JPH07303872A - 生塵の処理方法 - Google Patents

生塵の処理方法

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JPH07303872A
JPH07303872A JP6124603A JP12460394A JPH07303872A JP H07303872 A JPH07303872 A JP H07303872A JP 6124603 A JP6124603 A JP 6124603A JP 12460394 A JP12460394 A JP 12460394A JP H07303872 A JPH07303872 A JP H07303872A
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JP
Japan
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porous material
bacteria
raw dust
malodorous
dust
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JP6124603A
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Hiroshi Hori
弘 堀
Tetsuya Fukuda
哲也 福田
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Corona Kogyo Corp
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Corona Kogyo Corp
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価なランニングコストで、排気される空気
に含まれる悪臭濃度を効率よく低レベルにする。 【構成】 生塵を分解するバクテリアを吸湿部材1に添
加し、この吸湿部材1に生塵を添加して攪拌し、バクテ
リアの作用で生塵を分解して処理する。生塵を分解した
ときに発生する悪臭ガスを、湿潤な状態の多孔質材10
に通過させて悪臭成分を多孔質材10に吸着させる。さ
らに、この多孔質材10には吸着した悪臭成分を分解す
るバクテリアを生息させ、多孔質材10に吸着した悪臭
成分をバクテリアで分解して多孔質材10の吸着性能の
低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生塵を分解して処理する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各家庭における生塵の1日の発生量は約
700gと言われている。10万所帯の町では1日に7
0トンもの生塵が発生する。生塵は焼却して廃棄され
る。生塵は水分率が極めて高いので、焼却に大きな熱エ
ネルギーを必要とする。水を気化させるのに大きなエネ
ルギーを必要とするからである。したがって、生塵の処
理に膨大な経費を使っているのが実状である。焼却する
のに代わって、生塵をバクテリアで分解する方法はこの
弊害がなく、廃棄に消費するエネルギーを極限できる。
【0003】バクテリアを使用した生塵の処理方法は、
家庭で生塵を分解して廃棄処理できる。このため、生塵
を収集する必要がなく、又生塵を焼却する必要もない。
各家庭では収集日に特定の決められたところに生塵を持
って行く必要もない。この方法は、生塵を廃棄処理する
莫大な経費を節約でき、しかも家庭で発生した生塵を直
ちに処理できるので、便利で衛生的に処理できる極めて
優れた特長がある。
【0004】このようにして生塵を処理する方法はすで
に開発されている。従来の方法は、上方を開口したケー
スの収納部に杉のオガクズ等の吸湿部材を入れ、ここに
バクテリアと生塵とを入れて攪拌する。この方法は、オ
ガクズにバクテリアを生息させて繁殖させ、バクテリア
で生塵の有機物をメタンガスや炭酸ガスや水に分解す
る。生塵はガスと水とに分解されるので、処理後の重量
と容積は、処理前とは比較にならない程少なくなる。
【0005】このようにして生塵を分解する方法は、バ
クテリアに好気性細菌を添加する。ただ、好気性細菌は
テンプラ油等の油脂成分を分解できない。好気性細菌
は、野菜や魚や肉等の有機物を分解する。バクテリア
に、好気性細菌に加えて通性嫌気性菌を混合するとテン
プラ油等も分解できる。しかしながら、吸湿部材に通性
嫌気性菌を混合すると、排気されるガスにメタンガス等
の悪臭成分が含まれるようになる。生塵の処理を屋外で
する場合、ガスを室外に排気して室内に悪臭が漂うのを
防止できる。しかしながら、生塵の処理装置を屋外に設
置すると便利に使用できなくなる。毎日発生する生塵
を、屋外の装置に投入するのに手間がかかり、また、屋
外に設置すると冬期に収納部の温度が低くなって、バク
テリア、とくに通性嫌気性菌の活動が低下して、分解作
用が低下するからである。
【0006】生塵処理をする理想的な場所は台所であ
る。発生した生塵を直ちに処理できるからである。しか
しながら、台所で生塵処理をしようとすると、極めて困
難な問題にぶつかる。悪臭処理の問題である。生塵を分
解して処理する方法は、悪臭の発生を皆無にできない。
生塵を処理する吸湿部材には、バクテリアに酸素を補給
するための換気を必要とする。吸湿部材に換気すると、
ここで発生する悪臭が外部に漏れてしまう。このため、
生塵処理において悪臭の漏れを防止することは極めて難
しい。
【0007】本発明者は、なんとか悪臭ガスを少なくす
るためにオゾンに着目した。この方法は、悪臭ガスの排
出路にオゾンを供給する。オゾンは悪臭成分を脱臭する
作用がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】排出路にオゾンを供給
することにより、悪臭ガスを少なくすることができる。
しかしながら、排気路にオゾンを供給する方法は、台所
に設置できる濃度まで脱臭することはできなかった。ち
なみに、本発明者の実験では、排気路に40ppmのア
ンモニアガスが排気され、ここに数ppmのオゾンを供
給してもアンモニアガスの濃度は約20ppmと半減す
るにすぎない。20ppmものアンモニアガスが台所に
排気されると、悪臭が漂い、とうてい快適な環境にでき
ない。
【0009】さらに、本発明者は、アンモニアガス等の
悪臭成分を吸着する活性炭等の吸着材を排気路に配設す
る方法を開発した。排気路にオゾンを供給し、オゾンで
分解できなかったアンモニアガス等を活性炭に吸着させ
ることにより、さらにオゾン濃度を低くすることに成功
した。しかしながら、この方法はランニングコストが極
めて高くなる弊害が発生した。活性炭の寿命が極めて短
く、頻繁に新しいものに交換するからである。
【0010】本発明はさらにこの欠点を解消することを
目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、安価
なランニングコストで、排気される空気に含まれる悪臭
濃度を著しく低レベルにできる生塵処理として理想的な
特長を実現する生塵の処理方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の生塵の処理方法
は、前述の目的を達成するために下記のようにして生塵
を処理する。本発明の生塵の処理方法は、生塵を分解す
るバクテリアを吸湿部材1に添加し、この吸湿部材1に
生塵を添加して攪拌し、バクテリアの作用で生塵を分解
して処理する方法を改良したものである。
【0012】本発明の生塵の処理方法は、生塵を分解し
たときに発生する悪臭ガスを湿潤な状態に保持する多孔
質材10に通過させ、悪臭成分を多孔質材10に吸着さ
せる。湿潤状態の多孔質材10は、アンモニアガス等の
悪臭ガスを溶解して除去する。さらに、本発明の方法
は、この多孔質材10に、吸着した悪臭成分を分解する
バクテリアを生息させている。バクテリアは、ここに吸
着される悪臭成分を分解する。多孔質材10の吸着物質
がバクテリアに分解されるので、悪臭ガスはこに堆積す
ることがない。このため、多孔質材10は極めて長い間
にわたって、優れた吸着性能を保持し、排気路から排気
されるアンモニアガス等の悪臭を効果的に吸着して、無
臭化する。
【0013】さらに、本発明の生塵の処理方法は、生塵
を分解する吸湿部材1から気化される水分を多孔質材1
0に補給して湿潤状態とする。水分が補給される多孔質
材10は、過乾燥状態となることがなく、湿潤な状態に
保持されてバクテリアの生息環境を快適に保持する。こ
のため、多孔質材10に水分を補給することなく、ここ
をバクテリアの快適な生息環境とする。
【0014】
【作用】生塵をバクテリアで処理する方法は、アンモニ
アガスやアミン類ガス等の悪臭ガスの発生を皆無にでき
ない。本発明の処理方法は理想的な状態で悪臭ガスが外
部に漏れるのを防止する。吸湿部材1から放出されるア
ンモニアガス等の悪臭ガスは、排気路7に設けた湿潤状
態の多孔質材10に吸着される。多孔質材10は悪臭成
分を吸着して除去するが、これが堆積されると急激に吸
着能力を失う。本発明の処理方法は、独得の方法で多孔
質材10の吸着能力の低下を防止する。すなわち、多孔
質材10にもバクテリアを生息させている。多孔質材1
0に生息するバクテリアは、吸着した悪臭成分を分解す
る。バクテリアで分解された悪臭成分は無臭のガスとな
り、多孔質材10から飛散してにここに堆積することが
ない。すなわち、本発明の生塵の処理方法は、吸湿部材
1で生塵を分解し、このときに発生する悪臭成分を湿潤
状態の多孔質材10に吸着させ、さらに多孔質材10に
吸着された悪臭成分を多孔質材10のバクテリアで分解
する。とくに、湿潤状態の多孔質材10は、アンモニア
ガスのように水に溶解しやすい悪臭ガスを速やかに吸着
する。このように、本発明の処理方法は、バクテリアが
多孔質材10に吸着される悪臭ガス成分を分解するの
で、多孔質材10に悪臭成分が堆積して、吸着能力が低
下することがない。したがって、多孔質材10を頻繁に
交換することなく、悪臭の排出を長い間にわたって著し
く低レベルにできる。
【0015】とくに、生塵を吸湿部材1に混合してバク
テリアで分解すると、水分が発生する。この水分を多孔
質材10のバクテリアに補給すると、多孔質材10に特
別に水を補給することなく、過乾燥を防止して湿潤状態
に保持できる。このため、生塵に含まれる水分で、多孔
質材10のバクテリアの働きを活発に保持して悪臭成分
を効率よく吸着できる特長を実現する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための生塵の処理装置を例示するものであ
って、本発明は生塵の処理装置の構成を下記のものに特
定しない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0018】図1は本発明の生塵の処理方法に使用する
処理装置の一例を示す。この図の生塵の処理装置は、生
塵を分解する好気性細菌と通性嫌気性菌とを添加する吸
湿部材1を充填する収納部2と、この収納部2に供給さ
れた生塵と吸湿部材1とを攪拌する攪拌部材3と、収納
部2の内部空気を強制的に排気する排気手段4と、排気
手段4の排出側に配設されている多孔質材10とを備え
る。
【0019】収納部2は上方を開口した箱形のケース8
の内部に設けられている。収納部2は上方の開口部に生
塵を投入する蓋9を設けている。蓋9は蝶番を介して開
閉できるように連結されている。蓋9を開いて生塵を投
入し、蓋9を閉じると収納部2の悪臭が漏れないように
なっている。
【0020】収納部2には吸湿部材1としてオガクズを
充填する。オガクズは吸湿部材1として理想的な物性を
備える。廃棄物として多量にあり、安価で適当な吸湿性
を有するからである。オガクズには杉のオガクズが最適
である。ただ、吸湿部材1にはオガクズに代わって、バ
クテリアが生息できる吸湿性のある全ての粉粒体を使用
できる。
【0021】吸湿部材1には、好気性細菌と通性嫌気性
菌に加えて、好ましくは酵素も添加する。吸湿部材1に
添加される好気性細菌と通性嫌気性菌と酵素には、例え
ばエービーシージャパン株式会社(東京都台東区蔵前3
−13−13)の微生物である「ユニザイム」を使用す
る。ユニザイムは好気性細菌と通性嫌気性菌と酵素とを
含有している。ユニザイムの使用量は、毎日2kgの生
塵を製造する装置で、2日に5gと少量添加すればよ
い。
【0022】攪拌部材3はスパイラルコイルの攪拌羽根
3Aと、この攪拌羽根3Aを回転させる減速モーター3
Bとを備える。攪拌羽根3Aが回転されると、吸湿部材
1は矢印で示すように上昇されて攪拌される。攪拌羽根
3Aは収納部2の中心部分に配設しているので、吸湿部
材1は収納部2の中心部分で上昇され、その周囲で降下
するように循環して攪拌される。
【0023】収納部2は上部に排気路7を開口してい
る。排気路7の排出端に排気手段4であるファンを設け
ている。ファンは収納部2の空気を強制的に排気する。
排気手段4で収納部2の空気が強制的に排気されると、
収納部2には蓋とケースとの隙間から新しい空気が吸入
される。ただ、図示しないが、ケースに外気を吸入する
開口部を設けることもできる。
【0024】排気手段4の吸入側に配設された多孔質材
10は、湿潤状態に保持してバクテリアを生息させる。
多孔質材10には、無機質材を多孔質の粒状に焼結した
もの、多孔質の天然石を粒状に破砕したもの、多孔質の
天然石を粒状に成形したもの、多孔質の有機質材等、多
孔質でバクテリアを生息できる全てのものが使用でき
る。多孔質の有機質材には、たとえばヤシ殻やオガクズ
等が使用できる。ただ、好ましくは、多孔質材10には
無機質材を使用する。無機質の多孔質材10は、耐久性
に優れるからである。無機質の多孔質材10として、多
孔質の天然石を粒状に成形したものが最適である。この
多孔質材10は、耐久性があって吸水性に優れ、湿潤状
態に保持してバクテリアの生息環境を快適にできるから
である。
【0025】粒状の多孔質材10は、たとえば平均粒子
径を3mm〜3cm、好ましくは5mm〜2cm、最適
には5mm〜1cmとする。粒状の多孔質材10は、容
器に充填されて排気手段4の吸入側に連結される。容器
は一端から排気される悪臭ガスを含む空気が流入され、
多孔質材10の隙間を通過して他端から排出される。容
器には、たとえば約200gの多孔質材10を充填す
る。ただし、この装置は、1日の生塵処理量を2kg、
多孔質材10には多孔質の天然石を使用するものであ
る。生塵の処理量が多くなると、排出される悪臭ガスも
多くなるので、多量の多孔質材10を使用する。
【0026】無機質の多孔質材10は、耐久性があるの
で頻繁に交換する必要はない。ただ、数カ月ないし数年
も使用すると、多孔質材10の表面に異物が付着して空
隙が目詰まりすることがある。この状態になると、排気
手段4がスムーズに空気を排気できなくなる。多孔質材
10の表面に付着する異物は、多孔質材10を洗浄して
奇麗に除去できる。とくに、無機質の多孔質材10は、
水洗して付着する異物を簡単に除去でき、しかも水洗す
るときに、型くずれすることがなく、何回も水洗して有
効に使用できる特長がある。
【0027】多孔質材10はアンモニアガスやアミン類
の悪臭ガスを有効に分解して除去できる。さらに、悪臭
ガスを有効に除去するために、図に示す生塵の処理装置
は、多孔質材10を通過した空気にオゾンを供給してい
る。この図に示す装置は、多孔質材10よりも排出側に
オゾンを供給し、さらにその排出側にオゾンが排出され
るのを防止する触媒を配設している。この装置は、空気
に供給するオゾン濃度を高くしても、オゾンが多孔質材
10に生息するバクテリアを死滅しない特長がある。た
だ、オゾン濃度を低く設計すると、オゾンを多孔質材1
0の吸入側に供給することも可能である。ただし、この
場合、オゾンを供給する部分を多孔質材10から可能な
限り離すのが良い。空気に供給されたオゾンが、悪臭成
分と反応してオゾン濃度を低くして多孔質材10に流入
させるのが良いからである。
【0028】多孔質材10の排出側に連結されるオゾン
供給手段5は、約1〜3ppmのオゾンを含む空気を供
給する。この装置は、オゾン供給手段5から供給される
オゾン濃度を、0.3〜10ppmの範囲に設定でき
る。オゾン濃度が高くなると、悪臭ガスは効果的に無臭
化されるが、触媒6の能力を越えると完全に分解できな
くなる。オゾン濃度は悪臭を確実に無臭化でき、かつ触
媒6でオゾンを完全に除去できることを考慮して前記の
範囲に設定される。
【0029】触媒6は排気路7に配設されてこれを貫通
して空気を通過させる。触媒6は、空気を通過させるた
めにハニカム状をしている。触媒6はここを通過する空
気に含まれるオゾンを酸素に分解する。触媒6には、た
とえば株式会社日本触媒6(大阪市中央区高麗橋4−1
−1)が発売している「オゾン分解・脱臭触媒6(TS
O)」を使用する。TSOはオゾン濃度を低下させると
共に、悪臭成分とオゾンとの反応を促進し、さらに悪臭
成分を吸着する特長もある。
【0030】図1に示す生塵の処理装置は、排気手段4
の吸入側に多孔質材10と、オゾン供給手段5と、触媒
6とを配設している。図1に示す生塵の処理装置は、排
気手段4で収納部2の空気を強制的に吸引して排気する
ので、収納部2で発生した悪臭が外部に漏れるのを効果
的に防止できる特長がある。
【0031】以上の図に示す生塵の処理装置は、好気性
細菌と通性嫌気性菌とを添加する吸湿部材1を収納部2
に充填し、ここに生塵を供給して攪拌する。収納部2の
吸湿部材1に生息するバクテリアは生塵を分解する。生
塵が分解されると、収納部2から水分や悪臭ガスが発生
する。水分と悪臭ガスは、排気手段4でもって収納部2
から排出される。この空気がそのまま収納部2から排出
されると、極めて強い悪臭を飛散させる。悪臭を防止す
るために、悪臭ガスを含む空気は、多孔質材10を通過
する。多孔質材10は湿潤状態に保持されて、ここにも
バクテリアを生息させている。多孔質材10は、ここを
通過する空気に含まれる悪臭ガス成分を吸着して除去す
る。多孔質材10は湿潤状態に保持されているので、悪
臭ガスであるアンモニアガス等は水分に溶解することに
よって効率よく除去される。多孔質材10に除去された
悪臭ガス成分は、多孔質材10に生息するバクテリアで
分解されて、無臭ガスとなる。無臭ガスは空気と一緒に
排気される。多孔質材10に生息するバクテリアが、悪
臭ガス成分を分解して無臭化するので、多孔質材10は
次々と悪臭ガス成分を吸着して無臭化することができ
る。
【0032】さらに、図に示す装置は、多孔質材10の
排出側にオゾンを供給し、オゾンで残存する悪臭ガスを
より完全に無臭化して排出している。また、オゾンが排
出されないように、オゾンを含む空気を触媒に通過させ
ている。触媒は、オゾンを酸素に変換して排出する。
【0033】
【発明の効果】本発明の生塵の処理方法は、取り扱いが
簡単で、しかも安価なランニングコストで、悪臭の排出
を有効に防止できる優れた特長がある。このため、本発
明の処理方法を利用した装置は、室内に設置して便利に
使用できる特長を実現する。それは、本発明の処理方法
が、吸湿部材のバクテリアで分解して排出される悪臭ガ
スを含む空気を、湿潤状態の多孔質材に通過させ、ここ
に生息するバクテリアで無臭化して排出するからであ
る。多孔質材は、空気に含まれる悪臭ガスを吸着して除
去する。吸着した悪臭ガス成分は、ここに生息するバク
テリアで分解して無臭化される。バクテリアが悪臭ガス
成分を分解して無臭化するので、多孔質材には悪臭ガス
成分が次第に堆積することがない。吸着、分解して除去
するからである。このため、本発明の生塵の処理方法
は、多孔質材で有効に悪臭ガスを除去できるにもかかわ
らず、物理的に悪臭ガスを吸着する活性炭のように、多
孔質材を頻繁に交換する必要がない。多孔質材の寿命
は、物理的に吸着するものとは比較にならない程長寿命
となる。さらに、バクテリアを生息させる多孔質材は、
湿潤状態に保持してバクテリアの生息環境を快適にして
いる。湿潤状態とすることは、バクテリアの生息環境を
快適に保持することに加えて、悪臭ガスであるアンモニ
アガス等の吸着能力を著しく改善する。それは、アンモ
ニアガスが水に極めて溶解しやすいからである。水に溶
解しやすいアンモニアガスは、多孔質材を通過するとき
に水に溶解して速やかに空気から除去される。したがっ
て、多孔質材はアンモニアガスを吸着して除去する特性
に優れ、悪臭ガスを効率よく除去できる特長を実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる生塵の処理装置の断面
【符号の説明】
1…吸湿部材 2…収納部 3…攪拌部材 3A…攪拌羽根 3B…減
速モーター 4…排気手段 5…オゾン供給手段 6…触媒 7…排気路 8…ケース 9…蓋 10…多孔質材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/81 C05F 9/00 7537−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生塵を分解するバクテリアを吸湿部材
    (1)に添加し、この吸湿部材(1)に生塵を添加して攪拌
    し、バクテリアの作用で生塵を分解して処理する生塵の
    処理方法において、 生塵を分解したときに発生する悪臭ガスを湿潤な状態の
    多孔質材(10)に通過させて悪臭成分を多孔質材(10)に吸
    着し、さらに、この多孔質材(10)には吸着した悪臭成分
    を分解するバクテリアを生息させ、多孔質材(10)に吸着
    した悪臭成分をバクテリアで分解して多孔質材(10)の吸
    着性能の低下を防止することを特徴とする生塵の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 生塵が添加される吸湿部材から気化され
    る水分を多孔質材(10)に補給して、多孔質材(10)を湿潤
    な状態にしてバクテリア生息環境を快適に保持する請求
    項1記載の生塵の処理方法。
JP6124603A 1994-05-13 1994-05-13 生塵の処理方法 Pending JPH07303872A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07149403A (ja) * 1993-11-29 1995-06-13 Aisin Seiki Co Ltd 脱臭機構付生ごみ処理装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07149403A (ja) * 1993-11-29 1995-06-13 Aisin Seiki Co Ltd 脱臭機構付生ごみ処理装置

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