JPH0736112U - 同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構 - Google Patents

同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構

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JPH0736112U
JPH0736112U JP6655693U JP6655693U JPH0736112U JP H0736112 U JPH0736112 U JP H0736112U JP 6655693 U JP6655693 U JP 6655693U JP 6655693 U JP6655693 U JP 6655693U JP H0736112 U JPH0736112 U JP H0736112U
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parfocal
adjustment
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optical axis
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博敏 市川
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Olympus Optic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同焦位置,並びに光軸心位置の微妙な調整を
容易に可能にし、且つ該調整位置を確実に保持できるよ
うにする。 【構成】 他方の端面側を周側壁11aで開放して外周
面に雄ネジ11bを螺刻した同焦調整枠11と、一方の
端面側肩部にテーパー面13bを周設し、同焦調整枠1
1を内側に受け入れて雄ネジ11bに内周面の雌ネジ1
3aを合焦調整可能な螺合量で螺装させると共に、周側
壁11aと内周鍔13cとの間に緩み止めバネ14を介
装させた同焦調整補助枠13と、同焦調整枠11を螺装
させた同焦調整補助枠13を緩装するレンズ保持胴部材
15と、レンズ保持胴部材15に外側から夫々の各角位
置を占めて螺合され、テーパー面13bに各先端部を当
接させて、同焦調整補助枠13の光軸心調整,並びに該
調整位置での固定保持を可能にした複数の各押しネジ1
7とを備えて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光学機器等に適用される同焦位置・光軸心位置調整機能を備えたレ ンズ枠機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構として、ここでは、光軸上 に配置されるレンズを該光軸方向並びに光軸に垂直な方向に夫々位置移動可能に 保持して構成され、該レンズの同焦位置並びに光軸心位置を調整し得るようにし た各別の従来例を図4(a),(b) に示す。
【0003】 先ず、図4(a) に示す第1の従来例構成において、環状をした同焦調整枠41 は、光軸a上に沿う一方の端面側(外部側に相当)中心部にレンズ42を嵌合保 持すると共に、該端面側外周部に光軸心調整用のテーパー面41aを、且つ他方 の端面側(内部側に相当)周辺部に突き当て面41bを夫々に有しており、該同 焦調整枠41は、中空筒状をなすレンズ保持胴部材43の一方の端面側から、そ の内周段部面43aに対し、任意所望の厚さに選択された同焦調整環44を介し て、その突き当て面41bを突き当てることで緩装させてある。 又、前記レンズ保持胴部材43の一方の端面側からは、前記同焦調整枠41の テーパー面41aに対向する保持環45を螺着させた上で、該保持環45の外端 面同心円上の等角間隔を隔てた少なくとも3ケ所に光軸心調整・同焦位置固定用 の各押しネジ46を螺装させておき、該各押しネジ46の先端部を前記テーパー 面41aに当接させることにより、前記レンズ保持胴部材43の内周段部面43 aに緩装されている同焦調整枠41及び介装されている同焦調整環44の両者を 固定保持させたものである。
【0004】 従って、この第1の従来例構成の場合には、同焦調整環44の厚さを選択する ことにより、同焦調整枠41に保持されたレンズ42の光軸a上における前後位 置,ひいては、同焦位置を調整でき、又、保持環45に螺装されている光軸心調 整・同焦位置固定用の各押しネジ46の螺進退量を個々に加減することにより、 これらの各押しネジ46の先端を当接させたテーパー面41aがカム面として作 用し、同焦調整枠41に保持されたレンズ42を光軸aに対し平行移動させ得て 光軸心位置を調整できる。
【0005】 次に、図4(b) に示す第2の従来例構成において、環状をした同焦調整枠51 は、光軸a上に沿う一方の端面側(外部側に相当)中心部にレンズ52を嵌合保 持すると共に、該端面側外周部に光軸心調整用のテーパー面51aを有し、且つ 他方の端面側(内部側に相当)内周面にネジ,この場合は、雌ネジ51bを螺刻 して形成させ、又、同焦調整補助環53は、一方の端面側外周面に前記雌ネジ5 1bに螺合される雄ネジ53aを螺刻し、且つ他方の端面側周辺部に突き当て面 53bを有しており、これらは各ネジ51b,53aの相互を任意所望の螺合量 に選択して螺装結合させた上で、中空筒状をなすレンズ保持胴部材54の一方の 端面側から、その内周段部面54aに対して、前記同焦調整枠51を螺装結合さ せた同焦調整補助環53の突き当て面53bを突き当てることで緩装配置させて ある。 又、前記レンズ保持胴部材54の一方の端面側からは、前例の場合と同様に、 前記同焦調整枠51のテーパー面51aに対向する保持環55を螺着させ、且つ 該保持環55の外端面同心円上の等角間隔を隔てた少なくとも3ケ所に光軸心調 整・同焦位置固定用の各押しネジ56を螺装させておき、該各押しネジ56の先 端部を前記テーパー面51aに当接させることにより、前記レンズ保持胴部材5 4の内周段部面54aに緩装されている同焦調整枠51及び同焦調整補助環53 の両者を固定保持させたものである。
【0006】 従って、この第2の従来例構成の場合には、同焦調整補助環53に対する同焦 調整枠51の螺合量を調整することにより、該同焦調整枠51に保持されたレン ズ52の光軸a方向位置を設定し得て同焦位置を調整でき、又、ここでも保持環 55に螺装されている光軸調整・同焦位置固定用の各押しネジ56の螺合量を加 減することにより、これらの各押しネジ56の先端を当接させたテーパー面51 aがカム面として作用し、同焦調整枠51に保持されたレンズ52の光軸aに直 交する方向の光軸心位置を調整できる。
【0007】 更に、上記2例のほかにも、レンズ保持枠を一旦,組み立てた上で、所定の同 焦値との差を確認してから分解し、所要部材の該当部分をあらためて切削加工し 直すこと,つまり、所謂2次加工を行なうことにより、該同焦値並びに光軸心値 を夫々に確保する手段もある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来での各手段においては、次に述べるような種々の問題 点がある。
【0009】 即ち、図4(a) に示す従来構成の場合には、同焦位置の調整を所定の厚さに選 択された同焦調整環44の介在によって行なうようにしていることから、おのず から入手可能な厚さに制限があると共に、各厚さ対応に該調整範囲のそれ自体が 段階的となって微妙な調整が不可能であるほか、且つ該同焦調整環44のもつ微 小な加工バリ,曲がり等のために、光軸調整・同焦位置固定用の各押しネジ46 を締め込むことによって同焦調整枠41を固定させた時点で、設定しようとする 同焦値が変化してしまう惧れがあり、再調整,再組立てをしなければならないと いう不利を有している。
【0010】 又、図4(b) に示す従来構成の場合には、同焦調整枠51と同焦調整補助環5 3との螺合量によって同焦位置を調整するようにしているから、該調整範囲が連 続的になって微妙な調整を可能にし得る反面で、これらの両者相互間での螺合ガ タのために、光軸調整・同焦位置固定用の各押しネジ56の締め込みによる同焦 ズレがあり、ここでも再調整,再組立てをしなければならず、更には、外部から の振動等に伴って螺合部に緩みを生じ易く、所期の機能を果たし得なくなるとい う不都合がある。
【0011】 更に、2次加工によるものでは、同焦位置,光軸心位置の調整上、少なくとも 1回以上の組立て,分解を行なわなければならず、該2次加工のそれ自体にも相 当の熟練を必要としており、極めて作業性が悪く、規格に合わない不良品を生じ 易い等の問題点があった。
【0012】 本考案は、このような従来の各問題点を解消するためになされたものであり、 その目的とするところは、同焦位置並びに光軸心位置の微妙な調整を容易に可能 にすると共に、外部振動等の影響下でも該調整位置を確実に保持し得て、しかも 構造的にも比較的簡単なこの種の同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構を提 供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本考案に係る同焦位置・光軸心位置調整用レン ズ枠機構は、光軸上に沿う中心部にレンズを設け、内部側対応の他方の端面側を 周側壁で開放し、外周面に雄ネジを螺刻した環状の同焦調整枠と、外部側対応の 一方の端面側肩部にテーパー面を周設し、前記同焦調整枠を内側に受け入れて内 周面の雌ネジに前記雄ネジを合焦調整可能な螺合量で螺装させると共に、前記周 側壁の内端面と内周鍔の内端面との間に緩み止めバネを介装させて螺合緩みを阻 止した環状の同焦調整補助枠と、前記同焦調整枠を螺装させた同焦調整補助枠を 緩装する中空円筒状のレンズ保持胴部材と、前記レンズ保持胴部材に外側から夫 々の各角位置を占めて螺合され、前記テーパー面に各先端部を当接させて前記同 焦調整補助枠の光軸心調整並びに該調整位置での固定保持を可能にした複数の各 押しネジとを備えることを特徴とするものである。
【0014】 又、本考案に係る同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構は、光軸上に沿う 中心部にレンズを設け、内部側対応の他方の端面側を周側壁で開放した環状の同 焦調整枠と、外周面に雄ネジを螺刻した同焦調整環と、外部側対応の一方の端面 側肩部にテーパー面を周設し、前記同焦調整枠を内側に受け入れて前記周側壁の 内端面と内周鍔の内端面との間に緩み止めバネを介装させると共に、内周面の雌 ネジに前記同焦調整環の雄ネジを合焦調整可能な螺合量で螺装させて該受け入れ た同焦調整枠を該同焦調整環によって抑止保持し、且つ前記緩み止めバネによっ て螺合緩みを阻止した環状の同焦調整補助枠と、前記同焦調整枠を螺装させた同 焦調整補助枠を緩装するレンズ保持胴部材と、前記レンズ保持胴部材に外側から 夫々の各角位置を占めて螺合され、前記テーパー面に各先端部を当接させて前記 同焦調整補助枠の光軸心調整並びに該調整位置での固定保持を可能にした複数の 各押しネジとを備えることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
従って、本考案の同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構においては、同焦 調整補助枠に対する同焦調整枠の螺合量の調整で、これらの両者間の光軸方向の 長さが任意所定値に設定され、且つ該両者間への緩み止めバネの介在により、該 螺合部の緩みが阻止され、同焦位置の調整,並びに保持がなされる。そして、各 光軸心調整・同焦位置固定用の押しネジの螺合量の調整で、これらの各押しネジ の先端を当接させた同焦調整補助枠のテーパー面がカム面として作用し、レンズ 保持胴部材に緩装されている同焦調整補助枠,ひいては、同焦調整枠を光軸方向 へ移動させて光軸心位置が調整される。
【0016】 又、本考案の同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構においては、同焦調整 補助枠内に緩み止めバネの介在のもとに同焦調整枠を嵌装させた状態とし、且つ 該状態で同焦調整枠を同焦調整環によって抑止保持させておき、該同焦調整環の 同焦調整補助枠に対する螺合量の調整で、これらの両者間の光軸方向の長さが任 意所定値に設定され、且つ緩み止めバネによって該螺合部の緩みが阻止され、同 焦位置の調整並びに保持がなされる。そしてここでも、各光軸心調整・同焦位置 固定用押しネジの螺合量の調整で、これらの各押しネジの先端を当接させた同焦 調整補助枠のテーパー面がカム面として作用し、レンズ保持胴部材に緩装されて いる同焦調整補助枠,ひいては、同焦調整枠を光軸方向へ移動させて光軸心位置 が調整される。
【0017】
【実施例】
以下、本考案に係る同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構の各別の実施例 につき、図1ないし図3を参照して詳細に説明する。
【0018】 図1は、本考案の第1実施例を適用した同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠 機構の概要構成を示す縦断面図である。
【0019】 即ち、図1に示す装置構成において、第1実施例によるレンズ枠機構は、光軸 a上に沿う一方の端面側(外部側に相当)中心部にレンズ12を嵌合保持すると 共に、他方の端面側(内部側に相当)を周側壁11aで開放し、且つ該一方の端 面側に偏った外周面上部にネジ,この場合は、雄ネジ11bを螺刻した環状の同 焦調整枠11と、該同焦調整枠11を開放された一方の端面側から受け入れて、 その雄ネジ11bに対して該当する内周面上部の雌ネジ13aを螺合可能とし、 且つ該一方の端面側肩部に光軸心調整用のテーパー面13bを、他方の端面部側 に内周鍔13cを夫々に周設して、該他方の端面に突き当て面13dを形成した 環状の同焦調整補助枠13とを有している。 なお、前記同焦調整枠11の一方の端面には、これを適当な螺合治具(図示省 略)によって螺合締め付け可能にする複数の締め付け穴11cを所要の角位置に 夫々穿孔してある。
【0020】 そして、前記同焦調整枠11と同焦調整補助枠13とは、夫々の雄ネジ11b と雌ネジ13aとの相互を任意所望の螺合量に選択して螺装結合させると共に、 該同焦調整枠11での周側壁11aの内周面に沿わせて、その内端面と同焦調整 補助枠13での内周鍔13cの内端面との間に緩み止めバネ14を介装させ、該 緩み止めバネ14の弾圧力による付勢によって螺合緩みを阻止した上で、中空筒 状をなすレンズ保持胴部材15の一方の端面側から、その内周段部面15aに対 して、ここでの同焦調整枠11を任意の螺合量で螺装結合させた同焦調整補助枠 13の突き当て面13dを突き当てて緩装配置させてある。
【0021】 又、前記レンズ保持胴部材15の一方の端面側からは、前記同焦調整枠13の テーパー面13bに対向する保持環16を螺着させ、且つ該保持環16の外端面 同心円上の等角間隔を隔てた少なくとも3ケ所に光軸心調整・同焦位置固定用の 各押しネジ17を螺装させておき、該各押しネジ17の先端部を前記テーパー面 13bに当接させることによって、前記レンズ保持胴部材15の内周段部面15 aに突き当てて緩装されている同焦調整枠11及び同焦調整補助環13の両者を 固定保持させるようにしたものである。
【0022】 従って、この第1実施例構成によるレンズ枠機構の場合には、同焦調整補助枠 13に対する同焦調整枠11の螺合量を調整することにより、該同焦調整枠11 と同焦調整補助枠13との光軸a方向の長さを任意所定値に設定できると共に、 これらの同焦調整枠11と同焦調整補助枠13との間に介装される緩み止めバネ 14の弾圧力によって、たとえ外部から振動等が加えられたとしても、両者の螺 合部の緩みを確実に防止できるもので、結果的には、同焦調整枠11に保持され たレンズ12の光軸a方向位置,換言すると、同焦位置の正確な調整並びに確実 な保持を共になし得る。 又、保持環16に螺装されている各光軸心調整・同焦位置固定用押しネジ17 の螺合量を加減しながら調整することにより、これらの各押しネジ17の先端を 当接させた同焦調整補助枠13のテーパー面13bがカム面として作用するため に、レンズ保持胴部材15の内周段部面15a上に緩装されている該同焦調整補 助枠13,ひいては、同焦調整枠11に保持されたレンズ12を光軸a方向へ移 動させ、これによって、光軸心位置を簡単に調整し得る。 更に、この場合には、同焦調整補助枠13における同焦位置調整のための同焦 調整枠11の緩み止めバネ14の弾圧力に抗した螺進退操作と、光軸芯位置調整 のためのカム作用を得る各押しネジ17の螺進退操作とが、機構的にも切り離さ れて各別に行われるので、これらの両調整作動が相互に影響し合うような惧れが なく、夫々の調整操作が容易且つ確実になる。
【0023】 次に、図2は、本考案の第2実施例を適用した同焦位置・光軸心位置調整用レ ンズ枠機構の概要構成を示す縦断面図である。
【0024】 先に述べた第1実施例の場合には、前記同焦調整補助枠13に同焦調整枠11 を直接螺合させた上で、その螺合量の調整により、同焦位置を設定する構成であ るのに対して、本第2実施例においては、図2に示されているように、前記同焦 調整枠11の一方の端面側肩部に外周段部面11dを形成させると共に、これと は別に、外周面に前記雌ネジ13aに螺合される雄ネジ18aを螺刻し、且つ他 方の端面に前記外周段部面11dに突き当てる突き当て面18bを形成した同焦 調整環18を設けて構成し、ここでは、前記同焦調整補助枠13に受け入れた状 態で、緩み止めバネ14よって弾圧された前記同焦調整枠11の位置設定,並び に該設定位置における抑止保持につき、該同焦調整補助枠13に螺合する前記同 焦調整環18の螺合量を調整して行なうようにしたものである。
【0025】 従って、本第2実施例構成においても、前記第1実施例構成の場合と全く同様 な作用効果が得られるほかに、同焦調整枠11と、該同焦調整枠11を合焦位置 の調整して抑止保持する同焦調整環18とを別部材としたので、同焦調整枠11 のそれ自体を螺進退調整する必要がなく、合焦位置の調整操作を該同焦調整枠1 1に一切触れずに行なうことができると共に、螺合部における緩み防止作用が一 層確実になって外部振動の影響を効果的に排除でき、併せて、同焦調整環18に おいてのみネジ加工をなすようにしたことから、これら個々の各部材,殊に、同 焦調整枠11の加工精度を高め得る。
【0026】 次に、図3は、本考案の第3実施例を適用した同焦位置・光軸心位置調整用レ ンズ枠機構の概要構成を示す縦断面図である。
【0027】 即ち、本第3実施例の場合にも、図3に示されているように、前記第2実施例 と同様な構成を採用し、更に、前記同焦調整補助枠13のテーパー面13bに先 端部を当接させる各光軸心調整・同焦位置固定用の押しネジ17を、前記レンズ 保持胴部材15の側方から螺装させたものであり、ここでも、第2実施例構成の 場合と同様な作用効果が得られるほかに、前記保持環16を省略することができ る。 なお、本第3実施例の構成は、前記第1実施例に対しても容易に適用可能で、 同様な作用効果を期待し得る。
【0028】
【考案の効果】
以上、各実施例によって詳述したように、本考案の同焦位置・光軸心位置調整 用レンズ枠機構によれば、内部側対応の他方の端面側を周側壁で開放し、外周面 に雄ネジを螺刻した環状の同焦調整枠と、外部側対応の一方の端面側肩部にテー パー面を周設し、同焦調整枠を内側に受け入れて、内周面の雌ネジに雄ネジを合 焦調整可能な螺合量で螺装させると共に、周側壁の内端面と内周鍔の内端面との 間に緩み止めバネを介装させて螺合緩みを阻止した環状の同焦調整補助枠と、同 焦調整枠を螺装させた同焦調整補助枠を緩装する中空円筒状のレンズ保持胴部材 と、レンズ保持胴部材に外側から夫々の各角位置を占めて螺合され、テーパー面 に各先端部を当接させて、同焦調整補助枠の光軸心調整並びに該調整位置での固 定保持を可能にした複数の各押しネジとを備えて構成したから、同焦調整補助枠 に対する同焦調整枠の螺合量の調整操作によって、これらの両者間の光軸方向の 長さ,ここでは、合焦値を任意所定値に正確に設定でき、且つ両者間への緩み止 めバネの介在のために螺合部での緩みが阻止され、調整された同焦位置の保持を 効果的になし得るのであり、そして、各光軸心調整・同焦位置固定用の押しネジ の螺合量の調整操作によって、同焦調整補助枠,ひいては、同焦調整枠が光軸方 向へ移動されて光軸心位置の調整を容易に行い得るほか、同焦位置調整のための 同焦調整枠の螺進退操作と、光軸芯位置調整のための各押しネジの螺進退操作と が、機構的に切り離されて各別になされることから、これらの両調整作動が相互 に影響し合うような惧れがなく、夫々の調整操作を容易且つ確実に行うことがで きる。
【0029】 又、本考案では、内部側対応の他方の端面側を周側壁で開放した環状の同焦調 整枠と、外周面に雄ネジを螺刻した同焦調整環と、外部側対応の一方の端面側肩 部にテーパー面を周設し、同焦調整枠を内側に受け入れて周側壁の内端面と内周 鍔の内端面との間に緩み止めバネを介装させると共に、内周面の雌ネジに同焦調 整環の雄ネジを合焦調整可能な螺合量で螺装させて受け入れた同焦調整枠を同焦 調整環によって抑止保持し、且つ緩み止めバネによって螺合緩みを阻止した環状 の同焦調整補助枠と、同焦調整枠を螺装させた同焦調整補助枠を緩装するレンズ 保持胴部材と、レンズ保持胴部材に外側から夫々の各角位置を占めて螺合され、 テーパー面に各先端部を当接させて同焦調整補助枠の光軸心調整,並びに該調整 位置での固定保持を可能にした複数の各押しネジとを備えて構成したから、前記 の場合と全く同様な作用効果が得られるほか、同焦調整枠と同焦調整環とが別部 材であるために、合焦位置の調整操作を同焦調整枠に触れずに行なえるもので、 螺合部における緩み防止作用を確実にして外部振動の影響を効果的に排除できる 等の優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を適用した同焦位置・光軸
心位置調整用レンズ枠機構の概要構成を示す縦断面図で
ある。
【図2】同第2実施例を適用した同焦位置・光軸心位置
調整用レンズ枠機構の概要構成を示す縦断面図である。
【図3】同第3実施例を適用した同焦位置・光軸心位置
調整用レンズ枠機構の概要構成を示す縦断面図である。
【図4】(a),(b) は、従来の各別例による同焦位置・光
軸心位置調整用レンズ枠機構の概要構成を夫々に示す縦
断面図である。
【符号の説明】
11 同焦調整枠 11a 周側壁 11b 雄ネジ 11c 締め付け穴 11d 外周段部面 12 レンズ 13 同焦調整補助枠 13a 雌ネジ 13b テーパー面 13c 内周鍔 13d 突き当て面 14 緩み止めバネ 15 レンズ保持胴部材 15a 内周段部面 16 保持環 17 光軸心調整・同焦位置固定用押しネジ 18 同焦調整環 18a 雄ネジ 18b 突き当て面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸a上に沿う中心部にレンズ12を設
    け、内部側対応の他方の端面側を周側壁11aで開放
    し、外周面に雄ネジ11bを螺刻した環状の同焦調整枠
    11と、 外部側対応の一方の端面側肩部にテーパー面13bを周
    設し、前記同焦調整枠11を内側に受け入れて内周面の
    雌ネジ13aに前記雄ネジ11bを合焦調整可能な螺合
    量で螺装させると共に、前記周側壁11aの内端面と内
    周鍔13cの内端面との間に緩み止めバネ14を介装さ
    せて螺合緩みを阻止した環状の同焦調整補助枠13と、 前記同焦調整枠11を螺装させた同焦調整補助枠13を
    緩装する中空円筒状のレンズ保持胴部材15と、 前記レンズ保持胴部材15に外側から夫々の各角位置を
    占めて螺合され、前記テーパー面13bに各先端部を当
    接させて前記同焦調整補助枠13の光軸心調整並びに該
    調整位置での固定保持を可能にした複数の各押しネジ1
    7とを備えることを特徴とする同焦位置・光軸心位置調
    整用レンズ枠機構。
  2. 【請求項2】 前記レンズ保持胴部材15の一方の端面
    側には、前記テーパー面13bに対向する保持環16を
    配設させ、該保持環16に対して前記各押しネジ17を
    螺合させたことを特徴とする請求項1に記載の同焦位置
    ・光軸心位置調整用レンズ枠機構。
  3. 【請求項3】 光軸a上に沿う中心部にレンズ12を設
    け、内部側対応の他方の端面側を周側壁11aで開放し
    た環状の同焦調整枠11と、 外周面に雄ネジ18aを螺刻した同焦調整環18と、 外部側対応の一方の端面側肩部にテーパー面13bを周
    設し、前記同焦調整枠11を内側に受け入れて前記周側
    壁11aの内端面と内周鍔13cの内端面との間に緩み
    止めバネ14を介装させると共に、内周面の雌ネジ13
    aに前記同焦調整環18の雄ネジ11bを合焦調整可能
    な螺合量で螺装させて該受け入れた同焦調整枠11を該
    同焦調整環18によって抑止保持し、且つ前記緩み止め
    バネ14によって螺合緩みを阻止した環状の同焦調整補
    助枠13と、 前記同焦調整枠11を螺装させた同焦調整補助枠13を
    緩装するレンズ保持胴部材15と、 前記レンズ保持胴部材15に外側から夫々の各角位置を
    占めて螺合され、前記テーパー面13bに各先端部を当
    接させて前記同焦調整補助枠13の光軸心調整並びに該
    調整位置での固定保持を可能にした複数の各押しネジ1
    7とを備えることを特徴とする同焦位置・光軸心位置調
    整用レンズ枠機構。
  4. 【請求項4】 前記レンズ保持胴部材15の一方の端面
    側には、前記テーパー面13bに対向する保持環16を
    配設させ、該保持環16に対して前記各押しネジ17を
    螺合させたことを特徴とする請求項3に記載の同焦位置
    ・光軸心位置調整用レンズ枠機構。
JP6655693U 1993-12-14 1993-12-14 同焦位置・光軸心位置調整用レンズ枠機構 Withdrawn JPH0736112U (ja)

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