JPH0735662B2 - 住戸内給水・給湯用配管および工法 - Google Patents

住戸内給水・給湯用配管および工法

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JPH0735662B2
JPH0735662B2 JP22844786A JP22844786A JPH0735662B2 JP H0735662 B2 JPH0735662 B2 JP H0735662B2 JP 22844786 A JP22844786 A JP 22844786A JP 22844786 A JP22844786 A JP 22844786A JP H0735662 B2 JPH0735662 B2 JP H0735662B2
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孝 渡邊
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株式会社西原衛生工業所
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、例えば集合住宅の共用部分のシャフトから
各住戸内の台所,浴室,洗面所等の水場廻りに至って用
途別に分岐配管される住戸内給水・給湯用配管システム
および工法に関する。
【従来の技術】
従来のこの種の住戸内給水・給湯用配管システムとし
て、例えば、第13図に示す分岐配管システムと、第14図
に示す鞘管使用によるヘッダ配管システムがある。 まず、第13図について述べると、図において、1は受水
槽、2は図示省略のガス供給源に接続されたガス供給主
管、3は給水主管であり、この給水主管3は、上記受水
槽1から経路開閉用のバルブなどと、揚水ポンプPとを
介し、集合住宅のパイプシャフト4内に立上っている。 このパイプシャフト4内において、上記給水主管3に
は、上流側開閉弁V1,減圧弁R,量水器M,下流側開閉弁V2
を介して給水分岐管5が接続されている。 この給水分岐管5には、上記下流側開閉弁V2の下流側で
給湯用給水枝管6が接続され、この給湯用給水枝管6は
開閉弁V3を介して給湯器(湯沸器)7の入口に接続され
ている。 また、上記給水分岐管5には、洗濯パン,洗面所,台
所,浴室,便所等の水場廻りの用途別給水カラン等の端
末器具に至る複数の給水枝管8〜12がそれぞれ管継手を
介して接続されている。 一方、上記給湯器7の出口には、給湯管13が接続されて
いる。 この給湯管13においても、上記水場廻りの用途別給水カ
ランの端末器具に至る複数の給湯枝管14〜16がそれぞれ
管継手を介して接続されている。 以上の構成において、上記給水主管3,給水分岐管5,給湯
用給水枝管6,各給水枝管8〜12および給湯管13,各給湯
枝管14〜16は、それぞれ管径20mmの同径管材が用いられ
ている。 そして、給水系統の用途別単独使用時には、給水主管3
から上流側開閉弁V1,減圧弁R,量水器M,下流側開閉弁V2
を介して給水分岐管5に流入している上水が給水枝管8
〜12を介してその系統のカラン等端末器具から供給され
る。 一方、給湯系統の単独使用時には、上記給水分岐管5か
ら給湯用給水枝管6を介して給湯器7に給水され、この
給湯器7で加熱された湯が給湯管13を通り給湯枝管14〜
16を介してその系統のカラン等端末器具から供給され
る。 また、上記給水系統と上記給湯系統の同時使用時には、
上述の給水と給湯が同時に行われる。 次に、第14図の鞘管使用によるヘッダ配管システムにつ
いて述べる。 この配管システムでは、給水分岐管5の基部付近におい
て、この給水分岐管5と給湯用給水枝管6を分配給水用
の給水ヘッダ17を接続し、この給水ヘッダ17に各給水枝
管8〜12を接続している。 また、給湯器7からの給湯管13にも給湯ヘッダ18を接続
し、この給湯ヘッダ18に各給湯枝管14〜16をそれぞれ接
続している。 ここで、上記給湯用給水枝管6と給湯管13は管径20mm,
洗濯機パン系統の給水枝管と浴室系統の給水枝管11およ
び給湯枝管16は管径13mm,その他の給水枝管8〜10およ
び12と給湯枝管14,15は管径10mmの管材が使用され、そ
れらの管径はそれぞれの系統の使用水量の技術データな
どから算出されている。 そして、上記給水枝管8〜12および上記給湯枝管14〜16
は、第15図示のように、天井、床下や床盤19などに埋設
された同数の鞘管20内に一本宛個々に挿入して配管して
いる。
【発明が解決しようとする問題点】
このような従来の住戸内給水・給湯用配管システムで
は、いずれも、上記管径に対応した圧力の関係から上記
給水分岐管5および給水枝管8〜12の管内流量が必要以
上の過大流量となって、給水・給湯圧力が一定せず、そ
の流量を各戸別当りの適正流量に制御することは各管内
の流量と圧力の関係から極めて困難であり、特に、湯水
混合率がアンバランスになるという問題点があった。 例えば、入浴時間帯において、シャワ使用中に他用途の
端末給水器具(水道蛇口)が使用されると、上記シャワ
の吐出温度が変化して急激に熱くなったり、ぬるくなっ
たりして、時折、火傷を負うなど、シャワ使用時の快適
性が損なわれる。 そこで、シャワ吐出温度の不安定性を、給湯器7の出口
温度の自動制御とサーモ機構付湯水混合水栓で凌ぐ等の
方法も採られているが、サーモ機構付湯水混合水栓はコ
ストも高く、たとえ、そのサーモ機構付湯水混合水栓と
上記給湯器をこの種の配管システムに組込んでも、給湯
系統と給水系統の同時使用時における負荷が増せば、そ
れ程の効果も得られない。 また、上記給湯器や配管ラインに高性能温度調整弁等を
組込んだ場合にあっても、その温度調整弁等の性能に比
例してコストも高くなり、保守頻度も増し、居住者の経
済的負担が大きくなる。 また、第14図の従来例では、給水枝管8〜12および上記
給湯枝管14〜16をそれぞれ一本毎鞘管20内に挿入してい
るので、給水枝管8〜12および上記給湯枝管14〜16と同
数の多くの鞘管20が必要となり、配管構造上の補強手段
やレイアウトによっては上記鞘管20相互が交差すること
により、抽送配管に不都合が生じ、給水・給湯器具への
立上り、それらへの接続等の施工性も充分でなく、コス
ト的にも割高になるという問題点があった。 この発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、高価なサーモ機構付湯水混合水栓や温度調整弁等を
使用することなく、用途別給水系統と用途別給湯系統の
同時使用時における管内流量が基準流量に自動制御さ
れ、各系統器具の同時負荷を軽減でき、定流量の湯・水
および定温度の湯を安定供給することができる住戸内給
水・給湯用配管システムを提供することを目的とする。 また、この発明の他の目的は、給水分岐管と給湯管およ
び各用途別の給水・給湯用枝管が抽送配管される鞘管の
本数と、該鞘管相互の交差を軽減し、不陸を無くして通
管性を容易にし、併せて構造的な補強手段を少なくし、
新素材の管材使用によって、腐食、詰まり、赤水の防止
が図れ、特性、安全性、利便性、耐久性などの向上、ラ
イフサイクルの対応も可能な住戸内給水・給湯用配管工
法を提供するにある。
【問題点を解決するための手段】
この発明の住戸内給水・給湯用配管システムは、管に給
水専用ヘッダを介して接続され用途別給水系統毎に専用
化された複数の専用給水枝管と、給湯器に給湯専用ヘッ
ダを介して接続され用途別給湯系統毎に専用化された複
数の専用給湯枝管との各内部に、それらの管内流量を制
御するオリフィスを設け、このオリフィス孔によって、
用途別給水系統端末器具と用途別給湯系統端末器具の単
独使用時および同時使用時の上記管内流量が基準流量に
自動制御されるようにしたものである。 また、この発明は、用途別給水系統および用途別給湯系
統の配管経路に、給水分岐管と給湯管をペアで納める共
用鞘管と、専用給水枝管および専用給湯枝管をそれらの
系統の各端末器具毎にペアで納める共用鞘管あるいは水
場廻りの各端末器具毎にペアした数組の枝管と同時に排
水横枝管をも納めるトレンチを敷設そ、それらの各共用
鞘管およびトレンチに記各枝管を抽送配管および収納さ
れると共に、洗濯機パン廻りの供給枝管および器具排水
管と併せてその他の電気等付属設備をユニット化した洗
濯機パンユニットを設けたものである。
【作用】
この発明においては、用途別給水系統端末器具と用途別
給湯系統端末器具の単独使用時および同時使用時にそれ
ぞれの系統の専用給水枝管および専用給湯枝管を流れる
水および湯の流量が、上記各枝管内のオリフィス孔によ
って基準流量に自動制御され、定流量の湯・水および定
温度の湯が安定供給される。
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
尚、第13図〜第15図との同一または相当部分には同一符
号を付す。 第1図および第2図示の住戸内給水・給湯用配管システ
ムにおいて、給水分岐管5と給湯管13およびガス供給分
岐管21には、洗濯パン,洗面所,台所,浴室,便所等の
用途別水場廻りに至る中間部でそれぞれ専用の給水ヘッ
ダ17と給湯ヘッダ18およびガス供給ヘッダ22に接続され
ている。 これらのヘッダ17,18,22は、第3図示のように、ヘッダ
本管23の中間部に一体接続された入口継手管部24と、こ
の入口継手管部22の反対側で上記ヘッダ本管23に一定の
間隔で一体接続された複数の分岐継手管部25とを有して
いる。 上記入口継手管部24に、割座金26,ゴムパッキン27,スプ
リングワッシャ28を介して袋ナット29で給水分岐管5,給
湯管13ガス供給分岐管21の何れかが接続されている。 そして、上記各分岐継手管部25には、分配流量制御用の
オリフィス部材30,割座金26,ゴムパッキ33,スプリング
ワッシャ34を介して袋ナット35により、専用給水枝管8
〜12または給湯枝管14〜16が接続される。 尚、上記オリフィス部材30は、銅製,黄銅製,合成樹脂
等の耐熱性および耐久性のある素材で形成され、オリフ
ィス孔31に対する配管抵抗の調整と流量制御が一定のも
の、給水側(枝管)用オリフィス孔のみ冬期水温条件下
のオリフィス孔31とし、水温の上昇と共に年平均温度以
上の上記オリフィス孔に復元させる記憶形状合金で形成
されたものの何れでもよい。 ここで、表1に示すように、上記給水分岐管5による戸
別当りの総給水量(l/min)に対し上記給水分岐管5,給
湯管13,専用給水枝管8〜12,専用給湯枝管14〜16の各管
径は最小基準口径に設定され、これらの口径に対応して
それぞれのオリフィス孔31の孔径が設定されている。 即ち、減圧弁Rで一定供給圧力にされた総給水量25(l/
min)の水は、給水ヘッダ17に流入し、この給水ヘッダ1
7で分流されたのち、オリフィス孔31を通過して基準流
量となって各器具へ専用の給水枝管8〜12で基準水量を
供給する。 一方、給湯系統においては、水温を上昇させる湯温と出
湯量とで給湯器7の加熱能力が定まるので、上記各器具
の単独使用時の所要基準給湯量およびその管径を上記給
水に準じて設定する。 同じく、洗面所,浴槽あるいはシャワが同時使用されて
も、吐出量が不足せず、その吐出量のアンバランスを発
生させないように、冬期の水温(5〜10℃)の条件に併
せた湯と水の混合比率で基準流量が確保できるようにオ
リフィス孔31で制御する。 換言すると、吐水温と流量は、給湯器7の加熱能力と給
水温度、使用温度および該基準水量から決まるため、実
際の使用にあたっては、居住者が各器具に応じて用途別
の使用温度と湯と水を混合し、基準吐水量および水温に
して使用する。 また、夏期には水温が高くなることが多いので平均25℃
以上)、この場合には、水の混合比率を多くし、用途別
の使用温度,湯量に調整して使用する。 即ち、減圧弁R以降の給水は、給湯器7を通過して湯と
なり、給湯枝管14〜16を流通する。 この場合、総給湯量の湯は、上記給湯器7から給湯ヘッ
ダ18に流入し、そこで分流されたのち、冬期条件に合わ
せたオリフィス孔31を通過して基準流量となって各器具
へ専用の給湯枝管14〜16でその系統管路末端の混合水栓
等まで流れ、後述する混合比率の使用温度で基準湯量を
供給する。 例えば、洗面所と流しの2ケ同時使用時の混合 I.水温5℃の場合 (1)使用温度;洗面所40℃,流し40℃ (2)給湯器加熱能力〔16号の場合の加熱能力24,000
KcaL/h・・・製造メーカ推奨値〕 冬期の出湯量 {24,000KcaL/h÷(60℃−5℃)}÷60min=7.28l/min
(9.55l/min) 夏期に出湯量 {24,000KcaL/h÷(60℃−25℃)}÷60min=11.47l/mi
n(15.00l/min) (3)混合率 上式より、洗面所の使用温度40℃,基準湯量5l〔6−4
l〕では、 から、 60℃の給湯量=5l×0.64=3.2l/min 5℃の給水量=51×(1−0.64)=1.8l/min また、流しの使用温度40℃,基準湯量10l〔6−4l〕で
は、 60℃の給湯量=10l×0.64=6.4l/min 〔3.84l/min〕 5℃の給水量=10l×(1−0.64)=3.6l/min 〔7.16l/min〕 シャワの使用温度42℃,基準湯量10l〔8−12l〕では、 から、 60℃の給湯量=10l×0.67=6.7l/min 5℃の給水量=10l×(1−0.67)=3.3l/min 尚、季節別出湯量の(数値)は21号給湯器での湯量を、
〔数値〕は製造メーカ推奨標準値を示す。 II.水温15℃(年間平均水温)の場合 (1)上記5℃と同一条件 (2)給湯器加熱能力〔上記5℃に同じ〕 出湯量{24,000KcaL/h÷(60℃−15℃)} ÷60min=8.89l/min(11.67l/min) (3)混合率 上式より、洗面所の使用温度40℃,基準湯量5l〔6−4
l〕では、 から、 60℃の給湯量=5l×0.56=2.8l/min 15℃の給水量=5l×(1−0.56)=2.2l/min また、流しの使用温度40℃,基準湯量10l〔6−4l〕で
は、 60℃の給湯量=10l×0.56=5.6l/min 〔3.36l/min〕 15℃の給水量=10l×(1−0.56)=4.4l/min 〔6.64l/min〕 シャワの使用温度42℃,基準湯量10l〔8−12l〕では、 から、 60℃の給湯量=10l×0.6=6.0l/min 15℃の給水量=10l×(1−0.6)=4.0l/min 尚、季節別出湯量の(数値)は21号給湯器での出湯量
を、〔数値〕は製造メーカ推奨標準値を示す。 以上のように、16号給湯器を使用しての計算例からのオ
リフィス制御による住戸内給水・給湯用配管システムに
おいては、条件の厳しい冬期に流し、洗面所の2ケ所同
時使用時の吐出量がやや不足するが、製造メーカ推奨標
準吐出量は満足する。 また、冬期以外の年間を通じての流し、洗面所の2ケ所
同時使用あるいは製造メーカ推奨標準吐出量では、シャ
ワか風呂の落し場に使用しながら洗面所または流しの2
ケ所同時使用も可能である。 更に、1ランク上の給湯器では、冬期2ケ所の器具同時
使用や冬期以外とすれば、3ケ所の器具の同時使用が可
能になるため、製造メーカ推奨標準吐出量では1ラング
上に相当する給湯器を設けたのと同性能の配管システム
ということができる。 一方、圧力,流量,管径の関係からは、使用上で支障が
なく、かつ、満足感のある器具での吐出圧(付表の枠内
数値)の範囲を、空気調和衛生工学便覧・第10版第13巻
に記載の管からも吐出量計算式に基づき計算した結果の
表2からも上記住戸内給水・給湯用配管システムの基準
流量および最小基準口径を充分に許容し得るものであ
る。 注意;上記表2の給水・給湯共、給湯器への給水配管
は、号数により、13〜18mm。 尚、第8図には、上記住戸内給水・給湯用配管システム
を実験した結果のデータを示す。 上記実験は、 1.実測装置:第1図の当該システムの実大装置 2.実測条件:実験室室温24℃,水温27.6℃、シャワ設定
温度42.10℃圧力−5kgf/cm2(一次圧)2kgf/cm
2(一次圧) の条件によって行われ、各器具はサーモ機構付湯水混合
水栓を使用せず、ミキシング機構のものを使用した。
尚、プレッシャガードとは、パイプライン組込み型の温
度調整弁で米国製のものであり、図中の温度は、上記使
用形態でのシャワ吐出口においてセンサで実測した。 また、表3には、第14図示の従来配管システムと第1図
示の本発明配管システムの吐出量を比較実験した結果の
データを示す。 上記表3において、吐出量は、供給圧力2KGF/cm2にお
ける上記各配管システムでの実験実測値を示し、節水率
は、上記各配管システムの単独使用時間の吐出量を集計
し、更に、上記各配管システムでの吐出量を100として
本発明配管システムの吐出量を百分率に換算して算出し
た数値を示す。 尚、従来配管システムでの実測値は冬期のものであるた
め、同時使用時の各器具では湯温43℃(シャワ)に設定
しているが、その他器具での吐出温は無視した。但し、
本発明においては、9月時であることから、各器具の使
用温度(シャワ42℃,洗面器,流し40℃)に設定しての
吐出量数値である。 このような住戸内給水・給湯用配管システムにおいて、
給水分岐管5と給湯管13を、第6図および第7図示のよ
うに、コンクリート床盤19に埋設された専用共用鞘管20
内にペアで纏めて抽送配管している。この場合、ガス供
給分岐管21を同時に抽送配管してもよい。 また、これと同様に、給水枝管8〜12および給湯枝管14
〜16を、各器具毎にペアで共用鞘管20内に同時抽送配
管、或いは、水場廻りの給水・給湯枝管をペアとした数
組、同時に排水横枝管を収めるトレンチ36(第10図参
照)、さらには洗濯器パン廻りの枝管、器具排水管と併
せて、その他電気等の付属設備をユニット化した洗濯パ
ンユニットとの構成とすることにより、鞘管の本数と鞘
管相互の交差が軽減し、不陸が無くなって通管性が容易
となり、併せて構造的な補強手段が少なくなって、腐
食,詰まり、赤水の防止に加え、施工性、安全性、利便
性耐久性などの向上、ライフサイクルへの対応も可能な
更新性あるものとなる。 また、上記給水ヘッダ17および給湯ヘッダ18を水場廻り
の洗濯器パンユニット38(第7図)の点検口直下に設
け、これによって、全ての配管経路を埋設から回避する
ことで、上記特徴に加えて保守が容易となり、使用上の
利便性が向上する。 また、上記トレンチ36の場合においては、洗濯器パンユ
ニットとの組み合わせることにより、風呂の残湯配管シ
ステムの配管先行或いはオプション配管が可能となり、
節水による省資源化、利便性が得られる。
【発明の効果】
以上、この発明の住戸内給水・給湯用配管システムのよ
れば、一定圧力の元でヘッダ方式による配管の小口径
化、専用化、および吐水量の流量バランスをオリフィス
で制御することにより、給水および給湯を器具の同時使
用がある場合にも、定流量で、かつ、定温な湯を供給で
き、システムの小容量化設計を可能にする。また、小口
径化することによって管内流速が或る程度高くなるの
で、従来管径に比べて湯待ち時間が短く、使用管の向上
と所定の湯温になるまでに必要以上の水を捨てることな
く、節水効果も得られる。更に、洗濯機パンユニットと
水場廻りのの配管経路にトレンチを組合せて風呂の残湯
配管システムを採用すれば、風呂の残り湯を洗濯用の洗
水として再使用できる。 以上のことから、低廉で省エネおよび資源の再利用可能
なシステムを提供できる。 また、この発明住戸内給水・給湯用配管工法において
は、新素材の管材と共用鞘管あるいはトレンチによっ
て、躯体コンクリートへの打込みや床下,天井のスペー
スを利用しての配管が可能となり、建築工事の終了後に
配管工事を行うことができ、その上、配管の損傷からも
保護されると共に、保温の必要もなく併せて遮音効果も
期待できるばかりでなく、トラブル発生時の他器具系統
への波及の防止、全配管経路の共用鞘管として躯体コン
クリートへ打込む場合には、構造的な補強手段も軽減で
きる。 更に、水場廻りをトレンチとした場合には、トレンチに
よる配管経路も整理でき、不陸等による通管性の問題も
解消し、給水・給湯用の枝管をペアで数組纏めて排水横
枝管と共に同時配管することができる。 また、洗濯機パンユニットの組合せにより、風呂の残湯
配管もオプション配管とすることができる。 以上のことから、施工、品質、工程管理等を容易にし、
耐久性の向上とライフサイクルに対応しての更新性とを
併せて、低廉で生産性の高い工法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る住戸内給水・給湯用
配管システムの構成図、第2図は同配管系統の概略的な
斜視図、第3図はヘッダの拡大斜視図、第4図はオリフ
ィス部材の概略的断面図、第5図は同正面図、第6図は
共用鞘管埋設部分の断面図、第7図は配管系統の平面
図、第8図は実験結果を示す表図、第9図は風呂の残湯
再利用システム・トレンチ工法の説明図、第10図はトレ
ンチ工法における排水横枝管の配管図、第11図,第12図
はトレンチ工法における器具接続立上り配管図、第13
図,第14図は従来の配管図、第15図は枝管の配管図であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水主管から分岐した住戸別分配用の給水
    分岐管により、給湯器と用途別給水系統にそれぞれ給水
    し、かつ、上記給湯器から給湯管を介して用途別給湯系
    統に給湯する住戸内給水・給湯用配管システムにおい
    て、上記給水分岐管に分配給水用の給水専用ヘッダを介
    して接続され、かつ、用途別給水系統毎に専用化された
    複数の専用給水枝管と、上記給湯管に分配給湯用の給湯
    専用ヘッダを介して接続され、かつ、用途別給湯系統毎
    に専用された複数の専用給湯枝管と、上記専用給水枝管
    および上記専用給湯枝管の各内部にそれぞれ設けられ、
    それらの管内流量を個別制御するオリフィスとを備え、
    上記給湯器と上記用途別給水系統の単独使用時および同
    時使用時における上記専用給水枝管からの所要給水量を
    基準水量に、かつ、上記専用給湯枝管からの所要給湯量
    を混合基準湯量に上記オリフィスで用途別制御すること
    を特徴とする住戸内給水・給湯用配管システム。
  2. 【請求項2】上記給水専用ヘッダおよび上記給湯専用ヘ
    ッダは、上記給水分岐管および上記給湯管の基部または
    中間部に接続される単独入口継手管部と、この反対側で
    上記専用給水枝管および上記専用給湯枝管が接続される
    複数の分岐継手管部とを有してそれぞれ用途別に規定さ
    れた最小基準口径になっていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の住戸内給水・給湯用配管システ
    ム。
  3. 【請求項3】上記オリフィスは、それぞれの系統の管径
    に対応して管内流量を基準流量に制御するように穿口形
    成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の住戸内給水・給湯用配管システム。
  4. 【請求項4】分岐個所からメータ・ヘッダまでの配管管
    径が20〜18mm,ヘッダから洗濯機および洗面器までの配
    管管径が8mm,ヘッダからユニットバスまでの配管管径が
    13mm,ヘッダから大便器および流しまでの各配管管径が8
    mmにそれぞれ設定されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の住戸内給水・給湯用配管システム。
  5. 【請求項5】用途別給水系統および用途別給湯系統の配
    管経路に、給水分岐管と給湯管をペアで納める共用鞘管
    と、専用給水枝管および専用給湯枝管をそれらの系統の
    各端末器具毎にペアで納める共用鞘管あるいは水場廻り
    の各端末器具毎にペアとした数組の枝管と同時に排水横
    枝管をも納めるトレンチを敷設し、それらの各共用鞘管
    およびトレンチに上記各枝管を抽送配管および収納させ
    ると共に、洗濯機パン廻りの供給枝管および器具排水管
    と併せてその他の電気等付属設備をユニット化した洗濯
    機パンユニットを設けたことを特徴とする住戸内給水・
    給湯用配管工法。
  6. 【請求項6】上記給水分岐管と上記専用給水枝管および
    上記給湯管と上記専用給湯枝管は、給水専用ヘッダ及び
    給湯専用ヘッダを介して接続され、これらの給水専用ヘ
    ッダと給湯専用ヘッダが住戸内水場廻りの洗濯機パンユ
    ットの点検口真下に設けられていることを特徴とする特
    許請求の範囲第5項記載の住戸内給水・給湯用配管工
    法。
  7. 【請求項7】トレンチ工法においては、洗濯機パンユニ
    ットと組合せて風呂の残湯再利用配管を先行あるいはオ
    プション配管可能にしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載の住戸内給水・給湯用配管工法。
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