JP2001026469A - 散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス - Google Patents

散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス

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JP2001026469A
JP2001026469A JP20169099A JP20169099A JP2001026469A JP 2001026469 A JP2001026469 A JP 2001026469A JP 20169099 A JP20169099 A JP 20169099A JP 20169099 A JP20169099 A JP 20169099A JP 2001026469 A JP2001026469 A JP 2001026469A
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JP
Japan
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glass
laminated glass
composition
thickness
intermediate film
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Application number
JP20169099A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sato
真一 佐藤
Hisanori Asakawa
久紀 浅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Tosoh Corp
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐貫通性、耐久性に優れた安全性の高い散光
性合わせ用中間膜及び散光性合わせガラスを提供する。 【解決手段】合成樹脂60−95重量%と平均粒径10
0μm以下の粉状ガラス組成物5−40重量%からなる
組成物よりなり、その厚みが0.05−2mmである散
光性合わせガラス用中間膜及びこの中間膜を用いた散光
性合わせガラスを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光りは透過するが
背後にある人、物体または光源の存在を透視できない散
光性合わせガラスに関する。更に詳しくは、耐貫通性、
耐久性に優れた安全性の高い散光性合わせ用中間膜及び
散光性合わせガラスガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】採光窓、浴室ドア、天井の面光源パネル
等に用いられている散光性ガラスとして各種のものが用
いられているが、いずれも十分に満足できるものではな
かった。例えばスリガラス及び低融点ガラスを乳白エナ
メルとして板ガラスに焼き付けたものは,地震や衝撃に
より破損し易く、破損時に鋭角の破片が飛散したり落下
したりして危険である。また、乳白のアクリルガラスは
火災時に有毒ガスが発生したり、屋外で用いるとクラッ
ク、着色等が発生するなどの欠点がある。更にエポキシ
系、メラミン系等の有機乳白塗料を塗布した板ガラス
は、スリガラスと同様に破損時の危険があり、塗膜の硬
度が低く塗膜表面に傷がつきやすくまた塗膜が剥離しや
すい等の欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ガラ
スと中間膜との接着性に優れ、地震や衝撃により破損し
にくく、破損時に破片が飛散せず衝突物体が貫通しにく
い安全性の高い散光性合わせガラスを提供する事にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、合成樹脂60−9
5重量%と平均粒径100μm以下の粉状ガラス組成物
5−40重量%からなる組成物をガラスの間に積層して
なる散光性合わせガラスが上記の課題を解決できる事を
見出し本発明を完成するに至った。
【0005】以下本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明において使用される合成樹脂とは、
透明性に優れ、ガラスとの接着性に優れた性能を有する
物であれば特に制限を受ける物ではない。これらの合成
樹脂として代表例としては、エチレンービニルエステル
共重合体を主体とした変性物、エチレンー(メタ)アク
リル酸エステル共重合体を主体とした変性物、(メタ)
アクリル酸エステル重合体を主体とした変性物、ウレタ
ン重合体を主体とした変性物、水添されたスチレンーブ
タジエンースチレンブロック共重合体を主体とした変性
物、塩化ビニル重合体を主体とした変性物、ナイロン共
重合体を主体とした変性物、可塑化されたポリビニルブ
チラール等が挙げられる。
【0007】本発明において使用される粉状ガラス組成
物とは、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスファイ
バー、ミドルファイバー等が挙がられる。またその平均
粒経は100μm以下が好ましい。平均粒径が100μm
を超えると散光性や耐貫通性が悪くなるため好ましくな
い。
【0008】該合成樹脂と該粉状ガラス組成物との割合
は該合成樹脂60−95重量%に対し該粉状ガラス組成
物5−40重量%の範囲が好ましい。該粉状ガラス組成
物の割合が5重量%未満であると散光性が不十分となる
ため好ましくない。また、該粉状ガラス組成物の割合が
40重量%を超えると採光性が悪くなるため好ましくな
い。
【0009】本発明の組成物は公知の方法、例えばヘン
シェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タ
ンブラー等で機械的に混合する方法、押出機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、熱ロール等を用いて溶融混練す
る方法等により得ることができる。
【0010】本発明の組成物はシートとして使用される
が、シートの製造方法は特に限定するものではなく、キ
ャスト成形機、インフレーション成形機、カレンダー成
形機、熱プレス等が挙げられる。
【0011】上記シートの厚みは0.05−2mmの厚
みが好ましい。シートの厚みが0.05mm未満である
と、耐貫通性や、散光性が低下するため好ましくない。
また2mmを超えると採光性が低下したり、コストアッ
プとなるはため好ましくない。
【0012】このシートを散光性合わせガラス用中間膜
として用いる。
【0013】本発明の散光性合わせガラスにおけるガラ
スは、その種類、厚みを限定するものではなく、例え
ば、フロート板ガラス、磨き板ガラス、型板ガラス、金
網入り板ガラス、着色板ガラス等が挙げられる。2枚の
ガラスは同種のものでも異種のものでも良い。またその
厚みは使用目的により適宜選択されるが一般的には2−
12mm程度である。2枚の板ガラスの厚みは同じでも
異なっていても良い。
【0014】本発明の散光性合わせガラスの製造は通常
の方法で製造する事ができる。すなわち、該組成物を2
枚のガラスの間に挟み込み、熱ロール等で仮接着した後
オートクレーブ等を用い加熱加圧下で貼り合せる方法
や、該組成物を2枚のガラスの間に挟み込み、系内を真
空にした後遠赤外線ヒーターや高周波誘電加熱により加
熱することにより貼り合せる方法が挙げられる。
【0015】尚、本発明の合わせガラスが散光性を有す
るためには、JIS K7105に準拠して測定される
全光線透過率が少なくとも75%程度とし、背後の人、
物体または光源が150cm程度離れると認知できなく
なるように、全透過光線における拡散透過率(ヘーズ)
を大きくする必要がある。本目的の効果を発揮させるた
めにはヘーズの値80%以上である事が好ましい。
【0016】
【実施例】次に実施例にて更に説明する。
【0017】実施例1 合成樹脂としてケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を
主体とした樹脂(東ソー(株)製、商品名メルセンG70
10)80重量%、平均粒径25μmのガラスパウダー
20重量%をドライブレンドした後150℃に設定され
た押出機にて押出すことにより目的とする組成物を作っ
た。次いで得られた組成物をTダイ成形機にて押出すこ
とにより0.25mm厚みのシートを作った。
【0018】得られたシートを3mm厚みの2枚のフロー
トガラスの間に挿入し、系内の真空度が30トルとなる
ように減圧し、十分に系内の脱気を行った。次いで、遠
赤外線ヒーターにてガラス表面温度が110℃になるよ
うにセットし、10分間加熱して目的とする合わせガラ
スを作った。
【0019】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、散光性合わせガラスとして十分な物性であるこ
とが分かる。
【0020】実施例2 平均粒径6μmのガラスパウダーを用いる以外は実施例
1と同様にして合わせガラスを作った。
【0021】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、実施例1と同様に散光性合わせガラスとして十
分な物性であることが分かる。
【0022】実施例3 平均粒径60μmのガラスパウダーを使用し、シートの
厚みを1.5mmとする以外は実施例1と同様にして合わ
せガラスを作った。
【0023】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、実施例1と同様に散光性合わせガラスとして十
分な物性であることが分かる。
【0024】比較例1 平均粒径200μmのガラスパウダーを使用する以外は
実施例1と同様にして合わせガラスを作った。
【0025】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、ヘーズの値が低く、散光性合わせガラスとして
は不十分であることが分かる。
【0026】比較例2 シートの厚みが3mmである以外は実施例1と同様にして
合わせガラスを作った。
【0027】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、全光線透過率の値が低く、散光性合わせガラス
としては不十分であることが分かる。
【0028】比較例3 ガラスパウダーの添加量が40%、シートの厚みが3mm
である以外は実施例1と同様にして合わせガラスを作っ
た。
【0029】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、全光線透過率の値が低く、散光性合わせガラス
としては不十分であることが分かる。
【0030】比較例4 シートの厚みが0.03mmである以外は実施例1と同
様にして合わせガラスを作った。
【0031】この合わせガラスの光学特性を表1に記載
するが、耐貫通性が悪く、散光性合わせガラスとしては
不十分であることが分かる。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、耐
貫通性、耐久性に優れた散光性合わせガラスを提供でき
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G061 AA04 AA20 AA25 BA01 CB05 CB13 CB16 CD02 CD12 CD14 CD18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂60−95重量%と平均粒径1
    00μm以下の粉状ガラス組成物5−40重量%からな
    る組成物よりなり、その厚みが0.05−2mmである
    散光性合わせガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の散光性合わせガラス用
    中間膜をガラスの間に挿入してなる散光性合わせガラ
    ス。
JP20169099A 1999-07-15 1999-07-15 散光性合わせガラス用中間膜及び散光性合わせガラス Pending JP2001026469A (ja)

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