JPH0737350B2 - 複合板及びその製造方法 - Google Patents

複合板及びその製造方法

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JPH0737350B2
JPH0737350B2 JP3213090A JP3213090A JPH0737350B2 JP H0737350 B2 JPH0737350 B2 JP H0737350B2 JP 3213090 A JP3213090 A JP 3213090A JP 3213090 A JP3213090 A JP 3213090A JP H0737350 B2 JPH0737350 B2 JP H0737350B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は複合板及びその製造方法に関し、特に無機質板
上に金属被覆層が形成されて成る複合板及びその製造方
法に関する。
〈従来技術〉 特開昭50−12948号公報に、ハードボード、合板、木
材、スレート、陶磁器等の基材ボードの表面に900℃以
下の融点をもつ金属または合金を溶射し、更にその上に
1000〜1600℃の融点をもつ金属または合金を溶射した耐
熱ボードが開示されている。この従来技術によるボード
は二層の溶射を行うものであり、耐熱性及び耐水性に優
れたものとされている。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記従来技術による耐熱ボードは、基材がハードボー
ド、合成或は木材のようにその表面がポーラスである場
合には、これら基材上に溶射された溶融金属がそのポー
ラスな表面の空隙部に投錨的に密着するが、スレートや
陶磁器等の無機質板の場合にはその表面が密で平滑であ
るために十分な密着力が得られずに、金属層が基材から
剥離しやすい欠点を有する。この欠点を緩和ないし解消
するために上記無機質板の表面をサンディングやブラッ
シング等によって研磨して粗面状とした後に溶融金属の
溶射を行うことも考えられるが、基板の薄肉化による強
度低下を招き、サンディング等の研磨工程及びかかる研
磨によって発生する粉塵を除去するための除塵工程を生
産工程に付加しなければならないため非効率的でありコ
スト増をもたらす結果となる。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、このような従来技術の欠点に鑑みてその課題
を解決することを目的として鋭意工夫の末に完成された
ものであって、水硬性無機質材料を主原料とし熱収縮性
粒状体を混合して得られるものであって少なくともその
表層部に存在する該熱収縮性粒状体の熱収縮に伴う多数
の微粒状凹部が形成されて成る無機質板の少なくとも一
表面に、溶射金属の一部が該微粒状凹部内に投錨的に密
着一体化されて得られる金属被膜層が形成されて成るこ
とを特徴とする複合板である。
本発明はまたかかる複合材料の製造方法をも提供するも
のであって、この発明方法は、水硬性無機質材料を主原
料としてこれに熱収縮性粒状体及び骨材、水を混合混練
して板状生板を成形し、この板状生板を養生硬化して無
機質板とし、この無機質板の少なくとも一表面に溶射法
により溶融金属を吹き付け、その溶射時の熱によって少
なくとも該無機質板の表層部に存在する熱収縮性粒状体
の収縮せしめると共に該熱収縮性粒状体の収縮によて無
機質板表層部に形成された多数の微粒状凹部内に溶融金
属の一部が投錨的に密着一体化されて成る溶融金属層を
形成し、次いで冷却して溶融金属層を金属被膜層として
固化せしめることを特徴とする。
或はまた、無機質板の養生硬化を該熱収縮性粒状体の収
縮温度以上の温度条件にて行ってこの段階で熱収縮せし
めて無機質板表層部に多数の微粒状凹部を形成し、溶射
金属を該微粒状凹部の投錨的に密着せしめるようにして
金属被膜層を形成することもできる。
〈発明の構成の具体的な説明〉 本発明による複合板における基板は、水硬性無機質材料
を主原料として、これに熱収縮性粒状体及び骨材、水を
添加混合して所望形状に成形された無機質板である。
水硬性無機質材料としてはセメントが一般的に用いられ
るが、他の水硬性無機質材料、例えばスラグ、硅酸カル
シウム、石膏等で用いることができ、或はこれらをセメ
ントと併用することができる。
熱収縮性粒状体は例えば発泡プラスチックの粒状物或い
は粉砕粒であり、発泡プラスチックとしてはポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂、ポリスチレン、ポリウレタン、ABS
樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂等の合成樹脂が好
適に用いられ、粒径が0.2〜5mm、発泡倍率が5〜60倍で
あることが望ましい。粒径が0.2mm未満であるとその熱
収縮に伴って無機質板表層部に形成される微粒状凹部が
小さすぎ、また発泡倍率が5倍未満であると熱収縮量が
少なすぎて十分な深さの微粒状凹部が形成されず、いず
れも後述する所期の溶射金属の投錨効果が基体できな
い。一方粒径が5mmを越え或は発泡倍率が60倍を越える
と、無機質板の表面が粗面状となって溶融金属による金
属被膜層の密着形成を阻害するおそれがある。
骨材としてはスラグ、硅砂、炭酸カルシウム、シリカ、
シリカフラワー、スラッジ、焼却灰、無機板再生粉等の
増量骨材ないし反応性骨材が用いられる。
これらに加えて必要に応じ、アクリル繊維、、ビニロン
繊維、、ポリプロピレン繊維、ガラス繊維、鉱滓綿、岩
綿、石綿、アラミド繊維、ナイロン、パルプ、木繊維、
バカス繊維、ヤシ繊維等の繊維質材料、メラミン樹脂、
アクリル樹脂、メチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等の補強剤、減水剤、
滑剤を添加混合する。
これらの混合物に適量の水を加えて混練し、得られた混
練物を押圧成形法、長網抄造法、丸網抄造法、流し込み
法等の任意方法により所望厚の板状体生板に成形し、こ
の板状体生板を蒸気養生室に投入して一次養生した後オ
ートクレーブ装置に投入して二次養生を行い養生硬化し
て、無機質板を得る。
得られた無機質板の表面に、溶射器を用いて必要量の溶
融金属を吹き付け溶射を行う。金属溶射は無機質板の表
面に限らず裏面、木口面等の必要箇所、また全面を被覆
するように行うことができる。
金属溶射が行われる無機質板の面の材温は少なくとも常
温以上であることが好ましく、10℃以下であると吹き付
けられた溶融金属が界面において冷却しやすく密着力が
低下してしまう。従って、養生硬化後の無機質板の材温
が高いうちに或は少なくとも溶融金属を溶射する面を温
めた後に、金属溶射を行うことが好ましい。
溶射される金属としては錫、鉛、亜鉛、銅、黄銅、青
銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス等の金属
或は金属合金が好適に用いられる。また溶射法としては
一般に行われる電気溶線式溶射法、ガス溶線式溶射法、
粉末式溶射法のいずれを採用しても良い。
上記したように無機質板には発泡プラスチックから成る
熱収縮性粒状体が混入されているため、金属溶射時に、
その熱で少なくとも無機質板の表層部に存在する熱収縮
性粒状体の溶融収縮され、無機質板表層部に多数の微粒
状凹部が形成される。このため、吹き付けられた溶融金
属の一部がこれら微粒状凹部内に入り込み、投錨効果に
よって密着一体化された溶融金属層が形成される。
このようにして溶融金属層が表面に固着された無機質板
に対して自然冷却或は強制冷却を行い、溶融金属を冷却
固化せしめて、金属被膜層が得られる。
必要に応じて、金属被膜層の表層部を薬剤処理等によっ
て酸化せしめ、酸化被膜層を形成することができる。
上記方法においては無機質板内に混入された熱収縮性粒
状体を金属溶射時の熱で収縮させて該無機質板表層部に
微粒状凹部を形成させるものとされているが、場合によ
っては板状体生板の一次養生又は二次養生における養生
熱によって熱収縮性粒状体を収縮させて、該生板表層部
に微粒状凹部を形成させることができる。即ち、生板内
部に混入された熱収縮性粒状体の収縮温度以上の温度条
件で一次養生又は二次養生を行うものであり、養生硬化
後に得られる無機質板においては、その少なくとも表層
部において該熱収縮性粒状体の収縮に伴って形成された
微粒状凹部が多数散在している。このような微粒状凹部
を多数形成せしめるために行われる一次養生又は二次養
生における養生温度は混入される熱収縮性粒状体の収縮
温度によって異なるが一般に60〜100℃の範囲で行わ
れ、また養生時間は一般に5〜48時間行えば少なくとも
生板の表層部における熱収縮性粒状体を溶融収縮せしめ
るに十分である。このようにして少なくともその表層部
に熱収縮性粒状体の収縮に伴う微粒状凹部が多数形成さ
れた無機質板が得られ、その表面に上記したように溶融
金属を溶射して金属被膜層を形成することができる。
〈発明の効果〉 本発明による複合材料は、無機質板に熱収縮性粒状体が
混入されて成るために、養生時或は金属溶射時の熱によ
ってこの熱収縮性粒状体が溶融して無機質板表面に多数
の空隙が形成される。従って吹き付けられる溶融金属が
これら空隙内に投錨的に入り込むこととなり、密着力に
優れた金属被膜層が形成される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性無機質材料を主原料とし弾性を有す
    る熱収縮性粒状体を混合して得られるものであって少な
    くともその表層部に存在する該熱収縮性粒状体の熱収縮
    に伴う微粒状凹部が多数形成されて成る無機質板の少な
    くとも一表面に、溶射金属の一部が該微粒状凹部内に投
    錨的に密着一体化されて得られる金属被膜層が形成され
    て成ることを特徴とする、複合板。
  2. 【請求項2】上記金属被膜層の表層部が酸化されて酸化
    金属被膜層が形成されて成る、請求項1の複合板。
  3. 【請求項3】水硬性無機質材料を主原料としてこれに熱
    収縮性粒状体及び骨材、水を混合混練して板状生板を成
    形し、 上記板状生板を養生硬化して無機質板とし、 上記無機質板の少なくとも一表面に溶射法により溶融金
    属を吹き付け、その溶射時の熱によって少なくとも該無
    機質板の表層部に存在する上記熱収縮性粒状体を収縮せ
    しめると共に該熱収縮性粒状体の収縮によって該無機質
    板表層部に形成された多数の微粒状凹部内に該溶融金属
    の一部が投錨的に密着一体化されて成る溶融金属層を形
    成し、 次いで冷却して上記溶融金属層を金属被膜層として固化
    せしめることを特徴とする、複合板の製造方法。
  4. 【請求項4】水硬性無機質材料を主原料としてこれに熱
    収縮性粒状体及び骨材、水を混合混練して板状生板を成
    形し、 上記板状生板を上記熱収縮性粒状体の収縮温度以上の温
    度にて養生硬化して、少なくともその表層部における該
    熱収縮性粒状体の熱収縮に伴い多数の微粒状凹部が形成
    されて成る無機質板とし、 上記無機質板の少なくとも一表面に溶射法により溶融金
    属を吹き付け、該無機質板表層部の上記微粒状凹部内に
    該溶融金属の一部が投錨的に密着一体化されて成る溶融
    金属層を形成し、 次いで冷却して上記溶融金属層を金属被膜層として固化
    せしめることを特徴とする、複合板の製造方法。
  5. 【請求項5】上記溶融金属の吹き付けを、上記無機質板
    の養生硬化後その材温が10℃以上である状態で行う、請
    求項3又は4のいずれか記載の複合板の製造方法。
  6. 【請求項6】更に上記金属被膜層の表層部を酸化処理し
    て酸化金属被膜層を形成する、請求項3又は4のいずれ
    か記載の複合板の製造方法。
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