JPH0733387A - 伸縮式クレーンの吊りワイヤ駆動制御装置 - Google Patents

伸縮式クレーンの吊りワイヤ駆動制御装置

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JPH0733387A
JPH0733387A JP18024293A JP18024293A JPH0733387A JP H0733387 A JPH0733387 A JP H0733387A JP 18024293 A JP18024293 A JP 18024293A JP 18024293 A JP18024293 A JP 18024293A JP H0733387 A JPH0733387 A JP H0733387A
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JP
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boom
length
suspension
hanging
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JP18024293A
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English (en)
Inventor
Koichi Honke
浩一 本家
Masato Oshima
真人 大嶋
Yoshihiro Hamazaki
義弘 浜崎
Hiroshi Goto
普司 後藤
Akira Ishio
章 石尾
Masatsuna Kuchiki
聖綱 朽木
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、ブーム伸縮に伴うワイヤ吊り
長の変動を高い精度及び応答性で抑制する。 【構成】 主巻ワイヤロープ長Lの変化に伴って回転す
る検出用ローラ74の回転状態をロータリエンコーダ等
で検出し、コントローラ60に入力する。コントローラ
60は、ブーム14の伸縮中に検出される上記主巻ワイ
ヤロープ長Lの変化に基づいて、このワイヤロープ長L
を伸縮前の初期長さに保つように、主巻ウインチ24に
よる主巻ワイヤロープ28の駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸縮可能なブームを備
えた伸縮式クレーンにおいて、上記ブームの先端部から
垂下される吊り作業用のワイヤの駆動を制御する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)(b)は、従来の伸縮式クレ
ーンに設置された伸縮可能なブーム90の構造の一例を
示したものである。図例では、2段のブーム90が示さ
れており、このブーム90は、基端側の外側ブーム部材
91と、先端側の内側ブーム部材92とを備え、この内
側ブーム部材92が外側ブーム部材91内に挿入されて
いる。外側ブーム部材91内には、図略の伸縮駆動用シ
リンダが収容されており、この伸縮駆動用シリンダの伸
縮作動によって内側ブーム部材92が外側ブーム部材9
1に対して軸方向に相対移動する(すなわちブーム90
全体が伸縮する)ようになっている。
【0003】上記内側ブーム部材92の先端部にはワイ
ヤガイドシーブ93,94が設けられる一方、図略のク
レーン本体にはウインチ95が搭載されており、このウ
インチ95から繰り出された吊りワイヤロープ96が上
記ワイヤガイドシーブ93,94に掛けられた状態でブ
ーム先端部から垂下され、その下端部に吊りフック97
が装着されている。従って、ブーム90が静止した状態
で、ウインチ95が駆動されて吊りワイヤロープ96の
繰り出しもしくは巻取りが行われることにより、吊りフ
ック97に吊り下げられた荷を昇降できるようになって
いる。
【0004】ところが、このようなクレーンでは、上記
ウインチ95を静止させていても、この状態のまま図6
(a)に示すようにブーム90を伸長させると、その伸
長分だけ上記ブーム先端部から吊りフック97までのワ
イヤロープ長(以下、ワイヤ吊り長と称する。)Lが急
激に減少し、逆に同図(b)に示すようにブーム90を
収縮させると、その収縮分だけ上記ワイヤ吊り長Lが急
激に増大してしまう。前者の場合には、吊りフック97
がブーム先端部に接触して過巻状態に陥るおそれがあ
り、逆に後者の場合には、吊りフック97が地上に落下
して地面もしくは地上の障害物と接触するおそれがあ
る。このため操作者は、ブーム伸縮操作と並行してウイ
ンチによる繰り出し・巻取り操作を行い、上記ワイヤ吊
り長Lを略一定に保つといった作業を強いられており、
その負担は多大なものとなっている。
【0005】そこで近年は、上記操作者の負担を軽減す
べく、上記ブーム90の伸縮に伴うウインチ95の駆動
制御を自動的に行う装置の開発が進められている。例え
ば実開昭64−56489号公報には、上記ウインチ9
5からの吊りワイヤロープ96の繰り出し量(すなわち
ウインチ95から吊りフック97までのワイヤロープ長
さ)を検出するロープ長センサと、ブーム90の伸縮長
さを検出するブーム長センサとを備え、両者の検出信号
に基づいて上記ワイヤ吊り長Lを演算により求め、この
ワイヤ吊り長を一定にするようにウインチ95を自動制
御するようにした装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では、検出器
としてブーム長センサとロープ長センサの2つのセンサ
を用い、両者の検出結果に基づいてワイヤ吊り長を演算
するようにしているので、演算制御内容が複雑となり、
装置構造の簡略化は難しい。また、このように演算で間
接的に求められたワイヤ吊り長Lを基盤にウインチ駆動
制御を行っているので、その制御精度及び応答性の向上
を図るのは難しい。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
構成で、ブーム伸縮に伴うワイヤ吊り長の変動を高い精
度及び応答性で抑制することができる吊りワイヤ駆動制
御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、伸縮可能なブ
ームと、吊りワイヤの繰り出し及び巻取りを行うワイヤ
駆動手段とを備え、このワイヤ駆動手段から繰り出され
たワイヤを上記ブームの所定位置から垂下させ、その下
端部に吊り具を装着した伸縮式クレーンにおいて、上記
ブームから垂下された部分の吊りワイヤ長さであるワイ
ヤ吊り長の変化量を検出するワイヤ吊り長検出手段と、
このワイヤ吊り長検出手段の検出結果に基づき上記ブー
ムの伸縮中に上記ワイヤ吊り長を一定に保つように上記
ワイヤ駆動手段の作動を制御する駆動制御手段とを備え
たものである(請求項1)。
【0009】上記ワイヤ吊り長検出手段としては、上記
ブームにおいて吊りワイヤの垂下始点もしくはこの垂下
始点と常時一体に移動する個所に上記吊りワイヤと接触
する状態で回転可能に設けられ、この吊りワイヤの長さ
方向の変位に連動して回転する回転体と、この回転体の
回転角度を検出する回転検出手段とを備えたものが好ま
しく(請求項2)、その回転体は、ブーム先端部に装着
されたワイヤガイドシーブであることがより好ましい
(請求項3)。
【0010】
【作用】請求項1記載の装置によれば、ブームの伸縮動
作中、ワイヤ吊り長検出手段により検出された吊りワイ
ヤ長の変化に基づき、この吊りワイヤ長を一定値に近付
けるように駆動制御手段によってワイヤ駆動手段の作動
が制御され、これによりブームの伸縮にかかわらず吊り
ワイヤ長が略一定に保たれる。
【0011】より具体的に、請求項2記載の装置では、
上記吊りワイヤ長が変化するのに伴い、吊りワイヤにお
いて回転体と接触する部分がこの回転体に対してワイヤ
長さ方向に相対変位し、この変位に伴って回転体(請求
項3ではワイヤガイドシーブ)が回転するので、この回
転体を回転検出手段で検出することにより、上記吊りワ
イヤ長の変化を把握することができる。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図4に基づいて
説明する。
【0013】図2に示すクレーンは、下部走行体10を
備え、この下部走行体10に旋回フレーム12が旋回可
能に設置されており、この旋回フレーム12に水平軸回
りに回動可能に(すなわち起伏可能に)ブーム14が取
付けられている。
【0014】このブーム14は、外側ブーム部材16及
び内側ブーム部材18を備えた二段伸縮型ブームであ
り、外側ブーム部材16の基端部が上記旋回フレーム1
2に連結され、内側ブーム部材18が外側ブーム部材1
6にその先端側から挿入されている。外側ブーム部材1
6内には伸縮シリンダ20が収容され、そのロッドに上
記内側ブーム部材18が連結されており、上記伸縮シリ
ンダ20の伸縮に伴って内側ブーム部材18が外側ブー
ム部材16に対して軸方向に移動し、これによってブー
ム14全体が伸縮するようになっている。また、外側ブ
ーム部材16は起伏シリンダ22を介してクレーン旋回
部の適所に連結されており、この起伏シリンダ22の伸
縮によってブーム14全体が起伏するようになってい
る。
【0015】クレーン旋回部の適所には、主巻ウインチ
24及び補巻ウインチ26が搭載されている。主巻ウイ
ンチ24から繰り出された主巻ワイヤロープ(吊りワイ
ヤロープ)28は、ブーム14先端部に回転可能に装着
されたワイヤガイドシーブ30,32に掛けられ、さら
にワイヤガイドシーブ32とフック側シーブ35との間
に複数回巻回された状態でブーム先端から垂下されてい
る。上記フック側シーブ35は、フックブラケット34
に回転可能に装着され、このフックブラケット34に主
巻フック(吊り具)36が固定されており、よって主巻
ワイヤロープ28の垂下部分の下端部に主巻フック36
が装着された状態となっている。また、補巻ウインチ2
6から繰り出された補巻ワイヤロープ37は、ワイヤガ
イドシーブ30に接触し、さらにブーム先端から張り出
されたジブ38の先端のワイヤガイドシーブ40に掛け
られてこのワイヤガイドシーブ40から垂下されてお
り、その下端部に補フック42が固定されている。
【0016】図1に示すように、上記伸縮シリンダ20
のヘッド側室及びロッド側室はそれぞれライン45,4
6を介して3位置油圧切換弁44の出口側ポートに接続
されており、この油圧切換弁44の入口側ポートが油圧
源48及びタンク50にそれぞれ接続されている。一
方、操縦室内には操作レバー47が設けられ、その操作
レバー47の操作方向に応じてパイロット弁49から上
記油圧切換弁44にパイロット圧が適宜供給されること
により、油圧切換弁44が作動し、伸縮シリンダ33が
収縮・停止・伸長の各状態に切換えられるようになって
いる。
【0017】上記主巻ウインチ24は、上記主巻ワイヤ
ロープ28を巻取るウインチドラム51と、このウイン
チドラム51を回転駆動する油圧モータ52とを備えて
いる。油圧モータ52はライン53,54を介して3位
置電磁油圧切換弁56の出口側ポートに接続されてお
り、この3位置電磁油圧切換弁56の入口側ポートが油
圧源58及び上記タンク50にそれぞれ接続されてい
る。上記電磁油圧切換弁56の切換用ソレノイドは、後
述のコントローラ60に接続されており、このコントロ
ーラ60から上記切換用ソレノイドに励磁電流が出力さ
れることにより、上記電磁油圧切換弁56が作動し、こ
れによって油圧モータ52の方向制御及び流量制御、換
言すれば主巻ドラム51の回転方向制御及び回転速度制
御が行われるようになっている。
【0018】次に、このクレーンにおける主巻ワイヤロ
ープ28のワイヤ吊り長(ワイヤガイドシーブ32から
主フック42に至るまでの距離)Lの変化を検出するた
めの装置を図3に基づいて説明する。なお、図3では便
宜上、ワイヤガイドシーブ32の前側(同図では右側)
から垂下されている主巻ワイヤロープ28のみ図示して
いる。
【0019】内側ブーム部材18の先端部からは下方に
ローラブラケット70が延設されており、このローラブ
ラケット70はその途中で後側ローラ支持部71と前側
ローラ支持部72とに分岐している。後側ローラ支持部
71には検出用ローラ(回転体)74が回転可能に装着
され、前側ローラ支持部72には圧縮バネ77を介して
挾持用ローラ76が回転可能に支持されており、上記ワ
イヤガイドシーブ32から垂下された主巻ワイヤロープ
28が、上記圧縮バネ77の弾発力によって上記検出用
ローラ74と挾持用ローラ76とで挾持されている。す
なわち、上記検出用ローラ74は主巻ワイヤロープ28
と接触した状態でこの主巻ワイヤロープ28の軸方向の
変位(すなわち上下方向の変位)に伴い回転するように
なっている。
【0020】そして、この検出用ローラ74にその回転
を検出するロータリエンコーダ(回転検出手段を構成)
78が装着されている。このロータリエンコーダ78
は、上記検出用ローラ74の回転に伴ってその回転量に
応じたパルス数のパルス信号を出力するように構成され
ており、そのパルス信号は前記コントローラ60に入力
されるようになっている。
【0021】このコントローラ60は、図4に示すよう
に、モード切換部61、カウンタ62、初期位置記憶部
63、制御信号演算部64、及びモータ制御部65を備
えている。
【0022】モード切換部61は、図略の操作装置で運
転者によりワイヤ吊り長固定制御モードが選択された場
合に、その選択された時点、すなわち上記操作装置から
ワイヤ吊り長固定制御モードの設定信号が入力された時
点で、初期位置記憶部63に記憶指令信号を出力するも
のである。
【0023】カウンタ(回転検出手段を構成)62は、
上記ロータリエンコーダ75から出力されたパルス信号
のパルス数をカウントし、これに基づいて求められる検
出用ローラ74の回転方向及び回転量に関する情報信号
を初期位置記憶部63及び制御信号演算部64に入力す
るものである。
【0024】初期位置記憶部63は、上記モード切換部
61から記憶指令信号が入力された時点でカウンタ62
から入力される信号に基づき、上記時点における検出用
ローラ74の回転角度位置(初期位置)を記憶するもの
である。
【0025】制御信号演算部64は、上記カウンタ62
から時々刻々出力される情報信号を取込み、上記初期位
置記憶部63で記憶された初期位置からの検出用ローラ
74の回転方向及び回転量を演算するとともに、その演
算結果に基づいて、油圧モータ52を制御するための制
御信号を演算するものである。モータ制御部65は、上
記制御信号演算部64で演算された制御信号に見合う励
磁電流を電磁油圧切換弁56の適当な側の切換用ソレノ
イドに入力することにより、この電磁油圧切換弁56の
作動制御、換言すれば主巻ウインチ24による主巻ワイ
ヤロープ28の駆動制御を行うものである。
【0026】すなわち、上記初期位置記憶部63、制御
信号演算部64、及びモータ制御部65により、検出用
ローラ74の回転状態検出結果に基づいて主巻ウインチ
24によるワイヤ駆動を制御する駆動制御手段が構成さ
れている。
【0027】次に、このコントローラ60により実際に
行われる演算制御動作を説明する。
【0028】まず、図略の操作装置において、制御モー
ドとして吊りワイヤ長固定制御モードが選択されると、
この選択が行われた時点でモード切換部61から初期位
置記憶部63に記憶指令信号が入力され、初期位置記憶
部63はこの時点でカウンタ62から入力される情報信
号を受取り、その時点での検出用ローラ74の回転角度
位置(初期位置)xoを記憶する。
【0029】この時点から、伸縮シリンダ20が作動し
てブーム14が伸縮する、すなわち内側ブーム部材18
が外側ブーム部材16に対して相対移動すると、その伸
縮分だけワイヤ吊り長Lが変化する(具体的には、ブー
ム14が伸長するとワイヤ吊り長Lが減少し、ブーム1
4が収縮するとワイヤ吊り長Lが増加する)こととなる
が、これに伴ってブーム部材18と主巻ワイヤロープ2
8とがロープ長さ方向に相対変位し、その変位量に見合
った量だけ検出用ローラ74が上記初期位置から回転す
る。この回転量は、ロータリエンコーダ75及びカウン
タ62によって検出され、制御信号演算部64に入力さ
れる。
【0030】そこで、制御信号演算部64は、上記初期
位置からの検出用ローラ回転方向及び回転量に基づき、
ブーム伸縮にかかわらず上記検出用ローラ74を初期位
置に保つ(すなわち吊りワイヤ長Lを初期長さに保つ)
ようなモータ制御信号を演算する。具体的に、この実施
例では、制御信号演算部64は次式に基づいてPID制
御用のモータ制御信号uを演算する。
【0031】
【数1】 u=−Kp・e−Kd・(de/dt)−Ki∫edt e=x−xo ただし、x:現在の検出用ローラ回転角度位置 xo:記憶された検出用ローラ回転角度位置(初期位
置) e:初期位置からの検出用ローラの回転量(正負は回転
方向を表す) de/dt:eの時間変化率 ∫edt:初期位置記憶時点からのeの時間積分値 Kp:比例制御ゲイン Kd:微分制御ゲイン Ki:積分制御ゲイン とする。
【0032】モータ制御部65は、電磁油圧切換弁56
に対し、上記モータ制御信号uに見合った励磁電流をそ
の正負に応じた側の切換用ソレノイドに出力し、電磁油
圧切換弁56を作動させる。これにより、ブーム14の
伸縮にかかわらず、ワイヤ吊り長Lを一定に保つような
油圧モータ52の駆動制御が実行される。より具体的
に、上記ワイヤ吊り長Lが初期長さよりも減少してお
り、また大きく減少傾向にある場合には、主巻ウインチ
24のウインチドラム51を繰り出し方向に作動させ、
逆に上記ワイヤ吊り長Lが初期長さよりも増加してお
り、また大きく増加傾向にある場合には、主巻ウインチ
24のウインチドラム51を巻取り方向に作動させると
いったPID制御が実行される。
【0033】以上のようにこの装置では、検出用ローラ
74、ロータリエンコーダ75、及びカウンタ62によ
ってワイヤ吊り長Lの変化を直接検出し、その変化状態
に基づいて上記ワイヤ吊り長Lを一定に保つように主巻
ウインチ24によるワイヤ駆動を制御するようにしたも
のであるので、従来のように複数のセンサを用いる制御
装置に比べ、より簡単な制御内容で、ワイヤ吊り長固定
制御の制御精度及び応答性を高めることができる。
【0034】次に、第2実施例を図5に基づいて説明す
る。
【0035】この実施例では、前記実施例におけるロー
タリエンコーダ78を直接ワイヤガイドシーブ32に装
着し、このワイヤガイドシーブ32の回転状態を検出す
るようにしている。
【0036】このような構造においても、上記ワイヤガ
イドシーブ32は内側ブーム部材18に対する主巻ワイ
ヤロープ28の軸方向変位に伴って回転するため、この
ワイヤガイドシーブ32の回転状態を検出することによ
り、ワイヤ吊り長の変化を把握することができる。しか
も、既設のワイヤガイドシーブ32を検出用回転体とし
て兼用しているので、装置の構造をより簡略化すること
ができる。
【0037】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0038】(1) 本発明において、回転体を設ける位置
は、吊りワイヤの垂下始点(第1実施例ではワイヤガイ
ドシーブ32)もしくはこの垂下始点と常時一体に移動
する個所(第1実施例では内側ブーム部材18における
任意の個所)であればよく、例えば図3に示すワイヤガ
イドシーブ30を回転体としてその回転を検出するよう
にしてもよい。
【0039】(2) 本発明では、回転検出手段の種類を問
わず、例えば上記ロータリエンコーダ75及びカウンタ
62の代わりに、ポテンショメータ及び動歪計を用いる
ようにしてもよい。
【0040】(3) 本発明ではブームの段数を問わず、3
段以上の伸縮式ブームを備えたクレーンにも本発明を適
用することができる。また、吊りワイヤの垂下始点はブ
ーム先端部に限らず、ブームの途中から吊りワイヤが垂
下される場合にも上記と同様に適用することができる。
【0041】(4) 上記実施例では、主巻ワイヤロープ2
8の駆動制御を示したが、補巻ワイヤロープ37の駆動
制御に本発明を適用することも可能であり、また、両ワ
イヤロープ28,37の駆動制御を同時に行う場合にも
適用が可能である。
【0042】(5) 上記実施例では、ロータリエンコーダ
78の検出信号に基づいてPID制御を行うものを示し
たが、本発明における駆動制御手段の制御内容はこれに
限らず、その他ののフィードバック制御や、これに種々
の制御を組み合わせたもの等、幅広く適用することがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、ワイヤ吊り長の
変化を直接検出し、その変化状態に基づいて上記ワイヤ
吊り長を一定に保つようにワイヤ駆動手段の作動を制御
するようにしたものであるので、従来のように複数のセ
ンサを用いる制御装置に比べ、より簡単な制御内容でワ
イヤ吊り長の変化を確実に抑制し、かつその制御精度及
び応答性を高めることができる効果がある。
【0044】さらに、請求項2記載の装置によれば、上
記ブームにおいて吊りワイヤの垂下始点もしくはこの始
点と常時一体に移動する個所に上記吊りワイヤと接触す
る状態で回転体を設けるだけの簡単な構造で、上記ワイ
ヤ吊り長の変化を容易に検出することができる効果があ
る。
【0045】特に、請求項3記載の装置では、ブーム先
端部に装着された既設のワイヤガイドシーブを上記回転
体として兼用することにより、装置の構造をさらに簡略
化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるブームの伸縮装置
及びワイヤ駆動装置を示す構成図である。
【図2】上記ブームを備えたクレーンの全体側面図であ
る。
【図3】上記ブームの先端部に設けられたワイヤ吊り長
検出装置の側面図である。
【図4】上記クレーンに装備されるコントローラの機能
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるワイヤ吊り長検出
装置の側面図である。
【図6】(a)は従来のクレーンにおいてブームが伸長
するときのワイヤ吊り長の変化を示す説明図、(b)は
上記クレーンにおいてワイヤが収縮するときのワイヤ吊
り長の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
14 ブーム 24 主巻ウインチ(ワイヤ駆動手段) 28 主巻ワイヤロープ(吊りワイヤ) 30,32 ワイヤガイドシーブ 60 コントローラ 62 カウンタ(回転検出手段を構成) 63 初期位置記憶部(駆動制御手段を構成) 64 制御信号演算部(駆動制御手段を構成) 65 モータ制御部(駆動制御手段を構成) 74 検出用ローラ(回転体) 75 ロータリエンコーダ(回転検出手段を構成)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 普司 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内 (72)発明者 石尾 章 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内 (72)発明者 朽木 聖綱 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能なブームと、吊りワイヤの繰り
    出し及び巻取りを行うワイヤ駆動手段とを備え、このワ
    イヤ駆動手段から繰り出されたワイヤを上記ブームの所
    定位置から垂下させ、その下端部に吊り具を装着した伸
    縮式クレーンにおいて、上記ブームから垂下された部分
    の吊りワイヤ長さであるワイヤ吊り長の変化量を検出す
    るワイヤ吊り長検出手段と、このワイヤ吊り長検出手段
    の検出結果に基づき上記ブームの伸縮中に上記ワイヤ吊
    り長を一定に保つように上記ワイヤ駆動手段の作動を制
    御する駆動制御手段とを備えたことを特徴とする伸縮式
    クレーンの吊りワイヤ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ワイヤ吊り長検出手段として、上記
    ブームにおいて吊りワイヤの垂下始点もしくはこの垂下
    始点と常時一体に移動する個所に上記吊りワイヤと接触
    する状態で回転可能に設けられ、この吊りワイヤの長さ
    方向の変位に連動して回転する回転体と、この回転体の
    回転角度を検出する回転検出手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の伸縮式クレーンの吊りワイヤ駆動
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記回転体は、ブーム先端部に装着され
    たワイヤガイドシーブであることを特徴とする請求項2
    記載の伸縮式クレーンの吊りワイヤ駆動制御装置。
JP18024293A 1993-07-21 1993-07-21 伸縮式クレーンの吊りワイヤ駆動制御装置 Pending JPH0733387A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100344868B1 (ko) * 2000-09-05 2002-07-20 현대중공업 주식회사 유압식 크레인의 동시작동 윈치
CN112723170A (zh) * 2021-01-14 2021-04-30 浙江三一装备有限公司 起重机的起臂方法、起臂操作系统及起重机

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