JPH0733570U - フレキシブル型ドライバ−軸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定される
パイプ内にフレキシブルシャフトを回転自在に挿入し、
パイプ先端から突出したフレキシブルシャフト先端にド
ライバ−ビットを定着または着脱自在に装着するととも
に、パイプ後端から突出したフレキシブルシャフト後端
に連結軸を固定したフレキシブル型ドライバ−軸を提供
し、家電製品等の小型の装置の複雑に入り組んだ部位
で、容易かつ確実に螺子を締めつけたり、取り外したり
することができるようにする。 【構成】 折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定される
パイプ内にフレキシブルシャフトを回転自在に挿入し、
パイプ先端から突出したフレキシブルシャフト先端にド
ライバ−ビットを定着または着脱自在に装着するととも
に、パイプ後端から突出したフレキシブルシャフト後端
に連結軸を固定したフレキシブル型ドライバ−軸

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はドライバ−のフレキシブル型ドライバ−軸に関し、さらに詳しくは、 小型の装置の複雑に入り組んだ部位で、容易かつ確実に螺子を締めつけたり、取 り外したりすることができるようにしたドライバ−のフレキシブル型ドライバ− 軸に関する。

【０００２】

【従来の技術】

複雑に入り組んだ部位で、螺子を締めつけたり、取り外したりするドライバ− のフレキシブル型ドライバ−軸としては、通常、図６に示すように、金属製の蛇 腹筒４ｂにフレキシブルシャフトを回転自在に挿入し、蛇腹筒４ｂの先端から突 出したフレキシブルシャフト先端にドライバ−ビット連結具１３ｂを介してドラ イバ−ビット６ｂを着脱自在に装着するとともに、蛇腹筒後端から突出したフレ キシブルシャフト後端に連結軸７ｂを固定して構成されている。

【０００３】 そして、大型の装置の複雑に入り組んだ部位で螺子を締めつけたり、取り外し たりするときは、このドライバ−軸３ｂの連結軸７ｂをドライバ−の握り部に嵌 合定着して蛇腹筒４ｂを自在に折り曲げ、フレキシブルシャフト先端に装着した ドライバ−ビット６ｂの先端を螺子頂部の−または＋溝に嵌合して行っている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の蛇腹筒型のフレキシブル型ドライバ−軸３ｂでは、金属製蛇 腹筒４ｂの構成上蛇腹筒４ｂの直径をそれほど小さくすることができず、折り曲 げにも限度があって、小さく折り曲げることができない。その結果、家電製品等 の小型の装置の複雑に入り組んだ部位で螺子を締めつけたり、取り外したりする ときは、ドライバ−軸を小さく折り曲げてフレキシブルシャフト先端に装着した ドライバ−ビットの先端を所定の部位に到達することができず、使用できない。

【０００５】 本考案は、かかる現状に鑑みなされたもので、家電製品等の小型の装置の複雑 に入り組んだ部位で螺子を締めつけたり、取り外したりすることができるフレキ シブル型ドライバ−軸を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案フレキシブル型ドライバ−軸は、折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定 されるパイプ内にフレキシブルシャフトを回転自在に挿入し、パイプ先端から突 出したフレキシブルシャフト先端にドライバ−ビットを定着するとともに、パイ プ後端から突出したフレキシブルシャフト後端に連結軸を固定して構成されてい る。

【０００７】 また、折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定されるパイプ内にフレキシブルシ ャフトを回転自在に挿入し、パイプ先端から突出したフレキシブルシャフト先端 にドライバ−ビット連結具を定着してこの連結具を介してドライバ−ビットを着 脱自在に装着するとともに、パイプ後端から突出したフレキシブルシャフト後端 に連結軸を固定して構成されている。

【０００８】 さらに、前記のフレキシブル型ドライバ−軸の折り曲げ可能で折り曲げた状態 で固定されるパイプの後端部外周に、パイプ固定用つまみを定着して構成されて いる。

【０００９】

【作用】

本考案フレキシブル型ドライバ−軸は、上記のようにして構成されているため 、たとえ、家電製品等の小型の装置の複雑に入り組んだ部位で、螺子を締めつけ たり、取り外したりするときであっても、複雑に入り組んだ部位に対応してパイ プを小さく折り曲げ、フレキシブルシャフト先端に装着したドライバ−ビットの 先端を螺子頂部の−または＋溝に嵌合して、螺子を容易かつ確実に締めつけたり 、取り外したりすることができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案フレキシブル型ドライバ−軸を取りつけたドライバ−の実施例を 示す図面に基づいて説明する。 図１において１はドライバ−であり、握り部２とフレキシブル型ドライバ−軸 ３とから構成されている。

【００１１】 フレキシブル型ドライバ−軸３は、折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定され る金属製パイプ４内にフレキシブルシャフト５を回転自在に挿入し、パイプ４の 先端から突出したフレキシブルシャフト５の先端に、ドライバ−ビット６をかし めて定着するとともに、パイプ４の後端から突出したフレキシブルシャフト５の 後端に連結軸７をかしめて固定して構成されている。

【００１２】 ８は握り部２とこの握り部２内に挿入したパイプ４との間に介在させたブッシ ュで、フレキシブルシャフト５の後端に固定した連結軸７を握り部２内に嵌合定 着したとき、握り部２内に挿入したパイプ４を挟持してフレキシブル型ドライバ −軸３ががたついたりしないようにしている。

【００１３】 また、９はパイプ４の先端部に一体的に突出形成した当て板で、図２に示すよ うにパイプ４の周壁の１／４を残すように切り欠いて構成され、パイプ４を図１ に示すように折り曲げたとき、ドライバ−ビット６をこの当て板９に当接させて ドライバ−ビット６が正確に折り曲げられるようにしている。

【００１４】 しかして、図３に示すようなフレキシブル型ドライバ−軸３のパイプ４を、図 １に示すように折り曲げ、パイプ４を一方の手で固定しながら握り部２を他方の 手で握ってドライバ−１を回転させると、フレキシブルシャフト５がパイプ４内 で回転し、ドライバ−ビット６が回転される。そして、ドライバ−ビット６の先 端を螺子１０の＋溝１１に嵌合すれば、螺子１０を締めつけたり、取り外したり することができる。

【００１５】 ここで、金属製パイプ４は、たとえば、銅や真鍮などの比較的軟らかい金属な どで構成され、折り曲げるときは手あるいは工具を使用して折り曲げられ、折り 曲げた状態で固定される。そのため、小型の装置で複雑に入り組んだ部位に合わ せて折り曲げ成形すると、その状態が保持されて使用に供される。

【００１６】 また、このパイプ４はドライバ−ビット６と同等以下の太さのフレキシブルシ ャフト５を挿入できる太さであればよく、このフレキシブルシャフト５の太さに 合わせて細くすることができるため、小型の装置で複雑に入り組んだ部位であっ ても、容易にこの部位に合わせて折り曲げ成形することができ、この複雑に入り 組んだ部位で螺子１０を締めつけたり、取り外したりすることができる。

【００１７】 従って、図４に示すように、小型の装置で複雑に入り組んだ部位にある螺子１ ０を取り外す場合、この複雑に入り組んだ部位に合わせて小さく折り曲げたパイ プ４を手で固定し、ドライバ−ビット６の先端を螺子１０の溝に嵌合して、握り 部２を他方の手で回転させれば、螺子１０を容易かつ確実に取り外すことができ る。

【００１８】 これと反対に螺子１０をこのような小型の装置で複雑に入り組んだ部位に締め つける場合は、この螺子１０を取り外す場合と同様にして、握り部２の回転を逆 回転させればよく、複雑に入り組んだ部位での螺子１０の締めつけも容易かつ確 実に行える。

【００１９】 このように、このフレキシブル型ドライバ−軸３を取りつけたドライバ−１で は、パイプ４を小さく折り曲げてこの折り曲げた状態で固定できるため、小型の 装置で複雑に入り組んだ部位であっても螺子１０を容易かつ確実に締めつけたり 、取り外したりすることができる。

【００２０】 そして、折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定される金属製パイプ４は、必要 に応じて折り曲げを変化させることができ、種々に変化させた状態で固定できる ため、小型の装置の複雑に入り組んだ部位に合わせてフレキシブルに折り曲げる ことができる。

【００２１】 図５はドライバ−に取りつけた本考案フレキシブル型ドライバ−軸の他の実施 例を示したもので、このフレキシブル型ドライバ−軸３ａは、金属製パイプ４の 後端部に握り部２と隣接してパイプ固定用つまみ１２を定着している。

【００２２】 また、フレキシブルシャフト５の先端にドライバ−ビット連結具１３を定着し 、この連結具１３先端の四角形突出部に、ドライバ−ビット６ａの後端に一体的 に形成した四角形嵌合孔１４を嵌合して着脱自在にドライバ−ビット６ａを装着 できるようにしており、その他は前記実施例と同様にして構成されている。

【００２３】 ここで、ドライバ−ビット連結具１３の四角形突出部にはその一側壁にボ−ル １５を嵌入させて一部を突出させており、このボ−ル１５でこの四角形突出部に 嵌合したドライバ−ビット６ａの四角形嵌合孔１４の内壁を押圧して、ドライバ −ビット６ａが容易に外れないようにしている。

【００２４】 しかして、図５に示すドライバ−１ａでは、前記実施例のドライバ−１と同じ 作用効果を有する他、ドライバ−ビット６ａが着脱自在で、たとえば、先端を− にしたものなど種々のドライバ−ビット６ａを差し替えて使用することができ、 一段と便利である。

【００２５】 また、パイプ４の後端部に握り部２と隣接してパイプ固定用つまみ１２を定着 しているため、握り部２を手で回転させて螺子を締めつけたり、取り外したりす る場合、他方の手でこのつまみ１２を把持してパイプ４を固定することが容易と なり、螺子の締めつけや、取り外しが一段と容易に行える。

【００２６】 なお、前記実施例では、銅や真鍮などで構成された金属製パイプ４を使用して いるが、折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定されるパイプであれば必ずしも金 属製パイプに限定されず、折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定されるプラスチ ック製パイプなども使用される。

【００２７】 さらに、金属製パイプを使用する場合は、金属製パイプの外周を絶縁テ−プや 絶縁塗料などの絶縁材で被覆しておくと、使用時に金属製パイプによりショ−ト したりしてトラブルを生じることもないため、用途に応じて金属製パイプの外周 を絶縁材で被覆しておくのが好ましい。

【００２８】 また、前記実施例では、フレキシブル型ドライバ−軸を通常のバライバ−の握 り部に嵌合定着しているが、これに限定されず電動ドライバ−などすべてのドラ イバ−に適用できる。

【００２９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案フレキシブル型ドライバ−軸にあっては、折り曲 げ可能で折り曲げた状態で固定されるパイプ内にフレキシブルシャフトを回転自 在に挿入し、パイプ先端から突出したフレキシブルシャフト先端にドライバ−ビ ットを定着するとともに、パイプ後端から突出したフレキシブルシャフト後端に 連結軸を固定しているため、たとえ、家電製品等の小型の装置の複雑に入り組ん だ部位で、螺子を締めつけたり、取り外したりするときであっても、複雑に入り 組んだ位置に対応してパイプを小さく折り曲げ、フレキシブルシャフト先端に装 着したドライバ−ビットの先端を螺子頂部の溝に嵌合して螺子を容易かつ確実に 締めつけたり、取り外したりすることができる。

【００３０】 そして、パイプ４先端から突出したフレキシブルシャフトの先端に、ドライバ −ビット連結具を定着してこの連結具を介してドライバ−ビットを着脱自在に装 着する場合は、種々のドライバ−ビットを差し替えて使用することができ、種々 の螺子に対して応用することができて一段と便利になる。

【００３１】 また、折り曲げ可能で折り曲げた状態で保持可能なパイプの後端部外周にパイ プ固定用つまみを定着したときは、握り部を手で回転させて螺子を締めつけたり 、取り外したりする場合、他方の手でこのつまみを把持してパイプを固定するこ とが容易となり、螺子の締めつけや、取り外しが一段と容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案フレキシブル型ドライバ−軸を取りつけ
たドライバ−の断面図である。

【図２】図１に示すドライバ−のパイプ先端部の正面図
である。

【図３】本考案フレキシブル型ドライバ−軸の一部側面
断面図である。

【図４】本考案フレキシブル型ドライバ−軸を取りつけ
たドライバ−の使用状態を示す説明図である。

【図５】本考案フレキシブル型ドライバ−軸を取りつけ
たドライバ−の他の例を示す断面図である。

【図６】従来のフレキシブル型ドライバ−軸の側面図で
ある。

【符号の説明】

１，１ａ ドライバ− ２ 握り部 ３，３ａ フレキシブル型ドライバ−軸 ４ パイプ ５ フレキシブルシャフト ６，６ａ ドライバ−ビット ７ 連結軸 １０ 螺子 １２ パイプ固定用つまみ １３ ドライバ−ビット連結具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定さ
   れるパイプ内にフレキシブルシャフトを回転自在に挿入
   し、パイプ先端から突出したフレキシブルシャフト先端
   にドライバ−ビットを定着するとともに、パイプ後端か
   ら突出したフレキシブルシャフト後端に連結軸を固定し
   たことを特徴とするフレキシブル型ドライバ−軸
2. 【請求項２】 折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定さ
   れるパイプ内にフレキシブルシャフトを回転自在に挿入
   し、パイプ先端から突出したフレキシブルシャフト先端
   にドライバ−ビット連結具を定着してこの連結具を介し
   てドライバ−ビットを着脱自在に装着するとともに、パ
   イプ後端から突出したフレキシブルシャフト後端に連結
   軸を固定したフレキシブル型ドライバ−軸
3. 【請求項３】 折り曲げ可能で折り曲げた状態で固定さ
   れるパイプの後端部外周にパイプ固定用つまみを定着し
   た請求項１または請求項２記載のフレキシブル型ドライ
   バ−軸