JPH07328592A - 生塵の処理装置 - Google Patents

生塵の処理装置

Info

Publication number
JPH07328592A
JPH07328592A JP6150438A JP15043894A JPH07328592A JP H07328592 A JPH07328592 A JP H07328592A JP 6150438 A JP6150438 A JP 6150438A JP 15043894 A JP15043894 A JP 15043894A JP H07328592 A JPH07328592 A JP H07328592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw dust
air
ozone
exhaust passage
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6150438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2729465B2 (ja
Inventor
Hiroshi Hori
弘 堀
Tetsuya Fukuda
哲也 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corona Kogyo Corp
Original Assignee
Corona Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corona Kogyo Corp filed Critical Corona Kogyo Corp
Priority to JP6150438A priority Critical patent/JP2729465B2/ja
Publication of JPH07328592A publication Critical patent/JPH07328592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2729465B2 publication Critical patent/JP2729465B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、触媒の結露を防ぎオゾンや悪
臭ガスの排気を防止する。 【構成】 生塵の処理装置は、吸湿部材1を収納する生
塵分解チャンバー2と、生塵と吸湿部材1とを攪拌する
攪拌部材3と、生塵分解チャンバー2から空気を外部に
排気する排気路7と、排気路7に設けられた攪拌部12
と、攪拌部12の排出側に設けられた触媒6とを備え
る。攪拌部2は上下に延長され、空気の通過を阻止する
複数枚の邪魔板13が配設されている。邪魔板13は下
り勾配に傾斜して、空気に含まれる水分を表面に結露さ
せ、結露水を邪魔板13に沿って流下させる。また、邪
魔板13は、オゾン供給手段5で供給されたオゾンと悪
臭ガスとを攪拌させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機物である生塵をバク
テリアで分解して廃棄処理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】膨大な量の生塵が全国の家庭で発生して
いる。各家庭における生塵の1日の発生量は約700g
と言われている。10万所帯の町では1日に70トンも
の生塵が発生する。生塵は焼却して廃棄される。生塵は
水分率が極めて高いので、焼却に大きな熱エネルギーを
必要とする。水を気化させるのに大きなエネルギーを必
要とするからである。したがって、生塵の処理に膨大な
経費を使っているのが実状である。焼却するのに代わっ
て、生塵をバクテリアで分解する方法はこの弊害がな
く、廃棄に消費するエネルギーを極限できる。
【0003】バクテリアを使用した生塵の処理装置は、
コンパクトに設計すると各家庭に設置できる。各家庭に
この装置があると、家庭で生塵を分解して廃棄処理でき
る。このため、生塵を収集する必要がなく、又生塵を焼
却する必要もない。各家庭では収集日に特定の決められ
たところに生塵を持って行く必要もない。この方法は、
生塵を廃棄処理する莫大な経費を節約でき、しかも家庭
で発生した生塵を直ちに処理できるので、便利で衛生的
に生塵を処理できる極めて優れた特長がある。
【0004】このようにして生塵を処理する装置はすで
に開発されている。従来の装置は、閉鎖できるケースの
生塵分解チャンバーに杉のオガクズ等の吸湿部材を入
れ、ここにバクテリアと生塵とを入れて攪拌するように
なっている。この構造の装置は、オガクズにバクテリア
を繁殖させ、有機物である生塵をガスと水とに分解す
る。したがって、生塵は処理後には、処理前とは比較に
ならない程減少する。このため、生塵分解チャンバーに
生塵を毎日投入して、1〜数日に1回の割合でバクテリ
アを添加すればよい。バクテリアで分解された生塵は、
体積と重量とが極減する。このため、毎日約1kgの生
塵を投入しても、オガクズの重量はほとんど増加しな
い。生塵がガスと水とに分解され、ガスは空気と一緒に
排気され、水は気化して空気と一緒に排気されるからで
ある。
【0005】このようにして生塵を分解する装置は、極
めて便利に使用できる特長がある。しかしながら、この
ようにバクテリアで生塵を分解する装置は、分解された
ガスに悪臭成分が含まれる。このため、ガスを空気と一
緒に生塵分解チャンバーから外部に排出すると悪臭が飛
散して室内で使用できなくなる。生塵の処理装置を屋外
に設置すると、悪臭の問題は少なくなる。しかしなが
ら、この種の装置は、屋内に設置できるようにすると、
非常に便利に使用できるようになる。生塵の発生する台
所に設置できるからである。困ったことに、台所はもっ
とも悪臭を少なくすることが大切なところである。悪臭
の漂う台所では、快適に食事ができないからである。
【0006】生塵分解チャンバーから排出される空気の
悪臭ガスを無臭化するために種々の脱臭装置が開発され
ている。脱臭装置は、排気路にオゾンを添加するもの、
あるいは、悪臭ガスを触媒に通過させて脱臭するものが
開発されている。オゾンで脱臭する装置は、悪臭ガスの
分解に消費されないで残存するオゾンが外部に漏れない
ようにするために、オゾンを酸素に変換する触媒を使用
している。したがって、脱臭装置は、悪臭ガスを吸着し
たり、あるいは残存するオゾンを酸素にするために、触
媒が使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】オゾンや触媒は、悪臭
ガスを有効に脱臭できる働きがある。しかしながら、生
塵の処理装置は、触媒が活発に作用する環境に保持する
ことが極めて難しい。それは、生塵を分解すると水とガ
スとに分解されるので、多量の水分が触媒を通過し、こ
れが触媒の表面に結露して、触媒の作用を低下させるか
らである。生塵の処理装置は、バクテリアの作用で、生
塵を水とガスとに分解して排気して消滅させるので、空
気と一緒に水分が排気されるのを皆無にすることは理論
的に不可能である。
【0008】吸湿部材に生塵を添加して攪拌部材で攪拌
を始めると、約4時間で生塵の分解が始まる。そうする
と、排気される空気に多量の水分が含まれるようにな
る。生塵が水分に分解されて外部に排出されるからであ
る。生塵の添加量にもよるが、1日分の生塵を添加する
と、生塵の分解は4〜12時間継続する。この間、排気
される空気の水分の含有率は著しく高くなる。高湿度の
空気が触媒を通過すると、結露して触媒の表面に付着す
る。この状態になると、触媒は有効に働かなくなる。
【0009】触媒に水分が結露する弊害は、触媒の前工
程に除湿器を配設し、あいるは空気を加熱するヒーター
を配設して少なくできる。しかしながら、除湿器を使用
する装置は、装置が高価になる欠点がある。ヒーターで
空気を加熱する装置は、触媒の結露を効果的に阻止する
ことが難しい。ヒーターを通過する空気の相対湿度は低
くできるが、触媒を通過するときには空気温度が低下し
て、相対湿度が高くなるからである。したがって、ヒー
ターを使用する構造は、装置を簡単にできる特長はあっ
ても、触媒の結露を有効に防止できない。したがって、
使用するに従って、オゾンや悪臭ガスが排気される欠点
を解消できない。
【0010】さらに、排気路にオゾンを供給する生塵の
処理装置は、活性の強いオゾンで悪臭ガスを酸化させて
効果的に脱臭できる特長がある。しかしながら、オゾン
で悪臭ガスを効率よく酸化させるためには、オゾンと悪
臭ガスとを充分に混合させることが大切である。とく
に、低濃度のオゾンを供給して有効に悪臭ガスを酸化さ
せるには、充分に混合することが大切である。さらに、
オゾンと悪臭ガスとを充分に混合させると、低濃度のオ
ゾンが悪臭ガスの酸化に消費されて、排出濃度を低くで
きる特長もある。オゾンは、悪臭ガスを脱臭する好まし
い性質があるが、誤って生塵の処理装置から外部に放出
されると、種々の悪い影響を与える。酸化力の強いオゾ
ンは、室内の金属を腐食し、生臭い臭いを漂わせ、さら
に人体にも好ましくない影響を与える。
【0011】これらの弊害を防止するためには、オゾン
と悪臭ガスとを充分に混合して、低濃度のオゾンで悪臭
ガスを有効に脱臭することが大切である。オゾンと悪臭
ガスとを効率よく混合するには、長い排気路を必要とす
る。長い排気路の装置は、外形が大きくなって狭い台所
等に設置できるコンパクトな形状とならない欠点があ
る。排気路をコンパクトに設計すると、悪臭ガスとオゾ
ンとが充分に混合することが難しくなる。また、悪臭ガ
スを脱臭するために高濃度のオゾンを供給する必要があ
る。このため、悪臭ガスの分解に消費されない残存オゾ
ン量が多くなり、これを酸化させるために、大容量の触
媒を使用する必要がある。
【0012】本発明はさらにこの欠点を解消することを
目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、極め
て簡単な構造で、触媒の結露を有効に防止して、長期的
にオゾンと悪臭ガスが排気されるのを効果的に防止でき
る生塵の処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の生塵の処理装置
は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える。
生塵の処理装置は、生塵を分解するバクテリアが添加さ
れる吸湿部材1を収納する生塵分解チャンバー2と、生
塵分解チャンバー2の内部に配設されて供給された生塵
と吸湿部材1とを攪拌する攪拌部材3と、生塵分解チャ
ンバー2から空気を外部に排気する排気路7と、この排
気路7に設けられた攪拌部12と、攪拌部12の排出側
に配設された触媒6とを備える。
【0014】排気路7の攪拌部12は上下に延長される
と共に、空気の通過を阻止する複数枚の邪魔板13を配
設している。邪魔板13は下り勾配に傾斜して配設され
て、空気に含まれる多量の水分を表面に結露させる。邪
魔板13の表面に結露した水分は、下り勾配の邪魔板1
3に沿って流下する。邪魔板13に沿って流下する水分
は、排気路7から排出することもでき、また、空気が激
しく流動しない部分に溜めることもできる。
【0015】さらに本発明の請求項2に記載する生塵の
処理装置は、排気路7にオゾンを供給するオゾン供給手
段5を備える。オゾン供給手段5から供給されるオゾン
は、排気路7の攪拌部12で悪臭ガスに効率よく混合さ
れる。攪拌部12の邪魔板13は、流動する空気を攪拌
して、オゾンと悪臭ガスとを充分に混合する。さらに、
空気に含有される水分を邪魔板13の表面に結露させ
る。この装置は、攪拌部12の邪魔板13を、空気の強
制攪拌と、水分の除去の両方に併用する。
【0016】
【作用】本発明の生塵の処理装置は、下記の動作をして
生塵を分解する。生塵分解チャンバー2に充填したオガ
クズ等の吸湿部材1にバクテリアを生息させている。バ
クテリアは、供給される生塵を、ガスと水とに分解す
る。生塵から分解された水分とガスは、排気路7を通過
して生塵分解チャンバー2から外部に排出される。生塵
分解チャンバー2には、断続的に生塵が供給される。ほ
とんどの場合、台所で発生する生塵は、1日に1〜3回
の割合で供給される。食事時に生塵が発生するからであ
る。ただ、旅行等で留守にするときには、数日も生塵が
供給されないこともある。生塵が供給されると、バクテ
リアの働きが次第に活発になり、約4時間も経過すると
生塵が活発に分解されるようになる。バクテリアが活発
に生塵を分解するようになると、水分の発生量も多くな
る。バクテリアによる生塵の分解が終わりに近付くにし
たがって、水分の発生量も少なくなる。したがって、排
気路7から排出される空気の水分含有量、すなわち相対
湿度は大幅に変動することになる。
【0017】さらに、別の要因によっても、空気の相対
湿度は大幅に変動する。それは、ほとんどの装置が、攪
拌部材3を連続運転しないからである。生塵の処理装置
は、生塵と吸湿部材1とを均一に混合し、さらに好気性
細菌に酸素を供給して活発に働かせるために、吸湿部材
1と生塵とを攪拌部材3で攪拌する。攪拌部材3は、連
続運転されないで断続的に運転される。ちなみに、本発
明者が開発している装置は、攪拌部材3を、9分運転、
21分休止の状態を繰り返すように設計している。攪拌
部材3を断続的に運転して、生塵がバクテリアで活発に
分解されるようになると、攪拌部材3を運転するときに
は多量の水分が排出され、攪拌部材3の運転を休止する
と水分の発生量は少なくなる。したがって、攪拌部材3
を運転するときに、空気の相対湿度が著しく高くなる。
【0018】以上のように、生塵をバクテリアで分解す
る装置は、排出される空気の相対湿度が大幅に変動し、
相対湿度が相当に高くなることがある。相対湿度の高い
空気、とくに過飽和またはその状態に近い空気は、触媒
6を通過するときに水蒸気が水になって触媒6の表面に
結露することがある。本発明の装置は、この弊害を防止
するために、排気路7に邪魔板13を配設している。邪
魔板13は、触媒6を通過すると結露する高湿度の空気
を衝突させ、空気に含まれる水を表面に結露させる。水
分の一部が結露して除去された空気は、結露水によって
相対湿度が低下する。相対湿度の低い空気は、触媒6を
通過するときの結露が防止される。
【0019】さらに、本発明の装置は、排気路7を上下
に延長するとともに、この排気路7に邪魔板13を傾斜
する姿勢で配設している。傾斜する邪魔板13は、表面
に結露した水分を流下させて、邪魔板13の表面から除
去する。結露水が流下する邪魔板13は、表面に多量の
水が堆積することがない。邪魔板13から流下する水
は、必要ならば排気路7から簡単に排出することができ
る。また、排気路7から排出しなくても、空気の激しく
流動しない所に蓄えることもできる。このため、邪魔板
13に結露した水が再び空気に混入されて触媒6に供給
されるのを有効に防止できる。
【0020】排気路7から排出することなく、空気の激
しく流動しない排気路7の一部に蓄えられた水は、バク
テリアが生塵の分解を終って空気の相対湿度が低くなる
と、空気中に気化して触媒6に供給される。この状態に
なると、排気路7で空気の相対湿度が高くなる。しかし
ながら、生塵分解チャンバー2から排出される空気の相
対湿度が相当に低いので、排気路7で相対湿度が高くな
ってもそれほど高くなることはなく、触媒6で結露する
ことなく、装置の外部に排気される。
【0021】さらに、排気路7にオゾンを供給する装置
は、攪拌部12に設けた邪魔板13で、流動する空気が
強制的に攪拌され、オゾンと悪臭ガスとが充分に混合さ
れる。悪臭ガスに接触するオゾンは極めて活性が強く、
悪臭ガスを酸化させて脱臭する。悪臭ガスを脱臭してオ
ゾンは酸素となる。悪臭ガスの脱臭に消費されないオゾ
ンは、攪拌部12の排出側に配設された触媒6で、酸素
に変換して排出される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための生塵の処理装置を例示するものであ
って、本発明は生塵の処理装置の構成を下記のものに特
定しない。
【0023】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0024】図1に示す生塵の処理装置は、生塵を分解
するバクテリアを添加する吸湿部材1を充填する生塵分
解チャンバー2と、この生塵分解チャンバー2の開口部
に開閉自在に設けられた開閉蓋9と、生塵分解チャンバ
ー2に供給された生塵と吸湿部材1とを攪拌する攪拌部
材3と、生塵分解チャンバー2から空気を外部に排気す
る排気路7と、排気路7に連結されて、排気される空気
の水分を調整する攪拌部12と、排気される空気の悪臭
ガスを脱臭する触媒6とを備える。図2に示す装置は、
前記の部材に加えて、排気路7にオゾンを供給するオゾ
ン供給手段5と、オゾン供給手段5で供給されたオゾン
を悪臭ガスに混合する攪拌部12と、攪拌部12を通過
したオゾンを酸素に変換して外部に放出させる触媒6と
を備える。
【0025】生塵分解チャンバー2は上方を開口した箱
形のケース8の内部に設けられている。生塵分解チャン
バー2は上方の開口部に、生塵を投入する開閉蓋9を設
けている。開閉蓋9は蝶番を介して開閉できるように連
結されている。開閉蓋9を開いて生塵を投入し、開閉蓋
9を閉じると生塵分解チャンバー2の悪臭が漏れないよ
うになっている。
【0026】生塵分解チャンバー2には吸湿部材1とし
てオガクズを充填している。オガクズは吸湿部材1とし
て理想的な物性を備える。廃棄物として多量にあり、安
価で適当な吸湿性を有するからである。オガクズには杉
のオガクズが最適である。ただ、吸湿部材1にはオガク
ズに代わって、バクテリアを生息できる吸湿性のある全
ての粉粒体を使用できる。
【0027】吸湿部材1に添加されるバクテリアは、好
気性細菌のみでも使用できるが、好ましくは、好気性細
菌に加えて通性嫌気性菌も添加する。さらに好ましくは
バクテリアに加えて酵素も添加する。吸湿部材1に添加
される好気性細菌と通性嫌気性菌と酵素には、例えばエ
ービーシージャパン株式会社(東京都台東区蔵前3−1
3−13)の微生物である「ユニザイム」を使用する。
ユニザイムは、好気性細菌と通性嫌気性菌と酵素とを吸
湿性のパウダーに添加したバクテリアパウダーである。
バクテリアパウダーであるユニザイムの使用量は、毎日
2kgの生塵を分解する装置で、2日に5gと少量添加
すればよい。
【0028】攪拌部材3はスパイラルコイルの攪拌羽根
3Aと、この攪拌羽根3Aを回転させる減速モーター3
Bとを備える。攪拌羽根3Aが回転されると、吸湿部材
1は矢印で示すように上昇されて攪拌される。攪拌羽根
3Aは生塵分解チャンバー2の中心部分に配設されてい
るので、吸湿部材1は生塵分解チャンバー2の中心部分
で上昇され、その周囲で降下するように循環して攪拌さ
れる。
【0029】生塵分解チャンバー2は上部の開口部に排
気路7を連結している。排気路7は生塵分解チャンバー
2から空気を排気する。空気と一緒に、生塵を分解した
水分とガスとが機外に排出される。空気と一緒に排出さ
れるガスには、悪臭ガスが含まれている。図2に示す装
置は、悪臭ガスをオゾンで脱臭すると共に、空気に含ま
れる水分を結露させて除去するために、排気路7に攪拌
部12を設けている。攪拌部12は、上下に延長される
と共に、複数枚の邪魔板13を配設している。図に示す
排気路7は、上下に延長する4列の攪拌部12を設け、
各列の攪拌部12は上端と下端とで隣接する攪拌部に連
結されている。
【0030】攪拌部12の邪魔板13は、攪拌部12の
中央に向かって下り勾配になる姿勢で、攪拌部のケーシ
ングの内面に接着して固定されている。図に示す邪魔板
13は方形状で、両側と後端縁の3辺を、攪拌部12の
ケーシング内面に固定している。図に示す邪魔板13
は、結露水をスムーズに流下できるように水平面に対し
て約45度に傾斜してケーシングに固定している。た
だ、邪魔板の水平面に対する傾斜角は15〜60度の範
囲とすることもできる。
【0031】図に示す邪魔板13は、空気をジグザグ状
に流動させてより効率よく攪拌させるように、攪拌部1
2の両側に配設している邪魔板13の先端部分を、攪拌
部12の中央よりもさらに突出させて、互いに上下に位
置ずれしてラップする状態で配設している。さらに、左
から2列目と4列目の攪拌部12は、下から上に空気が
流動するので、邪魔板13の先端部分で効率よく攪拌さ
れる特長がある。それは、邪魔板13の先端部分で、風
下となる邪魔板13の上面に渦が発生しやすいからであ
る。
【0032】さらに、図2に示すように、空気をジグザ
グ状に流動させる攪拌部12は、通路の実質的な全長も
長くなって、空気をより効率よく攪拌して、オゾンと悪
臭ガスとを能率よく混合できる特長がある。
【0033】さらに、図1と図2に示す装置は、攪拌部
12の底部に排水管14を連結している。排水管14は
水を排出して空気を排出しないように、途中を逆U字状
に折曲してトラップとしている。トラップはここに溜る
水で閉塞して空気の排出を阻止する。攪拌部の底部に排
水管14を連結する装置は、結露水を排気路7の外部に
流出できるので、ここを通過する空気の水分を効率よく
除去できる特長がある。
【0034】ただ、攪拌部にはかならずしも排水管を連
結する必要はない。排水管のない攪拌部は、邪魔板の表
面に付着して流下する結露水が底に溜る。ここに溜る水
は、空気の相対湿度が低くなると再び空気中に気化して
排出される。しかしながら、空気の相対湿度が高いとき
は、底に溜る水が空気に気化する量が少なく、直ちに気
化されることはない。したがって、空気の相対湿度が高
いときに邪魔板に結露して水が分離して攪拌部の底に溜
り、空気の相対湿度が低くなると攪拌部の底に溜る水が
再び気化して、空気と一緒に排出される。空気の相対湿
度が低いときに攪拌部の底に溜る水が気化しても、空気
のもとの相対湿度が低いので、湿度が異常に高くなるこ
とがない。このため、触媒6を通過する空気が結露する
こともない。
【0035】排気路7は、排出端に排気ファン4を設け
ている。排気ファン4は生塵分解チャンバー2の空気を
強制的に排気する。排気ファン4で生塵分解チャンバー
2の空気が強制的に排気されると、生塵分解チャンバー
2には開閉蓋9とケース8との隙間から新しい空気が吸
入される。ただ、図示しないが、ケースに外気を吸入す
る開口部を設けることもできる。
【0036】図2に示す生塵の処理装置は、攪拌部12
の流入側にオゾン供給手段5を連結している。オゾン供
給手段5は、外気吸入路15から外気を吸入し、吸入し
た空気にオゾンを添加して排気路7である攪拌部12の
流入側に供給する。オゾン供給手段5は、たとえば対向
する電極に高電圧を印加し、電極間に放電させてここに
空気を通過させ、空気に含まれる酸素の一部をオゾンに
変換するものを使用する。図2に示すオゾン供給手段5
は、外気吸入用のファン16を備える。ファン16は、
外気吸入路15に外気を吸入して排気路7に供給する。
【0037】外気吸入路15からのオゾン漏れを防止す
るために、外気を吸入する外気吸入路15に、オゾン排
出阻止手段10を連結している。オゾン排出阻止手段1
0は、ファン16が故障したときのオゾン漏れを防止す
るもので、通過するオゾンを酸素に変換するオゾン−酸
素変換触媒11である。オゾン−酸素変換触媒11は、
オゾンの添加された空気を通過させる空隙を有する。空
隙は、たとえば、オゾン−酸素変換触媒11をハニカム
状として設けることができる。オゾン−酸素変換触媒の
空隙を通過する空気は、含まれるオゾンが酸素に変換さ
れて排出される。オゾン−酸素変換触媒は、オゾンを酸
素に変換できる全ての触媒、たとえば株式会社日本触媒
(大阪市中央区高麗橋4−1−1)が発売している「オ
ゾン分解・脱臭触媒(TSO)」が使用できる。
【0038】オゾン供給手段5は、約1〜3ppmのオ
ゾンを含む空気を排気路7に供給する。オゾン供給手段
5が排気路7供給するオゾン濃度は、0.3〜10pp
mの範囲に設定できる。オゾン濃度が高くなると、排気
路7の排出側に配設した触媒6で完全に酸素に変換でき
なくなる。オゾン濃度が低すぎると悪臭を無臭化できな
くなる。オゾン濃度は悪臭を無臭化でき、かつ触媒6で
オゾンを完全に除去できることを考慮して前記の範囲に
設定される。
【0039】排気路7は攪拌部12の排出側に触媒6を
設けている。触媒6は、悪臭成分の分解に消費されない
で残存するオゾンを酸素に変換する。ここに配設する触
媒6には、外気吸入路15に配設するオゾン−酸素変換
触媒11と同じものが使用できる。この触媒6も、空気
を通過させるためにハニカム状をしている。触媒6はこ
こを通過する空気に含まれる残存オゾンを酸素に分解す
る。触媒6に、たとえば株式会社日本触媒(大阪市中央
区高麗橋4−1−1)が発売している「オゾン分解・脱
臭触媒(TSO)」を使用すると、オゾン濃度を低下さ
せると共に、悪臭成分とオゾンとの反応を促進し、さら
に悪臭成分を吸着できる特長もある。
【0040】
【発明の効果】本発明の生塵の処理装置は、生塵分解チ
ャンバーの空気を排気する排気路に攪拌部を設け、攪拌
部を上下に延長すると共に、ここに傾斜した邪魔板を配
設している。邪魔板は、攪拌部を通過する空気を強制的
に攪拌すると共に、空気を衝突させて表面に水分を結露
させる。結露した水は傾斜する邪魔板によって流下し
て、邪魔板の表面から除去される。生塵分解チャンバー
に生塵が供給され、生塵がバクテリアに分解されて多量
の水分が空気と一緒に排気されるようになると、攪拌部
を通過するときに邪魔板に衝突して結露水となって空気
中から除去される。水分が除去された空気は、相対湿度
が低くなって攪拌部の排出側に配設された触媒を通過す
る。相対湿度の低い空気は触媒を通過するときに、触媒
の表面に結露水となって付着することがない。このた
め、本発明の生塵の処理装置は、常に触媒を効率よく働
かせて、悪臭ガスを効率よく脱臭して悪臭の排出を防止
できる。とくに、本発明の生塵の処理装置は、触媒の流
入側に、水分を結露水の状態で除去する邪魔板を配設
し、この邪魔板で水分を除去するので、極めて簡単な構
造で多湿空気の水分を除去して触媒を長期的に、しかも
有効に働かせることができる特長がある。
【0041】さらに、本発明の請求項2に記載する生塵
の処理装置は、排気路にオゾンを供給している。排気路
に供給されたオゾンは、攪拌部の邪魔板で排気される空
気に良く攪拌される。このため、オゾンが効率よく悪臭
ガスに接触して悪臭を脱臭して排出できる。また、残存
するオゾンの漏れを防止するために触媒を備える装置
は、触媒の結露による能力低下を有効に防止してオゾン
漏れを少なくできる特長も実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる生塵の処理装置の断面
【図2】本発明の他の実施例にかかる生塵の処理装置の
断面図
【符号の説明】
1…吸湿部材 2…生塵分解チャンバー 3…攪拌部材 3A…攪拌羽根 3
B…減速モーター 4…排気ファン 5…オゾン供給手段 6…触媒 7…排気路 8…ケース 9…開閉蓋 10…オゾン排出阻止手段 11…オゾン−酸素変換触媒 12…攪拌部 13…邪魔板 14…排水管 15…外気吸入路 16…ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生塵を分解するバクテリアが添加される
    吸湿部材(1)を収納する生塵分解チャンバー(2)と、生塵
    分解チャンバー(2)の内部に配設されて供給された生塵
    と吸湿部材(1)とを攪拌する攪拌部材(3)と、生塵分解チ
    ャンバー(2)から空気を外部に排気する排気路(7)と、排
    気路(7)に設けられた攪拌部(12)と、攪拌部(12)の排出
    側に設けられた触媒(6)とを備える生塵の処理装置にお
    いて、 排気路(7)の攪拌部(12)が上下に延長されると共に、こ
    の攪拌部(12)には空気の通過を阻止する複数枚の邪魔板
    (13)が配設されており、邪魔板(13)は下り勾配に傾斜し
    て配設されて空気に含まれる水分を表面に結露させ、結
    露水を下り勾配の邪魔板(13)に沿って流下させるように
    構成されてなることを特徴とする生塵の処理装置。
  2. 【請求項2】 生塵を分解するバクテリアが添加される
    吸湿部材(1)を収納する生塵分解チャンバー(2)と、生塵
    分解チャンバー(2)の内部に配設されて供給された生塵
    と吸湿部材(1)とを攪拌する攪拌部材(3)と、生塵分解チ
    ャンバー(2)から空気を外部に排気する排気路(7)と、排
    気路(7)にオゾンを供給するオゾン供給手段(5)と、排気
    路(7)に設けられて、オゾン供給手段(5)で供給されたオ
    ゾンを悪臭ガスに混合する攪拌部(12)と、攪拌部(12)で
    悪臭ガスに消費されなかった残存オゾンを酸化させる触
    媒(6)とを備える生塵の処理装置において、 排気路(7)の攪拌部(12)が上下に延長されると共に、こ
    の攪拌部(12)には空気の通過を阻止する複数枚の邪魔板
    (13)が配設されており、邪魔板(13)は下り勾配に傾斜し
    て配設されて、オゾンと悪臭ガスとを攪拌すると共に、
    空気に含まれる水分を表面に結露させ、結露水を下り勾
    配の邪魔板(13)に沿って流下させるように構成されてな
    ることを特徴とする生塵の処理装置。
JP6150438A 1994-06-07 1994-06-07 生塵の処理装置 Expired - Lifetime JP2729465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6150438A JP2729465B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 生塵の処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6150438A JP2729465B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 生塵の処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07328592A true JPH07328592A (ja) 1995-12-19
JP2729465B2 JP2729465B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=15496938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6150438A Expired - Lifetime JP2729465B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 生塵の処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2729465B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101686649B1 (ko) * 2016-06-23 2016-12-14 주식회사 남양이엔씨 메탄가스의 황화수소 제거시스템

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0597559A (ja) * 1991-10-03 1993-04-20 Hitachi Ltd 厨芥処理装置
JPH0544207U (ja) * 1991-11-20 1993-06-15 璋 伊東 残菜等の水切り搬送装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0597559A (ja) * 1991-10-03 1993-04-20 Hitachi Ltd 厨芥処理装置
JPH0544207U (ja) * 1991-11-20 1993-06-15 璋 伊東 残菜等の水切り搬送装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101686649B1 (ko) * 2016-06-23 2016-12-14 주식회사 남양이엔씨 메탄가스의 황화수소 제거시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2729465B2 (ja) 1998-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3127212B1 (ja) 飲食物のゴミ処理機の脱臭及び有害ガス分解装置
JP2729465B2 (ja) 生塵の処理装置
JP2665584B2 (ja) 生塵の処理装置
JP2729467B2 (ja) 生塵の処理装置
KR100817318B1 (ko) 음식물쓰레기 처리장치
JPH0597559A (ja) 厨芥処理装置
JPH0866673A (ja) 生塵の処理装置
JP2003205218A (ja) 電子線照射による上下水汚泥由来の臭気ガスの脱臭方法及び脱臭装置を備えた上下水汚泥の処理装置
JPH07328594A (ja) 生塵の処理装置
JPH07214039A (ja) 生塵の処理装置
JP2668192B2 (ja) 生塵の処理装置
KR102537371B1 (ko) 열 효율성을 향상시킨 음식물쓰레기 처리기의 탈취장치
JPH07136629A (ja) 生ごみ処理機
JP3475187B2 (ja) 有機物処理装置
JPH1024280A (ja) 有機ごみ処理装置
JPH07275834A (ja) 生塵の処理装置
JPH07275833A (ja) 取出部材を有する生塵の処理装置
JPH07214033A (ja) 生塵の処理装置
JPH10174958A (ja) 生ごみ処理装置における脱臭方法およびその脱臭装置
JPH08121961A (ja) 生ごみ処理機
JPH0947744A (ja) 厨芥処理装置
JPH10174959A (ja) 生ごみ処理装置における脱臭装置
JP3734920B2 (ja) 消滅型生ゴミ処理機
KR100640899B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리기
JPH07303872A (ja) 生塵の処理方法