JPH0733661A - 脳疾患予防治療剤 - Google Patents

脳疾患予防治療剤

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JPH0733661A
JPH0733661A JP18277193A JP18277193A JPH0733661A JP H0733661 A JPH0733661 A JP H0733661A JP 18277193 A JP18277193 A JP 18277193A JP 18277193 A JP18277193 A JP 18277193A JP H0733661 A JPH0733661 A JP H0733661A
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JP
Japan
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cerebral
alkyl
aryl
compound
observed
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Application number
JP18277193A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shinzan
浩史 慎山
Toru Kawamura
透 河村
Yuji Narita
祐士 成田
Takeshi Uchida
武 内田
Masahiro Watanabe
正弘 渡辺
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 で表されるジヒドロピリジン誘導体の塩酸塩を有効成分
とする脳疾患予防治療剤。 【効果】 上記ジヒドロピリジン誘導体の塩酸塩は極め
て低毒性で、脳卒中、脳浮腫、脳軟化症、脳出血、脳梗
塞など脳疾患の予防および/または治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脳疾患を予防および/
または治療するための薬剤に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】後述のジヒ
ドロピリジン誘導体(I)が、カルシウムチャンネル拮
抗作用を有しており、抗高血圧剤、脳の血管拡張剤およ
び冠動脈治療剤(狭心症治療剤)として有用であること
は、既に知られている(特開昭63−225356号公
報)。
【0003】本発明者らは、このジヒドロピリジン誘導
体(I)について各種研究を進めてきたところ、該誘導
体(I)が、さらに脳血流増加剤(特開平2−6282
4号公報)、血管攣縮治療剤(特開平2−180826
号公報)、強心剤(特開平4−235168号公報)と
しても極めて有用であることを見出している。
【0004】さらに、本発明者らが鋭意研究を行った結
果、該誘導体(I)およびその酸付加塩が、これまで見
出されていた上記作用とは異なった予想外の作用、すな
わちベニジピン、ニカルジピン、ヒドララジンなどに比
べて著明な脳疾患予防および/または治療作用を有する
ことを見出した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一また
は異なってアルキル、シクロアルキルまたはアルコキシ
アルキルを、R4 およびR5 は同一または異なって水素
原子、ハロゲン、ニトロ、ハロゲン化アルキル、アルキ
ルスルホニル、ハロゲン化アルコキシ、アルキルスルフ
ィニル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シア
ノ、アルコキシカルボニルまたはアルキルチオを(ただ
し、R4 およびR5 は同時に水素原子ではない)、Xは
ビニレンまたはアゾメチンで表される基を、Aはアルキ
レンを、Bは−N(R6 ) (R7 ) または
【0008】
【化4】
【0009】(R6 、R7 およびR8 は同一または異な
って水素原子、アルキル、シクロアルキル、アラルキ
ル、アリールまたはピリジルを、Arはアリールまたは
ピリジルを、nは0または1、2の整数をそれぞれ示
す)で表される基を示す〕で表されるジヒドロピリジン
誘導体〔以下、ジヒドロピリジン誘導体(I)という〕
またはその酸付加塩(通常は、薬理学的に許容される酸
付加塩)を有効成分とする脳疾患予防治療剤に関する。
【0010】また、上記において、R1 、R2 およびR
3 は同一または異なってアルキル、R4 は水素原子、R
5 はニトロ、ハロゲン化アルキルまたはシアノ、R6
よびR7 は同一または異なってアルキル、アラルキルま
たはアリール、R8 はアリール、Arはアリール、nは
1であるものが特に好ましい。
【0011】本発明で使用されるジヒドロピリジン誘導
体(I)およびその酸付加塩は、特に緩やかな作用発現
と長い持続時間を有し、しかもその毒性が極めて低いの
で、有効かつ安全性の極めて高いものである点に大きな
特徴を有している。
【0012】本明細書中で用いられている記号について
以下に説明する。R1 、R2 およびR3 で示されるアル
キルとしては、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、炭素
数1〜6の低級アルキルが好ましく、たとえばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、とりわけ炭素
数1〜4のものが好ましい。これらアルキルの末端にさ
らに炭素数3〜6の低級シクロアルキルアルキル(たと
えば、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、シ
クロペンチルメチルなど)を有してもよい。
【0013】R1 、R2 およびR3 で示されるシクロア
ルキルとしては、炭素数3〜6の低級シクロアルキルが
好ましく、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
【0014】またR1 、R2 およびR3 で示されるアル
コキシアルキルとしては、炭素数の合計が3〜7のもの
が好ましく、たとえばメトキシエチル、エトキシエチ
ル、プロポキシエチル、イソプロポキシエチル、ブトキ
シエチル、メトキシプロピル、2−メトキシ−1−メチ
ルエチル、2−エトキシ−1−メチルエチルなどが挙げ
られる。
【0015】R4 およびR5 で示される置換基は同一で
も異なっていてもよく、また環上のいずれの位置に置換
されていてもよいが、特にジヒドロピリジン環との結合
位置に対して2位および/または3位であるものが好ま
しい。
【0016】R4 およびR5 で示されるハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられ、
とりわけフッ素原子または塩素原子が好ましい。R4
よびR5 で示されるアルキル、シクロアルキルとして
は、前記R1 〜R3 で例示されたものが挙げられる。
【0017】R4 およびR5 で示されるアルコキシとし
ては、炭素数1〜3の低級アルコキシが好ましく、たと
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
などが挙げられる。
【0018】R4 およびR5 で示されるアルキルチオと
しては、炭素数1〜3のものが好ましく、たとえばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ
などが挙げられる。
【0019】R4 およびR5 で示されるアルコキシカル
ボニルとしては、炭素数2〜4のものが好ましく、たと
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニルなどが挙げられる。
【0020】ハロゲン化物のハロゲンも上記と同様のも
のが示され、R4 およびR5 で示されるハロゲン化アル
キルとは、その一部の水素原子がハロゲン化されたもの
〔たとえば(CF3 2 CHCH2 −、CF3 CH2
など〕であっても、全部の水素原子がハロゲン化された
もの(トリフルオロメチルなど)であってもよい。ま
た、ハロゲン化アルコキシもその一部の水素原子がハロ
ゲン化されたものであっても、全部の水素原子がハロゲ
ン化されたものであってもよい。ハロゲン化アルキルお
よびハロゲン化アルコキシの炭素数は各々1〜6、好ま
しくは1〜4である。
【0021】R4 およびR5 で示されるアルキルスルホ
ニルおよびアルキルスルフィニルにおけるアルキルとし
ては、前記R1 〜R3 で例示したもの、すなわち炭素数
1〜6(好ましくは炭素数1〜4)のものが挙げられ
る。
【0022】R4 としては水素原子が、R5 としてはシ
アノ、ニトロ、ハロゲン化アルキル(特に、トリフルオ
ロメチル)が好ましい。
【0023】R6 、R7 およびR8 で示されるアルキ
ル、シクロアルキルとしては、前記R 1 〜R3 で例示さ
れたものが挙げられる。アラルキルとしては、ベンジ
ル、α−フェニルエチル、β−フェニルエチル、γ−フ
ェニルプロピルなどのフェニルC1-3 アルキルなどが挙
げられる。アリールとしてはフェニル、ナフチルなどが
挙げられる。これらの芳香環は任意の位置に同一または
異なる置換基を有していてもよく、この置換基として
は、たとえば前記R4 およびR5 として例示されたもの
などが挙げられる。
【0024】ピリジルとしては2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジルが挙げられ、これらは前記R4 およ
びR5 として例示された置換基を有していてもよい。
【0025】Aで示されるアルキレンとしては、直鎖状
または分岐状の炭素数2〜4のものが好ましく、具体的
にはエチレン、トリメチレン、テトラメチレン、1,2
−ジメチルエチレンなどが挙げられる。
【0026】Arで示されるアリールおよびピリジルと
しては、前記R6 、R7 およびR8で例示されたものが
挙げられ、同様の置換基を有していてもよい。
【0027】ジヒドロピリジンの4位置換基である
【0028】
【化5】
【0029】で表される環としては、Xがビニレン(−
CH=CH−)である場合はベンゼン環を、アゾメチン
(−CH=N−)である場合はピリジンをそれぞれ意味
し、これらはその任意の位置でジヒドロピリジンの4位
と結合していてもよい。
【0030】置換基R4 およびR5 は、ジヒドロピリジ
ンの4位に結合する炭素原子に対してオルト、メタ、パ
ラ位のいずれの位置で置換されてもよく、好ましくはオ
ルト位および/またはメタ位で置換される。
【0031】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩としては、具体的には以下の表1に挙げたよう
な化合物およびその酸付加塩などが例示される。
【0032】
【表1】
【0033】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩として、より好ましくは2−〔p−(4−ベン
ズヒドリルピペラジノ)フェニル〕エチル メチル
2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート、
2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニ
ル〕エチル メチル 2,6−ジメチル−4−(4−シ
アノ−2−ピリジル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートおよびそれらの酸付加塩な
どが例示される。
【0034】ジヒドロピリジン誘導体(I)は、当該ジ
ヒドロピリジン誘導体(I)を構成する任意の部分と残
余部分とを自体公知の手段、特に脱水閉環反応に付すこ
とにより製造することができる。
【0035】具体的には、特開昭63−107975号
公報、特開昭63−112560号公報、特開昭63−
225356号公報、特開昭58−201765号公
報、特開昭63−99042号公報、特開昭63−15
2351号公報、特開昭61−260064号公報など
に記載された製法を用いて製造される。
【0036】かくして製造されるジヒドロピリジン誘導
体(I)は公知の分離精製手段、たとえば濃縮、抽出、
クロマトグラフィー、再沈澱、再結晶などを適宜用いる
ことにより任意の純度のものとして採取できる。
【0037】ジヒドロピリジン誘導体(I)は塩基性基
を有するので、公知の手段により酸付加塩とすることも
できる。かかる塩としては薬理学的に許容され得るもの
であれば特に制限されず、たとえば無機酸との塩(塩酸
塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩など)、
有機酸との塩(酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フ
マール酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、乳酸
塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、
パモ酸塩)または第4級塩などが挙げられる。
【0038】
【作用・効果】本発明の有効成分であるジヒドロピリジ
ン誘導体(I)およびその酸付加塩は、極めて低毒性で
あり、哺乳動物(たとえば、マウス、ラット、ウサギ、
イヌ、ネコ、ヒトなど)における脳疾患、具体的には脳
卒中、脳浮腫、脳軟化症、脳出血、脳梗塞などの予防お
よび/または治療に有用である。
【0039】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩を上記の医薬品として用いる場合、薬理的に許
容される添加剤(たとえば、担体、賦形剤、希釈剤な
ど)などを、製薬上必要な成分と適宜混合し、粉末、顆
粒、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤などの態様
で医薬組成物とし、経口的または非経口的に投与するこ
とができる。
【0040】上記製剤中には、ジヒドロピリジン誘導体
(I)およびその酸付加塩の有効量が配合される。投与
量は、投与ルート、症状、患者の体重あるいは年令など
によっても異なるが、たとえば成人患者に経口投与する
場合は、0.1〜100mg/ヒト/日、特に1〜20mg/
ヒト/日を1日1〜数回に分けて投与するのが望まし
い。また、静脈内投与の場合は、0.1〜300μg/ヒ
ト/日、特に5〜100μg/ヒト/日を1日1〜数回
に分けて投与するのが望ましい。
【0041】
【実験例・実施例・参考例】以下、実験例、参考例、実
施例を以て本発明をさらに詳しく説明するが、これらは
本発明を何ら限定するものではない。なお、 1H−NM
R測定において、特に記載のないものはCDCl3 を使
用した。
【0042】ジヒドロピリジン誘導体(I)またはその
酸付加塩の脳疾患に対する効果を確認するために以下の
実験を行った。
【0043】実験例1:脳卒中発症抑制試験 〔被検薬剤〕後記化合物2(本発明化合物)およびベニ
ジピン(対照薬剤)を用いた。
【0044】〔実験方法〕脳卒中易発症雄性ラット(S
HRSP;10週齢)を個別ゲージに収容し、SP飼料
(船橋農場製、以下同じ。)にて12週齢まで飼育し、
13週齢で4%NaCl含有SP飼料に変更し、以降は
この条件で飼育した。薬剤による降圧治療は14週齢よ
り開始し、8週間行った。被検薬剤またはビヒクルを1
0ml/kgの用量で連日経口投与し、被検薬剤として0.3
mg/kg/日、1mg/kg/日、3mg/kg/日の各投与群に
分けた。薬剤投与前および投与2時間後に、非観血式血
圧測定装置(PS−200A;理研開発社製)を用い
て、収縮期血圧を1週間毎に測定した。また、脳卒中発
症例についてはその発症日を、また死亡例についてはそ
の死亡日をそれぞれ記録し、脳、心臓、腎臓を摘出後、
脳出血もしくは脳軟化の有無を肉眼的に観察し、10%
ホルマリン−リン酸緩衝液(pH7.4)にて固定した。
なお、実験終了日まで生存した動物については、4%ホ
ルマリン−リン酸緩衝液(pH7.4)250mlにて灌流
固定した後、上記の臓器を摘出し、同液を用いて4℃に
て後固定した。
【0045】〔結果〕各群の生存率および摘出脳の損傷
の有無の結果を下記の表2にまとめた。
【0046】
【表2】
【0047】1.生存率 ビヒクル(コントロール)群では、実験開始2週間後か
ら死亡例が認められ、その平均生存日数は27±5日で
あった。これに対して、本発明化合物2投与群のうち、
0.3mg/kg/日投与群では生存日数は若干延長され、平
均生存日数は34±5日であり、1mg/kg/日投与群お
よび3mg/kg/日投与群では、いずれも全例が実験終了
時まで生存した。
【0048】2.脳の肉眼的所見 ビヒクル群では、9例中7例の脳に出血、浮腫あるいは
軟化が認められたのに対して、0.3mg/kg/日の本発明
化合物2投与群では、9例中5例に脳卒中の発症が認め
られた。一方、1mg/kg/日の本発明化合物2投与群で
は、9例中1例に脳損傷が認められたにすぎず、さらに
3mg/kg/日の本発明化合物2投与群では、脳卒中の発
症は認められなかった。
【0049】〔まとめ〕以上の結果より、NaCl負荷
により既に重度な高血圧に至ったSHRSPに対して、
本発明化合物である本発明化合物2を1mg/kg/日以上
投与することによって、脳卒中の発症とこれに伴う死亡
を著明に抑制することが分かる。1mg/kg/日の本発明
化合物2投与群では、実験開始3週後から収縮期血圧は
平均250mm Hg を越え、実験終了時には270mm Hg
に達したにもかかわらず、9例中1例に脳卒中の発症が
認められたにすぎなかった。一方、対照薬剤のベニジピ
ンでは、SHRSPに対する脳卒中の発症抑制作用は、
本発明化合物2に比べて弱いものであった。
【0050】実験例2:脳卒中発症抑制試験 〔被検薬剤〕後記化合物2(本発明化合物)、ニカルジ
ピンおよびヒドララジン(共に対照薬剤)を用いた。
【0051】〔実験方法〕上記の実験例1に準じた。但
し、実験期間を12週間とした。
【0052】〔結果〕各群の生存率(投与12週間後)
を下記の表3にまとめた。
【0053】
【表3】
【0054】1.生存率 ビヒクル(コントロール)群では、実験開始2週間後か
ら立毛、麻痺といった脳卒中症状の発現が認められ、3
7日後に全例が死亡した。このコントロール群では、動
物の50%が死に至る日数(D50)は、29日であっ
た。これに対して、本発明化合物2投与群のうち、0.3
mg/kg/日投与群では、約3週間後から脳卒中症状を発
現し、負荷68日後に全例が死亡した。この群のD
50は、37日であり、コントロール群に比べて若干の生
存期間の延長が認められた。さらに、本発明化合物2投
与群の1mg/kg/日投与群および3mg/kg/日投与群で
は、投与12週間において、脳卒中症状を発現した動物
はなく、全例が生存した。一方、ニカルジピン3mg/kg
/日投与群では、2週間後から脳卒中が発症し、50日
後に全例が死亡した。この群のD50は、35日であっ
た。また、ニカルジピン10mg/kg/日投与群およびヒ
ドララジン10mg/kg/日投与群では、NaCl負荷3
週間後から一部に脳卒中の発症が認められたが、12週
間後においても半数のラットは生存しており(D50は、
それぞれ68日および78日)、脳卒中の発症抑制作用
によると考えられる明らかな延命効果が認められた。
【0055】2.脳の肉眼的所見 各群において投与開始12週間後まで生存したラットの
脳を摘出し、肉眼的に観察した。本発明化合物2の1mg
/kg/日投与群では、1例に脳軟化が認められたもの
の、他には何ら異常が認められず、本発明化合物2の3
mg/kg/日投与群では、脳軟化または脳出血を示す例は
全くなかった。一方、ニカルジピン10mg/kg/日投与
群では、5例中4例に明らかな両側性の脳軟化が認めら
れ、ヒドララジン10mg/kg/日投与群でも、5例中1
例に脳軟化が認められた。しかし、外観的には脳出血を
呈した例は認められなかった。
【0056】〔まとめ〕以上の結果より、本発明化合物
である化合物2を1mg/kg以上投与することによって、
脳卒中症状の発現を完全に抑制し、全例を生存させたこ
とが分かる。また、ニカルジピンおよびヒドララジンの
10mg/kg/日での連日経口投与によって、脳卒中発症
が抑制されることが示された。ヒドララジンの投与によ
り、血圧が明らかに低値を維持したことから、本薬剤に
よる脳卒中の発症抑制は、本薬剤の降圧作用によるもの
と考えられる。一方、ニカルジピンの高用量投与群で
は、10例中5例は生存したものの、そのうち4例の脳
に明らかな両側性の脳軟化が認められたことから、ニカ
ルジピンは脳卒中を予防し、生存率を上げる作用を有す
るものの、その作用は本発明化合物2に比べて明らかに
弱いものであった。
【0057】 実験例3:脳卒中発症ラットに対する治療試験 〔被検薬剤〕後記化合物2(本発明化合物)、ニカルジ
ピンおよびヒドララジン(共に対照薬剤)を用いた。
【0058】〔実験方法〕SHRSP(9週齢)を4%
NaCl含有SP飼料により飼育し、脳卒中の発症が外
観の変化、体重減少、神経症状などにより確認された動
物を選択した。実験開始時より動物を個別ゲージに収容
し、以降はSP飼料にて飼育した。被検薬剤またはビヒ
クルを10ml/kgの用量で強制的に21日間の連日経口
投与した。規定の日時に動物の外観、一般症状および神
経症状の発現を下記のスコアに従って評価し、生存率を
併せて調べた。死亡例については脳を摘出後、脳出血も
しくは脳軟化の有無を肉眼的に観察し、10%ホルマリ
ンにて固定した。
【0059】動物の症状評価スコア 1)歩行失調 異常なし:0、軽度障害:1、重度障害:2 2)異常姿勢 異常なし:0、軽度障害:1、重度障害:2 3)正向反射 あり:0、なし:1 4)後肢の屈曲反射 あり:0、なし:1 5)視覚上位置の確認 異常なし:0、軽度障害:1、重度障害:2 6)握力(tail suspension 下) 異常なし:0、軽度低下:1、重度低下:2 7)体の張り(触感) 異常なし:0、軽度硬化:1、重度硬化:2 8)下痢 あり:0、なし:1
【0060】但し、症状が重度のものは、各評価項目を
同時に満たし、極端にスコアが大となることから、症状
の重症度は最大5とし、それを越えるものについては全
て5とした。また、死亡例については、スコアを6とし
て計算した。
【0061】〔結果〕 1.一般症状および神経症状 各群のスコアの結果を下記の表4にまとめた。
【0062】
【表4】
【0063】実験開始時の症状スコアは各群2.3〜2.9
であり、群間で差はなかった。ビヒクル群では週を増す
毎に症状は悪化し、14日以降のスコアは4.6となっ
た。これに対して本発明化合物2では、両投与量群とも
に実験開始7日後からビヒクル群に比し有意に症状改善
効果を示し、特に高用量(3mg/kg/日)群では、14
日以降のスコアが全例で0となり、正常な状態にまで回
復したことを示した。一方、対照薬剤のニカルジピン1
0mg/kg/日投与群およびヒドララジン10mg/kg/日
投与群では、症状の改善作用を示したものの、その程度
は本発明化合物2に比して弱いものであった。
【0064】2.生存率 各群の生存率および摘出脳の損傷の有無の結果を下記の
表5にまとめた。
【0065】
【表5】
【0066】ビヒクル群では、実験開始7日前後から死
亡例が認められ、実験終了時の動物の生存率は42%で
あった。これに対して、本発明化合物2の両投与量群で
は、動物は全例が生存した。一方、対照薬剤のニカルジ
ピン10mg/kg/日投与群およびヒドララジン10mg/
kg/日投与群では、いずれも7例中2例が死亡し、生存
率は71%であった。
【0067】3.脳の病理的所見(肉眼的) 実験終了後もしくは死亡時に各動物の脳を摘出し、脳出
血、脳浮腫などの発現を肉眼的に観察した。ビヒクル群
では、12例中11例に出血、浮腫、軟化病変が認めら
れた。本発明化合物2の1mg/kg/日投与群および3mg
/kg投与群では、それぞれ9例中8例、8例中7例に脳
出血を主とした痕跡が認められたが、浮腫あるいは軟化
病変の発現は用量依存的に抑制された。一方、ニカルジ
ピン投与群およびヒドララジン投与群では、いずれも7
例中6例に脳病変が認められ、浮腫および軟化病変の発
現も本発明化合物2に比して高頻度であった。
【0068】 4.最終生存例における脳の病理的所見(肉眼的) ビヒクル群の生存5例の脳は著明に腫脹し、脳半球の対
側への偏位が認められた。また、5例全例に出血巣ある
いはその瘢痕が認められた。本発明化合物2では、両用
量群とも出血痕が認められたにすぎず、脳の腫脹は全く
認められなかった。一方、ニカルジピン投与群およびヒ
ドララジン投与群では、生存例の全例に脳出血痕が認め
られ、脳腫脹により対側への偏位を示す例も認められ
た。
【0069】〔まとめ〕以上の結果より、本発明化合物
2は、脳卒中を呈したSHRSPの生存率、神経症状を
著明に改善し、脳浮腫あるいは脳軟化への進行を抑制す
ることが確認された。これに対して、ニカルジピン投与
群およびヒドララジン投与群では、生存率、神経症状を
改善する傾向を示したものの、脳病変の悪化に対する抑
制作用は本発明化合物2に比べ極めて弱いものであっ
た。
【0070】実験例4:脳卒中発症ラットに対する治療
試験/組織所見 〔被検薬剤〕後記化合物2(本発明化合物)、ニカルジ
ピンおよびヒドララジン(共に対照薬剤)を用いた。
【0071】〔実験方法〕SHRSP(7週齢)を個別
ゲージに収容し、SP飼料にて飼育した後、9週齢で4
%NaCl含有SP飼料に変更し、脳卒中症状発現が確
認された後は、SP飼料に戻して飼育した。被検薬剤ま
たはビヒクルを実験例2と同様にして投与し、最後まで
生存した動物の脳を摘出して試料とした。各試料を10
%中性緩衝ホルマリン液で固定した後、常法に従って脱
水、透徹し、パラフィン包埋した。3μm厚の切片を作
製した後、HE染色、PAS染色、EGV染色を順次行
い、光学顕微鏡により病理組織学的に観察した。なお、
脳卒中の原因の一つである脳出血およびそれに伴う周辺
組織の壊死、浮腫、嚢胞状病変などの有無を治療効果の
指標として用いた。
【0072】〔結果〕 ビヒクル群 5例全例で高度の脳出血またはそれに伴う病変が認めら
れた。 本発明化合物2の1mg/kg/日投与群 5例中2例で中等度の脳出血またはそれに伴う病変が認
められた。また、1例では脳出血巣の瘢痕のみが認めら
れ、残りの2例では特に病変は認められなかった。 本発明化合物2の3mg/kg/日投与群 5例中1例で軽度の脳出血に伴う病変が認められた。残
りの4例では脳出血巣の瘢痕のみが認められた。 ニカルジピン10mg/kg/日投与群 5例中4例で高度の脳出血またはそれに伴う病変が認め
られた。残りの1例では特に病変は認められなかった。 ヒドララジン10mg/kg/日投与群 3例中2例で中等度の脳出血に伴う病変が認められた。
残りの1例では特に病変は認められなかった。
【0073】以上の結果を下記の表6および表7にまと
めた。
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】〔まとめ〕脳卒中を呈したSHRSPに対
する本発明化合物2の治療効果を病理組織学的に検討し
た。その結果、ビヒクル群では、5例全例で高度の脳出
血またはそれに伴う病変が認められたのに対して、本発
明化合物2の1mg/kg/日投与群では、5例中2例で中
等度の脳出血に伴う病変が認められ、本発明化合物2の
3mg/kg/日投与群では、5例中1例で軽度の脳出血に
伴う病変が認められるのみであった。また、本発明化合
物2の両投与量群では、薬剤投与後にできたと考えられ
る新しい出血巣は全く認められなかった。
【0077】以上の結果より、本発明化合物2が、脳出
血による周辺組織の壊死、浮腫および嚢胞状病変の進行
を用量依存的に抑制し、また、新しい脳出血の発生を抑
える働きをも有することが確認された。なお、対照薬剤
として用いたヒドララジン10mg/kg/日投与群では、
本発明化合物2の1mg/kg/日投与群と同程度の効果が
認められたが、ニカルジピン10mg/kg/日投与群で
は、ほとんど効果が認められなかった。
【0078】参考例 2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニ
ル〕エチル メチル 2,6−ジメチル−4−(3−ニ
トロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボキシレート(化合物1)およびその塩酸塩(化
合物2)の合成:
【0079】100mlのナスフラスコに、3−ニトロベ
ンズアルデヒド(1.144g、7.57mmol) 、アセト酢
酸〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニル〕
エチル(3.464g、7.59mmol) およびメチル 3−
アミノクロトネート(873mg、7.58mmol) を入れ、
イソプロパノール(12ml)を加え、ジムロート冷却器
を装着し、16時間加熱還流した。反応溶媒を減圧留去
し、残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカゲル、ク
ロロホルム:メタノール(45:1)〕およびカラムク
ロマトグラフィー〔シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘキ
サン(2:3)〕により分離して得られた粗生成物を、
高速液体クロマトグラフィーにより精製し、標記化合物
1を2.503g得た(収率48%)。
【0080】IRνmax KBr cm-1:1680, 15201 H−NMRδ:8.06 (1H, t, J=2Hz), 7.97 (1H, ddd,
J=8; 2; 1Hz), 7.1-7.6 (12H), 7.03 (2H, d, J=8.6H
z), 6.80 (2H, d, J=8.6Hz), 6.02 (1H, s), 5.07 (1H,
s), 4.26 (1H, s), 4.22 (2H, t, J=7Hz), 3.64 (3H,
s), 3.15 (4H, dd, J=5; 4.7Hz), 2.81 (2H, t, J=7H
z), 2.55 (4H, dd, J=5; 4.7Hz), 2.33, 2.28 (それぞ
れ 3H, s)
【0081】この化合物1(2.124g、3.16mmol)
を200mlのナスフラスコに入れ、セプタムラバーを装
着した。フラスコ中に塩化メチレン(100ml)を加
え、内容物を溶解後、塩化水素のガスを導入しながら、
室温下、30分間攪拌した。析出結晶を濾取し、標記化
合物2を約2.22g得た。
【0082】 IRνmax KBr cm-1:2450, 1680, 1525, 1350.1 H−NMRδ: 13.72 (1H, brs), 8.05-7.9 (6H), 7.
82, 7.26 (4H, A2Bq,J=8.6Hz), 7.6-7.3 (8H), 6.28 (1
H, s), 5.2-5.05 (2H), 5.01 (2H, s), 4.27 (2H, t, J
=6.5Hz), 4.3-4.1 (2H), 3.66 (3H, s), 3.65-3.45 (4
H), 2.95 (2H, t,J=6.5Hz), 2.36, 2.33(それぞれ3H,
s)
【0083】実施例1:錠剤 (1) 化合物2 10g (2) 直打用微粒No.209(富士化学社製) 110g メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 20% トウモロコシデンプン 30% 乳糖 50% (3) 結晶セルロース 60g (4) CMCカルシウム 18g (5) ステアリン酸マグネシウム 2g
【0084】(1) 、(3) および(4) はいずれも予め10
0メッシュの篩に通す。この(1) 、(3) 、(4) と(2) を
それぞれ乾燥して一定含水率にまで下げた後、上記の重
量割合で混合機を用いて混合する。全質均等にした混合
末に(5) を添加して短時間(30秒間)混合し、混合末
を打錠して、1錠200mgの錠剤とした。
【0085】この錠剤は、必要に応じて通常用いられる
胃溶性フィルムコーティング剤(たとえば、ポリビニル
アセタールジエチルアミノアセテート)や食用性着色剤
でコーティングしてもよい。
【0086】実施例2:カプセル剤 (1) 化合物2 50g (2) 乳糖 930g (3) ステアリン酸マグネシウム 20g 上記成分をそれぞれ秤量した後、均一に混合し、混合粉
体をハードゼラチンカプセルに200mgずつ充填した。
【0087】実施例3:注射剤 (1) 化合物2 5mg (2) ブドウ糖 100mg (3) 生理食塩水 10ml 上記の混合液をメンブランフィルターで濾過後、再び除
菌濾過を行い、その濾過液を無菌的にバイアルに分注
し、窒素ガスを充填した後、密封して静脈内注射剤とし
た。
【0088】実施例4 20.1gの化合物2を不飽和脂肪酸モノグリセリド(花
王社製「エキセルO−95R」)とポリオキシエチレン
ソルビタンモノオレート(日光ケミカル社製「TO−1
0M」)の混合物(1:1)650gに加え、40℃に
て溶解、攪拌し、非ミセル型溶液を得た。かくして得ら
れた溶液600gとメタケイ酸アルミン酸マグネシウム
(富士化学産業社製「ノイシリンUS2 」)370gを
攪拌造粒機にて混合した。さらにクロスカルメロースナ
トリウムA型30gを混合攪拌し、精製水250mlを添
加して造粒した。その後、通風乾燥機にて40℃、17
時間乾燥し、42〜200meshにて篩過し、カプセル充
填用細粒550gを調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 武 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 渡辺 正弘 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一または異なってア
    ルキル、シクロアルキルまたはアルコキシアルキルを、
    4 およびR5 は同一または異なって水素原子、ハロゲ
    ン、ニトロ、ハロゲン化アルキル、アルキルスルホニ
    ル、ハロゲン化アルコキシ、アルキルスルフィニル、ア
    ルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シアノ、アルコ
    キシカルボニルまたはアルキルチオを(ただし、R4
    よびR5 は同時に水素原子ではない)、Xはビニレンま
    たはアゾメチンで表される基を、Aはアルキレンを、B
    は−N(R6 ) (R7 ) または 【化2】 (R6 、R7 およびR8 は同一または異なって水素原
    子、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール
    またはピリジルを、Arはアリールまたはピリジルを、
    nは0または1、2の整数をそれぞれ示す)で表される
    基を示す〕で表されるジヒドロピリジン誘導体またはそ
    の酸付加塩を有効成分とする脳疾患予防治療剤。
  2. 【請求項2】 R1 、R2 およびR3 は同一または異な
    ってアルキル、R4は水素原子、R5 はニトロ、ハロゲ
    ン化アルキルまたはシアノ、R6 およびR7は同一また
    は異なってアルキル、アラルキルまたはアリール、R8
    はアリール、Arはアリール、nは1である請求項1記
    載の脳疾患予防治療剤。
  3. 【請求項3】 脳疾患が、脳卒中、脳浮腫、脳軟化症、
    脳出血または脳梗塞である請求項1または2記載の脳疾
    患予防治療剤。
JP18277193A 1993-07-23 1993-07-23 脳疾患予防治療剤 Pending JPH0733661A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103736A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Takeda Chem Ind Ltd 血管透過性亢進抑制剤
JP2019527735A (ja) * 2016-08-02 2019-10-03 ゼブラピューティクス インコーポレイテッド 大脳内出血および脳微小出血の発生を軽減する小分子治療化合物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103736A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Takeda Chem Ind Ltd 血管透過性亢進抑制剤
JP2019527735A (ja) * 2016-08-02 2019-10-03 ゼブラピューティクス インコーポレイテッド 大脳内出血および脳微小出血の発生を軽減する小分子治療化合物

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