JPH0735360B2 - ヒドラゾン誘導体およびその製造法 - Google Patents
ヒドラゾン誘導体およびその製造法Info
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- JPH0735360B2 JPH0735360B2 JP22351493A JP22351493A JPH0735360B2 JP H0735360 B2 JPH0735360 B2 JP H0735360B2 JP 22351493 A JP22351493 A JP 22351493A JP 22351493 A JP22351493 A JP 22351493A JP H0735360 B2 JPH0735360 B2 JP H0735360B2
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Description
【0001】本発明は、農薬や医薬、特に新規な水田用
除草剤の有効成分の中間体として有用な次式(I):
除草剤の有効成分の中間体として有用な次式(I):
【0002】
【化6】
【0003】で表される1−メチル−5−ヒドロキシピ
ラゾールの新規な製造法、並びに上記の1−メチル−5
−ヒドロキシピラゾール合成上の中間体で、文献未載の
次式(II):
ラゾールの新規な製造法、並びに上記の1−メチル−5
−ヒドロキシピラゾール合成上の中間体で、文献未載の
次式(II):
【0004】
【化7】
【0005】(式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水
素原子、低級アルキル基または低級アルケニル基を表
す。)で表されるヒドラゾン誘導体、及び、次式(II
I):
素原子、低級アルキル基または低級アルケニル基を表
す。)で表されるヒドラゾン誘導体、及び、次式(II
I):
【0006】
【化8】
【0007】(式中、R1 、R2 は、前記と同じ意味を
表す。但し、R1 とR2 が、同時に水素原子である場合
を除く。)で表されるヒドラジン誘導体、及び、前記式
(II),(III)で表される化合物の製造法に関するもの
である。従来、前記式(I)で表される1−メチル−5
−ヒドロキシピラゾールの製造法としては、例えば、以
下の反応式で示されるような方法が、知られている。
表す。但し、R1 とR2 が、同時に水素原子である場合
を除く。)で表されるヒドラジン誘導体、及び、前記式
(II),(III)で表される化合物の製造法に関するもの
である。従来、前記式(I)で表される1−メチル−5
−ヒドロキシピラゾールの製造法としては、例えば、以
下の反応式で示されるような方法が、知られている。
【0008】
【化9】
【0009】上記方法は下記文献参照。 (1)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第64巻,6641a (2),(3)の方法:ケミカル・アブストラクト(C
hemical Abstract)第68巻,No.
15,68980d (4)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第69巻,No.11,4
3845w (5)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第75巻,No.19,1
18263d まず、(1)の方法では、水加ヒドラジンとアクリロニ
トリルとの付加反応によりβ−シアノエチルヒドラジン
を生成させる。
cal Abstract)第64巻,6641a (2),(3)の方法:ケミカル・アブストラクト(C
hemical Abstract)第68巻,No.
15,68980d (4)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第69巻,No.11,4
3845w (5)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第75巻,No.19,1
18263d まず、(1)の方法では、水加ヒドラジンとアクリロニ
トリルとの付加反応によりβ−シアノエチルヒドラジン
を生成させる。
【0010】次に(2)の方法では、この反応混合物を
濃縮脱水後、エタノールを溶媒とした6当量の硫酸中に
加え環化反応させて3−イミノピラゾリジン硫酸塩を生
成させる。次に(3)の方法において、この3−イミノ
ピラゾリジン硫酸塩を濾過により単離して、さらに水溶
媒中で加水分解し、3−ピラゾリドンを得ている。
濃縮脱水後、エタノールを溶媒とした6当量の硫酸中に
加え環化反応させて3−イミノピラゾリジン硫酸塩を生
成させる。次に(3)の方法において、この3−イミノ
ピラゾリジン硫酸塩を濾過により単離して、さらに水溶
媒中で加水分解し、3−ピラゾリドンを得ている。
【0011】次に(4)の方法において、3−ピラゾリ
ドンをベンゾイル化により1位のイミノ基を保護した
後、メチル化し、1−ベンゾイル−2−メチル−3−ピ
ラゾリドンを得る。さらに1−ベンゾイル−2−メチル
−3−ピラゾリドンを塩化銅の存在下塩酸水溶液中で酸
素酸化し目的とする1−メチル−5−ヒドロキシピラゾ
ールを製造する方法である。
ドンをベンゾイル化により1位のイミノ基を保護した
後、メチル化し、1−ベンゾイル−2−メチル−3−ピ
ラゾリドンを得る。さらに1−ベンゾイル−2−メチル
−3−ピラゾリドンを塩化銅の存在下塩酸水溶液中で酸
素酸化し目的とする1−メチル−5−ヒドロキシピラゾ
ールを製造する方法である。
【0012】前記の従来法では、実用上、次のような種
々の問題点がある。まず、前記(2)の方法におけるβ
−シアノエチルヒドラジンの環化反応において、多量
の硫酸を用いるので残余硫酸の後処理が煩雑になるこ
と。エタノールへ溶解させた硫酸中へのβ−シアノエ
チルヒドラジンの添加は一挙に行い、まもなく激しい発
熱を伴って反応は進行し均一溶液から大量の結晶が瞬時
に析出し、機械攪拌も停止する程であり、溶媒のエタノ
ールが激しく還流するなど操作上、非常に煩雑であるこ
と。この反応後、濾過により3−イミノピラゾリジン
硫酸塩を硫酸のエタノール溶液から分離するものである
が、濾過性が悪く極めて長時間を要すること。
々の問題点がある。まず、前記(2)の方法におけるβ
−シアノエチルヒドラジンの環化反応において、多量
の硫酸を用いるので残余硫酸の後処理が煩雑になるこ
と。エタノールへ溶解させた硫酸中へのβ−シアノエ
チルヒドラジンの添加は一挙に行い、まもなく激しい発
熱を伴って反応は進行し均一溶液から大量の結晶が瞬時
に析出し、機械攪拌も停止する程であり、溶媒のエタノ
ールが激しく還流するなど操作上、非常に煩雑であるこ
と。この反応後、濾過により3−イミノピラゾリジン
硫酸塩を硫酸のエタノール溶液から分離するものである
が、濾過性が悪く極めて長時間を要すること。
【0013】このように前記(2)および(3)の方法
を実施する場合には、操作上種々の困難性がある。また
前記(4)の方法においては、皮膚浸透性のジメチル
硫酸を用いること。メチル化反応において副生物の生
成があり、収率の低下、精製方法の困難なこと。さらに
前記(5)の方法においては、実用上有害な塩化銅を
用いること副生する安息香酸の除去がむずかしいこと
等の工業的製造法としては極めて多岐にわたる問題点を
抱えている。
を実施する場合には、操作上種々の困難性がある。また
前記(4)の方法においては、皮膚浸透性のジメチル
硫酸を用いること。メチル化反応において副生物の生
成があり、収率の低下、精製方法の困難なこと。さらに
前記(5)の方法においては、実用上有害な塩化銅を
用いること副生する安息香酸の除去がむずかしいこと
等の工業的製造法としては極めて多岐にわたる問題点を
抱えている。
【0014】本発明は、前記の合成法における種々の問
題点を解決するものであり、前記式(I)で表される1
−メチル−5−ヒドロキシピラゾールの製造法について
種々検討の結果、以下の(1)〜(3)の反応式で示す
各製造工程を経由する全く新規な方法が最良であること
を見出し、本発明を完成した。
題点を解決するものであり、前記式(I)で表される1
−メチル−5−ヒドロキシピラゾールの製造法について
種々検討の結果、以下の(1)〜(3)の反応式で示す
各製造工程を経由する全く新規な方法が最良であること
を見出し、本発明を完成した。
【0015】
【化10】
【0016】(上記式中、R1 、R2 は前記と同じ意味
を表す。)反応式(1)は、アクリルアミド(IV)でヒ
ドラジンとの付加反応により、式(III)で表されるヒド
ラジン誘導体を得る反応を示す。さらに、化合物(III)
は、反応式(2)に示すように、ホルムアルデヒドとの
脱水縮合反応によって、式(II)で表されるヒドラゾン
誘導体へ容易に導ける。得られたヒドラゾン誘導体(I
I)は、反応式(3)で示すように、塩基を作用させる
ことで、容易に閉環し、酸で中和することで、目的の1
−メチル−5−ヒドロキシピラゾール(I)が好収率で
得られる。
を表す。)反応式(1)は、アクリルアミド(IV)でヒ
ドラジンとの付加反応により、式(III)で表されるヒド
ラジン誘導体を得る反応を示す。さらに、化合物(III)
は、反応式(2)に示すように、ホルムアルデヒドとの
脱水縮合反応によって、式(II)で表されるヒドラゾン
誘導体へ容易に導ける。得られたヒドラゾン誘導体(I
I)は、反応式(3)で示すように、塩基を作用させる
ことで、容易に閉環し、酸で中和することで、目的の1
−メチル−5−ヒドロキシピラゾール(I)が好収率で
得られる。
【0017】本発明の方法によれば、従来法に比べて短
工程で、収率も高く、温和な反応条件で目的とする1−
メチル−5−ヒドロキシピラゾールを得ることができ、
さらに好ましいことには、反応式(1)〜(3)に示さ
れる反応を、中間体(II),(III) を単離することな
く、連続して行うことが可能であるため、操作性の点で
も、はるかに優れた実用性の高い方法である。
工程で、収率も高く、温和な反応条件で目的とする1−
メチル−5−ヒドロキシピラゾールを得ることができ、
さらに好ましいことには、反応式(1)〜(3)に示さ
れる反応を、中間体(II),(III) を単離することな
く、連続して行うことが可能であるため、操作性の点で
も、はるかに優れた実用性の高い方法である。
【0018】また、反応式中のヒドラジン誘導体(II
I), ヒドラゾン誘導体(II)については、わずかに、下
記式(V)で示される化合物1点のみが知られている。
I), ヒドラゾン誘導体(II)については、わずかに、下
記式(V)で示される化合物1点のみが知られている。
【0019】
【化11】 H2NNHCH2CH2CONH2 (V)
【0020】だけで、他の化合物については、全く新規
な化合物である。次に、本発明の詳細について説明す
る。まず、原料であるアクリルアミドとしては、N,N
−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリル
アミド、N,N−ジプロピルアクリルアミド、N,N−
ジイソプロピルアクリルアミド、N,N−ジノルマルブ
チルアクリルアミド、N,N−ジイソブチルアクリルア
ミド、N,N−ジアリルアクリルアミド、N,N−ジセ
カンダリーブチルアクリルアミド、N−エチル−N−イ
ソプロピルアクリルアミド、N−エチル−N−メチルア
クリルアミド、
な化合物である。次に、本発明の詳細について説明す
る。まず、原料であるアクリルアミドとしては、N,N
−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリル
アミド、N,N−ジプロピルアクリルアミド、N,N−
ジイソプロピルアクリルアミド、N,N−ジノルマルブ
チルアクリルアミド、N,N−ジイソブチルアクリルア
ミド、N,N−ジアリルアクリルアミド、N,N−ジセ
カンダリーブチルアクリルアミド、N−エチル−N−イ
ソプロピルアクリルアミド、N−エチル−N−メチルア
クリルアミド、
【0021】N−エチル−N−ターシャリーブチルアク
リルアミド、N−メチル−N−ノルマルブチルアクリル
アミド、N−エチル−N−ノルマルブチルアクリルアミ
ド、N−イソブチルアクリルアミド、N−プロピルアク
リルアミド、N−ターシャリーブチルアクリルアミド、
N−ターシャリーアミルアクリルアミド、N−セカンダ
リーブチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリル
アミド、N−エチルアクリルアミド、N−アクリロイル
ピペリジン、N−アクリロイルピロリジンなどが使用可
能であるが、
リルアミド、N−メチル−N−ノルマルブチルアクリル
アミド、N−エチル−N−ノルマルブチルアクリルアミ
ド、N−イソブチルアクリルアミド、N−プロピルアク
リルアミド、N−ターシャリーブチルアクリルアミド、
N−ターシャリーアミルアクリルアミド、N−セカンダ
リーブチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリル
アミド、N−エチルアクリルアミド、N−アクリロイル
ピペリジン、N−アクリロイルピロリジンなどが使用可
能であるが、
【0022】反応性、操作性、安定性などの点から、
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルア
クリルアミド、N−ターシャリブチルアクリルアミド、
N−ターシャリーアミルアクリルアミド、N−セカンダ
リーブチルアクリルアミドなどが特に好ましい結果を与
える。まず、反応式(1)で示される反応は、水加ヒド
ラジンに、原料のアクリルアミド(IV)を添加、攪拌す
るだけで、目的とするヒドラジン誘導体(III)が得られ
る。この際、ヒドラジンを大過剰に用いると、反応条件
によっては、副反応が起こり、下記式(VI)で示される
ピラゾリドンが生成しやすくなるため、アクリルアミド
(IV)
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルア
クリルアミド、N−ターシャリブチルアクリルアミド、
N−ターシャリーアミルアクリルアミド、N−セカンダ
リーブチルアクリルアミドなどが特に好ましい結果を与
える。まず、反応式(1)で示される反応は、水加ヒド
ラジンに、原料のアクリルアミド(IV)を添加、攪拌す
るだけで、目的とするヒドラジン誘導体(III)が得られ
る。この際、ヒドラジンを大過剰に用いると、反応条件
によっては、副反応が起こり、下記式(VI)で示される
ピラゾリドンが生成しやすくなるため、アクリルアミド
(IV)
【0023】
【化12】
【0024】に対するヒドラジンのモル比は、1.0〜
2.0、特に1.0〜1.5が好ましい。反応に用いる
溶媒としては、直接反応に関与する溶媒以外は、種々の
溶媒を用いることが可能であるが、原料のアクリルアミ
ド(IV)、ヒドラジン及び生成物のヒドラジン誘導体
(III)が、いずれも溶解する溶媒が、操作上好ましい。
具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類等が優れており、特
に、操作性などの点からメタノール、エタノールなどが
好ましい。
2.0、特に1.0〜1.5が好ましい。反応に用いる
溶媒としては、直接反応に関与する溶媒以外は、種々の
溶媒を用いることが可能であるが、原料のアクリルアミ
ド(IV)、ヒドラジン及び生成物のヒドラジン誘導体
(III)が、いずれも溶解する溶媒が、操作上好ましい。
具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類等が優れており、特
に、操作性などの点からメタノール、エタノールなどが
好ましい。
【0025】反応温度は、通常−50℃から、溶媒の還
流温度までの範囲で可能であり、一般には、−20℃か
ら還流温度で反応させることが、望ましいが、使用する
アミドによっては、加熱により前記式(VI)で表される
ピラゾリドンが生成する場合がある。このような場合に
は、反応温度は50℃以下におさえることが望ましい。
また、反応時間は、用いるアミド、反応温度によって異
なるが、一般に3時間から20時間で反応は終了する。
また、アミドでは、ジ置換アミドのほうがモノ置換アミ
ドよりも、置換アルキル基は、分枝の少ないもののほう
が反応が速い。
流温度までの範囲で可能であり、一般には、−20℃か
ら還流温度で反応させることが、望ましいが、使用する
アミドによっては、加熱により前記式(VI)で表される
ピラゾリドンが生成する場合がある。このような場合に
は、反応温度は50℃以下におさえることが望ましい。
また、反応時間は、用いるアミド、反応温度によって異
なるが、一般に3時間から20時間で反応は終了する。
また、アミドでは、ジ置換アミドのほうがモノ置換アミ
ドよりも、置換アルキル基は、分枝の少ないもののほう
が反応が速い。
【0026】このようにして得られたヒドラジン誘導体
(III)は、蒸留によって精製可能であるが、前述のよう
に不安定なアミドの場合には、反応式(2)で示した工
程まで連続して行いヒドラゾン誘導体としたほうが、よ
り高い安定性が得られる場合があり、操作的には好まし
い。次に、反応式(2)で示される反応であるが、ここ
で用いるホルムアルデヒドとは、パラホルムアルデヒ
ド、ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)、トリオキ
サンを意味するもので、これらは、いずれもそのまま使
用することができる。このヒドラジン誘導体(III)とホ
ルムアルデヒドとの脱水縮合反応は、水、アルコール類
等の溶媒を用いて室温付近で両者が混合すると、発熱を
伴って反応が進行し、そのまま攪拌を続けることによっ
て反応は完結する。反応温度は、特に限定はされず、−
50℃から用いる溶媒の沸点の範囲で可能であるが、副
反応を抑制しつつ、反応を速く完結させる意味あいか
ら、室温〜50℃の範囲が特に望ましい。反応時間は、
一般に、0.5〜3時間の範囲で完結する。
(III)は、蒸留によって精製可能であるが、前述のよう
に不安定なアミドの場合には、反応式(2)で示した工
程まで連続して行いヒドラゾン誘導体としたほうが、よ
り高い安定性が得られる場合があり、操作的には好まし
い。次に、反応式(2)で示される反応であるが、ここ
で用いるホルムアルデヒドとは、パラホルムアルデヒ
ド、ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)、トリオキ
サンを意味するもので、これらは、いずれもそのまま使
用することができる。このヒドラジン誘導体(III)とホ
ルムアルデヒドとの脱水縮合反応は、水、アルコール類
等の溶媒を用いて室温付近で両者が混合すると、発熱を
伴って反応が進行し、そのまま攪拌を続けることによっ
て反応は完結する。反応温度は、特に限定はされず、−
50℃から用いる溶媒の沸点の範囲で可能であるが、副
反応を抑制しつつ、反応を速く完結させる意味あいか
ら、室温〜50℃の範囲が特に望ましい。反応時間は、
一般に、0.5〜3時間の範囲で完結する。
【0027】この反応により得られたヒドラゾン誘導体
(II)は、反応後、溶媒や生成した水を減圧下留去した
のち、減圧蒸留によって精製することも可能であるが、
溶媒を適当に選ぶことにより、そのまま、反応式(3)
で示される最終工程に供することも可能である。さら
に、最終の反応式(3)で示される工程であるが、前記
式(2)で示される反応で得られたヒドラゾン誘導体
(II)を、溶媒に溶解後、塩基を添加し加熱攪拌するこ
とにより容易に目的とする1−メチル−5−ヒドロキシ
ピラゾール(I)が高収率で得られる。
(II)は、反応後、溶媒や生成した水を減圧下留去した
のち、減圧蒸留によって精製することも可能であるが、
溶媒を適当に選ぶことにより、そのまま、反応式(3)
で示される最終工程に供することも可能である。さら
に、最終の反応式(3)で示される工程であるが、前記
式(2)で示される反応で得られたヒドラゾン誘導体
(II)を、溶媒に溶解後、塩基を添加し加熱攪拌するこ
とにより容易に目的とする1−メチル−5−ヒドロキシ
ピラゾール(I)が高収率で得られる。
【0028】塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等に代表される水酸化物類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等に代表される炭酸塩類又は重炭酸塩類、リチウム、ナ
トリウムに代表されるアルカリ金属類、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムターシャリ
ーブトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等に代
表されるアルコキシド類、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム等に代表される水素化物類、
カリウム等に代表される水酸化物類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等に代表される炭酸塩類又は重炭酸塩類、リチウム、ナ
トリウムに代表されるアルカリ金属類、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムターシャリ
ーブトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等に代
表されるアルコキシド類、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム等に代表される水素化物類、
【0029】ノルマルブチルリチウムに代表される有機
金属化合物類、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カ
リウムアミド等に代表されるアマイド類等の無機塩基
類、さらには、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、1,5−ジアザビシクロ(4,
3,0)−5−ノネン(DBN)、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)−7−ウンデセン(DBU)、ピリ
ジン、アミノピリジン、ピコリン等有機アミン類が挙げ
られる。
金属化合物類、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カ
リウムアミド等に代表されるアマイド類等の無機塩基
類、さらには、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、1,5−ジアザビシクロ(4,
3,0)−5−ノネン(DBN)、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)−7−ウンデセン(DBU)、ピリ
ジン、アミノピリジン、ピコリン等有機アミン類が挙げ
られる。
【0030】これらの中で、特に優れたものは、水酸化
物類、アルコキシド類、水素化物類、有機金属化合物類
等である。溶媒としては、直接反応に関与するものでな
ければ種々の溶媒類を使用し得る。特には、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルア
ルコール等に代表される低級アルコール類が好ましく、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類も使
用できる。
物類、アルコキシド類、水素化物類、有機金属化合物類
等である。溶媒としては、直接反応に関与するものでな
ければ種々の溶媒類を使用し得る。特には、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルア
ルコール等に代表される低級アルコール類が好ましく、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類も使
用できる。
【0031】反応温度は、室温付近でも反応は開始する
が、通常50℃から溶媒の沸点が好ましい。又、反応時
間は、反応温度との相関になるが、100℃付近で行っ
た場合は、2〜5時間で反応は完結する。上記の様な方
法で得られる1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールア
ルカリ塩は、当量の酸で中和すると、1−メチル−5−
ヒドロキシピラゾールが得られ濃縮後エタノール抽出す
ることにより無機塩から分離できる。1−メチル−5−
ヒドロキシピラゾールは、そのまま蒸留精製することも
可能であり、また、もう1当量の無機酸を加え無機酸塩
として、エタノール−水から再結晶精製することもでき
る。
が、通常50℃から溶媒の沸点が好ましい。又、反応時
間は、反応温度との相関になるが、100℃付近で行っ
た場合は、2〜5時間で反応は完結する。上記の様な方
法で得られる1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールア
ルカリ塩は、当量の酸で中和すると、1−メチル−5−
ヒドロキシピラゾールが得られ濃縮後エタノール抽出す
ることにより無機塩から分離できる。1−メチル−5−
ヒドロキシピラゾールは、そのまま蒸留精製することも
可能であり、また、もう1当量の無機酸を加え無機酸塩
として、エタノール−水から再結晶精製することもでき
る。
【0032】本発明は、工業的実施において操作性が容
易であり、かつ安価な資材のみを用いて目的の1−メチ
ル−5−ヒドロキシピラゾールを好収率で得ることので
きる実用性の高い新規な製造方法である。次に、本発明
の実施例を具体的に挙げて説明するが、本発明はこれら
のみに限定されるものではない。
易であり、かつ安価な資材のみを用いて目的の1−メチ
ル−5−ヒドロキシピラゾールを好収率で得ることので
きる実用性の高い新規な製造方法である。次に、本発明
の実施例を具体的に挙げて説明するが、本発明はこれら
のみに限定されるものではない。
【0033】
【実施例】〔実施例1〕
【0034】
【化13】
【0035】80%水加ヒドラジン12.5g(0.2
モル)のメタノール100ml溶液に、N−ターシャリ
ーブチルアクリルアミド25.4g(0.2モル)を、
室温で、攪拌しながら加えた。その後、加熱し、メタノ
ールの還流温度で4時間反応させた。反応液を冷却後、
溶媒と水を減圧にて留去したのち、減圧蒸留を行うこと
により、0.08mmHgで沸点110〜112℃の目
的物であるヒドラジン誘導体が23.2g得られた。
モル)のメタノール100ml溶液に、N−ターシャリ
ーブチルアクリルアミド25.4g(0.2モル)を、
室温で、攪拌しながら加えた。その後、加熱し、メタノ
ールの還流温度で4時間反応させた。反応液を冷却後、
溶媒と水を減圧にて留去したのち、減圧蒸留を行うこと
により、0.08mmHgで沸点110〜112℃の目
的物であるヒドラジン誘導体が23.2g得られた。
【0036】収率:73.0%1 H−NMR(δ,ppm CDCl3 );1.33
(9H,s,C(CH 3 ) 3 ),2.32(2H,t,
J=6Hz,−CH 2 CO−),3.02(2H,t,
J=6Hz,−NH−CH 2 −),3.29(3H,b
road s,H 2NNH−),6.40(1H,br
oad s,−CONH−)
(9H,s,C(CH 3 ) 3 ),2.32(2H,t,
J=6Hz,−CH 2 CO−),3.02(2H,t,
J=6Hz,−NH−CH 2 −),3.29(3H,b
road s,H 2NNH−),6.40(1H,br
oad s,−CONH−)
【0037】〔実施例2〜8〕実施例1に於て、N−タ
ーシャリーブチルアクリルアミドを他のアクリルアミド
に代え、さらに、反応温度、反応時間をそれぞれに選
び、反応スケールを4分の1にした他は、全く同様にし
て種々の反応を行った。その結果をまとめて、表1に示
す。
ーシャリーブチルアクリルアミドを他のアクリルアミド
に代え、さらに、反応温度、反応時間をそれぞれに選
び、反応スケールを4分の1にした他は、全く同様にし
て種々の反応を行った。その結果をまとめて、表1に示
す。
【0038】
【化14】
【0039】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── 実施例 R1 R2 反応温度 反応時間 収率* 物 性 (℃) (hrs) (%) b.p.(℃/mmHg) ─────────────────────────────────── 2 CH3 CH3 20 5 60 135〜136/2.0 3 C2H5 C2H5 25 5 88 105〜107/0.06 4 C3H7 C3H7 50 3 61 131〜132/0.55 5 CH(CH3)2 CH(CH3)2 20 20 93 104〜106/0.07 6 CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 40 5 65 136〜137/0.3 7 H C(CH3)2C2H5 還流 10 92 112〜116/0.06 8 H CH(CH3)C2H5 50 5 76 134〜137/0.09 ─────────────────────────────────── *反応終了液のガスクロマトグラフィー面積百分率
【0040】〔実施例9〕
【0041】
【化15】
【0042】β−N,N−ジメチルカルバモイルエチル
ヒドラジン13.1g(0.1モル)のメタノール50
ml溶液に、パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モ
ル)を、室温にて添加した。その後、反応温度を50℃
に、30分間保ち、反応を終了した。反応液から、メタ
ノールと生成した水を減圧にて除去した後、減圧蒸留を
することにより、0.2mmHgで沸点126〜127
℃の目的物であるヒドラゾン誘導体が10.1g得られ
た。
ヒドラジン13.1g(0.1モル)のメタノール50
ml溶液に、パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モ
ル)を、室温にて添加した。その後、反応温度を50℃
に、30分間保ち、反応を終了した。反応液から、メタ
ノールと生成した水を減圧にて除去した後、減圧蒸留を
することにより、0.2mmHgで沸点126〜127
℃の目的物であるヒドラゾン誘導体が10.1g得られ
た。
【0043】収率:71.0%1 H−NMR(δ,ppm CDCl3 ):2.53
(2H,t,J=6Hz,CH 2 −CO−),2.90
(3H,s,CH 3 ),2.96(3H,s,C
H 3 ),3.41(2H,broad doublet
t,NH−CH 2 −),5.90(1H,broa
d,−NH−),6.03(1H,d,J=12Hz,
H−CH=N−),6.58(1H,d,J=12H
z,H−CH=N−)
(2H,t,J=6Hz,CH 2 −CO−),2.90
(3H,s,CH 3 ),2.96(3H,s,C
H 3 ),3.41(2H,broad doublet
t,NH−CH 2 −),5.90(1H,broa
d,−NH−),6.03(1H,d,J=12Hz,
H−CH=N−),6.58(1H,d,J=12H
z,H−CH=N−)
【0044】〔実施例10〜13〕実施例9に於て、原
料のヒドラジン誘導体を、他の種々のものに代えた他
は、全く同様にして種々の反応を行った。その結果をま
とめて、表2に示す。
料のヒドラジン誘導体を、他の種々のものに代えた他
は、全く同様にして種々の反応を行った。その結果をま
とめて、表2に示す。
【0045】
【化16】
【0046】
【表2】 表 2 ─────────────────────────────────── 実施例 R1 R2 収率* (%) 物性 b.p.(℃/mmHg) ─────────────────────────────────── 10 H -C(CH3)3 95 113/0.25 11 H -CH(CH3)C2H5 72 134〜135 /0.3 12 C2H5 C2H5 85 101〜102 /0.16 13 CH(CH3)2 CH(CH3)2 91 106〜108 /0.11 ─────────────────────────────────── *単離収率
【0047】〔実施例14〕
【0048】
【化17】
【0049】ヒドラジン−水和物5.0g(0.1モ
ル)を、メタノール50mlに溶解した液に、N−ター
シャリーブチルアクリルアミド12.7g(0.1モ
ル)を加え、その後、還流温度まで加熱し、そのまま5
時間反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却し、
パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モル)を加え、
50℃で30分間反応させ、続いて減圧にて溶媒を留去
した。さらに、残渣を減圧蒸留することにより、目的物
のヒドラゾン誘導体11.2gを得た。(収率66%)
ル)を、メタノール50mlに溶解した液に、N−ター
シャリーブチルアクリルアミド12.7g(0.1モ
ル)を加え、その後、還流温度まで加熱し、そのまま5
時間反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却し、
パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モル)を加え、
50℃で30分間反応させ、続いて減圧にて溶媒を留去
した。さらに、残渣を減圧蒸留することにより、目的物
のヒドラゾン誘導体11.2gを得た。(収率66%)
【0050】〔実施例15〜19〕実施例14に於い
て、用いたアクリルアミドを他の化合物に代え、ヒドラ
ジンとの反応温度、反応時間をそれぞれ選ぶこと以外
は、全く同様の操作を行って、種々のヒドラゾン誘導体
を得た。その結果を表3に示す。
て、用いたアクリルアミドを他の化合物に代え、ヒドラ
ジンとの反応温度、反応時間をそれぞれ選ぶこと以外
は、全く同様の操作を行って、種々のヒドラゾン誘導体
を得た。その結果を表3に示す。
【0051】
【化18】
【0052】
【表3】 表 3 ─────────────────────────────────── *1 *2 (II) 実施例 R1 R2 反応温度 反応時間 収率 物 性 (℃) (hrs) (%) b.p.(℃/mmHg) ─────────────────────────────────── 15 CH3 CH3 15 6 54 *3 16 C2H5 C2H5 25 5 76 *4 17 C3H7 C3H7 50 3 51 116〜117 /0.1 18 H C(CH3)2C2H5 70 10 65 112〜116 /0.06 19 CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 50 3 68 121〜123 /0.3 ─────────────────────────────────── *1 :アクリルアミドとヒドラジンとの反応温度 *2 :アクリルアミドとヒドラジンとの反応時間 *3 :実施例9参照 *4 :実施例12参照
【0053】〔実施例20〕
【0054】
【化19】
【0055】実施例1の方法で得たβ−N−ターシャリ
ーブチルカルバモイルエチルヒドラジン4.77g
(0.03モル)を、メタノール20mlに溶解し、パ
ラホルムアルデヒド0.9g(0.03モル)を添加し
たのちに、50℃で1時間反応させた。反応終了後、反
応混合物からメタノールと水を減圧して留去し、残渣を
イソプロパノール15mlに溶解したのちに、85%水
酸化カリウム3.96g(0.06モル)を加え、還流
温度で4時間反応させた。反応終了後、反応混合物から
溶媒を留去したのちに、濃塩酸を加えてpH<1とし、
減圧下で溶媒を留去し乾固させた。得られた固体にエタ
ノールを加え、可溶部分を無機塩類と分離し、エタノー
ルを減圧下に留去、乾固させることにより、目的の1−
メチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩として2.
70g得た。(収率67%)
ーブチルカルバモイルエチルヒドラジン4.77g
(0.03モル)を、メタノール20mlに溶解し、パ
ラホルムアルデヒド0.9g(0.03モル)を添加し
たのちに、50℃で1時間反応させた。反応終了後、反
応混合物からメタノールと水を減圧して留去し、残渣を
イソプロパノール15mlに溶解したのちに、85%水
酸化カリウム3.96g(0.06モル)を加え、還流
温度で4時間反応させた。反応終了後、反応混合物から
溶媒を留去したのちに、濃塩酸を加えてpH<1とし、
減圧下で溶媒を留去し乾固させた。得られた固体にエタ
ノールを加え、可溶部分を無機塩類と分離し、エタノー
ルを減圧下に留去、乾固させることにより、目的の1−
メチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩として2.
70g得た。(収率67%)
【0056】〔実施例21〕
【0057】
【化20】
【0058】イソプロピルアルコール20ml中に、ホ
ルムアルデヒド−β−N,N−ジエチルカルバモイルエ
チルヒドラゾン8.55g(0.05モル)を溶解し、
続いて、水酸化カリウム(85%品)4.95g(0.
075モル)を加え、還流温度で4時間反応させた。反
応終了後、実施例20と全く同様の後処理を行って、目
的の1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールの塩酸塩を
4.30g得た。(収率64%)
ルムアルデヒド−β−N,N−ジエチルカルバモイルエ
チルヒドラゾン8.55g(0.05モル)を溶解し、
続いて、水酸化カリウム(85%品)4.95g(0.
075モル)を加え、還流温度で4時間反応させた。反
応終了後、実施例20と全く同様の後処理を行って、目
的の1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールの塩酸塩を
4.30g得た。(収率64%)
【0059】〔実施例22〜31〕実施例21と同様の
反応を、対応するヒドラゾン誘導体、塩基、溶媒、反応
温度、反応時間を適当に選び、種々行った。その結果を
表4にまとめて示す。
反応を、対応するヒドラゾン誘導体、塩基、溶媒、反応
温度、反応時間を適当に選び、種々行った。その結果を
表4にまとめて示す。
【0060】
【化21】
【0061】
【表4】 表 4 ─────────────────────────────────── 実施例 R1 R2 塩基 モル数 溶 媒 反応 反応 (I)収率 (対(II)) 温度 時間 (℃) (hrs) (%) ──────────────────────────── ── ─── 22 CH3 CH3 NaOH 1.3 CH3OH 65 5 53 23 CH3 CH3 NaOH 1.3 C2H5OH 80 4 68 24 CH3 CH3 NaOH 1.3 i-C3H7OH 85 4 60 25 CH3 CH3 KOH 2.0 i-C3H7OH 75 5 77 26 CH3 CH3 KOH 1.3 C2H5OH 80 4 64 27 CH3 CH3 NaOC2H5 1.3 C2H5OH 80 4 72 28 CH3 CH3 NaH 1.3 CH3CN 80 5 65 29 H C(CH3)2C2H5 KOH 2.0 i-C3H7OH 85 5 60 30 H C(CH3)3 KOH 1.3 C2H5OH 80 5 65 31 C2H5 C2H5 NaOC2H5 1.3 C2H5OH 80 4 61 ───────────────────────────────────
【0062】〔実施例32〕
【0063】
【化22】
【0064】ヒドラジン−水和物5.0g(0.1モ
ル)をメタノール50mlに溶解したのち、N−ターシ
ャリーブチルアクリルアミド12.7g(0.1モル)
を、反応温度を10℃以下に保ちながら加えた。均一溶
解後、加熱して、還流温度で5時間反応させ、続いて放
冷後、反応混合物を減圧にて濃縮し約半量として、未反
応のヒドラジンを除去した。その後、メタノール20m
lを加え、パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モ
ル)を室温にて加え、50℃で1時間反応させた。
ル)をメタノール50mlに溶解したのち、N−ターシ
ャリーブチルアクリルアミド12.7g(0.1モル)
を、反応温度を10℃以下に保ちながら加えた。均一溶
解後、加熱して、還流温度で5時間反応させ、続いて放
冷後、反応混合物を減圧にて濃縮し約半量として、未反
応のヒドラジンを除去した。その後、メタノール20m
lを加え、パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モ
ル)を室温にて加え、50℃で1時間反応させた。
【0065】反応混合物から溶媒と生成した水を減圧で
留去したのち、残渣にイソプロパノール20mlを加
え、均一にした後、水酸化カリウム(85%品)13.
2g(0.2モル)を加え、還流下に5時間反応させ
た。反応終了後、反応混合物から溶媒を留去した後、実
施例20と全く同様の後処理を行うことにより、目的の
1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩として
6.86gを得た。 (収率51%)
留去したのち、残渣にイソプロパノール20mlを加
え、均一にした後、水酸化カリウム(85%品)13.
2g(0.2モル)を加え、還流下に5時間反応させ
た。反応終了後、反応混合物から溶媒を留去した後、実
施例20と全く同様の後処理を行うことにより、目的の
1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩として
6.86gを得た。 (収率51%)
【0066】〔実施例33〜37〕実施例32に於て、
原料のアクリルアミドを他のものに代え、第一段目のヒ
ドラジンの付加反応に於て、反応温度、反応時間を適当
に選ぶことを除いては、全く同様の操作を行い、目的の
1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールを得た。その結
果を、表5にまとめて示す。
原料のアクリルアミドを他のものに代え、第一段目のヒ
ドラジンの付加反応に於て、反応温度、反応時間を適当
に選ぶことを除いては、全く同様の操作を行い、目的の
1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールを得た。その結
果を、表5にまとめて示す。
【0067】
【化23】
【0068】
【表5】 表 5 ─────────────────────────────────── *1 *2 実施例 R1 R2 反応温度 反応時間 (I)収率 (℃) (hrs) (%) ─────────────────────────────────── 33 CH3 CH3 20 5 32 34 H CH(CH3)2 70 3 35 35 C2H5 C2H5 30 5 28 36 C3H7 C3H7 50 3 21 37 H C(CH3)2C2H5 還流 10 12 ─────────────────────────────────── *1:アクリルアミドとヒドラジンとの付加反応におけ
る反応温度 *2:アクリルアミドとヒドラジンとの付加反応におけ
る反応時間
る反応温度 *2:アクリルアミドとヒドラジンとの付加反応におけ
る反応時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 CHEMICAL ABSTRACTS vol.61 9915E CHEMICAL ABSTRACTS vol.57 8444I CHEMICAL ABSTRACTS vol.58 11304E CHEMICAL ABSTRACTS vol.57 3434G CHEMICAL ABSTRACTS vol.67 21425R
Claims (3)
- 【請求項1】 次式(II): 【化1】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
るヒドラゾン誘導体。 - 【請求項2】 次式 (III): 【化2】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
るヒドラジン誘導体と、ホルムアルデヒドとを反応させ
ることを特徴とする次式(II): 【化3】 (式中、R1 、R2 は前記と同じ意味を表す。)で表さ
れるヒドラゾン誘導体の製造法。 - 【請求項3】 次式(IV): 【化4】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
るアクリルアミドとヒドラジンとを付加反応させたの
ち、続いて、この反応液にホルムアルデヒドを加え、脱
水縮合反応までを連続的操作により行うことを特徴とす
る次式(II): 【化5】 (式中、R1 、R2 は、前記と同じ意味を表す。)で表
されるヒドラゾン誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22351493A JPH0735360B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | ヒドラゾン誘導体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22351493A JPH0735360B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | ヒドラゾン誘導体およびその製造法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60111194A Division JPH0688977B2 (ja) | 1985-05-23 | 1985-05-23 | 1−メチル−5−ヒドロキシピラゾ−ルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157443A JPH06157443A (ja) | 1994-06-03 |
JPH0735360B2 true JPH0735360B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=16799338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22351493A Expired - Lifetime JPH0735360B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | ヒドラゾン誘導体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735360B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP22351493A patent/JPH0735360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (6)
Title |
---|
CHEMICALABSTRACTSvol.573434G |
CHEMICALABSTRACTSvol.578444I |
CHEMICALABSTRACTSvol.5811304E |
CHEMICALABSTRACTSvol.619915E |
CHEMICALABSTRACTSvol.6721425R |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06157443A (ja) | 1994-06-03 |
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