JPH0647063B2 - 乾燥剤 - Google Patents

乾燥剤

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JPH0647063B2
JPH0647063B2 JP60208881A JP20888185A JPH0647063B2 JP H0647063 B2 JPH0647063 B2 JP H0647063B2 JP 60208881 A JP60208881 A JP 60208881A JP 20888185 A JP20888185 A JP 20888185A JP H0647063 B2 JPH0647063 B2 JP H0647063B2
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和雄 長谷
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徳山曹達株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塩化カルシウムを有効成分とする新規な乾燥
剤に関する。
[従来の技術および問題点] 塩化カルシウムを使用した乾燥剤は、強い乾燥能力を有
しているが、潮解性を示すため吸湿後に液状となり、取
扱いに問題があった。
上記問題を解決するため、塩化カルシウムに吸水能を有
する多孔質粉体を混合し成形した乾燥剤が提案されてい
る。
しかしながら、かかる乾燥剤においても多孔質粉体に対
して塩化カルシウムの配合量を増すと該塩化カルシウム
との潮解液により成形体の表面が濡れた状態となり、取
扱いが同様に問題となり、該塩化カルシウムを配合量の
少ない範囲で使用する必要があった。そのため、上記の
乾燥剤においては、塩化カルシウムを単独で使用する場
合に比べて乾燥能力が著しく低下するという欠点を有し
ていた。
[問題を解決するための手段] 本発明者等は、塩化カルシウムを有効成分とする乾燥剤
にあって、潮解による表面の濡れがなく、しかも優れた
乾燥能力を有する乾燥剤を開発すべく研究を重ねた。そ
の結果、塩化カルシウムの潮解液を吸水する粉体(以
下、吸水性粉体ともいう)と塩化カルシウムとの混合物
よりなる成形体を、更に後記する花弁状珪酸カルシウム
よりなる多孔質層で被覆することにより、かかる目的を
達成し得ることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
本発明は、吸水性粉体と塩化カルシウムとの混合物より
なる成形体の表面に、花弁状珪酸カルシウムよりなる多
孔質層を有する乾燥剤である。
第1図は、本発明の乾燥剤について、代表的な態様を示
す断面図である。即ち、第1図に示すように、本発明の
乾燥剤は、吸水性粉体と塩化カルシウムとの混合物より
なる成形体1の表面が花弁状珪酸カルシウムよりなる多
孔質層2によって被覆された構造を有する。
本発明において、吸水性粉体は塩化カルシウムの潮解に
よって生じる潮解液を吸収し得る能力を有するものであ
れば特に制限されないが、潮解液の吸収によって体積変
化のない多孔質無機粉体が好適に使用される。かかる吸
水性粉体を具体的に例示すれば、珪酸カルシウム,含水
操酸,珪燥土などが挙げられ、一種または二種以上を組
合わせて使用することができる。これらの吸水性粉体の
うち、特に後記する珪酸カルシウムは成形性に優れ、本
発明において最も好適に使用される。
上記した吸水性粉体と塩化カルシウムとの混合物よりな
る成形体は、水分が内部に通過し得る程度の細孔を有す
るものであれば特に制限されない。例えば、成形体の形
状は、第1図に示すような球状に限らず、立方状,柱
状,板状,たまご状等のあらゆる形状をとり得る。その
うち製造が最も容易である球状が好ましい。また、成形
体中の塩化カルシウムの配合割合は、一般に10〜30
重量%、特に20〜30重量%が好ましい。即ち、配合
割合が上記範囲より少ない場合には、優れた乾燥能力が
発揮されず、逆に上記範囲より多い場合には成形体の強
度の低下が大きくなる傾向がある。
吸水性粉体と塩化カルシウムとの混合物を成形する方法
は、前記した成形体の特性を損なわない公知の方法が特
に制限なく採用される。例えば、プレス成形法,転動造
粒法,押出成形後,転動造粒法で球状に整形する方法な
どが一般的である。上記の成形方法において、吸水性粉
体が花弁状珪酸カルシウムのように成形性を有する場合
はそのまま成形を行うことが可能であるが、成形性に乏
しい場合には、水または澱粉糊,カルボキシルメチルセ
ルロースなどの成形助剤を添加して成形を行えばよい。
しかしながら、本発明において最も好適な方法は、成形
性を有する吸水性粉体を用いることであり、特に、該吸
水性粉体と塩化カルシウムとの混合物を転動造粒して成
形体得る方法である。かかる方法によれば、内部に連通
する適度な細孔を有する成形体を容易に得ることができ
る。上記の成形方法を具体的に例示すれば、吸水性粉体
と塩化カルシウム粉体を予め混合し、これを転動造粒機
中で水あるいは適当なバインダーを加えた水を散布しな
がら造粒する方法,予め吸水性粉体を水あるいは適当な
バインダーを加えた水で湿らせておき、これを塩化カル
シウム粉体と混合後、転動造粒、必要に応じて乾燥する
方法などが挙げられる。また、得られる粒状体の大きさ
は2〜15mmが適当である。
本発明の乾燥剤における最大の特徴は、前記した成形体
の表面に花弁状珪酸カルシウムよりなる多孔質層を設け
たことにある。この多孔質層の形成方法は、成形体の表
面に花弁状珪酸カルシウム粉体を塗し、次いで形成され
る層が多孔質性を失わない圧力、一般に3〜40kg/cm2
で加圧する方法,前記した転動造粒法によって得られた
粒状体にあっては、該粒状体を転動造粒機で引き続き転
動させながら、花弁状珪酸カルシウム粉体と水を交互に
供給して造粒を行う方法,予め水で適当な水分となるよ
うに湿らせた花弁状珪酸カルシウムを供給しながら造粒
する方法等がある。そのうち、転動造粒による方法が、
適度な細孔を有する多孔質層を安定して得ることができ
最も好ましい。多孔質層の厚みは特に制限されるもので
はないが、厚すぎる場合には、吸湿速度が低下し、逆に
薄すぎる場合には成形体中からの塩化カルシウムの潮解
液の浸出を防止することが困難となる。従って、多孔湿
層の厚みは、0.1〜2mm、好ましくは0.5〜1mmが
適当である。
本発明において、前記の吸水性粉体として、および多孔
質層の形成に使用する珪酸カルシウムは、公知のものが
何ら制限なく使用されるが、特に一般式2CaO・3S
iO・nSiO・mHO(式中m,nは正の数)
で示される、ジャロライト型結晶構造を有し、且つSi
/CaOモル比1.6〜4.2である珪酸カルシウ
ムが、得られる乾燥剤の吸湿特性を一層向上させるため
に好ましい。上記の珪酸カルシウムは、3000〜10
000倍の電子顕微鏡写真によれば、長手方向の平均直
径0.1〜30μm、厚み0.005〜0.1μmの円
状あるいは楕円状である対象形の2辺を有する薄片が花
弁、特にバラの花弁の集合体に類似していることが確認
され、一般に嵩比容積が7〜25cc/gと非常に大きい
と同時に、細孔容積4〜10cc/gの空孔を多数に有す
る無機粉体である。以下、かかる珪酸カルシウムを花弁
状珪酸カルシウムともいう。花弁状珪酸カルシウムは、
製法が特開昭54−93698号に示されており、また
商品名「フローライト」(徳山曹達(株)製)で市販さ
れている。本発明の成形体は、その吸湿性に大きな影響
を与えない範囲で、他の添加剤、例えば着色剤,芳香
剤,防カビ剤等を併用してもよい。
[作用および効果] 本発明の乾燥剤は、表面に花弁状珪酸カルシウムよりな
る多孔質層を有することにより、内部の塩化カルシウム
の潮解液の浸出を完全に防止し、乾燥剤表面を常にドラ
イな状態に維持することができると共に、該多孔質層に
よる吸湿性の低下がほとんどない。従って、塩化カルシ
ウムを高い割合で配合して、優れ吸湿性能を発揮するこ
とができ、しかも塩化カルシウムを用いた乾燥剤の宿命
であった潮解液の問題を一挙に解決することを可能とす
るものである。
また、本発明の乾燥剤は使用して吸湿後、加熱などによ
り乾燥して再使用することができるというメリットも併
せ有する。
[実施例] 以下、本発明を更に具体的に説明するため実施例を示す
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
実施例1 花弁状珪酸カルシウム(平均粒径30μ、嵩比容積1
0.5cc/g、商品名“フローライト”徳山曹達(株)
製)30重量部、粉状無水塩化カルシウム10重量部お
よび100重量部をヘンシェルミキサーで3分間ブレン
ドし、成形体用原料粉とした。粒径が約1m/mの花弁
状珪酸カルシウムからなる顆粒を核として用い、転動造
粒装置に原料粉を供給しながら造粒を行った。造粒物の
径が6m/mになった時点で造粒を一たんやめ、今度は
前記花弁状珪酸カルシウム30重量部と水100重量部
とからなるブレンド粉を用い造粒を開始し、直径が6.
5m/mになるまで造粒を続けた。
得られた造粒物を130℃で1夜乾燥したところ、粒径
が約6m/mに乾燥収縮しており、表面に0.4m/m
厚さの多孔質層が形成されていた。見掛比重は0.24
0g/ccであった。
斯くして得られた乾燥剤10gをビーカーに入れ、25
℃で湿度90%の恒温恒湿槽で吸湿状態を調べた。一週
間後、21gの水を吸着していたが、吸状体の表面は濡
れていなかった。比較のために、実施例1において表面
コート層を設けないで、同様に乾燥した乾燥剤10gを
用いて、恒温恒湿槽で吸湿させたところ、一週間後、球
状体の表面は濡れており、ビーカーをかたむけると底に
水がたまっているのが認められ、該水を含めた総吸水量
は20gであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の乾燥剤の代表的な態様を示す断面図
である。図において、1は成形体、2は多孔質層であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水性粉体と塩化カルシウムとの混合物よ
    りなる成形体の表面に、花弁状珪酸カルシウムよりなる
    多孔質層を有する乾燥剤。
  2. 【請求項2】吸水性粉体が珪酸カルシウムである特許請
    求の範囲第1項記載の乾燥剤。
  3. 【請求項3】多孔質層の厚みが0.1〜2mmである特許
    請求の範囲第1項記載の乾燥剤。
  4. 【請求項4】成形体中の塩化カルシウムの配合割合が1
    0〜30重量%である特許請求の範囲第1項記載の乾燥
    剤。
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