JPH07329280A - 高品質印刷方法およびシステム - Google Patents

高品質印刷方法およびシステム

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JPH07329280A
JPH07329280A JP13066294A JP13066294A JPH07329280A JP H07329280 A JPH07329280 A JP H07329280A JP 13066294 A JP13066294 A JP 13066294A JP 13066294 A JP13066294 A JP 13066294A JP H07329280 A JPH07329280 A JP H07329280A
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Hitoshi Ono
仁 大野
Yoko Misumi
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴーストの発生を未然に防止するとともに、
インキ量を高精度で的確に制御することができる高品質
印刷方法およびシステムを提供する。 【構成】 複数のインキキーを備えた印刷機と、刷版を
作成する製版装置と、刷版へ転写する刷版データを作成
する刷版データ作成システムとからなり、印刷データ作
成システムでは、文字・画像・図形データ等からなる被
印刷データからページデータと、これらのページを面付
け処理するための面付けデータとからなる刷版データが
作成される。さらに、印刷方向と直交する方向に連なる
微小領域毎の網点の面積が求められ、この面積分布に基
づいて、防止画像付加手段9により、ゴースト防止画像
データが生成され、刷版データに付加される。また、イ
ンキ量設定手段8により、各インキキーの制御データが
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高品質印刷方法およびシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷の製版工程において、版下を
作成する工程は、コンピュータを用いた刷版データ作成
システムによってディジタル化されてきている。このシ
ステムは、文字・画像・図形をコンピュータで編集・シ
ミュレーションするシステムであり、机上印刷(DT
P:デスクトップパブリッシング)に代表される文字・
画像等の処理システムである。このシステムにより、デ
ィジタルデータである文字・画像・図形データ等の被印
刷データが、ページ単位に編集・シミュレーションさ
れ、印刷機のサイズ等の仕様に合わせて多面付けされ
る。
【0003】こうして多面付けされた文字・画像・図形
等の絵柄を、平版を用いて印刷する過程について説明す
る。平版は、カラー印刷や大面積の印刷に適しており、
版材としては、一般にアルミニウム版の表面(印刷面)
に紫外線(UV;ウルトラ・バイオレット)に感光する
乳剤を塗布してなるPS(プリ・センスタイズド)版が
用いられている。
【0004】このPS版を用いて、製版装置により、必
要な枚数の刷版(実用版)が作製される。刷版の作製
は、通常、網ポジフィルムを用いて絵柄をPS版に焼き
付けて行われる。この絵柄には、文字、画像および図形
等、印刷する全ての情報が含まれる。その後、刷版は、
絵柄部分以外の乳剤が除去され、版胴に巻き付け固定さ
れる。版胴に巻き付けられた刷版の印刷面には、周面に
インキを付着させたインキ着ローラ(版胴とともに回動
する)が接触するため、乳剤部分(絵柄部分)にインキ
が付着する。このインキが用紙等の被印刷物に転写さ
れ、絵柄が印刷される。
【0005】上述したように、平版による印刷を行うた
めには、インキ着ローラの周面にインキを付着させる必
要がある。ここで付着させるインキの厚さにより、印刷
の濃度が変動し、場合によっては、「かすれ」や「にじ
み」が発生してしまう。したがって、インキ着ローラ周
面のインキの厚さを等厚とする必要がある。ここで、イ
ンキをインキ付着ローラに供給する機構について説明す
る。
【0006】図8に示すように、インキは、図中反時計
回りに回転するつぼローラ1と板状のブレード2とから
なるインキつぼ3に貯留されている。ブレード2は、始
点2aを中心に回転可能に設けられており、支点4aを
中心に回動自在に設けられたレバー4の先端部4bに支
持されている。レバー4の他方の先端部4cは、調節ネ
ジ5の回動に応じて図中A方向へ摺動する把持具6に緩
やかに把持されている。なお、調節ネジ5は、マイクロ
モータ7または手動つまみ8により回動するものであ
る。
【0007】このような構成によれば、マイクロモータ
7または手動つまみ8の動作に応じて、ブレード2が、
支点2aを中心にして回動すると、つぼローラ1とブレ
ード2の先端部2bとの間隙tが変動する。間隙tが変
動すると、つぼローラ1に付着するインクの厚さも、間
隙tに応じて変動する。つぼローラ1と前述したインク
着ローラ(図示略)とは、図示せぬいくつかのローラを
介して接しており、つぼローラ1に付着したインキが平
滑化されてインク着ローラに付着する。このように、イ
ンキが供給される。
【0008】ところで、図9に示すように、刷版の絵柄
を、印刷方向に並行な複数の領域に分割した場合、通
常、各領域の絵柄の積算面積は異なっている。したがっ
て、各領域における絵柄の積算面積(網点の面積)に応
じて、インキ量を変動させる必要がある。したがって、
通常、上述した構成要素2〜8(以後、インキキーとい
う)を、図9の各領域(以後、キー領域と称す)毎に複
数列設け、各キー領域の積算面積に応じて、各インキキ
ーから供給するインキ量を変動させている。なお、各キ
ー領域の幅は、通常、数cm(例えば、約3cm)とな
っている。
【0009】従来、上述したインキキー毎のインキ量の
調整は、熟練工が、自身の経験および勘により、刷版の
絵柄を参照して行っていた。また、刷版を、レーザー光
の反射光を受光するスキャナで走査し、各キー領域の積
算面積を求め、この積算面積に基づいてインキキーの制
御を行う方法もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熟練工
の勘および経験により、インキキーの制御を行う方法で
は、高精度でインキキーの制御を行うことができる熟練
工の数が少ないとう問題があった。また、そのような熟
練者でも、体調等により制御精度がバラつくことがある
という問題もあった。
【0011】一方、刷版をスキャナで走査し、積算面積
を算出してインキキーを制御する方法では、レーザー光
を用いたスキャナ等の高額な装置が必要となる。すなわ
ち、高コストを招致するという欠点があった。また、こ
の方法で用いるスキャナは、前述したようにレーザー光
を刷版に投光し、その反射光を受光するものであり、反
射光は、刷版の状態に応じて変動してしまうため、走査
情報にバラつきが生じてしまい、十分な精度でインキキ
ーを制御できないという問題もあった。さらに、スキャ
ナによる走査時間と、走査情報から積算面積を求めるた
めの時間とからなる処理時間が、数十分という極めて長
い時間となるという問題もあった。
【0012】これらの問題点に加えて、上述した従来の
方法に基づいたインキキー制御を行っても、刷版の絵柄
によっては、一部の絵柄の濃度が低くなる、あるいは、
一部の絵柄の濃度が高くなるというゴーストが発生する
ことがあった。一般に、一つのキー領域において、積算
面積は均一ではない。例えば、図10に示すように、各
キー領域R1〜R3における絵柄の積算面積が一つの値
となっていても、実際には、図11に示すように、各キ
ー領域R1〜R3において、微小領域SR毎の積算面積
は、隣接する微小領域SRの積算面積と異なっている。
【0013】この積算面積の差異が著しい部分におい
て、絵柄の印刷濃度が低過ぎる、あるいは高過ぎるとい
うゴーストが発生するのである。したがって、ゴースト
の発生を防止するために、従来は、熟練工が、フィルム
等の絵柄を参照して、その絵柄によりゴーストが発生す
るか否かを予測する。そして、ゴースト現象が発生する
虞のある絵柄については、刷版作成時に、刷版の余白に
ベタまたは平網の絵柄を付加して、絵柄のバランスをと
り、ゴーストを防止していた。あるいは、熟練工が、試
し刷りした印刷物に発生したゴーストを参照し、再び刷
版を作製する際に、上述したような対策を採っていた。
【0014】しかしながら、このような対策を採れる熟
練工は少なく、さらに、対策の効果自体も熟練工の体調
等によって左右されてしまう。また、後者の対策では、
実際に印刷物にゴーストが発生してから対策を講じてお
り、インキおよび用紙等が無駄になってしまうという欠
点がある。本発明は、上述した事情に鑑みて為されたも
のであり、ゴーストの発生を未然に防止するとともに、
インキ量を高精度で的確に制御することができる高品質
印刷方法およびシステムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の高品質
印刷方法は、刷版データ作成システムにより作成された
刷版データに基づいて、製版装置が刷版を作成し、印刷
機が該刷版を版胴に巻き付けるとともに複数のインキキ
ーから、前記刷版を前記版胴の軸方向に分割して形成さ
れる各キー領域へ予め設定されたインキ量を供給して印
刷を行う高品質印刷方法において、
【0016】文字データ、画像データ、および、図形デ
ータの少なくとも一つを含む被印刷データからページ単
位のレイアウト処理を行ってページデータを作成する工
程と、前記ページデータに表されるページを前記刷版に
面付け処理するための面付けデータを作成する工程と、
前記ページデータをビットマップ展開して2値データへ
変換するとともに、該2値データおよび前記面付けデー
タに基づいて、前記印刷方向に直交する方向に連なる複
数の微小領域毎に、前記被印刷データに表される絵柄の
面積を算出する工程と、前記各微小領域毎の面積に基づ
いて、該面積が前記版胴の軸方向において著しく変化す
る部分を検出するとともに、前記ページデータおよび面
付けデータからなる前記刷版データにおいて、前記面積
が著しく小なる部分に、周囲の部分との差を小とするた
めのゴースト防止画像データを付加する工程と、
【0017】前記各微小領域毎の面積に基づいて、前記
キー領域毎の面積を求め、得られた面積分布に基づい
て、前記複数のインキキーが供給するインク量を制御す
るための制御データを設定する工程と、前記ゴースト防
止画像データが付加された前記刷版データを前記製版装
置へ供給するとともに、前記制御データを前記印刷機へ
供給する工程とからなり、前記ゴースト防止画像データ
に応じた絵柄は、前記刷版の余白部分に転写されること
を特徴としている。
【0018】請求項2に記載の高品質印刷システムは、
刷版が巻き付けられる版胴と前記刷版を前記版胴の軸方
向に分割して形成される各キー領域へ予め設定されたイ
ンキ量を供給する複数のインキキーとを備えた印刷機
と、前記刷版に刷版データを転写する製版装置と、前記
刷版データを作成する刷版データ作成システムとからな
る高品質印刷システムにおいて、
【0019】前記刷版データ作成システムは、文字デー
タ、画像データ、および、図形データの少なくとも一つ
を含む被印刷データからページ単位のレイアウト処理を
行ってページデータを作成する編集手段と、前記ページ
データに表されるページを前記刷版に面付け処理するた
めの面付けデータを作成する面付け手段と、前記ページ
データをビットマップ展開して2値データへ変換すると
ともに、該2値データおよび前記面付けデータに基づい
て、前記印刷方向に直交する方向に連なる複数の微小領
域毎に、前記被印刷データに表される絵柄の面積を算出
する積算面積算出手段と、前記各微小領域毎の面積に基
づいて、該面積が前記版胴の軸方向において著しく変化
する部分を検出するとともに、前記ページデータおよび
面付けデータからなる前記刷版データにおいて、前記面
積が著しく小なる部分に、周囲の部分との差を小とする
ためのゴースト防止画像データを付加する防止画像付加
手段と、
【0020】前記各微小領域毎の面積に基づいて、前記
キー領域毎の面積を求め、得られた面積分布に基づい
て、前記複数のインキキーが供給するインク量を制御す
るための制御データを設定するインキ量設定手段と、前
記ゴースト防止画像データが付加された前記刷版データ
を前記製版装置へ供給するとともに、前記制御データを
前記印刷機へ供給する送信手段とを具備し、前記ゴース
ト防止画像データに応じた絵柄は、前記刷版の余白部分
に転写されることを特徴としている。
【0021】
【作用】本発明による高品質印刷方法または高品質印刷
システムによれば、文字データ、画像データ、および、
図形データの少なくとも一つを含む被印刷データからペ
ージ単位のレイアウト処理を行ってページデータが作成
される。そして、前記ページデータに表されるページを
前記刷版に面付け処理するための面付けデータが作成さ
れる。次に、前記ページデータがビットマップ展開して
2値データへ変換されるとともに、該2値データおよび
前記面付けデータに基づいて、前記印刷方向に直交する
方向に連なる複数の微小領域毎に、前記被印刷データに
表される絵柄の面積が算出される。
【0022】次に、前記各微小領域毎の面積に基づい
て、該面積が前記版胴の軸方向において著しく変化する
部分が検出され、前記ページデータおよび面付けデータ
からなる前記刷版データにおいて、前記面積が著しく小
なる部分に、周囲の部分との差を小とするためのゴース
ト防止画像データが付加される。次に、前記各微小領域
毎の面積に基づいて、前記キー領域毎の面積が求めら
れ、得られた面積分布に基づいて、前記複数のインキキ
ーが供給するインク量を制御するための制御データが設
定される。そして、前記ゴースト防止画像データが付加
された前記刷版データが前記製版装置へ供給されるとと
もに、前記制御データが前記印刷機へ供給される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
ついて説明する。本発明の一実施例による高品質印刷シ
ステムは、複数のインキキーを備えた印刷機と、刷版に
刷版データを転写する製版装置と、上記刷版データを作
成する刷版データ作成システムとからなる。印刷機およ
び製版装置は、従来のものと同一であるため、その説明
を省略し、ここでは、本実施例による高品質印刷システ
ムの刷版データ作成システムについて、図1を参照して
説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例による高品質印刷
システムの刷版データ作成システムの機能構成を示すブ
ロック図であり、1は、画像・文字・図形等のデータを
入力するための入力手段、2は、入力手段1を介して入
力されるデータをページ上で編集する編集手段、3は、
編集手段2で編集されるページを表示する表示手段であ
る。この表示手段3には、例えば、図2に示すような画
像が表示される。図2において、21はページ、22,
23は入力手段1を介して入力される画像・文字であ
る。なお、図2において、後続する工程で用いる裁断記
号や、ページ番号等は、説明が繁雑となるのを避けるた
めに、図示を略した。
【0025】再び、図1において、4は、ページ21
(図2参照)を仮印刷する出力手段、5は、ページを表
すデータ(ページデータ;画像・文字・図形等の被印刷
データをも含む)を記憶する記憶手段、6は、記憶手段
5に記憶されたページデータに表されるページを、PS
版に面付け処理するための面付けデータを作成する面付
け手段である。ここで、面付け処理とは、一枚のPS版
上に配置する複数のページを選択し、これらを、PS版
上に所望のパターンで配置する処理をいう。以後、面付
けデータと、当該データにより面付けされるページデー
タとを合わせて刷版データという。
【0026】7は、積算面積算出手段であり、ページデ
ータをビットマップ展開して2値データへ変換し、2値
データおよび上記面付けデータに基づいて、微小領域毎
の積算面積を算出する。積算面積は、図3に示すよう
に、PS版にページP1〜P4を面付けして得られる刷
版を、印刷方向に直交する方向に連なる複数の微小領域
SR,SR,…に分割した際に、各領域SR,SR,…
に存在する網点の面積をいう。
【0027】なお、上記微小領域SR,SR,…の幅を
整数倍したものが、インキキーのピッチに対応する各キ
ー領域R1〜R7の幅となっている。再び、図1におい
て、8は、インキ量設定手段であり、積算面積算出手段
7により算出された微小領域SR,SR,…の積算面積
を加算して得られる各キー領域R1〜R7の積算面積に
基づいて、各インキキーから供給されるインキ量を制御
するための制御データを出力する。
【0028】9は、ゴーストの発生を防止するための防
止画像付加手段であり、積算面積算出手段7により算出
された各微小領域SR,SR,…の積算面積に基づい
て、ゴーストの発生を防止するためのベタまたは平網等
の画像データ(以後、ゴースト防止画像データという)
を生成し、刷版データに付加する。この際、ゴースト防
止画像データは、実際の刷版において、当該データに表
される絵柄が、余白部分に転写されるよう付加される。
【0029】ゴーストは、隣接する微小領域SR間で、
積算面積が著しく変動する場合に発生し易い。ここで、
図3に示すページP1,P2部分の各微小領域SR,S
R,…の積算面積の分布を図4に示す。この例では、図
3,図4に示すように、B,C部分において、積算面積
が著しく変動しており、この部分で、ゴーストが発生し
易い。具体的には、図3の絵柄Hにおいて、絵柄Gの後
方に位置する領域H2の印刷濃度と、この領域H2に隣
接する領域H1,H3の印刷濃度が異なる。すなわち、
領域H2の印刷濃度が、領域H1,H3の印刷濃度より
も著しく低くなる。
【0030】このゴーストの発生を防止するために、防
止画像付加手段9は、隣接する微小領域SR間の積算面
積の変動を小とするよう、隣接する微小領域SRに比べ
て、積算面積が著しく小である微小領域SRにおいて、
刷版の余白部分に相当する部分に、ベタまたは平網のゴ
ースト防止画像データを付加する。ここで付加するデー
タは、上記積算面積の変動幅が大であればベタ(100
%の平網)、同変動幅が小であれば薄い平網(数%の平
網)というように、変動幅に応じて設定される。
【0031】10は、送信手段であり、インキ量設定手
段8で設定された各インキキーの制御データを、印刷機
(図示略)へ送信するとともに、防止画像付加手段9に
よりゴースト防止画像データが付加された刷版データ
を、刷版を作成するための製版装置(図示略)へ送信す
る。
【0032】上述した機能構成の刷版データ作成システ
ムは、実際には、図5に示すようなコンピュータシステ
ムとして実現される。この図において、11はフロッピ
ーディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ等の外部
記憶装置、12はハードディスク等の内部記憶装置であ
り、OS(オペレーティングシステム)およびアプリケ
ーション・ソフトウェア等を記憶している。
【0033】13は図示せぬCPU、ROM、RAM、
各種I/Oインタフェース等からなるコンピュータであ
り、外部記憶装置11あるいは内部記憶装置12に記憶
したOSおよびアプリケーション・ソフトウェアを実行
する。14は、CRT(cathode ray tube)等の表示装
置、15は、カラーコピー機あるいはフィルム出力装置
等の出力装置、16は、モデム等の通信装置、17,1
8,19は、それぞれ、画像入力装置、文字入力装置、
図形入力装置である。
【0034】各装置11,12,14〜19は、コンピ
ュータ13に接続され、内部記憶装置12に記憶したO
Sおよびアプリケーション・ソフトウェアを実行するコ
ンピュータ13により制御されて、図1に示す機能を提
供する。上述した各装置11〜19の具体的構成は、一
般にCEPSまたはDTPと呼ばれるシステムに用いら
れるものと同様であるため、その説明を省略する。
【0035】このような構成の高品質印刷システムの動
作について、図6を参照して説明する。図6は、高品質
印刷システムによる製版および印刷工程の流れを示す処
理図である。図5のコンピュータ13の電源が投入され
と、コンピュータ13が、外部記憶装置11または内部
記憶装置12からOSおよびアプリケーション・ソフト
ウェアを読み出して実行する。これにより、図1に示す
機能が提供可能となる。そして、図6のステップS1の
処理が行われる。
【0036】ステップS1では、入力手段1により文字
データが編集手段2へ入力される。後続するステップS
2,S3では、ステップS1と同様に、図形データおよ
び画像データが、編集手段2へ入力される。もちろん、
編集手段2に入力されるデータは、文字・図形・画像デ
ータの全てである必要はなく、場合によっては、文字デ
ータだけであったり、図形データだけであったりする。
こうして入力された各データは、ページ上に配置され、
表示手段3に表示される。
【0037】次に、ステップS4では、編集手段2に入
力されたデータが適切でないか否かが判断される。この
判断処理は、表示手段3を参照した操作者により為され
る。この判断結果が「Yes」であれば、適切でないデ
ータが入力されたことになるため、処理はステップS1
へ戻り、再度、入力処理が行われる。逆に、上記判断結
果が「No」であれば、処理はステップS5へ進む。
【0038】ステップS5では、操作者の指示に応じて
作動する編集手段2により、文字データと図形データと
に基づいて、文字および図形の組版が行われる。次に、
ステップS6では、同編集手段2により、画像データに
基づいて、画像のトリミング処理が行われる。次に、ス
テップS7では、同編集手段2により、ページの全体的
な編集作業が行われ、完成したページデータに基づい
て、ビットマップデータであるラスターデータが作成さ
れる。
【0039】そして、ステップS8では、編集手段2に
より為された編集が、十分であるか否かが判断される。
この判断処理は、表示手段3(あるいは、ラスターデー
タを出力手段4から出力して得られるカラーカンプ)を
参照した操作者により為される。この判断結果が「Ye
s」であれば、編集処理が不完全であることになるた
め、処理はステップS1へ戻る。あるいは、図中点線で
示すように、ステップS5〜S7のいずれかへ戻る。逆
に、上記判断結果が「No」であれば、処理はステップ
S9へ進む。
【0040】ステップS9では、まず、記憶手段5によ
り、ステップS5〜S7において編集されたページデー
タが記憶される。そして、面付け手段6により、記憶手
段5に記憶されたページデータに対応するページが、効
率向上を考慮して、図3に示すように面付けするための
面付けデータが作成される。次に、図6のステップS1
0では、積算面積算出手段7が、ラスターデータおよび
面付けデータからなる刷版データに基づいて、各微小領
域SR,SR,…毎の積算面積を求める。
【0041】次に、ステップS11では、インキ量設定
手段8が、各微小領域SR,SR,…の積算面積に基づ
いて、各インキキーに対応するキー領域R1〜R7の積
算面積を算出し、算出された各積算面積に基づいて、各
インキキーの制御データを設定する。例えば、各キー領
域R1〜R7に対応する積算面積が、図10に示すよう
な分布となっていれば、キー領域R1,R3に対応する
インキキーから供給されるインキ量を小、キー領域R2
に対応するインキキーから供給されるインキ量を大とす
るよう制御データが設定される。また、このステップで
は、防止画像付加手段9により、ゴーストの発生を防止
するための画像データが生成され、刷版データに付加さ
れる。
【0042】次に、ステップS12では、送信手段10
により、ステップS11で作成された制御データおよび
刷版データが、印刷機および製版装置へ供給される。こ
こで、印刷機へのデータ供給は、図5に示す通信装置1
6または外部記憶装置11に挿入されるフロッピーディ
スク等の媒体を介して為される。こうして供給されたデ
ータに基づいて作成される刷版の一例を図7に示す。こ
の図に示す例では、B,C,D,E部分において、ゴー
ストが発生する虞があるため、刷版の余白部分には、ゴ
ースト防止画像データに表される絵柄M1,M2,M3
が転写されている。
【0043】また、印刷機は、制御データに応じて、図
8に示すマイクロモータ7を制御し、インキ量を調節す
るブレード2を回動させ、間隙tを制御する。これによ
り、版胴に巻き付けられた刷版の各キー領域R1〜R7
へ、複数のインキキーから適切な量のインキが供給され
る。したがって、ゴーストが未然に防止されるととも
に、高品質の印刷物が得られる。もちろん、印刷物の余
白部分は、後に裁断され、余白部分の絵柄(ゴースト防
止画像データに表される絵柄)が除去される。このよう
にして、製版および印刷工程が行われる。
【0044】以上説明したように、本発明の一実施例に
よれば、デザインから版下、製版という印刷の前工程が
急速にディジタル化している現状に基づき、この際に作
成されるラスターデータを利用し、最終的な印刷物の品
質を左右するゴーストを未然に防止することができる。
また、インキ量の設定を迅速かつ高精度で行うことがで
きる。
【0045】なお、上述した一実施例においては、キー
領域をR1〜R7とする例を示したが、これに限らず、
任意に設定できることは言うまでもない。また、4つの
ページを一つの刷版に面付けする例を示したが、これに
限らず、あらゆる種類の面付け処理に対応可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製版装置により作成される刷版の余白部分には、前記ゴ
ースト防止画像データに応じた絵柄が転写され、前記各
インキキーから前記制御データに応じた量のインキが、
前記刷版の各キー領域へ供給される。これにより、各キ
ー領域へ供給されるインキ量を的確に制御することがで
きるという効果がある。また、各インキキーに対応した
各キー領域における転写インキ量も、ゴースト防止画像
データにより略均一となり、ゴーストの発生を未然に防
止するとともに、インキ量を高精度で的確に制御するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による高品質印刷システム
の刷版データ作成システムの機能構成を示すブロック図
である。
【図2】 ページの一例を示す図である。
【図3】 刷版の一例を示す図である。
【図4】 各微小領域SR,SR,…の積算面積の分布
を示す図である。
【図5】 本発明の一実施例による高品質印刷システム
の刷版データ作成システムの物理的な概略構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 同印刷システムによる製版および印刷工程の
流れを示す処理図である。
【図7】 同印刷システムにより得られる刷版の一例を
示す図である。
【図8】 一般的なインキキーの構造を示す図である。
【図9】 各インキキーの動作を説明するための図であ
る。
【図10】 キー領域毎の積算面積分布の一例を表す図
である。
【図11】 微小領域毎の積算面積分布の一例を表す図
である。
【符号の説明】
2 編集手段 6 面付け手段 7 積算面積算出手段 8 インキ量設定手段 9 防止画像付加手段 10 送信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 1/00 M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷版データ作成システムにより作成され
    た刷版データに基づいて、製版装置が刷版を作成し、印
    刷機が該刷版を版胴に巻き付けるとともに複数のインキ
    キーから、前記刷版を前記版胴の軸方向に分割して形成
    される各キー領域へ予め設定されたインキ量を供給して
    印刷を行う高品質印刷方法において、 文字データ、画像データ、および、図形データの少なく
    とも一つからなる被印刷データからページ単位のレイア
    ウト処理を行ってページデータを作成する工程と、 前記ページデータに表されるページを前記刷版に面付け
    処理するための面付けデータを作成する工程と、 前記ページデータをビットマップ展開して2値データへ
    変換するとともに、該2値データおよび前記面付けデー
    タに基づいて、前記印刷方向に直交する方向に連なる複
    数の微小領域毎に、前記被印刷データに表される絵柄の
    面積を算出する工程と、 前記各微小領域毎の面積に基づいて、該面積が前記版胴
    の軸方向において著しく変化する部分を検出するととも
    に、前記ページデータおよび面付けデータからなる前記
    刷版データにおいて、前記面積が著しく小なる部分に、
    周囲の部分との差を小とするためのゴースト防止画像デ
    ータを付加する工程と、 前記各微小領域毎の面積に基づいて、前記キー領域毎の
    面積を求め、得られた面積分布に基づいて、前記複数の
    インキキーが供給するインク量を制御するための制御デ
    ータを設定する工程と、 前記ゴースト防止画像データが付加された前記刷版デー
    タを前記製版装置へ供給するとともに、前記制御データ
    を前記印刷機へ供給する工程とからなり、 前記ゴースト防止画像データに応じた絵柄は、前記刷版
    の余白部分に転写されることを特徴とする高品質印刷方
    法。
  2. 【請求項2】 刷版が巻き付けられる版胴と前記刷版を
    前記版胴の軸方向に分割して形成される各キー領域へ予
    め設定されたインキ量を供給する複数のインキキーとを
    備えた印刷機と、前記刷版に刷版データを転写する製版
    装置と、前記刷版データを作成する刷版データ作成シス
    テムとからなる高品質印刷システムにおいて、 前記刷版データ作成システムは、 文字データ、画像データ、および、図形データの少なく
    とも一つを含む被印刷データからページ単位のレイアウ
    ト処理を行ってページデータを作成する編集手段と、 前記ページデータに表されるページを前記刷版に面付け
    処理するための面付けデータを作成する面付け手段と、 前記ページデータをビットマップ展開して2値データへ
    変換するとともに、該2値データおよび前記面付けデー
    タに基づいて、前記印刷方向に直交する方向に連なる複
    数の微小領域毎に、前記被印刷データに表される絵柄の
    面積を算出する積算面積算出手段と、 前記各微小領域毎の面積に基づいて、該面積が前記版胴
    の軸方向において著しく変化する部分を検出するととも
    に、前記ページデータおよび面付けデータからなる前記
    刷版データにおいて、前記面積が著しく小なる部分に、
    周囲の部分との差を小とするためのゴースト防止画像デ
    ータを付加する防止画像付加手段と、 前記各微小領域毎の面積に基づいて、前記キー領域毎の
    面積を求め、得られた面積分布に基づいて、前記複数の
    インキキーが供給するインク量を制御するための制御デ
    ータを設定するインキ量設定手段と、 前記ゴースト防止画像データが付加された前記刷版デー
    タを前記製版装置へ供給するとともに、前記制御データ
    を前記印刷機へ供給する送信手段とを具備し、 前記ゴースト防止画像データに応じた絵柄は、前記刷版
    の余白部分に転写されることを特徴とする高品質印刷シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511277A (ja) * 1999-10-08 2003-03-25 クレオ・アイエル・リミテッド オフセット印刷の問題の推定及び防止

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