JP2000054305A - 透水性舗装用ブロック - Google Patents

透水性舗装用ブロック

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JP2000054305A
JP2000054305A JP10234990A JP23499098A JP2000054305A JP 2000054305 A JP2000054305 A JP 2000054305A JP 10234990 A JP10234990 A JP 10234990A JP 23499098 A JP23499098 A JP 23499098A JP 2000054305 A JP2000054305 A JP 2000054305A
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waste slag
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Koji Fukumura
廣次 福村
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EKON KK
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EKON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業廃棄物設備から副生される産廃スラグを
再利用し、しかも強度・透水性・摩耗性・強度・すべり
抵抗性に優れた透水性舗装ブロックを提供する。 【解決手段】 粗粒率4.3〜4.7の産廃スラグに炭
酸カルシウム粉末を4.8重量%添加し、これにエポキ
シ樹脂を7.9重量%添加して混練した基層ブロック原
料を作製し、又粗粒率4.6〜5.0の自然石又は硅砂
の17.8重量%にエポキシ樹脂を1.6重量%添加
し、混練して表層ブロック原料を作成し、型枠内に上記
表層ブロック原料及び基層ブロック原料を順次流し込ん
で硬化成形された2重構造の透水性舗装ブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公園・広場・駐車
場・建物のアプローチ・ポーチ・道路等の舗装用として
用いられる透水性舗装ブロックであって、テレビ・冷蔵
庫等の電気製品,紙くず,木くずの一般廃棄物及び廃液
・汚泥・廃材・動植物残査の産業廃棄物(明細書中単に
廃棄物と総称する)を高温で焼却溶融したスラグ(明細
書中産廃スラグという)を有効利用した舗装ブロックに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スラグを使用した透水性舗装ブロ
ックとしては、特開平5−32444号に開示されてい
るように、高炉スラグにエボキシ系樹脂又はセメントの
結合材で硬化し、内部に多数の気孔を有する多孔質板状
体となされたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、廃棄物を焼却
溶融する産業廃棄物設備から副生される産廃スラグは透
水平板用骨材として使用するには、スラグに含有してい
る不純物の量が多いため強度が低く従来の方法では使用
困難である。一方、近年、生活水準の向上や産業経済の
発展等により廃棄物の量は増加の一途をたどり焼却後の
灰やスラグの再利用方法が望まれている。本発明の解決
しようとする課題は、産業廃棄物設備より副生される産
廃スラグの再利用を行いながら、透水生・美装性・摩耗
性・強度性及びすべり抵抗性に優れた透水性舗装ブロッ
クを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 廃棄物を焼却溶融して副生される産廃スラグを粒
度調整して粗粒率を4.3〜4.7の範囲に調整し、同
調整された産廃スラグに炭酸カルシウム粉末を加えた骨
材に結合材を添加し、混練して基層ブロック原料を作製
し、又自然石を破砕し、粗粒率を4.6〜5.0の範囲
に調整し、これに結合材を添加して混練して表層ブロッ
ク原料を作製し、所要形状の型枠内に上記基層ブロック
原料と表層ブロック原料とを順に流し込んで硬化成形し
た2層構造の透水性舗装用ブロック 2) 廃棄物を焼却溶融して副生される産廃スラグを粒
度調整して粗粒率を4.3〜4.7の範囲に調整し、同
調整された産廃スラグに炭酸カルシウム粉末を加えた骨
材に結合材を添加し、混練して基層ブロック原料を作製
し、又粗粒率を3.6〜4.0の硅砂に結合材を添加し
て混練して表層ブロック原料を作製し、所要形状の型枠
内に上記基層ブロック原料と表層ブロック原料とを順に
流し込んで硬化成形した2層構造の透水性舗装用ブロッ
ク 3) 基層ブロック原料及び表層ブロック原料に添加さ
れる結合材が、7〜10重量%のエポキシ樹脂又はアク
リル樹脂である前記1)又は2)記載の透水性舗装用ブ
ロック 4) 基層ブロック原料及び表層ブロック原料に添加さ
れる結合材が、18〜22重量%のセメントと4〜6重
量%の液状エポキシ樹脂との混合物である前記1)又は
2)記載の透水性舗装用ブロックにある。
【0005】
【作用】産廃スラグは高炉スラグと比較し、不純物の含
有量が多く、スラグ自体の強度が低く、従来の方法で透
水性舗装ブロックを作ると、透水性は良いが強度が出な
い。そこで強度向上をはかるため、従来の粗粒率1.8
〜4.3よりはるかに大きくした4.3〜4.7の範囲
にする。粗粒率を大きくすることは、骨材の粒系が大き
くなり骨材の表面積が減少する。よって、表面積が減少
したことにより、結合材が同一量であれば結合材の接触
面積効率が高くなり、強度が向上する。また透水性を確
保するためには結合材の量が樹脂系の場合15%未満と
限定される。次に産廃スラグ骨材へ結合材が付着しやす
くする目的として骨材・樹脂又はセメントのみにした場
合樹脂又はセメントのみであれば粘度が低く結合材の骨
材への付着効率が悪くなる。よって炭酸カルシウム粉末
を入れ粘度を上げる。その結果、ブロックは産廃スラグ
骨材を結合材で完全に固めた状態となり強度が大巾に向
上する。また産廃スラグは完全に樹脂系結合材で覆い固
められるため産廃スラグ骨材への雨水吸水が全んど遮断
され産廃スラグに含有している鉄物によるサビの発生や
その他不純物の流出が防げ地盤の汚染防止にもなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用する産廃スラグは、
そのままでは粒度が不揃いで最適な粒度配合が出来な
い。そこで5m/m,2.5m/m,1.2m/m,
0.6m/m,0.3m/m,0.15m/m以下の6
段階に分級する。6段階へ分級された産廃スラグを透水
性と強度性を両立さすため、粗粒率4.3〜4.7の範
囲で適正粒度調整を行う。さらに適正粒度調整を行った
産廃スラグの中に、炭酸カルシウム等の微粉を5〜8重
量%添加し、骨材を作ることが好ましい。次に結合材は
エポキシ系樹脂又はアクリル系樹脂を使用し、重量比で
7〜8%添加し練り混ぜを行い型枠へ充填・成形を行う
のが好ましい。またセメント系の結合材の場合は重量比
で18〜22%と液状エポキシ樹脂を4〜6%添加す
る。特開平5−32444号に開示されている高炉スラ
グを使用した透水性舗装ブロックでは、スラグの粗粒率
が1.8〜3.6の場合と2.2〜4.3の範囲で製造
している。その条件で産廃スラグを使用すると透水性は
満足するが、強度がJISA5304の曲げ強度に12
KN以上を満足することは出来ない。その理由は高炉ス
ラグに比べ産廃スラグは不純物の含有が多いためスラグ
自体の強度が低いことが原因している。そこで産廃スラ
グを使用した透水性舗装ブロックを製作する場合は上述
に示す様に分級された産廃スラグの適正粒度調整を行う
ことと、樹脂の増粘性を向上さすための炭酸カルシウム
粉末等を加え骨材を作り、樹脂を添加し混練を行い基層
部を作る。次に歩行の安全性、美装性、摩耗性、及びす
べり抵抗性を考慮するため、表層部2へは自然石の破石
や硅砂を使用すればよい。表層部と基層部を順に型枠へ
充填・成形を行えば産廃スラグを使用していた2層構造
の透水性舗装ブロックが出来る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について説明する。尚、表・
図面中の「バインダー」は結合材のことである。まず、
産業廃棄物焼却溶融型プラントから副生される産廃スラ
グを分級機にかけ、6種類の分級を行う、分級の粒径は
10〜5m/m,5〜2.5m/m,2.5〜1.2m
/m,1.2〜0.6m/m,0.6〜0.3m/m,
0.3m/m未満に分類する。この分級された産廃スラ
グを骨材として使用し、図1に示す「透水性舗装ブロッ
クの製造工程」に従って製造を行う。また、材料の配合
条件は表1に示す配合で基層部1と表層部2のそれぞれ
について検量及び練り混ぜを行う。次に練り混ぜされた
表層ブロック原料を型枠内へ定量充填し、厚みが一定に
なる様プレス又はコテで押えて仕上る。その後表層ブロ
ック原料の上に基層ブロック原料を定量充填し、製品厚
みが所定寸法になる様、コテ押え又はプレス加圧にて平
に仕上る。成型仕上後は、養生硬化され型枠より取り出
し表層部2と基層部1との2重構造の透水性舗装ブロッ
クBが作れる。次に一例として製品の性能を以下に示
す。 製品寸法:たて300m/m×厚さ45m/m 製品重量:7103g
【0008】
【表1】
【0009】結合材(バインダー)が樹脂系の主剤はア
クリル樹脂又はエポキシ樹脂で例えば、大日本インキ化
学工業株式会社のポリライトTP=100−1(商標
名)を使用する。硬化剤は化薬アクゾ株式会社のカヤメ
ックM(商標名)を使用する。セメント系の結合材主剤
は液状エポキシ樹脂、例えばヘキスト合成のベッコポッ
クスEP128(商標名)を使用する。硬化剤はヘキス
ト合成のベッコポックススペシャルハードナーEH62
3W(商標名)を使用する。表層部2へ使用する自然石
の粗粒率は4.6〜5.0,また硅砂の粗粒率は3.6
〜4.0とする。この実施例の製品の強度、透水性、す
べり抵抗性、摩耗性の試験結果は下記の通りとなった。 曲げ強さ荷重:13.5KN(JIS A5304に従
った試験方法) 透水係数:0.4cm/s(日本道路公団規定の現場簡
易式試験器により測定) すべり抵抗値:72B・P・N(英国式のすべり抵抗
器) 摩耗試験:質量減率1.2(ASTM C799に従っ
た試験方法)
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る透水性
舗装ブロックによれば、以下のような効果を有する。 1.産廃スラグ骨材を使用した透水性、強度性、摩耗
性、すべり抵抗性、美装性、及び安全性に優れた透水性
舗装ブロックの製品が提供出来る。 2.産廃スラグを有効に活用することができ、産業に寄
与する効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の製造工程を示す。
【図2】実施例の透水性舗装用ブロックの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 基層部 2 表層部 B 実施例の透水性舗装用ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を焼却溶融して副生される産廃ス
    ラグを粒度調整して粗粒率を4.3〜4.7の範囲に調
    整し、同調整された産廃スラグに炭酸カルシウム粉末を
    加えた骨材に結合材を添加し、混練して基層ブロック原
    料を作製し、又自然石を破砕し、粗粒率を4.6〜5.
    0の範囲に調整し、これに結合材を添加して混練して表
    層ブロック原料を作製し、所要形状の型枠内に上記基層
    ブロック原料と表層ブロック原料とを順に流し込んで硬
    化成形した2層構造の透水性舗装用ブロック。
  2. 【請求項2】 廃棄物を焼却溶融して副生される産廃ス
    ラグを粒度調整して粗粒率を4.3〜4.7の範囲に調
    整し、同調整された産廃スラグに炭酸カルシウム粉末を
    加えた骨材に結合材を添加し、混練して基層ブロック原
    料を作製し、又粗粒率を3.6〜4.0の硅砂に結合材
    を添加して混練して表層ブロック原料を作製し、所要形
    状の型枠内に上記基層ブロック原料と表層ブロック原料
    とを順に流し込んで硬化成形した2層構造の透水性舗装
    用ブロック。
  3. 【請求項3】 基層ブロック原料及び表層ブロック原料
    に添加される結合材が、7〜10重量%のエポキシ樹脂
    又はアクリル樹脂である請求項1又は2記載の透水性舗
    装用ブロック。
  4. 【請求項4】 基層ブロック原料及び表層ブロック原料
    に添加される結合材が、18〜22重量%のセメントと
    4〜6重量%の液状エポキシ樹脂との混合物である請求
    項1又は2記載の透水性舗装用ブロック。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020060867A (ko) * 2001-01-12 2002-07-19 주식회사 해중 폐내화벽돌을 이용한 보도블럭 및 그 제조방법
CN104341129A (zh) * 2014-10-16 2015-02-11 内江市恒世达建材有限公司 具有透水性的混凝土路面砖及其制备方法
CN111943576A (zh) * 2020-08-18 2020-11-17 悉地(苏州)勘察设计顾问有限公司 一种海绵城市生态透水路面砖及其制备方法

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CN104341129B (zh) * 2014-10-16 2016-02-03 内江市恒世达建材有限公司 具有透水性的混凝土路面砖及其制备方法
CN111943576A (zh) * 2020-08-18 2020-11-17 悉地(苏州)勘察设计顾问有限公司 一种海绵城市生态透水路面砖及其制备方法

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