JPH0734113Y2 - キーレス施錠装置の枠体構造 - Google Patents

キーレス施錠装置の枠体構造

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JPH0734113Y2
JPH0734113Y2 JP1629091U JP1629091U JPH0734113Y2 JP H0734113 Y2 JPH0734113 Y2 JP H0734113Y2 JP 1629091 U JP1629091 U JP 1629091U JP 1629091 U JP1629091 U JP 1629091U JP H0734113 Y2 JPH0734113 Y2 JP H0734113Y2
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locking device
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光治 戸田
昌典 内田
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昭和ロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キーを用いることなく
扉外側からの解錠を可能とするキーレス施錠装置の枠体
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キーレス施錠装置においては、例
えば、特開平2−30864号公報に記載されているよ
うに、扉の扉外側表面に取付けられている解錠操作盤
に、英数字の付された複数の押ボタンが配列されてい
る。そして、予め設定された組合せの押ボタンに対する
押下操作が行われた後、開扉のためのノブ操作が行われ
た時に、上記解錠操作盤に内蔵されている解錠機構に解
錠動作が生じるようになっている。
【0003】上記のような解錠機構を内蔵する枠体は、
扉の表面から突出する状態で扉に固定され、この枠体を
内部から貫通させた状態で上記の複数の押ボタンが配列
されている。
【0004】しかしながら、上記のキーレス施錠装置に
おいては、枠体から各押ボタンの先端部が突出した構造
であるため、表面側が凹凸状となっており、このため、
付着した塵埃の除去が困難で、美観がすぐに損なわれる
等の問題を有している。
【0005】そこで、枠体における押ボタンの配設領域
を表面側から覆う平坦なカバーを設け、これを枠体にさ
らに取付けることが考えられる。これにより、押ボタン
の先端部は清浄に保たれ、また、枠体及びカバー表面の
各平坦面に付着した塵埃等はすぐに除去することが可能
となって、美観を長期にわたって維持することが可能と
なる。
【0006】上記のようなカバーは、押ボタンの押下操
作時と未操作時に対応して開閉自在な取付構造とする必
要があり、このような開閉自在な取付けの一例として、
例えば蝶番を用いた取付構造を挙げることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカバーを蝶番にて枠体に取付けた場合、押ボタン
の押下操作を行う際にカバーを開くと、このカバーは蝶
番取付部を中心として枠体の表面からさらに扉外側へと
突出するような旋回動作を生じることから、解錠後にカ
バーを閉め忘れて扉外側に突出したままの状態で開扉を
行った場合には、扉の側方の壁などにカバーが当たり、
カバーが破損する等のおそれを生じるものとなる。
【0008】本考案は、上記に鑑みなされたものであっ
て、その目的は、枠体にカバーを取付けるに際し開扉時
における破損のおそれを生じることなく、さらに、その
ような取付構造とするための製作費をより安価になし得
るキーレス施錠装置の枠体構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案のキーレ
ス施錠装置の枠体構造は、枠体の表面における複数の押
ボタンの配列領域を挟んで両側に互いに平行に長手方向
に延びる凹凸形状のカバーガイド部が形成される一方、
これらカバーガイド部に両端側が嵌着されると共にカバ
ーガイド部に沿ってスライド自在なカバーが設けられ、
かつ、上記枠体は断面形状が長手方向に同一の押出し又
は引抜き材にて形成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構造においては、押ボタンの配列領域を覆
うカバーは、枠体の表面に沿ってスライド自在な取付状
態となっていることから、押ボタンの操作を行う際に、
上記カバーをスライドさせた開状態においても、カバー
が枠体から突出するものとはならないので、カバーを開
けた状態での扉の開閉時における破損のおそれが抑制さ
れる。そして、上記のようなカバーの取付けを行うため
に枠体に設けられるカバーガイド部は長手方向に延びる
凹凸形状としていることで、この形状部を枠体の押出し
又は引抜きによる素材の形成段階で設けることが可能で
ある。したがって、枠体への追加工や別体のガイドレー
ル等を取付けてカバーガイド部を設ける場合等に比べ
て、より安価に製作することができる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図8に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】図7の(a)(b)に示すように、扉1の扉
外側表面にはキーレス施錠装置5の解錠操作盤6が、ま
た、扉1の扉内側表面には扉内側固定盤7がそれぞれ取
付けられている。これら6・7の各下端側における相対
向する箇所には、後述する角芯軸10にて相互に連結さ
れた操作レバー8・8が各々取付けられている。
【0013】初めに、図3を参照しつつ上記解錠操作盤
6内に設けられている解錠機構の上部側の構成を説明す
る。
【0014】解錠操作盤6の枠体20における上部側に
は、図のように、扉内側(以下、後方という)から箱形
状のリーダーケース25が固定され、このリーダーケー
ス25の中央部にはリセット動作体26が上下動自在に
配設されている。このリセット動作体26は、上下に長
いリセットバー27と、このリセットバー27に前方か
ら組付けられたリセットバースプリング28とから構成
されている。このリセットバースプリング28には、リ
セットバー27を挟んで両側でそれぞれ後方に広がる計
14個の係止突片部28a…が設けられている。
【0015】上記リーダーケース25内には、さらに、
上下に長尺のセンサープレート29がその上半分を位置
させて上下にスライド自在に配設されている。このセン
サープレート29には、前記リーダーケース25に穿設
されている14個の挿通穴25a…全体を外側から囲う
枠部29aが形成され、この枠部29aには、上記各挿
通穴25a…の左右外側にそれぞれ対応する位置に、計
14個の切欠き凹部29b…が形成されている。これら
切欠き凹部29b…と、前記リセット動作体26の係止
突片部28a…とが、各挿通穴25a…を挟んで左右に
対をなしてそれぞれ位置するようになっている。
【0016】前記リセット動作体26には、これを下方
向に付勢するリセットバースプリング37が、また、セ
ンサープレート29には、これを上方へと付勢する一対
のセンサープレートスプリング38・38が、それぞれ
上記リーダーケース25の壁面との間に縮装されてい
る。なお、センサープレート29は、後述するリトラク
ター42から上記センサープレートスプリング38・3
8のばね力よりも大きな押下げ力が作用するようになっ
ており、このため、センサープレート29はそのスライ
ド範囲の下端位置で保持されている。
【0017】上記センサープレート29の後方には、平
板状のリーダーセンターボード30が組付けられてい
る。そして、図4に示すように、リーダーケース25の
各挿通穴25a…とリーダーセンターボード30とを貫
通させて、センサーチップ31…がそれぞれ挿通されて
いる。各センサーチップ31におけるリーダーケース2
5から前方に突出した先端部には、それぞれ押ボタン3
4…が押ボタンスプリング33を縮装した状態で被着さ
れている。一方、センサーチップ31の後方端側には、
リーダーケース25の後端を覆うリーダーケースカバー
32との間に、センサーチップ31を前方に付勢する円
錐コイルばねよりなるチップセッティングスプリング3
5が縮装されている。このような組付け状態で、センサ
ーチップ31…が、図のように上下7個、また、図1に
示すように左右二列の配列で計14個設けられている。
【0018】上記センサーチップ31…は、図1に示す
ように、それぞれ前後に細長い平板の周縁をほぼ中心対
称形状に形成して作製されたもので、前後方向の中間領
域に形成された最も幅広の中間部31aから前方に、狭
幅部31b、及び側方へと左右に傾斜して広がる被係止
部31cが順次設けられている。そして、被係止部31
cの前方はスライド可否切換部31dとして形成されて
いる。
【0019】各センサーチップ31…は、同図において
右側に示すように、チップセッティングスプリング35
によって、スライド可否切換部31dと先端部31eと
の間の肩部がリーダーケース25の内壁面に当接する位
置(以下、この位置を初期位置という)で保持されてい
る。
【0020】前記の押ボタン34の押込み操作が行われ
ると、同図における左側に示すように、センサーチップ
31は、スライド可否切換部31dと係止部31cとの
被係止面がリセットバースプリング28の係止突片部2
8aに係合して前方への移動が阻止された位置(以下、
後退位置という)で保持される。
【0021】前記センサープレート29の枠部29aと
交差して移動するセンサーチップ31のスライド可否切
換部31dには、図において右側のセンサーチップ31
で示すように、後退位置で切欠き凹部29bと交差する
一方の側端部に開口31hが形成されている。一方、上
記のセンサーチップ31が180度裏返して装着された
場合には、上記スライド可否切換部31dにおける他方
の側端部が切欠き凹部29b内に位置するものとなり、
この側端部には、初期位置での切欠き凹部29bとの交
差領域に開口31hが形成されている。
【0022】すなわち、センサープレート29に対する
後述のリトラクター42からの押下げ力が解除され、上
記センサープレート29に、前記センサープレートスプ
リング38・38のばね力によって上昇移動が生じよう
とする場合、14個すべてのセンサーチップ31…の開
口31hがセンサープレート29の切欠き凹部29b…
と交差する状態であれば、センサープレート29は上昇
可能となる。一方、14個の中で一つでも開口31hが
切欠き凹部29b内に位置していないものがあれば、切
欠き凹部29bの底面がセンサーチップ31に当接して
上昇移動が阻止される。
【0023】したがって、上記のように、センサープレ
ート29に上昇移動を生じ得る状態とするためには、後
退位置での切欠き凹部29bとの交差領域に開口31h
が位置するように装着されたセンサーチップ31…を選
んで、これらに対応する各押ボタン34…の押込み操作
を行うこと(以下、整合押ボタン操作という)が必要と
なっている。
【0024】次に、上記解錠操作盤6における下部側の
構成について、図5を参照して説明する。
【0025】枠体20の下端側における前記角芯軸10
が挿通する箇所にリトラクタハブ41が回動自在に設け
られ、このリトラクタハブ41の上部位置に、リトラク
ター42を下方向に付勢するリトラクタスプリング43
・43を両側に縮装して上下動自在に配設されている。
また、上記リトラクター42のほぼ中央位置のやや下側
にはジョイント44が回動自在に取付けられている。ま
た、リトラクター42の上端は、後方に曲げ成形された
係止面部42aとして形成されている。
【0026】上記リトラクター42の後方には、前記セ
ンサープレート29の下半分側の面板部29cが重なる
ように組付けられている。このセンサープレート29の
上記面板部29cと前記の枠部29aとは、前後方向に
段さを有するように係止折曲部29dを介して連なって
おり、この係止折曲部29dが、上記リトラクター42
の係止面部42aに下側から当接するように組付けられ
ている。この場合、前記センサープレートスプリング3
8で上方に付勢されているセンサープレート29は、上
記係止面部42aで押下げられた状態にて保持されるよ
うに、リトラクタスプリング43のばね力の方がセンサ
ープレートスプリング38よりも大きく設定されてい
る。また、下端側には、前方へと局部的に曲げ成形して
形成された係止突片29gが設けられている。
【0027】さらに、センサープレート29の面板部2
9cに後方から重ねて、解錠リトラクター45が上下動
自在に配設されている。この解錠リトラクター45に
は、後方へと延びる断面山形状の解錠作動バー45aが
立設され、また、中央部側において前方に折曲げて被作
動突片45cが形成され、これを、センサープレート2
9の面板部29cに形成されているスリット状の案内溝
29fに嵌挿させて組付けられている。
【0028】そして、上記解錠リトラクター45の後方
にさらに長座カバー46を重ねて固定することにより、
枠体20の下部側を覆った状態で解錠操作盤6が構成さ
れている。
【0029】上記構成の解錠操作盤6が、図4に示すよ
うに、その上下端側の位置で扉1を貫通する引付脚56
・57により、前記扉内側固定盤7に連結されて、キー
レス施錠装置5が構成されている。
【0030】上記のような解錠機構を内蔵する枠体20
は、図2に示すように、上下に長い断面略U字状の長座
補強板21、これを扉外側の表面から覆う長座22から
成り、さらに、長座補強板21の上下端に、それぞれキ
ャップ23・23を装着することで構成されている。長
座補強板21および長座22には、相互に対応する位置
に、それぞれ上部側の短形の開口21a・22aが穿設
されている。この開口21a・22a内に、前記14個
の押ボタン34…が位置するようになっている。また、
上下方向中間位置には、シリンダ錠が嵌着される円形穴
21b・21bが、また、下端側には、前記角芯軸10
が貫通する挿通穴21c・22が各々穿設されている。
【0031】そして、上記開口21a・22aは、前方
から化粧カバー24で覆われるようになっており、その
取付構造について次に説明する。
【0032】図1に示すように、長座22の前面(図に
おいて上部側の水平面)は、その両端側よりも中央側が
厚肉状に形成されており、この厚肉部両端の段差部に、
それぞれ中心方向に凹入する嵌合溝22d・22dがそ
れぞれ形成されている。そして、前記化粧カバー24
は、上記の厚肉部とほぼ同等の幅寸法で形成されると共
に、その両端部は断面略U字状に形成され、各後方側の
面が、上記嵌合溝22d・22dに左右外方から嵌入し
得る嵌入縁部24c・24cとしてそれぞれ形成されて
いる。
【0033】上記の長座22、及び化粧カバー24は、
図2に示すように、長さ方向に同一断面形状にて形成さ
れており、したがって、長座補強板21に前方から被着
された長座22に、その上端側から、化粧カバー24を
両端の嵌入縁部24c・24cが嵌合溝22d・22d
に嵌入させて下降することで図1に示すような取付け状
態となる。そして、長座補強板21の上端にキャップ2
3を取付けることによって、化粧カバー24の上方への
抜脱が防止されると共に、この化粧カバー24は、開口
22aを表面から覆う位置から、その下方へと、上記嵌
合溝22d・22dに沿ってスライドさせることで、開
口22a内の押ボタン34…を露出させた状態、すなわ
ち、開状態とすることができる。なお、図2に示すよう
に、化粧カバー24における一方の嵌入縁部24cに
は、その中途部に切欠凹部24aが形成され、この切欠
凹部24a内に弓状の板ばねよりなる化粧カバースプリ
ング24bを装着した状態で、上記の化粧カバー24の
組付けが行われる。このように、化粧カバー24の嵌入
縁部24cとこれに対面する長座22の嵌合溝22dの
底面との間に上記の化粧カバースプリング24bが介在
することにより、化粧カバー24のスライド操作時に適
度の抵抗感が与えられると共に、任意のスライド位置に
て保持されるようになっている。
【0034】また、上記長座22は、前記のように、長
手方向に同一の断面形状をなしていることから、例えば
押出し加工で素材を形成した後、所定の長さ寸法に切断
し、その後、開口22aや挿通穴22c等の穴加工を施
すことで作製される。
【0035】次に、上記構成のキーレス施錠装置5にお
ける動作状態について説明する。
【0036】扉外側から解錠操作を行う場合、まず、解
錠操作盤6の開口22aを覆っている化粧カバー24を
下方向にスライドさせる。そして、開口22a内に配列
されている押ボタン34…に対し、整合押ボタン操作を
行った後、操作レバー8を回動させることで、前記の解
錠機構に解錠動作が生じる。
【0037】すなわち、上記のような整合押ボタン操作
後においては、前記したように、センサプレート29は
上昇移動可能な状態となり、この状態で操作レバー8の
回転操作が行われると、図6の(a)に示すように、角
芯軸10と一体的に回動するリトラクタハブ41によっ
て、リトラクター42が押上げられる。この結果、それ
まで、リトラクター42の係止面部42aによって上昇
移動が阻止されていたセンサープレート29は、前記セ
ンサープレートスプリング38・38によるばね力によ
って、リトラクター42と一体的に上昇する。この上昇
移動が生じると、リトラクター42に取付けられている
ジョイント44の上端が、解錠リトラクター45の被作
動突片45cに下側から当接する。この結果、この解錠
リトラクター45も上方に押上げられ、解錠作動バー4
5aに上方への移動動作が生じる。
【0038】なお、上記整合押ボタン操作が行われてい
ない状態で操作レバー8を回動させると、リトラクター
42に上昇移動が生じても、センサープレート29はセ
ンサーチップ31によって上昇移動阻止状態にあるの
で、図6の(b)に示すように、リトラクター42に取
付けられているジョイント44は、その上昇の途中で、
左方へと延びる係止面部44aがセンサープレート29
の係止突片29gの下端に当接する。このため、ジョイ
ント44は、ジョイントノック44bを中心として左回
りに回転し、これにより、解錠リトラクター45の被作
動突片45cに下側から当接する状態を生じなくなる。
この結果、解錠リトラクター45は上昇移動を生じず、
解錠作動バー45aも不動状態で保持される。
【0039】このように、上記キーレス施錠装置5にお
いては、整合押ボタン操作後の操作レバー8の操作時
に、解錠作動バー45aに上昇移動が生じるようになっ
ている。このような解錠作動バー45aに連動して解錠
動作を生じる錠前4が扉1に取付けられている(図7参
照)。次にこの錠前4について図8を参照して説明す
る。
【0040】この錠前4は、端面から出没自在なデッド
ボルト3とラッチボルト2とを内蔵している。一方、上
端側に、前記解錠作動バー45aが挿通する切欠き部が
設けられ、この切欠き部に隣接して、ジョイント82が
配設されている。このジョイント82は、解錠作動バー
45aの上方移動動作時に一端側が上方に押動されて、
軸支点83回りに図において左回りに回転し、この回転
動作に伴って、ジョイント82に連結されているジョイ
ント伝達ギア79に、その左端側の軸支点81を中心と
する右回りの回転動作を生じる。そして、ジョイント伝
達ギア79における右端側の歯形部79aに噛み合う歯
形部73dを有するデッドハブ73に回転動作が伝えら
れ、このデッドハブ73における下方へと延びるアーム
部73bによって、デッドボルト3に、図示のように、
先端が端面から没入する解錠位置への切換えが生じるよ
うになっている。
【0041】なお、このとき同時に、前記角芯軸10の
嵌挿されたラッチハブ65にも回動動作を生じ、これに
より、ラッチボルト2の没入状態ともなって、扉1の開
閉が行われる。
【0042】以上の説明のように、上記実施例において
は、キーレス施錠装置の枠体20の開口22aを覆う化
粧カバー24が上下にスライド自在に取付けられた構成
である。したがって、化粧カバー24が開状態のときで
も、枠体20の表面から突出するような動作を生じるこ
とがないので、扉の開閉時に側壁に当たって破損すると
いうようなおそれが抑制される。
【0043】また、化粧カバー24が取付けられる長座
21を長手方向に同一の断面形状とし、この形状に化粧
カバー24に対するカバーガイド部、すなわち、嵌合溝
22d・22dを設けた構造としている。これにより、
カバーガイド部の形状を押出し又は引抜きによる素材の
形成段階で設けられるものとなっている。したがって、
枠体への追加工や別体のガイドレール等を取付けてカバ
ーガイド部を設ける場合等に比べて、より安価に製作す
ることが可能である。
【0044】なお、上記実施例においては、枠体20
を、例えば合成樹脂製の長座22と、これを補強する金
属製の長座補強板21とで構成し、長座22を例えば押
出し材で作製する例を挙げて説明したが、例えばアルミ
ニウム合金等により一体的に枠体20を構成する場合に
も本考案を適用することが可能である。
【0045】
【考案の効果】本考案のキーレス施錠装置の枠体構造
は、以上のように、枠体の表面における複数の押ボタン
の配列領域を挟んで両側に互いに平行に長手方向に延び
る凹凸形状のカバーガイド部が形成される一方、これら
カバーガイド部に両端側が嵌着されると共にカバーガイ
ド部に沿ってスライド自在なカバーが設けられ、かつ、
上記枠体は断面形状が長手方向に同一の押出し又は引抜
き材にて形成されている構成である。
【0046】これにより、押ボタンの操作を行う際に、
上記カバーをスライドさせて開状態においても、カバー
が枠体から突出するものとはならないので、カバーを開
けた状態での扉の開閉時における破損のおそれが抑制さ
れる。そして、上記カバーガイド部は枠体の押出し又は
引抜きによる素材の形成段階で設けることが可能である
ので、枠体への追加工や別体のガイドレール等を取付け
てカバーガイド部を設ける場合等に比べて、より安価に
製作することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用して構成されたキーレス施錠装置
の解錠操作盤の横断面図である。
【図2】上記キーレス施錠装置の枠体を示す分解斜視図
である。
【図3】上記解錠操作盤における上部側の構造を示す分
解斜視図である。
【図4】上記解錠操作盤の縦断面図である。
【図5】上記解錠操作盤における下部側の構成を示す分
解斜視図である。
【図6】上記解錠操作盤における下部側の動作状態を示
すものであって、同図(a)は整合押ボタン操作後の動
作を示す模式図、同図(b)は非整合押ボタン操作後の
動作を示す模式図である。
【図7】上記キーレス施錠装置の扉への取付け状態を示
すものであって、同図(a)は扉外側から見た正面図、
同図(b)は側面図である。
【図8】上記キーレス施錠装置と組合わせて用いられる
錠前の内部構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 扉 5 キーレス施錠装置 20 枠体 22d 嵌合溝(カバーガイド部) 24 化粧カバー 34 押ボタン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体の表面における複数の押ボタンの配列
    領域を挟んで両側に互いに平行に長手方向に延びる凹凸
    形状のカバーガイド部が形成される一方、これらカバー
    ガイド部に両端側が嵌着されると共にカバーガイド部に
    沿ってスライド自在なカバーが設けられ、かつ、上記枠
    体は断面形状が長手方向に同一の押出し又は引抜き材に
    て形成されていることを特徴とするキーレス施錠装置の
    枠体構造。
JP1629091U 1991-03-19 1991-03-19 キーレス施錠装置の枠体構造 Expired - Lifetime JPH0734113Y2 (ja)

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