JP2556756B2 - 複合板及びその製造方法 - Google Patents

複合板及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は複合板及びその製造方法に関し、特に無機質
板上に金属被覆層が形成されて成る複合板及びその製造
方法に関する。
<従来技術> 特開昭50−129438号公報に、ハードボード、合板、木
材、スレート、陶磁器等の基材ボードの表面に900℃以
下の融点をもつ金属または合金を溶射し、更にその上に
1000〜1600℃の融点をもつ金属または合金に溶射した耐
熱ボードが開示されている。この従来技術によるボード
は二層の溶射を行うものであり、耐熱性及び耐水性に優
れたものとされている。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来技術による耐熱ボードは、基材がハードボー
ド、合板或は木材のようにその表面がポーラスである場
合には、これら基材上に溶射された溶融金属がそのポー
ラスな表面の空隙部に投錨的に密着するか、スレートや
陶磁器等の無機質板の場合にはその表面が密で平滑であ
るために十分な密着力が得られず、金属層が基材から剥
離しやすい欠点を有する。この欠点を緩和ないし解消す
るために上記無機質板の表面をサンディングやブラッシ
ング等によって研磨して粗面状とした後に溶融金属の溶
射を行うことも考えられるが、基板の薄肉化による強度
低下を招き、サンディング等の研磨工程及びかかる研磨
によって発生する粉塵を除去するための除塵工程を生産
工程に付加しなければならないため非効率的でありコス
ト増をもたらす結果となる。
<課題を解決するための手段> 本発明は、このような従来技術の欠点に鑑みてその課
題を解決することを目的として鋭意工夫の末に完成され
たものであって、水硬性無機質材料を主原料とし熱溶融
性材料を混合して得られるものであって少なくともその
表層部に存在する該熱溶融性材料が溶融されて多数の空
隙が形成されて成る無機質板の少なくとも一表面に、溶
射金属の一部が該空隙内に投錨的に密着一体化されて得
られる金属被膜層が形成されて成ることを特徴とする複
合板である。
本発明はまたかかる複合材料の製造方法をも提供する
ものであって、この発明方法は、水硬性無機質材料を主
原料としてこれに熱溶融性材料及び骨材、水を混合混練
して板状生板を成形し、この板状生板を養生硬化して無
機質板とし、この無機質板の少なくとも一表面に溶射法
により溶融金属を吹き付け、その溶射時の熱によって少
なくとも該無機質板の表層部に存在する熱溶融性材料を
溶融せしめると共に該熱溶融性材料の溶融によって無機
質表層部に形成された多数の空隙内に溶融金属の一部が
投錨的に密着一体化されて成る溶融金属層を形成し、次
いで冷却して溶融金属層を金属被膜層として固化せしめ
ることを特徴とする。
或はまた、無機質板の養生硬化を該熱溶融性材料の溶
融温度以上の温度条件にて行ってこの段階で溶融せしめ
て無機質板表層部に多数の空隙を形成し、溶射金属を該
空隙に投錨的に密着せしめるようにして金属被膜層を形
成することもできる。
<発明の構成の具体的な説明> 本発明による複合板における基板は、水硬性無機質材
料を主原料として、これに熱溶融性材料及び骨材、水を
添加混合して所望形状に成形された無機質板である。
水硬性無機質材料としてはセメントが一般的に用いら
れるが、他の水硬性無機質材料、例えばスラグ、硅酸カ
ルシウム、石膏等を用いることができ、或はこれらをセ
メントと併用することができる。
熱溶融性材料は例えばビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル
樹脂等の合成樹脂から成る有機材料であって、具体的に
は有機繊維、有機粒状体、有機発泡粒状体、有機発泡粉
砕粒等として得られるものを単独で或は数種混合して用
いられる。有機繊維は繊維長0.2〜5mmのものが好まし
い。有機粒状体は粒径0.5〜5mmのものが好ましい。有機
発泡粒状体は発泡倍率が10〜60倍のものが好ましい。有
機発泡粉砕粒は上記有機粒状体或は有機発泡粒状体を粉
砕して得られる粒径0.5〜5mmのものが好ましい。
骨材としてはスラグ、硅砂、炭酸カルシウム、シリ
カ、シリカフラワー、スラッジ、焼却灰、無機板再生粉
帯の増量骨材ないし反応性骨材が用いられる。
これらに加えて必要に応じ、メラミン樹脂、アクリル
樹脂、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等の補強剤、減水剤、滑剤を添
加混合する。
これらの混合物に適量の水を加えて混練し、得られた
混練物を押出成形法、長網抄造法、丸網抄造法、流し込
み法等の任意方法により所望厚の板状体生板に成形し、
この板状体生板を蒸気養生室に投入して一次養生した後
オートクレーブ装置に投入して二次養生を行い養生硬化
して、無機質板を得る。
このようにして得られた無機質板の表面に、溶射器を
用いて必要量の溶融金属を吹き付け溶射を行う。金属溶
射は無機質板の表面限らず裏面、木口面等の必要箇所、
また全面を被覆するように行うことができる。
金属溶射が行われる無機質板の面の材温を少なくとも
常温以上であることが好ましく、10℃以下であると吹き
付けられた溶融金属が界面において冷却しやすく密着力
が低下してしまう。従って、養生硬化後の無機質板の材
温が高いうちに或は少なくとも溶融金属を溶射する面を
温めた後に、金属溶射を行うことが好ましい。
溶射される金属としては錫、鉛、亜鉛、銅、黄銅、青
銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス等の金属
或は金属合金が好適に用いられる。また溶射法としては
一般に行われる電気溶線式溶射法、ガス溶線式溶射法、
粉末式溶射法のいずれを採用しても良い。
上記したように無機質板には合成樹脂から成る有機繊
維、有機粒状体、有機発泡粒状体、有機発泡粉砕粒等の
熱溶融性材料が混入されているため、金属溶射時に、そ
の熱で少なくとも無機質板の表層部に存在する熱溶融性
材料が溶融される。溶融された熱溶融性材料は収縮し或
は無機質板内へ浸透し、無機質板表層部に多数の空隙な
いし小孔が形成される。このため、吹き付けられた溶融
金属の一部がこれら空隙内に入り込み、投錨効果によっ
て密着一体化された溶融金属層が形成される。
このようにして溶融金属層が表面に固着された無機質
板に対して自然冷却或は強制冷却を行い、溶融金属を冷
却固化せしめて、金属被膜層が得られる。
必要に応じて、金属被膜層の表層部を薬剤処理等によ
って酸化せしめ、酸化被膜層を形成することができる。
上記方法においては無機質板内に混入された熱溶融性
材料を金属溶射時の熱で溶融させて該無機質板表層部に
多数の空隙を形成させるものとされているが、場合によ
っては板状体生板の一次養生又は二次養生における養生
熱によって熱溶融性材料を溶融させて、該生板表層部に
空隙を形成させることができる。即ち、生板内部に混入
された熱溶融性材料の溶融温度以上の温度条件で一次養
生又は二次養生を行うものであり、養生硬化後に得られ
る無機質板においては、その少なくとも表層部において
該熱溶融性材料の溶融に伴って形成された空隙が多数散
在している。このような空隙を多数形成せしめるために
行われる一次養生又は二次養生における養生温度は混入
される熱溶融性材料の溶融温度によって異なるが一般に
60〜100℃の範囲で行われ、また養生時間は一般に5〜4
8時間行えば少なくとも生板の表層部における熱溶融性
材料を溶融せしめるに十分である。このようして少なく
ともその表層部に熱溶融性材料の溶融に伴う微細な空隙
が多数形成された無機質板が得られ、その表面に上記し
たように溶融金属を溶射して金属被膜層を形成すること
ができる。
<発明の効果> 本発明による複合材料は、無機質板に熱溶融性材料が
混入されて成るために、養生時或は金属溶射時の熱によ
ってこの熱溶融性材料が溶融して無機質板表面に多数の
空隙が形成される。従って吹き付けられる溶融金属がこ
れら空隙内に投錨的に入り込むこととなり、密着力に優
れた金属被覆層が形成される。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性無機質材料を主原料とし熱溶融性材
    料を混合して得られるものであって少なくともその表層
    部に存在する該熱溶融性材料が溶融されて多数の空隙が
    形成されて成る無機質板の少なくとも一表面に、溶射金
    属の一部が該空隙内に投錨的に密着一体化されて得られ
    る金属被膜層が形成されて成ることを特徴とする、複合
    板。
  2. 【請求項2】上記金属被膜層の表層部が酸化されて酸化
    金属被膜層が形成されて成る、請求項1の複合板。
  3. 【請求項3】水硬性無機質材料を主原料としてこれに熱
    溶融性材料及び骨材、水を混合混練して板状生板を成形
    し、 上記板状生板を養生硬化して無機質板とし、 上記無機質板の少なくとも一表面に溶射法により溶融金
    属を吹き付け、その溶射時の熱によって少なくとも該無
    機質板の表層部に存在する上記熱溶融性材料を溶融せし
    めると共に該熱溶融性材料の溶融によって該無機質表層
    部に形成された多数の空隙内に該溶融金属の一部が投錨
    的に密着一体化されて成る溶融金属層を形成し、 次いで冷却して上記溶融金属層を金属被膜層として固化
    せしめることを特徴とする、複合板の製造方法。
  4. 【請求項4】水硬性無機質材料を主原料としてこれに熱
    溶融性材料及び骨材、水を混合混練して板状生板を成形
    し、 上記板状生板を上記熱溶融性材料の溶融温度以上の温度
    にて養生硬化して、少なくともその表層部における該熱
    溶融性材料が溶融されて多数の空隙が形成されて成る無
    機質板とし、 上記無機質板の少なくとも一表面に溶射法により溶融金
    属を吹き付け、該無機質板表層部の上記空隙内に該溶融
    金属の一部が投錨的に密着一体化されて成る溶融金属層
    を形成し、 次いで冷却して上記溶融金属層を金属被膜層として固化
    せしめることを特徴とする、複合板の製造方法。
  5. 【請求項5】上記熱溶融性材料が合成樹脂から成るもの
    であって、有機繊維、有機粒状体、有機発泡粒状体、及
    び有機発泡粉砕粒のいずれか一種又はいずれか数種の混
    合体である、請求項3又は4のいずれか記載の複合板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】上記溶融金属の吹き付けを、上記無機質板
    の養生硬化後その材温が10℃以上である状態で行う、請
    求項3又は4のいずれか記載の複合板の製造方法。
  7. 【請求項7】更に上記金属被膜層の表層部を酸化処理し
    て酸化金属被膜層を形成する、請求項3又は4のいずれ
    か記載の複合板の製造方法。
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