JPH0733856Y2 - ろ過式集じん機の除じん装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、ろ過式集じん機の除じん装置に関するもので
ある。

〔考案の背景〕

第５図に従来例を示す。

第５図の従来例の場合、バネ取付ベース23は除じんレバ
ー21に固定されている。したがって、除じんツマミ６を
往復動させると、除じんレバー21を介して、バネ取付ベ
ース23が回転し、除じん子24がフィルタ13の頂部をはじ
いて、除じんを行なうが、第７図に示すように除じん可
能な範囲が、上部ほど狭く十分な除じんができないとい
う欠点があった。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、除
じん効率のよい除じん装置を提供することにある。

〔考案の概要〕

平行四辺形をなす４個のリンクのうち１つを静止節と
し、静止節の両端のリンクを回転させると、静止節の対
辺のリンクは静止節のリンクに対し、平行運動すること
に着目し、静止節のリンクを除じんレバー支持ベース
に、両端のリンクを第１、第２除じんレバーに静止節の
対辺のリンクをバネ取付ベースにすることによって、除
じんツマミの往復動を第１、第２除じんレバーの回転運
動にし、バネ取付ベースを平行運動させ、フィルタの頂
部を除じん子で広範囲にはじいて除じんするように工夫
したものである。

〔考案の実施例〕

本考案の一実施例を第１図〜第４図および第６図により
説明する。

外側ケース１内にファン９、フィルタ13等を内蔵してい
る。ケース１の側面に取り付けられたスイッチ７を投入
することによりモーた10に直結されたファン９が回転
し、ケース１内を負圧にする。この負圧によりケース１
の側面の吸口２に接続されたフード、ダクト等を介し
て、発生源よりダスト（粉じん）が空気と共に吸引さ
れ、フィルタ13でダストが捕集され、清浄空気がファン
９に至りファン吐出口11を経てケース１の上面の吐出口
８より排出される。

フィルタ13に捕集されたダストは、除じん装置12の動作
により、フィルタ13から離脱され、落下し、ダストボッ
クス３に収納される。ダストボックス３に収納されたダ
ストはクランプ４を外しダストボックス３を手前に引出
すことにより、取出して廃棄することができる。

フィルタ13にろ過捕集されたダストを離脱させるための
除じん装置12を説明する。ケース１の外部に除じんツマ
ミ６を突出させ、この除じんツマミ６を第３図矢印のよ
うに往復動させるようになっている。この除じんツマミ
６は、第３除じんレバー20に連結しており、この第３除
じんレバー20は支点40を中心に回転する第１除じんレバ
ー21の一端にピンA27で連結されている。

この第１除じんレバー21は支点40で除じんレバー支持ベ
ース26にピンB28を介して取付けられている。また、第
２除じんレバー22は支点41を中心に回転し、この除じん
レバー支持ベース26とピンC29を介して取付けられてい
る。ダンパー31は第１除じんレバー21の回転を制御す
る。さらに、第１除じんレバー21と第２除じんレバー22
の下方の一端にはバネ取付ベース23が連続されている。
このバネ取付ベース23には、除じん子バネ25を介して除
じん子24が固着されている。除じん子バネ25と除じん子
24およびフィルタ13の位置関係は第４図に示すように、
フィルタ13の頂部には除じん子24のみが接触するように
フィルタ13の頂部よりＧ寸法だけ除じん子24をラップさ
せ配置する。前記バネ取付ベース23の取付ピッチは支点
40と支点41と同じ間隔にしてあり、第１除じんレバー2
1、第２除じんレバー22は、バネ取付ベース23の支点4
3、支点44を中心に回転可能に取付けられている。

したがって、第３図に示すように、除じんツマミ６を往
復動作することにより、第３除じんレバー20第１除じん
レバー21第２除じんレバー22を介して、バネ取付ベース
23が、往復平行運動し、除じん子24は第６図のように回
転し、フィルタ13の頂部を広範囲にはじき、フィルタ13
に振動を与え、付着捕集したダストを離脱させることが
できる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、除じんツマミを往復動させ、除じんレ
バーを介してバネ取付ベースを往復平行運動させること
にしたので、除じん子が広範囲にフィルタの頂部をはじ
き、効率よく、除じんを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のろ過式集じん機の一部切欠側面図、
第２図は、同集じん機の正断面図、第３図は、本考案の
除じん装置を示す斜視図、第４図は、第３図のＸ−Ｘ線
断面拡大図、第５図は、従来の除じん装置を示す斜視
図、第６図は、本考案の除じん動作説明図、第７図は、
従来の除じん動作説明図である。 図において、１はケース、２は吸口、３はダストボック
ス、４はクランプ、５はフィルタ取付用カバー、６は除
じんつまみ、７はスイッチ、９はファン、11はファン吐
出口、12は除じん装置、13はフィルタ、20は第３除じん
レバー、21は第１除じんレバー、22は第２除じんレバ
ー、23はバネ取付ベース、24は除じん子、25は除じん子
バネ、26は除じんレバ支持ベースである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】不織布を波状に形成したフィルタを有し、
   該フィルタの頂部をはじくように加振する除じん装置を
   設けてなる、ろ過式集じん機において、 ケース内部に除じんレバー支持ベースを固定し、該除じ
   んレバー支持ベースに第１除じんレバー、第２除じんレ
   バーを２つの支点回りにそれぞれ回転自在に取付け、さ
   らに、該第１除じんレバーの一端と該第２除じんレバー
   の一端を、前記２つの支点ピッチと同じピッチで、除じ
   んバネを介して、その上に除じん子を配設したバネ取付
   ベースに回転自在に連結し、また前記第１除じんレバー
   の他方の一端には第３除じんレバーを連結し、該第３除
   じんレバーの一端を前記ケースの外部に突出させ、先端
   に除じんツマミを取付け、該除じんツマミの往復動によ
   り、第１除じんレバー、第２除じんレバーを回転させ、
   前記バネ取付けベースを前記フィルタの波の配列に垂直
   方向に平行運動させることにより除じんを行なうように
   構成してなるろ過式集じん機の除じん装置。