JPH0733565Y2 - 突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置 - Google Patents
突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置Info
- Publication number
- JPH0733565Y2 JPH0733565Y2 JP1989076900U JP7690089U JPH0733565Y2 JP H0733565 Y2 JPH0733565 Y2 JP H0733565Y2 JP 1989076900 U JP1989076900 U JP 1989076900U JP 7690089 U JP7690089 U JP 7690089U JP H0733565 Y2 JPH0733565 Y2 JP H0733565Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- field coil
- magnetic pole
- spring
- electric machine
- pole core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
この考案は、突極形回転電機の界磁コイルを押上げる界
磁コイル押上げ装置に関する。
磁コイル押上げ装置に関する。
一般に突極形回転電機では、運転が長期間に亘ると、界
磁コイル各層間の絶縁物が経年変化によるいわゆる枯れ
（絶縁物の経年収縮）が生じてコイルが縮み、機械的，
電気的に好ましくない状態になる。そこで、これを防ぐ
ため、絶縁物の収縮量を見込んで界磁コイルを所定の力
で押し付けている。第４図，第５図及び第６図は従来例
によるこの種界磁コイル押上げ装置の断面正面図であ
る。 第４図において、磁極鉄心１に界磁コイル２を取り付
け、さらに磁極鉄心１をロータリム３のダブテール溝に
取り付けている。このとき界磁コイル２の絶縁には上質
の絶縁物を使用し、かつ磁極製作時には、運転中に界磁
コイル２に加わる以上の力で、界磁コイル２を押し付け
て磁極を形成してからロータリムに取り付けていた。 また第５図の例では、ロータリム３の外周面に軸方向全
般にわたって溝４を設け、この溝４内に軸方向に複数箇
に分割されたブロックを埋め込んで、各ブロックの境界
部にスプリング収納用凹所を形成し、この凹所にスプリ
ング５を収納し、このスプリング５で界磁コイル２を上
に押上げていた。 第６図の例では、磁極鉄心１に巻装された界磁コイル２
と、ロータリム３に装着する磁極鉄心１との間に嵌め込
むスプリング５を、長方形の界磁コイル支持板上に配設
したリング状スプリング受23と、これと対向するように
配設したガイド付スプリング受け22との間に支持させた
ものである。21は支持板である。
磁コイル各層間の絶縁物が経年変化によるいわゆる枯れ
（絶縁物の経年収縮）が生じてコイルが縮み、機械的，
電気的に好ましくない状態になる。そこで、これを防ぐ
ため、絶縁物の収縮量を見込んで界磁コイルを所定の力
で押し付けている。第４図，第５図及び第６図は従来例
によるこの種界磁コイル押上げ装置の断面正面図であ
る。 第４図において、磁極鉄心１に界磁コイル２を取り付
け、さらに磁極鉄心１をロータリム３のダブテール溝に
取り付けている。このとき界磁コイル２の絶縁には上質
の絶縁物を使用し、かつ磁極製作時には、運転中に界磁
コイル２に加わる以上の力で、界磁コイル２を押し付け
て磁極を形成してからロータリムに取り付けていた。 また第５図の例では、ロータリム３の外周面に軸方向全
般にわたって溝４を設け、この溝４内に軸方向に複数箇
に分割されたブロックを埋め込んで、各ブロックの境界
部にスプリング収納用凹所を形成し、この凹所にスプリ
ング５を収納し、このスプリング５で界磁コイル２を上
に押上げていた。 第６図の例では、磁極鉄心１に巻装された界磁コイル２
と、ロータリム３に装着する磁極鉄心１との間に嵌め込
むスプリング５を、長方形の界磁コイル支持板上に配設
したリング状スプリング受23と、これと対向するように
配設したガイド付スプリング受け22との間に支持させた
ものである。21は支持板である。
上記の従来構造では、第４図の例では、磁極製作時には
運転中に界磁コイル２にかかる力以上の力で界磁コイル
２を押し付けて磁極を形成するので、磁極の形成に手間
がかかる。また、第５図及び第６図の例では、磁極をロ
ータリム３に装着した段階でスプリング５を取り付ける
ので、磁極とロータリム３との間の狭いスペースにスプ
リング５を嵌め込まなければならないため、スプリング
５の取り付けに時間がかかり、そのため回転電機の組立
コストも増加していた。 この考案は、上記欠点を解決し、磁極組立時に容易にス
プリングの取り付けができ、かつ磁極のロータリムへの
取り付けが容易となるような界磁コイル押上げ装置を提
供することを目的とする。
運転中に界磁コイル２にかかる力以上の力で界磁コイル
２を押し付けて磁極を形成するので、磁極の形成に手間
がかかる。また、第５図及び第６図の例では、磁極をロ
ータリム３に装着した段階でスプリング５を取り付ける
ので、磁極とロータリム３との間の狭いスペースにスプ
リング５を嵌め込まなければならないため、スプリング
５の取り付けに時間がかかり、そのため回転電機の組立
コストも増加していた。 この考案は、上記欠点を解決し、磁極組立時に容易にス
プリングの取り付けができ、かつ磁極のロータリムへの
取り付けが容易となるような界磁コイル押上げ装置を提
供することを目的とする。
上記目的は、ロータリムと、このロータリムに固着した
磁極鉄心と磁極鉄心に装着した界磁コイルからなる磁極
と、前記界磁コイルを外方に押上げるスプリングとを備
えたものにおいて、一方の端部を前記磁極鉄心の頭部に
固定し、他方の端部を前記磁極鉄心底部付近の側面に固
定し、前記界磁コイルの外側を被う押え板と、この押え
板の磁極鉄心底部側の内面と前記界磁コイルの下部絶縁
板との間に収納したスプリングとを備え、前記磁極を一
体に形成した突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置に
よつて達成される。
磁極鉄心と磁極鉄心に装着した界磁コイルからなる磁極
と、前記界磁コイルを外方に押上げるスプリングとを備
えたものにおいて、一方の端部を前記磁極鉄心の頭部に
固定し、他方の端部を前記磁極鉄心底部付近の側面に固
定し、前記界磁コイルの外側を被う押え板と、この押え
板の磁極鉄心底部側の内面と前記界磁コイルの下部絶縁
板との間に収納したスプリングとを備え、前記磁極を一
体に形成した突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置に
よつて達成される。
この考案は、界磁コイルの外側を被い磁極鉄心に固定す
る押え板を備え、この押え板の磁極底部側の内面と界磁
コイルの下部絶縁板との間にスプリングを収納するの
で、スプリングは磁極組立時に磁極自身に取り付けるこ
とができる。
る押え板を備え、この押え板の磁極底部側の内面と界磁
コイルの下部絶縁板との間にスプリングを収納するの
で、スプリングは磁極組立時に磁極自身に取り付けるこ
とができる。
以下図面に基づいてこの考案の実施例を説明する。第１
図は、この考案の実施例による突極形回転電機の界磁コ
イル押上げ装置の断面正面図、第２図はこの考案の他の
実施例による界磁コイル押上げ装置の要部断面図、第３
図はこの考案の他の実施例による界磁コイル押上げ装置
の要部を軸方向側面から見た図である。第１図ないし第
３図において第４図及び第５図と同じ部位は同じ番号を
付してある。 第１図において、界磁コイル２は磁極鉄心１に対し上部
絶縁板6,鉄心絶縁７及び下部絶縁板８によつて絶縁し、
磁極鉄心１の底部から界磁コイル２を挿入する。さら
に、界磁コイル２を被う押え板９の磁極鉄心底部側の内
面と界磁コイル２の下部絶縁板８に穿った溝との間にコ
イル状のスプリング５を収納し、押え板９の一方の端部
を磁極鉄心１の頭部に固定し、押え板１の他方の端部を
磁極鉄心１の底部付近の側面に溶接により固定する。こ
のコイル状のスプリング５により界磁コイル２を押上げ
ている。押え板９及びスプリング５は界磁コイルの両側
にそれぞれ２ないし３箇設け、磁極と一体に形成する。 このようにして磁極を組み立てた後、磁極をロータリム
３に取り付ける。そのため磁極のロータリム３への取り
付けが容易となる。また、押え板９により運転中の遠心
力分力による界磁コイル２の円周方向への飛び出しを防
ぐことができる。 第２図の例では、押え板９と界磁コイル２の下部絶縁８
の凹所との間にばね板状のスプリング５を嵌め込んで図
示されない界磁コイル２を押上げている。第３図の例で
は押え板９と界磁コイル２の下部絶縁８の凹所との間に
波板状のスプリング５を嵌め込んで図示されない界磁コ
イル２を押上げている。 第２図及び第３図の場合にも、スプリングを取り付けた
磁極をロータリムに取り付ける。
図は、この考案の実施例による突極形回転電機の界磁コ
イル押上げ装置の断面正面図、第２図はこの考案の他の
実施例による界磁コイル押上げ装置の要部断面図、第３
図はこの考案の他の実施例による界磁コイル押上げ装置
の要部を軸方向側面から見た図である。第１図ないし第
３図において第４図及び第５図と同じ部位は同じ番号を
付してある。 第１図において、界磁コイル２は磁極鉄心１に対し上部
絶縁板6,鉄心絶縁７及び下部絶縁板８によつて絶縁し、
磁極鉄心１の底部から界磁コイル２を挿入する。さら
に、界磁コイル２を被う押え板９の磁極鉄心底部側の内
面と界磁コイル２の下部絶縁板８に穿った溝との間にコ
イル状のスプリング５を収納し、押え板９の一方の端部
を磁極鉄心１の頭部に固定し、押え板１の他方の端部を
磁極鉄心１の底部付近の側面に溶接により固定する。こ
のコイル状のスプリング５により界磁コイル２を押上げ
ている。押え板９及びスプリング５は界磁コイルの両側
にそれぞれ２ないし３箇設け、磁極と一体に形成する。 このようにして磁極を組み立てた後、磁極をロータリム
３に取り付ける。そのため磁極のロータリム３への取り
付けが容易となる。また、押え板９により運転中の遠心
力分力による界磁コイル２の円周方向への飛び出しを防
ぐことができる。 第２図の例では、押え板９と界磁コイル２の下部絶縁８
の凹所との間にばね板状のスプリング５を嵌め込んで図
示されない界磁コイル２を押上げている。第３図の例で
は押え板９と界磁コイル２の下部絶縁８の凹所との間に
波板状のスプリング５を嵌め込んで図示されない界磁コ
イル２を押上げている。 第２図及び第３図の場合にも、スプリングを取り付けた
磁極をロータリムに取り付ける。
この考案によれば、界磁コイルの外側を被い、一方の端
部を前記磁極鉄心の頭部に固定し、他方の端部を前記磁
極鉄心底部付近の側面に固定する押え板を備え、この押
え板の磁極底部側の内面と前記界磁コイルの下部絶縁板
との間に前記スプリングを収納して突極形回転電機の界
磁コイル押上げ装置を磁極と一体に構成したので、磁極
製作時にスプリングを押え板と界磁コイルの下部絶縁と
の間に取り付けるため、スプリングの取り付けが容易に
できて、界磁コイル押上げ装置の形成にかかる手間を少
なくすることができ、かつ磁極のロータリムへの取り付
けが容易となる。従って回転電機の組立時間を短縮する
ことができる。また、押え板により運転中の遠心力分力
による界磁コイルの円周方向への飛び出しを防ぐことが
できる。
部を前記磁極鉄心の頭部に固定し、他方の端部を前記磁
極鉄心底部付近の側面に固定する押え板を備え、この押
え板の磁極底部側の内面と前記界磁コイルの下部絶縁板
との間に前記スプリングを収納して突極形回転電機の界
磁コイル押上げ装置を磁極と一体に構成したので、磁極
製作時にスプリングを押え板と界磁コイルの下部絶縁と
の間に取り付けるため、スプリングの取り付けが容易に
できて、界磁コイル押上げ装置の形成にかかる手間を少
なくすることができ、かつ磁極のロータリムへの取り付
けが容易となる。従って回転電機の組立時間を短縮する
ことができる。また、押え板により運転中の遠心力分力
による界磁コイルの円周方向への飛び出しを防ぐことが
できる。
第１図はこの考案の実施例による突極形回転電機の界磁
コイル押上げ装置の断面正面図、第２図はこの考案の他
の実施例による界磁コイル押上げ装置の要部断面図、第
３図はこの考案の他の実施例による界磁コイル押上げ装
置の要部を軸方向側面から見た図、第４図は従来の突極
形回転電機の界磁コイル押上げ装置の断面正面図、第５
図は他の従来例による界磁コイル押上げ装置の断面正面
図、第６図は他の従来例による界磁コイル押上げ装置の
断面正面図である。 1:磁極鉄心、2:界磁コイル、3:ロータリム、4:溝、5:ス
プリング、8:下部絶縁板、9:押え板。
コイル押上げ装置の断面正面図、第２図はこの考案の他
の実施例による界磁コイル押上げ装置の要部断面図、第
３図はこの考案の他の実施例による界磁コイル押上げ装
置の要部を軸方向側面から見た図、第４図は従来の突極
形回転電機の界磁コイル押上げ装置の断面正面図、第５
図は他の従来例による界磁コイル押上げ装置の断面正面
図、第６図は他の従来例による界磁コイル押上げ装置の
断面正面図である。 1:磁極鉄心、2:界磁コイル、3:ロータリム、4:溝、5:ス
プリング、8:下部絶縁板、9:押え板。
Claims (1)
- 【請求項１】ロータリムと、このロータリムに固着した
磁極鉄心と磁極鉄心に装着した界磁コイルからなる磁極
と、前記界磁コイルを外方に押上げるスプリングとを備
えたものにおいて、一方の端部を前記磁極鉄心の頭部に
固定し、他方の端部を前記磁極鉄心底部付近の側面に固
定し、前記界磁コイルの外側を被う押え板と、この押え
板の磁極鉄心底部側の内面と前記界磁コイルの下部絶縁
板との間に収納したスプリングとを備え、前記磁極と一
体に形成したことを特徴とする突極形回転電機の界磁コ
イル押上げ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989076900U JPH0733565Y2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989076900U JPH0733565Y2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0318649U JPH0318649U (ja) | 1991-02-25 |
| JPH0733565Y2 true JPH0733565Y2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=31618786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989076900U Expired - Lifetime JPH0733565Y2 (ja) | 1989-06-29 | 1989-06-29 | 突極形回転電機の界磁コイル押上げ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733565Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56108344U (ja) * | 1980-01-18 | 1981-08-22 |
-
1989
- 1989-06-29 JP JP1989076900U patent/JPH0733565Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0318649U (ja) | 1991-02-25 |
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