JPH0624982A - ネフローゼ予防治療剤 - Google Patents

ネフローゼ予防治療剤

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JPH0624982A
JPH0624982A JP18256192A JP18256192A JPH0624982A JP H0624982 A JPH0624982 A JP H0624982A JP 18256192 A JP18256192 A JP 18256192A JP 18256192 A JP18256192 A JP 18256192A JP H0624982 A JPH0624982 A JP H0624982A
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Japan
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alkyl
aryl
cycloalkyl
dihydropyridine
formula
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JP18256192A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Hayashi
一孝 林
Hiroshi Shinzan
浩史 慎山
Takeshi Uchida
武 内田
Masahiro Watanabe
正弘 渡辺
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は同一または異なってアル
キル、R4 は水素原子、R5 はニトロ、ハロゲン化アル
キル又はシアノ、Xはビニレン又はアゾメチンで表わさ
れる基、Aはアルキレン、Bは−N( R6 )(R7 )又
は 【化2】 (R6 及びR7 は同一又は異なってアルキル、アラルキ
ル又はアリール、R8 及びArはアリール、nは1を示
す)で表わされる基を示す〕で表わされるジヒドロピリ
ジン誘導体またはその酸付加塩を有効成分とするネフロ
ーゼ予防治療剤。 【効果】 本発明のネフローゼ治療予防剤は、尿中タン
パク質排泄量の増加および糸球体濾過量の減少の抑制作
用を示し、従って、ネフローゼ(症候群)、即ち糸球体
腎炎、糖尿病性腎症、アミロイド腎、エリテマトーデ
ス、結節性動脈周囲炎、骨髄腫等に対する予防・治療に
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後述の特定構造を有す
るジヒドロピリジン誘導体またはその酸付加塩を有効成
分とするネフローゼ予防治療剤に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】ネフローゼ
(症候群)とはFriedrich von Muller (1905) が腎疾患
を炎症性と変性疾患に区別し、前者を腎炎、後者をネフ
ローゼと呼称したのが始まりである。ネフローゼ(症候
群)とは多量のタンパク尿、低タンパク血症、タンパク
浮腫、高脂肪血症、血圧亢進等の一連の諸臨床症状を呈
する状態をいうが、最近はタンパク尿3.5g/日以
上、血清タンパク6.0g/dl以下(アルブミン3.
0g/dl以下)を主体とする症候群をいう。その主因
は糸球体基底膜の透過性亢進による多量の血漿タンパク
喪失である。この基底膜の透過性亢進は抗原抗体反応、
アレルギー、代謝障害などによって起こるが、一般には
その原因疾患から腎性ネフローゼ症候群(リポイドネフ
ローゼ、糸球体腎炎)と二次性ネフローゼ症候群に区別
される。具体的には糸球体腎炎、糖尿病性腎症、アミロ
イド腎、エリテマトーデス、結節性動脈周囲炎、骨髄腫
等の疾患で本症候群を呈する。治療にはステロイドホル
モン、免疫抑制剤が使用されるが多くは無効である。し
たがって、利尿剤、膠浸圧剤が浮腫の対象療法として用
いられ、必要な場合腹膜灌流が行われる。またアルブミ
ン、血圧降下剤を適宜投与する場合もある。しかし、こ
れまでジヒドロピリジン系化合物を用いた例は報告され
ていない。
【0003】ところで、後記ジヒドロピリジン誘導体
(I)はカルシウムチャンネル拮抗作用を有しており、
抗高血圧剤、末梢および脳の血管拡張剤、冠動脈治療剤
(狭心症治療剤)として有用であることは既に知られて
いる(特開昭63−225356公報)。
【0004】本発明者らはこのジヒドロピリジン誘導体
(I)について各種研究を進めてきたところ、該化合物
は、さらに脳血流増加剤(特開平2−62824公
報)、血管攣縮治療剤(特開平2−180826公
報)、強心薬(特願平2−166093公報)としても
極めて有用であることを見出している。
【0005】更に、本発明者らが鋭意研究を行った結
果、当該ジヒドロピリジン誘導体(I)が、これまで見
出されていた上記の作用とは別の、予想外の作用、即ち
尿中タンパク質排泄量の増加および糸球体濾過量の減少
を強く抑制し、ネフローゼ予防治療剤として有用である
ことを見出した。
【0006】本発明の目的は、尿中タンパク質排泄量の
増加および糸球体濾過量の減少を抑制する効果を発揮し
える、ジヒドロピリジン誘導体を用いたネフローゼ予防
治療剤を提供することである。尚、予防治療とはネフロ
ーゼの予防、または発症後の治療の両方を意味するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のネフローゼ予防
治療剤は、その有効成分が一般式:
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一また
は異なってアルキル、シクロアルキルまたはアルコキシ
アルキルを、R4 およびR5 は同一または異なって水素
原子、ハロゲン、ニトロ、ハロゲン化アルキル、アルキ
ルスルホニル、ハロゲン化アルコキシ、アルキルスルフ
ィニル、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シア
ノ、アルコキシカルボニルまたはアルキルチオを(ただ
し、R4 およびR5 は同時に水素原子ではない)、Xは
ビニレンまたはアゾメチンで表わされる基を、Aはアル
キレンを、Bは−N(R6 ) (R7 ) または
【0010】
【化4】
【0011】(R6 、R7 およびR8 は同一または異な
って水素原子、アルキル、シクロアルキル、アラルキ
ル、アリールまたはピリジルを、Arはアリールまたは
ピリジルを、nは0または1、2の整数をそれぞれ示
す)で表される基を示す〕で表されるジヒドロピリジン
誘導体〔以下、ジヒドロピリジン誘導体(I)という〕
およびその酸付加塩(通常は、薬理学的に許容される酸
付加塩)である。
【0012】本発明で使用されるジヒドロピリジン誘導
体(I)およびその酸付加塩は、特に緩やかな作用発現
と長い持続時間を有し、しかもその毒性が極めて低いの
で、有効かつ安全性の極めて高いものである点に大きな
特徴を有している。
【0013】一般式(I)において、R1 、R2 および
3 で示されるアルキルは直鎖状、分岐状のいずれでも
よく、特に炭素数1〜6の低級アルキルが好ましく、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられ、と
りわけ炭素数1〜4のものが好ましい。これらアルキル
の末端にさらに炭素数3〜6の低級シクロアルキル(例
えば、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、シ
クロペンチルメチル等)を有してもよい。
【0014】R1 、R2 およびR3 で示されるシクロア
ルキルとしては、炭素数3〜6の低級シクロアルキルが
好ましく、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。また
1 、R2 およびR3 で示されるアルコキシアルキルと
しては、炭素数の合計が3〜7のものが好ましく、例え
ばメトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエチ
ル、イソプロポキシエチル、ブトキシエチル、メトキシ
プロピル、2−メトキシ−1−メチルエチル、2−エト
キシ−1−メチルエチル等が挙げられる。
【0015】R4 およびR5 で示される置換基は同一で
も異なっていてもよく、また環上のいずれの位置に置換
していてもよいが、特にジヒドロピリジン環との結合位
置に対して2位または/および3位であるものが好まし
い。R4 およびR5 におけるハロゲンとしてはフッ素、
塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられ、とりわけフッ
素原子または塩素原子が好ましく、アルキル、シクロア
ルキルとしてはR1 〜R3 として例示したものが好まし
い。アルコキシおよびアルキルチオとしてはそれぞれ炭
素数1〜3の低級アルキルを有するものが好ましく、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよび
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオがそれぞれの例として挙げられる。アルコキシカル
ボニルとしてはメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル等の炭素数2〜4のものが挙げられる。ハロゲン化物
のハロゲンも上記と同様であり、ハロゲン化アルキルは
その一部の水素原子がハロゲン化されたもの〔(CF
32 CHCH2 - 、CF3CH2 - 等全部の水素原子
がハロゲン化されたもの(トリフルオロメチル等)であ
ってもよい。また、ハロゲン化アルコキシもその一部の
水素原子がハロゲン化されたものであっても、全部の水
素原子がハロゲン化されたものであってもよい。ハロゲ
ン化アルキルおよびハロゲン化アルコキシの炭素数は各
々1〜6、好ましくは1〜4である。アルキルスルホニ
ルおよびアルキルスルフィニルにおけるアルキルとして
は前記R1 〜R3 で例示したものが、即ち炭素数1〜6
(好ましくは炭素数1〜4)のものが挙げられる。
【0016】R4 としては、シアノ、ハロゲン化アルキ
ル(特に、トリフルオロメチル)が、またR5 として
は、水素原子が好ましい。
【0017】R6 、R7 およびR8 で示されるアルキ
ル、シクロアルキルとしては、前記R 1 〜R3 で例示し
たものが挙げられる。アラルキルとしては、ベンジル、
α−フェニルエチル、β−フェニルエチル、γ−フェニ
ルプロピル等のフェニルC1-3アルキルが挙げられ、ア
リールとしてはフェニル、ナフチル等が挙げられ、これ
らの芳香環は任意の位置に同一または異なる置換基を有
していてもよい。これら芳香環上の置換基の例として
は、例えば前記R4 およびR5 として例示したものが挙
げられる。ピリジルとしては2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジルが挙げられ、これらは前記R4 、R5
として例示した置換基を有していてもよい。
【0018】Aで示されるアルキレンとしては直鎖状ま
たは分岐状の炭素数2〜4のものが好ましく、具体的に
はエチレン、トリメチレン、テトラメチレン、1,2−
ジメチルエチレンなどが挙げられる。
【0019】Arで示されるアリールおよびピリジルと
しては、前記R6 、R7 およびR8で例示したものが挙
げられ、同様の置換基を有していてもよい。ジヒドロピ
リジンの4位置換基である
【0020】
【化5】
【0021】で表わされる環としては、Xがビニレン
(-CH=CH-)である場合はベンゼン環を、アゾメチン(-C
H=N-) の時はピリジンをそれぞれ意味し、これらはその
任意の位置でジヒドロピリジンの4位と結合していてよ
い。
【0022】置換基R4 、R5 はジヒドロピリジンの4
位に結合する炭素原子に対してオルト、メタ、パラ位の
いずれで置換してもよく、好ましくはオルト位または/
およびメタ位で置換している。
【0023】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩としては、具体的には以下の表1に挙げたよう
な化合物およびその酸付加塩が例示される。
【0024】
【表1】
【0025】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩として、より好ましくは2−〔p−(4−ベン
ズヒドリルピペラジノ)フェニル〕エチル メチル
2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート、
2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニ
ル〕エチル メチル 2,6−ジメチル−4−(4−シ
アノ−2−ピリジル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートおよびそれらの酸付加塩等
が例示される。
【0026】ジヒドロピリジン誘導体(I)は、当該ジ
ヒドロピリジン誘導体(I)を構成する任意の部分と残
余部分とを自体公知の手段、特に脱水閉環反応に付すこ
とにより製造することができる。
【0027】具体的には特開昭63−107975号公
報、特開昭63−112560号公報、特開昭63−2
25356号公報、特開昭58−201765号公報、
特開昭63−99042号公報、特開昭63−1523
51号公報、特開昭61−260064号に記載された
製法を用いて製造される。
【0028】かくして製造されるジヒドロピリジン誘導
体(I)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、抽出、ク
ロマトグラフィー、再沈澱、再結晶等を適宜用いること
により任意の純度のものとして採取できる。
【0029】ジヒドロピリジン誘導体(I)は塩基性基
を有するので、公知の手段により酸付加塩とすることも
できる。かかる塩としては薬理学的に許容され得るもの
であれば特に制限されず、例えば無機酸との塩(塩酸
塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩等)、有機酸との
塩(酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマール酸
塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩)等が挙げられる。
【0030】
【作用・効果】本発明の有効成分であるジヒドロピリジ
ン誘導体(I)およびその酸付加塩は極めて低毒性で、
哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネ
コ、ヒト等)において尿中タンパク質排泄量の増加およ
び糸球体濾過量の減少の抑制作用が認められる。
【0031】従って、当該ジヒドロピリジン誘導体
(I)またはその酸付加塩は、ネフローゼ(症候群)、
即ち糸球体腎炎、糖尿病性腎症、アミロイド腎、エリテ
マトーデス、結節性動脈周囲炎、骨髄腫等に対する予防
・治療に有用である。
【0032】ジヒドロピリジン誘導体(I)およびその
酸付加塩を上記の医薬品として用いる場合、薬理的に許
容される添加剤(例えば、担体、賦形剤、希釈剤等)
等、製薬上必要な成分と適宜混合し、粉末、顆粒、錠
剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤等の態様で医薬組
成物とし、経口的または非経口的に投与することができ
る。上記製剤中には、ジヒドロピリジン誘導体(I)お
よびその酸付加塩はその有効量が配合される。投与量は
投与ルート、症状、患者の体重あるいは年令等によって
も異なるが、例えば成人患者に経口投与する場合は、
0.5〜50mg/ヒト/日、特に1〜20mg/ヒト/日
を1日1〜数回に分けて投与するのが望ましい。
【0033】また、静脈内投与の場合は、0.05〜5
mg/ヒト/日、特に0.1〜2mg/ヒト/日を1日1〜
数回に分けて投与するのが望ましい。
【0034】
【実験例・実施例・参考例】以下、実験例、実施例、参
考例を以て本発明をさらに詳しく説明するが、これらの
実験例・実施例は本発明を限定するものではない。な
お、1 H−NMR測定について、特に記載のないものは
CDCl3 を使用した。
【0035】実験例1 高血圧を発症したSHRSP(病態ラット)の高血圧に
伴うネフローゼに対して、ジヒドロピリジン誘導体
(I)またはその酸付加塩を経口投与した場合の尿中タ
ンパク質排泄量の増加、ならびに糸球体濾過量の減少の
抑制作用を検討した。即ち、被験薬剤として、後記化合
物2(参考例)3mgを0.3% Tween 80 (10ml)に溶解した
ものを、3mg/Kg/日の投与量で10日間経口投与し、そ
の1日目および10日目に代謝ケージに収容し、5時間
の採尿を行い、それぞれの尿中タンパク質排泄量、なら
びに糸球体濾過量を測定した。
【0036】結果を表2に示した。それぞれの値は各群
の平均値である。
【0037】
【表2】
【0038】高血圧を発症したSHRSPはWKY(正
常ラット、コントロール)と比較して有意な尿中タンパ
ク質排泄量の増加および糸球体濾過量の減少が認められ
たが、AE投与開始1日目において、尿中タンパク質排
泄量の増加は有意に改善された。また10日目において
は、この作用に加えて糸球体濾過量の減少に対しても改
善効果が認められた。
【0039】参考例 2−〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニ
ル〕エチルメチル−2,6−ジメチル−4−(3−ニト
ロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレート(化合物1)およびその塩酸塩(化合
物2)の合成:
【0040】100mlのナスフラスコに、3−ニトロベ
ンズアルデヒド(1.144g、7.57mmol) 、アセト酢
酸〔p−(4−ベンズヒドリルピペラジノ)フェニル〕
エチル(3.464g、7.59mmol) およびメチル 3−
アミノクロトネート(873mg、7.58mmol) を入れ、
イソプロパノール(12ml)を加え、ジムロート冷却器
を装着し、16時間加熱還流した。反応溶媒を減圧留去
し、残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカゲル、ク
ロロホルム:メタノール(45:1)〕およびカラムク
ロマトグラフィー〔シリカゲル、酢酸エチル:n−ヘキ
サン(2:3)〕により分離して得られた粗生成物を、
高速液体クロマトグラフィーにより精製し、標記化合物
1を2.503g得た(収率48%)。
【0041】IRνmax KBr cm-1:1680, 15201 H−NMRδ:8.06 (1H, t, J=2Hz), 7.97 (1H, ddd,
J=8; 2; 1Hz), 7.1-7.6 (12H), 7.03 (2H, d, J=8.6H
z), 6.80 (2H, d, J=8.6Hz), 6.02 (1H, s), 5.07 (1H,
s), 4.26 (1H, s), 4.22 (2H, t, J=7Hz), 3.64 (3H,
s), 3.15 (4H, dd, J=5; 4.7Hz), 2.81 (2H, t, J=7H
z), 2.55 (4H, dd, J=5; 4.7Hz), 2.33, 2.28 (それぞ
れ 3H, s)
【0042】この化合物1(2.124g、3.16mm
ol)を200mlのナスフラスコに入れ、セプタムラバー
を装着した。フラスコ中に塩化メチレン(100ml)を
加え、内容物を溶解後、塩化水素のガスを導入しなが
ら、室温下、30分間攪拌した。析出結晶を濾取し、標
記化合物2を約2.22g得た。
【0043】IRνmax KBr cm-1:2450, 1680, 1525,
1350.1 H−NMRδ: 13.72 (1H, brs), 8.05-7.9 (6H), 7.
82, 7.26 (4H, A2Bq,J=8.6Hz), 7.6-7.3 (8H), 6.28
(1H, s), 5.2-5.05 (2H), 5.01 (2H, s), 4.27(2H, t,
J=6.5Hz), 4.3-4.1 (2H), 3.66 (3H, s), 3.65-3.45 (4
H), 2.95 (2H,t, J=6.5Hz), 2.36, 2.33(それぞれ3H,
s).
【0044】実施例1:錠剤 (1) 化合物2 10g (2) 直打用微粒No.209( 富士化学社製) 110g メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 20% トウモロコシデンプン 30% 乳糖 50% (3) 結晶セルロース 60g (4) CMCカルシウム 18g (5) ステアリン酸マグネシウム 2g
【0045】(1) 、(3) および(4) はいずれも予め10
0メッシュの篩に通す。この(1) 、(3) 、(4) と(2) を
それぞれ乾燥して一定含水率にまで下げた後、上記の重
量割合で混合機を用いて混合する。全質均等にした混合
末に(5) を添加して短時間(30秒間)混合し、混合末
を打錠して、1錠200mgの錠剤とした。
【0046】この錠剤は、必要に応じて通常用いられる
胃溶性フィルムコーティング剤(例えば、ポリビニルア
セタールジエチルアミノアセテート)や食用性着色剤で
コーティングしてもよい。
【0047】実施例2:カプセル剤 (1) 化合物2 50g (2) 乳糖 930g (3) ステアリン酸マグネシウム 20g 上記成分をそれぞれ秤量した後均一に混合し、混合粉体
をハードゼラチンカプセルに200mgずつ充填した。
【0048】実施例3:注射剤 (1) 化合物2 5mg (2) ブドウ糖 100mg (3) 生理食塩水 10ml 上記の混合液をメンブランフィルターで濾過後、再び除
菌濾過を行い、その濾過液を無菌的にバイアルに分注
し、窒素ガスを充填した後、密封して静脈内注射剤とし
た。
【0049】実施例4 化合物2 20.1gを不飽和脂肪酸モノグリセリド(花王社
製「エキセルO−95R」)とポリオキシエチレンソル
ビタンモノオレート(日光ケミカル社製「TO−10
M」)の混合物(1:1)650gに加え、40℃にて溶
解、攪拌し、非ミセル型溶液を得た。かくして得られた
溶液 600g とメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(富士
化学産業社製「ノイシリンUS2 」)370gを攪拌造粒機
にて混合した。さらにクロスカルメロースナトリウムA
型 30gを混合攪拌し、精製水 250mlを添加して造粒し
た。その後、通風乾燥機にて40℃、17時間乾燥し、
42〜200meshにて篩過し、カプセル充填用細粒 550
g を調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正弘 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は同一または異なってア
    ルキル、シクロアルキルまたはアルコキシアルキルを、
    4 およびR5 は同一または異なって水素原子、ハロゲ
    ン、ニトロ、ハロゲン化アルキル、アルキルスルホニ
    ル、ハロゲン化アルコキシ、アルキルスルフィニル、ア
    ルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シアノ、アルコ
    キシカルボニルまたはアルキルチオを(ただし、R4
    よびR5 は同時に水素原子ではない)、Xはビニレンま
    たはアゾメチンで表わされる基を、Aはアルキレンを、
    Bは−N(R6 ) (R7 ) または 【化2】 (R6 、R7 およびR8 は同一または異なって水素原
    子、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール
    またはピリジルを、Arはアリールまたはピリジルを、
    nは0または1、2の整数をそれぞれ示す)で表される
    基を示す〕で表わされるジヒドロピリジン誘導体または
    その酸付加塩を有効成分とするネフローゼ予防治療剤。
  2. 【請求項2】 R1 、R2 およびR3 は同一または異な
    ってアルキル、R4は水素原子、R5 はニトロ、ハロゲ
    ン化アルキルまたはシアノ、R6 およびR7は同一また
    は異なってアルキル、アラルキルまたはアリール、R8
    はアリール、Arはアリール、nは1である請求項1記
    載のネフローゼ予防治療剤。
JP18256192A 1992-07-09 1992-07-09 ネフローゼ予防治療剤 Pending JPH0624982A (ja)

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