JPH0737135Y2 - パイロット型電磁弁 - Google Patents

パイロット型電磁弁

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JPH0737135Y2
JPH0737135Y2 JP1989041526U JP4152689U JPH0737135Y2 JP H0737135 Y2 JPH0737135 Y2 JP H0737135Y2 JP 1989041526 U JP1989041526 U JP 1989041526U JP 4152689 U JP4152689 U JP 4152689U JP H0737135 Y2 JPH0737135 Y2 JP H0737135Y2
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JP
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pressure
pressure side
hole
valve
leak
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久寿 広田
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TGK Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は電磁弁に関し、特に、弁を開くための予備的
動作を行うために電磁力を用い、その予備的動作によっ
て生じる圧力差によって弁を開くようにしたパイロット
型電磁弁に関する。
[従来の技術] この種のパイロット型電磁弁は、例えば第5図に示され
るように、両面に加わる圧力の差によって変位する圧力
作動弁51の、一方の面に向って高圧側管路52と低圧側管
路53の各開口部を配置すると共に、他方の面側に調圧室
54を形成し、上記高圧側管路52と調圧室54とを常時連通
するリーク孔55と、上記低圧側管路53と調圧室54とを連
通するためのパイロット孔56とを上記圧力作動弁51に穿
設し、上記パイロット孔56を電磁弁57で開閉することに
よって、上記調圧室54の圧力が変化して圧力作動弁51が
変位し、上記高圧側管路52と低圧側管路53との間が開閉
されるようにしていた。58は電磁コイルである。
[考案が解決しようとする課題] 流体は、高圧側管路52からリーク孔55を通って調圧室54
内に入るが、従来のパイロット型電磁弁では、リーク孔
55が単なる小さな孔(又は溝)だったので、流体に混入
している小さなゴミなどがリーク孔55に詰まってリーク
孔55を塞ぎ、弁が作動しなくなってしまう欠点があっ
た。
この考案は、従来のそのような欠点を解消し、小さなゴ
ミなどが流体中に混入していても、それによって作動不
良が発生し難いパイロット型電磁弁を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案のパイロット型電
磁弁は、両面に加わる圧力の差によって変位する圧力作
動弁の、一方の面に向って高圧側管路と低圧側管路の各
開口部を配置すると共に、他方の面側に調圧室を形成
し、上記高圧側管路と調圧室とを常時連通するリーク孔
と、上記低圧側管路と調圧室とを連通するためのパイロ
ット孔とを上記圧力作動弁に穿設し、上記パイロット孔
を電磁弁で開閉することによって上記調圧室の圧力が変
化して圧力作動弁が変位し、上記高圧側管路と低圧側管
路との間が開閉されるようにしたパイロット型電磁弁に
おいて、上記リーク孔と高圧側管路との間を、個々の開
口面積はリーク孔より小さく、その開口面積の合計はリ
ーク孔より大きい複数の微細孔で連通したことを特徴と
する。
[作用] 高圧側管路から調圧室へ入る流れの中にゴミがあると、
そのゴミは微細孔にひっかかってその微細孔が目詰まり
を起こす。しかし、微細孔は複数設けられていて、その
合計の開口面積はリーク孔より大きいので、一部の微細
孔が目詰まりを起こしてもパイロット型電磁弁の機能に
は何ら影響しない。また、個々の微細孔はリーク孔より
小さいので、微細孔を通過するゴミはリーク孔を必ず通
過し、リーク孔の目詰まりは発生しない。
[実施例] 図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本考案の第1の実施例であり、10は、薄いゴム
製のダイアフラム11とその弁シート部11aに密着して設
けられたプラスチック製又は金属製のディスク12とによ
って形成された圧力作動弁であり、上下両面に加わる圧
力の差によって上下方向に変位する。
ディスク12は、下部の突起部がダイアフラム11を貫通し
ており、その付け根部の凹部12aにダイアフラム11が嵌
め込まれて一体的に固定されている。また、ディスク12
の中央には軸方向にパイロット孔16が貫通して穿設され
ている。17は、圧力作動弁10を閉じるための補助スプリ
ングである。
1は高圧側管路、2は低圧側管路であり、高圧側管路1
から、矢印Aに示されるように流体が送り込まれる。低
圧側管路2の入口は圧力作動弁10の下面中央部に向って
開口し、高圧側管路1の出口は、その周囲を囲んで、圧
力作動弁10の下面に向ってドーナツ状に開口している。
そして、両管路1,2を仕切る弁座3は、ダイアフラム11
の弁シート部11a下面に密着している。
圧力作動弁10の上面側には、密閉された調圧室4が形成
されている。ただし、パイロット孔16が、低圧側管路2
と調圧室4とを連通している。また、第2図にも示され
るように、ディスク12の外縁部に、高圧側管路1と調圧
室4とを常時連通するための一つのリーク孔13が形成さ
れている。そのリーク孔13に対向して、ダイアフラム11
のシート部11aの上面には環状溝14が形成されており、
その環状溝14と高圧側管路1とが多数の微細孔15によっ
て連通している。したがって、高圧側管路1と調圧室4
とは、微細孔15、環状溝14及びリーク孔13を介して連通
している。
微細孔15の個々の開口面積はリーク孔13より小さく、微
細孔15の開口面積の合計はリーク孔13より大きく形成さ
れている。また、環状溝14の断面積もリーク孔13より大
きく形成されている。したがって、高圧側管路1と調圧
室4との間の流路面積はリーク孔13の部分が最も狭くな
っている。
20は電磁コイル、21は導磁部材で形成されたヨーク、22
は固定鉄芯、23は可動鉄芯である。可動鉄芯23は軸方向
に摺動自在であり、可動鉄芯23と固定鉄芯22との間に
は、弱い圧縮コイルスプリング24が介装されている。ま
た、可動鉄芯23の下端部にはシール部材25が装着されて
おり、パイロット孔16を塞いでいる。26はシール用のO
リングである。
このように構成された第1の実施例においては、電磁コ
イル20に通電されていない状態では、第1図に示される
ように、パイロット孔16は圧縮コイルスプリング24に付
勢されたシール部材25によって塞閉されている。しかし
リーク孔13は常時開いているから、調圧室4内の圧力p
は高圧側管路1内の圧力p1とほぼ同じ高圧になってい
る。したがって低圧側管路2内の圧力p2と調圧室4内の
圧力pとの差圧によって圧力作動弁10は弁座3に押し付
けられ、高圧側管路1と低圧側管路2との間は完全に閉
塞されている。
この状態において、高圧側管路1内の流体中に混入して
いるゴミが、矢印Bで示されるような流れにのって、ダ
イアフラム11の微細孔15に詰まることがある。しかし、
微細孔15は多数形成されていて、その合計の開口面積は
リーク孔13より大きいので、微細孔15の一部が目詰まり
を起こしても機能上何ら影響しない。また、個々の微細
孔15の開口面積はリーク孔13より小さいので、微細孔15
を通過するゴミはリーク孔13を必ず通過し、リーク孔13
にはゴミは詰まらない。
電磁コイル20に通電をすると、電磁力によって、可動鉄
芯23が固定鉄芯22側に引き寄せられる。したがって、ま
ずパイロット孔16が開き、調圧室4内の圧力pが、低圧
側管路2内の圧力p2に急速に近づくように低下する。そ
の結果、圧力作動弁10は高圧側管路1内の圧力p1に押さ
れて調圧室4側に変位し、ダイアフラム11の弁シート部
11aが弁座3から離れて、高圧側管路1と低圧側管路2
とが直接連通して、矢印Aから矢印C方向に流体が流れ
る。
電磁コイル20への通電を止めると、圧力作動弁10が補助
スプリング17に押されて変位して、第1図の状態に戻
る。
第3図は本考案の第2の実施例を示しており、低圧側管
路2と調圧室4とを連通するパイロット孔36を隔壁部に
形成して、圧力作動弁30とは全く別の部分に形成したも
のである。31はダイアフラム、32はディスク、37は補助
スプリングである。また、20は電磁コイル、21はヨー
ク、23は可動鉄芯、25はシール部材である。
この実施例においては、ダイアフラム31の右端部に対向
する隔壁面に、高圧側管路1と調圧室4とを連通するた
めのリーク孔33及び多数の微細孔35が溝状に形成されて
おり、環状溝34を挟んで、微細孔35が高圧側管路1側
に、リーク孔33が調圧室4側に形成されている。なお、
微細孔35及びリーク孔33は、隔壁面に形成せずダイアフ
ラム31側に溝状に形成してもよい。
この実施例においても、微細孔35の個々の開口面積はリ
ーク孔33より小さく、微細孔35の開口面積の合計はリー
ク孔33より大きく形成されており、上述の第1の実施例
と全く同様に動作する。このように本考案は各種の形式
のパイロット型電磁弁に適用することができる。
なお、上記各実施例においてリーク孔は1個しか形成さ
れていないが、リーク孔を複数形成してもよく、その場
合には、個々の微細孔の開口面積は個々のリーク孔より
小さく、微細孔の合計開口面積がリーク孔の合計開口面
積より大きくなるようにすればよい。
[考案の効果] 本考案のパイロット型電磁弁によれば、高圧側管路内に
混入しているゴミは微細孔にひっかかるので、リーク孔
が目詰まりを起こさず、しかも微細孔は部分的に目詰ま
りを起こしても弁の開閉機能には何ら悪影響を及ぼさな
いので、ゴミ詰まりによる作動不良が解消する優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図の本考案の第1の実施例の縦断面図、 第2図はその実施例の圧力作動弁の分解斜視図、 第3図は本考案の第2の実施例の縦断面図、 第4図はその微細孔とリーク孔の斜視図、 第5図は従来のパイロット型電磁弁の縦断面図である。 1…高圧側管路、2…低圧側管路、3…弁座、4…調圧
室、10,30…圧力作動弁、11,31…ダイアフラム、12,32
…ディスク、13,33…リーク孔、15,35…微細孔、16,36
…パイロット孔、20…電磁コイル、23…可動コイル、25
…シール部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面に加わる圧力の差によって変位する圧
    力作動弁の、一方の面に向かって高圧側管路と低圧側管
    路の各開口部を配置すると共に、他方の面側に調圧室を
    形成し、上記高圧側管路と調圧室とを常時連通するリー
    ク孔と、上記低圧側管路と調圧室とを連通するためのパ
    イロット孔とを上記圧力作動弁に穿設し、上記パイロッ
    ト孔を電磁弁で開閉することによって上記調圧室の圧力
    が変化して圧力作動弁が変位し、上記高圧側管路と低圧
    側管路との間が開閉されるようにしたパイロット型電磁
    弁において、 個々の開口面積が上記リーク孔より小さくてその開口面
    積の合計は上記リーク孔より大きい複数の微細孔を、上
    記高圧側管路に面して開口してその裏側で上記リーク孔
    に連通するように上記圧力作動弁自体に形成したことを
    特徴とするパイロット型電磁弁。
JP1989041526U 1989-04-07 1989-04-07 パイロット型電磁弁 Expired - Lifetime JPH0737135Y2 (ja)

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JPH02133713U JPH02133713U (ja) 1990-11-06
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