JPH07332624A - NOx放出の低い産業用のバーナ - Google Patents
NOx放出の低い産業用のバーナInfo
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- JPH07332624A JPH07332624A JP7167791A JP16779195A JPH07332624A JP H07332624 A JPH07332624 A JP H07332624A JP 7167791 A JP7167791 A JP 7167791A JP 16779195 A JP16779195 A JP 16779195A JP H07332624 A JPH07332624 A JP H07332624A
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Abstract
せ、産業用バーナにおけるNOxの低下を企図する。 【構成】 高い耐熱性の燃焼チヤンバ(9)を備え、特
に産業用炉の炉チヤンバを加熱するNOx放出の低い産
業用バーナであり、燃焼チヤンバ(9)には燃料供給装
置、空気供給装置及び加熱チヤンバ内へ放出するための
ガス用の少なくとも1のノズル状の出口開口部(10)
が具備されており、燃料供給装置(17、18)が空気
と一定に作用される燃焼チヤンバを貫通して延設され、
燃料供給装置は2動作状態に切り替えられ、燃料ノズル
装置(25、26)は燃焼チヤンバの出口部に対し3次
元的に異なつて配置され、第1の動作状態で燃料は燃焼
チヤンバ内に導入されて燃料・空気混合気が作られ燃焼
チヤンバ内で安定した炎で燃焼し、燃料と燃焼空気との
反応は実質的に加熱チヤンバ内に移動される。
Description
バを有した産業用炉の炉チヤンバを加熱する低NOx放
出の産業用のバーナに関する。この燃焼チヤンバには燃
料供給装置、空気供給装置、高速で放出されるガスを加
熱チヤンバ内へ送るための少なくとも一のノズル状の出
口部、および燃焼チヤンバ内で形成される燃料・空気混
合体の点火装置とが包有される。
ゆるインパルスあるいは高速バーナの使用が増加してい
る。燃料および燃焼空気は互いに混合され、通常セラミ
ック材料で作られた高い耐熱性の燃焼チヤンバ内で点火
される。この結果として得られる高温燃焼ガスは高速で
ノズル状の出口部を経て加熱チヤンバ内へ導入される。
この場合加熱チヤンバは炉チヤンバ自体あるいはスチー
ム加熱管の内部に形成される。燃焼チヤンバの出口部は
ノズル状に形成される、あるいはノズルリングが付設さ
れ、ノズル開口部の軸は互いに平行あるいは次第に開離
するように配設できる。燃焼チヤンバから出るガススチ
ームの機械的エネルギ(大半が燃料から得られる)は加
熱チヤンバ内のガスを混合し循環させるように働き、こ
れにより温度平衡が所望に応じて促進される。頑強な燃
焼チヤンバのセラミツク材料の開発が進むに伴い、イン
パルス式バーナは800℃以上の処理温度でも採用さ
れ、一般に燃焼空気は燃焼効率を上げるため前もつて加
熱される。これは例えば管状のリブ付きリブの形態の前
段のリカペレータ内で行われ得る。
低汚染産業用バーナはドイツ国特願第34 22 22
9号を優先権主張した米国特許第4,586,894号
により周知である。比較的低温の炉ガスとフレームガス
とを強力に混合する(いわゆる内部再循環)ことにより
熱窒素酸化物の生成が低下され、この効果はこの特許に
詳しく開示されているように空気を次第に増加させて供
給可能になる。600℃で空気を予め加熱する、この種
のバーナの場合、上述した構成をとつてもNOx放出は
200ppm以上になり、このレベルは法律上の限度近
傍に達することになる。NOxの放出を更に低下させる
ことは、時期的により至近のパルス式バーナ(欧州特許
第0 463 599号を優先権主張とする米国特許第
5,154,599号)構成により可能にされ、この場
合一度加熱チヤンバ内の点火温度に達すると、燃焼空気
は完全に外部ノズルリングに切り替えられ、従つてそれ
以上の燃焼は燃焼チヤンバ内において生じない。特定の
ノズル構成をとる場合、極めて低いNOx値が得られる
(10ppm以下)。このとき外部で空気を予め加熱す
る場合、2つの高温空気弁がこのバーナ構成に必要にな
り、一方リカペレータ・再生バーナとした別の実施態様
では加熱モードで燃焼空気が熱交換器を流れない。また
燃料供給を切り替え、バーナを低温スタートモードから
通常動作モードへ切り替えるNOx放出の低いバーナ構
成が欧州特許第0 343 746号に開示されてい
る。このバーナには燃焼チヤンバが採用されておらず、
代わりに炉の内壁から巾方向に所定の距離、放出する空
気・燃料供給装置が与えられる。点火温度に達成するま
で、換言すればスタートモードでは、燃料が空気供給ラ
イン内にその口部からある距離導入され、炉チヤンバ内
の動作温度が所定の温度に達成すると、燃料ノズル側に
切り替えられる。燃料ノズルは炉の内壁内の空気供給ラ
インの口部から巾方向の所定の距離の位置に配置されて
いる。このバーナではパルス式バーナの前提条件、即ち
大きな流れの主要成分を構成する燃焼空気のノズル出口
部構成を実現するには至つていない。スタートモード
中、即ち点火温度まで加熱するとき、燃焼は既に炉チヤ
ンバ内で実質的に生じている。且つまたこのバーナでは
一体リカペレータあるいは再生器と共に動作可能にする
構成がとられていない。
は熱によるNOx放出が大幅に抑えられ、必要ならば本
発明による独特の構成が一体リカペレータあるいは再生
器を有したバーナに適用可能な、パルス式バーナを持つ
低廉な産業用バーナを提供することにある。
熱性の燃焼チヤンバと、燃焼チヤンバ内に形成される燃
料・空気混合気用の点火装置とを備え、燃焼チヤンバに
は燃料供給装置と空気供給装置と加熱チヤンバ内に高速
で放出されるガス用の少なくとも一のノズル状の出口部
とが設けられ、空気が常に作用する燃焼チヤンバを貫通
して延びる燃料供給装置が設けられ、燃料供給装置は2
の動作状態間に切り替え可能にされ、燃料ノズル装置が
燃焼チヤンバの出口部に対し3次元的に異なる位置に配
置され、第1の動作状態時に燃料が燃焼チヤンバ内に導
入されて燃料・空気混合気が形成され、燃料・空気混合
気は燃焼チヤンバ内で安定した炎で少なくとも一部燃焼
し、第2の動作状態時に燃料・空気混合気の点火温度以
上の加熱チヤンバ温度で燃料と燃焼チヤンバの出口部か
ら高速で放出される燃焼空気との反応が燃焼チヤンバの
内側で実質的に抑制されて加熱チヤンバ内に移動され、
且つ少なくとも第2の動作状態時に燃焼チヤンバが高い
空気放出を行う空気供給装置の作用を受け、燃焼チヤン
バの出口部から放出される燃焼空気により加熱チヤンバ
からの燃焼排気ガスが噴射作用によつて移動され燃焼空
気と混合されるよう構成されてなる、特に産業用炉の炉
チヤンバを加熱するNOx放出の低い産業用バーナによ
り上記目的が達成される。
作用を永久的に受けるよう燃焼チヤンバを貫通して延
び、燃焼チヤンバのノズル状の出口部に対し燃料ノズル
装置の3次元位置の異なる2つの動作状態間において切
替可能にされる。このとき第1の動作状態では燃料は燃
焼チヤンバ内に導入されて燃料・空気混合体が作られ、
この混合体の少なくとも一部は安定した炎で燃焼チヤン
バ内において燃焼される。且つ第2の動作状態において
燃料・空気混合体の点火温度以上に加熱チヤンバの温度
がなり、燃料と燃焼チヤンバとの出口部から高速で放出
される燃焼空気との間の反応が燃焼チヤンバ内では実質
的に抑えられ、加熱チヤンバ内へ向かつて移動される。
この少なくとも第2の動作状態では、燃焼チヤンバが燃
焼チヤンバのノズル状出口部から流出する燃焼空気によ
り加熱チヤンバからの燃焼による排気ガスが、噴出作用
により導入され燃焼空気と混合されるような高い空気ス
ルーアウトの空気供給装置と連係動作される。
焼チヤンバを備え、燃焼チヤンバには点火装置と、燃焼
ガスを加熱チヤンバ内へ送る狭隘なノズル出口部とが具
備される。加熱チヤンバ内の点火温度(約600〜80
0℃)を一度越えると、パルス式バーナは燃料供給の切
り替えにより通常動作モードにされ、この場合特に燃焼
チヤンバから燃焼空気の高速放出が維持される反面、燃
焼チヤンバにおけるノズル状の出口部の上流領域の燃料
および空気の反応は大巾に抑えられて加熱チヤンバ内に
移動される。
気の全てと作用される極めて簡潔に構造が得られる。一
方使用目的に応じて燃焼空気の一部(少量)を第1およ
び・あるいは第2の動作状態で燃焼チヤンバをバイパス
するような実施態様も採用され得る。
燃料供給装置が2つの燃料ノズル装置を有し、第1の燃
料ノズル装置はその出口部から離間された燃焼チヤンバ
の内側で放出可能に、一方第2の燃料ノズル装置は出口
部の近傍の燃焼チヤンバの内側あるいは外側で放出可能
な態様がとられ得る。弁装置は2つの燃料ノズル装置の
各々に対し割り当てられる。これにより2つの燃料ノズ
ル装置は2つの同心の燃料ランス上に配設可能になる。
例えば外側の燃料ランスは半径方向に向けられた燃料ノ
ズルに連通されており、燃焼チヤンバ内で安定な炎燃焼
が発生されることになる。内側の燃料ランスは好ましく
は軸方向に配向された出口開口部を有する燃料ノズルで
放出する。従つて第2の動作状態での燃焼は、燃焼チヤ
ンバから出口部の後段まで実質的には生じない。放出流
の燃料および空気の混合と共に、燃焼による排気ガスが
同時に加熱チヤンバから空気・燃料流内に導入され、こ
れにより反応温度が下げられ得る。
生が実質的に全体的に抑えられ、且つ燃料および空気が
加熱チヤンバに導入されるに伴い、燃料供給と空気供給
との間が巾方向に離れることを有効に防ぎ得る。
バの出口部に対し軸方向に調整可能な少なくとも1個の
燃料ノズルを有し、この燃料ノズルがオプシヨンとして
出口部の実質的に半径方向から出口部の実質的に軸方向
へ燃料の方向変換が可能にする構成も採用される。両方
の動作状態で放出流を発生する燃焼チヤンバの出口部は
例えば好ましくは同心のノズルとして構成され、出口部
は一のみのノズル開口部を有する。必要ならばこのノズ
ル開口部も燃料供給装置に対し偏心して配置せしめる。
燃焼チヤンバの出口部により燃料供給装置を円周状に外
囲する複数のノズル開口部を有した実施態様も採用され
る。
が実質的にクローバの葉状に設けられ、燃料供給装置が
内部に配置される少なくとも一つの出口開口部を有する
ことが望ましい。この実施態様における出口開口部は上
述した2個の変更例間の中間物であることが特に望まし
い。この結果、流れの断面積が燃焼による排気ガスを導
入するに十分大になる。一方この種の出口部の一あるい
は複数がセラミツク材料で容易に形成可能である。例え
ば2つの同心の燃料ランスとしての燃料供給装置は一般
に出口開口部の中心に配置されるが、偏心して配置する
構成の態様も例えばクローバの葉状の少なくとも一の形
態にして可能である。
開口部の断面が好適な寸法に形成され、第2の動作状態
においての燃料放出速度がノズル出口部の開口部を囲ん
で流れる燃焼空気と少なくとも実質的に同じであり、こ
の結果燃料と燃焼空気との混合が有効に遅らされる。
して燃焼チヤンバの出口部の領域内に配置される。一方
特に天然ガスのような不活発に反応する燃料の場合、燃
焼チヤンバ内に幾分戻され、これにより燃焼チヤンバ内
での炎の発生が抑止される。燃料ノズルが燃焼チヤンバ
から突出し、炉内で燃焼空気と燃焼ガスとが前以て混合
され、その後燃料が混合物に加えられる態様も採用でき
る。
ル装置の切換弁は段階的にあるいは連続的に作動可能に
できる。概して簡略のため単一の燃料のみが2つの動作
状態を生じるように採用されるが、2つの動作状態に対
し異なる燃料も使用できる。
と燃焼排気ガスを通過する一体リカペレータが燃焼チヤ
ンバと連係動作されるリカペレータ式バーナとしても構
成できる。必要ならば外部リカペレータを備える、ある
いは外部空気で予熱する構成のバーナを動作させること
も可能になる。
気および燃焼排気ガスが交互に流れ燃焼チヤンバに連係
動作される再生器を備えた再生式バーナ、あるいは少な
くとも1個の別の再生式バーナを付加し加熱チヤンバを
加熱し2つのバーナが加熱モードおよび再生モードで交
互に動作するよう構成し得る。
ンバを加熱するに採用されるか、あるいは出口部側で下
流端部で閉鎖される流れ加熱管がその下流に設けること
ができる。再生式バーナを用いるとき、このバーナは夫
々の燃焼チヤンバの下流の管を介し別の産業用バーナに
連通しており、管は実質的にOの形に成形されることが
望ましい。燃料はガス態様(例えば天然ガス、プロパン
等)であることが好ましいが、液体状(例えば揮発性あ
るいは噴霧状のオイル)、あるいは固形状(例えば石炭
ダスト)であることも採用可能である。
はパルス式バーナが用いられる。このバーナの円筒状の
ジヤケット管1はスチールあるいはセラミックで作製さ
れ、炉壁3内に形成される円筒状開口部2内に挿入され
る。図1には炉壁3の一部のみが示されているが、炉壁
3により加熱チヤンバをなす炉チャンバ4が区画され
る。ジヤケツト管1の外側の環形フランジ5により、ジ
ヤケツト管1が炉壁3に対し密封される。ジヤケツト管
1の外側端部はエンドフランジ7に対し、例えば螺着部
8で密封連結されるキャップ6により閉鎖される。ジヤ
ケツト管1は炉チヤンバ4の側では高い耐熱性の材料、
特にセラミックで作られたカツプ状の燃焼チヤンバ9と
隣接され、燃焼チヤンバ9は連通部100を介し対応す
るフランジ連結部を経てジヤケツト管1と密封されて連
通している。
燃焼チヤンバ9には出口部が具備されており、出口部は
出口開口部10として炉チヤンバ4と連通している。出
口開口部10は燃焼チヤンバの壁の端部のくびれ体11
により区画され、出口開口部10の断面は図2に示され
る如く実質的にクローバの葉の形状である。図示の一例
としての実施例の場合、出口開口部10は4個の“葉”
を有し、この葉の軸12は互いに直交する。これらの
“葉”はポケツトくぼみ部13として形成され、仮想同
軸円14から外側へ向かつて延びている。このとき4つ
の“葉”の数は例えば5若しくは6あるいはそれより少
ない2で構成できる。またポケツトくぼみ部13は図2
に示すような実質的に円の一部をなすような外形を持た
せる必要はなく、代わりに三角形若しくは他の形状にす
ることができる。
3の外側においてジヤケツト管1と連結され、燃焼空気
弁16が空気供給スタブ15に設けられ、オプシヨンと
して予め加熱された燃焼空気は空気供給スタブ15を経
て供給される。燃焼空気供給スタブ15は、ジヤケツト
管1および燃焼空気弁16と共に空気供給装置を構成す
る。図示の空気供給装置は供給されたすべての燃焼空気
が燃焼チヤンバ9に作用する、その出口開口部10から
出るように構成されている。
を有する燃焼チヤンバ9は燃料供給装置に対し配設さ
れ、外側の燃料ネンス17はキヤツプ6内に密封されて
保持され、一方内側の燃料ネンス18は密封部19で径
の大きな外側の燃料ネンス17に対し密封されて連結さ
れている。2つの燃料供給スタブ20、21は炉壁3の
外側で2つの燃料ネンス17、18に連結され、夫々の
燃料供給スタブに各々燃料弁22、23が具備されてお
り、図1には詳示してはいないが符号I,IIで示され
る燃料供給源に連通されている。2種の異なる燃料が2
つの燃料供給源1、IIにより交互に(通常の場合)供
給され得る。一方2つの燃料供給源I、IIを一つの燃
料供給源としても構成でき、この場合は燃料供給源から
単一の種類の液体あるいはガス状の燃料のみが供給可能
にされる。
閉鎖され、その端部24は炉チヤンバへ向かい燃焼チヤ
ンバ9内へ延長されている。また端部24の円周部には
第1の燃料ノズル25が具備され、第1の燃料ノズル2
5は実質的に半径方向に配向されて出口開口部10の口
部から比較的長手の距離、離間される。
17の閉鎖された端部24を経て密封されて延び、内側
の燃料ネンス18の端部には狭隘な第2の燃料ノズル2
6が設けられており、第2の燃料ノズル26の口部は略
出口開口部10と口部に同位に配設される。第2の燃料
ノズル26は実質的に軸方向に放出し、ほぼ出口開口部
10の口部と同位に放出する。使用する燃料の種類によ
り、第2の燃料ノズル26を有した内側の燃料ネンス1
8も燃焼チヤンバ9の出口開口部10の口部を僅かに越
えて炉チヤンバ4内へ向かつて軸方向に延びる、あるい
は燃焼チヤンバ9内へこの口部に対し所定量だけ近付け
て配設される。これらの構成において特に使用条件の関
数として先ず出口開口部10から出る燃焼空気と炉チヤ
ンバ4内の炉の排気ガスとを予め混合し、次に第2の燃
料ノズル26からの燃料を排気ガスと空気との混合気に
加えることが重要なときに選択され、一方第2の構成は
特に内側の燃料ネンス18を経て供給される燃料が例え
ば天然ガスの場合のように、反応が比較的不活発なとき
に採用される。
び外側の燃料ネンス17の少なくとも一は特に軸方向に
調整可能にされ、図1を参照すれば明らかなように、こ
れと連係する調整器27が具備される。この場合、内側
の燃料ネンス18は密封部19で密封されると共に変位
可能に支承され、密封部19はキヤツプ6を貫通し外側
の燃料ネンス17の延長体として付設され得る。
キヤツプ6を介して電気的に絶縁された点火電極28が
延長され、点火パルスを与えて燃焼チヤンバ9内の空気
・燃料混合気を点火する電気点火電玄29と連結され
る。点火電極28は周知の方法で燃料ネンス17の外側
において燃焼チヤンバ9内に配置される点火フランジ3
00と協働し得、この点火フランジ300と共に点火装
置の一部を構成する。
の燃料弁22、23は制御装置により作動され、バーナ
がオン・オフされて2つの動作状態に切り替えられる。
以下この点を詳述する。
6は出口開口部10と同軸に配設される。この場合出口
開口部10に対し偏心して配置し得、ある用途では第2
の燃料ノズル26を複数の並列接続された燃料ノズルと
交換され、この複数の燃料ノズルは好ましくはクローバ
葉状の出口開口部10の“葉”部13に配置されること
も可能である。
ナは先ず制御装置30により第1の動作状態に切り替え
られる。この動作状態では外側の燃料ネンス17の燃焼
空気弁16および燃料弁22は開放され、一方内側の燃
料ネンス18の燃料弁23が閉鎖される。従つて燃焼チ
ヤンバ9は環形流31で示されるように出口開口部10
から炉チヤンバ4内に高速で放出される全ての燃焼空気
と作用される。
9内に導入された燃料は燃焼チヤンバ9内で燃焼空気と
混合され、燃料・空気混合気は点火電極28により点火
される。燃料・空気混合気は燃焼チヤンバ9内で安定し
た炎で燃焼し、出口開口部10を経て出る炎ガスにより
炉チヤンバ4が加熱される。出口開口部10から出る気
体の噴出作用により、炉チヤンバ内の排気ガスは図1に
矢印32で示されるように移動される。
し配置され、炉チヤンバ4内に突出する温度センサ33
により確かめられる燃料点火温度まで加熱されたときは
直ちに制御装置30によりバーナが第2の動作状態に切
り替えられ、第2の燃料弁23が閉鎖され、第1の燃料
弁22が開放される。この切り替えは段階的にあるいは
連続的に行われる。
料ノズル25を経て更に燃焼チヤンバ内に導入されない
ため、燃焼チヤンバ9内の燃焼工程は実質的に完全に抑
制される。同時に燃料は出口開口部10の口部近傍で軸
方向の第2の燃料ノズル26のみを経、炉チヤンバ内に
供給される。出口開口部10から減速されずに放出され
る燃焼空気流の噴射作用により、炉チヤンバ4内の出口
開口部10の口部近傍で燃焼排気ガスと空気の混合気に
燃料が導入される。炉チヤンバ4が燃料の点火温度まで
加熱されるので、燃料と燃焼空気とが反応し炉チヤンバ
4内の、燃焼チヤンバ9の外側において反応領域が生じ
る。
により、燃料と燃焼空気との反応は炎を発生して生じる
が、実質的に炎および変動のない反応も得られる。
x放出は既に相対的に少なく、いずれにせよNOx放出
度は規制度の範囲内である。第2の動作状態、即ち通常
の動作状態では、NOx放出は第1の動作状態に比べ1
桁あるいは2桁更に低下される。加熱チヤンバの温度に
よりNOx放出は1ppm以下の範囲まで更に低下でき
る。
バーナは低廉なリカベレータ式バーナとして構成され動
作され得る。この場合が図3に占められる。図3におい
て、図1および図2の素子と同一のものには同一の符号
を付し、ここではその説明を割愛する。
具備したリカベレータ34を備え、リカベレータ34を
介して炉チヤンバ4から出る排気ガスと流入する燃焼空
気が対向して流れる。これによりキヤツプ6と密封され
て連通する同軸の空気案内シリンダ35がジヤケツト管
1内に挿入され、空気案内シリンダ35はジヤケツト管
1と共に環形チヤンバ36を区画し、環形チヤンバ36
内には空気供給スタブ15からの空気が放出される。炉
壁内の円筒状の開口部2の内壁36および炉壁3の外側
に密封されて装着される排気ガスフード37と共に、あ
るいは排気ガスフード37と連通する外側の円筒壁と共
に、ジヤケツト管1は第2の環形チヤンバ38を区画す
る。第2の環形チヤンバ38は炉チヤンバ4と連通し、
第2の環形チヤンバ38に対し排気ガススタブ39が連
結され、排気ガススタブ39からの排気ガスは排気ガス
フード37に放出され、排気ガススタブ39内には排気
ガス弁40が設けられる。ジヤケツト管1の連続する熱
交換リブ41は環形チヤンバ36、38内に突出し、ジ
ヤケツト管1の干渉部と共に2つの環形チヤンバ36、
38を流れる媒体間に対し良好な熱交換を与える。
に、あるいは上述した円筒壁と共に、ジヤケツト管1は
一体のリブを有するリカベレータ34を形成し、リカベ
レータ34内では有効熱が環形チヤンバ36を経て対向
して流れる燃焼空気により炉チヤンバ4から導入され、
排気ガススタブ39から放出される矢印42で示される
排気ガスから取り出される。
2に示されるように形成された出口開口部10を経て炉
チヤンバ4内に放出される燃焼空気の全ての作用を受け
る。
沿つて上述した2つの動作状態で作動する。第1の動作
状態においては、燃焼チヤンバ9内で安定した炎で燃焼
し、第2の動作状態では燃料と燃焼空気との反応が矢印
42内の燃焼チヤンバ9の外側で生じる。図1の制御装
置30は図3には簡略のため図示していない。
態様としての再生式式バーナが示される。同様に図4で
は、図1および図2と同一の素子には同一符号を付して
示されており、説明は省略する。セラミツクデイスクの
再生器45は頂部で燃焼チヤンバ9を閉鎖する。再生器
45は燃焼チヤンバ9上でジヤケツト管1および外側の
燃料ネンス17により外囲される円筒状の環チヤンバ内
に挿入される。再生器45は上下関係で重ねられ、ガス
媒体用の細い軸流導管47を有する複数の同軸のセラミ
ツクデイスク46で構成される。
として知られる場合のように2動作サイクルでバツチ式
に動作される。第1の動作サイクル中、高温炉の排気ガ
スが再生器45を流れ、燃料と燃焼空気の供給は遮断さ
れ、炉チヤンバ4から到来するこれら排気ガスはジヤケ
ツト管1から巾方向に突出し、弁48を有する排気ガス
スタブ47を通り放出される。この動作中排気ガスの有
する有効熱はセラミツクデイスク46へ与えられ、従つ
て再生器45が加熱される。
8を閉鎖し燃焼空気弁60を開放することにより、第2
の動作サイクルが開始され、このサイクルでは燃焼空気
は反対方向にセラミツクデイスク46を流れ、燃焼空気
が予め加熱されて燃焼チヤンバ9内に導入される。予め
加熱された燃焼空気は矢印32で示されるように、ノズ
ルのように狭められた出口開口部10から高速で炉チヤ
ンバ4内へと放出され、炉の排気ガスと混合される。燃
料は再び内側の燃料ネンス18の第2の燃料ノズル26
を介し燃焼空気と排気ガスとの混合気内に導入され、こ
の燃料は炉チヤンバ4内で燃焼チヤンバ9の外側で既に
説明したバーナの第2の動作状態と同様に燃焼空気と反
応する。
れ再生器が再び加熱する必要があるときまでこの第2の
動作状態を維持する。一度この状態になつたときは、再
生器が燃焼空気弁16を閉鎖し、排気ガス弁48を開放
し燃料供給を同時に遮断することにより再び加熱サイク
ルに移される。
チヤンバ4を加熱する再生式バーナは少なくとも1の別
のバーナと協働し、1個のバーナの再生器45の加熱サ
イクル中、炉チヤンバ4の加熱が少なく1の他方のバー
ナ(一般には再生式バーナとして同様に構成される)に
より行われる。
最初依然低温であるとき、再生式バーナは当初図1およ
び図2に沿つて上述した第1の動作状態で空気を予め加
熱することなく動作し、この場合外側の燃料ネンス17
および半径方向の燃料ノズル25を介し供給される燃料
は燃焼チヤンバ9の内側で燃焼チヤンバに作用する燃焼
空気と共に安定した炎を発生して燃焼する。燃料の点火
温度に炉チヤンバ4内で達すると、少なくとも一のバー
ナが第2の動作状態へ切り替えられ、燃料と燃焼空気と
の反応は炉チヤンバ4内で燃焼チヤンバ9の外側で生じ
る。スタートモード中でも、別のバーナの再生器が加熱
される。このバーナの再生器45が加熱されると炉空間
が加熱され、一方当初のバーナの再生器45は加熱サイ
クルへと移動される。
ヤンバ9の出口開口部10は炉チヤンバ4内へ直接開口
し、第2の動作状態では燃料と燃焼空気との反応も炉チ
ヤンバ内で燃焼チヤンバ9の上流の所定距離の位置で生
じるが、この新規なバーナの原理は炉チヤンバ4が流れ
加熱管を介し直接加熱される種類のバーナにも容易に適
用可能である。このような場合、実際の加熱チヤンバは
閉鎖された流れ加熱管の内側に配置される。
別の実施態様として図5および図6に示される。図5お
よび図6において、図3および図4と同一の素子は同一
の符号を付して図示してあり、説明は省略する。
端部50で閉鎖された円筒状のジヤケツト流管51が排
気ガスフード37と密封された状態で連通し、ジヤケツ
ト管1と共にリカベレータ34の第2の環形チヤンバ3
8を区画することの点でのみ図3のバーナと異なる。加
熱チヤンバ400はジヤケツト流管51の内部により区
画され、ジヤケツト流管51内には一般に同軸状のセラ
ミツク炎管が周知な方法で配置される。加熱チヤンバ4
00は簡略図で示される。
と同様に2状態に動作する。従つてこの点につていは図
3に沿つた説明を参照することにより明らかとなろう。
夫々のジヤケツト管1が管54を介し互いに連通し、管
54は実質的に加熱チヤンバ400を内側に含むように
形成されるヒータ構成が示されている。
生式バーナは加熱サイクルあるいはび空気予熱サイクル
で交互に機能する。例えば加熱された再生器45を有す
る再生式バーナAが図1および図2に沿つて上述した第
2の動作状態で動作している間、外側で運ばれる排気ガ
スの量はO形管52を介して第2の再生式バーナBへ送
られ、従つて再生式バーナBの再生器が加熱される。第
2の再生式バーナBの再生器45の加熱が終了すると、
両方の再生式バーナA,Bは夫々別のサイクルへ切り替
えられ、再生式バーナBは加熱チヤンバ400の加熱を
行い、一方再生式バーナAの再生器45はその熱タンク
を蓄える。
び第2の動作状態間の切替の場合、2動作状態の切換え
時に2つの再生式バーナA,Bの切替が、図6から明ら
かなように夫々グループで共通燃料ライン53、共通燃
焼空気ライン54および共通排気ガスライン55と連結
される燃料弁22、燃料弁23、燃焼空気弁16、排気
ガス弁48を好適に切り替えることにより実現される。
2つの再生式バーナを備える図6の加熱装置は構成上特
に経済的であり、従つて約50〜100kw台の少ない
熱出力に対しても好適である。
カベレータ式バーナでの熱によるNOx発生に対し得ら
れた測定値が示される。
構成が使用され得る。 ガス燃料:天然ガス 空気比:λ≒1.1 定格電力:30kw 空気予熱:加熱チヤンバの温度(℃)の0.7倍 燃焼チヤンバノズル(出口開口部10)の断面積:3c
m2 内側の燃料ネンス(18)の燃料ノズル(26)の断面
積:0.3cm2
ンサ33(図1)により測定される加熱チヤンバの温度
の関数として炉排気ガスのNOxのppm単位で示され
る。図7における線は以下の意味を持つ。 第1の動作状態から第2の動作状態への切替温度8
00℃ 第1の動作状態(燃焼チヤンバ9内で安定した炎の
燃焼)でのppm単位でのNOx 第2の動作状態(大きな炉チヤンバあるいは炉チヤ
ンバ4内での燃料と燃焼空気との反応)でのppm単位
でのNOx 第2の動作状態(排気ガスが制限されて再循環され
る図4の場合のように(直径150mm)の流れ管の加
熱チヤンバ内における燃料と燃焼空気との反応)でのp
pm単位でのNOx
焼チヤンバ9内で燃料が燃焼すると、NOxが法律上許
される規制レベル範囲内で発生する。加熱チヤンバ内の
燃料の点火温度に一度達すると第2の動作状態に切り替
えられ、熱によるNOx発生が第1の動作状態の場合よ
り少なくとも1桁だけ減少される。
よるNOx発生が加熱チヤンバあるいは反応チヤンバの
寸法に左右されることが示されている。大きな加熱チヤ
ンバ(10dm3/kwより大きい)内で自由に再循環
ができるときは、線により示されるようにNOx測定
値は1ppmより小さい。即ち第1の動作状態(線)
での状態に比べ2桁だけNOx発生が低下される。
熱管の場合によく生じるが、空間が狭い場合(1dm3
/kw以上)には、NOx発生は800℃の加熱チヤン
バの温度で約10ppmまで上昇する(線)。これは
第1の動作状態に適用される線の場合より1桁依然低
い。
では、燃焼反応が生じなくても窒素は空気中の酸素と盛
んに反応するので、NOx値は急激に上昇する。
によれば加熱チヤンバ内の燃焼温度を低温化し、効果的
にNOxの放出量を顕著に低温化できる等々の効果を達
成する。
軸方向の側部断面図である。
口部側の平面図である。
産業用バーナの断面図である。
産業用バーナの軸方向の側部断面図である。
た流れ加熱管を備えた図3の産業用バーナの軸方向の側
部断面図である。
加熱管を備えた図4の2つの産業用バーナの軸方向の側
部断面図である。
数としての図1の産業用バーナのNOx放出の図であ
る。
Claims (17)
- 【請求項1】 高い耐熱性の燃焼チヤンバと、燃焼チヤ
ンバ内に形成される燃料・空気混合気用の点火装置とを
備え、燃焼チヤンバには燃料供給装置と空気供給装置と
加熱チヤンバ内に高速で放出されるガス用の少なくとも
一のノズル状の出口部とが設けられ、空気が常に作用す
る燃焼チヤンバを貫通して延びる燃料供給装置が設けら
れ、燃料供給装置は2の動作状態間に切り替え可能にさ
れ、燃料ノズル装置が燃焼チヤンバの出口部に対し3次
元的に異なる位置に配置され、第1の動作状態時に燃料
が燃焼チヤンバ内に導入されて燃料・空気混合気が形成
され、燃料・空気混合気は燃焼チヤンバ内で安定した炎
で少なくとも一部燃焼し、第2の動作状態時に燃料・空
気混合気の点火温度以上の加熱チヤンバ温度で燃料と燃
焼チヤンバの出口部から高速で放出される燃焼空気との
反応が燃焼チヤンバの内側で実質的に抑制されて加熱チ
ヤンバ内に移動され、且つ少なくとも第2の動作状態時
に燃焼チヤンバが高い空気放出を行う空気供給装置の作
用を受け、燃焼チヤンバの出口部から放出される燃焼空
気により加熱チヤンバからの燃焼排気ガスが噴射作用に
よつて移動され燃焼空気と混合されるよう構成されてな
る、特に産業用炉の炉チヤンバを加熱するNOx放出の
低い産業用バーナ。 - 【請求項2】 燃焼チヤンバは空気供給装置により燃焼
空気の全てに対し作用可能に設けられてなる請求項1の
産業用バーナ。 - 【請求項3】 燃料供給装置は第1および第2の、2つ
の燃料ノズル装置を有し、第1の燃料ノズル装置は出口
部から所定の距離を置いた位置において燃焼チヤンバ内
に放出し、第2の燃料ノズル装置は出口部の近傍におい
て燃焼チヤンバの内側並びに外側の一方で放出し、弁装
置が2つの燃料ノズル装置の夫々に対し配設されてなる
請求項1の産業用バーナ。 - 【請求項4】 燃料ノズル装置が2つの同心の燃料ラン
ス上に配設されてなる請求項3の産業用バーナ。 - 【請求項5】 燃料供給装置は燃焼チヤンバの出口部に
対し軸方向に調整可能な少なくとも一の燃料ノズルを有
してなる請求項1の産業用バーナ。 - 【請求項6】 2個の燃料ノズル装置が異なる燃料の作
用を受けるように構成されてなる請求項3の産業用バー
ナ。 - 【請求項7】 燃料供給装置が半径方向に向けられた少
なくとも一の燃料ノズルを有してなる請求項3の産業用
バーナ。 - 【請求項8】 燃料供給装置は軸方向に向けられた少な
くとも一の燃料ノズルを有してなる請求項3の産業用バ
ーナ。 - 【請求項9】 燃焼チヤンバの出口部が燃料供給装置と
同心の一のみのノズル開口部を有してなる請求項8の産
業用バーナ。 - 【請求項10】 燃焼チヤンバの出口部が燃料供給装置
を環状に外囲する複数のノズル開口部を有してなる請求
項1の産業用バーナ。 - 【請求項11】 燃焼チヤンバは内部に燃料供給装置が
配置され、断面形が実質的にクローバの葉状をなす出口
部を有してなる請求項1の産業用バーナ。 - 【請求項12】 燃料ノズル装置の寸法は第2の動作状
態時に燃料ノズル装置から出る燃料がノズルの出口開口
部の周囲を流れる燃焼空気と少なくとも実質的に同一流
速となるように構成されてなる請求項1の産業用バー
ナ。 - 【請求項13】 燃料供給装置の2つの動作状態時に連
係される弁装置が連続的および段階的のいずれか一の態
様で切り替え可能に構成されてなる請求項1の産業用バ
ーナ。 - 【請求項14】 産業用バーナが燃焼チヤンバと連係す
る一体リカベレータを備えるリカベレータ式バーナとし
て設けられ、リカベレータを介して燃焼空気および燃焼
排気ガスが対向して流通可能に構成されてなる請求項1
の産業用バーナ。 - 【請求項15】 産業用バーナが燃焼チヤンバと連係す
る一体リカベレータを備えるリカベレータ式バーナとし
て設けられ、リカベレータを介して燃焼空気および燃焼
排気ガスが対向して流れ、リカベレータ式バーナは少な
くとも1の別の産業用バーナと共に使用して加熱チヤン
バを加熱し、2個の産業用バーナが加熱モードと再生モ
ードとの交互に作動可能に構成されてなる請求項1の産
業用バーナ。 - 【請求項16】 燃焼チヤンバの出口側に遠い端部が閉
鎖された流れ加熱管が具備されてなる請求項1の産業用
バーナ。 - 【請求項17】 産業用バーナが夫々の燃焼チヤンバの
ド流に配置され実質的にO形の管を介して別の産業用バ
ーナと連結されてなる請求項1の産業用バーナ。
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