JPH0735594Y2 - 酒造米液化もろみの醗酵装置 - Google Patents

酒造米液化もろみの醗酵装置

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JPH0735594Y2
JPH0735594Y2 JP5100891U JP5100891U JPH0735594Y2 JP H0735594 Y2 JPH0735594 Y2 JP H0735594Y2 JP 5100891 U JP5100891 U JP 5100891U JP 5100891 U JP5100891 U JP 5100891U JP H0735594 Y2 JPH0735594 Y2 JP H0735594Y2
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JP
Japan
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stirring
baffle plate
fermentation tank
fermenter
fixed
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Expired - Lifetime
Application number
JP5100891U
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English (en)
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JPH04136100U (ja
Inventor
哲之 横山
Original Assignee
株式会社横山エンジニアリング
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は醗酵槽内において撹拌に
より生じる渦流を防止し、撹拌効率を高め、醗酵槽内全
体の温度を均一に温度調節させて高品質の液化もろみを
製造する酒造米液化もろみの醗酵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、酒造米液化もろみの醗酵装置にあ
っては、醗酵槽内に主撹拌軸を回転自在に設置し、該主
撹拌軸に主撹拌翼を固設し、又醗酵槽内に横又は下から
ガス吹込ノズルを突出させたものが見受けられるも、か
かる醗酵装置では主撹拌翼の回転による撹拌によって醗
酵槽内の混合液が渦流を生じるため、撹拌効率の低下を
招来すると共に、かかる撹拌効率の低下に伴い、ガス吹
込ノズルが混合液の撹拌の中心部でないために混合液全
体を均一に温度調節することが出来ず、よって多量の
を必要として高濃度の液化もろみを造ることが出来
ず、アルコール度が低く、又多量の液化もろみを処理し
なければならず、製造される液化もろみの品質を低下さ
せる欠点を有していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は醗酵槽内にバ
ッフル板及びガス吹込パイプを固設し、バッフル板によ
って撹拌により生じる渦流を防止し、しかも醗酵槽内に
は単にバッフル板を固設するだけでなく、醗酵槽内の点
検または清掃の目的で使用するタラップをバッフル板と
ガス吹込パイプに固設し、タラップの踏板によってバッ
フル板のまわりと背後の流れをよくして、かかる対流撹
拌の中心部でガス吹込パイプからのガスを供給させるこ
とにより、混合液全体を均一に温度調節させると共に、
醗酵槽全体の撹拌効率を向上させ、高品質の液化もろみ
を製造する様にし、そのうえ醗酵槽内にタラップを固設
したことにより、点検又は清掃時毎にタラップを醗酵槽
内に出し入れする手間を省き、その作業性を向上させる
様にした酒造米液化もろみの醗酵装置を提供せんとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来技術
に基づく、醗酵槽内の撹拌効率の向上及び混合液の均一
な温度調節の課題に鑑み、内部に撹拌機構を有する醗酵
槽において、醗酵槽内にバッフル板を固設すると共に、
外部よりガスを吹き込む事が可能なパイプを固設し、昇
降容易なるタラップを前記バッフル板とガス吹込パイプ
に固設したことによって、撹拌により生じる混合液の流
動がバッフル板により邪魔されて対流を起こし、これに
より渦流を防止し、又バッフル板を醗酵槽の側壁との間
に空間をもたせ、かかる空間にタラップの踏板が横架さ
れているため、バッフル板のまわりと背後の流れをよく
して、かかる対流撹拌の中心部でガス吹込パイプからの
ガスを供給させることにより、混合液全体を均一に温度
調節させると共に、撹拌効率を向上させて高品質の液化
もろみを製造して上記欠点を解決せんとしたものであ
り、この様にタラップは単にバッフル板とガス吹込パイ
プに固設したのではなく、前記の如くの作用効果を生じ
させ、しかもタラップを点検又は清掃時毎に醗酵槽内に
出し入れする手間を省き、その作業性を向上させる様に
している。
【0005】
【作用】本考案にあっては、醗酵槽内に原料投入口より
米液化液、麹、酒母を投入し、醗酵槽内の撹拌機構によ
り、米液化液、麹、酒母の混合液は撹拌混合され、粒状
物、混合液が剪断されて効率良く醗酵槽内を流動して醗
酵槽内のすみずみまで均一性を保持させた撹拌混合を行
っている。
【0006】そして、バッフル板により撹拌によって生
じる混合液の流動が邪魔されて対流を起こして渦流を防
止し、又バッフル板を醗酵槽の側壁との空間にタラップ
の踏板が横架されているため、バッフル板のまわりと背
後の流れがよくなり、かかる対流撹拌の中心部でガス吹
込パイプからのガスが供給されるため、混合液全体を均
一に温度調節させると共に、撹拌効率の向上を図ってい
る。
【0007】又、タラップをバッフル板とガス吹込パイ
プに固設したことにより、醗酵槽を出入りする際に必要
となるタラップを点検又は清掃時毎に醗酵槽内に出し入
れする手間を省いている。
【0008】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は米液化液、麹、酒母を一定の割合で配合し
醗酵処理する酒造米液化もろみの醗酵槽であり、外周
には、温水若しくは冷水等が供給される加熱・冷却ノズ
ル2、2a…を装備して醗酵槽1内の温度調節を可能と
なしたジャケット部3を付設し、又醗酵槽1上部には原
料投入口4を設けると共に、下部には処理液出口5を設
け、該処理液出口5に着脱自在なる点検口6を設置して
いる。
【0009】7は醗酵槽1の中央部に垂直に回転自在に
設置した主撹拌軸であり、該主撹拌軸7の上端は醗酵槽
1より突出して駆動部8に連結し、又主撹拌軸7の先端
部を前記点検口6に固設した軸受け部9に着脱自在に設
置している。
【0010】10、10a…は2枚の遠心効果を有する
平板状の羽根11、11aを斜めに設けてなる撹拌効率
の最も高いパドル型の主撹拌翼であり、該主撹拌翼1
0、10a…は醗酵槽1内において主撹拌軸7の中央部
より下方に3段に固設され、上段の主撹拌翼10に対
し、中段の主撹拌翼10aは90度位相して取付けら
れ、又中段の主撹拌翼10aに対し、下段の主撹拌翼1
0bは90度位相して取付けられている。
【0011】尚、本実施例において、主撹拌翼10、10a
…は主撹拌軸7に3段固設したものを示したが、主撹拌
軸7に固設する主撹拌翼10、10a …は2段以上に複数固
設しても良い。
【0012】又、醗酵槽1内側部の原料投入口4近傍位
置には、撹拌により生ずる渦流を防止し、撹拌効率を高
める為に、バッフル板12を醗酵槽1の中心に向かって、
且つ醗酵槽1の側壁との間に空間をもたせて垂直に固設
すると共に、外部よりガスを吹き込み可能となしたガス
吹込パイプ13を垂直に固設している。
【0013】14は点検又は清掃の目的で醗酵槽1を出入
りする際に、原料投入口4から昇降容易となすタラップ
であり、該タラップ14の踏板15、15a …を醗酵槽1の側
壁に固設すると共に、タラップ14を前記バッフル板12と
ガス吹込パイプ13に固設している。
【0014】尚、16はカップリング、17はサンプリング
口である。
【0015】次に本考案に係る酒造米液化もろみの醗酵
装置の作用について説明すると、醗酵槽1内に原料投入
口より米液化液、麹、酒母を投入し、駆動部8を作動さ
せて主撹拌翼10、10a…を回転させると共に、ガス
吹込パイプ13よりガスを吹き込み、又ジャケット部3
に加熱・冷却ノズル2、2a…より温水、冷水を通すこ
とにより醗酵温度を維持させる。
【0016】米液化液、麹、酒母の混合液は、パドル型
の主撹拌翼10、10a…の遠心効果により剪断混合さ
れると共に外側に流動し、又醗酵槽1の外周部では上方
に流動して全体的に渦巻き状に流動して撹拌混合され、
粒状物、混合液が剪断されて効率良く醗酵槽1内を流動
して醗酵槽1内のすみずみまで均一性を保持させた撹拌
混合を行っている。
【0017】そして、撹拌によって生じる混合液の流動
がバッフル板12により邪魔されて対流を起こし、これ
により渦流を防止し、又バッフル板12と醗酵槽1の側
壁との空間にタラップ14の踏板15、15a…が横架
されているため、バッフル板12のまわりと背後の流れ
がよくなり、かかる対流撹拌の中心部でガス吹込パイプ
13からのガスが供給されるため、混合液全体を均一に
温度調節させると共に、撹拌効率の向上を図っている。
【0018】又、タラップ14は前記の作用を奏するばか
りでなく、点検又は清掃時毎に醗酵槽1内に出し入れす
る手間を省いている。
【0019】又、主撹拌軸7の先端部が軸受け部9にて
受承されていることにより、撹拌混合中の主撹拌軸7の
回転による振れを防止し、又軸受け部9は主撹拌軸7の
先端部に着脱自在に設置しているので、軸受け部9が固
設されている点検口6を処理液出口5より取り外すこと
により、軸受け部9のメンテナンスを行えるのである。
【0020】
【考案の効果】要するに本考案は、内部に撹拌機構を有
する醗酵槽1において、醗酵槽1内にバッフル板12を
固設すると共に、外部よりガスを吹き込む事が可能なパ
イプ13を固設し、昇降容易なるタラップ14を前記バ
ッフル板12とガス吹込パイプ13に固設したので、醗
酵槽1内において撹拌機構の撹拌によって生じる混合液
の流動がバッフル板12により邪魔されて対流を起こ
し、これにより渦流を防止出来、又バッフル板12と醗
酵槽1の側壁との空間にタラップ14の踏板15、15
a…が横架されているため、バッフル板12のまわりと
背後の流れをよくすることが出来ると共に、かかる対流
撹拌の中心部でガス吹込パイプ13からのガスを供給出
来て混合液全体を均一に温度調節させると共に、撹拌効
率を向上させて高品質の液化もろみを製造することが出
来るのである。
【0021】又、タラップ14をバッフル板12とガス吹込
パイプ13に固設したことにより、前記の如くの作用効果
を奏すると共に、醗酵槽1を出入りする際に必要となる
タラップ14を点検又は清掃時毎に醗酵槽1内に出し入れ
する手間を省くことが出来、その作業性を向上させる等
その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る酒造米液化もろみの醗酵装置の構
造を示す簡略図である。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 醗酵槽 12 バッフル板 13 ガス吹込パイプ 14 タラップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に撹拌機構を有する醗酵槽におい
    て、醗酵槽内にバッフル板を固設すると共に、外部より
    ガスを吹き込む事が可能なパイプを固設し、昇降容易な
    るタラップを前記バッフル板とガス吹込パイプに固設し
    たことを特徴とする酒造米液化もろみの醗酵装置。
JP5100891U 1991-06-05 1991-06-05 酒造米液化もろみの醗酵装置 Expired - Lifetime JPH0735594Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5100891U JPH0735594Y2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 酒造米液化もろみの醗酵装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP5100891U JPH0735594Y2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 酒造米液化もろみの醗酵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04136100U JPH04136100U (ja) 1992-12-17
JPH0735594Y2 true JPH0735594Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=31928106

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JP5100891U Expired - Lifetime JPH0735594Y2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 酒造米液化もろみの醗酵装置

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JP6764221B2 (ja) * 2015-07-22 2020-09-30 株式会社日立製作所 攪拌装置

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JPH04136100U (ja) 1992-12-17

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