JPH0734626Y2 - ゲーム機用椅子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、テレビゲーム等のゲー
ム機で用いられるゲーム機用椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ゲーム機で用いられる椅子は、ゲ
ーム機とは別体に形成されていて、椅子のみを単独で移
動することができるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ゲーム機用椅子はゲーム機とは完全に別体であったた
め、見物人が隣のゲーム機の椅子を引き寄せて利用する
場合が多く、このため、実貭的に利用できないゲーム機
ができてゲーム機の稼働率を低下させる原因になるとい
う問題があった。また、椅子が自由に移動できることか
ら、椅子が散乱状態となり、このため店の信用低下にな
ると共に、座面を掃除する際にこの椅子の移動に手間が
かかる等の問題があった。

【０００４】そこで本考案ではかかる問題点を解消し、
ゲーム機の稼働率向上と店の信用向上が可能なゲーム機
用椅子を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本考案の椅子では、横方向に長い略長方形状の座部の
下部両側に、Ｌ字型に折曲された一対の脚片を有し、こ
の脚片の水平部先端寄りの位置に、ゲーム機の前脚台と
後脚台との間でゲーム機の底面に下方から当接して前後
方向に移動可能な係止片を設けた。

【０００６】

【作用】この実施例では上述のように構成されるので、
ゲーム機の前部を一旦持ち上げて係止片を前脚台と後脚
台との間に挿入させることにより、ゲーム機への装着を
行う。すると、ゲーム機用椅子は、係止片がゲーム機の
底面に当接することで両水平部の先端部が上方ヘ持ち上
るのが阻止された状態となることから、両脚片の傾斜が
阻止され、これによりゲーム機用椅子として機能するこ
とになる。また、係止片は前脚台と後脚台の間で前後方
向に自由に移動可能であるので位置設定が自由に行え
る。

【０００７】

【実施例】図１〜図３は本考案第１実施例を示すもので
あり、この実施例のゲーム機用椅子Ａは、座部１と一対
の脚片２，２とを主な構成として備えている。前記座部
１は、パイプを折曲して形成した枠体１１とクッション
１２とで横長の略長方形状に形成されていて、子供２〜
３人が座れる程度の長さに形成されている。

【０００８】前記一対の脚片２，２は、Ｌ型に折曲され
たパイプで形成され、各垂直部２１，２１の上端部が前
記座部１の両側部下面に固定されている。そして、脚片
２，２の両水平部２２，２２の先端部寄りの位置には、
両水平部２２，２２間を連結する状態で薄板状の第１係
止片２３が設けられている。また、前記両水平部２２，
２２相互の間隔が、使用されるゲーム機Ｂにおける下端
部両側面間の幅よりも少し幅広に形成されていて、両水
平部２２，２２が、ゲーム機Ｂの両側面に沿って前後方
向にスライド可能に形成されている。尚、この実施例の
椅子Ａが用いられるゲーム機Ｂは、その底面Ｃの四隅に
左右一対づつの前脚台３，３及び後脚台４，４が設けら
れていて、床面Ｔと底面Ｃとの間に前記第１系止片２３
が移動可能な隙間が形成されている。

【０００９】この実施例のゲーム機用椅子Ａは上述のよ
うに構成されるので、ゲーム機Ｂの前部を一旦持ち上げ
て第１係止片２３を前脚台３，３と後脚台４，４との間
に挿入させることにより、ゲーム機Ｂへの装着を行う。
すると、ゲーム機用椅子Ａは、第１係止片２３がゲーム
機Ｂの底面に当接することで両水平部２２，２２の先端
部が上方へ持ち上るのが阻止された状態となるため、両
脚片２，２の傾倒が阻止される。従って、座部に人が座
っても後方へ倒れることはなく、ゲーム機用椅子として
機能することになる。

【００１０】また、前記第１係止片２３は前脚台３，３
と後脚台４，４の間で前後方向に自由に移動可能である
ため、ゲーム機Ｂとの位置関係を自由に変更することが
できると共に、ゲーム機Ｂ側に押し込むことにより、床
面の掃除が容易に行えるようになる。

【００１１】また、第１係止片２３がストッパの役目を
してゲーム機Ｂからの離脱が阻止されるため・椅子の散
乱がなくなり、これにより、店の信用を向上することが
できる。

【００１２】また、以上のように各ゲーム機Ｂに常に椅
子Ａが存在するので、利用できないゲーム機Ｂをなくし
て稼働率を高めることができるようになる。

【００１３】次に、図４及び図５は、本考案第２実施例
のゲーム機Ｂを示している。この実施例のゲーム機用椅
子Ａは、テーブル型のゲーム機等のように、その左右両
側部に平行な一対の基台５，５が設けられ、この基台
５，５の底面前後両端部に脚台６，７が設けられてい
て、ゲーム機の底面と床面との間に大き目の隙間が形成
されている形式のものに用いられるものである。

【００１４】即ち、この実施例では、両水平部２２，２
２を両基台５，５の内側に沿ってスライド可能に挿入さ
せるものであって、両水平部２２，２２の先端部外面側
に、前記各基台５，５の底面に下方から当接して前後方
向に移動可能な第２係止片２４，２４が突出形成された
ものである。尚、この実施例では、前記第２係止片、２
４，２４を有する部材８，８が、各水平部２２，２２に
対し、ボルト９，９で脱着可能に取り付けられるように
なっている。

【００１５】

【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案のゲー
ム機用椅子にあっては、ゲーム機と一体化されてその移
動が阻止されるので、椅子の散乱を防止して店の信用を
向上できると共に、常に椅子が確保されるので、ゲーム
機の稼働率を向上させることができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案第１実施例のゲーム機用椅子を示す平面
図である。

【図２】本考案第１実施例のゲーム機用椅子を示す側面
図である。

【図３】使用状態を示す斜視図である。

【図４】本考案第２実施例のゲーム機用椅子を示す平面
図である。

【図５】本考案第２実施例のゲーム機用椅子を示す側面
図である。

【符号の説明】

Ａ ゲーム機用椅子 Ｂ ゲーム機 １ 座部 ２ 脚片 ３ 前脚台 ４ 後脚台 ２２ 水平部 ２３ 第１係止片 ２４ 第２係止片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向に長い略長方形状の座部の下部両
   側に、Ｌ字型に折曲された一対の脚片を有し、この脚片
   の水平部先端寄りの位置に、ゲーム機の前脚台と後脚台
   との間でゲーム機の底面に下方から当接して前後方向に
   移動可能な係止片が設けられていることを特徴とするゲ
   ーム機用椅子。