JPS6329371B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6329371B2 JPS6329371B2 JP14656479A JP14656479A JPS6329371B2 JP S6329371 B2 JPS6329371 B2 JP S6329371B2 JP 14656479 A JP14656479 A JP 14656479A JP 14656479 A JP14656479 A JP 14656479A JP S6329371 B2 JPS6329371 B2 JP S6329371B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode ray
- tube
- ray tube
- cathode
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 12
- 239000010953 base metal Substances 0.000 claims description 3
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 2
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 claims description 2
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 claims description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 18
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 16
- 238000007872 degassing Methods 0.000 description 8
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 5
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 2
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 2
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 1
- 238000004134 energy conservation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/38—Exhausting, degassing, filling, or cleaning vessels
- H01J9/39—Degassing vessels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はブラウン管の製造方法、特に管内ガス
の排気工程の改良に関するものである。
の排気工程の改良に関するものである。
一般にテレビジヨン用ブラウン管には、Ni金
属に微量の還元性金属を含む基体金属板に(Ba,
Sr,Ca)Oエミツタ層を塗布した酸化物陰極が
用いられる。この酸化物陰極は、動作温度が低
く、電子放射特性が大きい利点を有するが、酸化
性ガスによる電子放射特性の低下が生じる欠点を
有している。
属に微量の還元性金属を含む基体金属板に(Ba,
Sr,Ca)Oエミツタ層を塗布した酸化物陰極が
用いられる。この酸化物陰極は、動作温度が低
く、電子放射特性が大きい利点を有するが、酸化
性ガスによる電子放射特性の低下が生じる欠点を
有している。
このため、酸化物陰極を用いたブラウン管は、
その製造工程において、管内部品の脱ガスに細心
の注意がはらわれる。この場合、脱ガスには主に
加熱が採用されている。例えば、従来のカラーブ
ラウン管の管内ガスの排気工程では、約2時間の
加熱時間でブラウン管のガラスバルブを最高約
400℃まで加熱し、油回転ポンプと油拡散ポンプ
とからなる真空排気系で管内ガスの排気をしなが
ら管内部品の脱ガスを行なつている。
その製造工程において、管内部品の脱ガスに細心
の注意がはらわれる。この場合、脱ガスには主に
加熱が採用されている。例えば、従来のカラーブ
ラウン管の管内ガスの排気工程では、約2時間の
加熱時間でブラウン管のガラスバルブを最高約
400℃まで加熱し、油回転ポンプと油拡散ポンプ
とからなる真空排気系で管内ガスの排気をしなが
ら管内部品の脱ガスを行なつている。
一般にブラウン管製造装置は、規模が大きく、
排気工程で最高約400℃まで加熱するには、ぼう
大なエネルギーを必要とする。また、装置の規模
が大きいため、操業の停止、再開時に必要とする
定常状態までの時間が極めて長く、ブラウン管の
製造に直接関係のない準備期間に要するエネルギ
ーの消費も極めて大きい。このように大きなエネ
ルギーの消費は最近のように省エネルギーが急務
となつた時点では、大きな障害となつていた。
排気工程で最高約400℃まで加熱するには、ぼう
大なエネルギーを必要とする。また、装置の規模
が大きいため、操業の停止、再開時に必要とする
定常状態までの時間が極めて長く、ブラウン管の
製造に直接関係のない準備期間に要するエネルギ
ーの消費も極めて大きい。このように大きなエネ
ルギーの消費は最近のように省エネルギーが急務
となつた時点では、大きな障害となつていた。
ブラウン管の排気工程における加熱は、主にガ
ラスバルブのH2O脱ガスとその他の管内部品の
吸着ガスの除去であり、これらを効率的に行なう
ための加熱である。前述のようにブラウン管を加
熱しながら排気することにより、排気後で10-5〜
10-6Torrの真空度を得る。この場合の管内ガス
は主にH2Oであり、次いでN2,CO,H2などであ
る。これらのガスはBaゲツタの蒸着飛散膜によ
り化学反応または吸収されて10-7〜10-8Torrの
真空度が得られ、酸化物陰極が正常に動作し、寿
命が維持される。しかしながら、脱ガスが全てこ
の工程で行なわれるわけでなく、脱ガスを意図し
ない工程でもかなりの量の脱ガスが行なわれる。
例えば、カラーブラウン管を構成する電極部品は
900〜1100℃程度の真空加熱で予め脱ガスされ、
けい光面を構成するガラスパネルとシヤドウマス
クはブラウン管製造中に生ずる熱変形で発生する
パネルとシヤドウマスクとの位置ずれ防止のため
ガラスの転移温度まで加熱するいわゆるスタビラ
イズと称する工程およびけい光面を形成する際に
使用する有機樹脂の分解、除去を目的とした加熱
パネルとバルブを形成するコーン部となるフアン
ネルの結晶化ガラスによる溶着加熱工程を経る。
排気はこのような熱処理を経た後で行なわれる。
ラスバルブのH2O脱ガスとその他の管内部品の
吸着ガスの除去であり、これらを効率的に行なう
ための加熱である。前述のようにブラウン管を加
熱しながら排気することにより、排気後で10-5〜
10-6Torrの真空度を得る。この場合の管内ガス
は主にH2Oであり、次いでN2,CO,H2などであ
る。これらのガスはBaゲツタの蒸着飛散膜によ
り化学反応または吸収されて10-7〜10-8Torrの
真空度が得られ、酸化物陰極が正常に動作し、寿
命が維持される。しかしながら、脱ガスが全てこ
の工程で行なわれるわけでなく、脱ガスを意図し
ない工程でもかなりの量の脱ガスが行なわれる。
例えば、カラーブラウン管を構成する電極部品は
900〜1100℃程度の真空加熱で予め脱ガスされ、
けい光面を構成するガラスパネルとシヤドウマス
クはブラウン管製造中に生ずる熱変形で発生する
パネルとシヤドウマスクとの位置ずれ防止のため
ガラスの転移温度まで加熱するいわゆるスタビラ
イズと称する工程およびけい光面を形成する際に
使用する有機樹脂の分解、除去を目的とした加熱
パネルとバルブを形成するコーン部となるフアン
ネルの結晶化ガラスによる溶着加熱工程を経る。
排気はこのような熱処理を経た後で行なわれる。
このような工程において、排気工程における加
熱の主目的であるガラスバルブの脱ガスは、必ず
しも真空排気を必要とせず、表面近傍のガスは排
気前の加熱でほとんど除去される。
熱の主目的であるガラスバルブの脱ガスは、必ず
しも真空排気を必要とせず、表面近傍のガスは排
気前の加熱でほとんど除去される。
したがつて本発明は、上記の事実に注目してな
されたものであり、加熱時間を短縮し、その消費
するエネルギーを節減してコストの低減を図ると
ともに、諸特性を向上させるブラウン管の製造方
法を提供することを目的としている。以下本発明
を詳細に説明する。
されたものであり、加熱時間を短縮し、その消費
するエネルギーを節減してコストの低減を図ると
ともに、諸特性を向上させるブラウン管の製造方
法を提供することを目的としている。以下本発明
を詳細に説明する。
本発明は、ブラウン管の管内ガスの排気工程に
おいて、ブラウン管を加熱しないで常温または室
温雰囲気中で前記の油回転ポンプと油拡散ポンプ
からなる真空排気系で約2時間の排気を行ないな
がら管内部品の脱ガスを行なう。この場合、管内
の真空度は10-3〜10-4Torrが得られ、残留ガス
の主成分は圧倒的にH2Oが多い。これらのガス
は、次にBaゲツタ蒸発飛着膜で吸収し、10-5〜
10-6Torrの真空度となる。このガスの主成分は
H2,CH4,H2Oである。なお、上記Baの蒸発法
は従来法と全く同じでBa膜の特性も従来法と全
く同様である。このようにして製作されたブラウ
ン管の管内真空度は、酸化物陰極の動作には不十
分であり、Baゲツタ蒸着後に行なうエージング
時の電子ビームによる管内ガスの分解クリーニン
グ効果が期待できない。しかしながら、酸化性ガ
スに強い陰極、例えばNi金属に微量の不純分を
含む基体金属とBaZrO3に(Ba,Sr)Oを数%混
合したエミツタ層からなる陰極の動作は可能であ
り、Baゲツタ蒸着後に得られる10-5〜10-6Torr
の真空度で電子放射を十分に得ることができる。
したがつてこのような陰極を使用して残留ガスの
分解クリーンアツプを行なうと、最終的には10-6
〜10-7Torrの真空度が得られ、このようなブラ
ウン管の寿命は動作陰極温度900℃で0.5A/cm2の
直流エミツシヨンを約3KHrsにわたつて維持す
ることができる。なお、上記陰極の場合、通常の
排気時に加熱をした場合でも電子放射能は
0.5A/cm2で約3.5KHrs程度であり、実用的には大
差のない結果が得られた。
おいて、ブラウン管を加熱しないで常温または室
温雰囲気中で前記の油回転ポンプと油拡散ポンプ
からなる真空排気系で約2時間の排気を行ないな
がら管内部品の脱ガスを行なう。この場合、管内
の真空度は10-3〜10-4Torrが得られ、残留ガス
の主成分は圧倒的にH2Oが多い。これらのガス
は、次にBaゲツタ蒸発飛着膜で吸収し、10-5〜
10-6Torrの真空度となる。このガスの主成分は
H2,CH4,H2Oである。なお、上記Baの蒸発法
は従来法と全く同じでBa膜の特性も従来法と全
く同様である。このようにして製作されたブラウ
ン管の管内真空度は、酸化物陰極の動作には不十
分であり、Baゲツタ蒸着後に行なうエージング
時の電子ビームによる管内ガスの分解クリーニン
グ効果が期待できない。しかしながら、酸化性ガ
スに強い陰極、例えばNi金属に微量の不純分を
含む基体金属とBaZrO3に(Ba,Sr)Oを数%混
合したエミツタ層からなる陰極の動作は可能であ
り、Baゲツタ蒸着後に得られる10-5〜10-6Torr
の真空度で電子放射を十分に得ることができる。
したがつてこのような陰極を使用して残留ガスの
分解クリーンアツプを行なうと、最終的には10-6
〜10-7Torrの真空度が得られ、このようなブラ
ウン管の寿命は動作陰極温度900℃で0.5A/cm2の
直流エミツシヨンを約3KHrsにわたつて維持す
ることができる。なお、上記陰極の場合、通常の
排気時に加熱をした場合でも電子放射能は
0.5A/cm2で約3.5KHrs程度であり、実用的には大
差のない結果が得られた。
このように耐酸化性ガスのBaZrO3エミツタを
有する陰極と併用することにより、排気時の加熱
を不要とすることができ、したがつて加熱による
エネルギーの消費をなくすことが可能となり、省
エネルギー的な効果が大きい。
有する陰極と併用することにより、排気時の加熱
を不要とすることができ、したがつて加熱による
エネルギーの消費をなくすことが可能となり、省
エネルギー的な効果が大きい。
なお、上記実施例においては、本発明をカラー
ブラウン管に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、白黒ブ
ラウン管に適用しても前述と同様の効果が得られ
る。
ブラウン管に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、白黒ブ
ラウン管に適用しても前述と同様の効果が得られ
る。
以上説明したように本発明によるブラウン管の
製造方法によれば、管内ガスの排気工程を常温ま
たは室温で行なうようにしたことによつて、ガラ
スバルブの昇温、降温の繰返しが少なくなること
から、クラツクの発生が極めて少なくなるととも
に、排気用加熱炉が不要となるので生産歩留りが
向上し、生産コストを大幅に低減させることがで
きる。また、排気時の加熱処理が不要となるの
で、エネルギーの消費を節減でき、したがつて生
産コストをさらに低減させることができるなどの
極めて優れた効果が得られる。
製造方法によれば、管内ガスの排気工程を常温ま
たは室温で行なうようにしたことによつて、ガラ
スバルブの昇温、降温の繰返しが少なくなること
から、クラツクの発生が極めて少なくなるととも
に、排気用加熱炉が不要となるので生産歩留りが
向上し、生産コストを大幅に低減させることがで
きる。また、排気時の加熱処理が不要となるの
で、エネルギーの消費を節減でき、したがつて生
産コストをさらに低減させることができるなどの
極めて優れた効果が得られる。
Claims (1)
- 1 Niに微量の不純物を含む基体金属と、
BaZrO3と(Ba,Sr)Oを含む耐酸化性のエミツ
タ層とを有する陰極を具備したブラウン管の製造
方法において、管内ガスの排気工程を常温または
室温雰囲気中で行なうことを特徴としたブラウン
管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14656479A JPS5671248A (en) | 1979-11-14 | 1979-11-14 | Manufacturing process of cathode-ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14656479A JPS5671248A (en) | 1979-11-14 | 1979-11-14 | Manufacturing process of cathode-ray tube |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5671248A JPS5671248A (en) | 1981-06-13 |
JPS6329371B2 true JPS6329371B2 (ja) | 1988-06-13 |
Family
ID=15410521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14656479A Granted JPS5671248A (en) | 1979-11-14 | 1979-11-14 | Manufacturing process of cathode-ray tube |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5671248A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0354365U (ja) * | 1989-06-01 | 1991-05-27 |
-
1979
- 1979-11-14 JP JP14656479A patent/JPS5671248A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0354365U (ja) * | 1989-06-01 | 1991-05-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5671248A (en) | 1981-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002505796A (ja) | 薄型コンピュータ表示装置のための低温ガラス・フリット封止 | |
KR890003989B1 (ko) | 컬러 수상관 | |
JPS6329371B2 (ja) | ||
JP2001243886A (ja) | プラズマディスプレイ用部材およびプラズマディスプレイならびにその製造方法 | |
JPS58155624A (ja) | 表示管の製造方法 | |
US5160287A (en) | Color picture tube manufacturing method | |
JPS6363101B2 (ja) | ||
US2907619A (en) | Method of manufacturing cathode ray tubes, more particularly television picture tubes | |
JPS61116734A (ja) | カラ−陰極線管用鋼板部品の黒化被膜形成方法 | |
KR920010372B1 (ko) | 브라운관의 배기 방법 | |
JPS61269828A (ja) | 電子管陰極の製造方法 | |
JP2006324026A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
TW480540B (en) | Production method and production apparatus of cathode-ray tube as well as cathode-ray tube | |
JPH04253141A (ja) | 表示管 | |
JPH06139929A (ja) | グラファイトペーストおよびそれを用いた蛍光表示管の製造方法 | |
JPH06162932A (ja) | 表示管の製造方法 | |
JPH06215696A (ja) | 陰極線管の製造方法 | |
JPS6113343B2 (ja) | ||
KR950001746B1 (ko) | 음극선관 및 그 제조방법 | |
KR920003644B1 (ko) | 방열형 음극선관용 캐소오드의 제조방법 | |
JP3085399B2 (ja) | 陰極支持構体およびその製造方法 | |
KR100213939B1 (ko) | 디스플레이 패널의 제조방법 | |
JP2005209462A (ja) | 誘電体保護膜の処理方法及びプラズマディスプレイパネル | |
KR20000044655A (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 보호막 증착용 산화마그네슘 증착재의 탈가스 방법 | |
JPS60232635A (ja) | 陰極線管の製造方法 |