JPH0737221B2 - 荷物キャリヤのための荷重支持スラット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の分野】本発明は自動車の荷物キャリヤのための
荷重支持スラットに係り、そして特に、スラットの荷重
支持壁に増加された支持を提供するためスラットのイン
シュレータに結合される間隔片インサートに係るもので
ある。

【０００２】

【先行技術の説明】自動車外面に取付けられた荷物キャ
リヤは、荷物キャリヤ内に配置された物品の荷重支持面
を構成する長手方向のスラットを設けられる。典型的な
スラットはスラット本体と、その下に位置するインシュ
レータであってスラット本体と自動車外面との間の接触
を防止するものとを有する。インシュレータはその中心
の下手に支持リッジを成形することによってスラット本
体に追加支持機能を付与し得る。しかし、そのようなイ
ンシュレータの構成はその成形が困難であり且つ荷物キ
ャリヤのコストを著しく増大させる。それにもかかわら
ず、荷重支持壁のためのいくらかの支持は、極度の荷重
下での長手方向スラットの損傷を防止するためには必要
であることが判明している。

【０００３】

【発明の摘要】本発明は、スラット本体の荷重支持壁を
支持するためインシュレータに結合され得る間隔片イン
サートを設けることによって先行既知スラットの構造の
欠点を克服する。

【０００４】本発明のスラットの構造は一般的にスラッ
ト本体と、スラット本体と自動車外面との間の接触を防
止するインシュレータとを有する。スラット本体は好ま
しくは軽量金属から形成されそして上荷重支持面を有す
る。スラット本体はそれにインシュレータを固定するた
めインシュレータに形成された溝と協働するフランジの
形式にされた足を有する。典型的に、スラットはその全
長に亙って離間配置された複数の留め金具によって自動
車外面に固定される。

【０００５】インシュレータの成形を簡単化するため
に、インシュレータはスラット本体の荷重支持面と係合
する支持壁と、自動車外面と係合しそしてスラット本体
のフランジを受容する外方へ突出する足とを設けられ
る。インシュレータはその内部に配置される複数の係脱
自在の間隔片インサートを有する。これら間隔片インサ
ートはスラットを固定する留め金具を受容する複数の穴
に対応してインシュレータに離間形成された複数の穴内
に受容される。間隔片インサートはそれをインシュレー
タと結合するようにインシュレータの穴と協働する複数
のフランジを有する。結合は間隔片インサートを穴のな
かに圧し下げることによってスナップ嵌めにより達成さ
れ得る。穴は製造公差を補償するために長手方向の自由
を有することが好ましい。

【０００６】本発明のその他の目的、特徴及び利点は添
付図面と関連して記述される以下の詳細な説明から明ら
かになるであろう。

【０００７】本発明は、全図面を通じて同一符号が同一
部品を表す添付図面と共に読まれるとき本発明の一提示
実施例につき以下記述する説明を参照することによって
より完全に理解されるであろう。

【０００８】

【本発明の提示実施例の細部の説明】最初に図１を参照
すると、本発明を実施する荷物キャリヤ１２をそのルー
フ面１４に取付けられた自動車１０が示される。ルーフ
取付式の荷物キャリヤ１２が図示されるが、本発明はデ
ッキ取付式キャリヤにも利用され得ることが理解さるべ
きである。荷物キャリヤ１２は一般的に周辺フレーム１
６と、ルーフ面１４に取付けられた複数の長手方向に整
列された荷重支持スラット１８とを有する。提示実施例
において、これらスラット１８はそれらを貫通して延び
て自動車のルーフ面１４においてウエルナットまたはそ
の他の同様のもの（図示せず）と係合する留め金具２０
によって固定される。

【０００９】次に図２〜図５を参照すると、長手方向の
スラット１８の一好的実施例が図示される。スラット１
８は一般的に自動車のルーフ面１４との接触を防止する
ための隔離具即ちインシュレータ２４に結合されたスラ
ット本体２２を有する。スラット本体２２は好ましくは
押出されたまたはロール鍛造された金属から成り、そし
て上荷重支持壁２６と、１対の外方へ突出した足２８で
あってインシュレータ２４に対する結合を容易にするフ
ランジ縁３０を備えたものとを有する。インシュレータ
２４は長手方向の支持体３２と、外方へ突出する足３４
であって自動車のルーフ面１４と係合するためのパッド
３６を備えたものとを有する。好ましくは、インシュレ
ータ２４の足３４にはスラット本体２２のフランジ縁３
０を係脱自在に受容するようになされた長手方向に延び
る溝３８が形成され、それにより、スラット本体２２を
インシュレータ２４と結合させて自動車に対するその取
付けを達成し得る。スラット本体２２はインシュレータ
２４に事前に結合されるものとして図示されそして説明
されているが、それは荷物キャリヤ１２の組立間にイン
シュレータ２４の頂面に単に結合され得ることが理解さ
るべきである。代替結合手段も使用され得る。スラット
本体２２の頂面の穴４０は、スラット１８を自動車のル
ーフ面１４に取付けるため留め金具２０を受容するよう
にされている。

【００１０】インシュレータ２４の頂面には、スラット
本体２２の上荷重支持壁２６をインシュレータ２４上に
支持するため間隔片インサート５２を受容する一連の穴
５０が形成される。間隔片インサート５２は穴５０内に
鎖錠される態様で受容されそしてスラット本体２２の上
荷重支持壁２６と係合する上面５４を有する。好適実施
例において、間隔片インサート５２及び穴５０は、留め
金具２０が穴４０を通りそして間隔片インサート５２の
孔５６を通って自動車のルーフ面１４と係合するように
スラット本体の穴４０と整合される。好ましくは、貫通
する孔５６はスラット本体２２の面取りされた穴４０と
対応するように面取りされている。

【００１１】間隔片インサート５２の第１の実施例は、
間隔片インサート５２の対立両側面に段違いにされた複
数のフランジ５８であってそれらの間に空間即ち溝６０
を画成するものを有する。これらフランジ５８によって
画成される溝６０はインシュレータ２４内に間隔片イン
サート５２を鎖錠する態様で位置決めするように、イン
シュレータ２４の穴５０の縁部６２を受容するようにな
されている。インシュレータ２４内に間隔片インサート
５２を予め組付けるために、間隔片インサートは穴５０
上に配置されそして適所へ押圧される。間隔片インサー
ト５２が圧し下げられるにつれて、縁部６２は曲がって
下のフランジ５８がインシュレータ２４の上面を通過し
て下方へ運動し以て穴５０の縁部６２をフランジ５８の
各組みの間の溝６０内に位置させることを許す。好まし
くは、穴５０の長手方向寸法は間隔片インサート５２の
対応寸法より大きくされ、それにより、間隔片インサー
トを貫く留め金具２０の位置決めを容易にするいくらか
の遊隙を穴５０内に設けるようにされる。

【００１２】かくのごとく、本発明はスラットの上荷重
支持壁を支持するために下に位置するインシュレータに
結合される間隔片インサートを提供する。その結果、イ
ンシュレータの成形は簡単化され、そして間隔片インサ
ートは最終組立ておよび自動車への取付けを促進するよ
うにインシュレータに事前結合され得る。

【００１３】以上記述された詳細な説明は単に理解の明
瞭性のために提供されたものであり、従って諸請求項の
範囲及び概念から逸脱することなしに当業者によって何
らかの修正が明白に構想されるとき、不必要な限定が前
記説明から理解さるべきでない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施した荷物キャリヤを取付けられた
自動車の斜視図。

【図２】本発明の荷重支持スラットの分解部品斜視配列
図。

【図３】本発明のスラットの間隔片インサートの縦断面
図。

【図４】本発明の間隔片インサート及びインシュレータ
の部分的分解斜視図。

【図５】本発明のスラットの横断面図。

【符号の説明】

１２ 荷物キャリヤ １４ ルーフ面 １８ スラット ２０ 留め金具 ２２ スラット本体 ２４ インシュレータ ２６ 上荷重支持壁 ３０ フランジ縁 ３２ 支持体 ５０ 穴 ５２ 間隔片インサート ５６ 孔 ５８ フランジ ６２ 縁部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車上部に取付けられるようにされた
   荷物キャリヤのための荷重支持用のスラットにおいて、
   荷重支持壁を有するスラット本体と、上面を有するイン
   シュレータであって前記スラット本体と自動車上部との
   間の接触を防止するように前記スラット本体と係合され
   るものと、前記インシュレータの上面に結合され得そし
   て前記スラットの荷重支持壁を支持するために前記スラ
   ット本体の荷重支持壁と係合する少なくとも１個の間隔
   片インサートとを有し、前記インシュレータが前記少な
   くとも１個の間隔片インサートを受容するための前記上
   面に形成された少なくとも１個の穴を有し、前記少なく
   とも１個の間隔片インサートが前記少なくとも１個の穴
   の内部に鎖錠される態様で係合され、前記少なくとも１
   個の間隔片インサートが前記インシュレータの内部に前
   記少なくとも１個の間隔片インサートを鎖錠される態様
   で係合させるための、垂直方向に離間された周縁フラン
   ジであってそれらの間に溝を画成するものを有し、前記
   周縁フランジが前記インシュレータの少なくとも１個の
   穴の縁部と係合し以て前記対応する穴内における前記少
   なくとも１個の間隔片インサートの垂直変位を防止する
   ことを特徴とする荷重支持用のスラット。
2. 【請求項２】 請求項１に記載されるスラットにおい
   て、前記少なくとも１個の間隔片インサートが前記スラ
   ットの留め手段を受容するための軸方向の貫通孔を有
   し、前記少なくとも１個の間隔片インサートの前記貫通
   孔が前記スラット本体の前記荷重支持壁に形成された穴
   に対し、前記留め手段が前記穴と前記インシュレータ内
   に挿入された前記間隔片インサートの前記貫通孔とを貫
   通して前記スラットを自動車上部に固定するように、連
   通することを特徴とする荷重支持用のスラット。
3. 【請求項３】 自動車の荷物キャリヤのための荷重支持
   用のスラットであって、荷重支持壁を備えたスラット本
   体と、スラット本体と自動車上部との間の接触を防止す
   るためのインシュレータと、スラットを自動車に留める
   手段とを有するものにおいて、インシュレータの上面の
   穴内に受容される間隔片インサートであってスラット本
   体の荷重支持壁とインシュレータの上面との間に離間関
   係を維持しそれによりスラット本体の荷重支持壁を支持
   するようにされたものを有することを特徴とする荷重支
   持用のスラット。
4. 【請求項４】 請求項３に記載されるスラットにおい
   て、前記間隔片インサートが前記インシュレータの穴内
   に前記間隔片インサートを鎖錠される態様で係合させる
   ための鎖錠フランジを有し、前記鎖錠フランジが前記間
   隔片インサートを確保するように前記インシュレータの
   縁部を受容することを特徴とする荷重支持用のスラッ
   ト。
5. 【請求項５】 請求項４に記載されるスラットにおい
   て、前記間隔片インサートが少なくとも２個の互いに離
   間された周縁フランジであってそれらの間に溝を画成す
   るものを有し、前記穴の縁部が前記溝内に鎖錠される態
   様で受容されることを特徴とする荷重支持用のスラッ
   ト。
6. 【請求項６】 請求項４に記載されるスラットにおい
   て、前記インシュレータがそれに沿って長手方向に互い
   に離間配置された複数の前記穴を有し、これら穴のおの
   おのがスラット本体の荷重支持壁を支持するための間隔
   片インサートを鎖錠される態様で受容することを特徴と
   する荷重支持用のスラット。
7. 【請求項７】 請求項６に記載されるスラットにおい
   て、前記間隔片インサートが自動車にスラットを留める
   手段を受容するための軸方向の孔を有することを特徴と
   する荷重支持用のスラット。
8. 【請求項８】 自動車荷物キャリヤのための荷重支持用
   のスラットであって、荷重支持壁を備えたスラット本体
   と、スラット本体と自動車上部との間の接触を防止する
   ためのインシュレータと、スラットを自動車に留める手
   段とを有するものにおいて、インシュレータの上面に設
   けられた対応する穴の内部に受容される複数の間隔片イ
   ンサートであってインシュレータに沿って長手方向に互
   いに離間されて配置されそして荷重支持壁とインシュレ
   ータとの離間関係を維持するようにスラット本体の荷重
   支持壁を支持するものを有し、前記間隔片インサートが
   互いに離間された鎖錠フランジであってそれらの間に溝
   を画成するものを有し、前記インシュレータの穴の縁部
   が前記鎖錠フランジの間の溝内に、前記インシュレータ
   の穴内に前記間隔片インサートを鎖錠される態様で保持
   するように、受容されることを特徴とする荷重支持用の
   スラット。