JPH0732904U - チップ型バリスタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て作業が、極めて簡単なチップ型バリ
スタである。 【構成】 バリスタ素体１４を挿入するための凹部１
５，２４の対向する内側面からそれぞれ外周にわたって
延びる一対のリード端子部１７，２６を有する電気絶縁
体ブロック１２，２３を構成し、この凹部１５，２４に
バリスタ素体１４を挿入し、バリスタ素体１４とリード
端子部１７，２６とを接続させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子機器を異常電圧から保護するために使用されるチップ型バリス タに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、チップ型バリスタとしては、例えば図５に示すように、対向する２面に 電板１，１が形成された板状のバリスタ素体２にリード部材３，３を接続させ、 モールド樹脂などの樹脂絶縁層４，４を施した構造のものが提案されている（例 えば、特開昭６１−１６５０１号公報，実開昭６３−２４８０４号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来のチップ型バリスタは、チップへの組み立て作業が煩雑とな り、作業能率がよくないという問題点がある。

【０００４】 本考案は、このような問題点を解決するため、組み立て作業が極めて簡単なチ ップ型バリスタを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するため、バリスタ素材を挿入するための凹部の対向 する内側面からそれぞれ外周にわたって延びる一対のリード端子部を有する電気 絶縁体ブロックが設けられ、対向する２面に電極が形成された板状のバリスタ素 材がこの凹部に挿入され、上記リード端子部と電極とが電気的に接続されている ことを特徴としている。

【０００６】 また、上記凹部は、電気絶縁体ブロックの上面または一側面に設けてあり、こ の凹部開口端は、テーパー部とすることが好ましい。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、電気絶縁体ブロックは、耐熱性樹脂の射出成型などにより製 造でき、無電解メッキによってリード端子部を形成することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明すると、図１は縦置きタイプ のチップ型バリスタの断面図、図２は図１のタイプに使用される電気絶縁体ブロ ックの斜視図、図３は横置きタイプのチップ型バリスタの断面図、図４は図３の タイプの電気絶縁体ブロックの斜視図である。

【０００９】 まず、縦置きタイプのチップ型バリスタ１１について説明する。 図２に示されるように、電気絶縁体ブロック１２は、耐熱性樹脂の射出成型な どにより立方体に形成し、上面１３の中央部から垂下状にバリスタ素体１４を挿 入するための凹部１５が設けられている。この凹部１５の開口端は、テーパー部 １６とすることにより、後記のようにハンダ付け作業を容易にすることが好まし い。

【００１０】 そして、上記凹部１５の対向する両内側面から外周にわたって延びる一対のリ ード端子部１７，１７がそれぞれ形成されている。図示の場合、リード端子部１ ７，１７の外端部は、絶縁体ブロック１２の底面１８まで延びている。このリー ド端子部１７，１７は、無電解メッキによって形成されている。

【００１１】 このような構成の絶縁体ブロック１２の凹部１５に、バリスタ素体１４を挿入 し、バリスタ素体１４の表面の電極１９，１９と凹部１５に形成されたリード端 子部１７，１７の端部とをハンダ付け２０により電気的に接続させ、凹部１５に 樹脂封着層２１を形成し、バリスタ素体１４を封着してある。

【００１２】 次に、横置きタイプのチップ型バリスタ２２について説明する。 このタイプの絶縁体ブロック２３は、図４に示されるように、凹部２４が側面 ２５に設けられている。この凹部２４が側面２５に設けられたことにより、一方 のリード端子部２６が底面２７まで長く延びており、逆に他方のリード端子部２ ６は短くなっている。その他の構成は、上記縦置きタイプの構成と同じであり、 同一符号を付し、その説明を省略する。

【００１３】 このような構成のチップ型バリスタは、予めバリスタ素体と絶縁体ブロックと を別々に作り、バリスタ素体を絶縁体ブロックの凹部に挿入させ、このバリスタ 素体と絶縁体ブロックに形成させてリード端子部の端部とをハンダ付けを行った 上、凹部に樹脂封着層を形成する組み立てを行う。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているため、ハンダ付け、樹脂封着作 業等を極めて簡易な操作とすることができる。

【００１５】 さらに、バリスタ素体を挿入する凹部は、絶縁体ブロックの上面または側面に 設けることにより、縦置きタイプ或いは横置きタイプとを任意に選択することが でき、リード端子部の形成パターンを所望する電気機器に対応させることができ る。

【００１６】 また、この凹部開口端をテーパー部とすることにより、バリスタ素体へのハン ダ付け作業が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦置きタイプのチップ型バリスタの断面図。

【図２】図１のタイプに使用される電気絶縁体ブロック
の斜視図。

【図３】横置きタイプのチップ型バリスタの断面図。

【図４】図３のタイプに使用される電気絶縁体ブロック
の斜視図。

【図５】従来例の断面図。

【符号の説明】

１２，２３ 電気絶縁体ブロック １４ バリスタ素体 １５，２４ 凹部 １７，２６ リード端子部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バリスタ素体を挿入するための凹部の対
   向する内側面からそれぞれ外周にわたって延びる一対の
   リード端子部を有する電気絶縁体ブロックが設けられ、
   対向する２面に電極が形成された板状のバリスタ素材が
   この凹部に挿入され、上記リード端子部と電極とが電気
   的に接続されていることを特徴とするチップ型バリス
   タ。
2. 【請求項２】 上記凹部は、電気絶縁体ブロックの上面
   または一側面に設けたことを特徴とする請求項１記載の
   チップ型バリスタ。
3. 【請求項３】 上記凹部開口端は、テーパー部としたこ
   とを特徴とする請求項１または２記載のチップ型バリス
   タ