JP2000014723A - 人工透析用チェア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】人工透析用チェアにおいて、透析時に血圧計付
の支持台が邪魔になることがないようにする。 【構成】人工透析用チェア本体（Ａ）に、血圧計（３）
を着脱自在に取付ける取付具（１）（１）を一体に設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、人工透析時に患者
が使用するチェア（椅子）に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のチェアはバックレストが
傾動可能で、オットマンが収納状態から使用状態に変更
できるように構成されている。

【０００３】一方、人工透析中において、患者の血圧を
看取するために、血圧計がチェアとは別個に設置してお
り、この血圧計は支柱上に固定され、支柱はチェアと同
様に移動できるように、キャスター付の支持台に起立状
に取付けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上の血圧計を上部に
有する支柱は、その安定性を図るために、前後左右方向
に延設した十字状の支持台に固定されている。従って、
この血圧計の支持台が前後、左右方向に突出しているた
めで、足を引掛け易く、例えば、チェアに横臥状態の患
者側に倒れる虞れもある。

【０００５】そこで、本発明は斯様な血圧計による不具
合を除去することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係る人工透析用チェアは、チェア本体のク
ッション部を支持する支持脚に、血圧計取付用の取付具
を設けて、血圧計を取付具に着脱自在に取付けてなる構
成である。

【０００７】以上の構成により、血圧計がチェアに一体
に固定することができる。

【０００８】そして、前記取付具は先端に血圧計の支持
杆を着脱自在に取付ける取付部が設けてあるパイプで、
パイプの基端を前記支持脚に固着してなることにより、
チェア自体の構造が複雑化することがなく、従来のチェ
アをそのまま利用できる。

【０００９】また、前記取付具の取付部をチェア本体の
アームレストの後方且つ後倒したバックレストの外方に
配設してなることにより、取付具がチェアの使用時に邪
魔になることがない。

【００１０】更に、前記取付具は左右のアームレストの
後方に配設してなることにより、血圧計の取付位置を看
視し易い位置等に変更できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。チェア本体（Ａ）はクッション
部（６）、バックレスト（４）、オットマン（７）
（８）、アームレスト（５）（５）、支持脚（９）から
構成されており、図１はバックレスト（４）を起立状に
起こしてオットマン（７）（８）を収納した状態とした
もの、図１の鎖線及び図２はバックレスト（４）をクッ
ション部（６）と略同一の高さに後倒し、オットマン
（７）（８）をクッション部（６）の前方に突出させて
使用状態としたものを示す。

【００１２】バックレスト（４）はクッション部（６）
に対して前後方向に傾動可能に連結され、図示するバッ
クレスト（４）の左右にはアームレスト（５）（５）が
取付けられている。図中（５１）はアームレスト（５）
の支杆を示す。

【００１３】クッション部（６）の底部には左右一対の
プレートからなる支持脚（９）が固着され、この支持脚
（９）は支持台（９１）に起立状に固定され、支持台
（９１）の底部における前後、左右にはキャスター（９
０）…が装着されている。

【００１４】以上の支持脚（９）内には、アクチエータ
（不図示）が装設され、このアクチエータによってリン
クが回動してオットマン（７）（８）が図１の実線に示
す収納状態から図１の鎖線、図２に示す使用状態になる
ように構成されている。

【００１５】以上の左右の支持脚（９）の内側には、各
々血圧計（３）取付用の取付具（１）（１）の基端が一
体に固着されている。

【００１６】この取付具（１）（１）は、先端に血圧計
（３）の支持杆（２）を着脱自在に取付ける取付部（１
０）付の金属製のパイプで、このパイプの基端が前記支
持脚に固着されている。

【００１７】また取付具（１）の取付部（１０）は、図
２に示すように、アームレスト（５）（５）の後方且つ
後倒したバックレスト（４）の外方に配設され、バック
レスト（４）、アームレスト（５）（５）の可動時に接
触することがないように取付けられている。

【００１８】以上の取付具（１）は、左右のアームレス
ト（５）（５）の後方に配設して、いずれか一方又は双
方に血圧計（３）を取付けることができるようにしてい
る。そのため、血圧計の使用者、看取者等が適宜選択し
て、いずれか一方又は双方の取付具（１）（１）に血圧
計（３）を取付けることができる。

【００１９】図示する血圧計（３）は、棒状の支持杆
（２）の上端に固定され、支持杆（２）の下端を前記取
付部（１０）に挿し込むことにより、支持杆（２）は起
立状に固定される。

【００２０】なお、図示するアームレスト（５）（５）
は、バックレスト（４）に取付けられて、バックレスト
（４）の後倒に伴って、後倒したバックレスト（４）と
同一の高さになるが、クッション部（６）側に固定した
高さが不変のものを使用しても良い。

【００２１】また、図示する取付具（１）は、金属製の
パイプを使用しているが、折畳み用自在なプレートから
なるものを使用し、支持杆（２）をボルトなどの締結具
で固定しても良い。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、チェア本体に血圧計を
取付けることができるので、従来品の如く、人工透析用
チェアの近傍に血圧計付の支持台を設置する必要がな
い。そのため、血圧計がチェア本体に確実に固定するこ
とができ、前記従来品の不具合を除去できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の部分切欠側面図である。

【図２】バックレストを倒した状態の平面図である。

【符号の説明】

Ａ チェア本体 １ 取付具 ２ 支持杆 ３ 血圧計 ４ バックレスト ５ アームレスト ６ クッション部 １０ 取付具の取付部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チェア本体のクッション部を支持する支
   持脚に、血圧計取付用の取付具を設けて、血圧計を取付
   具に着脱自在に取付けてなることを特徴とする人工透析
   用チェア。
2. 【請求項２】 前記取付具は先端に血圧計の支持杆を着
   脱自在に取付ける取付部付のパイプで、パイプの基端を
   前記支持脚に固着してなる請求項１記載の人工透析用チ
   ェア。
3. 【請求項３】 前記取付具の取付部はチェア本体のアー
   ムレストの後方且つ後倒したバックレストの外方に配設
   してなる請求項１記載の人工透析用チェア。
4. 【請求項４】 前記取付具は左右のアームレストの後方
   に配設してなる請求項１記載の人工透析用チェア。