JPH0733895A - 多孔性ポリプロピレン系樹脂延伸物及びその製造方法 - Google Patents

多孔性ポリプロピレン系樹脂延伸物及びその製造方法

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JPH0733895A
JPH0733895A JP10261194A JP10261194A JPH0733895A JP H0733895 A JPH0733895 A JP H0733895A JP 10261194 A JP10261194 A JP 10261194A JP 10261194 A JP10261194 A JP 10261194A JP H0733895 A JPH0733895 A JP H0733895A
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直紀 池田
Masafumi Yoshimura
雅史 吉村
Kazuaki Mizoguchi
和昭 溝口
Yoshiharu Kimura
良晴 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実用的な条件下で満足し得る特性を有するポ
リプロピレン系多孔性材料を製造し得る新規有用な方法
を提供する。 【構成】 アミド化合物系β晶核剤を0.0001〜5
phr含有してなるポリプロピレン系樹脂組成物の溶融
物を15〜140℃で結晶化してβ晶を含む固化物を
得、次いで当該固化物を20℃以上乃至当該固化物中の
β晶の融点以下の温度で延伸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β晶系ポリプロピレン
延伸物の製造方法並びに当該方法により製造される多孔
性ポリプロピレン系樹脂延伸物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリプロピレン系多孔性材料の製
造方法としては、(1)ポリプロピレンに無機物や非相
溶性の樹脂を添加し、その後押出・延伸することにより
多孔性フィルムを得る方法(特開昭50−116561
号等)や、(2)ポリプロピレンに無機物や有機状液体
を含有し、その後溶媒又はアルカリによる抽出、延伸等
を行い多孔性フィルムを得る方法(特開昭58−590
72号等)等が知られている。
【0003】しかし、上記(1)の方法では無機物が析
出したり、破断伸度が低下する等の欠点を有し、上記
(2)の方法では、長時間の抽出等の煩雑なプロセスを
必要とする欠点を有している。
【0004】又、(3)ポリプロピレン固有の結晶変態
(β晶)を利用し、多孔性フィルムを製造する方法も知
られている(特公昭55−40411号等)が、実用的
な条件下では充分な量のβ晶を生成させることが困難で
あり、満足できる空孔率を有する多孔性フィルムが得ら
れていないのが現状である。
【0005】ポリプロピレンにβ晶を生成させる方法と
しては、溶融ポリプロピレンを温度勾配下に結晶化させ
る方法や微量のβ晶核剤(γ−キナクリドン)を添加混
合する方法(POLYMER LETTERS,6,539-546,(1968))等が
提案されている。しかしながら、前者は長時間を要し、
しかも微量の試料しか得られない欠点を有する。又、後
者の方法においては、ポリプロピレンとの混合において
特別の装置や操作を必要とする欠点を有する。又、未延
伸物中に、一定量以上のβ晶を生成させるためには高温
で結晶化させる必要があるため成形に長時間を要するこ
とから実用性に欠け、更には製品が赤く着色するという
問題点がある。
【0006】本発明者らは、かかる問題点を解消する手
段として、先に新規な各種のβ晶核剤を提案している
(特願平4−135892号、特願平4−283689
号、特願平4−324807号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記(3)
に係る方法を改善し、実用的な条件下で満足し得る特性
を有するポリプロピレン系多孔性材料を製造し得る新規
有用な方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、ポリプロピレンに対し、
特定の構造を有するアミド化合物をβ晶核剤として所定
量配合してなる溶融物を所定の温度で結晶化し、次いで
所定の温度で延伸することによって初めて所期の目的を
達成し得ることを見いだし、かかる知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明に係るβ晶系ポリプロピレン
多孔性延伸物の製造方法は、ポリプロピレン系樹脂10
0重量部に対し、一般式(1)、一般式(2)又は一般
式(3)で表される化合物よりなる群から選ばれる1種
若しくは2種以上のアミド系化合物を0.0001〜5
重量部含有してなるポリプロピレン系樹脂組成物の溶融
物を15〜140℃で結晶化してβ晶を含む固化物を
得、次いで当該固化物を20℃以上乃至当該固化物中の
β晶の融点以下の温度で延伸することを特徴とする。
【0010】 R2−NHCO−R1−CONH−R3 (1) [式中、R1は炭素数1〜24の飽和若しくは不飽和の
脂肪族ジカルボン酸残基、炭素数4〜28の飽和若しく
は不飽和の脂環族ジカルボン酸残基又は炭素数6〜28
の芳香族ジカルボン酸残基を表す。R2、R3は同一又は
異なって、炭素数3〜18のシクロアルキル基、炭素数
3〜12のシクロアルケニル基、一般式(a)、一般式
(b)、一般式(c)又は一般式(d)で示される基を
表す。]
【0011】 [式中、R4は水素原子、炭素数1〜12の直鎖状若し
くは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数2〜12の直鎖状
若しくは分岐鎖状のアルケニル基、炭素数6〜10のシ
クロアルキル基又はフェニル基を表す。R5は炭素数1
〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又は炭素数2
〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基を表す。R
6、R7は同一又は異なって、炭素数1〜4の直鎖状又は
分岐鎖状のアルキレン基を表す。]
【0012】 R9−CONH−R8−NHCO−R10 (2) [式中、R8は炭素数1〜24の飽和若しくは不飽和の
脂肪族ジアミン残基、炭素数4〜28の脂環族ジアミン
残基、炭素数6〜12の複素環式ジアミン残基又は炭素
数6〜28の芳香族ジアミン残基を表す。R9、R10
同一又は異なって、炭素数3〜12のシクロアルキル
基、炭素数3〜12のシクロアルケニル基、一般式
(e)、一般式(f)、一般式(g)又は一般式(h)
で示される基を表す。]
【0013】 [式中、R11は水素原子、炭素数1〜12の直鎖状或い
は分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜12の直鎖状或い
は分岐鎖状のアルケニル基、炭素数6〜10のシクロア
ルキル基又はフェニル基を表し、R12は炭素数1〜12
の直鎖状或いは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜12
のアルケニル基、炭素数6〜10のシクロアルキル基又
はフェニル基を表す。R13、R14は炭素数1〜4の直鎖
状或いは分岐鎖状のアルキレン基を表す。]
【0014】 R16−CONH−R15−CONH−R17 (3) [式中、R15は炭素数1〜28の飽和或いは不飽和の脂
肪族アミノ酸残基、炭素数6〜12の飽和或いは不飽和
の脂環族アミノ酸残基又は炭素数6〜14の芳香族アミ
ノ酸残基を表す。R16は一般式(1)におけるR2、R3
と同義であり、R17は一般式(2)におけるR9、R10
と同義である。]
【0015】一般式(1)で示されるアミド化合物は、
一般式(1a)で表される脂肪族、脂環族又は芳香族の
ジカルボン酸と一般式(1b)で表される1種若しくは
2種の脂環族又は芳香族のモノアミンとをアミド化する
ことにより容易に調製することができる。
【0016】 HOOC−R18−COOH (1a) [式中、R18は前記のR1と同義である。]
【0017】 R19−NH2 (1b) [式中、R19は前記のR2、R3と同義である。]
【0018】脂肪族ジカルボン酸としては、炭素数3〜
26、好ましくは3〜14の飽和又は不飽和の脂肪族ジ
カルボン酸等が例示され、より具体的には、マロン酸、
ジフェニルマロン酸、コハク酸、フェニルコハク酸、ジ
フェニルコハク酸、グルタル酸、3,3−ジメチルグル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸、1,1
4−テトラデカン二酸、1,18−オクタデカン二酸等
が例示される。
【0019】脂環族ジカルボン酸としては、炭素数6〜
30、好ましくは8〜12の脂環族ジカルボン酸等が例
示され、より具体的には、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
4−シクロヘキサンジ酢酸等が例示される。
【0020】芳香族ジカルボン酸としては、炭素数8〜
30、好ましくは8〜22の芳香族ジカルボン酸等が例
示され、より具体的には、p−フェニレンジ酢酸、p−
フェニレンジエタン酸、フタル酸、4−tert−ブチルフ
タル酸、イソフタル酸、5−tert−ブチルイソフタル
酸、テレフタル酸、1,8−ナフタル酸、1,4−ナフ
タレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、
3,3’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸、4,4’−ビナフチルジカルボン
酸、ビス(3−カルボキシフェニル)メタン、ビス(4
−カルボキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3−カ
ルボキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−カル
ボキシフェニル)プロパン、3,3’−スルホニルジ安
息香酸、4,4’−スルホニルジ安息香酸、3,3’−
オキシジ安息香酸、4,4’−オキシジ安息香酸、3,
3’−カルボニルジ安息香酸、4,4’−カルボニルジ
安息香酸、3,3’−チオジ安息香酸、4,4’−チオ
ジ安息香酸、4,4’−(p−フェニレンジオキシ)ジ
安息香酸、4,4’−イソフタロイルジ安息香酸、4,
4’−テレフタロイルジ安息香酸、ジチオサリチル酸等
の芳香族二塩基酸等が例示される。
【0021】脂環族モノアミンとしては、炭素数3〜1
8のシクロアルキルアミン、炭素数3〜12のシクロア
ルケニルアミン、一般式(4)又は一般式(5)で表さ
れる化合物等が例示され、より具体的には、シクロプロ
ピルアミン、シクロブチルアミン、シクロペンチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、2−メチルシクロヘキシル
アミン、3−メチルシクロヘキシルアミン、4−メチル
シクロヘキシルアミン、2−エチルシクロヘキシルアミ
ン、4−エチルシクロヘキシルアミン、2−プロピルシ
クロヘキシルアミン、2−イソプロピルシクロヘキシル
アミン、4−プロピルシクロヘキシルアミン、4−イソ
プロピルシクロヘキシルアミン、2−tert−ブチルシク
ロヘキシルアミン、4−n−ブチルシクロヘキシルアミ
ン、4−イソブチルシクロヘキシルアミン、4−sec−
ブチルシクロヘキシルアミン、4−tert−ブチルシクロ
ヘキシルアミン、4−n−アミルシクロヘキシルアミ
ン、4−イソアミルシクロヘキシルアミン、4−sec−
アミルシクロヘキシルアミン、4−tert−アミルシクロ
ヘキシルアミン、4−ヘキシルシクロヘキシルアミン、
4−ヘプチルシクロヘキシルアミン、4−オクチルシク
ロヘキシルアミン、4−ノニルシクロヘキシルアミン、
4−デシルシクロヘキシルアミン、4−ウンデシルシク
ロヘキシルアミン、4−ドデシルシクロヘキシルアミ
ン、4−シクロヘキシルシクロヘキシルアミン、4−フ
ェニルシクロヘキシルアミン、シクロヘプチルアミン、
シクロドデシルアミン、シクロヘキシルメチルアミン、
α−シクロヘキシルエチルアミン、β−シクロヘキシル
エチルアミン、α−シクロヘキシルプロピルアミン、β
−シクロヘキシルプロピルアミン、γ−シクロヘキシル
プロピルアミン等が例示される。
【0022】 [式中、R20は前記のR5と同義である。]
【0023】 [式中、R21は前記のR7と同義である。]
【0024】芳香族モノアミンとしては、一般式(6)
又は一般式(7)で表される化合物等が例示され、より
具体的には、アニリン、o−トルイジン、m−トルイジ
ン、p−トルイジン、o−エチルアニリン、p−エチル
アニリン、o−プロピルアニリン、m−プロピルアニリ
ン、p−プロピルアニリン、o−クミジン、m−クミジ
ン、p−クミジン、o−tert−ブチルアニリン、p−n
−ブチルアニリン、p−イソブチルアニリン、p−sec
−ブチルアニリン、p−tert−ブチルアニリン、p−n
−アミルアニリン、p−イソアミルアニリン、p−sec
−アミルアニリン、p−tert−アミルアニリン、p−ヘ
キシルアニリン、p−ヘプチルアニリン、p−オクチル
アニリン、p−ノニルアニリン、p−デシルアニリン、
p−ウンデシルアニリン、p−ドデシルアニリン、p−
シクロヘキシルアニリン、o−アミノジフェニル、m−
アミノジフェニル、p−アミノジフェニル、p−アミノ
スチレン、ベンジルアミン、α−フェニルエチルアミ
ン、β−フェニルエチルアミン、α−フェニルプロピル
アミン、β−フェニルプロピルアミン、γ−フェニルプ
ロピルアミン等が例示される。
【0025】 [式中、R22は前記のR4と同義である。]
【0026】 [式中、R23は前記のR6と同義である。]
【0027】一般式(1)で表されるアミド系化合物の
うち、特に好ましい化合物としては、N,N’−ジフェ
ニルヘキサンジアミド、N,N’−ジシクロヘキシルテ
レフタルアミド又はN,N’−ジシクロヘキシル−2,
6−ナフタレンジカルボキシアミド等が挙げられる。
【0028】一般式(2)で示されるアミド系化合物
は、一般式(2a)で表される脂肪族、脂環族又は芳香
族のジアミンと一般式(2b)で表される脂環族又は芳
香族のモノカルボン酸の1種若しくは2種とを常法に従
ってアミド化することにより容易に調製することができ
る。
【0029】 H2N−R24−NH2 (2a) [式中、R24は前記のR8と同義である。]
【0030】 R25−COOH (2b) [式中、R25は前記のR9、R10と同義である。]
【0031】脂肪族ジアミンとしては、炭素数1〜2
4、好ましくは1〜12の脂肪族ジアミン等が例示さ
れ、より具体的には、1,2−ジアミノエタン、1,2
−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン, 1,
4−ジアミノブタン、1,3−ジアミノペンタン、1,
5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、
1,8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデカ
ン、1,11−ジアミノウンデカン等が例示される。
【0032】脂環族ジアミンとしては、炭素数4〜2
8、好ましくは6〜15の脂環族ジアミン等が例示さ
れ、より具体的には、1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4’−ジア
ミノジシクロヘキシル、4,4’−ジアミノ−3,3’
−ジメチルジシクロヘキシル、4,4’−ジアミノジシ
クロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−
ジメチルジシクロヘキシルメタン、1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン等の他、イソフォロンジアミン、メ
ンセンジアミン等が例示される。
【0033】複素環式ジアミンとしては、その環構造中
に窒素原子又はイオウ原子を1個又は2個含む5員又は
6員環であり、炭素数4〜14の複素環式ジアミン等が
例示され、より具体的には、2,3−ジアミノピリジ
ン、2,6−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリ
ジン、o−トリジンスルホン等が例示される。
【0034】芳香族ジアミンとしては、炭素数6〜2
8、好ましくは6〜15の芳香族ジアミン等が例示さ
れ、より具体的には、o−フェニレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,3−
ジアミノトルエン、2,4−ジアミノトルエン、2,6
−ジアミノトルエン、3,4−ジアミノトルエン、4,
6−ジメチル−m−フェニレンジアミン、2,5−ジメ
チル−p−フェニレンジアミン、4,5−ジメチル−o
−フェニレンジアミン、o−キシリレンジアミン、m−
キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、2,4
−ジアミノメシチレン、1,5−ジアミノナフタレン、
1,8−ジアミノナフタレン、2,3−ジアミノナフタ
レン、2,7−ジアミノナフタレン、9,10−ジアミ
ノフェナンスレン、3,3’,5,5’−テトラメチル
ベンジジン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミ
ノビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4’−メチレンジ−o−ト
ルイジン、4,4’−メチレンジ−2,6−キシリジ
ン、4,4’−メチレンジ−2,6−ジエチルアニリ
ン、4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタン、
4,4’−ジアミノ−2,2’−ジメチルビベンジル、
4,4’−ジアミノスチルベン、3,4’−ジアミノ−
2,2−ジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノ−
2,2−ジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、4,4’−チオジアニリン、2,2’−ジチオジア
ニリン、4,4’−ジチオジアニリン、3,3’−ジア
ミノジフェニルスルフォン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルフォン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、
4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミ
ノベンズアニリド、2,7−ジアミノフルオレン、3,
7−ジアミノ−2−メトキシフルオレン、ビス−p−ア
ミノフェニルアニリン、1,3−ビス(4−アミノフェ
ニルプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフ
ェニルプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル]スルホン、9,9−ビス(4−アミ
ノフェニル)フルオレン等が例示される。
【0035】脂環族モノカルボン酸としては、炭素数4
〜13のシクロアルカンカルボン酸、炭素数4〜13の
シクロアルケンカルボン酸、一般式(8)又は一般式
(9)で表される化合物等が例示され、より具体的に
は、シクロプロパンカルボン酸、シクロブタンカルボン
酸、シクロペンタンカルボン酸、1−メチルシクロペン
タンカルボン酸、2−メチルシクロペンタンカルボン
酸、3−メチルシクロペンタンカルボン酸、1−フェニ
ルシクロペンタンカルボン酸、シクロペンテンカルボン
酸、シクロヘキサンカルボン酸、1−メチルシクロヘキ
サンカルボン酸、2−メチルシクロヘキサンカルボン
酸、3−メチルシクロヘキサンカルボン酸、4−メチル
シクロヘキサンカルボン酸、4−プロピルシクロヘキサ
ンカルボン酸、4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸、
4−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸、4−ヘキシル
シクロヘキサンカルボン酸、4−フェニルシクロヘキサ
ンカルボン酸、1−フェニルシクロヘキサンカルボン
酸、シクロヘキセンカルボン酸、4−ブチルシクロヘキ
センカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸、1−シク
ロヘプテンカルボン酸、1−メチルシクロヘプタンカル
ボン酸、4−メチルシクロヘプタンカルボン酸、シクロ
ヘキシル酢酸等が例示される。
【0036】
【0037】 [式中、R27は前記のR14と同義である。]
【0038】芳香族モノカルボン酸としては、一般式
(10)又は一般式(11)で表される化合物等が例示
され、より具体的には、安息香酸、o−メチル−安息香
酸、m−メチル−安息香酸、p−メチル−安息香酸、p
−エチル−安息香酸、p−プロピル−安息香酸、p−ブ
チル安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、p−ペンチ
ル安息香酸、p−ヘキシル安息香酸、o−フェニル安息
香酸、p−フェニル安息香酸、p−シクロヘキシル安息
香酸、フェニル酢酸、フェニルプロピオン酸、フェニル
酪酸等が例示される。
【0039】 [式中、R28は前記のR11と同義である。]
【0040】
【0041】上記ジアミン及びモノカルボン酸より得ら
れるジアミド化合物のうち、より好ましい化合物として
は、N,N’−ジシクロヘキサンカルボニル−p−フェ
ニレンジアミン、N,N’−ジベンゾイル−1,5−ジ
アミノナフタレン、N,N’−ジベンゾイル−1,4−
ジアミノシクロヘキサン、N,N’−ジシクロヘキサン
カルボニル−1,4−ジアミノシクロヘキサン等が例示
される。
【0042】一般式(3)で示されるアミド化合物は、
一般式(3a)で表される脂肪族、脂環族又は芳香族の
アミノ酸と所定のモノカルボン酸及びモノアミンとを従
来公知の方法に従ってアミド化することにより容易に調
製することができる。
【0043】 HOOC−R30−NH2 (3a) [式中、R30は前記のR15と同義である。]
【0044】脂肪族アミノ酸としては、炭素数2〜2
9、好ましくは2〜13の飽和若しくは不飽和の脂肪族
アミノ酸等が例示され、より具体的には、アミノ酢酸、
α−アミノプロピオン酸、β−アミノプロピオン酸、α
−アミノアクリル酸、α−アミノ酪酸、β−アミノ酪
酸、γ−アミノ酪酸、α−アミノ−α−メチル酪酸、γ
−アミノ−α−メチレン酪酸、α−アミノイソ酪酸、β
−アミノイソ酪酸、α−アミノ−n−吉草酸、δ−アミ
ノ−n−吉草酸、β−アミノクロトン酸、α−アミノ−
β−メチル吉草酸、α−アミノイソ吉草酸、2−アミノ
−4−ペンテノイック酸、α−アミノ−n−カプロン
酸、6−アミノカプロン酸、α−アミノイソカプロン
酸、7−アミノヘプタン酸、α−アミノ−n−カプリル
酸、8−アミノカプリル酸、9−アミノノナン酸、11
−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等が例
示される。
【0045】脂環族アミノ酸としては、炭素数7〜13
の飽和若しくは不飽和の脂環族アミノ酸等が例示され、
より具体的には、1−アミノシクロヘキサンカルボン
酸、2−アミノシクロヘキサンカルボン酸、3−アミノ
シクロヘキサンカルボン酸、4−アミノシクロヘキサン
カルボン酸、p−アミノメチルシクロヘキサンカルボン
酸、2−アミノ−2−ノルボルナンカルボン酸等が例示
される。
【0046】芳香族アミノ酸としては、炭素数7〜15
の芳香族アミノ酸等が例示され、より具体的には、α−
アミノフェニル酢酸、α−アミノ−β−フェニルプロピ
オン酸、2−アミノ−2−フェニルプロピオン酸、3−
アミノ−3−フェニルプロピオン酸、α−アミノ桂皮
酸、2−アミノ−4−フェニル酪酸、4−アミノ−3−
フェニル酪酸、アントラニル酸、m−アミノ安息香酸、
p−アミノ安息香酸、2−アミノ−4−メチル安息香
酸、2−アミノ−6−メチル安息香酸、3−アミノ−4
−メチル安息香酸、2−アミノ−3−メチル安息香酸、
2−アミノ−5−メチル安息香酸、4−アミノ−2−メ
チル安息香酸、4−アミノ−3−メチル安息香酸、2−
アミノ−3−メトキシ安息香酸、3−アミノ−4−メト
キシ安息香酸、4−アミノ−2−メトキシ安息香酸、4
−アミノ−3−メトキシ安息香酸、2−アミノ−4,5
−ジメトキシ安息香酸、o−アミノフェニル酢酸、m−
アミノフェニル酢酸、p−アミノフェニル酢酸、4−
(4−アミノフェニル)酪酸、4−アミノメチル安息香
酸、4−アミノメチルフェニル酢酸、o−アミノ桂皮
酸、m−アミノ桂皮酸、p−アミノ桂皮酸、p−アミノ
馬尿酸、2−アミノ−1−ナフトエ酸、3−アミノ−1
−ナフトエ酸、4−アミノ−1−ナフトエ酸、5−アミ
ノ−1−ナフトエ酸、6−アミノ−1−ナフトエ酸、7
−アミノ−1−ナフトエ酸、8−アミノ−1−ナフトエ
酸、1−アミノ−2−ナフトエ酸、3−アミノ−2−ナ
フトエ酸、4−アミノ−2−ナフトエ酸、5−アミノ−
2−ナフトエ酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸、7−ア
ミノ−2−ナフトエ酸、8−アミノ−2−ナフトエ酸等
が例示される。
【0047】一般式(3)で表されるアミド系化合物の
原料であるモノアミンは、一般式(1)で表されるアミ
ド系化合物の原料であるモノアミンと同一であり、同じ
くモノカルボン酸は、一般式(2)で表されるアミド系
化合物の原料であるモノカルボン酸と同一である。
【0048】一般式(3)で表されるアミド系化合物の
うち、より効果的な化合物として、N−シクロヘキシル
−4−(N−シクロヘキサンカルボニルアミノ)ベンズ
アミド、N−フェニル−5−(N−ベンゾイルアミノ)
ペンタンアミド等が例示される。
【0049】一般式(1)、一般式(2)及び一般式
(3)で示されるアミド系化合物の中でも、特に一般式
(1)で示されるアミド化合物がより効果的である。
【0050】本発明に係るポリプロピレン系樹脂は、プ
ロピレンを主要な構成成分としてなる重合体であって、
具体的には、プロピレンホモポリマー、プロピレンを主
体としたエチレン及び/又は1種以上の1−アルケンと
のコポリマー(ランダム、ブロックのいずれをも含
む。)、プロピレン・エチレン多元共重合体(5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボ
ルネン又は1,4−ヘキサジエンを含む。)、プロピレ
ン−スチレン共重合体等が例示される。更には、前記ポ
リプロピレンと少量の熱可塑性樹脂、例えば高密度ポリ
エチレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン
−1等とのブレンドポリマー等が例示される。
【0051】当該ポリプロピレン系樹脂のメルトフロー
レート(以下「MFR」と略記する。JIS K 6758-1981
により測定)は、その適用する成形方法により適宜選択
され、通常、0.1〜100g/10分程度、好ましく
は0.5〜50g/10分の範囲が、延伸物の機械的物
性等の諸物性及び加工性の面で好ましい。
【0052】本発明に係るアミド系化合物の適用量は、
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、0.000
1〜5重量部、より好ましくは、0.001〜1重量部
である。0.0001重量部未満ではβ晶が生成しにく
く、5重量部を越えて含有しても効果上の優位差が認め
られず、又、延伸物の破断伸度や破断強度が低下する等
の欠点を生じる。
【0053】当該アミド系化合物は、ポリプロピレン樹
脂の調製時に配合してもよいし、別途調製した樹脂に添
加混合してもよい。
【0054】当該ポリプロピレン系樹脂組成物の溶融温
度としては、通常、190〜300℃程度、より好まし
くは200〜280℃程度が適用される。
【0055】本発明方法における樹脂溶融物の結晶化温
度(冷却温度)は、15〜140℃であり、好ましくは
20〜120℃、更に好ましくは70〜120℃が推奨
される。一般に、このとき得られる未延伸物におけるβ
晶の含有比率(K値)は0.5〜1.0程度と実用的な
特性を有している。
【0056】上記方法で調製したβ晶を含有するポリプ
ロピレン未延伸物(固化物)を、常法に従って20℃以
上、未延伸物中のβ晶の融点以下の温度で延伸する。未
延伸物中のβ晶の融点はDSCにより容易に知ることが
できるが、原料樹脂の種類により異なり、高いもので約
150℃程度である。更に、より高い空孔率を得るため
には未延伸物中のβ晶の融点より10℃以上低い温度で
延伸するのがより好ましい。又、延伸の作業性の面から
は延伸温度は70℃以上、好ましくは90℃以上が推奨
される。
【0057】即ち、本発明に係る十分な空孔率(例えば
10%以上、好ましくは20〜80%程度)を有する延
伸物は、上記の温度範囲で結晶化し、次いで上記所定の
温度範囲で延伸することによって初めて得ることができ
る。
【0058】延伸方法としては、一軸延伸及び同時又は
逐次二軸延伸のいずれでも良い。
【0059】一軸延伸及び同時又は逐次二軸延伸は、何
れも慣用されている方法で行うことができる。具体的に
は、二軸延伸の場合、延伸の程度は特に限定されない
が、縦方向には例えば1.2〜5.0倍程度、横方向に
は例えば1.2〜5.0倍程度に延伸するのが好まし
い。又、一軸延伸の場合も、延伸の程度は特に限定され
ないが、縦方向に例えば1.5〜6.0倍程度に延伸す
るのが好ましい。
【0060】又、加工時の圧力条件としては、常圧のみ
ならず、加圧下及び減圧下の何れの条件をも適宜採用す
ることができる。
【0061】更に、本発明に係るポリオレフィン系樹脂
延伸物には、使用目的やその用途に応じて適宜、従来公
知のポリオレフィン用改質剤を本発明の効果を損なわな
い範囲で併用することができる。
【0062】かかるポリオレフィン用改質剤としては、
例えば、ポリオレフィン等衛生協議会編「ポジティブリ
ストの添加剤要覧」(1990年10月)に記載されて
いる各種添加剤が挙げられ、より具体的には、安定剤
(金属化合物、エポキシ化合物、窒素化合物、燐化合
物、硫黄化合物等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系
化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等)、酸化防止剤
(フェノール系化合物、亜リン酸エステル系化合物、イ
オウ系化合物等)、界面活性剤、滑剤(パラフィン、ワ
ックス等の脂肪族炭化水素、炭素数8〜22の高級脂肪
酸、炭素数8〜22の高級脂肪酸金属(Al、Ca、M
g、Zn)塩、炭素数8〜18の脂肪酸、炭素数8〜2
2の脂肪族アルコール、ポリグリコール、炭素数4〜2
2の高級脂肪酸と炭素数4〜18の脂肪族1価アルコー
ルとのエステル、炭素数8〜22の高級脂肪酸アマイ
ド、シリコーン油、ロジン誘導体等)、充填剤(タル
ク、ハイドロタルサイト、マイカ、ゼオライト、パーラ
イト、珪藻土、炭酸カルシウム、ガラス繊維等)、発泡
剤、発泡助剤、ポリマー添加剤の他、可塑剤、架橋剤、
架橋促進剤、帯電防止剤、中和剤、アンチブロッキング
剤、防曇剤、ポリマーアロイ成分(ブロックSBR或い
はランダムSBR及びそれらの水素化物等のゴム類やポ
リスチレン等)、難燃剤、分散剤、有機又は無機の顔料
又は染料、加工助剤等の各種添加剤が例示される。
【0063】かくして得られるポリプロピレン系樹脂延
伸物は、白色性、隠蔽性、印刷性、筆記性に優れる多孔
を有する不透明フィルム又は多数の貫通微細孔を有する
多孔膜を形成する。当該不透明フィルムは、印刷用紙、
トレーシングペーパー及び食品包装用フィルム等の素材
として広く利用される。又、当該多孔膜は、フィルム、
中空糸等の形状で透湿防水用途、空気の浄化、水処理等
に使われる濾過膜や分離膜、更には血漿分離膜、人工肺
等の医療材料或いは電池、電気分解等に使われる電池セ
パレータ等の分野で広く利用される。
【0064】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げ、本発明を詳
しく説明する。尚、β晶含有率、空孔率は以下の方法に
より求めた。
【0065】[β晶含有率の測定] (1)X線法:ポリプロピレン原反フィルムのX線回折
を行い、以下の式よりK値を求めた。 K値=H(β1)/[H(β1)+H(α1)+H(α2
+H(α3)] H(β1):β晶(300)面の回折強度(高さ) H(α1):α晶(110)面の回折強度(高さ) H(α2):α晶(040)面の回折強度(高さ) H(α3):α晶(130)面の回折強度(高さ)
【0066】(2)DSC法:ポリプロピレン原反フィ
ルム約5mgをDSCの試料ホルダーにセットし、窒素雰
囲気下で、20℃/分で昇温し、この時得られるDSC
サーモグラムのα型結晶とβ晶の融解ピーク面積よりβ
晶含有率(面積%、DSC%)を求めた。
【0067】[空孔率]延伸フィルムの単位体積にサラ
ダオイル(ρ=0.925g/cm3)を含浸させて、以下
の式より求めた。 α=(Vo/Vf)×100 α :空孔率(%) Vo:含浸したサラダオイルの体積 Vf:フィルムの見掛け体積
【0068】実施例1〜7 MFRが14g/10分のプロピレンホモポリマー粉末
(以下「PP(1)」と略記する。)100重量部に対
して、β晶核剤としてN,N’−ジシクロヘキシル−
2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(以下「本核剤
1」と略記する。)0.1重量部をヘンシェルミキサー
で混合し、240℃でペレット化する。その後、Tダイ
押出機を用いて240℃の樹脂温度でシート状に押出
し、所定の温度に維持されたチルロールにより冷却固化
し、厚さ200μmのポリプロピレン原反フィルムを得
た。得られた未延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びD
SC%)を第1表に示す。
【0069】次いで、このフィルムを第1表に示した所
定の温度において一軸又は二軸延伸を行い、白色不透明
な延伸フィルムを得た。尚、延伸温度はいずれも未延伸
物中のβ晶の融点以下である(DSCの結果より、PP
(1)中のβ晶の融点は152℃であった)。このフィ
ルムにサラダオイルを含浸させるといずれも半透明なフ
ィルムになり、連続貫通孔性に優れた多孔性フィルムで
あることが確認された。第1表に延伸フィルムの厚み及
びオイル含浸量より求めた延伸フィルムの空孔率(%)
を示す。
【0070】実施例8 MFR=4.3g/10分のプロピレンホモポリマー粉
末(以下「PP(2)」と略記する。)を用いた以外は
実施例3と同様にして延伸フィルムを調製した。得られ
た延伸フィルムは連続貫通孔性に優れた多孔性フィルム
であった。未延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びDS
C%)並びに延伸フィルムの厚み及び空孔率を第1表に
示す。尚、PP(2)中のβ晶の融点は147℃であっ
た。
【0071】実施例9 MFR=1.4g/10分のプロピレンホモポリマー粉
末(以下「PP(3)」と略記する。)を用いた以外は
実施例3と同様にして延伸フィルムを調製した。得られ
た延伸フィルムは連続貫通孔性に優れた多孔性フィルム
であった。未延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びDS
C%)並びに延伸フィルムの厚み及び空孔率を第1表に
示す。尚、PP(3)中のβ晶の融点は148℃であっ
た。
【0072】実施例10 PP(3)を用いた以外は実施例6と同様にしてフィル
ムを調製し、次いで、このフィルムを90℃で一軸延伸
して延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムは連続
貫通孔性に優れた多孔性フィルムであった。未延伸フィ
ルムのβ晶含有率(K値及びDSC%)並びに延伸フィ
ルムの厚み及び空孔率を第1表に示す。
【0073】実施例11〜12 本核剤1の添加量を変えた以外は実施例1と同様にして
延伸フィルムを調製した。得られた延伸フィルムは連続
貫通孔性に優れた多孔性フィルムであった。未延伸フィ
ルムのβ晶含有率(K値及びDSC%)並びに延伸フィ
ルムの厚み及び空孔率を第1表に示す。
【0074】実施例13 β晶核剤としてN,N’−ジシクロヘキシルテレフタル
アミド(以下「本核剤2」と略記する。)を適用した他
は実施例1と同様にしてフィルムを調製した。得られた
未延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びDSC%)並び
に延伸フィルムの厚み及び空孔率を第1表に示す。
【0075】実施例14 β晶核剤としてN,N’−ジフェニルヘキサンジアミド
(以下「本核剤3」と略記する。)を適用した他は実施
例1と同様にしてフィルムを調製した。得られた未延伸
フィルムのβ晶含有率(K値及びDSC%)並びに延伸
フィルムの厚み及び空孔率を第1表に示す。
【0076】実施例15 β晶核剤としてN,N’−ジシクロヘキサンカルボニル
−p−フェニレンジアミン(以下「本核剤4」と略記す
る。)を適用した他は実施例1と同様にしてフィルムを
調製した。得られた未延伸フィルムのβ晶含有率(K値
及びDSC%)並びに延伸フィルムの厚み及び空孔率を
第1表に示す。
【0077】実施例16 β晶核剤としてN,N’−ジベンゾイル−1,4−ジア
ミノシクロヘキサン(以下「本核剤5」と略記する。)
を適用した他は実施例1と同様にしてフィルムを調製し
た。得られた未延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びD
SC%)並びに延伸フィルムの厚み及び空孔率を第1表
に示す。
【0078】実施例17 β晶核剤としてN−シクロヘキシル−4−(N−シクロ
ヘキサンカルボニルアミノ)ベンズアミド(以下「本核
剤6」と略記する。)を適用した他は実施例1と同様に
してフィルムを調製した。得られた未延伸フィルムのβ
晶含有率(K値及びDSC%)並びに延伸フィルムの厚
み及び空孔率を第1表に示す。
【0079】比較例1 10℃に維持されたチルロールにより冷却固化する他は
実施例1と同様にしてフィルムを調製した。得られた未
延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びDSC%)を第1
表に示す。次いで、このフィルムを130℃で一軸延伸
して延伸フィルムを得た。得られたフィルムは半透明で
あり、空孔率も第1表に記載の如く小さな値しか示さな
かった。
【0080】比較例2 20℃に維持されたチルロールにより冷却固化する他は
実施例1と同様にしてフィルムを調製した。得られた未
延伸フィルムのβ晶含有率(K値及びDSC%)を第1
表に示す。次いで、このフィルムを155℃で一軸延伸
して延伸フィルムを得た。得られたフィルムはほとんど
透明であり、サラダオイルの含浸も全く認められなかっ
た。
【0081】比較例3 β晶核剤を用いない以外は実施例1と同様にして未延伸
フィルムを調製した。得られた未延伸フィルムのβ晶含
有率(K値及びDSC%)を第1表に示す。次いで、こ
のフィルムを125℃で二軸延伸して延伸フィルムを得
た。得られたフィルムはほとんど透明であり、サラダオ
イルの含浸も全く認められなかった。
【0082】
【発明の効果】本発明に係るアミド系化合物をβ晶核剤
として適用することにより、実用的な条件下で容易にポ
リプロピレン系多孔性延伸物を工業的に製造することが
できる。当該延伸物は、印刷用紙、濾過膜や分離膜等に
有用な素材である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂100重量部に対
    し、一般式(1)、一般式(2)又は一般式(3)で表
    される化合物よりなる群から選ばれる1種若しくは2種
    以上のアミド系化合物を0.0001〜5重量部含有し
    てなるポリプロピレン系樹脂組成物の溶融物を15〜1
    40℃で結晶化してβ晶を含む固化物を得、次いで当該
    固化物を20℃以上乃至当該固化物中のβ晶の融点以下
    の温度で延伸することを特徴とする多孔性ポリプロピレ
    ン系樹脂延伸物の製造方法。 R2−NHCO−R1−CONH−R3 (1) [式中、R1は炭素数1〜24の飽和若しくは不飽和の
    脂肪族ジカルボン酸残基、炭素数4〜28の飽和若しく
    は不飽和の脂環族ジカルボン酸残基又は炭素数6〜28
    の芳香族ジカルボン酸残基を表す。R2、R3は同一又は
    異なって、炭素数3〜18のシクロアルキル基、炭素数
    3〜12のシクロアルケニル基、一般式(a)、一般式
    (b)、一般式(c)又は一般式(d)で示される基を
    表す。] [式中、R4は水素原子、炭素数1〜12の直鎖状若し
    くは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数2〜12の直鎖状
    若しくは分岐鎖状のアルケニル基、炭素数6〜10のシ
    クロアルキル基又はフェニル基を表す。R5は炭素数1
    〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又は炭素数2
    〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基を表す。R
    6、R7は同一又は異なって、炭素数1〜4の直鎖状又は
    分岐鎖状のアルキレン基を表す。] R9−CONH−R8−NHCO−R10 (2) [式中、R8は炭素数1〜24の飽和若しくは不飽和の
    脂肪族ジアミン残基、炭素数4〜28の脂環族ジアミン
    残基、炭素数6〜12の複素環式ジアミン残基又は炭素
    数6〜28の芳香族ジアミン残基を表す。R9、R10
    同一又は異なって、炭素数3〜12のシクロアルキル
    基、炭素数3〜12のシクロアルケニル基、一般式
    (e)、一般式(f)、一般式(g)又は一般式(h)
    で示される基を表す。] [式中、R11は水素原子、炭素数1〜12の直鎖状或い
    は分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜12の直鎖状或い
    は分岐鎖状のアルケニル基、炭素数6〜10のシクロア
    ルキル基又はフェニル基を表し、R12は炭素数1〜12
    の直鎖状或いは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜12
    のアルケニル基、炭素数6〜10のシクロアルキル基又
    はフェニル基を表す。R13、R14は炭素数1〜4の直鎖
    状或いは分岐鎖状のアルキレン基を表す。] R16−CONH−R15−CONH−R17 (3) [式中、R15は炭素数1〜28の飽和或いは不飽和の脂
    肪族アミノ酸残基、炭素数6〜12の飽和或いは不飽和
    の脂環族アミノ酸残基又は炭素数6〜14の芳香族アミ
    ノ酸残基を表す。R16は一般式(1)におけるR2、R3
    と同義であり、R17は一般式(2)におけるR9、R10
    と同義である。]
  2. 【請求項2】 アミド系化合物が、一般式(1)で表さ
    れる化合物である請求項1に記載の多孔性ポリプロピレ
    ン系樹脂延伸物の製造方法。
  3. 【請求項3】 アミド系化合物が、N,N’−ジフェニ
    ルヘキサンジアミド、N,N’−ジシクロヘキシルテレ
    フタルアミド、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−
    ナフタレンジカルボキシアミド、N,N’−ジシクロヘ
    キサンカルボニル−p−フェニレンジアミン、N,N’
    −ジベンゾイル−1,5−ジアミノナフタレン、N,
    N’−ジベンゾイル−1,4−ジアミノシクロヘキサ
    ン、N,N’−ジシクロヘキサンカルボニル−1,4−
    ジアミノシクロヘキサン、N−シクロヘキシル−4−
    (N−シクロヘキサンカルボニルアミノ)ベンズアミド
    又はN−フェニル−5−(N−ベンゾイルアミノ)ペン
    タンアミドよりなる群から選ばれる1種若しくは2種以
    上の化合物である請求項1に記載のポリプロピレン系樹
    脂延伸物の製造方法。
  4. 【請求項4】 延伸温度が70〜150℃である請求項
    1〜3の何れかの項に記載の多孔性ポリプロピレン系樹
    脂延伸物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかの項に記載の方法
    で製造されることを特徴とする多孔性ポリプロピレン系
    樹脂延伸物。
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