JPH0735590U - 下水道マンホ−ルと本管の継手具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】下水道マンホ−ルと本管との接合部を可撓的に
し、振動に対して水密性を損なわない耐久性を有する継
手具の提供を目的とする。 【構成】メモリ−性を有するプラスチックから成る平板
の所定の箇所に熱収縮性円筒体を突設し、内側にホット
メルトを塗布する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、下水道の本管を下水道のマンホ−ルに継ぐ際に使用する継手具 に係るもので、詳しくは地面の振動等に対して耐久性を有する継手具の構造に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は図３に示すように、マンホ−ル４の本管５の挿通孔に本管５を装着し 、根元をコンクリ−ト６で巻き固めた構造であったので、継手部に可撓性がなく 、車両や地震等による土壌の振動のために、コンクリ−ト６とマンホ−ル４の界 面が離脱、若しくは本管５とコンクリ−ト６の界面にヘアクラックが発生し、水 密性が喪失して、内部の下水が離脱部から外部へ流出したり、外部の地下水がマ ンホ−ルの方へ流入するというする重大な欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の技術で述べた欠点を解消するためになされたもので、継 手部に可撓性を付与し、振動によっても水密性を維持できる下水道マンホ−ルと 本管の継手具の提供を目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

メモリ−性を有するプラスチックから成る平板に熱収縮性円筒体を突設し、 内面にホットメルトを塗布した継手具によって、下水道マンホ−ルと本管とを継 ぐのである。

【０００５】

【作用】

熱収縮性円筒体を本管上に加熱収縮させると、ホットメルトが溶融し、熱収 縮性円筒体の収縮力で押圧され、本管と熱収縮性円筒体とは水密に接合される。 さらに、平板部をマンホ−ルの壁面に当接し、加熱しながら押圧すると、溶融し たホットメルトの作用で、平板部とマンホ−ルの壁面とは水密に接合する。かく して可撓性と水密性を有する継手部を実現できる。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施の一例を示す図面について説明するに、ポリエチレン、架橋ポ リエチレン等のメモリ−性を有するプラスチックから成る平板１に熱収縮性円筒 体２を突設し、内面にホットメルト３を塗布する。平板１の形状は丸、楕円、矩 形、正方形等種々のものがあり、マンホ−ル４や本管５のタイプ及び現場の状況 等によって最適な形状のものを選択するのが好ましい。熱収縮性円筒体２は、結 晶の融点以上に加熱した平板１の所定の箇所に孔を開け、その孔に所定の外径を 有する心棒等を挿通して、拡張し、そのままの状態で結晶の凍結温度まで冷すこ とによって作られる。

【０００７】 実施に際しては、図２に示すように、平板１部をマンホ−ル４の壁面に当接 し、ついでガスバ−ナ等で平板１部を加熱接合させ、次に本管５を熱収縮性円筒 体２に通し、熱収縮性円筒体２を加熱収縮させる。現場の状況によっては、本願 に係る継手具を予め本管５に通しておき、ついで本管５をマンホ−ル４にセット してもよい。図２の仮想点線は加熱収縮前の状態を示している。

【０００８】

【効果】
この考案は上述のように構成されているので、継手部に可撓性があり、しか もホットメルトを介して水密に接合されているため、車両や地震等による土壌の 振動に対して耐久性があり、マンホ−ルから下水の外部への流出及び外部から地 下水のマンホ−ル内への流入を防止できるという顕著な効果を有し、その工業的 利用価値は高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】本願に係る継手具の使用例を示す一部切欠正面
図である。

【図３】従来の実施例を示す一部切欠正面図である。

【符号の説明】

１ メモリ−性を有するプラスチックから成る平板 ２ 熱収縮性円筒体 ３ ホットメルト ４ マンホ−ル ５ 本管 ６ コンクリ−ト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】メモリ−性を有するプラスチックから成る
   平板（１）に熱収縮性円筒体（２）を突設し、内面にホ
   ットメルト（３）を塗布したことを特徴とする下水道マ
   ンホ−ルと本管の継手具。