JP3367731B2 - 止着具 - Google Patents
止着具Info
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- JP3367731B2 JP3367731B2 JP00579694A JP579694A JP3367731B2 JP 3367731 B2 JP3367731 B2 JP 3367731B2 JP 00579694 A JP00579694 A JP 00579694A JP 579694 A JP579694 A JP 579694A JP 3367731 B2 JP3367731 B2 JP 3367731B2
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- Japan
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- pin
- shaft
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車車体の
鋼板に被締付物を固定する際に用いられる止着具に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】自動車車体の鋼板に被締付物を固定する
止着具としては、図6に示されるように、タッピンビス
挿通用の隙間20をもって対向させた一対の脚24をフ
ランジ22の中心口23の口縁から垂設したクリップが
用いられているが、このようなクリップは使用に際し
て、先ず、脚24を鋼板30の取付孔31に差し込んで
フランジ22と脚24の係止爪26により鋼板30に仮
止めしたうえ、フランジ22上に被締付物33を載置
し、中心口23を通じてタッピンビス25を螺挿すれ
ば、タッピンビス25のねじ外径より小さい隙間20を
有する脚24は拡開されてクリップは鋼板30に固定さ
れてこのクリップに螺着されるタッピンビス25により
被締付物33は締め付け固定されるものであるが、クリ
ップを鋼板30に仮止めした後、被締付物33をタッピ
ンビス25でクリップにねじ止めして固定しなければな
らず、ねじ回し等の工具が必要となるうえに締付作業に
時間がかかるという問題がある。また、クリップとタッ
ピンビスを別々に取り扱わねばならないので取扱いが煩
雑となるうえに、鋼板と被締付物との間にフランジ分の
厚み空間ができるため、取付スペースが増大するという
問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような問題を解決し、取扱が簡単で
作業性もよく、しかも、ワンタッチで締付を完了させる
ことのできる効率のよい止着具を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明の止着具は、頭部フランジに続く軸部の周面
に複数の螺旋状の短いリード溝を配設するとともに該軸
部の先端に細頸部を介して抜け止め用の軸頭を形成した
ピン部材と、ピン挿入口を中心に設けた傘状頭部の下面
にピン部材の軸部をピン挿入口に挿入したとき軸部の先
端の軸頭により先端の内向きの爪が押されて外向きに開
く複数本の弾性脚片と各弾性脚片間にあってピン部材の
リード溝に先端の内向突起が係合しピン部材を旋回させ
ながら押し込ませるピン保持脚とを連設したクリップ部
材とよりなることを特徴とするものである。 【0005】 【作用】このような止着具は、ピン部材の軸部をクリッ
プ部材のピン挿入口を通じて先端の軸頭がクリップ部材
の弾性脚片の先端の内向きの爪を越えない程度まで挿入
しておくことにより、軸部周面に配設された複数の螺旋
状の短いリード溝にピン保持脚の内向突起が係合されて
ピン部材がクリップ部材に保持された状態としておく。
そして、使用時にはこのピン部材が保持されたクリップ
部材の弾性脚片を鋼板と被締付物に形成された取付孔に
差し込んで傘状頭部の座面を被締付物に当接させたうえ
ピン部材の頭部フランジを押圧すれば、ピン部材のリー
ド溝に内向突起が係合されているピン保持脚に案内され
てピン部材はその頭部フランジが傘状頭部の上部受面に
当接するまで旋回しながら押し込まれるが、この状態ま
でピン部材が押し込まれると軸部の先端の軸頭がクリッ
プ部材の傘状頭部の下面に連設された各弾性脚片の先端
に形成されている内向きの爪を外側に押して各弾性脚片
を拡開したうえその先端の内向きの爪を越えて該爪の爪
先は軸部の先方に形成してある細頸部に係合されるか
ら、この拡開された弾性脚片は鋼板の取付孔の孔縁に圧
着されて被締付物は鋼板に的確に締付け固定される。 【0006】 【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。1はポリアミド樹脂などの強靱で弾発性に
優れた合成樹脂よりなるクリップ部材で、該クリップ部
材1は図3に示されるように、中心に円形のピン挿入口
3を設けた傘状頭部2の下面に後記するピン部材11の
軸部13をピン挿入口3に挿入し終えたとき軸部13の
先端の軸頭16によって先端に形成されている内向きの
爪5が外側に押されて拡開する複数本の弾性脚片4を円
形のピン挿入口3の口縁に続いて連設するとともに、各
弾性脚片4、4間には長さがこの弾性脚片4の長さの1
/3程度で先端に形成されている内向突起7がピン部材
11のリード溝12に係合される複数本のピン保持脚6
を連設したものである。なお、図中8はクリップ部材1
の傘状頭部2の上面に形成されていてピン挿入口3にピ
ン部材11を差込み終えたときにピン部材11の頭部フ
ランジ14を嵌入させる凹部であり、9は傘状頭部2の
下面に形成されている凹陥部で、この凹陥部9により傘
状頭部2の周縁に弾性を持たせて鋼板30と被締付部3
1に透設された取付孔32、33に差し込んだ時にその
弾性で前後に若干の余裕があるようにしている。 【0007】一方、11はポリアセタール樹脂などの強
靱な合成樹脂よりなるピン部材で、該ピン部材11は図
4に示されるように周面に螺旋状の短いリード溝12が
複数個配設してある軸部13の一端に頭部フランジ14
を張設するとともに他端には細頸部15を介して前後に
傾斜案内面を備えた抜け止め用の軸頭16を形成したも
のである。そして、このピン部材11はその軸部13を
クリップ部材1のピン挿入口3を通じ先端の軸頭16が
クリップ部材11の弾性脚片4の先端の内向きの爪5を
越えない位置となるように挿入して軸部13の周面に配
設された複数の短い螺旋状のリード溝12にピン保持脚
6の内向突起7を係合させてクリップ部材1に保持させ
てある。なお、図中17はピン部材11の頭部フランジ
14に形成される回転工具係合部であって、実施例では
プラスのドライバを係合できる十字形状の穴としている
が、マイナス形状の穴としてもよいし、頭部フランジ1
4の外形を非円形としてもよい。また、図示するクリッ
プ部材(1) は円筒状としているが、ピン部材11を逆回
しするときの空回りを防ぐために角筒状としてもよい。 【0008】このように構成されたものは、自動車車体
等の鋼板30に被締付物31を締め付け固定する使用時
には、常時はピン部材11の軸部13がクリップ部材1
のピン挿入口3に挿入されて軸部13の周面のリード溝
12とピン保持脚6の内向突起7との係合によりピン部
材11を一体に組み込んであるクリップ部材1の弾性脚
片4を鋼板30と被締付部31に透設された各取付孔3
2、33に差し込み、クリップ部材1の傘状頭部2の周
縁を被締付物31に当接させる。 【0009】このようにして取付孔32、33にクリッ
プ部材1の弾性脚片4が差し込まれたならば、次に、ク
リップ部材1の傘状頭部2より張出しているピン部材1
1の頭部フランジ14が傘状頭部2の凹部8に嵌入され
るまで押圧すれば、リード溝12に係合するピン保持脚
6の内向突起7に案内されてピン部材11は旋回しなが
ら押し込まれ、進出したピン部材11の先細の抜け止め
用の軸頭16の前部の傾斜案内面および中間胴部により
弾性脚片4の先端の内向の爪5が外向きに押され、各弾
性脚片4は取付孔32、33の外側で外方に拡開されつ
つ突出されることとなる。そして、各弾性脚片4の爪5
は軸頭16の後部の傾斜案内面を経てピン部材11の軸
部13の先方に形成してある細頸部15に係合されて各
弾性脚片4の拡開状態が維持され、被締付物31は鋼板
30に的確に締付け固定された状態を保持することとな
る。 【0010】また、鋼板30から被締付物31を外す場
合は、ピン部材11の回転工具係合部17に回転工具を
差し込んで逆回しを行えば、リード溝12と係合してい
るピン保持脚6の内向突起7に案内されてピン部材11
は後退するので、ピン部材11の細頸部15に内向きの
爪5が係合されて拡開状態を保持していた弾性脚片4は
抜け止め用の軸頭16の後部の傾斜案内面に案内され、
この軸頭16を乗り越え前方に位置し、複数の弾性脚片
4の爪5内にピン部材11の軸頭16は位置することと
なって弾性脚片4は初期の非拡開状態となるから、あと
はクリップ部材1をピン部材11とともに鋼板30と被
締付物31の取付孔32、33から引き出せば、鋼板3
0から被締付物31を取り外すことができる。 【0011】 【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、クリップ部材のピン保持脚にピン部材のリード溝を
係合させることによりピン部材とクリップ部材とを一体
化しておくことができるので、部品管理が簡便となるう
えに作業者の取扱が容易で取付孔への差し込み作業が簡
単となり、しかも、ピン部材をクリップ部材に押し込む
だけでクリップ部材の弾性脚片の先端を拡開して抜け出
ることがないようにできるので、ねじ回しなどの回転工
具を用いることなく片手で被締付物をワンタッチで鋼板
に固定できて作業時間は大幅に短縮できることとなる。
さらに、従来のように鋼板と被締付物との間にフランジ
を介入させる必要がないので、取付スペースを最小とす
ることができ、コンパクトに部品を実装することが要求
される自動車産業においては特に有効なものとなる等多
くの利点を有するものである。従って、本発明は従来の
問題点を解決した止着具として業界にもたらす益極めて
大なものである。
鋼板に被締付物を固定する際に用いられる止着具に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】自動車車体の鋼板に被締付物を固定する
止着具としては、図6に示されるように、タッピンビス
挿通用の隙間20をもって対向させた一対の脚24をフ
ランジ22の中心口23の口縁から垂設したクリップが
用いられているが、このようなクリップは使用に際し
て、先ず、脚24を鋼板30の取付孔31に差し込んで
フランジ22と脚24の係止爪26により鋼板30に仮
止めしたうえ、フランジ22上に被締付物33を載置
し、中心口23を通じてタッピンビス25を螺挿すれ
ば、タッピンビス25のねじ外径より小さい隙間20を
有する脚24は拡開されてクリップは鋼板30に固定さ
れてこのクリップに螺着されるタッピンビス25により
被締付物33は締め付け固定されるものであるが、クリ
ップを鋼板30に仮止めした後、被締付物33をタッピ
ンビス25でクリップにねじ止めして固定しなければな
らず、ねじ回し等の工具が必要となるうえに締付作業に
時間がかかるという問題がある。また、クリップとタッ
ピンビスを別々に取り扱わねばならないので取扱いが煩
雑となるうえに、鋼板と被締付物との間にフランジ分の
厚み空間ができるため、取付スペースが増大するという
問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような問題を解決し、取扱が簡単で
作業性もよく、しかも、ワンタッチで締付を完了させる
ことのできる効率のよい止着具を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明の止着具は、頭部フランジに続く軸部の周面
に複数の螺旋状の短いリード溝を配設するとともに該軸
部の先端に細頸部を介して抜け止め用の軸頭を形成した
ピン部材と、ピン挿入口を中心に設けた傘状頭部の下面
にピン部材の軸部をピン挿入口に挿入したとき軸部の先
端の軸頭により先端の内向きの爪が押されて外向きに開
く複数本の弾性脚片と各弾性脚片間にあってピン部材の
リード溝に先端の内向突起が係合しピン部材を旋回させ
ながら押し込ませるピン保持脚とを連設したクリップ部
材とよりなることを特徴とするものである。 【0005】 【作用】このような止着具は、ピン部材の軸部をクリッ
プ部材のピン挿入口を通じて先端の軸頭がクリップ部材
の弾性脚片の先端の内向きの爪を越えない程度まで挿入
しておくことにより、軸部周面に配設された複数の螺旋
状の短いリード溝にピン保持脚の内向突起が係合されて
ピン部材がクリップ部材に保持された状態としておく。
そして、使用時にはこのピン部材が保持されたクリップ
部材の弾性脚片を鋼板と被締付物に形成された取付孔に
差し込んで傘状頭部の座面を被締付物に当接させたうえ
ピン部材の頭部フランジを押圧すれば、ピン部材のリー
ド溝に内向突起が係合されているピン保持脚に案内され
てピン部材はその頭部フランジが傘状頭部の上部受面に
当接するまで旋回しながら押し込まれるが、この状態ま
でピン部材が押し込まれると軸部の先端の軸頭がクリッ
プ部材の傘状頭部の下面に連設された各弾性脚片の先端
に形成されている内向きの爪を外側に押して各弾性脚片
を拡開したうえその先端の内向きの爪を越えて該爪の爪
先は軸部の先方に形成してある細頸部に係合されるか
ら、この拡開された弾性脚片は鋼板の取付孔の孔縁に圧
着されて被締付物は鋼板に的確に締付け固定される。 【0006】 【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。1はポリアミド樹脂などの強靱で弾発性に
優れた合成樹脂よりなるクリップ部材で、該クリップ部
材1は図3に示されるように、中心に円形のピン挿入口
3を設けた傘状頭部2の下面に後記するピン部材11の
軸部13をピン挿入口3に挿入し終えたとき軸部13の
先端の軸頭16によって先端に形成されている内向きの
爪5が外側に押されて拡開する複数本の弾性脚片4を円
形のピン挿入口3の口縁に続いて連設するとともに、各
弾性脚片4、4間には長さがこの弾性脚片4の長さの1
/3程度で先端に形成されている内向突起7がピン部材
11のリード溝12に係合される複数本のピン保持脚6
を連設したものである。なお、図中8はクリップ部材1
の傘状頭部2の上面に形成されていてピン挿入口3にピ
ン部材11を差込み終えたときにピン部材11の頭部フ
ランジ14を嵌入させる凹部であり、9は傘状頭部2の
下面に形成されている凹陥部で、この凹陥部9により傘
状頭部2の周縁に弾性を持たせて鋼板30と被締付部3
1に透設された取付孔32、33に差し込んだ時にその
弾性で前後に若干の余裕があるようにしている。 【0007】一方、11はポリアセタール樹脂などの強
靱な合成樹脂よりなるピン部材で、該ピン部材11は図
4に示されるように周面に螺旋状の短いリード溝12が
複数個配設してある軸部13の一端に頭部フランジ14
を張設するとともに他端には細頸部15を介して前後に
傾斜案内面を備えた抜け止め用の軸頭16を形成したも
のである。そして、このピン部材11はその軸部13を
クリップ部材1のピン挿入口3を通じ先端の軸頭16が
クリップ部材11の弾性脚片4の先端の内向きの爪5を
越えない位置となるように挿入して軸部13の周面に配
設された複数の短い螺旋状のリード溝12にピン保持脚
6の内向突起7を係合させてクリップ部材1に保持させ
てある。なお、図中17はピン部材11の頭部フランジ
14に形成される回転工具係合部であって、実施例では
プラスのドライバを係合できる十字形状の穴としている
が、マイナス形状の穴としてもよいし、頭部フランジ1
4の外形を非円形としてもよい。また、図示するクリッ
プ部材(1) は円筒状としているが、ピン部材11を逆回
しするときの空回りを防ぐために角筒状としてもよい。 【0008】このように構成されたものは、自動車車体
等の鋼板30に被締付物31を締め付け固定する使用時
には、常時はピン部材11の軸部13がクリップ部材1
のピン挿入口3に挿入されて軸部13の周面のリード溝
12とピン保持脚6の内向突起7との係合によりピン部
材11を一体に組み込んであるクリップ部材1の弾性脚
片4を鋼板30と被締付部31に透設された各取付孔3
2、33に差し込み、クリップ部材1の傘状頭部2の周
縁を被締付物31に当接させる。 【0009】このようにして取付孔32、33にクリッ
プ部材1の弾性脚片4が差し込まれたならば、次に、ク
リップ部材1の傘状頭部2より張出しているピン部材1
1の頭部フランジ14が傘状頭部2の凹部8に嵌入され
るまで押圧すれば、リード溝12に係合するピン保持脚
6の内向突起7に案内されてピン部材11は旋回しなが
ら押し込まれ、進出したピン部材11の先細の抜け止め
用の軸頭16の前部の傾斜案内面および中間胴部により
弾性脚片4の先端の内向の爪5が外向きに押され、各弾
性脚片4は取付孔32、33の外側で外方に拡開されつ
つ突出されることとなる。そして、各弾性脚片4の爪5
は軸頭16の後部の傾斜案内面を経てピン部材11の軸
部13の先方に形成してある細頸部15に係合されて各
弾性脚片4の拡開状態が維持され、被締付物31は鋼板
30に的確に締付け固定された状態を保持することとな
る。 【0010】また、鋼板30から被締付物31を外す場
合は、ピン部材11の回転工具係合部17に回転工具を
差し込んで逆回しを行えば、リード溝12と係合してい
るピン保持脚6の内向突起7に案内されてピン部材11
は後退するので、ピン部材11の細頸部15に内向きの
爪5が係合されて拡開状態を保持していた弾性脚片4は
抜け止め用の軸頭16の後部の傾斜案内面に案内され、
この軸頭16を乗り越え前方に位置し、複数の弾性脚片
4の爪5内にピン部材11の軸頭16は位置することと
なって弾性脚片4は初期の非拡開状態となるから、あと
はクリップ部材1をピン部材11とともに鋼板30と被
締付物31の取付孔32、33から引き出せば、鋼板3
0から被締付物31を取り外すことができる。 【0011】 【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、クリップ部材のピン保持脚にピン部材のリード溝を
係合させることによりピン部材とクリップ部材とを一体
化しておくことができるので、部品管理が簡便となるう
えに作業者の取扱が容易で取付孔への差し込み作業が簡
単となり、しかも、ピン部材をクリップ部材に押し込む
だけでクリップ部材の弾性脚片の先端を拡開して抜け出
ることがないようにできるので、ねじ回しなどの回転工
具を用いることなく片手で被締付物をワンタッチで鋼板
に固定できて作業時間は大幅に短縮できることとなる。
さらに、従来のように鋼板と被締付物との間にフランジ
を介入させる必要がないので、取付スペースを最小とす
ることができ、コンパクトに部品を実装することが要求
される自動車産業においては特に有効なものとなる等多
くの利点を有するものである。従って、本発明は従来の
問題点を解決した止着具として業界にもたらす益極めて
大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切欠正面図である。
【図2】本発明の実施例を示す底面図である。
【図3】本発明のクリップ部材の断面図である。
【図4】本発明のピン部材の正面図である。
【図5】本発明を使用した状態を示す一部切欠正面図で
ある。 【図6】従来の止着具の使用状態を示す一部切欠正面図
である。 【符号の説明】 1 クリップ部材 2 傘状頭部 3 ピン挿入口 4 弾性脚片 5 爪 6 ピン保持脚 7 内向突起 11 ピン部材 12 リード溝 13 軸部 14 頭部フランジ 15 細頸部 16 抜け止め用の軸頭
ある。 【図6】従来の止着具の使用状態を示す一部切欠正面図
である。 【符号の説明】 1 クリップ部材 2 傘状頭部 3 ピン挿入口 4 弾性脚片 5 爪 6 ピン保持脚 7 内向突起 11 ピン部材 12 リード溝 13 軸部 14 頭部フランジ 15 細頸部 16 抜け止め用の軸頭
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 水野 博道
愛知県丹羽郡大口町高橋1丁目8番地
株式会社青山製作所大口工場内
(56)参考文献 実開 昭55−24582(JP,U)
実開 平2−24115(JP,U)
実開 平4−25009(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16B 19/10
F16B 21/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 頭部フランジ(14)に続く軸部(13)の周面
に複数の螺旋状の短いリード溝(12)を配設するとともに
該軸部(13)の先端に細頸部(15)を介して抜け止め用の軸
頭(16)を形成したピン部材(11)と、ピン挿入口(3)を中
心に設けた傘状頭部(2)の下面にピン部材(11)の軸部(1
3)をピン挿入口(3)に挿入したとき軸部(13)の先端の軸
頭(16)により先端の内向きの爪(5)が押されて外向きに
開く複数本の弾性脚片(4)と各弾性脚片(4)、(4)間にあ
ってピン部材(11)のリード溝(12)に先端の内向突起(7)
が係合しピン部材(11)を旋回させながら押し込ませるピ
ン保持脚(6)とを連設したクリップ部材(1)とよりなるこ
とを特徴とする止着具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00579694A JP3367731B2 (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 止着具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00579694A JP3367731B2 (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 止着具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208422A JPH07208422A (ja) | 1995-08-11 |
JP3367731B2 true JP3367731B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=11621051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00579694A Expired - Fee Related JP3367731B2 (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 止着具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367731B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE522965C2 (sv) | 2000-12-29 | 2004-03-16 | Nobel Biocare Ab | Anordning för att åstadkomma lägesbestämning |
JP4485281B2 (ja) * | 2004-08-05 | 2010-06-16 | 株式会社ニフコ | 留め具 |
US7281303B2 (en) * | 2005-04-28 | 2007-10-16 | Illinois Tool Works Inc | Fastener assembly |
JP5682090B2 (ja) * | 2011-04-07 | 2015-03-11 | 株式会社ニフコ | クリップ |
JP7119749B2 (ja) * | 2018-08-14 | 2022-08-17 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 締結構造および画像形成装置 |
CN112081807A (zh) * | 2019-06-14 | 2020-12-15 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 紧固件 |
-
1994
- 1994-01-24 JP JP00579694A patent/JP3367731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07208422A (ja) | 1995-08-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021022 |
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