及び導
通検査を行える検査図板が望まれている。
【0009】また、現物品と見本品等とを照合して外観
検査を行っているため、多くの外装部品が取り付けられ
たワイヤーハーネスの外観検査を行う場合には、照合作
業が複雑となって熟練を要し、外観検査に慣れていない
未熟者では見落としが発生するおそれがある。それゆ
え、外観検査作業を簡略化でき、確実に外観検査を行う
ことができる検査図板及び外観検査方法が望まれてい
る。
【0010】本発明は、上記技術的背景に鑑みなされた
もので、ワイヤーハーネスの検査工程において、1つの
検査図板で外観検査及び導通検査を行えると共に、外観
検査作業を簡略化でき、かつ外観検査の確実性を向上さ
せることができる検査図板及びこの図板における外観検
査方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明請求項1によるワイヤーハーネスの検査図板
は、異なる種類の複数のコネクタ、及び予め定める異な
る色彩が付与された複数の外装部品が取り付けられたワ
イヤーハーネスの検査を行うための図板であって、表面
には、ワイヤーハーネスの最終形態に、コネクタの種類
及びその接続態様、並びに外装部品の種類、及びその取
付位置をそれぞれ関連付けて表示した布線図が描かれて
おり、上記布線図に合わせた所定位置にそれぞれ配置さ
れ、ワイヤーハーネスを受け止める、予め定める種類の
複数の布線治具と、上記各布線治具で受け止められたワ
イヤーハーネスのコネクタが位置する各箇所に対応して
それぞれ配置され、対応するコネクタの導通検査を行
う、予め定める種類の複数の導通検査治具と、上記布線
図に示された外装部品の取付位置に対応してそれぞれ配
置された、予め定める種類の複数の外観検査治具であっ
て、ワイヤーハーネスの外装部品の形状にそれぞれ対応
した保持部、及びこの保持部によって保持された外装部
品の色彩を検知する色識別センサがそれぞれ設けられて
いる外観検査治具とを備えているものである。
【0012】請求項2によるワイヤーハーネスの検査図
板は、請求項1記載のワイヤーハーネスの検査図板にお
いて、上記外観検査治具は、さらに外装部品の取付公差
を吸収できるように、上記保持部を予め定める方向に所
定量移動させるための公差吸収手段を備えているもので
ある。
【0013】請求項3による、上記ワイヤーハーネスの
検査図板における外観検査方法は、請求項1又は2のい
ずれかに記載のワイヤーハーネスの検査図板における外
観検査方法であって、検査図板の表面に描かれた布線図
に対応した予め定める複数位置に、予め定める種類の布
線治具及び予め定める種類の外観検査治具をそれぞれ配
置し、上記各布線治具でワイヤーハーネスを受け止めた
状態で、上記各外観検査治具の保持部にワイヤーハーネ
スの対応する外装部品を挿入し、この保持部に外装部品
が保持されたときに、色識別センサによって保持されて
いる外装部品に付与されている色彩を検知し、上記色識
別センサにより検知された色彩が予め定める色彩と一致
したときには、正しい外装部品が正しい位置に取り付け
られていると判別して合格を報知するものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の検査図板では、予め定める
種類の複数の導通検査治具、及び予め定める種類の複数
の外観検査治具が配置され、外観検査治具には、ワイヤ
ーハーネスの外装部品の形状にそれぞれ対応した保持
部、及びこの保持部によって保持された外装部品の色彩
を検知する色識別センサがそれぞれ設けられているの
で、ワイヤーハーネスの検査工程において、1つの検査
図板で外観検査及び導通検査を行うことができる。その
ため、検査項目が異なる毎に重量化したワイヤーハーネ
スを載せ変える必要がなくなり、その結果検査作業時間
を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0015】請求項2記載の外観治具では、外装部品の
取付公差を吸収できるようになっているので、保持部に
外装部品が保持されるか否かによって、外装部品の有
無、及びその取付ピッチ間隔寸法の良否を検出すること
ができる。請求項3記載の外観検査方法においては、外
観検査治具の保持部にワイヤーハーネスに対応する外装
部品を挿入し、この保持部に外装部品が保持されたとき
に、色識別センサによって保持されている外装部品に付
与されている色彩を検知し、色識別センサにより検知さ
れた色彩が予め定める色彩と一致したときには、正しい
外装部品が正しい位置に取り付けられていると判別して
合格を報知するようにしているので、外観検査作業を簡
略化でき、かつ外観検査の確実性を向上させることがで
きる。つまり、従来のように、現物品と見本品等とを照
合して外観検査を行う必要はなく、外観検査に慣れてい
ない未熟者でも確実に外観検査を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図17
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に
係る検査図板10を用いてワイヤーハーネスW1の検査
を行っている状態を示す斜視図である。同図を参照し
て、本実施例のワイヤーハーネスW1の検査図板10
は、長手の長方形形状をしていて、作業者が検査を行い
易いように、検査台20上に所定の角度傾けて載せられ
ている。検査図板10上には、複数の電線を結束して組
み上げられたワイヤーハーネスW1が載置される。
【0017】ワイヤーハーネスW1には、異なる種類の
複数のコネクタ31、並びにクランプ41,42、バン
ドクランプ43、グロメット44、コルゲートチューブ
45及びプロテクター46等の予め定める種類の複数の
外装部品が取り付けられている。また、車のグレードに
対応させてオプション機能を付与するため、ワイヤーハ
ーネスW1には、オプション用コネクタ32が取り付け
られている。
【0018】コネクタ31,32は、ワイヤーハーネス
W1の相互間の接続やワイヤーハーネスW1と電装品と
の接続をとるためのもので、合成樹脂材料を用いて構成
されるハウジングと、このハウジングに装着される端子
金具とを有している。それゆえ、コネクタ31,32
は、電線端に取り付けられている(図14及び図17参
照)。クランプ41,42は、合成樹脂製の板状体であ
って、ワイヤーハーネスW1を自動車に固定する際に使
用されるものである。それゆえ、クランプ41,42
は、テープ巻き等により電線の外周に固定されている
(図13、図14及び図16参照)。バンドクランプ4
3は、合成樹脂製の帯状体であって、ワイヤーハーネス
W1を自動車に固定する際に使用されるものである。そ
れゆえ、バンドクランプ43は、所定のバンドクランプ
結束機により結束電線あるいはコルゲートチューブ45
の外周に巻き付け固定されている(図16参照)。グロ
メット44は、防水性及び遮音性並びにワイヤーハーネ
スW1の外傷防止等を考慮して合成樹脂が用いられてお
り、車体を貫通してワイヤーハーネスW1を取り付ける
際に使用されるものである。それゆえ、グロメット44
には、所定の電線通し治具により複数の電線が挿通され
ている(図16参照)。コルゲートチューブ45及びプ
ロテクター46は、合成樹脂製の管状体であって、ワイ
ヤーハーネスW1を保護するためのものである。それゆ
え、コルゲートチューブ45及びプロテクター46は、
結束電線に被せられている(図15及び図16参照)。
【0019】また、コネクタ31,32、並びにクラン
プ41,42、バンドクランプ43、グロメット44、
コルゲートチューブ45及びプロテクター46には、種
類が異なる毎に予め定める異なる色彩が付与されてい
る。なお、以下説明の便宜上、図13に示す電線の芯線
方向と直交する方向に延びたクランプ41を「オフセッ
トクランプ41」と、図14及び図16に示す電線の芯
線方向に沿って並行に延びたクランプ42を「直上クラ
ンプ42」とそれぞれ称する。また、クランプ41,4
2、バンドクランプ43、グロメット44、コルゲート
チューブ45及びプロテクター46を総称するときは、
「外装部品41〜46」と称する。
【0020】検査図板10の表面には、ワイヤーハーネ
スW1の最終形態に、コネクタ31,32の種類及びそ
の接続態様、並びに外装部品41〜45の種類、及びそ
の取付位置をそれぞれ関連付けて表示した布線図11
(図1では、実際の布線図とは異なり、省略して1本の
実線のみが示されている。)が描かれている。そして、
検査図板10上には、布線図11に合わせて、所定位置
に、それぞれ例えばU字治具等の予め定める種類の複数
の布線治具50が植立されている。つまり、ワイヤーハ
ーネスW1は、布線治具50に受け止められることによ
って、検査図板10上で最終形態が保持される。
【0021】また、検査図板10上には、コネクタ3
1,32の導通検査及び外装部品41〜45の外観検査
が行えるように、予め定める種類の複数の導通検査治具
60及び外観検査治具70が固定されている。各導通検
査治具60は、各布線治具50で受け止められたワイヤ
ーハーネスW1のコネクタ31,32が位置する各箇所
に対応してそれぞれ配置されており、当該箇所において
対応するコネクタ31,32の導通検査が行われる。各
外観検査治具70は、布線図11に示された外装部品の
取付位置に対応してそれぞれ配置されている。
【0022】図2は、導通検査治具60の一例を示す斜
視図であって、一部が切り欠かれて示されている。同図
を参照して、導通検査治具60は、コネクタ31,32
の端子金具の装着状態を検査するものであって、導通裏
面配線61を介して検査台20の下方に配置された導通
機80(図1参照)に接続されている。導通検査治具6
0には、ベース板62が備えられている。ベース板62
は、前後方向X1,X2に沿って延びており、例えばね
じ等により検査図板10上に固定されている。ベース板
62上には、検査すべきコネクタ31,32を保持する
ためのコネクタ受け部63と、このコネクタ受け部63
に対向する検査部64とが設けられている。
【0023】コネクタ受け部63は、その上部を凹設し
てコネクタ収容空間S1が形成されており、ベース板6
2の一端側に固定されている。コネクタ収容空間S1
は、前後方向に沿って貫通している。検査部64は、ベ
ース板62の左右両側部から起立された一対のレール6
2a,62bに沿ってスライド可能に取り付けられてい
る。検査部64のコネクタ受け部63との対向面には、
コネクタ31,32の一部を収容する収容窓64aが開
口されている。この収容窓64a内には、検査すべきコ
ネクタ31,32に装着されている複数の端子金具に対
応して複数の検出子64bが備えられている。検出子6
4bは、検査すべきコネクタ31,32に向かって突出
している。
【0024】コネクタ受け部63とは反対側のベース板
62の端部には、一対のレバー取付片62c(図には片
方のみ現れている。)が起立されている。レバー取付片
62cには、横軸65周りにハンドル66a付きレバー
66が回動自在に取り付けられている。レバー66に
は、検査部64に向かって突出したカム部66bが一体
的に形成されている。カム部66bは、検査部64の背
面に当接している。
【0025】導通検査治具60において、検査すべきコ
ネクタ31,32をコネクタ受け部63に装着し、ハン
ドル66aを把持してレバー66をA方向に回動させる
と、このレバー66の操作に伴って、カム部66bが検
査部64を押圧し、検査部64はコネクタ受け部63
(前方向X1)に向かってスライドする。その結果、コ
ネクタ31,32の端子金具と検査部64の検出子64
bとが当接し、これによって端子金具と検出子64bと
の導通が得られる。
【0026】ここで、図3ないし図10を参照しつつ、
各種の外装部品41〜46の外観検査治具の構成につい
て説明する。図3は、オフセットクランプ41の外観検
査を行うための治具71の一例を示す斜視図である。同
図を参照して、オフセットクランプ外観検査治具71
は、オフセットクランプ41の取付位置、及びその種類
を検査するものである。この外観検査治具71には、一
対のベースブロック711a,711bが備えられてい
る。各ベースブロック711a,711bは、前後方向
X1,X2に延びる長手の形状をしており、例えばねじ
等により検査図板10上に所定の間隔をあけて固定され
ている。ベースブロック711a,711b間には、左
右方向Y1,Y2に延びる一対のY軸ガイドバー712
a,712bが所定の間隔をあけて橋架されている。こ
のY軸ガイドバー712a,712bには、それぞれY
軸スライドブロック713a,713bがブッシュ(図
示せず。)を介在させてスライド自在に外嵌されてい
る。
【0027】各Y軸スライドブロック713a,713
bは、左右方向Y1,Y2に延びる長手の形状をしてお
り、左右方向Y1,Y2に沿って容易に往復移動できる
ように、Y軸ガイドバー712a,712bによって検
査図板10に対して浮遊状態で支持されている。Y軸ス
ライドブロック713a,713b間には、ベースブロ
ック711a,711bと平行に前後方向X1,X2に
延びる一対のX軸ガイドバー714a,714bが所定
の間隔をあけて橋架されている。このX軸ガイドバー7
14a,714bには、X軸スライドブロック715が
ブッシュ(図示せず。)を介在させてスライド自在に外
嵌されている。
【0028】X軸スライドブロック715は、左右方向
Y1,Y2に延びる長手の形状をしており、前後方向X
1,X2に沿って容易に往復移動できるように、X軸ガ
イドバー714a,714bによって検査図板10上か
ら浮遊状態で支持されている。X軸スライドブロック7
15には、上下方向Z1,Z2に延びる一対のZ軸ガイ
ドバー716a,716bが立設されている。このZ軸
ガイドバー716a,716bには、検査すべきオフセ
ットクランプ41を保持する保持部717がスライド自
在に外嵌されている。また、Z軸ガイドバー716a,
716bの先端には、保持部717の上方向Z1への移
動を規制するストッパープレート718が取付けられて
いる。
【0029】保持部717は、オフセットクランプ41
の形状に対応して前後方向X1,X2に延びる長手の形
状をしており、前面には、オフセットクランプ41を保
持部717内に挿入するための挿入口717aが開口さ
れている。保持部717の上面には、ストッパープレー
ト718に当接する一対のストッパーピン717a(図
には片方のみ現れている。)が突設されている。また、
X軸スライドブロック715には、保持部717に当接
する一対のストッパーピン715a,715bが突設さ
れている。
【0030】つまり、外観検査治具71では、保持部7
17が前後方向X1,X2及び左右方向Y1,Y2にス
ライド可能であるので、オフセットクランプ41の前後
及び左右の取付公差を吸収できるようになっている。し
たがって、保持部717にオフセットクランプ41が保
持されるか否かで、オフセットクランプ41の有無、及
びその取付ピッチ間隔寸法の良否(オフセットクランプ
41の取付位置、及びその方向)を検査できる。また、
保持部717が上下方向Z1,Z2にスライド可能であ
るので、布線治具50の交換時にワイヤーハーネスW1
の水平度を調整することができる。
【0031】また、保持部717の上面には、オフセッ
トクランプ41に付与された色彩を検知する光ファイバ
ー式センサ91が取り付けられている。光ファイバー式
センサ91には、拡散反射型が使用されており、色彩を
識別するセンサヘッド911を保持部717の保持空間
S2に臨ませてある。つまり、外観検査治具71におい
ては、保持部717に保持されたオフセットクランプ4
1の色彩を光ファイバー式センサ91により検知するこ
とで、オフセットクランプ41の種類、いわゆるクラン
プ違いをも検査できる。
【0032】図4は、直上クランプ42の外観検査を行
うための治具72の一例を示す斜視図である。同図を参
照して、直上クランプ外観検査治具72は、直上クラン
プ42の取付位置、及びその種類を検査するものであ
る。この外観検査治具72には、一対のベースブロック
721a,721bが備えられている。各ベースブロッ
ク721a,721bは、前後方向に延びる長手の形状
をしており、例えばねじ等により検査図板10上に所定
の間隔をあけて固定されている。ベースブロック721
a,721b間には、左右方向Y1,Y2に延びる一対
のY軸ガイドバー722a,722bが所定の間隔をあ
けて橋架されている。このY軸ガイドバー722a,7
22bには、Y軸スライドブロック723がブッシュ
(図示せず。)を介在させてスライド自在に外嵌されて
いる。
【0033】Y軸スライドブロック723は、ベースブ
ロック721a,721bと平行に前後方向に延びる長
手の形状をしており、左右方向Y1,Y2に沿って容易
に往復移動できるように、Y軸ガイドバー722a,7
22bによって検査図板10に対して浮遊状態で支持さ
れている。Y軸スライドブロック723上には、検査す
べき直上クランプ42を保持する保持部724が固定さ
れている。
【0034】保持部724は、左右方向Y1,Y2に延
びる長手の形状をしており、その上部を凹設してクラン
プ保持空間S3が形成されている。クランプ収容空間S
3は、直上クランプ42に対応した形状を有しており、
直上クランプ42が取り付けられた結束電線を受け止め
得るように左右方向に沿って貫通している。つまり、外
観検査治具72では、保持部724が左右方向Y1,Y
2にスライド可能であるので、直上クランプ42の左右
の取付公差を吸収できるようになっている。したがっ
て、保持部724に直上クランプ42が保持されるか否
かで、直上クランプ42の有無、及びその取付ピッチ間
隔寸法の良否(直上クランプ42の取付位置、及びその
方向)を検査できる。
【0035】また、保持部724の背面には、直上クラ
ンプ42に付与された色彩を検知する拡散反射型の光フ
ァイバー式センサ92が取り付けられており、センサヘ
ッド921を保持部724の保持空間S3に臨ませてあ
る。つまり、外観検査治具72においては、保持部72
4に保持された直上クランプ42の色彩を光ファイバー
式センサ92により検知することで、クランプ違いをも
検査できる。
【0036】図5は、バンドクランプ43の外観検査を
行うための治具73の一例を示す斜視図である。同図を
参照して、バンドクランプ外観検査治具73は、バンド
クランプ43の取付位置、及びその種類を検査するもの
である。この外観検査治具73には、一対のベースブロ
ック731a,731bが備えられている。各ベースブ
ロック731a,731bは、前後方向に延びる長手の
形状をしており、例えばねじ等により検査図板10上に
所定の間隔をあけて固定されている。ベースブロック7
31a,731b間には、左右方向Y1,Y2に延びる
一対のY軸ガイドバー732a,732bが所定の間隔
をあけて橋架されている。このY軸ガイドバー732
a,732bには、Y軸スライドブロック733がブッ
シュ(図示せず。)を介在させてスライド自在に外嵌さ
れている。
【0037】Y軸スライドブロック733は、ベースブ
ロック731a,731bと平行に前後方向に延びる長
手の形状をしており、左右方向Y1,Y2に沿って容易
に往復移動できるように、Y軸ガイドバー732a,7
32bによって検査図板10に対して浮遊状態で支持さ
れている。Y軸スライドブロック733の前端には、検
査すべきバンドクランプ43を保持する保持部734が
固定されている。
【0038】保持部734は、矩形形状を有しており、
その上部を凹設してクランプ保持空間S4が形成されて
いる。クランプ収容空間S4は、バンドクランプ43に
対応した形状を有している。つまり、外観検査治具73
では、保持部734が左右方向Y1,Y2にスライド可
能であるので、バンドクランプ43の左右の取付公差を
吸収できるようになっている。したがって、保持部73
4にバンドクランプ43が保持されるか否かで、バンド
クランプ43の有無、及びその取付ピッチ間隔寸法の良
否(バンドクランプ43の取付位置、及びその方向)を
検査できる。
【0039】また、保持部734の背面には、バンドク
ランプ43に付与された色彩を検知する拡散反射型の光
ファイバー式センサ93が取り付けられており、センサ
ヘッド931を保持部734の保持空間S4に臨ませて
ある。つまり、外観検査治具73においては、保持部7
34に保持されたバンドクランプ43の色彩を光ファイ
バー式センサ93により検知することで、クランプ違い
をも検査できる。
【0040】図6は、バンドクランプ43の外観検査を
行うための治具73の他の例を示す斜視図である。同図
を参照して、このバンドクランプ外観検査治具73は、
図5に示した外観検査治具とほぼ同様の構成をしてお
り、異なるところは保持部734の構成にある。つま
り、上記外観検査治具73の特徴は、保持部734がY
軸スライドブロック733の上面前方部に固定されてお
り、保持部734の前面に、バンドクランプ43の形状
に対応した切欠734aが形成されている点にある。
【0041】図7は、グロメット44の外観検査を行う
ための治具74の一例を示す斜視図である。同図を参照
して、グロメット外観検査治具74は、グロメット44
の取付位置、及びその種類を検査するものである。この
外観検査治具74には、一対のベースブロック741
a,741bが備えられている。各ベースブロック74
1a,741bは、左右方向に延びる長手の形状をして
おり、例えばねじ等により検査図板10上に所定の間隔
をあけて固定されている。ベースブロック741a,7
41b間には、前後方向X1,X2に延びる一対のX軸
ガイドバー742a,742bが所定の間隔をあけて橋
架されている。このX軸ガイドバー742a,742b
には、X軸スライドブロック743がブッシュ(図示せ
ず。)を介在させてスライド自在に外嵌されている。
【0042】X軸スライドブロック743は、ベースブ
ロック741a,741bと平行に左右方向に延びる長
手の形状をしており、前後方向X1,X2に沿って容易
に往復移動できるように、X軸ガイドバー742a,7
42bによって検査図板10に対して浮遊状態で支持さ
れている。X軸スライドブロック743上には、検査す
べきグロメット44を保持する保持部744が固定され
ている。
【0043】保持部744は、矩形形状を有しており、
その上部を凹設してクランプ保持空間S5が形成されて
いる。クランプ収容空間S5は、グロメット44に対応
した形状を有している。保持部744の前面及び後面に
は、グロメット44に挿通された結束電線を受け止め得
るように切欠744a,744bが形成されている。つ
まり、外観検査治具74では、保持部744が前後方向
X1,X2にスライド可能であるので、グロメット44
の左右の取付公差を吸収できるようになっている。した
がって、保持部744にグロメット44が保持されるか
否かで、グロメット44の有無、及びその取付ピッチ間
隔寸法の良否(グロメット44の取付位置、及びその方
向)を検査できる。
【0044】また、保持部744の一側側面(図におい
ては左側面)には、グロメット44に付与された色彩を
検知する拡散反射型の光ファイバー式センサ94が取り
付けられており、センサヘッド941を保持部744の
保持空間S5に臨ませてある。つまり、外観検査治具7
4においては、保持部744に保持されたグロメット4
4の色彩を光ファイバー式センサ94により検知するこ
とで、グロメット44の種類をも検査できる。
【0045】図8は、プロテクター46の外観検査を行
うための治具75の一例を示す斜視図である。同図を参
照して、プロテクター外観検査治具75は、プロテクタ
ー46の取付位置、及びその種類を検査するものであ
る。この外観検査治具75には、一対のL字形ベース板
751a,751bが備えられている。各ベース板75
1a,751bは、例えばねじ等により前後方向に所定
の間隔をあけて検査図板10上に固定されている。ベー
ス板751a,751b間には、検査すべきプロテクタ
ー46を保持する保持部752が嵌め込まれている。
【0046】保持部752は、矩形形状を有しており、
例えばねじ等により検査図板10に対して浮遊状態でベ
ース板751a,751bの起立部に固定されている。
保持部752の上部は、凹設されることによってプロテ
クター保持空間S6が形成されている。さらに、保持部
752の前面及び後面には、結束電線を覆うプロテクタ
ー46を受け止め得るように、所定形状の切欠752
a,752bが形成されている。
【0047】つまり、外観検査治具75では、保持部7
52にプロテクター46が保持されるか否かで、プロテ
クター46の有無、並びにその取付位置及び取付方向を
検査できる。また、保持部752の底面には、プロテク
ター46に付与された色彩を検知する拡散反射型の光フ
ァイバー式センサ95が取り付けられており、センサヘ
ッド951を保持部752の保持空間S6に臨ませてあ
る。
【0048】つまり、外観検査治具75においては、保
持部752に保持されたプロテクター46の色彩を光フ
ァイバー式センサ95により検知することで、プロテク
ター46の種類をも検査できる。図9は、いわゆるオプ
ション止め検出治具76の一例を示す斜視図である。同
図を参照して、オプション止め検出治具76は、オプシ
ョン用コネクタ32の取付位置を検査すると共に、オプ
ション止め位置を作業者に認知させるものである。この
検出治具76には、一対のL字形ベース板761a,7
61bが備えられている。各ベース板761a,761
bは、例えばねじ等により前後方向に所定の間隔をあけ
て検査図板10上に固定されている。ベース板761
a,761b間には、検査すべきオプション用コネクタ
32を保持する保持部762が嵌め込まれている。
【0049】保持部762は、矩形形状を有しており、
例えばねじ等により検査図板10に対して浮遊状態でベ
ース板761a,761bの起立部に固定されている。
保持部762の上部は、凹設されることによってコネク
タ保持空間S7が形成されている。また、保持部762
の後面には、結束電線を折り返した状態で受け止め得る
ように、所定形状の切欠762aが形成されている。さ
らに、保持部762の底面には、オプション用コネクタ
32に付与された色彩を検知する拡散反射型の光ファイ
バー式センサ96が取り付けられており、センサヘッド
961を保持部762の保持空間S7に臨ませてある。
【0050】つまり、検出治具76では、保持部762
に結束電線を折り返してオプション用コネクタ32を挿
入し、保持部762に保持されたオプション用コネクタ
32の有無を光ファイバー式センサ96により検知する
ことで、オプション用コネクタ32の取付位置を検査で
きると共に、オプション止め位置を作業者に認知させる
ことができる。
【0051】なお、以下の説明において、光ファイバー
式センサ91〜96を総称するときは「光ファイバー式
センサ90」、センサヘッド911〜961を総称する
ときは「センサヘッド901」と称する。光ファイバー
式センサ90は、検査図板10の下方に配置されたセン
サーコントローラ100(図1参照)に接続されてい
る。
【0052】図10は、コルゲートチューブ45の外観
検査を行うための治具77の一例を示す斜視図である。
同図を参照して、コルゲートチューブ外観検査治具77
は、コルゲートチューブ45の径を検査するものであ
る。この外観検査治具77には、一対のL字形のベース
アングル771a,771bが備えられている。各ベー
スアングル771a,771bは、例えばねじ等により
前後方向X1,X2に所定の間隔をあけて検査図板10
上に固定されている。前側のベースアングル771aの
起立部は、後側のベースアングル771bの起立部より
も高く設けられている。ベースアングル771a,77
1b間には、ベース板772が嵌め込まれている。
【0053】ベース板772は、前後方向X1,X2に
延びる長手の形状をしており、例えば溶接等により、前
端が前側のベースアングル771aの起立部中央に、後
端が後側のベースアングル771bの起立部上端にそれ
ぞれ固定されている。つまり、ベース板772は、ベー
スアングル771a,771bにより検査図板10に対
して浮遊状態で支持されている。ベース板772上に
は、シリンダ773及びガイドブロック774が設けら
れている。
【0054】シリンダ773は、ベース板772の中央
部より後側に配置されており、コルゲートチューブ45
を押圧する。シリンダ773は、エアシリンダ等の流体
圧シリンダであって、シリンダ本体773aの前側にロ
ッド773bが備えられている。シリンダ本体773a
は、例えばねじ等を介してL字形の支持アングル775
により後方から片持ち支持されており、シリンダ本体7
73aの側面(図においては左側面)にはエアチューブ
776が接続されている。支持アングル775は、例え
ばねじ等によりベース板772に固定されている。ロッ
ド773bの先端には、押圧ブロック777が取り付け
られている。この押圧ブロック777は、金属からな
り、その押圧面が前側のベースアングル771aの起立
部に対面するよう、ベースアングル771aの起立部と
平行に配置されている。
【0055】ガイドブロック774は、押圧ブロック7
77を前側のベースアングル771aの起立部に向かっ
て案内するものである。ガイドブロック774は、ベー
ス板772の前方部において、ベースアングル771a
の起立部と所定の間隔をあけ、かつベース板772の一
側縁(図においては右側縁)に沿って配置されており、
例えば溶接等によりベース板772に固定されている。
つまり、ガイドブロック774及びベースアングル77
1aの起立部とで、コルゲートチューブ保持空間S8が
形成されている。また、ガイドブロック774内には、
金属に反応する一対の近接センサ778a,778bが
埋め込まれている。なお、図中、779は近接センサ7
78a,778bの配線である。
【0056】つまり、外観検査治具77では、保持空間
S8内に検査すべきコルゲートチューブ45を挿入し、
シリンダ773のロッド773bを伸長すると、押圧ブ
ロック777がガイドブロック774がベースアングル
771aの起立部(前方向X1)に向かって移動し、保
持空間S8内に保持されているコルゲートチューブ45
を押圧する。このときの押圧ブロック777の移動量を
近接センサ778a,778bで検知することによっ
て、コルゲートチューブ径の検査が達成される。
【0057】なお、エアチューブ776は、検査図板1
0の下方に配置されたエア圧コントローラ110(図1
参照)に、近接センサ778a,778bの配線779
は、センサコントローラ100にそれぞれ接続されてい
る。再び、図1を参照して、検査図板10の適所には表
示窓12が形成されており、また検査図板10の上端側
縁には、仮結束回路導通表示器120及びオートテーパ
130が配置されている。仮結束回路導通表示器120
は、仮結束回路の合格/不合格を表示するものであり、
オートテーパ130は、合格テープを発行するものであ
る。
【0058】図11は、表示窓12を拡大して示す斜視
図である。同図を参照して、表示窓12は四角形状に開
口されており、表示窓12内には、上記各種の外観検査
治具70による外装部品41〜46の外観検査の合格/
不合格を表示する外観検査表示器140が配置されてい
る。外観検査表示器140は、LED等の複数の表示ラ
ンプ141が備えられており、外装部品41〜46に対
応する表示ランプ141が点灯するように構成されてい
る。
【0059】図12は、検査図板10の電気的構成を示
すブロック図である。同図を参照して、導通検査治具3
0は、導通機80に接続されており、導通機80は、操
作ボックス150を介して仮結束回路表示器120に接
続されている。導通機80では、ワイヤーハーネスW1
に関する回路情報に基づいて導通検査を行い、コネクタ
31,32の正しい位置に端子金具が装着されているか
否か等を検査し、導通合格信号を出力する。仮結束回路
表示器120では、導通機80からのコネクタ31の導
通合格信号に基づき、仮結束回路の合格/不合格を表示
し、合格であれば、ステップ導通合格信号を出力する。
【0060】センサコントローラ100は、光ファイバ
ー式光電スイッチ160を介して外観検査治具71〜7
6のセンサヘッド901に、中継アンプ170を介して
コルゲートチューブ径検査治具77の近接センサ778
a,778bにそれぞれ接続されている。また、センサ
コントローラ100は、コルゲートチューブ径検査治具
77のエアシリンダ773のエア供給量をコントロール
するエア圧コントローラ110に接続されている。セン
サコントローラ100では、ワイヤーハーネスW1に関
する回路情報に基づいて、センサヘッド901、及び近
接センサ778a,778b、並びにエアシリンダ77
3を駆動させて外観検査を行い、正しい外装部品41〜
46が正しい位置に取り付けられているか否か等を検査
する。そして、外装部品41〜46の外観検査の合格/
不合格を外観検査表示器140に表示する。全ての外装
部品41〜46の外観検査が合格で、かつ仮結束回路表
示器120からステップ導通合格信号が入力されておれ
ば、オートテーパ130に全回路合格信号を出力する。
オートテーパ130では、全回路合格信号を受けると、
合格テープを発行する。なお、図中180は仮結束回路
導通表示器120をリセットするためのリセットスイッ
チである。
【0061】図13ないし図17を参照して、検査図板
10を使用したワイヤーハーネスW1の検査手順につい
て説明する。まず、組み上げたワイヤーハーネスW1を
布線図11に合わせて布線治具50上に載置する。そし
て、ワイヤーハーネスW1に取り付けられたコネクタ3
1,32を導通検査治具60に、外装部品41〜46を
外観検査治具71〜77にそれぞれセットする。
【0062】各取付部品の治具へのセットが完了する
と、導通検査が行われる。具体的には、図14に示すよ
うに、導通検査治具60の受け部63に検査すべきコネ
クタ31をセットした状態で、レバー66を操作して検
査部64をコネクタ31に近接させる。検査すべきコネ
クタ31に端子金具が正しい位置に装着されていると、
仮結束回路表示器120に合格が点灯表示される。この
要領で、順次コネクタ導通検査を行い、仮結束回路の合
格/不合格を検査する。
【0063】導通検査が終了すると、外装部品41〜4
6の外観検査が行われる。まず、オフセットクランプ4
1の外観検査を行う場合には、図13に示すように、外
観検査治具71の保持部717に検査すべきクランプ4
1をセットした状態で、光ファイバー式センサ91を駆
動させ、保持部717に保持されているクランプ41に
付与されている色彩が検知される。光ファイバー式セン
サ91により検知されたクランプ41の色彩が、予め定
める色彩と一致したときには、正しいオフセットクラン
プが正しい位置に取り付けられていると判別され、外観
検査表示器140に合格が点灯表示される。
【0064】直上クランプ42の外観検査を行う場合に
は、図14に示すように、外観検査部72の保持部72
4に検査すべきクランプ42をセットした状態で、光フ
ァイバー式センサ92により、保持部724に保持され
ているクランプ42に付与されている色彩が検知され
る。光ファイバー式センサ92により検知されたクラン
プ42の色彩が、予め定める色彩と一致したときには、
正しい直上クランプが正しい位置に取り付けられている
と判別され、外観検査表示器140に合格表示される。
【0065】バンドクランプ43の外観検査を行う場合
にも、上記クランプ41,42の外観検査と同様に行わ
れる。即ち、図16に示すように、外観検査治具73の
保持部734に保持されている検査すべきクランプ43
の色彩が、光ファイバー式センサ93により検知され
る。検知されたクランプ43の色彩が、予め定める色彩
と一致したときには、正しいバンドクランプが正しい位
置に取り付けられていると判別され、外観検査表示器1
40に合格表示される。
【0066】グロメット44の外観検査を行う場合に
は、図16に示すように、検査すべきグロメット44が
外観検査治具74の保持部744に保持された状態で、
光ファイバー式センサ94によりグロメット44の色彩
が検知される。検知されたグロメット44の色彩が、予
め定める色彩と一致したときには、正しいグロメットが
正しい位置に取り付けられていると判別され、外観検査
表示器140に合格表示される。
【0067】プロテクター46の外観検査を行う場合に
は、図15に示すように、外観検査治具75の保持部7
52に検査すべきプロテクター46をセットした状態
で、光ファイバー式センサ95(図8参照)によりプロ
テクター46に付与されている色彩が検知される。検知
されたプロテクター46の色彩が、予め定める色彩と一
致したときには、正しいプロテクターが正しい位置に取
り付けられていると判別され、外観検査表示器140に
合格表示される。
【0068】コルゲートチューブ45の外観検査を行う
場合には、図16に示すように、外観検査治具77に検
査すべきコルゲートチューブ45をセットした状態で、
シリンダ773が駆動される。そうすると、コルゲート
チューブ45が押圧ブロック777により押圧される。
この押圧ブロック777の移動量が近接センサ778
a,778bで検知され、押圧ブロック777の移動量
が予め定める移動量であれば、正しい径のコルゲートチ
ューブ径が取り付けられていると判別され、外観検査表
示器140に合格表示される。
【0069】オプション止め検査を行う場合には、上記
と同様にして、導通検査治具60により検査すべきオプ
ション用コネクタ32の導通検査が行われた後、図17
に示すように、電線を折り返して導通検査済のコネクタ
32がオプション止め検査治具76の保持部762にセ
ットされる。この状態で、光ファイバー式センサ96
(図9参照)により検査すべきコネクタ32に付与され
ている色彩が検知され、検知されたコネクタ32の色彩
が、予め定める色彩と一致したときには、正しいオプシ
ョン用コネクタ32が正しい位置に取り付けられている
と判別され、外観検査表示器140に合格表示される。
その後、折り返された電線のテープ止めが施されてオシ
ョン止めが行われる。
【0070】上記導通検査及び外観検査が合格であれ
ば、オートテーパ130から発行された合格テープをワ
イヤーハーネスW1の所定の位置に貼付される。このよ
うに、本実施例の検査図板10上には、予め定める種類
の複数の導通検査治具60、及び予め定める種類の複数
の外観検査治具71〜77が配置され、外観検査治具7
1〜77には、ワイヤーハーネスW1の外装部品41〜
46の形状にそれぞれ対応した保持部、及びこの保持部
によって保持された外装部品41〜46の色彩を検知す
る光ファイバー式センサ90がそれぞれ設けられている
ので、ワイヤーハーネスの検査工程において、1つの検
査図板で外観検査及び導通検査を行うことができる。そ
のため、検査項目が異なる毎に重量化したワイヤーハー
ネスを載せ変える必要がなくなり、その結果検査作業時
間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0071】また、外観検査治具71〜77の保持部に
ワイヤーハーネスW1に対応する外装部品41〜46を
挿入し、この保持部に外装部品41〜46が保持された
ときに、光ファイバー式センサ90によって保持されて
いる外装部品41〜46に付与されている色彩を検知
し、光ファイバー式センサ90により検知された色彩が
予め定める色彩と一致したときには、正しい外装部品が
正しい位置に取り付けられていると判別して合格を報知
するようにしているので、外観検査作業を簡略化でき、
かつ外観検査の確実性を向上させることができる。つま
り、従来のように、現物品と見本品等とを照合して外観
検査を行う必要はなく、外観検査に慣れていない未熟者
でも確実に外観検査を行うことができる。
【0072】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正及び変更を加
え得ることは勿論である。上記実施例において、プロテ
クター外観検査治具75及びオプション止め検出治具7
6は、使用されるプロテクター及びオプション用コネク
タの種類が比較的少なければ光フイバー式センサを設け
なくてもよい。
【0073】また、外観検査治具の構成及び種類につい
ては、上記実施例に列挙したものに限られず、使用する
外装部品の形状及び種類に応じて多種多様のものが考え
られ、要するに保持部によって保持された外装部品の色
彩を色識別センサで検知可能な構成になっておればよ
い。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1記載の検査図板によると、ワイヤーハーネスの検
査工程において、1つの検査図板で外観検査及び導通検
査を行うことができる。そのため、検査項目が異なる毎
に重量化したワイヤーハーネスを載せ変える必要がなく
なり、その結果検査作業時間を短縮でき、生産性を向上
させることができる。
【0075】請求項2記載の検査図板では、外装部品の
取付公差を吸収できるようになっているので、保持部に
外装部品が保持されるか否かによって、外装部品の有
無、及びその取付ピッチ間隔寸法の良否を検出すること
ができる。請求項3記載の外観検査方法によると、外観
検査作業を簡略化でき、従来のように、現物品と見本品
等とを照合して外観検査を行う必要はなく、外観検査に
慣れていない未熟者でも確実に外観検査を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る検査図板を用いてワイ
ヤーハーネスの検査を行っている状態を示す斜視図であ
る。
【図2】導通検査治具の一例を示す斜視図であって、一
部が切り欠かれて示されている。
【図3】オフセットクランプの外観検査を行うための治
具の一例を示す斜視図である。
【図4】直上クランプの外観検査を行うための治具の一
例を示す斜視図である。
【図5】バンドクランプの外観検査を行うための治具の
一例を示す斜視図である。
【図6】バンドクランプの外観検査を行うための治具の
他の例を示す斜視図である。
【図7】グロメットの外観検査を行うための治具の一例
を示す斜視図である。
【図8】プロテクターの外観検査を行うための治具の一
例を示す斜視図である。
【図9】いわゆるオプション止め検出治具の一例を示す
斜視図である。
【図10】コルゲートチューブの外観検査を行うための
治具の一例を示す斜視図である。
【図11】表示窓を拡大して示す斜視図である。
【図12】検査図板の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図13】オフセットクランプの外観検査を行っている
状態を示す斜視図である。
【図14】コネクタ導通検査及び直上クランプの外観検
査を行っている状態を示す図である。
【図15】プロテクターの外観検査を行っている状態を
示す斜視図である。
【図16】バンドクランプ、グロメット及びコルゲート
チューブの外観検査を行っている状態を示す斜視図であ
る。
【図17】オプション止め検出を行っている状態を示す
斜視図である。
【図18】導通検査を行っている状態を示す斜視図であ
る。
【図19】外観検査を行っている状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
W1 ワイヤーハーネス 10 検査図板 11 布線図 31,32 コネクタ 41〜46 外装部品 41 オフセットクランプ 42 直上クランプ 43 バンドクランプ 44 グロメット 45 コルゲートチューブ 46 プロテクター 50 布線治具 60 導通検査治具 70 外観検査治具 71 オフセットクランプ外観検査治具 72 直上クランプ外観検査治具 73 バンドクランプ外観検査治具 74 グロメット外観検査治具 75 プロテクー外観検査治具 76 オプション検出治具 77 コルゲートチューブ外観検査治具 717,724,734,744,752,762 保
持部 91〜96(90) 光ファイー式センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一彦 山形県南陽市池黒1182番地 山形住電装株 式会社内 (72)発明者 竹田 忠秋 山形県南陽市池黒1182番地 山形住電装株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる種類の複数のコネクタ、及び予め定
    める異なる色彩が付与された複数の外装部品が取り付け
    られたワイヤーハーネスの検査を行うための図板であっ
    て、 表面には、ワイヤーハーネスの最終形態に、コネクタの
    種類及びその接続態様、並びに外装部品の種類、及びそ
    の取付位置をそれぞれ関連付けて表示した布線図が描か
    れており、 上記布線図に合わせた所定位置にそれぞれ配置され、ワ
    イヤーハーネスを受け止める、予め定める種類の複数の
    布線治具と、 上記各布線治具で受け止められたワイヤーハーネスのコ
    ネクタが位置する各箇所に対応してそれぞれ配置され、
    対応するコネクタの導通検査を行う、予め定める種類の
    複数の導通検査治具と、 上記布線図に示された外装部品の取付位置に対応してそ
    れぞれ配置された、予め定める種類の複数の外観検査治
    具であって、ワイヤーハーネスの外装部品の形状にそれ
    ぞれ対応した保持部、及びこの保持部によって保持され
    た外装部品の色彩を検知する色識別センサがそれぞれ設
    けられている外観検査治具とを備えていることを特徴と
    する、ワイヤーハーネスの検査図板。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネスの検査図
    板において、 上記外観検査治具は、さらに外装部品の取付公差を吸収
    できるように、上記保持部を予め定める方向に所定量移
    動させるための公差吸収手段を備えていることを特徴と
    する、ワイヤーハーネスの検査図板。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載のワイヤ
    ーハーネスの検査図板における外観検査方法であって、 検査図板の表面に描かれた布線図に対応した予め定める
    複数位置に、予め定める種類の布線治具及び予め定める
    種類の外観検査治具をそれぞれ配置し、 上記各布線治具でワイヤーハーネスを受け止めた状態
    で、上記各外観検査治具の保持部にワイヤーハーネスの
    対応する外装部品を挿入し、この保持部に外装部品が保
    持されたときに、色識別センサによって保持されている
    外装部品に付与されている色彩を検知し、 上記色識別センサにより検知された色彩が予め定める色
    彩と一致したときには、正しい外装部品が正しい位置に
    取り付けられていると判別して合格を報知することを特
    徴とする、ワイヤーハーネスの検査図板における外観検
    査方法。
JP5178164A 1993-07-19 1993-07-19 ワイヤーハーネスの検査図板及びこの図板における外観検査方法 Pending JPH0737448A (ja)

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