JPH0733497Y2 - 車載テレビ受信機 - Google Patents

車載テレビ受信機

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JPH0733497Y2
JPH0733497Y2 JP1989102951U JP10295189U JPH0733497Y2 JP H0733497 Y2 JPH0733497 Y2 JP H0733497Y2 JP 1989102951 U JP1989102951 U JP 1989102951U JP 10295189 U JP10295189 U JP 10295189U JP H0733497 Y2 JPH0733497 Y2 JP H0733497Y2
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audio
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signal
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agc
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康典 槇
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は車載テレビ受信機に係り、とくに受信電界強
度の変動に関わらず映像検波出力を一定化する映像AGC
回路を備えた車載テレビ受信機に関する。
〔従来の技術〕
音声スプリットキャリア方式のテレビ受信機は一般に第
3図の構成を有し、アンテナ10にフロントエンド11が接
続されており、アンテナ10の受波信号から希望信号の中
間周波信号が形成される。
アンテナ10にはまずRF増幅器12が接続されており、受波
信号が増幅されたあと出力側に接続された混合器14で局
部発振器16から出力された局発信号と混合され、58.75M
Hzの映像中間周波信号と54.25MHzの音声中間周波信号
(音声第1中間周波信号)を含む中間周波信号が形成さ
れる。
混合器14と局部発振器16とで第1周波数変換器15が構成
されている。
フロントエンド11の出力側には中間周波増幅器18が接続
されており、中間周波信号の増幅がなされる。
中間周波増幅器18の出力側は2系統に分けられて映像系
側に接続されたSAWフィルタ22で58.75MHzの映像中間周
波信号が取り出され、出力側に接続された映像IF-IC24
に入力される。
映像IF-IC24ではまずSAWフィルタ22の出力側に接続され
た映像中間周波増幅器26で映像中間周波信号の増幅がな
される。そして映像中間周波増幅26の出力側に接続され
た映像検波器28で映像検波(AM検波)されてテレビ信号
の復調がなされる。
テレビ信号は映像検波器28の出力側に接続された映像増
幅器30で増幅されたあと、後段のブラウン管側へ出力さ
れる。
一方、中間周波増幅器18の出力側が2系統に分けられた
内、音声系にはSAWフィルタ40が接続されており、54.25
MHzの音声第1中間周波信号が取り出されたあと、出力
側に接続された混合器42で局部発振器44から出力された
第2局部発振信号と混合されて10.7MHzの音声第2中間
周波信号が形成される。
混合器42と局部発振器44により第2周波数変換器45が構
成されている。
混合器42の出力側には、音声中間周波増幅器46が接続さ
れており、音声第2中間周波信号の増幅がなされる。音
声中間周波増幅46の出力側にはリミッタ48が接続されて
おり、振幅制限がなされる。
そしてリミッタ48の出力側に接続された音声FM検波器50
で音声信号の復調がなされ、この音声信号は後段側の低
周波増幅器で増幅されたあとスピーカへ出力される。
中間周波増幅器18は、SAWフィルタ22、40の損失分を補
償しS/N比の劣化を防止する機能を有している。
このように構成されたテレビ受信機では、受信電界強度
の変動に関わらず画面の写りを良好に保つため、AGCが
掛けられるようになっている。
即ち、映像IF-IC24の映像増幅器30の出力側に映像AGC回
路32が接続されており、映像増幅器30から取り出された
映像検波出力からRF・映像AGC信号(RF・AGC電圧)とIF
・映像AGC信号(IF・AGC電圧)を作成して、各々、フロ
ントエンド11のRF増幅器12と映像IF-IC24内の映像中間
周波増幅器26へ出力する。
RF増幅器12のゲインはRF・映像AGC信号のレベルが高い
とき大きく、低いとき小さくなるように設定されてお
り、これに対し、電界強度(アンテナ入力レベル)とRF
・映像AGC信号レベルの関係は第4図のIに示す如く、
弱中電界のときRF・映像AGC信号レベルは高レベルVH
一定となり、中電界より大きくなるに従いレベルが低下
するように設定されている。
映像中間周波増幅器26のゲインはIF・映像AGC信号レベ
ルが高いとき大きく、低いとき小さくなるように設定さ
れており、これに対し、電界強度とIF・映像AGC信号レ
ベルの関係は、中電界より大きいときIF・映像AGC信号
レベルは低レベルで一定となり、中電界より小さくなる
に従いレベルが上昇するように設定されている。
よって弱中電界時はフロントエンド11のゲインが最大に
なっており(これにより画面のS/N比が改善される)、
電界レベルに反比例して映像中間周波増幅器26のゲイン
が可変する。中電界以上のときは映像中間周波増幅器26
のゲインが最小となっており、電界レベルに反比例して
フロントエンド11のゲインが抑えられる(これによりフ
ロントエンド11、中間周波増幅器18等での混変調歪等が
抑圧される)。
この結果、弱電界から強電界まで受信電界強度が変化し
ても映像検波出力が一定となり、画面の安定化が図られ
る。
電界強度とフロントエンド11の出力レベルの関係を第4
図のIIに示す。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記した従来のテレビ受信機は、映像検波出力
からAGC信号を作成してフロントエンド12等のゲイン可
変制御を行っているため、実際は映像電界強度の変動だ
けに対応したAGCが掛かっていることになる。
アンテナが固定されている家庭用テレビ受信機の場合、
映像電界強度の強弱と音声電界強度の強弱は比例してい
るので、音声電界強度が弱中電界になったときフロント
エンド11のゲインが高くなって音声第1中間周波信号の
レベルが上がり、感度の向上でS/N比が改善される。逆
に音声電界強度が中電界以上になるとフロントエンド11
のゲインが低くなって音声第1中間周波信号のレベルが
抑えられるので、音声電界強度が強くなったときの混合
機42や音声中間周波増幅機46における相互変調歪の発生
が防止される。
けれども、上記した従来のテレビ受信機を車載用に用い
ようとすると、走行中は映像電界強度と音声電界強度が
必ずしも同じ変動をせず、別々の変動をする場合が多い
ため、映像電界強度の変動に対応してAGCが掛けられる
と、音声電界強度が中電界以上なのに映像電界強度が弱
電界のためフロントエンド11のゲインが上昇されて、却
って相互変調歪が増大してしまったり、音声電界強度が
弱中電界なのに映像電界強度が中電界以上のためフロン
トエンド11のゲインが低下されて、却って音声のS/N比
が悪化してしまったりする。
この考案は上記した従来技術の問題に鑑み、音声電界強
度の変動に正確に追従した音声信号系のAGCが掛けられ
る車載テレビ受信機を提供することを、その目的とす
る。
また、構成を簡単化できる車載テレビ受信機を得ること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の車載テレビ受信機は、音声信号がFM変調され
たテレビ放送信号から映像中間周波信号と音声第1中間
周波信号を取り出す1つのフロントエンドと、映像検波
出力から映像AGC信号を作成し、フロントエンドへ出力
してゲイン可変制御を行う映像AGC回路と、フロントエ
ンド出力から映像中間周波信号とは別に取り出された音
声第1中間周波信号を周波数変換して音声第2中間周波
信号を形成する第2周波数変換器と、音声第2中間周波
信号の増幅及びFM検波を行う音声中間増幅・検波回路
と、を有する車載テレビ受信機において、第2周波数変
換器の前段側に設けられてゲイン可変制御が可能なゲイ
ン可変回路と、音声第2中間周波信号のレベルを検出し
て音声AGC信号を作成し、ゲイン可変回路へ出力してゲ
イン可変制御を行う音声AGC回路と、を備えたことを特
徴としている。
またこの考案の他の車載テレビ受信機は、第2周波数変
換器をゲイン可変制御によりゲインを可変できるように
し、音声第2中間周波信号のレベルを検出して音声AGC
信号を作成し、第2周波数変換器へ出力してゲイン可変
制御を行う音声AGC回路を設けたこと、を特徴としてい
る。
〔実施例〕
第1図に基づいてこの考案の1つの実施例を説明する。
第1図は、この考案に係る車載テレビ受信機の構成を示
すブロック図である。
なお第3図と同一の構成部分には同一の符号が付してあ
る。
SAWフィルタ40と混合器42の管にはゲイン可変制御が可
能なAGC用増幅器41が接続されており、54.25MHzの音声
第1中間周波信号のレベルが可変されたあと第2周波数
変換器45の混合器42へ出力される。
AGC用増幅器41はゲイン可変回路としての機能を有して
いる。
混合器42の出力側には音声IF-IC(FMラジオ受信機用の
システムIC)52が接続されており、音声第2中間周波信
号から音声信号が形成される。
この音声IF-IC52ではまず、混合器42の出力側に音声中
間周波増幅器46Aが接続されており、音声第2中間周波
信号の増幅がなされる。
音声中間周波増幅器46Aの出力側にはリミッタ48が接続
されており、振幅制限がなされる。
そしてリミッタ48の出力側に接続された音声FM検波器50
で音声信号の復調がなされ、音声信号は後段側の低周波
増幅器で増幅されたあとスピーカへ出力される。
音声中間周波増幅器46Aには、Sメータ回路54が接続さ
れており、音声第2中間周波信号に対する直流検波がな
されて音声第2中間周波信号レベルに比例したSメータ
電圧が出力される。
Sメータ回路54は音声AGC回路としての機能を有してお
り、Sメータ電圧は音声AGC信号としてAGC用増幅器41へ
出力される。
フロントエンド11のゲインを最大に固定したときの音声
電界強度に対するSメータ電圧レベルの関係を第2図の
IIIに示す。音声電界強度が弱電界から所定レベルの強
電界までSメータ電圧がほぼ電界強度に比例する形で増
大する。
一方AGC用増幅器41は、Sメータ電圧の高低に反比例し
てゲインが増減するようになっており(フォワードAG
C)、SAWフィルタ40から出力される音声第1中間周波信
号のレベルが上がると、音声第2中間周波信号のレベル
が上がってSメータ電圧が上がり、AGC用増幅器41のゲ
インが下がって音声第1中間周波信号レベルが下げら
れ、第2周波数変換器45から出力される音声第2中間周
波信号のレベルも下がる。逆に、SAWフィルタ40から出
力される音声第1中間周波信号のレベルが下がると、音
声第2中間周波信号のレベルが下がってSメータ電圧が
下がり、AGC用増幅器41のゲインが上がって音声第1中
間周波信号レベルが上がり、第2周波数変換器45から出
力される音声第2中間周波信号のレベルが上がる。
この結果、フロントエンド11のゲインを最大に固定した
ときの音声電界強度に対する混合器42の出力レベルは第
2図のIVの関係になる。
その他の構成部分は第3図と全く同一に構成されてい
る。
次にこの実施例の動作を説明する。
まず、車両の走行中に映像電界強度が弱中電界の場合に
ついて述べる(第4図のA点より左側)。
映像AGC回路32から出力されるRF・映像AGC信号は或る所
定の高電圧VHに固定され、フロントエンド11は最大ゲイ
ン状態でS/N比が大きくなっている。
一方、映像AGC回路32から出力されるIF・映像AGC信号
は、映像電界強度が弱いとき高くなって映像中間周波増
幅器26のゲインを増大させ、映像検波器28の映像検波出
力を大きくさせる。
そして映像電界強度が強くなるのに比例してIF・映像AG
C信号は低くなって映像中間周波増幅器28のゲインを減
少させる。
この結果、映像電界強度が弱中電界の中で変動しても映
像検波出力レベルが一定化されて、安定した画面が得ら
れる。
映像電界強度が弱中電界の状態で音声電界強度が変動す
るとき、フロントエンド11のゲインが最大で一定してい
るため、SAWフィルタ40から出力される音声第1中間周
波信号のレベルは、音声電界強度の変動に比例して変化
する。
このとき、混合器42から出力される音声第2中間周波信
号も比例して変化しようとするため、この音声第2中間
周波信号からSメータ回路54で形成されたSメータ電圧
も比例して変化する。
音声電界強度が強くなるとSメータ電圧が大きくなり、
AGC用増幅器41のゲインが下がるので、混合器42から出
力される音声第2中間周波信号レベルも下がる。
逆に、音声電界強度が弱くなるとSメータ電圧が小さく
なり、AGC用増幅器41のゲインが上がるので、混合器42
から出力される音声第2中間周波信号レベルも上がる。
このため、映像電界強度が中電界以下であれば、映像電
界強度の変動方向と音声電界強度の変動方向の同一、非
同一によらず、混合器42の出力である音声第2中間周波
信号のレベルを音声電界強度の強弱を打ち消すように一
定化でき、後段側の音声IF-IC52の安定な動作を確保で
きるとともに、音声電界強度が弱電界のときは音声第1
中間周波信号のレベル増大により感度が向上してS/N比
が良好となり、音声電界強度が中強電界のときは音声第
1中間周波信号と音声第2中間周波信号のレベル減少に
より混合器42や音声中間周波増幅器46Aでの相互変調歪
が抑圧される。
次に、映像電界強度が中電界以上の場合を説明する(第
4図のA点より右側)。
このとき映像AGC回路32から出力されるIF・映像AGC信号
は或る所定の低電圧に固定されて、映像周波数増幅器26
のゲインが最小状態とされる。
一方、RF・映像AGC信号は映像電界強度が中電界から強
電界に増大するに従い、小さくなってフロントエンド11
のゲインを減少させ、映像検波器28の映像検波出力を小
さくさせる。反対に映像電界強度が強電界から中電界に
減少するに従い大きくなってフロントエンド11のゲイン
を増大させ、映像検波出力を大きくさせる。
この結果、映像電界強度が中電界以上で変動しても映像
検波出力レベルが一定化されて、安定した画面が得られ
るとともに、強電界時にフロントエンド11のゲインが減
少されることにより、混変調歪の抑圧がなされる。
映像限界強度が中電界から増大するときに音声電界強度
も一緒に増大する場合、RF・AGC電圧の減少によりフロ
ントエンド11のゲインが減少されるので、アンテナ10で
の音声入力レベルの増大に関わらずフロントエンド11か
ら出力される音声第1中間周波信号のレベルは増大が抑
えられる。
よって、Sメータ回路54から出力されるSメータ電圧は
音声第1中間周波信号の変化分に見合うだけ少し変化
し、AGC用増幅器41のゲインが少しだけ可変されて混合
器42から出力される音声第2中間周波信号のレベルが一
定化される。
また、映像電界強度が中電界から増大しても音声電界強
度が一定の場合、アンテナ10での音声入力レベルが変わ
らないにも関わらず、フロントエンド11から出力される
音声第1中間周波信号のレベルが減少する。
このとき、Sメータ回路54から出力されるSメータ電圧
が減少し、AGC用増幅器41のゲインが増大して、混合器4
2の出力レベルが一定化される。
逆に、映像電界強度が中電界から増大するときに音声電
界強度が減少するとき、フロントエンド11から出力され
る音声第1中間周波信号はレベルがかなり減少する。
よって、Sメータ回路54から出力されるSメータ電圧が
かなり減少し、AGC用増幅器41のゲインがかなり増大さ
れて、混合器52の出力レベルが一定化される。
これと異なり、映像電界強度が強電界から減少するとき
に音声電界強度も一緒に減少する場合、RF・映像AGC信
号の増大によりフロントエンド11のゲインが増大される
ので、アンテナ10での音声入力レベルの減少に関わらず
フロントエンド11から出力される音声第1中間周波信号
のレベルは減少が抑えられる。
よって、Sメータ回路54から出力されるSメータ電圧は
音声第1中間周波信号の変化分に見合う分だけ変化し、
AGC用増幅器41のゲインが少しだけ可変されて混合器42
から出力される音声第2中間周波信号のレベルが一定化
される。
また、映像電界強度が強電界から減少しても音声電界強
度が一定の場合、アンテナ10での音声入力レベルが変わ
らないにも関わらず、フロントエンド11から出力される
音声第1中間周波信号のレベルが増大する。
このとき、Sメータ回路54から出力されるSメータ電圧
が増大し、AGC用増幅器41のゲインが減少して、混合器5
2の出力レベルが一定化される。
逆に、映像電界強度が強電界から減少するときに音声電
界強度が増大するとき、フロントエンド11から出力され
る音声第1中間周波信号はレベルがかなり増大する。
よって、Sメータ回路54から出力されるSメータ電圧が
かかり増大し、AGC用増幅器41のゲインがかなり減少し
て、混合器42の出力レベルが一定化される。
このように、映像電界強度が中電界以上で変動する場
合、映像検波出力が一定化されるのは勿論のこと、音声
電界強度が映像電界強度と同一方向に増減したり、逆
に、反対方向に変動したり、或いは不変であったとき
に、フロントエンド11から出力される音声第1中間周波
信号のレベルが変化すると、Sメータ回路54から出力さ
れるSメータ電圧の変化に応じてAGC用増幅器41が音声
第1中間周波信号のレベル変動を抑制する方向にゲイン
を可変させるので、常に、混合器42の出力レベルを一定
化でき、SAWフィルタ40から出力される音声第1中間周
波信号レベルが小さくても混合器42への出力レベルを上
げ、感度を向上させてS/N比の改善を図ることができ、
また、SAWフィルタ40から出力される音声第1中間周波
信号レベルが大きくても混合器42の出力レベルを下げて
相互変調歪を抑制させることができる。
この実施例によれば、SAWフィルタ40と混合器42の間に
ゲインの可変制御が可能なAGC用増幅器41を設け、音声I
F-IC52のSメータ回路54から出力されるSメータ電圧を
音声AGC信号として用い、AGC用増幅器41へ入力してSAW
フィルタ40から出力される音声第1中間周波信号のレベ
ル変動を抑制する方向にゲインを可変させたことによ
り、音声電界強度が変動してSAWフィルタ40から出力さ
れる音声第1中間周波信号のレベルが変動する場合は勿
論のこと、音声電界強度が変化せず映像電界強度が変化
してSAWフィルタ40の出力レベルが変動したときも、混
合器42の出力レベルを一定化できるようにしたので、SA
Wフィルタ40から出力される音声第1中間周波信号レベ
ルが高くても混合器42や音声中間周波増幅器46Aでの相
互変調歪の発生を抑制でき、また、SAWフィルタ40から
出力される音声第1中間周波信号レベルが低くても感度
を上げてS/N比の向上を図ることができる。
これにより、音声のみの受信時にも電界状態によらず常
に良好な受信を行える。
しかも、音声IF-IC52にはFMラジオ受信機に用いられて
いるシステムICを利用できるので、音声AGC回路を別個
に設けなくてもよく、構成上の負担が少ない。
なお、上記した実施例では混合器42の前段にAGC用増幅
器41を独立して設けたが、これと異なり、第2周波数変
換器45をゲイン可変制御によりゲインを可変できるよう
にし、AGC用増幅器41の働きを第2周波数変換器45で行
うことで、AGC用増幅器41を省略することもできる。即
ち、第2周波数変換器45の混合器42が例えばFETを用い
た構成のとき、デュアルゲートのFETを用いてFETの一方
のゲートを混合用信号の入力に用い、Sメータ回路54か
らのSメータ電圧を反転回路(図示せず)で反転して音
声AGC信号を形成し、これをFETの他方のゲートにバイア
ス電圧として印加し、この音声AGC信号により混合器42
のゲインを可変制御させる。この場合、Sメータ回路54
と反転回路により音声AGC回路が構成される。
混合器42から出力される音声第2中間周波信号のレベル
が大きくなると、Sメータ回路54から出力されるSメー
タ電圧が大きくなり、反転回路から出力される音声AGC
信号が小さくなって混合器42のゲインが小さくなる。逆
に、混合器42から出力される音声第2中間周波信号のレ
ベルが小さくなると、Sメータ回路54から出力されるS
メータ電圧が小さくなり、反転回路から出力される音声
AGC信号が大きくなって混合器42のゲインが大きくな
る。
よって、前述した実施例において、Sメータ回路54から
出力されるSメータ電圧に基づきAGC用増幅器41のゲイ
ン可変制御をしたのと全く同様にして、音声電界強度が
変動してSAWフィルタ40から出力される音声第1中間周
波信号のレベルが変動する場合は勿論のこと、音声電界
強度が変化せず映像電界強度が変化してSAWフィルタ40
の出力レベルが変動したときも、混合器42の出力レベル
を一定化でき、SAWフィルタ40から出力される音声第1
中間周波信号レベルが高くても混合器42や音声中間周波
増幅器46Aでの相互変調歪の発生を制御でき、また、SAW
フィルタ40から出力される音声第1中間周波信号レベル
が低くても感度を上げてS/N比の向上を図ることができ
る。
これにより、音声のみの受信時にも電界状態によらず常
に良好な受信を行える。
更に、独立した回路構成を持つAGC用増幅器41を設けな
くて済むので、構成が簡単になる。
〔考案の効果〕
この考案に係る車載テレビ受信機によれば、第2周波数
変換器の前段側にゲイン可変制御が可能なゲイン可変回
路を設け、音声AGC回路で音声第2中間周波信号のレベ
ルを検出して音声AGC信号を作成し、この音声AGC信号を
ゲイン可変回路へ出力してゲイン可変制御を行うことに
より、音声電界強度が変動してフロントエンドから出力
される音声第1中間周波信号のレベルが変動した場合は
勿論のこと、音声電界強度が変化せず映像電界強度が変
化してフロントエンドから出力される音声第1中間周波
信号のレベルが変動したときも、第2周波数変換器の入
出力レベルを一定化でき、フロントエンドから出力され
る音声第1中間周波信号レベルが高くなったときの第2
周波数変換器や音声中間周波増幅器での相互変調歪の発
生の抑制と、フロントエンドから出力される音声第1中
間周波信号レベルが低くなったときの感度アップによる
S/N比の向上を図ることができるので常にFM変調された
音声信号の受信状態を最善に保てる。
また、この考案の他の車載テレビ受信機では、ゲイン変
換回路を設ける代わりに、第2周波数変換器をゲイン可
変制御ができるようにし、音声AGC信号で第2周波数変
換器のゲイン可変制御を行うようにしたことにより、構
成の簡単化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1つの実施例に係る車載テレビ受信
機の構成を示すブロック図、第2図は第1図の音声AGC
の動作を説明するための線図である。 第3図は従来のテレビ受信機の構成を示すブロック図、
第4図は第3図の映像AGCの動作を説明するための線図
である。 主な符号の説明 11:フロントエンド、12:RF増幅器、32:映像AGC回路、4
1:AGC用増幅器、45:第2周波数変換器、46A:音声中間周
波増幅器、54:Sメータ回路。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声信号がFM変調されたテレビ放送信号か
    ら映像中間周波信号と音声第1中間周波信号を取り出す
    1つのフロントエンドと、映像検波出力から映像AGC信
    号を作成し、フロントエンドへ出力してゲイン可変制御
    を行う映像AGC回路と、音声第1中間周波信号を周波数
    変換して音声第2中間周波信号を形成する第2周波数変
    換器と、音声第2中間周波信号の増幅及びFM検波を行う
    音声中間増幅・検波回路と、を有する車載テレビ受信機
    において、 第2周波数変換器の前段側に設けられてゲイン可変制御
    が可能なゲイン可変回路と、 音声第2中間周波信号のレベルを検出して音声AGC信号
    を作成し、ゲイン可変回路へ出力してゲイン可変制御を
    行う音声AGC回路と、 を備えたことを特徴とする車載テレビ受信機。
  2. 【請求項2】音声信号がFM変調されたテレビ放送信号か
    ら映像中間周波信号と音声第1中間周波信号を取り出す
    1つのフロントエンドと、映像検波出力から映像AGC信
    号を作成し、フロントエンドへ出力してゲイン可変制御
    を行う映像AGC回路と、音声第1中間周波信号を周波数
    変換して音声第2中間周波信号を形成する第2周波数変
    換器と、音声第2中間周波信号の増幅及びFM検波を行う
    音声中間増幅・検波回路と、を有する車載テレビ受信機
    において、 第2周波数変換器をゲイン可変制御によりゲインを可変
    できるようにし、 音声第2中間周波信号のレベルを検出して音声AGC信号
    を作成し、第2周波数変換器へ出力してゲイン可変制御
    を行う音声AGC回路を設けたこと、 を特徴とする車載テレビ受信機。
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