JPH06157443A - ヒドラゾン誘導体およびその製造法 - Google Patents

ヒドラゾン誘導体およびその製造法

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JPH06157443A
JPH06157443A JP22351493A JP22351493A JPH06157443A JP H06157443 A JPH06157443 A JP H06157443A JP 22351493 A JP22351493 A JP 22351493A JP 22351493 A JP22351493 A JP 22351493A JP H06157443 A JPH06157443 A JP H06157443A
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acrylamide
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次式(II): 【化1】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
るヒドラゾン誘導体。 【効果】 本発明化合物は農薬や医薬、特に新規な水田
用除草剤の中間体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、農薬や医薬、特に新規な水田用
除草剤の有効成分の中間体として有用な次式(I):
【0002】
【化6】
【0003】で表される1−メチル−5−ヒドロキシピ
ラゾールの新規な製造法、並びに上記の1−メチル−5
−ヒドロキシピラゾール合成上の中間体で、文献未載の
次式(II):
【0004】
【化7】
【0005】(式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水
素原子、低級アルキル基または低級アルケニル基を表
す。)で表されるヒドラゾン誘導体、及び、次式(II
I):
【0006】
【化8】
【0007】(式中、R1 、R2 は、前記と同じ意味を
表す。但し、R1 とR2 が、同時に水素原子である場合
を除く。)で表されるヒドラジン誘導体、及び、前記式
(II),(III)で表される化合物の製造法に関するもの
である。従来、前記式(I)で表される1−メチル−5
−ヒドロキシピラゾールの製造法としては、例えば、以
下の反応式で示されるような方法が、知られている。
【0008】
【化9】
【0009】上記方法は下記文献参照。 (1)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第64巻,6641a (2),(3)の方法:ケミカル・アブストラクト(C
hemical Abstract)第68巻,No.
15,68980d (4)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第69巻,No.11,4
3845w (5)の方法:ケミカル・アブストラクト(Chemi
cal Abstract)第75巻,No.19,1
18263d まず、(1)の方法では、水加ヒドラジンとアクリロニ
トリルとの付加反応によりβ−シアノエチルヒドラジン
を生成させる。
【0010】次に(2)の方法では、この反応混合物を
濃縮脱水後、エタノールを溶媒とした6当量の硫酸中に
加え環化反応させて3−イミノピラゾリジン硫酸塩を生
成させる。次に(3)の方法において、この3−イミノ
ピラゾリジン硫酸塩を濾過により単離して、さらに水溶
媒中で加水分解し、3−ピラゾリドンを得ている。
【0011】次に(4)の方法において、3−ピラゾリ
ドンをベンゾイル化により1位のイミノ基を保護した
後、メチル化し、1−ベンゾイル−2−メチル−3−ピ
ラゾリドンを得る。さらに1−ベンゾイル−2−メチル
−3−ピラゾリドンを塩化銅の存在下塩酸水溶液中で酸
素酸化し目的とする1−メチル−5−ヒドロキシピラゾ
ールを製造する方法である。
【0012】前記の従来法では、実用上、次のような種
々の問題点がある。まず、前記(2)の方法におけるβ
−シアノエチルヒドラジンの環化反応において、多量
の硫酸を用いるので残余硫酸の後処理が煩雑になるこ
と。エタノールへ溶解させた硫酸中へのβ−シアノエ
チルヒドラジンの添加は一挙に行い、まもなく激しい発
熱を伴って反応は進行し均一溶液から大量の結晶が瞬時
に析出し、機械攪拌も停止する程であり、溶媒のエタノ
ールが激しく還流するなど操作上、非常に煩雑であるこ
と。この反応後、濾過により3−イミノピラゾリジン
硫酸塩を硫酸のエタノール溶液から分離するものである
が、濾過性が悪く極めて長時間を要すること。
【0013】このように前記(2)および(3)の方法
を実施する場合には、操作上種々の困難性がある。また
前記(4)の方法においては、皮膚浸透性のジメチル
硫酸を用いること。メチル化反応において副生物の生
成があり、収率の低下、精製方法の困難なこと。さらに
前記(5)の方法においては、実用上有害な塩化銅を
用いること副生する安息香酸の除去がむずかしいこと
等の工業的製造法としては極めて多岐にわたる問題点を
抱えている。
【0014】本発明は、前記の合成法における種々の問
題点を解決するものであり、前記式(I)で表される1
−メチル−5−ヒドロキシピラゾールの製造法について
種々検討の結果、以下の(1)〜(3)の反応式で示す
各製造工程を経由する全く新規な方法が最良であること
を見出し、本発明を完成した。
【0015】
【化10】
【0016】(上記式中、R1 、R2 は前記と同じ意味
を表す。)反応式(1)は、アクリルアミド(IV)でヒ
ドラジンとの付加反応により、式(III)で表されるヒド
ラジン誘導体を得る反応を示す。さらに、化合物(III)
は、反応式(2)に示すように、ホルムアルデヒドとの
脱水縮合反応によって、式(II)で表されるヒドラゾン
誘導体へ容易に導ける。得られたヒドラゾン誘導体(I
I)は、反応式(3)で示すように、塩基を作用させる
ことで、容易に閉環し、酸で中和することで、目的の1
−メチル−5−ヒドロキシピラゾール(I)が好収率で
得られる。
【0017】本発明の方法によれば、従来法に比べて短
工程で、収率も高く、温和な反応条件で目的とする1−
メチル−5−ヒドロキシピラゾールを得ることができ、
さらに好ましいことには、反応式(1)〜(3)に示さ
れる反応を、中間体(II),(III) を単離することな
く、連続して行うことが可能であるため、操作性の点で
も、はるかに優れた実用性の高い方法である。
【0018】また、反応式中のヒドラジン誘導体(II
I), ヒドラゾン誘導体(II)については、わずかに、下
記式(V)で示される化合物1点のみが知られている。
【0019】
【化11】
【0020】だけで、他の化合物については、全く新規
な化合物である。次に、本発明の詳細について説明す
る。まず、原料であるアクリルアミドとしては、N,N
−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリル
アミド、N,N−ジプロピルアクリルアミド、N,N−
ジイソプロピルアクリルアミド、N,N−ジノルマルブ
チルアクリルアミド、N,N−ジイソブチルアクリルア
ミド、N,N−ジアリルアクリルアミド、N,N−ジセ
カンダリーブチルアクリルアミド、N−エチル−N−イ
ソプロピルアクリルアミド、N−エチル−N−メチルア
クリルアミド、
【0021】N−エチル−N−ターシャリーブチルアク
リルアミド、N−メチル−N−ノルマルブチルアクリル
アミド、N−エチル−N−ノルマルブチルアクリルアミ
ド、N−イソブチルアクリルアミド、N−プロピルアク
リルアミド、N−ターシャリーブチルアクリルアミド、
N−ターシャリーアミルアクリルアミド、N−セカンダ
リーブチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリル
アミド、N−エチルアクリルアミド、N−アクリロイル
ピペリジン、N−アクリロイルピロリジンなどが使用可
能であるが、
【0022】反応性、操作性、安定性などの点から、
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルア
クリルアミド、N−ターシャリブチルアクリルアミド、
N−ターシャリーアミルアクリルアミド、N−セカンダ
リーブチルアクリルアミドなどが特に好ましい結果を与
える。まず、反応式(1)で示される反応は、水加ヒド
ラジンに、原料のアクリルアミド(IV)を添加、攪拌す
るだけで、目的とするヒドラジン誘導体(III)が得られ
る。この際、ヒドラジンを大過剰に用いると、反応条件
によっては、副反応が起こり、下記式(VI)で示される
ピラゾリドンが生成しやすくなるため、アクリルアミド
(IV)
【0023】
【化12】
【0024】に対するヒドラジンのモル比は、1.0〜
2.0、特に1.0〜1.5が好ましい。反応に用いる
溶媒としては、直接反応に関与する溶媒以外は、種々の
溶媒を用いることが可能であるが、原料のアクリルアミ
ド(IV)、ヒドラジン及び生成物のヒドラジン誘導体
(III)が、いずれも溶解する溶媒が、操作上好ましい。
具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類等が優れており、特
に、操作性などの点からメタノール、エタノールなどが
好ましい。
【0025】反応温度は、通常−50℃から、溶媒の還
流温度までの範囲で可能であり、一般には、−20℃か
ら還流温度で反応させることが、望ましいが、使用する
アミドによっては、加熱により前記式(VI)で表される
ピラゾリドンが生成する場合がある。このような場合に
は、反応温度は50℃以下におさえることが望ましい。
また、反応時間は、用いるアミド、反応温度によって異
なるが、一般に3時間から20時間で反応は終了する。
また、アミドでは、ジ置換アミドのほうがモノ置換アミ
ドよりも、置換アルキル基は、分枝の少ないもののほう
が反応が速い。
【0026】このようにして得られたヒドラジン誘導体
(III)は、蒸留によって精製可能であるが、前述のよう
に不安定なアミドの場合には、反応式(2)で示した工
程まで連続して行いヒドラゾン誘導体としたほうが、よ
り高い安定性が得られる場合があり、操作的には好まし
い。次に、反応式(2)で示される反応であるが、ここ
で用いるホルムアルデヒドとは、パラホルムアルデヒ
ド、ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)、トリオキ
サンを意味するもので、これらは、いずれもそのまま使
用することができる。このヒドラジン誘導体(III)とホ
ルムアルデヒドとの脱水縮合反応は、水、アルコール類
等の溶媒を用いて室温付近で両者が混合すると、発熱を
伴って反応が進行し、そのまま攪拌を続けることによっ
て反応は完結する。反応温度は、特に限定はされず、−
50℃から用いる溶媒の沸点の範囲で可能であるが、副
反応を抑制しつつ、反応を速く完結させる意味あいか
ら、室温〜50℃の範囲が特に望ましい。反応時間は、
一般に、0.5〜3時間の範囲で完結する。
【0027】この反応により得られたヒドラゾン誘導体
(II)は、反応後、溶媒や生成した水を減圧下留去した
のち、減圧蒸留によって精製することも可能であるが、
溶媒を適当に選ぶことにより、そのまま、反応式(3)
で示される最終工程に供することも可能である。さら
に、最終の反応式(3)で示される工程であるが、前記
式(2)で示される反応で得られたヒドラゾン誘導体
(II)を、溶媒に溶解後、塩基を添加し加熱攪拌するこ
とにより容易に目的とする1−メチル−5−ヒドロキシ
ピラゾール(I)が高収率で得られる。
【0028】塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等に代表される水酸化物類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等に代表される炭酸塩類又は重炭酸塩類、リチウム、ナ
トリウムに代表されるアルカリ金属類、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムターシャリ
ーブトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等に代
表されるアルコキシド類、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム等に代表される水素化物類、
【0029】ノルマルブチルリチウムに代表される有機
金属化合物類、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カ
リウムアミド等に代表されるアマイド類等の無機塩基
類、さらには、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、1,5−ジアザビシクロ(4,
3,0)−5−ノネン(DBN)、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)−7−ウンデセン(DBU)、ピリ
ジン、アミノピリジン、ピコリン等有機アミン類が挙げ
られる。
【0030】これらの中で、特に優れたものは、水酸化
物類、アルコキシド類、水素化物類、有機金属化合物類
等である。溶媒としては、直接反応に関与するものでな
ければ種々の溶媒類を使用し得る。特には、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルア
ルコール等に代表される低級アルコール類が好ましく、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類も使
用できる。
【0031】反応温度は、室温付近でも反応は開始する
が、通常50℃から溶媒の沸点が好ましい。又、反応時
間は、反応温度との相関になるが、100℃付近で行っ
た場合は、2〜5時間で反応は完結する。上記の様な方
法で得られる1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールア
ルカリ塩は、当量の酸で中和すると、1−メチル−5−
ヒドロキシピラゾールが得られ濃縮後エタノール抽出す
ることにより無機塩から分離できる。1−メチル−5−
ヒドロキシピラゾールは、そのまま蒸留精製することも
可能であり、また、もう1当量の無機酸を加え無機酸塩
として、エタノール−水から再結晶精製することもでき
る。
【0032】本発明は、工業的実施において操作性が容
易であり、かつ安価な資材のみを用いて目的の1−メチ
ル−5−ヒドロキシピラゾールを好収率で得ることので
きる実用性の高い新規な製造方法である。次に、本発明
の実施例を具体的に挙げて説明するが、本発明はこれら
のみに限定されるものではない。
【0033】
【実施例】〔実施例1〕
【0034】
【化13】
【0035】80%水加ヒドラジン12.5g(0.2
モル)のメタノール100ml溶液に、N−ターシャリ
ーブチルアクリルアミド25.4g(0.2モル)を、
室温で、攪拌しながら加えた。その後、加熱し、メタノ
ールの還流温度で4時間反応させた。反応液を冷却後、
溶媒と水を減圧にて留去したのち、減圧蒸留を行うこと
により、0.08mmHgで沸点110〜112℃の目
的物であるヒドラジン誘導体が23.2g得られた。
【0036】収率:73.0%1 H−NMR(δ,ppm CDCl3 );1.33
(9H,s,C(C 3 3 ),2.32(2H,t,
J=6Hz,−C 2 CO−),3.02(2H,t,
J=6Hz,−NH−C 2 −),3.29(3H,b
road s, 2NN−),6.40(1H,br
oad s,−CON−)
【0037】〔実施例2〜8〕実施例1に於て、N−タ
ーシャリーブチルアクリルアミドを他のアクリルアミド
に代え、さらに、反応温度、反応時間をそれぞれに選
び、反応スケールを4分の1にした他は、全く同様にし
て種々の反応を行った。その結果をまとめて、表1に示
す。
【0038】
【化14】
【0039】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── 実施例 R1 2 反応温度 反応時間 収率* 物 性 (℃) (hrs) (%) b.p.(℃/mmHg) ─────────────────────────────────── 2 CH3 CH3 20 5 60 135〜136/2.0 3 C2H5 C2H5 25 5 88 105〜107/0.06 4 C3H7 C3H7 50 3 61 131〜132/0.55 5 CH(CH3)2 CH(CH3)2 20 20 93 104〜106/0.07 6 CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 40 5 65 136〜137/0.3 7 H C(CH3)2C2H5 還流 10 92 112〜116/0.06 8 H CH(CH3)C2H5 50 5 76 134〜137/0.09 ─────────────────────────────────── *反応終了液のガスクロマトグラフィー面積百分率
【0040】〔実施例9〕
【0041】
【化15】
【0042】β−N,N−ジメチルカルバモイルエチル
ヒドラジン13.1g(0.1モル)のメタノール50
ml溶液に、パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モ
ル)を、室温にて添加した。その後、反応温度を50℃
に、30分間保ち、反応を終了した。反応液から、メタ
ノールと生成した水を減圧にて除去した後、減圧蒸留を
することにより、0.2mmHgで沸点126〜127
℃の目的物であるヒドラゾン誘導体が10.1g得られ
た。
【0043】収率:71.0%1 H−NMR(δ,ppm CDCl3 ):2.53
(2H,t,J=6Hz,C 2 −CO−),2.90
(3H,s,C 3 ),2.96(3H,s,C
3 ),3.41(2H,broad doublet
t,NH−C 2 −),5.90(1H,broa
d,−N−),6.03(1H,d,J=12Hz,
−CH=N−),6.58(1H,d,J=12H
z,−CH=N−)
【0044】〔実施例10〜13〕実施例9に於て、原
料のヒドラジン誘導体を、他の種々のものに代えた他
は、全く同様にして種々の反応を行った。その結果をま
とめて、表2に示す。
【0045】
【化16】
【0046】
【表2】 表 2 ─────────────────────────────────── 実施例 R1 2 収率* (%) 物性 b.p.(℃/mmHg) ─────────────────────────────────── 10 H -C(CH3)3 95 113/0.25 11 H -CH(CH3)C2H5 72 134〜135 /0.3 12 C2H5 C2H5 85 101〜102 /0.16 13 CH(CH3)2 CH(CH3)2 91 106〜108 /0.11 ─────────────────────────────────── *単離収率
【0047】〔実施例14〕
【0048】
【化17】
【0049】ヒドラジン−水和物5.0g(0.1モ
ル)を、メタノール50mlに溶解した液に、N−ター
シャリーブチルアクリルアミド12.7g(0.1モ
ル)を加え、その後、還流温度まで加熱し、そのまま5
時間反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却し、
パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モル)を加え、
50℃で30分間反応させ、続いて減圧にて溶媒を留去
した。さらに、残渣を減圧蒸留することにより、目的物
のヒドラゾン誘導体11.2gを得た。(収率66%)
【0050】〔実施例15〜19〕実施例14に於い
て、用いたアクリルアミドを他の化合物に代え、ヒドラ
ジンとの反応温度、反応時間をそれぞれ選ぶこと以外
は、全く同様の操作を行って、種々のヒドラゾン誘導体
を得た。その結果を表3に示す。
【0051】
【化18】
【0052】
【表3】 表 3 ─────────────────────────────────── *1 *2 (II) 実施例 R1 2 反応温度 反応時間 収率 物 性 (℃) (hrs) (%) b.p.(℃/mmHg) ─────────────────────────────────── 15 CH3 CH3 15 6 54 *3 16 C2H5 C2H5 25 5 76 *4 17 C3H7 C3H7 50 3 51 116〜117 /0.1 18 H C(CH3)2C2H5 70 10 65 112〜116 /0.06 19 CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 50 3 68 121〜123 /0.3 ─────────────────────────────────── *1 :アクリルアミドとヒドラジンとの反応温度 *2 :アクリルアミドとヒドラジンとの反応時間 *3 :実施例9参照 *4 :実施例12参照
【0053】〔実施例20〕
【0054】
【化19】
【0055】実施例1の方法で得たβ−N−ターシャリ
ーブチルカルバモイルエチルヒドラジン4.77g
(0.03モル)を、メタノール20mlに溶解し、パ
ラホルムアルデヒド0.9g(0.03モル)を添加し
たのちに、50℃で1時間反応させた。反応終了後、反
応混合物からメタノールと水を減圧して留去し、残渣を
イソプロパノール15mlに溶解したのちに、85%水
酸化カリウム3.96g(0.06モル)を加え、還流
温度で4時間反応させた。反応終了後、反応混合物から
溶媒を留去したのちに、濃塩酸を加えてpH<1とし、
減圧下で溶媒を留去し乾固させた。得られた固体にエタ
ノールを加え、可溶部分を無機塩類と分離し、エタノー
ルを減圧下に留去、乾固させることにより、目的の1−
メチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩として2.
70g得た。(収率67%)
【0056】〔実施例21〕
【0057】
【化20】
【0058】イソプロピルアルコール20ml中に、ホ
ルムアルデヒド−β−N,N−ジエチルカルバモイルエ
チルヒドラゾン8.55g(0.05モル)を溶解し、
続いて、水酸化カリウム(85%品)4.95g(0.
075モル)を加え、還流温度で4時間反応させた。反
応終了後、実施例20と全く同様の後処理を行って、目
的の1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールの塩酸塩を
4.30g得た。(収率64%)
【0059】〔実施例22〜31〕実施例21と同様の
反応を、対応するヒドラゾン誘導体、塩基、溶媒、反応
温度、反応時間を適当に選び、種々行った。その結果を
表4にまとめて示す。
【0060】
【化21】
【0061】
【表4】 表 4 ─────────────────────────────────── 実施例 R1 2 塩基 モル数 溶 媒 反応 反応 (I)収率 (対(II)) 温度 時間 (℃) (hrs) (%) ──────────────────────────── ── ─── 22 CH3 CH3 NaOH 1.3 CH3OH 65 5 53 23 CH3 CH3 NaOH 1.3 C2H5OH 80 4 68 24 CH3 CH3 NaOH 1.3 i-C3H7OH 85 4 60 25 CH3 CH3 KOH 2.0 i-C3H7OH 75 5 77 26 CH3 CH3 KOH 1.3 C2H5OH 80 4 64 27 CH3 CH3 NaOC2H5 1.3 C2H5OH 80 4 72 28 CH3 CH3 NaH 1.3 CH3CN 80 5 65 29 H C(CH3)2C2H5 KOH 2.0 i-C3H7OH 85 5 60 30 H C(CH3)3 KOH 1.3 C2H5OH 80 5 65 31 C2H5 C2H5 NaOC2H5 1.3 C2H5OH 80 4 61 ───────────────────────────────────
【0062】〔実施例32〕
【0063】
【化22】
【0064】ヒドラジン−水和物5.0g(0.1モ
ル)をメタノール50mlに溶解したのち、N−ターシ
ャリーブチルアクリルアミド12.7g(0.1モル)
を、反応温度を10℃以下に保ちながら加えた。均一溶
解後、加熱して、還流温度で5時間反応させ、続いて放
冷後、反応混合物を減圧にて濃縮し約半量として、未反
応のヒドラジンを除去した。その後、メタノール20m
lを加え、パラホルムアルデヒド3.0g(0.1モ
ル)を室温にて加え、50℃で1時間反応させた。
【0065】反応混合物から溶媒と生成した水を減圧で
留去したのち、残渣にイソプロパノール20mlを加
え、均一にした後、水酸化カリウム(85%品)13.
2g(0.2モル)を加え、還流下に5時間反応させ
た。反応終了後、反応混合物から溶媒を留去した後、実
施例20と全く同様の後処理を行うことにより、目的の
1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩として
6.86gを得た。 (収率51%)
【0066】〔実施例33〜37〕実施例32に於て、
原料のアクリルアミドを他のものに代え、第一段目のヒ
ドラジンの付加反応に於て、反応温度、反応時間を適当
に選ぶことを除いては、全く同様の操作を行い、目的の
1−メチル−5−ヒドロキシピラゾールを得た。その結
果を、表5にまとめて示す。
【0067】
【化23】
【0068】
【表5】 表 5 ─────────────────────────────────── *1 *2 実施例 R1 2 反応温度 反応時間 (I)収率 (℃) (hrs) (%) ─────────────────────────────────── 33 CH3 CH3 20 5 32 34 H CH(CH3)2 70 3 35 35 C2H5 C2H5 30 5 28 36 C3H7 C3H7 50 3 21 37 H C(CH3)2C2H5 還流 10 12 ─────────────────────────────────── *1:アクリルアミドとヒドラジンとの付加反応におけ
る反応温度 *2:アクリルアミドとヒドラジンとの付加反応におけ
る反応時間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(II): 【化1】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
    アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
    るヒドラゾン誘導体。
  2. 【請求項2】 次式 (III): 【化2】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
    アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
    るヒドラジン誘導体と、ホルムアルデヒドとを反応させ
    ることを特徴とする次式(II): 【化3】 (式中、R1 、R2 は前記と同じ意味を表す。)で表さ
    れるヒドラゾン誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 次式(IV): 【化4】 (式中、R1 、R2 は、それぞれ独立に水素原子、低級
    アルキル基または低級アルケニル基を表す。)で表され
    るアクリルアミドとヒドラジンとを付加反応させたの
    ち、続いて、この反応液にホルムアルデヒドを加え、脱
    水縮合反応までを連続的操作により行うことを特徴とす
    る次式(II): 【化5】 (式中、R1 、R2 は、前記と同じ意味を表す。)で表
    されるヒドラゾン誘導体の製造法。
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