JPH07330392A - 散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス - Google Patents

散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス

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JPH07330392A
JPH07330392A JP6128811A JP12881194A JPH07330392A JP H07330392 A JPH07330392 A JP H07330392A JP 6128811 A JP6128811 A JP 6128811A JP 12881194 A JP12881194 A JP 12881194A JP H07330392 A JPH07330392 A JP H07330392A
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JP
Japan
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light
laminated glass
glass
scattering
intermediate membrane
Prior art date
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Pending
Application number
JP6128811A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Omori
一弘 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全光線透過率と曇価との両方が高く、光は良
く透過させるが、ガラス越しに人又は物体は視認できな
い散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス
を得る。 【構成】 この発明の散光性合わせガラス用中間膜は、
合わせガラス用中間膜中に透光性微球体が均一に分散さ
れてなる。また、この発明の散光性合わせガラスは、少
なくとも二枚の透明なガラス板の間に上記散光性合わせ
ガラス用中間膜が挟着されてなる。上記透光性微球体と
しては、例えばガラスビーズ、架橋スチレン系ポリマー
のビーズ、架橋アクリル系ポリマーのビーズ等が用いら
れ、例えば全光線透過率が70%以上で且つ曇価が80
%以上の散光性合わせガラスを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光は良く透過させる
が、ガラス越しに人や物体を視認できない散光性合わせ
ガラス用中間膜及び散光性合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも二枚の透明なガラス板の間
に、炭酸カルシウム等の透光性乳白剤を均一に分散させ
た熱可塑性樹脂からなる中間膜を挟着させた散光性合わ
せガラスは、知られている。
【0003】このような散光性合わせガラスは、光は透
過させるが、ガラス越しに人や物体を視認できないの
で、採光窓、浴室ドア、ベランダ腰板などプライバシー
を要する部分に使用されている(例えば、特公平2−5
6295号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の透光
性乳白剤を用いた散光性合わせガラスは、透光性乳白剤
が微粉末乃至微結晶で不均一な形状であり、そのため、
使用時に光が乱反射を起こしやすく、最終的に透過する
光の割合が少なく、曇価は80%以上で充分であるが、
全光線透過率は最高で60%程度で不充分である。
【0005】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、全光線透過率と曇価との
両方が高く、光は良く透過させるが、ガラス越しに人や
物体を視認できない散光性合わせガラス用中間膜及び散
光性合わせガラスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、合わせガ
ラス用中間膜中に透光性微球体が均一に分散されてなる
散光性合わせガラス用中間膜、及び少なくとも二枚の透
明なガラス板の間に上記散光性合わせガラス用中間膜が
挟着されてなる散光性合わせガラスによって、達成する
ことができる。
【0007】この発明において、合わせガラス用中間膜
としては、従来より用いられている熱可塑性樹脂からな
る合わせガラス用中間膜が全て使用できる。
【0008】このような熱可塑性樹脂としては、例え
ば、可塑剤を含有するポリビニルブチラール等の可塑化
ポリビニルアセタール、熱可塑性ポリウレタン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体及びその部分鹸化物やカルボン
酸変性物、エチレン−エチルアクリレート共重合体、可
塑剤を含有するエチレン−塩化ビニル−グリシジルメタ
クリレート共重合体等が挙げられる。
【0009】特に、可塑剤を含有するポリビニルブチラ
ール等の可塑化ポリビニルアセタール及び熱可塑性ポリ
ウレタンは、衝撃に対する耐貫通性がよく、またガラス
板と中間膜との接着性もよく、破損時のガラスの飛散防
止性もよく、好適である。
【0010】上記可塑剤としては、トリエチレングリコ
ールジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコー
ルジ−2−エチルヘキソエート、トリエチレングリコー
ルジ−カプリレート、トリエチレングリコールジ−n−
ヘプトエート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプ
トエートなどが用いられる。
【0011】なお、これ等の熱可塑性樹脂には、必要に
応じて、接着力調整剤、シランカップリング剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤など合わせガラス用中間膜に使用さ
れている公知の添加剤を配合することができる。
【0012】例えば、接着力調整剤としては、カルボン
酸のアルカリ金属塩、カルボン酸のアルカリ土類金属塩
等が用いられる。シランカップリング剤としては、アミ
ノ基やグリシジル基などを有するシランカップリング
剤、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベ
ンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレート系
の紫外線吸収剤等が用いられる。酸化防止剤としては、
t−ブチル−ヒドロキシトルエン(BHT)等のフェノ
ール系が主に用いられる。
【0013】この発明においては、上述の熱可塑性樹脂
からなる合わせガラス用中間膜中に透光性微球体が均一
に分散され、散光性合わせガラス用中間膜とされる。
【0014】透光性微球体としては、透明性の良好なガ
ラスビーズやシリカゲルビーズなどの無機ビーズ、透明
性の良好なアクリル系ポリマー、スチレン系ポリマー、
アクリル−スチレン共重合体系ポリマーなどの高分子ポ
リマーからなる有機ビーズが、一種或いは二種以上組み
合わせて用いられる。なお、上記高分子ポリマーは、架
橋構造を有するものが好ましい。
【0015】これ等の透光性微球体の粒径は、一般に、
平均粒径で1〜100μm 、好ましくは5〜60μm 程
度とされる。粒径が大きすぎると中間膜の強度が低下
し、粒径が小さすぎると光を屈折する機能が低下する。
【0016】合わせガラス用中間膜中に分散される透光
性微球体の量は、透光性微球体の種類や粒径分布により
異なり、合わせガラスの用途に応じて適宜決定される。
透光性微球体は、一般に、合わせガラスの全光線透過率
が70%以上で且つ曇価が80%以上となる量が用いら
れる。
【0017】この発明の散光性合わせガラス用中間膜を
製造するには、上記熱可塑性樹脂に必要に応じて可塑剤
その他の添加剤を配合し、これに上記透光性微球体を配
合する。この場合、透光性微球体は、合わせガラスの全
光線透過率及び曇価を考慮して、熱可塑性樹脂100重
量部に対し、一般に0.3〜30重量部、好ましくは1
〜20重量部程度配合される。
【0018】そして、上記配合物をブレンダーでよく混
合し、これを押出機やミキシングロールを用いて均一に
混練し、膜状に成形する。中間膜の膜厚は、一般に、
0.3〜1.5mm程度とされる。こうして、この発明の
散光性合わせガラス用中間膜が得られる。
【0019】この発明の散光性合わせガラスを製造する
には、少なくとも二枚の透明なガラス板の間に上記散光
性合わせガラス用中間膜を挟み、これを例えばゴムバッ
クに入れ減圧吸引しながら約70〜110℃で予備接着
し、その後オートクレーブ又はプレス機を用い、温度約
120〜150℃、圧力約10〜15 kg/cm2 の条件
で本接着を行う。こうして、この発明の散光性合わせガ
ラスが得られる。
【0020】ここで、透明なガラス板としては、フロー
トガラス、磨き板ガラス、型板ガラス、金網又は線入り
板ガラス、着色ガラスなどの無機透明ガラス、ポリカー
ボネート板、ポリメチルメタクリレート板、無定型ポリ
アミド板などの有機透明ガラスが使用される。
【0021】
【作用】この発明に用いる透光性微球体は、炭酸カルシ
ウム等の従来の透光性乳白剤のように形状が不均一でな
く、微球状である。それゆえ、合わせガラス用中間膜中
に上記透光性微球体が適量均一に分散されると、表面で
の光の乱反射が抑制され、多くの光を透過させることが
できる。
【0022】しかも、光が中間膜及び透光性微球体を透
過する際に、この中間膜と透光性微球体との界面で屈折
が繰り返されて光の拡散性が高められ、それにより視野
が遮られる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 ポリビニルブチラール(平均重合度1700、ブチラー
ル化度65モル%)100重量部に、可塑剤としてトリ
エチレングリコールジ−2−エチルブチレート40重量
部を混合し、さらに平均粒径8μm の真球状架橋ポリス
チレンビーズ(テクポリマーSBX:積水化成品社製)
2重量部を混合し、これを80℃のミキシングロールで
充分に混練した後、プレス成形機により150℃、10
0 kg/cm2 の条件で30分間プレスして、厚さ1mmの
散光性中間膜を作製した。
【0024】この散光性ポリビニルアセタール樹脂中間
膜を、二枚の透明な普通ガラス板(厚さ3mm×縦30cm
×横30cm)の間に挟み、これをゴムバッグ内に入れ2
0Torrの真空度で20分間脱気し、脱気したまま9
0℃のオーブンに移し、さらに90℃で30分間保持し
て予備接着を行い。その後、エアー式オートクレーブで
135℃、12 kg/cm2 の条件で20分間本接着を行
い、散光性合わせガラスを作製した。
【0025】この散光性合わせガラスについて、全光線
透過率及び曇価を、JIS R3212(自動車用安全
ガラス試験方法)に記載された方法により測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0026】実施例2 平均粒径8μm の真球状架橋ポリスチレンビーズ2重量
部に代えて、平均粒径60μm の真球状架橋ポリスチレ
ンビーズ(テクポリマーSBX:積水化成品社製)5重
量部を用いた。それ以外は実施例1と同様に行った。そ
の結果を表1に示す。
【0027】実施例3 平均粒径8μm の真球状架橋ポリスチレンビーズ2重量
部に代えて、平均粒径100μm の真球状架橋ポリスチ
レンビーズ(テクポリマーSBX:積水化成品社製)5
重量部及び平均粒径35μm の真球状架橋ポリスチレン
ビーズ(テクポリマーSBX:積水化成品社製)5重量
部を用いた。それ以外は実施例1と同様に行った。その
結果を表1に示す。
【0028】実施例4 平均粒径8μm の真球状架橋ポリスチレンビーズ2重量
部に代えて、平均粒径8μm の真球状架橋ポリスチレン
ビーズ(テクポリマーSBX:積水化成品社製)4重量
部及び平均粒径8μm の真球状架橋ポリメチルメタクリ
レートビーズ(テクポリマーMBX:積水化成品社製)
6重量部を用いた。それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を表1に示す。
【0029】実施例5 平均粒径8μm の真球状架橋ポリスチレンビーズ2重量
部に代えて、平均粒径20μm の無機ガラスビーズ10
重量部を用いた。それ以外は実施例1と同様に行った。
その結果を表1に示す。
【0030】比較例1 平均粒径8μm の真球状架橋ポリスチレンビーズ2重量
部に代えて、平均粒径30μm の炭酸カルシウム微結晶
15重量部を用いた。それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を表1に示す。
【0031】比較例2 ポリビニルブチラール(平均重合度1700、ブチラー
ル化度65モル%)100重量部に、可塑剤としてトリ
エチレングリコールジ−2−エチルブチレート40重量
部を混合し、これを押出機により120℃で充分に溶融
混練し、シート状に押出して、厚さ0.76mmの散光性
中間膜を作製した。それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】上述の通り、この発明の散光性合わせガ
ラス用中間膜は、合わせガラス用中間膜中に透光性微球
体が均一に分散されてなり、また、この発明の散光性合
わせガラスは、少なくとも二枚の透明なガラス板の間
に、上記散光性合わせガラス用中間膜が挟着されてな
り、それにより、炭酸カルシウム等の従来の透光性乳白
剤を分散したものに比べ、全光線透過率と曇価との両方
が高く、光は良く透過させるが、ガラス越しに人や物体
を視認できない散光性合わせガラスを得ることができ
る。
【0034】したがって、この発明の散光性合わせガラ
スは、採光窓、浴室ドア、ベランダ腰板などプライバシ
ーを要する部分に好適に使用することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合わせガラス用中間膜中に、透光性微球
    体が均一に分散されていることを特徴とする散光性合わ
    せガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 少なくとも二枚の透明なガラス板の間
    に、請求項1記載の散光性合わせガラス用中間膜が挟着
    されていることを特徴とする散光性合わせガラス。
JP6128811A 1994-06-10 1994-06-10 散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス Pending JPH07330392A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506598A (ja) * 1999-07-29 2003-02-18 ジェフリー・エイチ・ダイアモンド 嵐の際に建物の窓ガラスを保護する窓構造および方法
WO2003093000A1 (en) * 2002-05-03 2003-11-13 E.I. Du Pont De Nemours And Company Interlayer composite structure for laminating glass with controlled diffusing properties at high transmission and a process for making same
WO2006050217A1 (en) * 2004-10-28 2006-05-11 E.I. Dupont De Nemours And Company Filled polyvinyl butyral sheeting for decorative laminated glass and a process for making same

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WO2006050217A1 (en) * 2004-10-28 2006-05-11 E.I. Dupont De Nemours And Company Filled polyvinyl butyral sheeting for decorative laminated glass and a process for making same
US7838102B2 (en) 2004-10-28 2010-11-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Filled polyvinyl butyral sheeting for decorative laminated glass and a process for making same

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