JPH0733722B2 - 自動車のためのパ−キング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、互いに上下に配置されていて互いに結合され
た複数の自動車用プラツトフオーム組を有する自動車の
ためのパーキング装置であって、前記プラツトフオーム
組がそれぞれ一緒に、該プラツトフオーム組の一方のプ
ラツトフオームを１つの共通の車道に連結するためにリ
フト装置によって上昇され、又は地下凹所内に降下され
るようになっており、さらに前記複数のプラツトフオー
ム組が一列に互いに並列に配置されている形式のものに
関する。

従来の技術 ドイツ連邦共和国特許出願公開第3145370号明細書によ
り公知の前述の形式のパーキング装置においては、複数
のプラツトフオーム組が一列に互いに並列に配置されて
いる。このようなプラツトフオーム組の上方プラツトフ
オームと下方プラツトフオームとは、互いに剛性に結合
されており、かつプラツトフオーム組の側方に配置され
ていて液圧駆動されるリフトシリンダによって上昇もし
くは降下される。昇降運動するさいに、プラツトフオー
ムはレール又は類似の部材によってガイドされている。
このばあいガイドは、プラツトフオームを昇降運動させ
ると同時に傾斜運動もさせるように構成されている。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第2415522号明細書にお
いては、上方プラツトフオーム及び下方プラツトフオー
ムを有する別のプラツトフオーム組が開示されている。
これらのプラツトフオームは互いにヒンジ結合されてお
り、さらにこのばあいも上昇運動のさいに同時に傾斜運
動も行われる。このようなプラツトフオーム組も通常一
列に互いに並列に配置されている。

これら公知のパーキング装置は両方とも、それぞれのプ
ラツトフオーム組が、たとえば液圧式のリフトシリンダ
によって構成される１つの適当なリフト装置を有してお
り、前記リフトシリンダは、プラツトフオーム組と、パ
ーキング装置を配置している地下凹所の床との間に延び
ている。さらに、恐らく、複数のプラツトフオーム組の
ための圧力媒体が１つの共通の装置によって生ぜしめら
れ、しかもそれぞれのプラツトフオーム組に固有のリフ
ト装置が配属されていることが公知である。このばあい
たとえば３つのプラツトフオームが互いに組合わされて
いることも公知である。

前述の形成の全てのパーキング装置は、地下ガレージ内
に装着されるために特に規定されている。このばあい、
地下凹所内に降下されている下方プラツトフオームは一
般的に、建物内で働く人の自動車のためのパーキング場
所として役立ち、これに対して上方プラツトフオームは
激しく交代する公衆往来の自動車のために規定されてい
る。このような利用の形式から、リフト装置はほとんど
稀にしか使用されない。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第3212822号明細書にお
いては、側方移動可能なリフト装置が設けられている別
の構成のパーキング装置が示されており、前記リフト装
置は互いに上下に配置された複数のプラツトフオームに
配属されることができる。しかしこのような構成は、プ
ラツトフオームが互いに結合されてプラツトフオーム組
を形成しているのでなく、さらに、上昇されたプラツト
フオームに上方から作用する複数の昇降装置によって作
業される。さらにこのような構成により、昇降装置は運
行可能なスペース内に少なくとも部分的に配置されてお
り、かつ昇降装置がプラットフオームと結合するための
特別な部材を常に設けていなければならない。

発明の課題 本発明の課題は、リフト装置のための費用と、そのリフ
ト装置の利用頻度とのかね合いが著しく改善されるよう
に、前述の形式のパーキング装置を改良することであ
る。

課題を解決するための手段 前述の課題を解決するために講じた本発明の手段によれ
ば、複数のプラツトフオーム組のためにただ１つのリフ
ト装置が設けられており、さらにその都度１つのプラツ
トフオーム組に車道方向に対して直角に配属され、かつ
側方に移動可能なリフト装置が、下方プラツトフオーム
の下側と地下凹所の床との間のスペース内に配置されて
いることである。

発明の効果 複数のプラツトフオーム組のために共通の１つの圧力媒
体発生装置が設けられていた公知のものに対して、本発
明は複数のプラツトフオーム組のために唯１つのリフト
装置が設けられている。このリフト装置は、その都度、
上昇させようとするプラツトフオーム組に配属させるこ
とができる。本発明においては、１つのパーキング装置
の複数又は全てのプラツトフオーム組が同時に上昇させ
るれることはないということが明らかである。しかしこ
のことは、このようなパーキング装置の利用形式におい
ては、複数のプラツトフオーム組を同時に上昇させる必
要がほとんどないので、欠点とはならない。

本発明においては、下方プラツトフオームの下側と地下
凹所の床との間に、降下状態でリフト装置のために十分
なスペースが存在している。このスペースはわずかな高
さで十分であることが明らかであるので、付加的なスペ
ースはわずかしか必要でない。さらに本発明によれば、
従来の形式におけるプラツトフオーム組の側方に設けら
れた複数のリフトシリンダを省略することができる。従
ってこのようなリフトシリンダのために必要なスペース
を節減することができる。さらに本発明では、従来のパ
ーキング装置と同様水平でわずかなスペースしか必要で
ない上に、鉛直方向での付加的なスペースが必要でなく
なる。

本発明のリフト装置は、レールに沿って移動可能である
プラツトフオーム組、及び運動時にヒンジ又は別のガイ
ド部材を中心として旋回可能であるプラツトフオーム組
に使用することができる。本発明にとって、プラツトフ
オームが上昇運動時に上昇されるだけであるか、傾斜も
されるかどうかは重要ではない。

本発明において特に有利なことは、プラツトフオームの
ための安全装置が必要でないことである。プラツトフオ
ーム組は、リフト装置がプラツトフオーム組の下方にあ
りかつこれに配属されているばあいにだけ、上昇された
位置にある。リフト装置は、プラツトフオーム組が降下
された位置にあるばあいにだけ側方へ運動されることが
できる。

実施態様 本発明の有利な実施態様によれば、リフト装置がはさみ
装置によって形成されており、該はさみ装置が移動フレ
ームに支持されていて、かつ上昇可能な部材によってプ
ラツトフオーム組に下方から作用するようになってい
る。このようなはさみ装置によって、曲げたたまれた状
態ではわずかなスペースしか必要でなく、しかも十分な
上昇高さが得られる。

実施例 第１図に示すように、地下ガレージ23内に複数のプラツ
トフオーム組31が並列に配置されている。それぞれのプ
ラツトフオーム組31は上方プラツトフオーム21と下方プ
ラツトフオーム４とから成っている。両方のプラツトフ
オームは支柱32によって互いに結合されている。各プラ
ツトフオーム31組は全体で鉛直方向のガイド26に沿って
運動可能である。降下された状態で、各プラツトフオー
ム組31は、下方プラツトフオーム４及び床３の下側にス
ペース２が残されるような高さに配置されている支え33
上に静止する。前記スペース２、リフト装置１を折りた
たみ状態で各プラツトフオーム組31に配属するために、
すなわち側方に移動するために十分である。

第２図から判るように、降下された状態で各上方プラツ
トフオーム21は車道22の高さにあり、このことによって
通行することができる。リフト装置１によってプラツト
フオーム組31を上昇させることによって初めて、要求に
応じてそれぞれ下方プラツトフオームも車道22の高さに
もたらされる。第２図は、下方プラツトフオーム４が自
動車を受容している１つのプラツトフオーム組を部分的
に上昇させた中間位置を示している。

リフト装置１は大体において移動フレーム５から成って
おり、この移動フレームはローラ27を介してレール28に
沿って側方に移動可能である。移動駆動装置は詳しくは
図示されていない。たとえば、ローラ27を駆動するモー
タが移動フレームに支承されている。しかし、たとえば
循環するロープを介して作用される定置のモータも可能
である。図示の実施例において、移動フレーム５は、は
さみ装置34の両方の液圧シリンダ11を駆動するための液
圧ポンプ装置13を支持する。

はさみ装置34は大体において２つのはさみ部材6,7から
成っており、該両方のはさみ部材はヒンジ12によって互
いに結合されている。はさみ部材６の下方端部８がヒン
ジ29によって移動フレーム５に保持されており、これに
対して他方のはさみ部材７の下方端部９はガイド10にお
いて運動可能である。液圧シリンダ11が負荷されるさい
に、はさみ装置が起立されて、はさみ部材の上方端部1
4,15によってそれぞれのプラツトフオーム組31が上昇せ
しめられることは明らかである。

第１図から特に判るように、上方端部14,15は、プラツ
トフオーム４の幅にほぼ相応する長さを有する支持体1
6,17を備えている。このことによって、はさみ装置を比
較的幅狭く構成することができる。ガイド26がプラツト
フオーム組を十分に案内するので、はさみ装置が、側方
の力に対する特別な安定性を有している必要はない。

第３図から判るように、支持体16,17が両端部にそれぞ
れローラ18と輪縁19とを支持している。ローラ18が下方
プラツトフオーム４の支持成形材を下方から支えてお
り、かつ輪縁19が十分な側方ガイドを与えている。大き
な遊びを有しているにもかかわらず、十分に対向する配
属が保証されている。支持成形材20が、この支持成形材
に固定された成形材30を支持しており、この成形材が下
方プラツトフオーム４の通行可能な平面を形成する。こ
のばあい、プラツトフオーム４が、支持成形材20及び成
形材30に関して、前記上方プラツトフオーム21と同じ構
成を有していると有利である。

本発明によるパーキング装置のリフト装置を使用するこ
とができるように、リフト装置は上昇可能なプラツトフ
オーム組の下側で走行せしめられる。スイツチを入れら
れたリフト装置が、プラツトフオーム組を上昇させ、従
って下方プラツトフオーム４が車道22の高さと一致す
る。

別のプラツトフオーム組を上昇させようとするさいに
は、まず、プラツトフオーム組が支え33上に静止するま
でリフト装置が降下される。さらに降下されるさいに、
リフト装置は支持成形材20から解放され、かつ他のプラ
ツトフオーム組を上昇させるために、リフト装置はスペ
ース２内で側方にレール28に沿って移動せしめられる。

前述のはさみ装置は、上昇運動のさいに下方プラツトフ
オームが上昇されるだけで、傾斜されないようなプラツ
トフオーム組のための特に適している。このばあいロー
ラ18によって、リフト装置１とプラツトフオーム組との
間に４つの支点が得られる。

しかし、プラツトフオーム組が上昇運動時に別の適当な
ガイドを有しているばあいにはさみ装置の上方端部を一
個所又は２個所でのみプラツトフオーム組を作用させる
こともできる。このような構成は、プラツトフオームが
上昇運動時に傾斜運動も行うばあいに特に適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるパーキング装置を部分的に破断し
て示す縦断面図、第２図は第１図によるパーキング装置
の横断面図、第３図は本発明によるパーキング装置の一
部分を拡大して示す第１図に相応する図である。 １……リフト装置、２……スペース、３……床、４……
下方プラツトフオーム、５……移動フレーム、6,7……
はさみ部材、8,9……下方端部、10……ガイド、11……
液圧シリンダ、12……ヒンジ、13……液圧ポンプ装置、
14,15……上方端部、16,17……支持体、18……ローラ、
19……輪縁、20……支持成形体、21……上方プラツトフ
オーム、22……車道、26……ガイド、27……ローラ、28
……レール、29……ヒンジ、30……成形材、31……プラ
ツトフオーム組、32……支柱、33……支え、34……はさ
み装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】互いに上下に配置されていて互いに結合さ
   れた複数の自動車用プラットフォーム組を有する自動車
   のためのパーキング装置であって、前記プラットフォー
   ム組がそれぞれ一緒に、該プラットフォーム組の一方の
   プラットフォームを１つの共通の車道に連結するために
   リフト装置によって上昇され、又は凹部内に降下される
   ようになっており、さらに前記複数のプラットフォーム
   組が一列に互いに並列に配置されており、かつ複数のプ
   ラットフォーム組（31）のためにただ１つのリフト装置
   （１）が設けられており、さらに、その都度１つプラッ
   トフォーム組に車道方向に対して直角に配属され、かつ
   側方に移動可能なリフト装置が、下方プラットフォーム
   （４）の下側と凹所の床（３）との間のスペース（２）
   内に配置されており、かつリフト装置が大体においては
   さみ装置（34）によって形成されており、該はさみ装置
   が移動フレーム（５）に支持されていて、かつ上昇可能
   な部材によってプラットフォーム組（31）に下方から作
   用するようになっており、かつ前記はさみ装置（34）
   が、十字にヒンジ結合された２つのはさみ部材（6,7）
   から成っており、一方のはさみ部材（６）の下方端部が
   移動フレームにヒンジ的に支承されており、かつ他方の
   はさみ部材（７）の下方端部（９）が移動フレームのガ
   イド（10）に保持されており、さらにはさみ部材を駆動
   するシリンダ（11）が、はさみ部材（6,7）の間ではさ
   みヒンジ（12）の一方の側に配置されている形式のもの
   において、両方のはさみ部材（6,7）の上方端部がそれ
   ぞれ１つの支持体（16,17）を備えており、該支持体
   が、移動フレーム（５）の移動方向に対して平行に延び
   ていてかつ下方プラットフォーム（４）の縁範囲でプラ
   ットフォーム組（31）に作用するようになっていること
   を特徴とする、自動車のためのパーキング装置。
2. 【請求項２】前記支持体（16,17）が、これらの端部に
   輪縁（19）を備えたローラ（18）を有しており、該ロー
   ラがプラットフォーム組（31）の下方プラットフォーム
   （４）の側方の支持成形部材（20）と協働するようにな
   っている特許請求の範囲第１項記載のパーキング装置。