JPH0735199A - エンジンの振動低減装置 - Google Patents

エンジンの振動低減装置

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Publication number
JPH0735199A
JPH0735199A JP18011993A JP18011993A JPH0735199A JP H0735199 A JPH0735199 A JP H0735199A JP 18011993 A JP18011993 A JP 18011993A JP 18011993 A JP18011993 A JP 18011993A JP H0735199 A JPH0735199 A JP H0735199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
planetary gear
crankshaft
crank pulley
rotation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18011993A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kubo
雅彦 久保
Hirobumi Azuma
博文 東
Noriyuki Miyamura
紀行 宮村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH0735199A publication Critical patent/JPH0735199A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、エンジンの回転に伴って生ずる主
慣性モーメントを、エンンジン補機の回転による負方向
の副慣性モーメントにて打ち消し、エンジンの振動を低
減させるようにするエンジンの振動低減装置に関し、エ
ンジン補機への動力伝達機構を損傷なく、長期にわたっ
て確実に作動させることを目的とする。 【構成】 エンジンのクランクシャフト11とクランク
プーリ21との間に遊星歯車機構Aが介在され、クラン
クシャフト11と遊星歯車機構Aのインターナルギヤ1
0を接続し、クランクプーリ21と遊星歯車機構Aのサ
ンギヤ12を接続し、遊星歯車機構Aのプラネタリギヤ
13の公転を固定してクランクプーリ21にクランクシ
ャフト11と反対方向の回転を行なわせるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの回転に伴っ
て発生するエンジン振動を低減させるエンジンの振動低
減装置に関し、特にエンジンの出力側に接続されるエン
ジン補機の接続手段を改良したエンジンの振動低減装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は通常のエンジン補機駆動機構の一
例を示す正面図で、従来は、この図に示すように、エン
ジン1のクランクプーリ2には片面Vリブドベルト3を
介してオルタネータ(エンジン補機)4が連結され、エ
ンジンの回転とともにオルタネータ4が駆動運転される
ように構成されている。
【0003】ところで、エンジン1におけるクランクシ
ャフトの回転に伴う慣性モーメントはエンジン1に振動
を発生させるもので、クランクプーリ2に連結されるオ
ルタネータ4などのエンジン補機が図4のようにクラン
クプーリ2の回転(矢印a参照)と同じ方向(矢印b参
照)に回転するように連結されていると、エンジン補機
によりエンジンの回転による主慣性モーメントと同方向
の副慣性モーメントが発生して、エンジンやトランスミ
ッションに作用する振動を増大させることになる。
【0004】また、図5はエンジン補機駆動機構の他の
例を示す正面図で、前述のようなエンジン1の振動を軽
減するため、この図5に示すものでは、エンジン補機の
うち、たとえばオルタネータ4を両面Vリブドベルト5
の外面側に連接してオルタネータ4をクランクシャフト
の回転(矢印a参照)と反対方向(矢印c参照)に回転
させることにより、エンジン1の回転に伴う主慣性モー
メントに対し、オルタネータ4には負方向の副慣性モー
メントを発生させて主慣性モーメントを打ち消すよう作
用させ、エンジン1の振動を低減させるようにしてい
る。
【0005】なお、図4,図5中、6はオルタネータ4
のプーリ、7と8は他のプーリ、9はオルタネータ4の
取付部を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン補機の一部をエンジンと逆回転するように連結するた
めには、ベルトの掛け方をたすき掛けにしたり、両面V
リブドベルトを使用したりしなければならず、これによ
り動力伝達構成が煩雑になるのみならず、特に両面Vリ
ブドベルトを用いるものでは耐久性に劣るなど、エンジ
ン振動低減機構の構成が複雑となり、且つ損傷しやす
く、その結果、長期使用に耐え難いなどの課題がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、エンジンのクランクシャフトとクランクプー
リとの間に遊星歯車機構を介在させ、プラネタリギヤの
公転を固定しクランクシャフトとクランクプーリとの間
に逆方向の回転を行なわせるようにすることにより、両
面Vリブドベルト等を用いずして、エンジン補機の動力
伝達機構を損傷なく長期にわたって安定的に作動させう
るようにした、エンジンの振動低減装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のエン
ジンの振動低減装置は、エンジンにおけるクランクシャ
フトの回転に伴う主慣性モーメントに対して、エンジン
補機の回転に伴う負方向の副慣性モーメントを加えて該
主慣性モーメントを打ち消すようにしたエンジンの振動
低減装置において、該エンジンのクランクシャフトとク
ランクプーリとの間に遊星歯車機構が介在され、該クラ
ンクシャフトが該遊星歯車機構のインターナルギヤに接
続されるとともに、該クランクプーリが該遊星歯車機構
の公転を固定したプラネタリギヤを介して該遊星歯車機
構のサンギヤに接続されて、該エンジンの該クランクシ
ャフトの回転に伴う主慣性モーメントに対し、該エンジ
ン補機に負方向に回転する副慣性モーメントを発生させ
るようにしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上述の本発明のエンジンの振動低減装置では、
クランクシャフトとクランクプーリとの間に介在される
遊星歯車機構のインターナルギヤにクランクシャフトが
接続され、サンギヤにクランクプーリが接続されて、プ
ラネタリギヤの公転を固定しているため、クランクシャ
フトの回転はクランクプーリに逆方向の回転として伝達
される。
【0010】従って、クランクプーリに連結されて駆動
されるエンジン補機はエンジンと反対方向に回転してエ
ンジンの回転に伴う振動を低下させるよう作用する。ま
た、サンギヤの歯数はインターナルギヤの歯数に比べて
少ないため、増速された回転をもってエンジン補機を駆
動する。
【0011】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例につい
て説明すると、図1〜図3は本発明によるエンジンの振
動低減装置の実施例を示すもので、図1は本発明のクラ
ンクプーリ部を軸方向に沿って切断した図2のI−I線
矢視による縦断面図、図2は図1のII−II線矢視に
よる断面図、図3は本発明の他の実施例を図1に対応さ
せて示すクランクプーリ部の縦断面図であり、図1〜図
3中、図4,図5と同じ符号はほぼ同様の部分を示して
いる。
【0012】さて、図1,図2において、21,22は
エンジンのクランクプーリで、一方のクランクプーリ2
1の内部には遊星歯車機構Aが内蔵されており、このク
ランクプーリ21は上記遊星歯車機構Aを介してクラン
クシャフト11に接続されている。また、他方のクラン
クプーリ22はクランクシャフト11と一体回転しうる
ようにクランクシャフト11に例えばキーやスプライン
等を介して直接接続されている。
【0013】なお、各クランクプーリ21,22の外周
面にはリブド面を有するベルト装着周面21a,22a
が形成されていて、クランクプーリ21,22のベルト
装着周面21a,22aにはそれぞれVリブトベルトが
巻回されて、各Vリブトベルトがオルタネータや図示し
ないエアコン用コンプレッサあるいはパワーステアリン
グ用オイルポンプなどのエンジン補機付きのプーリに巻
回されて、これらのエンジン補機を駆動しうるようにな
っている。ここで、クランクプーリ21はオルタネータ
駆動用として使用され、クランクプーリ22はエアコン
用コンプレッサ,パワーステアリング用オイルポンプの
駆動用として使用されている。
【0014】ところで、上記遊星歯車機構Aのインター
ナルギヤ10にはエンジン1のクランクシャフト11が
接続され、サンギヤ12にはクランクプーリ21が連接
されている。また、複数個のプラネタリギヤ13を支持
するキャリヤ14は延在部14aにより外方にてエンジ
ン本体15に固定されている。
【0015】これにより、クランクプーリ21とクラン
クシャフト11の間は遊星歯車機構Aを介在して連結さ
れていることになり、クランクシャフト11の回転出力
は遊星歯車機構Aを介してクランクプーリ21に伝達さ
れるよう構成されている。しかも、遊星歯車機構Aのプ
ラネタリギヤ13はキャリヤ14が固定されていること
により公転が固定されているため、図2中の矢印で示す
ようにインターナルギヤ10の回転dは、プラネタリギ
ヤ13の回転eを経由してサンギヤ12にインターナル
ギヤ10と逆方向の回転fとして伝達されるように構成
されていることになる。
【0016】したがって、クランクシャフト11からの
回転駆動力は、クランクプーリ21に反対方向の回転駆
動力として伝達され、クランクプーリ21と通常の輪掛
け連結による片面Vリブドベルトを介して、オルタネー
タ等のエンジン補機にはクランクシャフト11と反対方
向に回転する駆動力が付与されるよう作動するものであ
る。
【0017】また、クランクプーリ22を介して駆動さ
れるエンジン補機は、クランクプーリ22がクランクシ
ャフト11に直接接続されていることにより、クランク
シャフト11と同方向に回転駆動される。なお、図中、
16はプラネタリギヤ13の支軸、17はプラネタリギ
ヤ13のギヤ歯、18はインターナルギヤ10のギヤ
歯、19はサンギヤ12のギヤ歯を示している。
【0018】このような構成により、エンジンにおける
クランクシャフト11の回転に伴う主慣性モーメントに
対して、クランクプーリ21に駆動されるエンジン補機
には負方向に回転する副慣性モーメントが発生するた
め、主慣性モーメントによるエンジンの振動を副慣性モ
ーメントが打ち消しエンジン本体の振動を低減させる効
果がある。
【0019】しかも、エンジン補機にクランクシャフト
11と反対方向の回転を与えるための手段として、従来
のようにクランクプーリとエンジン補機のプーリとを連
結するベルトをたすき掛けにしたり、両面Vリブドベル
トの外面を使用したりなどして接続をさせないため、ベ
ルト掛けの構成が簡単になり製作を容易にし且つ故障を
少なくするとともに、両面Vリブドベルトなどを使用す
る必要がないために動力伝達機構の耐久性が向上し、長
期にわたって安全確実に作動する振動低減装置を提供で
きる利点がある。
【0020】さらに、サンギヤ12の歯数はインターナ
ルギヤ10の歯数に比べて少ないため、サンギヤ12に
接続されるエンジン補機には増速された回転を生じ、そ
れだけ副慣性モーメントの作用を高めて振動低減機能を
一段と向上させる利点がある。ところで、図3に示すよ
うに、エンジンのクランクプーリとして、外周面にリブ
ド面を有する2段構成のベルト装着周面2a,2bを形
成されたクランクプーリ2を用いることもできる。すな
わち、この場合、クランクプーリ2は遊星歯車機構Aを
介してクランクシャフト11に接続されており、クラン
クシャフト11に直結されているクランクプーリはな
い。このようにすれば、全てのエンジン補機に負方向に
回転する副慣性モーメントが発生するため、より効果的
にエンジン本体の振動を低減できる利点がある。
【0021】なお、図3において、図1と同じ符号を付
した部材は同様の機能を有する部材である。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のエンジン
の振動低減装置によれば、エンジンにおけるクランクシ
ャフトの回転に伴う主慣性モーメントに対して、エンジ
ン補機の回転に伴う負方向の副慣性モーメントを加えて
該主慣性モーメントを打ち消すようにしたエンジンの振
動低減装置において、該エンジンのクランクシャフトと
クランクプーリとの間に遊星歯車機構が介在され、該ク
ランクシャフトが該遊星歯車機構のインターナルギヤに
接続されるとともに、該クランクプーリが該遊星歯車機
構の公転を固定したプラネタリギヤを介して該遊星歯車
機構のサンギヤに接続されて、該エンジンの該クランク
シャフトの回転に伴う主慣性モーメントに対し、該エン
ジン補機に負方向に回転する副慣性モーメントを発生さ
せるようにしているので、エンジン補機への動力伝達構
成が簡単で故障がなく、長期にわたって安全確実に作動
するエンジンの振動低減装置を提供できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランクプーリ部を軸方向に沿って切
断した図2のI−I線矢視による縦断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視による断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を図1に対応させて示すク
ランクプーリ部の縦断面図である。
【図4】エンジン補機駆動機構の一例を示す正面図であ
る。
【図5】エンジン補機駆動機構の他例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2,21,22 クランクプーリ 2a,2b,21a,22a ベルト装着周面 3 片面Vリブドベルト 4 オルタネータ(エンジン補機) 5 両面Vリブドベルト 6 オルタネータのプーリ 7,8 他のプーリ 9 オルタネータ取付部 10 インターナルギヤ 11 クランクシャフト 12 サンギヤ 13 プラネタリギヤ 14 キャリヤ 14a キャリヤ延在部 15 エンジン本体 16 支軸 17,18,19 ギヤ歯 A 遊星歯車機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにおけるクランクシャフトの回
    転に伴う主慣性モーメントに対して、エンジン補機の回
    転に伴う負方向の副慣性モーメントを加えて該主慣性モ
    ーメントを打ち消すようにしたエンジンの振動低減装置
    において、 該エンジンのクランクシャフトとクランクプーリとの間
    に遊星歯車機構が介在され、該クランクシャフトが該遊
    星歯車機構のインターナルギヤに接続されるとともに、
    該クランクプーリが該遊星歯車機構の公転を固定したプ
    ラネタリギヤを介して該遊星歯車機構のサンギヤに接続
    されて、該エンジンの該クランクシャフトの回転に伴う
    主慣性モーメントに対し、該エンジン補機に負方向に回
    転する副慣性モーメントを発生させるようにしたことを
    特徴とする、エンジンの振動低減装置。
JP18011993A 1993-07-21 1993-07-21 エンジンの振動低減装置 Withdrawn JPH0735199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18011993A JPH0735199A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 エンジンの振動低減装置

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JP18011993A JPH0735199A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 エンジンの振動低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0735199A true JPH0735199A (ja) 1995-02-03

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ID=16077754

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18011993A Withdrawn JPH0735199A (ja) 1993-07-21 1993-07-21 エンジンの振動低減装置

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JP (1) JPH0735199A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106051042A (zh) * 2015-04-08 2016-10-26 福特环球技术公司 包括行星齿轮平衡单元的发动机曲轴

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106051042A (zh) * 2015-04-08 2016-10-26 福特环球技术公司 包括行星齿轮平衡单元的发动机曲轴

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Date Code Title Description
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Effective date: 20001003