JP4828712B2 - 樹脂被覆alc解砕粒子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築廃材であるところのALC解砕粒子の高付加価値化に関する。特に各種建築物の内装材等に用いられ、建屋内の静粛性を維持するのに好適な吸音性能と、建屋内の湿度を快適な範囲に維持する吸放湿性とを兼ね備えた吸放湿性吸音材に適したALC解砕粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】
ALC(オートクレーブ養生軽量気泡コンクリート)パネルは、日本では戸建て住宅、集合住宅、商業用建築物等に幅広く用いられており、使用開始からは、既に30年以上が経過している。そして、産業廃棄物の中で多くの割合を占めると言われる建築廃材の再利用、リサイクルに対する社会的要求が強まってきている。ALC廃棄物に関しても、数多くの有効な再利用方法を確立することが強く望まれる。
【0003】
ALCの解砕屑の利用としては、ALC細粒を人工軽量骨材としてセンメト等に混合して用いることが検討されており、また、特開平6−40777号には、ALC粒を石膏等の水硬性無機粉体で被覆造粒したものをコア層原料とし、表面が強化用繊維、炭酸カルシウム、珪砂、アルミナ等の無機質粉体及び熱硬化性樹脂を主体とする層からなる軽量耐火複合パネルが開示されている。
ALC解砕粒の再利用の現況を見るに、単なる構成材料として、あるいは構成材料の一部として用いるという方法では、現実には、他に安価な競合材料が存在するために、相当量の利用が期待される分野であっても、実際には、なかなか利用の拡大が行われていない。
【0004】
ALC解砕粒子独自の特長を生かした高付加価値の用途分野を開拓することが、廃ALCの再利用拡大に貢献すると考える。
また、樹脂被覆されてなる無機質中空体粒子として、特公昭61−38209号に平均粒径0.3mm以上の無機中空体にポリエチレン樹脂等の微細な熱可塑性ポリマーと高級脂肪酸の金属塩とを混合して、無機中空体の表面を全面的に被覆し、その後、該熱可塑性ポリマーの融点以上に加熱して無機質中空体同士を結合する多孔性軽量複合材の製法が開示されている。この方法では、熱可塑性ポリマーを可塑化溶融流動せしめて被覆層を形成させるので、被膜が厚く形成され、得られた中空体は吸湿性を持たず、撥水性であることが特徴とされており、本発明と内容を異にしている。
【0005】
また、特開昭56−115442号には、粒径1mm以上の気泡を有する無機多孔体に、EVAラテックス、変性マレイン化ポリブタジエンの水溶液、変性ポリオレフィンのラテックスとを結合剤として混合して、これを構造物の壁空間に注入充填し、乾燥せしめて断熱層を形成させる断熱化工法が開示されている。
上記方法では、無機多孔体の被覆層が、同時に結合剤の役割も果たす構造となっているために、粒子同士が近接に固着し、吸音性能が劣る傾向がある。
【0006】
さらに、同公報に好ましい実施例として開示されているパーライトは、結合剤の染み込みが殆ど無く、吸湿性を示さないものであり、本発明のALC解砕粒子を樹脂被覆して得られる優れた吸音性、吸放湿性を示す材料とは異なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ALC解砕粒子独自の特長ある機能を発揮する材料であって、高い吸音性能を有し、かつ吸放湿性能をも兼ね備えた材料を提供するものである。また、本発明は上記、ALC解砕粒子独自の特長ある機能を発揮する材料の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、以下の通りである。
1. 粒径が0.3mm〜6mmのALC解砕粒子が、アクリル樹脂系ラテックスにより被覆されてなる樹脂被覆ALC解砕粒子であって、アクリル樹脂系ラテックスの量が固形分換算で、ALC解砕粒子100質量部に対して、2質量部〜40質量部であることを特徴とする、樹脂被覆ALC解砕粒子。
2. 樹脂被膜が潮解性物質を含有していることを特徴とする1.に記載の樹脂被覆ALC解砕粒子
【0009】
3. 被膜構成成分としてアクリル樹脂系ラテックスと潮解性物質とを含有してなる分散液を、流動または転動状態のALC解砕粒子に噴霧状で供給することにより、ALC解砕粒子の表面に被膜を形成せしめることを特徴とする1.または2.に記載の樹脂被覆ALC解砕粒子の製造方法。
【0010】
そのなかで、本発明の第1項の要点は2つある。まず第1の要点は、ある粒径範囲のALC解砕粒子が他の種類の無機質粒子に比べて、特に高い吸音性能を有することを見出した点である。第2の要点は、該粒径範囲のALC解砕粒子が優れた吸音性を示す反面、微細な気泡を多く含んだ軽量気泡コンクリートパネルを機械的に解砕して得られるものであるために、形状が極めて不規則であり粉落ち性が甚だしく、機械的強度が非常に低いという問題点を解決した点である。
【0011】
ALC解砕粒子の吸音性能が優れることは、通常の無機質粒子の吸音性能を発現させる粒子間空隙の他に、粒子自体に発泡による0.1〜1mm程度の微細な気泡を含有することと、上記粒子の形状不規則性とによる効果であると考えられる。しかしながら、ALC解砕粒子は、独特な形状不規則性を有する無機質発泡粒子であるために、粉落ち性がはなはだしいことや、機械的強度が低いという欠点があった。本発明は、優れた吸音性、吸放湿性という特長を損なわずに、上記の欠点を克服したものである。
【0012】
すなわち、従来はALC解砕粒子と有機結合材とを用いて、成形体を得ようとした場合に、粉落ち等のために成型自体が困難であったり、得られた成形体が脆いものであるといった問題があった。本発明は、それらの問題点を解決する手段を提供する。
次に本発明の第2項の要点は、ALC解砕粒子を被覆するアクリル樹脂系ラテックス樹脂被膜中に塩化カルシウム等の潮解性物質を含有させることにより、吸音性と機械的強度を低下させること無く、樹脂被覆ALC解砕粒子の吸放湿性を飛躍的に向上させることができたということである。
【0013】
従来より、塩化カルシウム等の潮解性物質を石膏に混合したり、無機質粉体と混合、あるいは無機質粉体に担持せしめて吸放湿性材料とすることは公知である。本発明は、ALC解砕粒子のごとき、粒径の比較的大きな形状不規則性の無機質粒子に潮解性物質を含有するアクリル樹脂系ラテックス樹脂被膜を形成せしめて、無機質粒子の粉落ち性、機械的強度向上と吸放湿性の向上とを同時に達成した点が、従来技術と異なる点である。
【0014】
本発明の第3項の要点は、アクリル樹脂系ラテックス分散溶液に塩化カルシウム等の潮解性物質を溶解させて、潮解性物質含有のラテックス溶液として、流動または転動状態のALC解砕粒子に噴霧状で供給することにより、ALC解砕粒子の表面に被膜を形成せしめることをである。潮解性物質が溶解されているアクリル樹脂系ラテックスエマルジョンを用いて、一段階で被膜形成を行い、ALC解砕粒子の機械強度向上と吸放湿性の飛躍的向上を両立できることを見出した点が特徴である。
【0015】
潮解性物質が溶解されているアクリル樹脂系ラテックスエマルジョンを用いて、一段階で被膜形成を行い、ALC解砕粒子の機械強度向上と吸放湿性の飛躍的向上を両立できることを見出した点が特徴である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
ALC解砕粒子は、建築物の解体現場で発生するパネル状の廃材や、あるいはALC板の製造工場における不良品を顎状の機械で挟みつける等して粉砕し、補強鉄筋を取り除いた上で、さらに機械的に砕いたのち、分級し所定の粒径範囲に揃えたものを用いる。
【0017】
被覆する樹脂成分としては、公知の重合性単量体を重合して得られる水中油型のエマルジョンである合成樹脂ラテックスを用いることができる。なかでも、重合性単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸およびその塩;フマル酸モノブチル、マレイン酸ジブチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、グリシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−スルホプロピルメタクリレートなどのエチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体を主モノマーとするアクリル樹脂系ラテックスがALC解砕粒子の機械強度向上、耐久性等の観点から好適である。
【0018】
上記のアクリル樹脂系ラテックスには、主モノマーであるアクリルモノマーとの共重合成分として、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α−シアノエチルアクリロニトリルなどのシアノ基含有エチレン性不飽和単量体;スチレン、アルキルスチレン、ビニルナフタレンなどのビニル芳香族単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのエチレン性不飽和アミド単量体などを、一種または二種以上併用して用いることもできる。
【0019】
また、樹脂ラテックス液には、エマルジョンの安定性を良好なものとするために、界面活性剤が添加されていても良い。
次に、アクリル樹脂系ラテックスによって被覆されたALC解砕粒子の製造方法としては、例えば、アクリル樹脂系ラテックスを含有してなる分散液を流動または、転動状態のALC解砕粒子に噴霧状にして供給することにより好適に行うことができる。流動状態で被覆を行うには、噴流装置にALC解砕粒子を導入し、噴流を起こすことによってなされ、また、転動状態で被覆を行うには、ドラム型あるいはバスケット型の回転装置を用いればよい。
【0020】
本発明の製造法に使用する噴流装置の一例の概略図を図1に示す。噴流塔内に被覆しようとするALC解砕粒子を導入し、ブロアーから所定の温度のガスを送風して、塔内でALC解砕粒子の流動が安定に起こるようにガス流量を調整する。ついで、塔内が所定の温度になったら、スプレーノズルからラテックス樹脂の分散液を噴霧状で供給することによりALC解砕粒子の表面に被膜を形成する。
本発明の製造法に使用する転動装置の一例の概略図を図2に示す。転動被覆装置の場合は、バスケット内にALC解砕粒子を導入し、ブロアーから所定の温度のガスを送風してALC解砕粒子の転動が安定に起こるようにバスケットの回転速度を調整する。装置内が所定の温度になったらスプレーノズルから樹脂ラテックス分散液を噴霧状で供給することによりALC解砕粒子の表面に被膜を形成する。
【0021】
樹脂ラテックスの固形分濃度は、特に限定されるものではないが、乾燥効率の観点から10wt%以上が好ましく、スプレーノズルの詰まり易さや、均一な被膜の形成の観点から70wt%以下が好ましい。
ALC解砕粒子に対する被覆樹脂の量は、ALC解砕粒子100質量部に対して、ALC解砕粒子の粉落ち性の改善と、機械強度の向上の観点から2質量部以上であり、吸音性能の観点から40質量部以下である。好ましくは5〜20質量部である。
【0022】
この樹脂ラテックスの水溶液に、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、尿素などの潮解性を有する物質を所定量添加し、ALC解砕粒子に噴霧することによって、ラテックス樹脂被膜中に潮解性物質を含有してなる樹脂被覆ALC解砕粒子を得ることができる。ラテックス皮膜中に含有される潮解性物質の量としては、ALC解砕粒子100質量部に対して、0.1質量部以上用いることが好ましい。本発明者らの実験によると、例えば潮解性物質として塩化カルシウムを用いた場合、塩化カルシウムを0.1質量部添加することによって、ALC解砕粒子の吸放湿量はALC解砕粒子1kgあたり約3g程度増加する。ただし、潮解性物質を加えない場合のALC解砕粒子の吸放湿量は約30〜35g/kg程度である。
【0023】
本発明の樹脂被覆ALC解砕粒子が使用される用途での、要求される吸放湿量に合わせて、含有せしめる潮解性物質の量を決めることができる。ただ、樹脂ラテックス溶液の固形分濃度との関係で、潮解性物質濃度をあまり上げ過ぎると、ラテックス溶液の安定性を阻害する可能性もあるので、その点留意を要する。
上記のようにして得られた樹脂被覆ALC解砕粒子の吸音性吸放湿材料に関係する性能上の内容について説明する。
【0024】
まず、第1に吸音性能について説明する。図3に、各種無機質粒子の騒音減少係数(NRC=Noise Reduction Coefficient)のプロットを示す。 騒音減少係数は、Noise Reduction Coefficientの訳語であるが、米国の連邦仕様書に記されている吸音材の等級分類に用いられている方法であり、各材料の吸音率の周波数250,500,1000,2000Hzにおける平均値である。吸音率の値は、JIS−A−1405“管内法による建築材料の建築材料の垂直入射吸音率測定方法”に基いて得られた値を用いた。
【0025】
図3における本発明のALC解砕粒子以外の廃棄物粉体のNRC値は、近畿大学理工学部の生田 稔郎らによる“廃棄物粉体の防音材への有効利用に関する研究”、第9回廃棄物学会研究会発表会講演論文集、PP.413−416、1998に発表されている値を引用した。
図3において樹脂被覆ALC解砕粒子は、他の産業廃棄物粒子に比較して良好な騒音減少係数を示すことがわかる。基準NRCとしてプロットされているデータは、各種粒径のガラスビーズの吸音率である。生田らの解釈では、粒径が1.5mmを超える領域では、粒子形状が真球状であるガラスビーズ等よりも、形状が不規則な産業廃棄物粒子、鉱物粒子の方が、試験材料の開口面積が大きくなり、音が入射しやすくなること、さらに、入射した音は材料内部の摩擦抵抗により音のエネルギーを損失するが、形状が不規則であるものの方が、その損失の度合いが大きいためであるとしている。
【0026】
粒径が1.5mmより小さい領域では、産業廃棄物粒子、鉱物粒子の騒音減少係数は、基準NRCの上下に現れるが、粉体の粒径が小さくなるにともなって、試験材料表面の開口面積が小さくなり、音が材料内部まで進入しにくくなることと、一方で進入した音は、不規則な粒子形状によってエネルギー損失が増加することによる効果との兼ね合いによるためであると考えられている。
そして、破砕スラグ、パーライト、汚泥焼却灰、ごみ焼却灰、火山灰、人工ゼオライト等の産業廃棄物粒子、鉱石類粒子、合成鉱物類粒子を試料とした測定結果によると、騒音削減係数の範囲として、図3における破線で囲まれた範囲が示されている。
【0027】
今回、樹脂被覆ALC解砕粒子について測定を行ったところ、樹脂被覆ALC解砕粒子は各種産業廃棄物粒子、鉱石類粒子、合成鉱物類粒子の騒音減少係数の上限範囲を若干超えた領域に位置することがわかった。
その理由としては、まず第一に、オートクレーブ養生された軽量気泡コンクリートであるところのALCパネルが、機械的に解砕される際に、極めて不規則な凹凸を持った粒子となるためであると考える。また第2の理由として、ALCは、直径1mm程度の気泡を有する軽量発泡体であるために、解砕粒の間隙を進入した音のエネルギー損失がさらに大きくなることが考えられる。
【0028】
樹脂被覆ALC解砕粒子の第2の性能である吸放湿特性については、後で説明する。
次に、上記の所定粒径範囲に揃えられた樹脂被覆ALC解砕粒子を用いて、吸音性吸放湿成形体を製造する方法について説明する。まず、樹脂被覆ALC解砕粒子と有機結合剤とを、攪拌混合装置等に投入し、攪拌羽等で混合し、樹脂被覆ALC解砕粒子の表面に有機結合剤を付着させる。
【0029】
次に、有機結合剤が付着した樹脂被覆ALC解砕粒子を金型やベルトプレス等に導入して、適切な温度、圧力条件に保持して成形体を得る。
有機結合剤としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることが出来る。熱可塑性樹脂を用いる場合は、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂等の粉末状ホットメルト剤が好ましい。
【0030】
有機結合剤の樹脂被覆ALC解砕粒子に対する添加量としては、樹脂被覆ALC解砕粒子同士の結合力、得られる成形体の強度の観点から、樹脂被覆ALC解砕粒子100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、樹脂被覆ALC解砕粒子間の空隙、吸音性能の観点から20質量部以下が好ましい。より好ましくは3質量部以上15質量部以下である。
【0031】
以下に、本発明を実施例および比較例に基づいて、更に詳細に説明する。
なお、本発明における平均粒径は標準ふるいによって、粒子を分級し、通過したふるいの通過径と、通過しなかったふるいの径との平均値を採用した。使用したふるいのメッシュは3.5、4、5.5、8.6、16、30、140、440メッシュであり、対応するふるい径はそれぞれ、5.6、4.75、3.35、2.00、1.00、0.50、0.106、0.032mmである。
【0032】
【実施例1〜6、比較例1】
建築物解体現場にて建築物から取り外したALCパネルを顎状の粉砕部を持つ粉砕機で砕いて、内部の補強鉄筋を取り除いた。得られたALCの塊をクラッシャーに供給し、ボールミルによって粉砕した。おおよその粒径は粉砕時間を変えて調整し、粗粒から微細粒までのALC粒状物とし、前述の3.5メッシュから、440メッシュまでの8種類のふるいを用いて分級し、平均粒径5.2、4.1、2.7、1.5、0.8、0.3、0.07mmのALC解砕粒子とした。
【0033】
上記7種類の粒径に分別したALC解砕粒子について、所定量を図2に示す転動被覆装置に入れ、旭化成(株)製アクリル樹脂系ラテックス、「ポリトロンA1700」を水で希釈し固形分20wt%として噴霧し、転動被覆した。得られた樹脂被覆ALC解砕粒子は、90℃にて乾燥後、質量変化より被覆量を確認した。各粒径について被覆量は、ALC解砕粒子100質量部に対して、8質量部から10質量部の間であった。
【0034】
7種類の樹脂被覆ALC解砕粒子について、平均粒径5.2mmから0.3mmのものまでが、それぞれ実施例1から実施例6までに対応する。また、平均粒径0.07mmのものを比較例1とする。
それぞれの樹脂被覆ALC解砕粒子について、前述した如く、JIS−A−1405に基いて吸音率の測定を行った。測定装置は、電子測器株式会社製吸音率測定装置(自動垂直入射吸音率測定装置、タイプ10041)を用いた。厚み20mmで外径が吸音率測定装置の音響管内径にほぼ等しい薄肉(肉厚0.6mm)の金属製リングを用意し、金属製リングの前後をポリエステル製不織布を接着剤で貼り着けして覆い、金属製リングの胴部に開けた穴より、樹脂被覆ALC解砕粒子をリング内に充填して、測定用試験体とした。
【0035】
ポリエステル製不織布(目付け量25g/m2)が、吸音率の測定値に影響しないことは、前もって確認した。測定に際して、音響管と金属製リングとの隙間に生じた極僅かな隙間は、粘土を用いてシールし、測定に影響しないようにした。
得られた騒音減少係数を、樹脂被覆ALC解砕粒子径に対してプロットしたグラフが図3である。粒径が0.3mmより大きいものは、文献に報告されている他の産業廃棄物粒子と比較して、高い騒音減少係数を示していることがわかる。
【0036】
平均粒径が0.07mmのものの騒音減少係数は、0.25であり、吸音性能として優れたものではなかった。
また、樹脂被覆されていないALC解砕粒子は、機械的に脆いもので、机の上で指で押し潰せば、壊れてしまう程度の強さであり、また取り扱い上も粉落ち性が甚だしいものであったが、樹脂被覆されたALC解砕粒子は、粉落ち性は無く、また機械的強度も指では押し潰せないほど強いものであった。
【0037】
【実施例7】
固形分40wt%の旭化成(株)製アクリル樹脂系ラテックス「ポリトロンA1700」を2kgと塩化カルシウムの1.6wt%水溶液2kgとを混合して被覆用のラテックス液とし、平均粒径2.7mmのALC解砕粒子5.3kgに対して、転動被覆装置を用いて樹脂被覆を行い、90℃にて8時間乾燥させ、樹脂被覆ALC解砕粒子を得た。質量増加から被覆樹脂量は、ALC解砕粒子100質量部に対して15質量部であった。そのうちの0.6質量部は塩化カルシウム分である。
【0038】
【実施例8】
固形分40wt%の「ポリトロンA1700」2kgに混合する塩化カルシウム水溶液の濃度を10wt%とした以外は実施例7と同じことを繰り返し、ALC解砕粒子100質量部に対して、樹脂被覆量が18質量部の樹脂被覆ALC解砕粒子を得た。18質量部のうち、3.6質量部は塩化カルシウム分である。
【0039】
【実施例9】
固形分30wt%のポリトロンA1700、4.8kgのみを用いたこと以外は実施例7と同じことを繰り返して、ALC解砕粒子100質量部に対して樹脂被覆量が26質量部の樹脂被覆ALC解砕粒子を得た。
実施例7、8、9で得た樹脂被覆ALC解砕粒子を厚み5.5mmになるようにトレイ上に敷き詰め、25℃、相対湿度50%に調節された恒温恒湿槽内に保管し質量が恒量になることを確認し、その後、相対湿度を90%に変化させ24時間放置し、その後に相対湿度を再び50%に変化させて、その間の質量変化を測定し、吸放湿特性を定量化した。参考例として調湿性タイルとして市販されている厚み5.5mmの調湿タイルについても同じ測定を行った。
【0040】
吸放湿特性の測定結果を図4に示す。実施例9の樹脂被覆ALC解砕粒子の場合で、市販調湿タイルと同様の吸放湿特性を示すことがわかる。また、潮解性物質である塩化カルシウムをアクリル樹脂系ラテックスとともに担持させた実施例7、実施例8の場合ではALC解砕粒子の吸放湿量が大幅に増加していることがわかる。
実施例7、8、9の樹脂被覆ALC解砕粒子は、いずれも粉落ち性は無く、また機械的強度も指では押し潰せないほど強いものであった。潮解性物質とアクリル樹脂系ラテックスとの被覆により、ALC解砕粒子の機械的強度の向上と、吸放湿性の増大とが同時に達成されることがわかった。また、実施例7,8,9の騒音減少係数は、0.39、0.39、0.37と優れたものであった。
【0041】
【実施例10】
実施例8で得られた樹脂被覆ALC解砕粒子100質量部と、エポキシ系接着剤(セメダイン株式会社製、EP−001)3質量部を攪拌式混合機にて混合し、厚み20mmの吸音率測定用金属リング内に充填し、上下より板状物で押し圧をかけ、硬化せしめて厚み20mmの板状成型体を得た。
得られた板状成型体の騒音減少係数は0.37、吸放湿量は65g/kgであった。
【0042】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、建築廃棄物であるALCパネルから得られる特定範囲のALC解砕粒子が高い吸音性能を示すことに基き、ALC粒子のもつ吸放湿性能と合わせて、その欠点である粉落ち性や機械的強度の低さが、特長を失うこと無く解決された樹脂被覆ALC解砕粒子を提供することができる。
さらに、また、その吸放湿性能を、他の特長を損なうことなく向上せしめた樹脂皮膜中に潮解性物質を含有してなる樹脂被覆ALC解砕粒子を提供することができる。
【0043】
そして、本発明は上記の樹脂被覆ALC解砕粒子の合理的な製造方法を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いられる噴流式被覆装置の一例を示す概略図。
【図2】本発明の製造方法に用いられる転動式被覆装置の一例を示す概略図。
【図3】樹脂被覆ALC解砕粒子と他の産業廃棄物粒子の騒音減少係数を示す図。
【図4】実施例の樹脂被覆ALC解砕粒子の吸放湿特性を示す図。
【符号の説明】
1 ブロワー
2 加熱器
3 送液ポンプ
4 スプレーノズル
5 ALC解砕粒子投入口
6 排出口7
7 ALC解砕粒子
8 温度計
9 被覆液タンク
10 送液配管
11 送液ポンプ
12 回転パン
13 スプレーノズル
14 熱風吹き込み口

Claims (3)

  1. 粒径が0.3mm〜6mmのALC解砕粒子が、アクリル樹脂系ラテックスにより被覆されてなる樹脂被覆ALC解砕粒子であって、アクリル樹脂系ラテックスの量が固形分換算で、ALC解砕粒子100質量部に対して、2質量部〜40質量部であることを特徴とする、樹脂被覆ALC解砕粒子。
  2. 樹脂被膜が潮解性物質を含有していることを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆ALC解砕粒子。
  3. 被膜構成成分としてアクリル樹脂系ラテックスと潮解性物質とを含有してなる分散液を、流動または転動状態のALC解砕粒子に噴霧状で供給することにより、ALC解砕粒子の表面に被膜を形成せしめることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂被覆ALC解砕粒子の製造方法
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