JPH07335123A - 蛍光膜の形成方法 - Google Patents

蛍光膜の形成方法

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JPH07335123A
JPH07335123A JP13011894A JP13011894A JPH07335123A JP H07335123 A JPH07335123 A JP H07335123A JP 13011894 A JP13011894 A JP 13011894A JP 13011894 A JP13011894 A JP 13011894A JP H07335123 A JPH07335123 A JP H07335123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode ray
ray tube
fluorescent
fluorescent material
fluorescent film
Prior art date
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Pending
Application number
JP13011894A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyuki Yamane
未有希 山根
Nobuo Tsumaki
伸夫 妻木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07335123A publication Critical patent/JPH07335123A/ja
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ブラウン管内の蛍光膜の品質向上と放出ガスの
低減を図り、電子放射特性の経時変化の少ない、寿命の
長いブラウン管の製造方法を提供する。 【構成】ブラウン管1のフェース部1a内面に沈殿法に
より蛍光膜5を形成する工程で、二酸化炭素8を導入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラウン管の製造方法、
特に、蛍光膜形成工程に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管内面の蛍光膜は、特開平2−1
8834号公報に記載されているように沈殿法で形成され
る。図1に示すように、まず、ブラウン管1のフェース
部1aを下に向けて、ゲル化促進剤2である電解溶液を
投入する。その後、水ガラスを比重調整したものに蛍光
体4を混合した蛍光体懸濁液3を投入し、そのままブラ
ウン管を静置させる。この間に蛍光体4はブラウン管1
のフェース部1aの内面に沈殿し、ブラウン管内の処理
液が澄んでくる。そしてブラウン管1内の処理済の廃液
が排水され、フェース部1aの内面に沈殿した蛍光膜の
乾燥が行われる。その後、特開平2−79323号公報に記載
されているような工程でブラウン管が完成される。図2
に示すように、蛍光膜上にできるだけ平滑な導電膜を形
成するように有機懸濁液を塗布するフィルミング工程2
02,導電膜形成工程203,熱処理工程204,エー
ジング工程205,補強工程206が順次行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】完成されたブラウン管
内の蛍光体や水ガラスなどを含めた構成部材に水分等の
ガス分子が残っていると、電子銃の動作中にブラウン管
内の温度が上昇したり、内壁に電子が衝撃することなど
によってこれらのガス分子が放出され、ブラウン管内の
真空が低下して電子放射特性を劣化させる。これがブラ
ウン管の寿命を短縮させる大きな要因である。そのた
め、図2に示すように、ブラウン管の製造工程内の熱処
理工程204で構成部材に取り込まれているガス分子を
できる限り放出させ、ブラウン管内に残留するガス分子
の低減を図っている。
【0004】熱処理工程204において、まず蛍光膜上
に塗布されていた有機懸濁液を除去するためにブラウン
管を大気中で加熱する大気中加熱工程が行われる。この
時にブラウン管内に放出されるガス分子で最も多いのは
水蒸気である。これらのガス分子はネック部からブラウ
ン管の外に排出されるが、ネック部は非常に細いためブ
ラウン管に放出されたガス分子は容易には大気中に放出
されず、一部はブラウン管内に残留してしまう。そし
て、残留したガス分子はブラウン管壁が常温に下がると
管内のあらゆるところに再吸着し、一部は結晶水として
取り込まれてしまう。そのため、最終的にはブラウン管
内を真空に排気する真空排気工程内でブラウン管内に残
留したガス分子を再度管内に放出させ管外に排出させて
いる。しかし、真空排気工程では、前工程においてネッ
ク部に電子銃が取り付けられる封止工程が行われており
排気管が非常に細くなっている。そのため、放出された
ガス分子を排出させることが非常に困難になり、排出し
切るには長時間を要してしまう。そこで、真空排気工程
が行われる前段階までに管内に残留,吸着しているガス
分子をできるだけ低減させておく必要がある。
【0005】本発明の目的は、蛍光膜形成工程で蛍光膜
内に取り込まれるガス分子を減少させる蛍光膜の形成方
法を提供する。これにより、熱処理工程204でブラウ
ン管内に放出されるガス分子が低減されるため、ブラウ
ン管内の真空度があがり、寿命の長いブラウン管の製造
を可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
は、蛍光膜形成工程で蛍光体とブラウン管フェース部の
接着剤の役割をする水ガラス処理溶液が投入される前の
段階に、ブラウン管内にネック部からガス導入管を挿入
し二酸化炭素を導入する。
【0007】
【作用】二酸化炭素は水に溶解して炭酸イオン(CO3~)
となる。炭酸イオンは、蛍光体とブラウン管のフェース
部の接着剤として使用されている水ガラス(K2SiO3)
からSiO2 を遊離させることから、蛍光膜形成工程で
二酸化炭素を蛍光膜に吹き付けることによりSiO2
遊離が促進され、蛍光体はフェース部との接着がより強
固になる。
【0008】蛍光膜への二酸化炭素吹き付けは、二酸化
炭素から溶解した炭酸イオンが接着剤である水ガラスと
均一に反応できるように行わなければならない。蛍光膜
が乾燥してしまってからでは上記の理由から意味を持た
なくなってしまう。また蛍光体塗布に用いられる各処理
液が投入され、蛍光体が沈殿し処理廃液が排水された直
後では蛍光膜には多くの水が残存しているため上記の反
応が容易に起こると考えらるが、二酸化炭素吹き付けに
よる蛍光膜の水分の蒸発速度が蛍光面の各所で異なるた
め水ガラスの硬化速度の違いによりむらが生じてしま
う。さらに二酸化炭素吹き付けの後に蛍光膜に残存して
いる水分を最終的に蒸発させる目的で高温乾燥が行われ
る場合では、二酸化炭素吹き付けはSiO2 を遊離を促
進させると同時に炭酸塩(Ba2CO3,K2CO3等)が
形成されているため、これらの不純物を蛍光膜内に閉じ
込めてしまうことになる。このように処理廃液排水直後
に二酸化炭素を吹き付けて形成された蛍光膜でブラウン
管製造工程内の加熱工程が行われると、蛍光膜はむらが
原因で変色し輝度低下の要因になり、更に蛍光膜内に取
り込まれた炭酸塩は多量のガスを放出するため、ブラウ
ン管内には多くのガスが放出されることなる。つまり、
蛍光体を含む各処理液をブラウン管内に投入する前に二
酸化炭素を導入することは、炭酸イオンと水ガラスが均
一に反応する状況を作るように作用する。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下に本発明の実施例を説明する。図3に
示した工程で蛍光膜を形成する。図4に二酸化炭素吹き
付け例を示す。始めにブラウン管1のフェース部1aを
下向きにし、ネック部からガス導入管を挿入して二酸化
炭素を導入する。その後、ゲル化促進剤2を投入し、蛍
光体同士及び蛍光体とガラスとの接着剤の役割を果たす
水ガラスを比重調整し蛍光体を混合した蛍光体懸濁液3
を投入してそのまま静置させる。この間に蛍光体4はブ
ラウン管1のフェース部1a内面に沈殿し、ブラウン管
内の処理廃液が澄んでくる。蛍光体がフェース部1a内
面に沈殿したら、ブラウン管1内の処理済の廃液を排水
し、蛍光膜の乾燥を行う。その後、図2に示すような工
程で、導電膜形成工程203,熱処理工程204,エー
ジング工程205,補強工程206が行われ、ブラウン
管が完成される。
【0010】(実施例2)以下に本発明の実施例を説明
する。図5に示した工程で蛍光膜を形成する。始めにブ
ラウン管1のフェース部1aを下向きにしゲル化促進剤
2を投入する。次にネック部からガス導入管を挿入して
二酸化炭素を導入する。そして蛍光体同士及び蛍光体と
ガラスとの接着剤の役割を果たす水ガラスを比重調整し
蛍光体を混合した蛍光体懸濁液3を投入してそのまま静
置させる。この間に蛍光体4はブラウン管1のフェース
部1a内面に沈殿し、ブラウン管内の処理廃液が澄んで
くる。蛍光体がフェース部1a内面に沈殿したら、ブラ
ウン管1内の処理済の廃液を排水し、蛍光膜の乾燥を行
う。その後、図2に示すような工程で、導電膜形成工程
203,熱処理工程204,エージング工程205,補
強工程206が行われ、ブラウン管が完成される。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば接着強度が増し、むらが
生じにくい蛍光膜を形成する。更に蛍光膜内に残留する
不純物が低減される。このことからブラウン管製造工程
内の加熱工程における蛍光膜の変色が低減するため輝度
が向上し寿命が伸びる。また、不純物から放出されるガ
ス分子や水分子が低減されるため、熱処理工程でブラウ
ン管内に放出されるガス分子が低減される。そのためブ
ラウン管内に放出されたガス分子の排気が容易となり、
ブラウン管内を従来より高真空で封じ切ることができる
ようになる。これにより、高輝度化に伴う電子放射の電
流増加によるブラウン管内の真空汚染が低減され、更に
ブラウン管の寿命を延長させることにつながる。又、蛍
光膜からのガス分子の放出を低減させたことに伴い、ブ
ラウン管内を高真空化するために実施していた熱処理工
程において、真空排気工程でのブラウン管部への加熱温
度の低温化や時間履歴の短縮を図ることができ、消費電
力が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の蛍光膜形成の説明図。
【図2】ブラウン管の製造工程を示すフローチャート。
【図3】本発明の一実施例を示す蛍光膜の形成工程を示
すフローチャート。
【図4】本発明の蛍光膜の形成工程における二酸化炭素
導入例を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施例を示す蛍光膜の形成工程を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1…ブラウン管、1a…フェース部、2…ゲル化促進
剤、3…蛍光体懸濁液、4…蛍光体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラウン管内にゲル化促進剤を投入し、次
    に蛍光体を分散した懸濁液を投入して静置して前記ブラ
    ウン管の内面に前記蛍光体を沈殿させた後、前記ブラウ
    ン管内の処理廃液を排水し蛍光膜を乾燥し前記蛍光膜を
    形成する工程において、二酸化炭素を導入することを特
    徴とする蛍光膜の形成方法。
JP13011894A 1994-06-13 1994-06-13 蛍光膜の形成方法 Pending JPH07335123A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13011894A JPH07335123A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 蛍光膜の形成方法

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JP13011894A JPH07335123A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 蛍光膜の形成方法

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JPH07335123A true JPH07335123A (ja) 1995-12-22

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ID=15026385

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JP13011894A Pending JPH07335123A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 蛍光膜の形成方法

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