JP2001079334A - 多孔質調湿材及びその製造方法 - Google Patents

多孔質調湿材及びその製造方法

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JP2001079334A
JP2001079334A JP26205499A JP26205499A JP2001079334A JP 2001079334 A JP2001079334 A JP 2001079334A JP 26205499 A JP26205499 A JP 26205499A JP 26205499 A JP26205499 A JP 26205499A JP 2001079334 A JP2001079334 A JP 2001079334A
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humidity control
powder
activated carbon
porous
control material
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Hirozumi Yamanoi
洋純 山野井
Keishin Kato
敬信 加藤
Jun Uematsu
純 植松
Kenji Kamihatsu
憲治 神初
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Clion Co Ltd
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Clion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱い性に優れ、広範囲の調湿に適し、しか
も調湿機能の優れた調湿材を安価に提供すること。 【解決手段】 珪酸カルシウム水和物、石英及び活性炭
を主の構成成分とし、空隙率が70〜90%である多孔
質調湿材とした。また珪酸質原料粉末、石灰質原料粉末
及び活性炭粉末を主原料とした水スラリーを調整し、該
水スラリー中に発泡剤或いは起泡剤によって気泡を含有
せしめた後に凝固硬化させ、さらに高温高圧にて水蒸気
養生して製造する多孔質調湿材の製造方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質調湿材及び
その製造方法に関し、特に広範囲の調湿に適し、しかも
取扱い性の良好な多孔質調湿材及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、調湿材としては、生
石灰、塩化カルシウム、シリカゲル等の吸湿性に富む化
合物を通気性の良い容器に入れ、押入れ、床下等に置い
ておくものが提案されている。しかし、これらの化合物
は、除湿効果は認められるものの、環境雰囲気が乾燥状
態である場合の放湿効果は認められない。また、これら
の化合物は、強い潮解性を有するために次第に吸湿して
泥状化或いは水溶化するため、取扱い時にこぼれ、逆効
果となる場合が存在すると言う課題もあった。
【0003】また、木炭に代表される活性炭には優れた
調湿機能があることが広く知られており、床下等に散布
する粒状或いは粉状調湿材として利用される場合があ
る。しかし、活性炭は吸放湿量は多いが、吸放湿速度が
遅いと言う課題があった。また、活性炭は高価であるた
め、広範囲の調湿材として使用するには経済的ではな
く、また燃える性質があることから火災時の延焼等の課
題もあった。
【0004】更に、珪酸質原料粉末と石灰質原料粉末と
を主原料とし、発泡剤或いは起泡剤を使用して発泡・硬
化させた後、高温高圧にて水蒸気養生して得られる軽量
気泡コンクリート(以下、「ALC」と言う。)にも調
湿効果が認められるため、このALCの製造工程で発生
した不良品や建築中に発生するALCの端材を粉砕し、
ALCの粉末そのものを調湿材として使用したもの(特
願平6−99063)がある。このような調湿材は、安
価であるために広範囲に使用する調湿材としては適した
ものであるが、ALCの粉末自体においては、吸放湿量
は少なく、更に吸放湿量を高めたものの出現が待たれて
いた。
【0005】また、近年においては、上記ALC粉末の
調湿機能及び取扱い性を向上させるため、ALC粉末と
水との混合物を造粒し、次いでその造粒物を炭酸ガスで
炭酸化させ、更に乾燥して製造する調湿材(特願平10
−33979)が提案されている。この調湿材は、十分
な調湿機能を有するものの、その製造に際して造粒機、
炭酸化装置等の特別の設備を必要とし、また炭酸化等の
ために長い処理時間がかかると言う課題が存在した。
【0006】本発明は、上述した従来の調湿材が有する
種々の課題に鑑みなされたものであって、その目的は、
取扱い性に優れ、広範囲の調湿に適し、しかも調湿機能
の優れた調湿材を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
目的を達成すべく試験・研究を重ねた結果、優れた調湿
機能を有する活性炭と、多孔質で不燃の軽量気泡コンク
リートとを組み合わせれば、両者の特長を兼ね備えた上
記した目的を達成し得る調湿材を提供できることを見い
だし、本発明を完成させた。
【0008】即ち、本発明は、珪酸カルシウム水和物、
石英及び活性炭を主の構成成分とし、空隙率が70〜9
0%である多孔質調湿材とした。また、本発明は、珪酸
質原料粉末、石灰質原料粉末及び活性炭粉末を主原料と
した水スラリーを調整し、該水スラリー中に発泡剤或い
は起泡剤によって気泡を含有せしめた後に凝固硬化さ
せ、さらに高温高圧にて水蒸気養生して製造する多孔質
調湿材の製造方法とした。
【0009】上記した本発明にかかる多孔質調湿材にお
いては、構成成分中に活性炭が含まれていると共に、そ
の空隙率が70〜90%であることが重要である。これ
は、空隙率が70%未満では、密度が高くなり、取扱い
及び施工が困難となると共に、吸放湿速度が遅くなるた
めであり、また逆に空隙率が90%を越えると、密度は
低くなるものの、強度が低下し、脆い調湿材となり、取
扱いが不便となると共に、壁材、床材等としての使用が
不可能となるためである。
【0010】また、上記本発明における多孔質調湿材
は、粒状或いは粉状として床下等に敷いて使用できるも
のであるが、更に、内部に補強材を埋設し、パネル形状
に成形されたものとすると、その取扱いが容易なものと
なると共に、調湿機能を有する内壁材、床材等としてそ
のままあらゆる建築部位に使用可能となる。
【0011】更に、上記本発明における多孔質調湿材の
製造に際しては、活性炭粉末を、珪酸質原料粉末、石灰
質原料粉末等の他の原料粉末の総重量に対し、1〜25
重量%、更に好ましくは4〜25重量%配合することが
好ましい。これは、活性炭粉末の配合量が1重量%に満
たない場合には、十分な調湿機能を有する製品が得られ
ないためであり、また25重量%を越える量を配合する
と、混練水の必要量が増加し、高温高圧にて水蒸気養生
した際に爆裂が生じる憂いが高くなるために好ましくな
い。
【0012】なお、上記原料として使用する活性炭に
は、塩化亜鉛賦活炭、水蒸気賦活炭、ヤシ殻破砕炭、石
炭系破砕炭等があるが、特には限定されるものはない。
また使用する活性炭の粒度も特には限定されないが、本
発明にかかる多孔質調湿材をパネル形状に成形したもの
とする場合には、使用する活性炭の粒度は、0.6mm
以下のものとすることが好ましい。これは、パネル形状
とする時に切断面が良好なものとなるためである。
【0013】更に、上記原料として使用する石灰質原料
粉末としては、通常のALC製造時と同様にセメント、
生石灰、石膏等を使用でき、また、珪酸質原料粉末とし
ては、珪石、珪砂、高炉スラグ、フライアッシュ等のS
iO含有化合物を使用できる。また、上記珪酸質原料
粉末と石灰質原料粉末との混合割合も、通常のALC製
造時と同様に酸化カルシウム(Ca0)/シリカ(Si
)のモル比にして0.3〜0.8程度とすれば良
い。
【0014】
【試験例】以下、上記した本発明にかかる多孔質調湿材
及びその製造方法を見出した試験例につき説明する。
【0015】−使用原料− 生石灰 :市販の軽量気泡コンクリート用硬焼(高
温・高熱量焼成)生石灰を、ブレーン比表面積4,000cm
/gに粉砕調整した生石灰微粉末を使用した。 セメント:太平洋セメント株式会社製の普通ポルト
ランドセメントを使用した。 珪 石 :東海工業株式会社製の伊豆・宇久須珪石
を、ブレーン比表面積2,500cm/gに粉砕調整した珪石
粉末を使用した。 活性炭 :関東化学株式会社製の粒度0.6mm以
下に調整された活性炭粉末を使用した。 アルミニウム粉:大和金属粉工業株式会社製の軽量
気泡コンクリート用ファイン粉を使用した。
【0016】−試験体の製造− 上記珪石粉末50重量%、上記生石灰微粉末16重量%
及び上記セメント10重量%、繰り返し原料(ALCの
微粉砕物)24重量%の合計100重量%に対し、外割
りで上記活性炭粉末及び混練水を表1に示す割合で各々
混練し、スラリーを作製した。
【0017】
【表1】
【0018】得られたスラリーに発泡剤である上記アル
ミニウム粉を0.06重量%添加し、型枠に打設して発
泡硬化させた後、型枠から脱型してオートクレーブに入
れ、約180℃、約10気圧の水蒸気雰囲気で約6時間
養生を施し、多孔質成形体(No.1〜7)を得た。但
し、活性炭粉末を36重量%及び49重量%配合したN
o.8及び9の配合組成のものにおいては、オートクレ
ーブ内で爆裂が生じ、成形体は得られなかった。
【0019】−調湿機能試験− 得られた上記多孔質成形体(No.1〜7)を、粒度5
〜10mmに破砕し、温度50℃の乾燥機内で絶乾処理
した後、該破砕物を10×10×5cmの角容器内に3
cmの高さまで入れ、この容器を恒温恒湿槽内に設置
し、温度20℃一定で、相対湿度95%で1週間、相対
湿度50%で2日間の雰囲気を繰り返し制御し、その時
の重量変化を各々調べた。その結果を、図1に示す。
【0020】上記の試験例より、活性炭を含有した本発
明にかかる多孔質成形体は、その調湿機能が優れたもの
となることが判明した。また、この多孔質成形体の製造
に際しては、活性炭粉末を、珪酸質原料粉末、石灰質原
料粉末等の他の原料粉末の総重量に対し、1重量%以上
は配合することが、十分な調湿機能を有する製品とする
ために必要であり、また、25重量%を越える量を配合
すると、混練水の必要量が増加し、高温高圧にて水蒸気
養生した際に爆裂が生じる憂いがあるために好ましくな
いことが判明した。
【0021】
【発明の効果】以上、記載した本発明にかかる多孔質調
湿材によれば、取扱い性が良好で、広範囲の調湿に適
し、しかも調湿機能の優れた調湿材となる。また、本発
明にかかる多孔質調湿材の製造方法によれば、上記本発
明にかかる多孔質調湿材を、従来のALC製造設備をそ
のまま利用して安価に短期間で製造できる。従って、こ
の多孔質調湿材を建物の床下、壁体内、天井裏、畳下等
に敷く、或いは内壁材、床材等としてそのまま使用する
ことにより、空間或いは建物自体の湿度を調整すること
ができ、住人の健康を保ち、白アリによる建物の被害を
抑制することができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多孔質調湿材の吸放湿性を示し
た線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 40/02 C04B 40/02 E04B 1/64 E04B 1/64 D // C09K 3/00 C09K 3/00 N (72)発明者 神初 憲治 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目10番7号 日本イトン工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB03 FA22 FA41 GA03 GA11 GA81 HA00 HA22 HC05 JA01 JA02 JA04 JA06 JB03 JC09 4D052 AA08 CA02 GA03 GA04 GB00 GB03 GB12 GB13 GB17 HA00 HA01 HA05 HA18 HA21 HB02 4G012 PA04 PA14 PB03 PE06 RA03 RA06 4G019 HA01 HA02 HC02 4G066 AA05B AA17B AA20D AA22B AA30B AA73B BA02 BA12 BA20 BA38 CA43 DA03 FA03 FA34 FA35 FA37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪酸カルシウム水和物、石英及び活性炭
    を主の構成成分とし、空隙率が70〜90%であること
    を特徴とする、多孔質調湿材。
  2. 【請求項2】 内部に補強材が埋設され、パネル形状に
    成形されていることを特徴とする、請求項1記載の多孔
    質調湿材。
  3. 【請求項3】 珪酸質原料粉末、石灰質原料粉末及び活
    性炭粉末を主原料とした水スラリーを調整し、該水スラ
    リー中に発泡剤或いは起泡剤によって気泡を含有せしめ
    た後に凝固硬化させ、さらに高温高圧にて水蒸気養生し
    て製造することを特徴とする、多孔質調湿材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 活性炭粉末の配合割合が、他の原料粉末
    の総重量に対して1〜25重量%であることを特徴とす
    る、請求項3記載の多孔質調湿材の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002284554A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Asahi Kasei Corp 樹脂被覆alc解砕粒子
JP2003002727A (ja) * 2001-06-14 2003-01-08 Inax Corp 調湿方法及び構造
JP2006219346A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Yoshizawa Lime Industry 調湿用成形体とその製造方法
JP2009291781A (ja) * 2008-05-02 2009-12-17 Nippon Kasei Chem Co Ltd 調湿容器
JP5794443B1 (ja) * 2014-05-19 2015-10-14 株式会社エム・イ−・ティ− 調湿建材

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