JPH0741623A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0741623A
JPH0741623A JP5190593A JP19059393A JPH0741623A JP H0741623 A JPH0741623 A JP H0741623A JP 5190593 A JP5190593 A JP 5190593A JP 19059393 A JP19059393 A JP 19059393A JP H0741623 A JPH0741623 A JP H0741623A
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resin
composition
copolymer
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JP5190593A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Iwasaki
年晴 岩崎
Toyokazu Saito
豊和 斉藤
Katsuyoshi Abe
勝好 安部
Teruo Nakamura
輝夫 中村
Hideo Yamamoto
秀夫 山本
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性に優れ、成形性、難燃性、耐候性、
さらにはインサート成形時の耐ボス割れ性も良好な樹脂
組成物を提供する。 【構成】 (A)AS共重合体、(B)塩素化ポリエチ
レン(塩素含有量10〜45重量%)1.0〜25重量
%および(C)ポリ塩化ビニル系樹脂5.0〜50重量
%からなる組成物100重量部に対し、(D)エチレン
系共重合体もしくはその変性物を0.5〜40重量部、
および(E)酸化アンチモンを多くとも10重量部配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器、家電製品等
のハウジングに好適に用いられる、特に耐衝撃性に優
れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサート成形時
の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電気器具部品、電子器具部品、自
動車部品、さらには日用品などに各種の難燃性樹脂が使
用されている。例えば、テレビジョンの偏向ヨーク、そ
のバックカバー、ワードプロッセッサー、各種コンピュ
ータ類、ファクシミリ、アイロンなどの熱器具の把手、
配線用チューブ、壁紙などに使用されている。この難燃
性樹脂としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン三元共重合体(ABS樹脂)とポリ塩化ビニル系樹
脂とからなる樹脂組成物が利用されている。しかし、該
樹脂組成物は、成形時の熱安定性ならびに成形性、およ
び耐熱性に問題がある。
【0003】これらの問題を解決する方法として、成形
熱安定性、流動性を改良したポリ塩化ビニル系樹脂とA
BS樹脂との組成物(特開昭60−208345号公
報、特開昭63−182364号公報)、あるいはAB
S樹脂と特定組成のポリ塩化ビニル系樹脂との樹脂組成
物(特開昭62−41252号公報)などが提案されて
いる。また、本発明者らはすでに、難燃性、熱安定性が
優れるばかりでなく、耐衝撃性、成形性に優れ、さらに
成形品のボス割れを改良した樹脂組成物(特願平4−3
5127および特願平4−52782)を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法や組成物では種々の特性のうち、一部をある程度
改良することができるが、必ずしも満足すべきものでは
ない。また、本発明者らがすでに提案した樹脂組成物で
も、耐衝撃性が要求される用途では必ずしも満足するも
のとはいえない。以上の状況に鑑み、本発明は特に耐衝
撃性に優れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサー
ト成形時の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、特定の変性共重合体を配合することにより
上記目的が達成できることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(A)スチレンとアクリロニトリルとの共重合体、
(B)塩素含有量が10〜45重量%である塩素化ポリ
エチレン、(C)ポリ塩化ビニル系樹脂、(D)エチレ
ン系共重合体もしくはその変性物および(E)酸化アン
チモンからなる組成物であり、(A)、(B)および
(C)成分の合計量に占める組成割合は、(B)成分が
1.0〜25重量%であり、(C)成分が5.0〜50
重量%であり、(A)、(B)および(C)成分の合計
量100重量部に対する(D)成分の配合量が0.5〜
40重量部であり、かつ(E)成分の配合量が多くとも
10重量部である樹脂組成物を提供するものである。以
下本発明を具体的に説明する。
【0006】(A)スチレン−アクリロニトリル共重合
体 本発明において使用されるスチレン−アクリロニトリル
共重合体は、スチレンとアクリロニトリルとを共重合し
て得られる樹脂(以下、AS樹脂という)である。AS
樹脂中のスチレンの共重合割合は、一般には40〜90
重量%であり、好ましくは50〜80重量%である。前
記AS樹脂は、一般に行われている水性懸濁重合、乳化
重合、溶液重合、塊状重合のいずれの方法によっても製
造することができ、工業的に生産され、広く利用されて
いるものである。本発明に使用するAS樹脂の分子量
は、通常1,000〜50万であり、1万〜30万が好
ましい。分子量が1,000以下では耐衝撃性、機械的
強度が不足する。また、50万以上では、加工性が良く
ない。
【0007】(B)塩素化ポリエチレン 本発明の塩素化ポリエチレン(以下、CPEという)
は、後記のポリエチレンの粉末または粒子を水性懸濁液
中で塩素化するか、あるいは有機溶媒にポリエチレンを
溶解し、塩素化することによって製造することができ
る。なかでも、水性懸濁中で塩素化する方法が好まし
い。CPEは工業的に製造され、多方面にわたって利用
されており、前記の製造方法及び各種物性は良く知られ
ている。
【0008】原料となるポリエチレンは、エチレンを単
独重合またはエチレンと多くとも20重量%(好ましく
は10重量%以下)の炭素数が多くとも12個(好まし
くは3〜8個)のα−オレフィンとを共重合することに
よって得られるものである。該ポリエチレンの密度は、
一般には0.910〜0.970g/cm3 であり、と
りわけ0.920〜0.970g/cm3 のものが望ま
しい。
【0009】本発明に使用されるCPEの塩素含有量は
10〜45重量%であり、15〜40重量%のものが望
ましく、とりわけ20〜40重量%が好適である。塩素
含有量が10重量%未満では、得られる組成物の耐衝撃
性および難燃性が良くない。一方、45重量%を超える
と、耐衝撃性が良くないのみならず、熱安定性の点で問
題がある。また、ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)
は、一般には30〜150であり、40〜150が好ま
しく、特に40〜130のものが好適である。ムーニー
粘度(ML1+4 、100℃)が30未満では得られる組
成物の機械強度が低い。一方、150を超えると成形性
の点で問題がある。
【0010】(C)ポリ塩化ビニル系樹脂 また、本発明において使用されるポリ塩化ビニル系樹脂
(以下、PVCという)は、塩化ビニルを単独重合また
は塩化ビニルと共重合し得る他種のモノマーを共重合す
ることによって製造されるものである。他種モノマーの
代表例としては、塩化ビニリデン、エチレン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリルならびにアクリル酸、メタクリル
酸および無水マレイン酸ならびにそれらのエステルがあ
げられる。他種のモノマーの共重合割合は、通常多くと
も40重量%であり、とりわけ30重量%以下が望まし
い。
【0011】これらの単独重合及び共重合体は、一般に
は懸濁重合、塊状重合または乳化重合によって製造され
る。本発明のPVCの平均重合度は組成物を製造する際
の混練性、得られる組成物の機械的特性、および熱安定
性の点から、一般には400〜2,000であり、40
0〜1,800が好ましく、特に400〜1,600が
好適である。重合度が400未満では得られる組成物の
耐衝撃性の点で問題がある。一方重合度が2,000を
超えると成形性の点で問題がある。これらのPVCは工
業的に製造され、多方面にわたって利用されているもの
でありその製造方法、物性については良く知られてい
る。
【0012】(D)エチレン系共重合体およびその変性
物 本発明におけるエチレン系共重合体は、エチレンと、ハ
ロゲン含有重合体と反応しうる官能基を有する単量体と
の共重合体(以下、ER樹脂という)である。該官能基
の具体例としては、例えば、ジカルボン酸無水物基、オ
キサゾリン基、グリシジル基、ヒドロキシルアルキル
基、イソシアナート基などが挙げられる。また、官能基
を有する単量体の例としては、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、α,β−不飽和カルボン酸グリシジルエステ
ル、2−イソプロペニル−2−オキサゾリンなどが挙げ
られる。これらの単量体は、1種でもよく、2種以上を
併用してもよい。また、エチレン系共重合体における該
単量体の含有量は、通常1〜40重量%であり、とりわ
け3〜30重量%が好適である。
【0013】さらに、前記単量体以外の他の単量体を共
重合してもよい。他の単量体としては、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸およびそれ
らのエステルならびに酢酸ビニルなどのビニルエステル
などが挙げられる。エチレン系共重合体の具体例として
は、例えばエチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン−グリシジルアクリレート共重合体、エチレン−グリ
シジルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルアク
リレート−無水マレイン酸三元共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート−グリシジルメタクリレート三元共重
合体などが挙げられる。
【0014】また、本発明における変性エチレン系共重
合体は、上記ER樹脂にビニル系単量体をグラフト重合
して得られる変性重合体(以下、変性ER樹脂という)
である。グラフト重合に用いるビニル系単量体として
は、ビニル芳香族単量体、(メタ)アクリル酸エステル
単量体、(メタ)アクリロニトリル単量体およびビニル
エステル単量体などが挙げられる。ビニル芳香族単量体
の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ク
ロロスチレンなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸エ
ステル単量体の具体例としては、メチルアクリレート、
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、β−ヒドロキシルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレートなどが挙げられる。また、
ビニルエステル単量体の具体例としては、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどが挙げられる。これらのビニル
系単量体の1種または2種以上を混合して用いることが
できる。
【0015】グラフト重合の方法としては、公知の各種
の方法を採用できる。例えば、前記のエチレン系重合体
にビニル系単量体および反応開始剤、例えば、ジ−t−
ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物を添加し、予
めドライブレンドした後溶融混練する方法、あるいはエ
チレン系重合体を溶媒に溶解し、ビニル系単量体および
反応開始剤を添加して反応させる方法などがある。
【0016】(E)酸化アンチモン また、本発明において用いられる酸化アンチモンは、難
燃助剤として広く用いられているものである。三酸化ア
ンチモンおよび五酸化アンチモンなどの酸化アンチモン
が代表例としてあげられる。該酸化アンチモンの平均粒
径は0.3〜150μmである。
【0017】さらに、本発明においては、良好な熱安定
性を得るために当該技術分野において慣用の脱塩化水素
防止剤を配合(添加)することが好ましい。該脱塩化水
素防止剤については、塩化ビニル用安定剤として、塩化
ビニル製品工業会編「塩化ビニル材料便覧」(1966
年、株式会社工業調査会発行)第171頁ないし第28
2頁に記載されている。これらの脱塩化水素防止剤のう
ち、なかでも有機スズ化合物が望ましい。有機スズ化合
物の代表例としては、ジブチル・スズ・ジラウレート、
ジブチル・スズ・マレート、オクチル・スズ・化合物、
ジメチル・スズ・化合物、ジブチル・チン・ラウレート
・マレート複合体、スタナン・ジオール誘導体及びメル
カプト・スズ系化合物並びにこれらの有機スズ系安定剤
を主成分とする混合物が挙げられる。
【0018】(F)組成割合 本発明のAS樹脂、CPEおよびPVCからなる高分子
物質の合計量中に占めるCPEの組成割合は1.0〜2
5重量%であり、3.0〜22重量%が好ましく、特に
3.0〜20重量%が好適である。高分子物質の合計量
中に占めるCPEの組成割合が1.0重量%未満では、
得られる組成物の耐衝撃性が良くない。一方、25重量
%を超えると、得られる組成物の剛性、成形性の点で問
題がある。
【0019】また、高分子物質の合計量に占めるPVC
の組成割合は、5.0〜50重量%であり、5.0〜4
5重量%が好ましく、特に5.0〜40重量%が好適で
ある。高分子物質の合計量に占めるPVCの組成割合
が、5.0%未満では、得られる組成物の耐衝撃性が不
足する。一方、50重量%を超えると、得られる組成物
の熱安定性が低下する。
【0020】また、高分子物質中の合計量に占めるハロ
ゲンの含量は通常5重量%以上であり、8重量%以上が
好ましく、特に10重量%以上が好適である。高分子物
質中の合計量に占めるハロゲンの量が5重量%未満では
難燃性が不足する場合がある。
【0021】また、高分子物質の合計量100重量部に
対するER樹脂もしくは変性ER樹脂の配合量は0.5
〜40重量部であり、1〜20重量部が好ましく、特に
1〜15重量部が好適である。該樹脂の配合割合が0.
5重量部未満では耐ボス割れ性が低下する。また40重
量部を超えると得られる組成物の剛性が低下する。さら
に、高分子物質の合計100重量部に対する酸化アンチ
モンの配合割合は、多くとも10重量部であり、1〜1
0重量部が好ましく、特に2〜8重量部が好適である。
酸化アンチモンの配合量が10重量部を超えると、コス
トの点で問題となる。
【0022】また、脱塩化水素防止剤を添加する場合、
その配合割合は、前記高分子物質の合計量100重量部
に対して多くとも15重量部であり、12重量部以下が
望ましく、とりわけ10重量部以下が好適である。15
重量部を超えて配合するとコストの点で問題となる。さ
らに、当該技術分野において周知の添加剤、例えば安定
剤、充填剤、着色剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤などを
組成物の特性を本質的にそこなわない範囲で添加しても
よい。
【0023】(G)組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するにあたり、AS樹脂、CP
E、PVC、ER樹脂もしくは変性ER樹脂、ならびに
酸化アンチモンならびに脱塩化水素防止剤などの全組成
成分を同時に混合しても良く、組成成分のうち一部をあ
らかじめ混合させ、得られる混合物と残余の組成成分を
混合させてもよい。
【0024】混合方法としては、合成樹脂の分野におい
て一般的に行われているヘンシェルミキサーのごとき混
合機を使ってドライブレンドする方法、あるいは、オー
プンロール、バンバリーミキサー、押出混合機、ニーダ
ーなどの混合機を用いて溶融しながら混合する方法が挙
げられる。また、一層均一な組成物を得るために、これ
らの混合方法を二種以上併用してもよい(例えば、予め
ドライブレンドした後、その混合物を溶融混合する)。
これらのなかでも、ペレタイザーを使用してペレット化
することが好ましい。混合温度としては、通常220℃
以下がよい。
【0025】本発明の組成物は、合成樹脂の分野におい
て慣用の射出成形法、押出成形法、圧縮成形法、中空成
形法などの加工法により、所望の形状物に成形すること
ができる。また、押出成形機を用いてシート状に成形し
た後、このシートを真空成形法、圧縮成形法などの二次
加工法によって所望の形状物に成形してもよい。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、メルトフローレート(以下、MFRと
いう)はJIS K7210に従い温度が200℃およ
び荷重が5kgで測定した。アイゾット衝撃強度(以下
IZODと云う)はASTM D256に準じ、23℃
の温度においてノッチ付きで測定した。また、曲げ弾性
率はASTM D790に従い、23℃で測定した。成
形品インサートボス割れ発生時間は、−20℃〜+60
℃/12時間のヒートサイクルを行い、ボス割れの発生
するまでの時間を測定した。難燃性試験は米国のUL規
格94に規定される燃焼試験法に準じて行った。
【0027】また、使用した各成分の種類、物性などを
下記に記す。AS樹脂として、アクリルニトリルの共重
合割合が23重量%であり、重量平均分子量が13万で
あるアクリロニトリル−スチレン共重合体を用いた。C
PEとして、ブテン−1の共重合割合が3.0重量%で
あり、密度が0.940g/cm3 であり、平均分子量
が約15万であるエチレン−ブテン−1共重合体を水性
懸濁液中で塩素化させることによって製造した塩素含有
量が30.5重量%であり、かつムーニー粘度(ML
1+4 、100℃)が110であり、ポリエチレンの残存
結晶量が7.15重量%であるCPEを用いた。PVC
として、平均重合度が約650であるポリ塩化ビニルを
使用した。また、ER樹脂としてエチレン−無水マレイ
ン酸−メチルアクリレート三元共重合体(以下、ERと
いう)および変性ER樹脂として、AS重合体の割合が
30重量%であるAS−グラフト変性エチレン−メチル
アクリレート−無水マレイン酸三元共重合体(日本油脂
社製モディパーA8400)(以下、変性ERという)
を用いた。また、酸化アンチモンとして、三酸化アンチ
モン(以下、Sb23 という)を用いた。
【0028】実施例1〜5、比較例1〜3 表1に種類および配合量が示されているAS樹脂、CP
E、PVC、ER樹脂もしくは変性ER樹脂、およびS
23 、ならびに脱塩化水素防止剤としてジブチルス
ズマレート1重量部をヘンシェルミキサーで5分間ドラ
イブレンドした。得られた混合物をシリンダー温度が1
90℃に設定されたベント付き単軸押出機(径40m
m)を使用して混練し、ペレタイザーを使用して各組成
物のペレットを製造した。得られた各ペレットについて
はMFRを測定した。
【0029】また、各ペレットを射出成形し、アイゾッ
ト衝撃強度(ノッチ付き)、曲げ弾性率および難燃性試
験のための試験片(厚さ1.6mm(1/16イン
チ))ならびにボス割れ評価のための金属インサート成
形品を作成した。これらのサンプルについて物性を測定
した。以上の結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】以上の結果から、本発明により得られる樹
脂組成物は、難燃性に優れるばかりでなく、成形性、耐
衝撃性、熱安定性、剛性に優れ、特にインサート成形時
の耐ボス割れについて良好であることが明白である。
【0032】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、特に耐衝撃性に
優れ、成形性、難燃性、耐候性さらにはインサート成形
時の耐ボス割れ性も良好な樹脂組成物である。本発明に
よって得られる樹脂組成物は上記のごとく良好な効果を
発揮するために下記のごとく多方面に使用することがで
きる。例えば 1)家電機器ハウジング、なかでも大型テレビジョン受
像機ハウジング 2)コンピュータ機器ハウジング 3)ファクシミリ、音響機器などの電気機器および電子
機器 などに好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 輝夫 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 山本 秀夫 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)スチレンとアクリロニトリルとの
    共重合体、 (B)塩素含有量が10〜45重量%である塩素化ポリ
    エチレン、 (C)ポリ塩化ビニル系樹脂、 (D)エチレン系共重合体もしくはその変性物および (E)酸化アンチモンからなる組成物であり、(A)、
    (B)および(C)成分の合計量に占める組成割合は、
    (B)成分が1.0〜25重量%であり、(C)成分が
    5.0〜50重量%であり、(A)、(B)および
    (C)成分の合計100重量部に対する(D)成分の配
    合量が0.5〜40重量部であり、かつ(E)成分の配
    合量が多くとも10重量部である樹脂組成物。
JP5190593A 1993-07-30 1993-07-30 樹脂組成物 Withdrawn JPH0741623A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100402603C (zh) * 2006-08-15 2008-07-16 杭州科利化工有限公司 阻燃丙烯腈-苯乙烯共聚树脂/丙烯腈-氯化聚乙烯-苯乙烯共聚树脂塑料合金的制造方法

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