JPH0735539Y2 - 農作業車における肥料タンク取付け装置 - Google Patents

農作業車における肥料タンク取付け装置

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JPH0735539Y2
JPH0735539Y2 JP14244688U JP14244688U JPH0735539Y2 JP H0735539 Y2 JPH0735539 Y2 JP H0735539Y2 JP 14244688 U JP14244688 U JP 14244688U JP 14244688 U JP14244688 U JP 14244688U JP H0735539 Y2 JPH0735539 Y2 JP H0735539Y2
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fertilizer
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fertilizer tank
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博 平井
健一 近藤
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、乗用型の田植機,湛水直播機,移植機,播種
機等の苗植付作業あるいは播種作業と同時にまたは単独
に施肥作業を行うような農作業車に関し、特に車体前部
に搭載したエンジンの左右両側に設けた肥料タンクの取
付け装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、車体前部にエンジンを搭載し、このエンジンのボ
ンネットの左右両側に肥料を収容するために肥料タンク
を設けた乗用型の田植機(農作業車)が、例えば特開昭
61-249307号公報,特開昭62-55011号公報などにより知
られている。これら先行技術に開示されている肥料タン
クは、その前端部および後端部につば部を形成し、この
つば部を車体側に止着する構成であった。また、上記の
ような肥料タンクを、合成樹脂を原料としてブロー成形
する技術も一般に知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来の肥料タンクにおいては、タンクの
前,後端部につば部を突出させてボルトにより車体側に
固定しているので、スペース的に限られた場所へタンク
を収納位置させる時にはその取付けスペースが大きく必
要であり、そのためにタンク容量を大きくすることがで
きなかった。また、タンクの前・後端ともつば部を固定
するので取付け取外し作業が面倒である,等の問題があ
った。
本考案は、上記の事情にかんがみ、肥料タンク自体の形
状および車体側への取付け構造を改良して上記諸問題を
解決するようにした農作業車における肥料タンク取付け
装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、肥料タンクの一
側外周に凹溝を設けると共に、他側部につば部を設け、
車体に設けた取付けステーを上記肥料タンクの凹溝に嵌
合させ、上記つば部を車体側に止着してなることを特徴
とするものである。
〔作用〕
上記の構成によって、つば部はタンクの一方に設けられ
ているだけなので取付けスペースに対しタンク容量を可
及的に大きくすることができ、また、タンクの取付け操
作が簡単になるばかりでなく取付け強度が増大し、特に
合成樹脂製タンクにおいては有利である。さらに、取付
けステーによりタンク一側部が保護される。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図および第2図において、符号1は乗用型の田植機
であり、乗用車体2の後部に昇降リンク3を介して植付
部4を昇降可能に装着している。乗用車体2は、左右一
対の前輪5および後輪6を装備し、車体前部に搭載した
エンジン7により前,後輪5,6を駆動して走行するよう
になっている。植付部4は、3個のフロート8,6条に区
切られた苗のせ台9,6個の植付体10等を具備する6条植
え形式のものである。
乗用車体2前部のエンジン7の左右両側下部位置には、
ペースト状または液状の肥料を収容するための合成樹脂
製の肥料タンク11,11が設けられ、この両肥料タンク11,
11の下部をゴム管12aを介して連通させた下部連通管12
からホース13を介してポンプ14の吸入側に接続され、ポ
ンプ14の吐出側から制御部(バルブ)15を通って6本の
肥料分配・吐出管16に肥料を分配供給して上記植付体10
によって田面に植付けられた苗の側方に施肥するように
してある。12bは連通管12の中央部に設けたドレンホー
スで、通常ドレンホース12bの先端は車体適所に起立止
着されている。
第3図ないし第11図に詳細に示すように、エンジン7は
ボンネット17で覆われてエンジンルームを形成してお
り、このボンネット17の左右両側には、車体前部から後
方に向け延びる前部ステップ18,18が、第6図に示すよ
うにその内側部がボンネット17の側部に一体的に接合さ
れている。ボンネット17は、ボンネット本体17aに連結
フレーム17bを介して連結すると共に、フロントカバー1
7c,左右一対のサイドモール17d,17d等を複数のねじ17e
により止着している。また、ボンネット本体7aの上端縁
にはゴムシール17fが嵌着されている。前部ステップ18,
18は、その下面が肥料タンク11の上面と接することが可
能な状態に重合して設けられると共に、肥料タンク11の
上面にわずかに突出するように形成した嵌合凸部11a
(第5図参照)に対してステップ18下面に形成した凹部
18bを嵌合させて、ステップ18を肥料タンク11上に重合
させたとき横ずれを生じないようにしてある。また、ス
テップ18の左右両側部には、肥料タンク11の上半側部を
覆うスカート部18aが形成してある。
上記ボンネット17の前端部には一対のステー19,19が固
着され、このステー19,19を、車体前端下部に設けた支
え金具20,20に枢支ピン21,21を介して回動可能に支持
し、ボンネット17および前部ステップ18を一体的に開閉
するようにしてある。そして、ボンネット17を開けたと
きにはその姿勢に保持するストッパ22が設けられてい
る。前部ステップ18,18の後端部下側には、第6図,第1
0図,第11図,第3図および第4図等に示すように、ボ
ンネットキャッチャのベースブラケット23を固定し、こ
のベースブラケット23に回動軸24を枢支させ、回動軸24
の一端に解除レバー25を固着すると共に、他端に係合フ
ック26を固着している。係合フック26側部のベースブラ
ケット23側板には係合溝27が形成されていて、係合フッ
ク26の回動により係合溝27を開閉するようにしてある。
また、回動軸24にはばね係止片28が設けられていて、こ
の係止片28と前部ステップ18間に引張りばね29が張設し
てあり、常時は係合フック26が係合溝27を閉じ、かつ解
除レバー25がストッパ面30に当接する方向に付勢してい
る。一方、車体側には、上記係合溝27および係合フック
26と係合,離脱する係合ピン31が設けられ、上記解除レ
バー25は左右のクラッチペダル及び操向ペダルの操作孔
46,46に夫々臨ませてある。
上記肥料タンク11,11は、第7図に示すように、その前
部外周に横方向の凹溝32を形成し、この凹溝32に車体側
に支持された取付けステー33を嵌合させて前部を車体側
に支持されている。取付けステー33は、その基部33aを
車体側に固設した支持パイプ34に回動可能に支持されて
いる。一方、肥料タンク11の後端部には、第8図に示す
ように、つば部35が突出形成されており、このつば部35
をボルト・ナット36により車体側に設けたブラケット37
に固着するようにしている。従って、肥料タンク11は、
つば部35の固定を解除すると、凹溝32に取付けステー33
を嵌合させた状態で支持パイプ34を中心に外側に向け旋
回させることが可能である。また、肥料タンク11,11の
下側は、タンクガード38により支持されかつ保護されて
いる。
また、肥料タンク11,11の前端上部内側面は第8図およ
び第9図に示すように、ジャバラ状の連通管39により連
通,連結しており、この連通管39の途中に、開口部が長
方形状をしたゴム材からなる肥料供給口40が設けられて
いる。この肥料供給口40には指掛凹部41cを有するカバ
ー41bに支持された開閉蓋41が設けられており、開閉蓋4
1の両側にゴム板からなる折曲自在な薄板41aが設けられ
ている。そして、肥料供給口40,開閉蓋41は車体前端部
に設けられトグルスプリング41dにより開閉側に付勢さ
れている。
一方、乗用車体2は、運転座席42の前側のステアリング
ハンドル43,運転計器パネル44下方両側にクラッチペダ
ル45,45の操作孔46,46を開口して、上記前部ステップ1
8,18から連続するように後部ステップ47,47が設けられ
ている。
なお、上記左右のクラッチペダル及び操向ペダルの操作
孔46,46の前方側を必要以上に大きくし、また、後部ス
テップ47側縁に凹状のくびれ部47aを形成してあるの
は、ボンネット17および前部ステップ18を開閉する解除
レバー25を内側に設けたこともあるが、前輪5の走行状
態を見易くし、また、田植機1を4条用として、前輪5,
5のトレッドを短くした場合の走行中の車輪直前の視界
が妨げられるのを防止するためのものである。
このような構成の乗用型田植機においては、乗用車体2
により植付部4が牽引されながら水田を移動し、フロー
ト8により整地された田面に、植付体10により苗のせ台
9上に載置された苗が一株ずつ取出されて植付けられ
る。この苗植付け作業と同時に、肥料タンク11中に収容
されたペースト状または液状の肥料がホース13からポン
プ14に送られ、制御部15を経て肥料分配・吐出管18を介
して、植付けられた苗条間に施肥される。
このような苗の植付け,施肥同時作業中に、苗または肥
料を補給する必要が生じたときは、走行車体2の前端部
を畦畔と直交するように接近させて停止し、オペレータ
は後部ステップ47,前部ステップ18上を歩行して畦畔側
に降り、用意された苗を持って前部ステップ18に上り後
部ステップ47側に移動して苗のせ台9または図示しない
予備苗のせ台に補給し、また肥料の場合は、開閉蓋41を
開けて肥料供給口40中に供給すると、両肥料タンク11,1
1内に連通管39を介して同時に補給される。この場合、
畦畔上の補助者がオペレータと共同であるいは単独で上
記作業をすることもある。この際、薄板41aは、開閉蓋4
1を開けた状態に保持し、肥料補給時の肥料のこぼれ溢
出を防止し、また、開閉蓋41を閉じたときは2つ折り状
態で外側に張出す。
上記苗補給の際、オペレータは前部ステップ18上を乗り
降りし、後部ステップ47との間を歩行移動するが、前部
ステップ18においては、その下面が肥料タンク11の上面
に重合可能に配設されており、しかもボンネット17に固
着されているので十分な強度と、その幅が広いところか
ら歩き易く使易性が良好である。
また、肥料タンク11は、その前部が凹溝32に取付けステ
ー33を嵌合させて支持され、後端部のつば部35をブラケ
ット37にボルト・ナット36で締付け、さらに上部外側は
前部ステップ18のスカート部18aで保持され、下側はタ
ンクガード38によって支持,保護されているので、合成
樹脂製であるにもかかわらず十分な強度を保持してお
り、タンク容量も大きいものとなっている。また、肥料
タンク11がつば部35をブラケット37に固定しない状態で
は支持パイプ34を中心に外側に回動でき、組立時やメン
テナンス時に作業がし易い。
エンジンルーム内の点検,整備,メンテナンスを行う際
には、左右の解除レバー25を回動させて係合フック26を
回動し上方に持上げると、ボンネット17および前部ステ
ップ18は枢支ピン21を中心に回動して上方に開き、第3
図に示すように、ストッパ22で停止されて開いた状態に
保持される。そして、エンジン7をはじめベルト伝動系
7a等を点検,整備するが、この際、前部ステップ18が移
動しているので作業がやり易く、特にベルト伝動系7aは
トランスミッション側に延びているので作業がやり易く
なっている。ボンネット17および前部ステップ18を閉じ
ると、係合ピン31に係合フック26の前端傾斜部が当接し
てばね29の引張り力に抗して係合フック26がわずかに回
動し、係合溝27が開放状態となって係合ピン31が係合
し、係合フック26はばね29の引張り力で元の位置に復帰
して係合ピン31が確実にキャッチされる。
乗用車体2を運搬車に積み降ろすとき、あるいは道路か
ら圃場に出入りするときにブリッジを用いるが、オペレ
ータは特に前輪5の走行状態を注視する必要があり、そ
の際、後部ステップ47の側縁にくびれ部47aが形成さ
れ、また、左右のクラッチペダル及び操向ペダルの操作
孔46の前方側が大きめに開孔しているので、前輪5のブ
リッジ上の走行状態が注視できて安全に走行することが
できる。また、前輪5,5のトレッドを小さくしたときに
も同様に安全に走行できる。
なお本考案は、乗用型田植機に限らず、乗用車体の後部
に作業部を装着した湛水直播機,移植機,播種機等水田
用及び畑作業用の各種の農作業機に適用できるものであ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の農作業車における肥料タン
ク取付け装置によれば、肥料タンクを、一側部外周に設
けた凹溝に取付けステーを嵌合させ、他側部に設けたつ
ば部を車体側に止着して支持するようにしたので、次の
ような効果が得られる。
(1).肥料タンクの一側部は凹溝が形成されているの
みなので、タンクを収容スペース一側部一ぱいに張出す
ことができてタンク容量を大きくすることができる。
(2).タンク本体を凹溝に嵌合させた取付けステーで
一側部を支持し、他側部のつば部を車体に止着したの
で、支持強度が大きくなって大きな荷重に耐えることが
でき、また、タンクの取付け,取外し操作が簡単に行え
る。
(3).タンク一側部が取付けステーにより支持されて
いるので、取付けステーがタンクの保護的役割を果しタ
ンクが補強される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した乗用型田植機全体の側面図、
第2図は同平面図、第3図は同部分側面図、第4図は同
部分平面図、第5図は同要部の正面図、第6図はボンネ
ットおよび前部ステップの分解斜視図、第7図は肥料タ
ンクの部分斜視図、第8図は肥料タンクの斜視図、第9
図は第8図のA-A線断面図、第10図はボンネットキャッ
チャの平面図、第11図は同側面図である。 1……乗用型田植機、2……乗用車体、3……昇降リン
ク、4……植付部、5……前輪、6……後輪、7……エ
ンジン、8……フロート、9……苗のせ台、10……植付
体、11……肥料タンク、12……下部連通管、13……ホー
ス、14……ポンプ、15……制御部、16……肥料分配・吐
出管、17……ボンネット、18……前部ステップ、19……
ステー、20……支え金具、21……枢支ピン、22……スト
ッパ、23……ベースブラケット、24……回動軸、25……
解除レバー、26……係合フック、27……係合溝、28……
ばね係止片、29……引張りばね、30……ストッパ面、31
……係合ピン、32……凹溝、33……取付けステー、34…
…支持パイプ、35……つば部、36……ボルト・ナット、
37……ブラケット、38……タンクガード、39……連通
管、40……肥料供給口、41……開閉蓋、42……運転座
席、43……ステアリングハンドル、44……運転計器パネ
ル、45……クラッチペダル、46……クラッチペダル及び
操向ペダルの操作孔、47……後部ステップ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】肥料タンクの一側外周に凹溝を設けると共
    に、他側部につば部を設け、 車体に設けた取付けステーを上記肥料タンクの凹溝に嵌
    合させ、上記つば部を車体側に止着してなることを特徴
    とする農作業車における肥料タンク取付け装置。
JP14244688U 1988-10-31 1988-10-31 農作業車における肥料タンク取付け装置 Expired - Lifetime JPH0735539Y2 (ja)

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JPH0263615U JPH0263615U (ja) 1990-05-14
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JPH0263615U (ja) 1990-05-14

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