JPH07330996A - ゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

ゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物

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JPH07330996A
JPH07330996A JP12275494A JP12275494A JPH07330996A JP H07330996 A JPH07330996 A JP H07330996A JP 12275494 A JP12275494 A JP 12275494A JP 12275494 A JP12275494 A JP 12275494A JP H07330996 A JPH07330996 A JP H07330996A
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rubber
weight
aromatic vinyl
styrene
resin composition
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JP12275494A
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Hidesaburo Nanbu
秀三郎 南部
Atsushi Saito
篤 齋藤
Satoru Koyama
悟 小山
Hiroshige Tanaka
博茂 田中
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】透明性を有し、且つ強度、流動性、低温成形性
等の実用物性に優れたゴム変性芳香族ビニル系樹脂を提
供する。 【構成】 連続マトリクス樹脂の構成割合が芳香族ビニ
ル単量体分10〜80重量%、(メタ)アクリル酸低級
アルキルエステル単量体分10〜80重量%および(メ
タ)アクリル酸エステルの炭素数が3〜20の高級アル
キルエステル単量体分0〜20重量%の範囲内で共重合
して得られたものであり、かつ該マトリックス樹脂10
0重量部に対してゴム状成分の含有量が3〜30重量部
の割合で平均粒子径0.1〜2μmの粒子状に分散し、
且つ全ゴム粒子の内少なくとも50%を越えるゴム粒子
の粒子形態が単層及び/又は多層のカプセル構造粒子で
あることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性を有し強度、流
動性、低温成形性等の実用物性を向上した食品包装容
器、ブリスタ−パック、一般容器ケ−ス等の成形加工用
シ−ト、フィルムに適用しうる新規なゴム変性芳香族ビ
ニル系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体としては、線状ブロック構造
のものや放射状枝分れブロック構造のもの等種々のもの
が知られており、これらスチレン−ブタジエンブロック
共重合体は、その特性として透明性に著しく優れてお
り、一般にスチレン含有率が多くなるに従い、ゴム質状
から樹脂状に変化する。しかしながら、このようなスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体は、剛性、強度の実
用物性において劣るという欠点があり、従来において
は、かかる欠点を解消するためにポリスチレンを配合す
ることが行われている。しかし、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体にポリスチレンを配合することは、剛
性において改善されるが、スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体の優れた特性である透明性が損なわれる等の
問題点がある。
【0003】そこで透明性の維持や向上、ゴム補強によ
り発現するアイゾット衝撃強度を高める試み等としてス
チレン、メタクリル酸アルキルエステル及びブタジエン
系ゴム重合体からなる混合溶液を重合させる方法が多数
提案されている。例えば特開昭52−124095号公
報、特開昭62−169812号公報、特開昭62−1
51415号公報等がある。更に又、特開平4−277
549号公報には、スチレン、(メタ)アクリル酸高級
アルキルエステル(炭素数1〜8)、メタクリル酸メチ
ル及びブタジエン系ゴム重合体から得られる樹脂に有機
ポリシロキサンを含有させた組成物が提案されている。
これらは、複屈折率の改善または透明性の維持や向上、
ゴム補強により発現するアイゾット衝撃強度を高める等
の試みがなされているが、まだ、流動性、強度、透明の
バランスが悪い問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる観点の
もとに透明性を有し、且つ強度、流動性、低温成形性等
の実用物性バランスに優れたゴム変性芳香族ビニル系樹
脂組成物について鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明は、連続マトリクス樹脂中に
ゴム状成分を分散粒子として含有するゴム変性芳香族ビ
ニル系樹脂に於いて、(1)連続マトリクス樹脂は構成
単位が芳香族ビニル単量体分10〜80重量%とアルキ
ル基の炭素数が1〜2からなる(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系単量体分10〜80重量%およびアルキ
ル基の炭素数が3〜20からなる(メタ)アクリル酸高
級アルキルエステル系の1種または2種以上の単量体分
0〜20重量%の各範囲内からなる混合溶液を共重合し
たものであり、(2)マトリックス樹脂100重量部に
対してゴム状成分が3〜30重量部の割合で平均粒子径
(Dw)0.1〜2μmの粒子状に分散しており、且つ
(3)全ゴム粒子の内少なくとも50%を越えるゴム粒
子の粒子形態が単層及び/又は多層のカプセル構造粒子
であることを特徴とするゴム変性芳香族ビニル系樹脂組
成物である。又原料として使用するゴム状成分が25℃
での5重量%スチレン溶液粘度が10〜50cpsで一
般式SB又はSBS(但しSはスチレンを主体とする重
合体ブロック、Bはブタジェンを主とする重合体ブロッ
クを示す)でスチレン含有量が25〜45重量%のスチ
レン−ブタジエンブロック型共重合体である請求項1記
載のゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物である。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明における連続マトリクス樹脂を構成する芳香
族ビニル単量体として、スチレン、α−メチルスチレン
等の側鎖アルキル置換スチレン、ビニルトルエン等の核
アルキル置換スチレン、クロルスチレン等のハロゲン化
スチレン、ジビニルべンゼン等を挙げることができる。
これらの単量体を単独で使用してもよいし、これらを混
合して使用してもよい。アルキル基の炭素数1〜2から
なる(メタ)アクリル酸低級アルキルエステル系単量体
としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等が挙げられる。
又アルキル基の炭素数が3〜20の(メタ)アクリル酸
高級アルキルエステル系単量体について具体的に述べ
る。先ずメタクリル酸高級アルキルエステル系単量体と
しては、例えばメタクリル酸ブチル、メタクリル酸ラウ
リル(炭素数12)、メタクリル酸トリデシル(炭素数
13)、メタクリル酸パルミチン(炭素数14)、メタ
クリル酸ペンタデシル(炭素数15)、メタクリル酸ス
テアリル(炭素数18)等が挙げられる。又アクリル酸
高級アルキルエステル系単量体としては、例えばアクリ
ル酸ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸トリデシ
ル、アクリル酸パルミチン、アクリル酸ペンタデシル、
アクリル酸ステアリル等が挙げられる。又アルキル基の
炭素数が20を越えるモノマーでは、流動性、強度のバ
ランスが悪くなり好ましくない。
【0006】連続相を構成する連続マトリクス樹脂の構
成単位は、芳香族ビニル単量体分10〜80重量%、好
ましくは20〜70重量%である。10重量%未満の場
合は、流動性が低下し、また80重量%を超えると透明
性が悪くなる。又(メタ)アクリル酸低級アルキルエス
テル単量体分は10〜80重量%であり、10重量%未
満では強度が悪くなり80重量%を越えると流動性が悪
くいずれも物性のバランスを満足させることができな
い。更にまた(メタ)アクリル酸エステルの炭素数が3
〜20の高級アルキルエステルの1種または2種以上の
単量体分は0〜10重量%であり、10重量%を超える
と強度が低下する。これらマトリクス樹脂を構成する芳
香族ビニル単量体と、低級アルキル(メタ)アクリル酸
エステル系単量体及び高級アルキル(メタ)アクリル酸
エステル系単量体の割合は、マトリクスの屈折率が用い
るゴム状成分の屈折率にできるだけ合うように設定され
る。マトリクスとゴム状成分の屈折率の差は好ましくは
0.010以内に制御する。透明性を必要としない用途
に対しては、屈折率を合わせる必要がない。
【0007】本発明では、連続マトリクス樹脂中にはマ
トリクス樹脂100重量部に対してゴム状成分の含有量
が3〜30重量部の割合で平均粒子径(Dw)0.1〜
2μm好ましくは0.3〜1μmとして粒子状に分散し
ている。ここで分散するゴム状成分としては、25℃で
の5重量%スチレン溶液粘度が10〜50cpsで一般
式SB又はSBS(但しSはスチレンを主体とする重合
体ブロック、Bはブタジェンを主とする重合体ブロック
を示す)でスチレン含有量が25〜45重量%のスチレ
ン−ブタジエンブロック型共重合体である。これらのゴ
ムのブロック率は特に制約はないが、好ましくはブロッ
クスチレン含量が結合スチレン含量の80重量%以上で
ある。これら2種類のゴムをそれぞれ単独で使用しても
よいし混合して使用してもよい。ゴム成分はマトリック
ス樹脂中に粒子状に分散しており、ゴム分散粒子の平均
粒径は、0.1〜2μm好ましくは0.3〜1μmであ
る。平均粒径が0.1μm未満のものは耐衝撃性が悪
く、2μmを超えるものは透明性が悪い。そして、共重
合体樹脂分のゴム分散粒子に対するグラフト率は特に規
定するものではないが0.2〜3.0のものが良い。さ
らに好ましくは0.5〜2.0のものが良い。ゴム状成
分中のスチレン含量が25重量%未満であるものや、ラ
ンダム型のスチレン−ブタジエン共重合体では、ゴム変
性芳香族ビニル系樹脂中のゴム粒子は、前記のカプセル
構造とならずにサラミ構造となり、本発明の目的を達成
することができなくなる。本発明のカプセル構造の代表
的な例の透過型電子顕微鏡写真を図1に、又その模式図
を図2に示した。又サラミ構造の透過型電子顕微鏡写真
を図3に、又その模式図を図4に示した。本発明のゴム
変性芳香族ビニル系樹脂は樹脂中の全ゴム粒子の内少な
くとも50%を越えるゴム粒子の粒子形態が前記カプセ
ル構造であればよく、この範囲であればサラミ構造のゴ
ム粒子を持つ樹脂をブレンドして使用してもよいし、も
ちろんカプセル構造のゴム粒子を持つ樹脂同士をブレン
ドして使用してもよい。グラフト率が0.2未満のもの
は、透明性、耐衝撃性のいずれの物性とも劣り、3.0
を越えるものは特に流動性と耐衝撃性が悪くなる。膨潤
比は5〜15のものが良く、膨潤比は5未満のものは耐
衝撃性が悪く、15を越えるものは透明性が悪くなる。
【0008】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂は塊
状重合、溶液重合のいずれでもよく又回分重合、連続重
合いずれの方法でも製造される。例えば、溶液重合につ
いて説明すると各単量体種からなる混合物を重合開始剤
及び連鎖移動剤により、ゴム成分及び溶媒の存在下にグ
ラフト共重合させる。使用できる溶媒としてはベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭
化水素化合物の他、アセトン、メチルエチルケトン、ア
セトフェノン等のケトン系化合物や、プロピルアルコ−
ル、フェノ−ル等のアルコ−ル系化合物を挙げることが
できるが、芳香族炭化水素化合物、ケトン系化合物、ア
ルコ−ル系化合物を単独で使用してもよいし併用しても
よい。溶媒の使用量は単量体混合物100重量部に対し
て2〜100重量部である。
【0009】重合開始剤としては、有機過酸化物等のラ
ジカル開始剤を配合することが好ましい。用いられるラ
ジカル開始剤としては、例えばベンゾイルパ−オキサイ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、ラウロイルパ−オキ
サイド等が挙げられ、開始剤を1種又は2種以上を使用
できる。その使用量については、特に制限はないが、モ
ノマ−混合物100重量部に対して0.005〜0.5
重量部がよい。また、連鎖移動剤としてはメルカプタン
類、α−メチルスチレンダイマ−、モノテルペノイド系
分子量調節剤(ターピノーレン)等がある。そして、重
合反応は例えば完全混合槽又はプラグフロ−型反応器あ
るいはこれらを組み合わせた重合プロセスにより適宜攪
拌下で行うのが良い。最終反応槽から取り出された反応
液は、従来知られている脱揮発分装置で未反応単量体
や、溶剤を除去した後、ポリマ−を回収し、樹脂製品と
することができる。
【0010】そして、本発明においては、連鎖移動剤の
種類や使用量及び添加位置を変えることにより、マトリ
クス樹脂の分子量を制御することができる。また、連鎖
移動剤の種類や使用量の他、攪拌条件を変えることによ
り、ゴム分散粒子の粒子径を制御することができる。ま
た、透明性を維持させるために、重合過程で生成するポ
リマ−組成を変化させないような方法が用いられる。例
えば、重合途中に必要に応じて単量体を添加する方法
や、連続的に追添加する等の方法が用いられる。
【0011】本発明のゴム成分を使用して得られた樹脂
には、例えばフォスファイト等の有機安定剤、カルシウ
ム、錫等の無機安定剤、フェノ−ル系、スルフィド系等
の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、サリチル酸フェニル
等の紫外線吸収剤、脂肪酸系、脂肪酸アミド系、エステ
ル系、金属石鹸等の滑剤、その他目的に合わせて繊維補
強材、無機充填材、顔料、可塑剤、帯電防止剤、離型
剤、着色剤、難燃剤等を適宜配合することもできるが、
これらに限られるものではない。さらに、これら添加剤
を樹脂に配合する際に添加剤を単独で配合してもよいし
複数の種類の添加剤を配合してもよい。さらに他の樹脂
とブレンドして成形に供することもできる。また、これ
ら添加剤は、重合プロセスの途中段階で添加してもよ
い。またシ−ト、フィルム等の製品表面の特性を改質す
るためにスチレン系樹脂で用いられている改質剤を塗布
することができる。
【0012】得られた樹脂組成物は、射出成形や押出成
形によって各種成形品を成形することができる。さら
に、Tダイシ−ト押出機、キャスト加工装置、二軸延伸
加工装置、インフレ−ション加工装置等を用いて、シ−
トやフィルムに成形することができる。得られた成形品
は、その優れた透明性、耐衝撃性を利用して、カバ−
類、ケ−ス類、日用雑貨等に使用される。特にスチレン
系樹脂シ−ト、フィルム用素材として有用であり、食品
包装容器、日用雑貨包装用、ラミネ−ションシ−トフィ
ルムとして好適に使用できる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。また、実施例等における物性測定の試験方法
は次の通りである。 (1)シ−ト成形品 落鐘衝撃試験(FI);JIS−K7124に準じて測
定した。 全光線透過率および曇価;厚み0.6mmの試験片を、
JIS−K6714に準じて測定した。 (2)射出成形品 アイゾット衝撃強度(IZ);ASTM−D−256に
準じて測定した。 メルトフローレイト(MI)(220°C,10k
g);JIS−K−7210に準じて測定した。 次に発明の樹脂の分析方法について説明する。 ゴム分散粒子の平均粒子径(Dw);樹脂を四酸化オス
ミウム染色し超薄切片法による透過型電子顕微鏡写真よ
り200〜1000個のゴム粒子径を測定し、重量平均
粒子径を求める。楕円形をしている場合は、長径aと短
径bとの平均即ち(a+b)/2をもって粒子径とす
る。 グラフト率(g);試料A(約1gを精秤)をアセトン
/メチルエチルケトンの1/1混合溶剤30ccに分散
し、不溶分を遠心分離法にて分離して乾燥し、不溶分の
重量(B)を精秤し次の式1で求める。但しCは試料A
中のゴム状重合体の含有率を示す。 〔式1〕 グラフト率(g)=[(B/A)−C]/C 膨潤比;試料D(約1gを精秤)をトルエン30ccに
投入し、1時間攪拌して溶解させた後、遠心分離して上
澄みを除去し、残存した膨潤物の重量(E)を精秤した
結果より、下記式2により決定される特性値 〔式2〕 膨潤比=E/D
【0014】実施例で使用した樹脂について説明する。 試料1 重合単量体としてスチレン(SM)、メタクリル酸メチ
ル(MMA)、メタクリル酸ステアリル(StMA;炭
素数18)を使用し、ゴム状成分としてスチレン分含有
量が33重量%で5重量%スチレン溶液粘度が29cp
sであるブロック型スチレン−ブタジエンゴム(b−S
BR)を使用した。樹脂組成(重量%)と分析値を表1
に記載する。またゴム粒子形態の透過型電子顕微鏡写真
を図1に示す。 試料2 試料1のメタクリル酸ステアリル(StMA)をアクリ
ル酸ステアリル(StAA)に変えた。樹脂組成(重量
%)と分析値を表1に記載する。 試料3 試料1のゴム状成分をスチレン分含有量が23重量%で
5重量%スチレン溶液粘度が29cpsであるブロック
型スチレン−ブタジエンゴム(b−SBR)に変えた。
樹脂組成(重量%)と分析値を表1に記載する。またゴ
ム粒子形態の透過型電子顕微鏡写真を図1に示す。 試料4 試料1に対してゴム粒子径を大きくした。樹脂組成(重
量%)と分析値を表1に記載する。
【0015】
【表1】
【0016】次に本発明の射出成形の実施例を上げる。 実施例1 試料1を、射出成形機(型締め力100t)にて試験片
を成形した。なお、透明性の測定には厚さ3mmの平板
を用いた。得られた測定結果を表2に示す。 実施例2 試料2を、実施例1と同様に成形した。得られた測定結
果を表2に示す。 比較例1 試料3を、実施例1と同様に成形した。得られた測定結
果を表2に記載する。 比較例2 試料4を、実施例1と同様に成形した。得られた測定結
果を表2に記載する。
【0017】
【表2】
【0018】次に本発明のシ−ト成形の実施例を上げ
る。 実施例3 試料1を、40mm 短軸押出機を用いて厚さ0.6m
mのシ−トを成形した。所定の大きさのある試験片は、
ダンベルカッタ−で切り抜いて作成した。得られた測定
結果を表3に記載する。 実施例4 試料2を、実施例3と同様に成形した。得られた測定結
果を表3に記載する。 比較例3 試料3を、実施例3と同様に成形した。得られた測定結
果を表3に記載する。 比較例4 試料4を、実施例3と同様に成形した。得られた測定結
果を表3に記載する。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】本発明は、芳香族ビニル単量体と(メ
タ)アクリル酸低級アルキルエステル単量体と(メタ)
アクリル酸エステルの炭素数が1〜20の高級アルキル
エステルの1種または2種以上の単量体を共重合した連
続マトリクス樹脂中に分散するゴム粒形態が単層又は多
層のカプセル構造であることから、ゴム変性芳香族ビニ
ル系樹脂としては透明性を有し、強度、流動性、低温成
形性等の実用物性バランスに優れていること。これによ
り成形加工用、包装フイルム, シ−ト加工、発泡成形用
等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】試料1におけるゴム粒子形態を示すカプセル構
造の透過型電子顕微鏡写真。
【図2】図1の模式図である。
【図3】試料3におけるゴム粒子形態を示すサラミ構造
の透過型電子顕微鏡写真。
【図4】図3の模式図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続マトリクス樹脂中にゴム状成分を分
    散粒子として含有するゴム変性芳香族ビニル系樹脂に於
    いて、(1)連続マトリクス樹脂は構成単位が芳香族ビ
    ニル単量体分10〜80重量%とアルキル基の炭素数が
    1〜2からなる(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
    単量体分10〜80重量%およびアルキル基の炭素数が
    3〜20からなる(メタ)アクリル酸高級アルキルエス
    テル系の1種または2種以上の単量体分0〜20重量%
    の各範囲内からなる混合溶液を共重合したものであり、
    (2)マトリックス樹脂100重量部に対してゴム状成
    分が3〜30重量部の割合で平均粒子径(Dw)0.1
    〜2μmの粒子状に分散しており、且つ(3)全ゴム粒
    子の内少なくとも50%を越えるゴム粒子の粒子形態が
    単層及び/又は多層のカプセル構造粒子であることを特
    徴とするゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 原料として使用するゴム状成分が25℃
    での5重量%スチレン溶液粘度が10〜50cpsで一
    般式SB又はSBS(但しSはスチレンを主体とする重
    合体ブロック、Bはブタジェンを主とする重合体ブロッ
    クを示す)でスチレン含有量が25〜45重量%のスチ
    レン−ブタジエンブロック型共重合体である請求項1記
    載のゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル酸高級アルキルエステ
    ルとして、炭素数18であるメタクリル酸ステアリル又
    はアクリル酸ステアリルのいずれかを使用したものであ
    る請求項1記載のゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物。
JP12275494A 1994-06-03 1994-06-03 ゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物 Withdrawn JPH07330996A (ja)

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Cited By (5)

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