JPH0733932A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
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- JPH0733932A JPH0733932A JP17822993A JP17822993A JPH0733932A JP H0733932 A JPH0733932 A JP H0733932A JP 17822993 A JP17822993 A JP 17822993A JP 17822993 A JP17822993 A JP 17822993A JP H0733932 A JPH0733932 A JP H0733932A
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- Japan
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- resin
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- parts
- components
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐衝撃性に優れ、成形性、難燃性、耐候性さ
らにはインサート成形時の耐ボス割れ性も良好な樹脂組
成物を提供する。 【構成】 (A)AS樹脂、(B)変性シリコーンオイ
ル含浸塩素化ポリエチレン、(C)ポリ塩化ビニル系樹
脂、(D)αAS樹脂、(E)アクリル酸エステル系樹
脂および(F)酸化アンチモンからなり、(A)〜
(D)中に占める割合(重量%)は、(B)1.0〜2
5、(C)5.0〜50、ハロゲン5以上であり、
(A)+(D)中の(D)3〜80、および(A)〜
(D)合計量100(重量部、以下同じ)に対し、
(E)0.1〜10、(F)10以下である。
らにはインサート成形時の耐ボス割れ性も良好な樹脂組
成物を提供する。 【構成】 (A)AS樹脂、(B)変性シリコーンオイ
ル含浸塩素化ポリエチレン、(C)ポリ塩化ビニル系樹
脂、(D)αAS樹脂、(E)アクリル酸エステル系樹
脂および(F)酸化アンチモンからなり、(A)〜
(D)中に占める割合(重量%)は、(B)1.0〜2
5、(C)5.0〜50、ハロゲン5以上であり、
(A)+(D)中の(D)3〜80、および(A)〜
(D)合計量100(重量部、以下同じ)に対し、
(E)0.1〜10、(F)10以下である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器、家電製品等
のハウジングに好適に用いられる、特に耐衝撃性に優
れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサート成形時
の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物に関する。
のハウジングに好適に用いられる、特に耐衝撃性に優
れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサート成形時
の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電気器具部品、電子器具部品、自
動車部品、さらには日用品などに各種の難燃性樹脂が使
用されている。具体的には、例えば、テレビジョンの偏
向ヨーク、そのバックカバー、ワープロ、各種コンピュ
ーター類、ファクシミリ、アイロンなどの熱器具の把
手、配線用チューブ、壁紙などが挙げられる。この難燃
性樹脂としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン三元共重合体(ABS樹脂)とポリ塩化ビニル系樹
脂とからなる樹脂組成物が利用されている。しかし、該
樹脂組成物は、成形時の熱安定性ならびに成形性、およ
び耐熱性に問題がある。
動車部品、さらには日用品などに各種の難燃性樹脂が使
用されている。具体的には、例えば、テレビジョンの偏
向ヨーク、そのバックカバー、ワープロ、各種コンピュ
ーター類、ファクシミリ、アイロンなどの熱器具の把
手、配線用チューブ、壁紙などが挙げられる。この難燃
性樹脂としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン三元共重合体(ABS樹脂)とポリ塩化ビニル系樹
脂とからなる樹脂組成物が利用されている。しかし、該
樹脂組成物は、成形時の熱安定性ならびに成形性、およ
び耐熱性に問題がある。
【0003】これらの問題を解決する方法として、成形
熱安定性、流動性を改良したポリ塩化ビニル系樹脂とA
BS樹脂との組成物(特開昭60−208345号公
報、特開昭63−182364号公報)、あるいはAB
S樹脂と特定組成のポリ塩化ビニル系樹脂との樹脂組成
物(特開昭62−41252号公報)などが提案されて
いる。
熱安定性、流動性を改良したポリ塩化ビニル系樹脂とA
BS樹脂との組成物(特開昭60−208345号公
報、特開昭63−182364号公報)、あるいはAB
S樹脂と特定組成のポリ塩化ビニル系樹脂との樹脂組成
物(特開昭62−41252号公報)などが提案されて
いる。
【0004】また、本発明者らはすでに、難燃性、熱安
定性が優れるばかりでなく、耐衝撃性、成形性に優れ、
さらに成形品のボス割れを改良した樹脂組成物(特願平
4−35127および特願平4−52782)を提案し
た。
定性が優れるばかりでなく、耐衝撃性、成形性に優れ、
さらに成形品のボス割れを改良した樹脂組成物(特願平
4−35127および特願平4−52782)を提案し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法や組成物では種々の特性のうち、一部をある程度
改良することはできるが、必ずしも満足すべきものでは
ない。また、本発明者らがすでに提案した樹脂組成物で
も、耐衝撃性が要求される用途では必ずしも満足するも
のとはいえない。
の方法や組成物では種々の特性のうち、一部をある程度
改良することはできるが、必ずしも満足すべきものでは
ない。また、本発明者らがすでに提案した樹脂組成物で
も、耐衝撃性が要求される用途では必ずしも満足するも
のとはいえない。
【0006】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
のであり、特に耐衝撃性に優れ、成形性、難燃性、耐候
性さらにはインサート成形時の耐ボス割れ性も良好な樹
脂組成物を提供することを目的とする。
のであり、特に耐衝撃性に優れ、成形性、難燃性、耐候
性さらにはインサート成形時の耐ボス割れ性も良好な樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、特定の変性シリコーンオイルを予め含浸し
た塩素化ポリエチレンおよびα−メチルスチレン系共重
合体を配合することにより上記目的が達成できることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
重ねた結果、特定の変性シリコーンオイルを予め含浸し
た塩素化ポリエチレンおよびα−メチルスチレン系共重
合体を配合することにより上記目的が達成できることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、(A)スチレンとア
クリロニトリルとの共重合体、(B)塩素含有量が10
〜45重量%であり、かつ、変性シリコーンオイルが含
浸された塩素化ポリエチレン、(C)ポリ塩化ビニル系
樹脂、(D)α−メチルスチレンとアクリロニトリルと
の共重合体、(E)アクリル酸エステルとこれと共重合
可能なビニル単量体とを共重合したアクリル酸エステル
系樹脂ならびに(F)酸化アンチモンからなる組成物で
あり、(A)、(B)、(C)および(D)成分の合計
量に占める組成割合は、(B)成分が1.0〜25重量
%であり、(C)成分が5.0〜50重量%であり、ハ
ロゲンの含有量が5重量%以上であり、(A)成分と
(D)成分の合計量に占める(D)成分の割合が3〜8
0重量%であり、(A)、(B)、(C)および(D)
成分の合計量100重量部に対する(E)成分の配合量
が0.1〜10重量部であり、かつ(F)成分の配合量
が多くとも10重量部である樹脂組成物を提供するもの
である。以下、本発明を具体的に説明する。
クリロニトリルとの共重合体、(B)塩素含有量が10
〜45重量%であり、かつ、変性シリコーンオイルが含
浸された塩素化ポリエチレン、(C)ポリ塩化ビニル系
樹脂、(D)α−メチルスチレンとアクリロニトリルと
の共重合体、(E)アクリル酸エステルとこれと共重合
可能なビニル単量体とを共重合したアクリル酸エステル
系樹脂ならびに(F)酸化アンチモンからなる組成物で
あり、(A)、(B)、(C)および(D)成分の合計
量に占める組成割合は、(B)成分が1.0〜25重量
%であり、(C)成分が5.0〜50重量%であり、ハ
ロゲンの含有量が5重量%以上であり、(A)成分と
(D)成分の合計量に占める(D)成分の割合が3〜8
0重量%であり、(A)、(B)、(C)および(D)
成分の合計量100重量部に対する(E)成分の配合量
が0.1〜10重量部であり、かつ(F)成分の配合量
が多くとも10重量部である樹脂組成物を提供するもの
である。以下、本発明を具体的に説明する。
【0009】(A)成分 スチレン−アクリロニトリル
共重合体 本発明において使用されるスチレン−アクリロニトリル
共重合体(以下、AS樹脂という)は、スチレンとアク
リロニトリルとの共重合体である。該AS樹脂中のスチ
レンの共重合割合は、一般には40〜90重量%であ
り、好ましくは50〜80重量%である。前記AS樹脂
は、一般に行われている水性懸濁重合、乳化重合、溶液
重合、塊状重合のいずれの方法によっても製造すること
ができ、工業的に生産され、広く利用されているもので
ある。本発明に使用するAS樹脂の分子量は、通常1,
000〜50万であり、1万〜30万が好ましい。分子
量が1,000以下では耐衝撃性、機械的強度が不足す
る。また、50万以上では、加工性が良くない。
共重合体 本発明において使用されるスチレン−アクリロニトリル
共重合体(以下、AS樹脂という)は、スチレンとアク
リロニトリルとの共重合体である。該AS樹脂中のスチ
レンの共重合割合は、一般には40〜90重量%であ
り、好ましくは50〜80重量%である。前記AS樹脂
は、一般に行われている水性懸濁重合、乳化重合、溶液
重合、塊状重合のいずれの方法によっても製造すること
ができ、工業的に生産され、広く利用されているもので
ある。本発明に使用するAS樹脂の分子量は、通常1,
000〜50万であり、1万〜30万が好ましい。分子
量が1,000以下では耐衝撃性、機械的強度が不足す
る。また、50万以上では、加工性が良くない。
【0010】(B)成分 変性シリコーンオイル含浸塩
素化ポリエチレン 本発明の変性シリコーンオイル含浸塩素化ポリエチレン
(以下、含浸CPEという)に使用される塩素化ポリエ
チレン(以下、CPEという)は、後記のポリエチレン
の粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、ある
いは有機溶媒にポリエチレンを溶解し、塩素化すること
によって製造することができる。なかでも、水性懸濁中
で塩素化する方法が好ましい。CPEは工業的に製造さ
れ、多方面にわたって利用されており、前記の製造方法
及び各種物性は良く知られている。
素化ポリエチレン 本発明の変性シリコーンオイル含浸塩素化ポリエチレン
(以下、含浸CPEという)に使用される塩素化ポリエ
チレン(以下、CPEという)は、後記のポリエチレン
の粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、ある
いは有機溶媒にポリエチレンを溶解し、塩素化すること
によって製造することができる。なかでも、水性懸濁中
で塩素化する方法が好ましい。CPEは工業的に製造さ
れ、多方面にわたって利用されており、前記の製造方法
及び各種物性は良く知られている。
【0011】原料となるポリエチレンは、エチレンを単
独重合またはエチレンと多くとも20重量%(好ましく
は10重量%以下)の炭素数が多くとも12個(好まし
くは3〜8個)のα−オレフィンとを共重合することに
よって得られるものである。該ポリエチレンの密度は、
一般には0.910〜0.970g/cm3 であり、と
りわけ0.920〜0.970g/cm3 のものが望ま
しい。本発明に使用されるCPEの塩素含有量は10〜
45重量%であり、15〜40重量%のものが望まし
く、とりわけ20〜40重量%が好適である。塩素含有
量が10重量%未満では、耐衝撃性および難燃性が良く
ない。一方、45重量%を超えると、耐衝撃性がおよび
熱安定性が低下する。また、ムーニー粘度(ML1+4 、
100℃)は、一般には30〜150であり、40〜1
50が好ましく、特に40〜130のものが好適であ
る。
独重合またはエチレンと多くとも20重量%(好ましく
は10重量%以下)の炭素数が多くとも12個(好まし
くは3〜8個)のα−オレフィンとを共重合することに
よって得られるものである。該ポリエチレンの密度は、
一般には0.910〜0.970g/cm3 であり、と
りわけ0.920〜0.970g/cm3 のものが望ま
しい。本発明に使用されるCPEの塩素含有量は10〜
45重量%であり、15〜40重量%のものが望まし
く、とりわけ20〜40重量%が好適である。塩素含有
量が10重量%未満では、耐衝撃性および難燃性が良く
ない。一方、45重量%を超えると、耐衝撃性がおよび
熱安定性が低下する。また、ムーニー粘度(ML1+4 、
100℃)は、一般には30〜150であり、40〜1
50が好ましく、特に40〜130のものが好適であ
る。
【0012】また、上記CPEに含浸する変性シリコー
ンオイルは、シリコーンオイルのアルキル基をエポキシ
基、アミノ基およびカルボキシル基などにより変性した
ものである。その代表例としては、ジアルキル(アルキ
ル基の炭素数は通常1〜18個である)ポリシロキサン
のアルキル基をエポキシ変性、アミノ変性またはカルボ
キシル変性して得られる変性シリコーンオイルが挙げら
れる。該変性シリコーンオイル中の変性基の当量は、一
般に200〜4,000g/molである。また、25
℃における粘度は、通常10〜10万cs(センチスト
ークス)であり、100〜5万csが好ましく、特に5
00〜2万csが好適である。上記変性シリコーンオイ
ルの含浸量は、CPE100重量部当たり、通常0.5
〜10重量部であり、1〜8重量部が好ましく、特に1
〜6重量部が好適である。含浸量が0.5重量部未満で
は耐衝撃性の改良が十分ではない。一方、10重量部を
超えるとCPEとの相溶性が低下し物性が低下する。
ンオイルは、シリコーンオイルのアルキル基をエポキシ
基、アミノ基およびカルボキシル基などにより変性した
ものである。その代表例としては、ジアルキル(アルキ
ル基の炭素数は通常1〜18個である)ポリシロキサン
のアルキル基をエポキシ変性、アミノ変性またはカルボ
キシル変性して得られる変性シリコーンオイルが挙げら
れる。該変性シリコーンオイル中の変性基の当量は、一
般に200〜4,000g/molである。また、25
℃における粘度は、通常10〜10万cs(センチスト
ークス)であり、100〜5万csが好ましく、特に5
00〜2万csが好適である。上記変性シリコーンオイ
ルの含浸量は、CPE100重量部当たり、通常0.5
〜10重量部であり、1〜8重量部が好ましく、特に1
〜6重量部が好適である。含浸量が0.5重量部未満で
は耐衝撃性の改良が十分ではない。一方、10重量部を
超えるとCPEとの相溶性が低下し物性が低下する。
【0013】また、変性方法は、特に制限するものはな
く、公知の方法を使用できる。例えば、ポリエチレンの
塩素化反応時に所定量の変性シリコーンオイルを添加す
る方法、あるいはヘンシェルミキサーのごとき混合機を
使用して40〜80℃の温度で加熱撹拌しながらドライ
ブレンドする方法、さらには、オープンロール、ニーダ
ーなどの混合機を用いて溶融しながら混合する方法など
がある。
く、公知の方法を使用できる。例えば、ポリエチレンの
塩素化反応時に所定量の変性シリコーンオイルを添加す
る方法、あるいはヘンシェルミキサーのごとき混合機を
使用して40〜80℃の温度で加熱撹拌しながらドライ
ブレンドする方法、さらには、オープンロール、ニーダ
ーなどの混合機を用いて溶融しながら混合する方法など
がある。
【0014】(C)成分 ポリ塩化ビニル系樹脂 また、本発明において使用されるポリ塩化ビニル系樹脂
(以下、PVCという)は、塩化ビニルを単独重合また
は塩化ビニルと共重合し得る他種のモノマーを共重合す
ることによって製造されるものである。他種モノマーの
代表例としては、塩化ビニリデン、エチレン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリルならびにアクリル酸、メタクリル
酸および無水マレイン酸ならびにそれらのエステルがあ
げられる。他種のモノマーの共重合割合は、通常多くと
も40重量%であり、とりわけ30重量%以下が望まし
い。
(以下、PVCという)は、塩化ビニルを単独重合また
は塩化ビニルと共重合し得る他種のモノマーを共重合す
ることによって製造されるものである。他種モノマーの
代表例としては、塩化ビニリデン、エチレン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリルならびにアクリル酸、メタクリル
酸および無水マレイン酸ならびにそれらのエステルがあ
げられる。他種のモノマーの共重合割合は、通常多くと
も40重量%であり、とりわけ30重量%以下が望まし
い。
【0015】これらの単独重合及び共重合体は、一般に
は懸濁重合、塊状重合または乳化重合によって製造され
る。本発明のPVCの平均重合度は組成物を製造する際
の混練性、得られる組成物の機械的特性、および熱安定
性の点から、一般には400〜2,000であり、40
0〜1,800が好ましく、特に400〜1,600が
好適である。重合度が400未満では耐衝撃性の点で問
題がある。一方重合度が2,000を超えると成形性の
点で問題がある。これらのPVCは工業的に製造され、
多方面にわたって利用されているものであり、その製造
方法、物性については良く知られている。
は懸濁重合、塊状重合または乳化重合によって製造され
る。本発明のPVCの平均重合度は組成物を製造する際
の混練性、得られる組成物の機械的特性、および熱安定
性の点から、一般には400〜2,000であり、40
0〜1,800が好ましく、特に400〜1,600が
好適である。重合度が400未満では耐衝撃性の点で問
題がある。一方重合度が2,000を超えると成形性の
点で問題がある。これらのPVCは工業的に製造され、
多方面にわたって利用されているものであり、その製造
方法、物性については良く知られている。
【0016】(D)成分 α−メチルスチレン−アクリ
ロニトリル共重合体 本発明におけるα−メチルスチレン−アクリロニトリル
共重合体(以下、αAS樹脂という)は、α−メチルス
チレンとアクリロニトリルとの共重合体である。該αA
S樹脂中のα−メチルスチレンの共重合割合は、通常5
0〜90重量%であり、好ましくは60〜80重量%で
ある。また、本発明の効果を本質的に損なわない範囲
で、さらに他のビニル単量体を共重合することも可能で
ある。他の共重合可能なビニル単量体の例としては、ス
チレン、アクリル酸およびそのエステル、マレイン酸お
よびそのエステルなどが挙げられる。これらのビニル単
量体の共重合割合は多くとも40重量%である。αAS
樹脂の分子量は通常1000〜20万であり、3000
〜15万が好ましい。本発明のαAS樹脂は、前記AS
樹脂と同様の方法により工業的に生産され、多くの分野
に利用されているものである。
ロニトリル共重合体 本発明におけるα−メチルスチレン−アクリロニトリル
共重合体(以下、αAS樹脂という)は、α−メチルス
チレンとアクリロニトリルとの共重合体である。該αA
S樹脂中のα−メチルスチレンの共重合割合は、通常5
0〜90重量%であり、好ましくは60〜80重量%で
ある。また、本発明の効果を本質的に損なわない範囲
で、さらに他のビニル単量体を共重合することも可能で
ある。他の共重合可能なビニル単量体の例としては、ス
チレン、アクリル酸およびそのエステル、マレイン酸お
よびそのエステルなどが挙げられる。これらのビニル単
量体の共重合割合は多くとも40重量%である。αAS
樹脂の分子量は通常1000〜20万であり、3000
〜15万が好ましい。本発明のαAS樹脂は、前記AS
樹脂と同様の方法により工業的に生産され、多くの分野
に利用されているものである。
【0017】(E)成分 アクリル酸エステル系樹脂 本発明において使用されるアクリル酸エステル系樹脂
(以下、ES樹脂という)は、アクリル酸エステルと、
これと共重合可能なビニル単量体との共重合樹脂であ
る。上記アクリル酸エステルとしては、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
i−ブチルアクリレート、2‐エチルヘキシルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
N‐ブチルメタクリレート、2‐エチルヘキシルメタク
リレートなどが挙げられる。また、共重合可能なビニル
単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、アク
リロニトリルなどが挙げられる。これらの共重合可能な
ビニル単量体は1種でもよく、また2種以上を併用して
もよい。本発明におけるES樹脂中のアクリル酸エステ
ルの割合は、通常20〜80重量%であり、20〜70
重量%が好ましい。さらに本発明に使用されるES樹脂
の分子量は通常4万〜15万であり、4万〜10万が好
ましい。分子量が4万未満では、耐ボス割れ性がよくな
い。また15万を超えると成形性が悪い。本発明におけ
るES樹脂の製造方法は、「プラスチックハンドブッ
ク」(1984年、朝倉書店発行)第381頁ないし第
384頁に詳しく記載されている。
(以下、ES樹脂という)は、アクリル酸エステルと、
これと共重合可能なビニル単量体との共重合樹脂であ
る。上記アクリル酸エステルとしては、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
i−ブチルアクリレート、2‐エチルヘキシルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
N‐ブチルメタクリレート、2‐エチルヘキシルメタク
リレートなどが挙げられる。また、共重合可能なビニル
単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、アク
リロニトリルなどが挙げられる。これらの共重合可能な
ビニル単量体は1種でもよく、また2種以上を併用して
もよい。本発明におけるES樹脂中のアクリル酸エステ
ルの割合は、通常20〜80重量%であり、20〜70
重量%が好ましい。さらに本発明に使用されるES樹脂
の分子量は通常4万〜15万であり、4万〜10万が好
ましい。分子量が4万未満では、耐ボス割れ性がよくな
い。また15万を超えると成形性が悪い。本発明におけ
るES樹脂の製造方法は、「プラスチックハンドブッ
ク」(1984年、朝倉書店発行)第381頁ないし第
384頁に詳しく記載されている。
【0018】(F)成分 酸化アンチモン また、本発明において用いられる酸化アンチモンは、難
燃助剤として広く用いられているものである。三酸化ア
ンチモンおよび五酸化アンチモンなどの酸化アンチモン
が代表例としてあげられる。該酸化アンチモンの平均粒
径は0.3〜150μmである。
燃助剤として広く用いられているものである。三酸化ア
ンチモンおよび五酸化アンチモンなどの酸化アンチモン
が代表例としてあげられる。該酸化アンチモンの平均粒
径は0.3〜150μmである。
【0019】さらに本発明においては、塩化ビニル樹脂
用として一般に用いられている脱塩化水素防止剤を熱安
定性の向上のために配合するのが好ましい。該脱塩化水
素防止剤については、塩化ビニル製品工業会編「塩化ビ
ニル材料便覧」(1966年、株式会社工業調査会発
行)第171頁ないし第282頁に記載されている。こ
れらの脱塩化水素防止剤のうち、なかでも有機スズ化合
物が望ましい。有機スズ化合物の代表例としては、ジブ
チル・スズ・ジラウレート、ジブチル・スズ・マレー
ト、オクチル・スズ・化合物、ジメチル・スズ・化合
物、ジブチル・チン・ラウレート・マレート複合体、ス
タナン・ジオール誘導体及びメルカプト・スズ系化合物
並びにこれらの有機スズ系安定剤を主成分とする混合物
があげられる。
用として一般に用いられている脱塩化水素防止剤を熱安
定性の向上のために配合するのが好ましい。該脱塩化水
素防止剤については、塩化ビニル製品工業会編「塩化ビ
ニル材料便覧」(1966年、株式会社工業調査会発
行)第171頁ないし第282頁に記載されている。こ
れらの脱塩化水素防止剤のうち、なかでも有機スズ化合
物が望ましい。有機スズ化合物の代表例としては、ジブ
チル・スズ・ジラウレート、ジブチル・スズ・マレー
ト、オクチル・スズ・化合物、ジメチル・スズ・化合
物、ジブチル・チン・ラウレート・マレート複合体、ス
タナン・ジオール誘導体及びメルカプト・スズ系化合物
並びにこれらの有機スズ系安定剤を主成分とする混合物
があげられる。
【0020】(G)組成割合 本発明におけるAS樹脂、含浸CPE、PVC、αAS
樹脂からなる高分子物質の合計量中に占める含浸CPE
の組成割合は1.0〜25重量%であり、3.0〜22
重量%が好ましく、特に3.0〜20重量%が好適であ
る。含浸CPEの組成割合が1.0重量%未満では、耐
衝撃性が良くない。一方、25重量%を超えると、剛性
および成形性の点で問題がある。また、高分子物質の合
計量に占めるPVCの組成割合は、5.0〜50重量%
であり、5.0〜45重量%が好ましく、特に5.0〜
40重量%が好適である。PVCの組成割合が、5.0
%未満では、耐衝撃性が不足する。一方、50重量%を
超えると、熱安定性が低下する。
樹脂からなる高分子物質の合計量中に占める含浸CPE
の組成割合は1.0〜25重量%であり、3.0〜22
重量%が好ましく、特に3.0〜20重量%が好適であ
る。含浸CPEの組成割合が1.0重量%未満では、耐
衝撃性が良くない。一方、25重量%を超えると、剛性
および成形性の点で問題がある。また、高分子物質の合
計量に占めるPVCの組成割合は、5.0〜50重量%
であり、5.0〜45重量%が好ましく、特に5.0〜
40重量%が好適である。PVCの組成割合が、5.0
%未満では、耐衝撃性が不足する。一方、50重量%を
超えると、熱安定性が低下する。
【0021】AS樹脂とαAS樹脂との合計量に占める
αAS樹脂の割合は3〜80重量%であり、5〜60重
量%が好ましく、特に5〜50重量%が好適である。α
AS樹脂の割合が3重量%未満では耐衝撃性、耐ボス割
れ性が良くない。一方、80重量%を超えると成形性が
低下する。また、高分子物質中の合計量に占めるハロゲ
ンの含量は5重量%以上であり、8重量%以上が好まし
く、特に10重量%以上が好適である。ハロゲンの含量
が5重量%未満では難燃性が不足する。また、高分子物
質の合計量100重量部に対するES樹脂の配合量は
0.1〜10重量部であり、0.5〜10重量部が好ま
しく、特に0.5〜8重量部が好適である。ES樹脂の
配合量が0.1重量部未満では耐ボス割れ性が低下す
る。一方、10重量部を超えると耐熱性が低下する。さ
らに、高分子物質の合計量100重量部に対する酸化ア
ンチモンの配合量は、多くとも10重量部であり、0.
1〜10重量部が好ましく、特に0.5〜7重量部が好
適である。酸化アンチモンの配合量が10重量部を超え
ると、コストの点で問題となる。
αAS樹脂の割合は3〜80重量%であり、5〜60重
量%が好ましく、特に5〜50重量%が好適である。α
AS樹脂の割合が3重量%未満では耐衝撃性、耐ボス割
れ性が良くない。一方、80重量%を超えると成形性が
低下する。また、高分子物質中の合計量に占めるハロゲ
ンの含量は5重量%以上であり、8重量%以上が好まし
く、特に10重量%以上が好適である。ハロゲンの含量
が5重量%未満では難燃性が不足する。また、高分子物
質の合計量100重量部に対するES樹脂の配合量は
0.1〜10重量部であり、0.5〜10重量部が好ま
しく、特に0.5〜8重量部が好適である。ES樹脂の
配合量が0.1重量部未満では耐ボス割れ性が低下す
る。一方、10重量部を超えると耐熱性が低下する。さ
らに、高分子物質の合計量100重量部に対する酸化ア
ンチモンの配合量は、多くとも10重量部であり、0.
1〜10重量部が好ましく、特に0.5〜7重量部が好
適である。酸化アンチモンの配合量が10重量部を超え
ると、コストの点で問題となる。
【0022】また、脱塩化水素防止剤を添加する場合、
その配合割合は、前記高分子物質の合計量100重量部
に対して、通常多くとも15重量部であり、12重量部
以下が望ましく、とりわけ10重量部以下が好適であ
る。さらに、本発明の組成物には、必要に応じ当該技術
分野において通常用いられている各種添加剤、例えば、
熱、酸素および光に対する安定剤、充填剤、滑剤、可塑
剤、帯電防止剤、顔料、染料などを添加してもよい。
その配合割合は、前記高分子物質の合計量100重量部
に対して、通常多くとも15重量部であり、12重量部
以下が望ましく、とりわけ10重量部以下が好適であ
る。さらに、本発明の組成物には、必要に応じ当該技術
分野において通常用いられている各種添加剤、例えば、
熱、酸素および光に対する安定剤、充填剤、滑剤、可塑
剤、帯電防止剤、顔料、染料などを添加してもよい。
【0023】(H)組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するにあたり、全組成成分を同時
に混合しても良く、一部をあらかじめ混合させ、得られ
る混合物と残余の組成成分を混合させてもよい。混合方
法としては、合成樹脂分野に公知のヘンシェルミキサ
ー、タンブラーミキサーのごとき混合機を使ってドライ
ブレンドする方法、あるいは、オープンロール、押出混
合機、ニーダーおよびバンバリーなどの混合機を用いて
溶融混練する方法が挙げられる。さらに、一層均一な組
成物を得るためにはこれらの混合方法を二種以上併用す
ればよい。(例えば、予めドライブレンドした後、溶融
混合する)。なかでも、ペレタイザーを使用してペレッ
トに製造して用いることが好ましい。溶融混練時の温度
は、通常220℃以下である。
に混合しても良く、一部をあらかじめ混合させ、得られ
る混合物と残余の組成成分を混合させてもよい。混合方
法としては、合成樹脂分野に公知のヘンシェルミキサ
ー、タンブラーミキサーのごとき混合機を使ってドライ
ブレンドする方法、あるいは、オープンロール、押出混
合機、ニーダーおよびバンバリーなどの混合機を用いて
溶融混練する方法が挙げられる。さらに、一層均一な組
成物を得るためにはこれらの混合方法を二種以上併用す
ればよい。(例えば、予めドライブレンドした後、溶融
混合する)。なかでも、ペレタイザーを使用してペレッ
トに製造して用いることが好ましい。溶融混練時の温度
は、通常220℃以下である。
【0024】また、本発明の組成物は、合成樹脂の分野
において一般に使用されている射出成形、押出成形、圧
縮成形、および中空成形などの成形方法を適用して所望
の形状物に成形することができる。さらに、押出成形機
を用いてシート状に成形した後、真空成形、圧縮成形な
どの二次加工によって所望の形状物に成形してもよい。
において一般に使用されている射出成形、押出成形、圧
縮成形、および中空成形などの成形方法を適用して所望
の形状物に成形することができる。さらに、押出成形機
を用いてシート状に成形した後、真空成形、圧縮成形な
どの二次加工によって所望の形状物に成形してもよい。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、メルトフローレート(以下、MFRと
いう)はJIS K7210に従い温度が200℃およ
び荷重が5kgで測定した。アイゾット衝撃強度(以
下、IZODという)はASTM D256に準じ、2
3℃の温度においてノッチ付きで測定した。また、曲げ
弾性率はASTM D790に従い、23℃で測定し
た。さらに、成形品インサートボス割れ発生時間は、−
20℃〜+60℃/12時間のヒートサイクルを行い、
ボス割れの発生するまでの時間を測定した。難燃性試験
は米国のUL規格94に規定される燃焼試験法に準じて
行った。また、使用したAS樹脂、含浸CPE、PV
C、αAS樹脂、ES樹脂および酸化アンチモンならび
に脱塩化水素防止剤の種類、物性などを下記に記す。
説明する。なお、メルトフローレート(以下、MFRと
いう)はJIS K7210に従い温度が200℃およ
び荷重が5kgで測定した。アイゾット衝撃強度(以
下、IZODという)はASTM D256に準じ、2
3℃の温度においてノッチ付きで測定した。また、曲げ
弾性率はASTM D790に従い、23℃で測定し
た。さらに、成形品インサートボス割れ発生時間は、−
20℃〜+60℃/12時間のヒートサイクルを行い、
ボス割れの発生するまでの時間を測定した。難燃性試験
は米国のUL規格94に規定される燃焼試験法に準じて
行った。また、使用したAS樹脂、含浸CPE、PV
C、αAS樹脂、ES樹脂および酸化アンチモンならび
に脱塩化水素防止剤の種類、物性などを下記に記す。
【0026】(A)AS樹脂 AS樹脂として、アクリルニトリルの共重合割合が23
重量%であり、重量平均分子量が12万であるアクリロ
ニトリル−スチレン共重合体を用いた。 (B)含浸CPE CPEとして、ブテン−1の共重合割合が3.0重量%
であり、密度が0.940g/cm3 であり、平均分子
量が約15万であるエチレン−ブテン−1共重合体を水
性懸濁液中で塩素化して得られた塩素含有量が30.5
重量%であり、かつムーニー粘度(ML1+4 、100
℃)が110であり、残存結晶量が7.2重量%である
CPEを用いた。
重量%であり、重量平均分子量が12万であるアクリロ
ニトリル−スチレン共重合体を用いた。 (B)含浸CPE CPEとして、ブテン−1の共重合割合が3.0重量%
であり、密度が0.940g/cm3 であり、平均分子
量が約15万であるエチレン−ブテン−1共重合体を水
性懸濁液中で塩素化して得られた塩素含有量が30.5
重量%であり、かつムーニー粘度(ML1+4 、100
℃)が110であり、残存結晶量が7.2重量%である
CPEを用いた。
【0027】また、変性シリコーンオイルとして、エポ
キシ当量が3,000g/mol、25℃における粘度
が1万csであるエポキシ変性シリコーンオイル(以
下、変性S−1という)、アミン当量が2,000g/
mol、粘度が4,000csであるアミノ変性シリコ
ーンオイル(以下、変性S−2という)およびカルボキ
シル基当量が3,500g/mol、粘度が3,000
csであるカルボキシル変性シリコーンオイル(以下、
変性S−3という)を用いた。また、比較用として、粘
度が3,000csである未変性シリコーンオイル(以
下、未変性Sという)を用いた。なお、変性方法は、温
度60℃に加熱したヘンシェルミキサーでCPEとシリ
コーンオイルを加熱撹拌することにより行った。
キシ当量が3,000g/mol、25℃における粘度
が1万csであるエポキシ変性シリコーンオイル(以
下、変性S−1という)、アミン当量が2,000g/
mol、粘度が4,000csであるアミノ変性シリコ
ーンオイル(以下、変性S−2という)およびカルボキ
シル基当量が3,500g/mol、粘度が3,000
csであるカルボキシル変性シリコーンオイル(以下、
変性S−3という)を用いた。また、比較用として、粘
度が3,000csである未変性シリコーンオイル(以
下、未変性Sという)を用いた。なお、変性方法は、温
度60℃に加熱したヘンシェルミキサーでCPEとシリ
コーンオイルを加熱撹拌することにより行った。
【0028】(C)PVC さらに、PVCとして、エチレンの共重合割合が1.5
重量%であり、かつ平均重合度が約650である塩化ビ
ニル−エチレン共重合体を使用した。
重量%であり、かつ平均重合度が約650である塩化ビ
ニル−エチレン共重合体を使用した。
【0029】(D)αAS樹脂 さらに、αAS樹脂として、アクリロニトリルの共重合
割合が21重量%であり、重量平均分子量が約9万であ
るα−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体を使
用した。
割合が21重量%であり、重量平均分子量が約9万であ
るα−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体を使
用した。
【0030】(E)ES樹脂 さらに、ES樹脂として、エチルアクリレート42重量
%、スチレン58重量%であり、重量平均分子量が約1
5万のES樹脂を用いた。
%、スチレン58重量%であり、重量平均分子量が約1
5万のES樹脂を用いた。
【0031】(F)酸化アンチモン また酸化アンチモンとして、三酸化アンチモン(以下、
Sb2 O3 という)を使った。
Sb2 O3 という)を使った。
【0032】実施例1〜6、比較例1〜4 表1に種類および配合量が示されているAS樹脂、含浸
CPE、PVC、αAS樹脂、ES樹脂ならびにSb2
O3 、ならびに脱塩化水素防止剤としてジブチルスズマ
レート1重量部をヘンシェルミキサーを用いて5分間ド
ライブレンドを行った。得られた混合物をシリンダー温
度が190℃に設定されたベント付き単軸押出機(径4
0mm)を使用して混練し、ペレタイザーを使用して各
組成物のペレットを製造した。得られた各ペレットはM
FRを測定した。
CPE、PVC、αAS樹脂、ES樹脂ならびにSb2
O3 、ならびに脱塩化水素防止剤としてジブチルスズマ
レート1重量部をヘンシェルミキサーを用いて5分間ド
ライブレンドを行った。得られた混合物をシリンダー温
度が190℃に設定されたベント付き単軸押出機(径4
0mm)を使用して混練し、ペレタイザーを使用して各
組成物のペレットを製造した。得られた各ペレットはM
FRを測定した。
【0033】また、各ペレットを射出成形し、アイゾッ
ト衝撃強度(ノッチ付き)、曲げ弾性率および難燃性試
験のための試験片(厚さ1.6mm(1/16イン
チ))ならびにボス割れ評価のための金属インサート成
形品を作成した。これらのサンプルについて物性を測定
した。以上の結果を表2に示す。
ト衝撃強度(ノッチ付き)、曲げ弾性率および難燃性試
験のための試験片(厚さ1.6mm(1/16イン
チ))ならびにボス割れ評価のための金属インサート成
形品を作成した。これらのサンプルについて物性を測定
した。以上の結果を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】以上の結果から、本発明により得られる樹
脂組成物は、難燃性に優れるばかりでなく、成形性、耐
衝撃性に優れ、特にインサート成形時の耐ボス割れにつ
いて良好であることが明白である。
脂組成物は、難燃性に優れるばかりでなく、成形性、耐
衝撃性に優れ、特にインサート成形時の耐ボス割れにつ
いて良好であることが明白である。
【0037】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、特に耐衝撃性に
優れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサート成形
時の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物である。本発明に
よって得られる樹脂組成物は上記のごとく良好な効果を
発揮するために下記のごとく多方面に使用することがで
きる。例えば 1)家電機器ハウジング、なかでも大型テレビジョン受
像機ハウジング 2)コンピュータ機器ハウジング 3)ファクシミリ、音響機器などの電気機器および電子
機器 などに好適に使用できる。
優れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサート成形
時の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物である。本発明に
よって得られる樹脂組成物は上記のごとく良好な効果を
発揮するために下記のごとく多方面に使用することがで
きる。例えば 1)家電機器ハウジング、なかでも大型テレビジョン受
像機ハウジング 2)コンピュータ機器ハウジング 3)ファクシミリ、音響機器などの電気機器および電子
機器 などに好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/22 KFV C08L 23/28 LDA 25/16 LEK 27/06 LEQ LER LEV LFG 33/08 LJA 33/20 LJM 83/04 LRX LRY (72)発明者 山本 秀夫 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 岩崎 年晴 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)スチレンとアクリロニトリルとの
共重合体、 (B)塩素含有量が10〜45重量%であり、かつ、変
性シリコーンオイルが含浸された塩素化ポリエチレン、 (C)ポリ塩化ビニル系樹脂、 (D)α−メチルスチレンとアクリロニトリルとの共重
合体、 (E)アクリル酸エステルとこれと共重合可能なビニル
単量体とを共重合したアクリル酸エステル系樹脂ならび
に (F)酸化アンチモンからなる組成物であり、(A)、
(B)、(C)および(D)成分の合計量に占める組成
割合は、(B)成分が1.0〜25重量%であり、
(C)成分が5.0〜50重量%であり、ハロゲンの含
有量が5重量%以上であり、(A)成分と(D)成分の
合計量に占める(D)成分の割合が3〜80重量%であ
り、(A)、(B)、(C)および(D)成分の合計量
100重量部に対する(E)成分の配合量が0.1〜1
0重量部であり、かつ(F)成分の配合量が多くとも1
0重量部である樹脂組成物。 - 【請求項2】 変性シリコーンオイルの変性基がエポキ
シ基、アミノ基およびカルボキシル基からなる群から選
ばれた少なくとも1種である請求項1記載の樹脂組成
物。 - 【請求項3】 変性シリコーンオイルの含浸量が塩素化
ポリエチレン100重量部当たり1〜8重量部である請
求項1または請求項2記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17822993A JPH0733932A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17822993A JPH0733932A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733932A true JPH0733932A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16044856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17822993A Withdrawn JPH0733932A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733932A (ja) |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP17822993A patent/JPH0733932A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |