JP2004239514A - 悪臭処理装置及びその処理方法 - Google Patents

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Tsuzuki Ogawa
胤 小河
Isamu Sekiguchi
勇 関口
Takahiro Okazaki
貴博 岡崎
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Abstract

【課題】身体に悪影響を及ぼすことなく、悪臭ガスの種類を問わず早期に且つ連続的に悪臭ガスを完全に除去することを可能とした悪臭処理装置及びその処理方法に関する。
【解決手段】悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する各種機器、該各種機器と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなることを特徴とする悪臭処理装置。
【選択図】図1

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、鶏舎や養豚場等の畜舎、生ゴミ等の堆肥化装置、下水処理場、汚物・汚泥処理場或いは一般家庭又は飲食店等から出る生ゴミ等或いはそれらを処理するときに発生する悪臭ガスを完全に消臭する悪臭処理装置及びその悪臭処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、畜舎や生ゴミ等の処理時に発生する悪臭ガスの除去には、酸、アルカリ液等を使用した薬液吸収法、活性炭等による吸着除去法、オゾン酸化法、直接燃焼又は触媒を使用した酸化分解法等が行われている。上記以外に微生物を利用した消臭法等も採用されている。
【0003】
上記悪臭ガスの成分としては、アンモニアやトリメチルアミン等の塩素系、メチルカブタンや硫化水素等の酸素系、硫化メチルや二硫化メチル等の中性系等がある。
悪臭ガスを脱臭する上記手段では、該悪臭ガスに含まれる除去しなければならない成分の種類が多く、且つその成分は処理対象物によって様々に異なり、十分な脱臭効果が得られなかった。近年において採用されている上記微生物による消臭法は、ピート層に培養され生棲する菌の働きにより悪臭の原因となっている化合物を大気中の酸素で無臭化するものであり、該悪臭ガスの化合物が多い場合でも生棲する菌の種類を増やすことにより該悪臭ガスに対処することが可能である。しかし、微生物の持つ酸化還元処理能力は小さいため、大量の悪臭ガス化合物を短時間に処理することは不可能であった。更に、微生物は供給される化合物を栄養源とする菌だけが増殖するが、条件が悪くなると微生物が死滅することになり全く消臭機能が無くなってしまうという欠陥もあった。
【0004】
また、発酵分解機能に伴ってアンモニアや二硫化メチル等の悪臭成分が発生し、その一方で発酵を効率良く促進させるために当該発酵槽内を常時換気して新鮮な酸素を供給する必要があり、上記悪臭成分を含む槽内ガスを常に外部へ排気しなければならず、それらの排出悪臭ガスを更に処理しなければならない悪循環が生じていた。
【0005】
また、酸化還元触媒としての機能を有する化学物質を消臭剤として利用するものには、上記微生物のように消滅したり死滅することが無いので所定量に応じて有効的に作用することができ、且つ材料によっては速攻性もあり速やかな消臭が期待できるものがある。
しかし、化学触媒という性質上、常時投入する必要があり、且つ悪臭の原因化合物に対して触媒機能を及ぼすことが不可能なので、原因化合物が多岐にわたる場合にはそれらの全てに対応することは困難であり、数種類の悪臭ガスが残ってしまうという欠点があった。
【0006】
上記のように、様々な種類の悪臭ガスの全てを脱臭することは不可能であり、一部の悪臭ガスがそのまま残ってしまうのが実状であった。悪臭ガスは一部でも残存すると不快感を与えるもので、その改善が急務とされていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために成されたもので、身体に悪影響を及ぼすことなく、悪臭ガスの種類を問わず該悪臭ガスを早期に、且つ連続的に完全に除去することを可能とした悪臭処理装置及びその処理方法に関する。
【0008】
その具体的手段として、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する各種機器、該各種機器と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0009】
また、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する機器、該収容状態下で、湿度を低減する装置、該湿度低減装置と圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0010】
更に、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する機器、該収容状態下で、湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、該シャワー室と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0011】
また、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する機器、該収容状態下で、湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、該シャワー室より排出した悪臭ガスの湿度を低減し且つ残余の悪臭ガスを吸着する減湿悪臭処理室及び該減湿悪臭処理室と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0012】
更に、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する機器、該収容状態下で、湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、該シャワー室より排出した悪臭ガスの湿度を低減し且つ残余の悪臭ガスを吸着する減湿悪臭処理室、悪臭ガスの湿度を更に低減する脱臭装置及び該脱臭装置と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0013】
また、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する機器、該収容状態下で、湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、該シャワー室より排出した悪臭ガスの湿度を低減し且つ残余の悪臭ガスを吸着する減湿悪臭処理室、悪臭ガスの湿度を更に低減する脱臭装置及び該脱臭装置と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置、並びに該圧縮・燃焼爆発処理する装置によって発生する塵・油類及び騒音を除去する消音脱臭チャンバー装置とを連結してなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0014】
上記圧縮・燃焼爆発処理装置として、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン及びロータリーエンジンのいずれかよりなる悪臭処理装置を特徴とする。
【0015】
また、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭してなる悪臭処理方法を特徴とする。
【0016】
更に、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスの湿度を低減した後に、該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭してなる悪臭処理方法を特徴とする。
【0017】
また、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスの湿度を低減し、更に該悪臭ガス中に含まれる悪臭要因の相当数を吸着除去した後、該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭してなる悪臭処理方法を特徴とする。
【0018】
更に、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスの湿度を低減し、更に該悪臭ガス中に含まれる悪臭原因の相当数を吸着除去した後、該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭し、且つ燃焼爆発処理により生じる塵・油等及び騒音を除去してなる悪臭処理方法を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明を詳述する。
【実施例】
図1は、本発明の悪臭処理装置及びその処理方法の全体を示す概略図である。悪臭の原因となる悪臭ガスには上記の通り、様々なものがあるが、本実施例では1つの実施例として悪臭ガスの発生要因となる生ゴミを処理する装置に沿って説明する。本発明が生ゴミから発生する悪臭ガスのみに限定されるものではなく、上記の通り、畜舎、生ゴミ等の堆肥化装置、下水処理場、汚物・汚泥処理場等から生じる悪臭ガスの処理を目的とすることはいうまでもない。
【0020】
生ゴミの悪臭処理装置は、図1に示すように、一般家庭や飲食店等から生じる生ゴミを好気性の微生物或いはその他の手段によって処理する生ゴミ処理機1、該生ゴミ処理機1と配管を通じ閉鎖状態で連結し、該生ゴミを処理するときに生じる湿度の高い悪臭ガスの湿度を低下させる乾燥機2、該乾燥機2と閉鎖状態で連結し、上記工程において湿度を低下させた悪臭ガスの要因となるアンモニア、硫化水素等の分子と反応処理する成分を含有する水を噴出するシャワー室3、上記シャワー室3と閉鎖状態で連結され、該シャワー室3により湿度の上昇した悪臭ガスの湿度を再度低下させ且つ残余の悪臭ガスの因子を更に低減させる減湿悪臭処理室4、該減湿悪臭処理室4と閉鎖された状態で連結され、該減湿悪臭処理室4により湿度の低下及び悪臭ガスの因子を低減した残余の悪臭ガスの因子を再度除去する脱臭装置5、該脱臭装置5により大幅に悪臭が取り除かれてはいるが、除去しきれずに残っている残存悪臭ガスを完全に除去する圧縮・燃焼爆発処理装置6及び該圧縮・燃焼爆発処理装置6と閉鎖状態で連結され該装置より生じる塵・油等及び騒音を除去してなる消音脱臭チャンバー装置7とより構成している。
【0021】
図2は、周知の生ゴミ処理機1の断面図を示しており、図2(a)は側面断面図、同(b)は正面断面図を示している。該生ゴミ処理機1は、主として生ゴミ投入口11、該生ゴミを搬送するスクリューコンベアー12、生ゴミ処理室13、吸気孔14及び排気孔15とより構成されている。
投入口11より投入された生ゴミは、適数枚の羽根を有した回転ドラムの回転により、該生ゴミの処理手段となる投入処理剤や菌類等と撹拌し処理することになる。
【0022】
上記生ゴミ処理機1によって生ゴミが処理される際、生ゴミが有していた臭気及び処理時に発生する臭気により、生ゴミの種類によっては相当な悪臭ガスを生じることになる。該悪臭ガスは、生ゴミ処理室13に溜まることになるが、吸い出しポンプ等により強制的に排気孔15より吸い出し排出することになる。
上記悪臭ガスの要因としてはアンモニア、二硫化メチル等の悪臭因子を含むもので、且つ生ゴミは約90%の水分を含んでおり、高湿度の悪臭ガスが排出されることになる。
【0023】
上記工程で生じた湿度の高い悪臭ガスを、排気孔15に連続する配管16を通じ閉鎖された状態で次の工程へ吸引されることになる。
次の工程である乾燥機2は、図3(a)の斜視図に示すように、密封函体より形成され、該密封函体を上下に仕切る仕切板としてパンチングメタル板17を横設している。該パンチングメタル板17には約φ10程度の多数の貫通孔が形成されている。
密封函体の上方部には該パンチングメタル板17上に平行状態で多数のエリミネーター18が立設配設され、該エリミネーター18は衝突型分離機能として悪臭ガスに含まれる水分や油分を除去することになる。
【0024】
該パンチングメタル板17の下方部には、図3(b)に示すように、該エリミネーター18により除去された水や油分が該パンチングメタル板17の貫通孔より落下し、集水される貯水槽19が形成されている。集められた水は貯水槽19の底部に形成された排出管20を通じて外部へ排水される。
【0025】
生ゴミ処理機1により生ゴミ処理時に発生した悪臭ガスの湿度は約80〜90%であるが、上記乾燥機2により約50%程度まで低減させることができる。湿度の低減された悪臭ガスは、連結管21を通じ閉鎖された状態で次の工程へ送出されることになる。
【0026】
図4(a)は、シャワー室3の斜視図、同(b)は平面図を示している。上記乾燥機2により湿度が約50%まで下げられた悪臭ガスには、上記生ゴミの処理過程においてアンモニア、二硫化メチル等の様々な種類の悪臭因子を大量に含むものであり、上記悪臭因子を除去するため、該シャワー室3では、悪臭ガスに金属フタロシアニン水溶液を噴射している。
【0027】
金属フタロシアニンは、生体の酵素に凝せられた酸化還元触媒としての機能を有するもので、金属フタロシアニンの誘導体を消臭剤として利用する化学触媒である。該金属フタロシアニンの誘導体は、触媒として上記悪臭因子に早急且つ効率的に作用し、消臭するものである。
【0028】
図5(a)に示すように、密封函体を上下に仕切るようにして約φ10程度の貫通孔を多数形成したパンチングメタル板22を横設し、その上方部空間には臭気入口23と、その反対側には臭気出口24が形成される。
該空間には、図5(b)に示す連続したリング状のパイプ25を該空間部の上下に位置するように各々配設し、両パイプ間を連結パイプ26で連結し、該連結パイプ26へポンプにより金属フタロシアニン水溶液を送出する。従って、リング状のパイプ25は上下において連続状態で結ばれることになる。
【0029】
該上部に位置するパイプ25aは、その下部に扇形ノズル27を適数個突出形成し、下部に位置するパイプ25bにはその上部に広角扇形ノズル28を突出形成している。本実施例では、図5(c)に示すように、上部リング状パイプ25aにおける扇形ノズル27を横方向に3ヶ所と2ヶ所、縦方向に各々2ヶ所配設した例を示している。水溶液の噴射がカバーする範囲は図5(c)の一点鎖線に示す通り、当該空間に充満している悪臭ガスのほぼ全領域を円錐状に噴射してカバーしている。他方、下部パイプ25bも、図5(d)の一点鎖線に示すように、該扇形ノズル27と同様の箇所に広角扇形ノズル28が形成され、該下部パイプ25bに沿うようにして下方部の空間に向けて水溶液を噴射している。
【0030】
従って、上部パイプ25aより噴射された金属フタロシアニン水溶液により空間中の悪臭因子に付着し、再度、下部パイプ25bより噴射された同水溶液により消臭されることになる。
【0031】
該水溶液は仕切板となっているパンチングメタル板22の多数の孔を通じ、下方の貯水槽29へ送られ、排出パイプ30を通じて外部へ排出されることになる。
上記シャワー室へは前の工程により湿度約50%程度に低減された悪臭ガスが閉鎖された状態で導入されるが、臭気出口24から排出される悪臭ガスの湿度は約80%程度まで上昇することになる。
【0032】
図6(a)は、減湿悪臭処理室4の斜視図を示している。上記シャワー室3において悪臭ガス因子となっている成分の多くを除去しているが、この段階でも悪臭ガスは残っている。図6(a)は、該残存悪臭ガスの臭気の除去と湿度を低減処理する減湿悪臭処理室4を示している。
上記同様、密封函体を上下に仕切るようにして約φ10程度の貫通孔を多数形成したパンチングメタル板31を横設し、図6(b)に示すように、その上方部空間には閉鎖された状態で悪臭ガスを導入する臭気入口32、その反対側には臭気出口33が形成される。また、該上方部空間には減湿及び悪臭ガス吸収体34が詰められている。該減湿及び悪臭ガス吸収体34の材料としては、竹炭約50%とゼオライト約50%とを混合したものである。
【0033】
該上方部空間の減湿及び悪臭ガス吸収体34の左右側面には、悪臭ガス滞留室35が形成され、該悪臭ガス滞留室35に面して円筒孔36が反対側の悪臭ガス滞留室35に貫通するようにして適数個形成されている。図7(b)に示すように、本実施例では円筒孔36はステンレス製でその周壁には多数の孔を形成した約φ75程度のパイプを貫通孔として4本埋設形成している。また、円筒孔36には上方及び下方側から管径の径に相当する約φ75の半円板37が所定間隔を有して交互に取着され、該円筒孔36に導入された悪臭ガスは、該半円板37に当たり流速度を弱め、それにより該減湿及び悪臭ガス吸収体34に孔を介して吸収しやすく構成されている。
【0034】
図7(a)の斜視図に示すように、該パンチングメタル板31の下方部には該減湿及び悪臭ガス吸収体34により吸収された水分が該パンチングメタル板31の孔より落下し集水される貯水槽38が形成されている。集められた水は貯水槽38の底部に形成された排水管39を通じて外部へ排水される。
上記減湿悪臭処理室4では、前の工程のシャワー室3により約80%へと上昇した悪臭ガスの湿度を約65%へと下げることが可能となる。
【0035】
図8(a)は、脱臭装置5の斜視図を示している。密封函体を上下に仕切るようにして約φ10程度の貫通孔を多数形成したパンチングメタル板40を横設し、図8(b)に示すように、その上方部空間には閉鎖された状態で悪臭ガスを導入する臭気入口41、その反対側には臭気出口42が形成される。
また、上方部空間には図9(b)に示すように、両側面及び底面が開放した消臭材収納ボックス43が形成され、該両側面には各々臭気入口41と、臭気出口42とが面することになる。
【0036】
該消臭材収納ボックス43には、適宜な消臭材を採用することが可能である。本実施例では、竹炭とゼオライトとを交互に積層した消臭材44が使用される。
図9(a)に示すように、パンチングメタル板40の下方部には該消臭材44により吸収された水分が該パンチングメタル板40の孔より落下し集水される貯水槽45が形成されている。集められた水は貯水槽45の底部に形成された排水管46を通じて外部へ排水される。
上記脱臭装置5では、前工程の減湿悪臭処理室4で下げられた湿度を更に約20%程度まで低下させ、悪臭ガスも約70%から80%程度まで除去することが可能となる。
【0037】
該脱臭装置5により臭気出口42より排出された臭気は、図10に示すように、圧縮・燃焼爆発処理装置6の吸気管47より閉鎖された状態で導入され、該臭気に空気及び気化燃料等を混合して混合気とし、該混合気を燃焼室48へ吸入する。更に該混合気を圧縮し、その時点で点火することにより爆発させ、排気管49より排出させる。
【0038】
上記圧縮・燃焼爆発処理手段としては、高温、高圧、点火、燃焼等が条件となるので、軽油或いはガソリン等を点火燃料とするディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、ロータリーエンジン等が使用される。
【0039】
図10は、ディーゼルエンジンの側断面図を示している。臭気出口42より閉鎖された状態で導入された臭気は、コントロールタンパー50により、外部より導入された空気と混合され、燃焼室48へ送り込まれる量が調整される。混合気が吸気管47を通じ燃焼室48へ吸入されると、吸気弁51が吸気路を閉鎖する。燃焼室48へ送り込まれた混合気は閉鎖空間内に充満しているが、シリンダ52内のピストン53がクランク手段により押し上げられると、該燃焼室48の空間が狭められ、混合気は圧縮されることになる。燃料噴射ノズル54より燃料が燃焼室48に導入されるので該圧縮された混合気は爆発する。その混合気は排気弁55が開放し、排気管49より排出されることになる。
【0040】
上記圧縮・燃焼爆発処理手段により、混合気は約1200〜1400度Cの高温状態で爆発されることになり、残存していた臭気は完全に除去され、排気管49より排出された混合気に残る臭気は、点火に使用した燃料の臭いのみとなる。また、若干の黒煙等の塵が含まれることになる。
【0041】
図11は、他の実施例であるガソリンエンジンの側断面図を示している。該脱臭装置5により臭気出口42より閉鎖状態で排出された臭気は、外部より導入された燃料と混合され気化器56により気化され、吸気管57を通じ燃焼室58へ送り込まれる。混合気が吸気管57を通じ燃焼室58へ吸入されると、吸気弁59により吸気路を閉鎖する。燃焼室58へ送り込まれた混合気は閉鎖空間内に充満しているが、シリンダ60内のピストン61がクランク手段により押し上げられると、該燃焼室58の空間が狭められ、混合気は圧縮されることになる。圧縮された時点において点火プラグにより点火すると該圧縮された混合気は爆発し、開放された排気弁62より排気管63へと排出されることになる。
【0042】
図12は、他の実施例であるロータリーエンジンの側断面図を示している。上記同様、該脱臭装置5により閉鎖状態で臭気出口42より排出された臭気は、外部より導入された空気と混合され、吸気孔64より燃焼室65へ送り込まれる量が調整される。混合気が吸気孔64を通じ燃焼室65へ吸入されると、該燃焼室65内のロータ66の回転により閉鎖空間内に充満した混合気は狭められ、圧縮されることになる。圧縮された時点において点火プラグにより点火されると該圧縮された混合気は爆発することになる。そして排気孔67より外部へ排出されることになる。
【0043】
図13は、消音脱臭チャンバー装置7の側断面図を示している。該消音脱臭チャンバー装置7は、上記排気管49、63或いは排気孔67と閉鎖状態で連続する吸入管68より排出された混合気をシャワー室69へ吸入する。該シャワー室69ではポンプ70により、上記図4に示すシャワー室3同様、パイプ71にノズル72を適数個形成し、該ノズル72から空間のほぼ全領域の混合気に水溶液を円錐状に噴射して全領域をカバーしている。
該シャワー室69の前後にはフィルター73、73を配設している。
【0044】
上記シャワー室69により、混合気に含まれている黒煙中の塵及び油分等が除去される。また、後部に形成されたフィルター73により、混合気に含まれる湿度を減湿させることができる。
【0045】
該フィルター73を通過した混合気は、吸音材74を交互に立設した消音室により消音され、更に、その後部に形成されたフィルターが積層された防塵室75により上記工程では除去できなかった塵等の不純物を取り除くことが可能となった。
【0046】
上記工程により、生ゴミから発生した悪臭ガスは圧縮・燃焼爆発処理手段により完全に除去され、該圧縮・点火・燃焼爆発処理手段により生じた塵や油分及びガソリンの臭い等は、その後の工程である消音脱臭チャンバー装置7により除去されることになる。
【0047】
上記実施例では生ゴミから発生する悪臭ガスについて述べたが、本発明は生ゴミに限定されるものではなく、畜舎、生ゴミ等の堆肥化装置、下水処理場、汚物・汚泥処理場等から生じる悪臭ガスを消臭するのに適した悪臭処理装置及びその処理方法である。
【0048】
【発明の効果】
上記構成より成る本発明の悪臭処理装置及びその処理方法は、畜舎、生ゴミ等の堆肥化装置、下水処理場、汚物・汚泥処理場或いは一般家庭や飲食店等から出る生ゴミ等を原因とする悪臭ガス因子を、燃焼爆発時に生じる高温、高圧により分子分解し、悪臭ガスの原因化合物の種類を問わず短時間に連続的に悪臭ガス因子を処理することができ、当該臭気を完全に処理することを可能とした。
【0049】
また、悪臭ガスを処理するための装置が簡単となり、大きなスペースを必要とせず、イニシャルコストが安価となった。
更に、悪臭ガスを処理するために、当該悪臭ガスに応じて所定の微生物や化学物質よりなる消臭剤を使用することがないので、ランニングコストが安価な悪臭処理手段を得ることが可能となった。
【0050】
更に、請求項2、9の構成により、悪臭ガスの湿度を低減させることにより、その後の工程に採用する機器類の早期な劣化を防止することが可能となる。
また、請求項3、4、5、10の構成により、悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する前に、該悪臭ガス中に含まれる悪臭因子の相当数を吸着等により除去することにより、圧縮・燃焼爆発処理装置の負担を軽減することが可能であり、該悪臭因子の前工程での除去により当該機器の劣化を遅らせることが可能となる。
更に、請求項6、11の構成により、悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する際に生じる塵、油等及び騒音を除去することができ、二次公害の発生を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の悪臭処理装置の概略図。
【図2】(a)生ゴミ処理機の側面断面図。
(b)生ゴミ処理機の正面断面図。
【図3】(a)乾燥機の斜視図。
(b)乾燥機の下部の斜視図。
【図4】(a)シャワー室の斜視図。
(b)シャワー室の平面図。
【図5】(a)シャワー室の下部の斜視図。
(b)パイプの斜視図。
(c)パイプの平面図。
(d)パイプの側面図。
【図6】(a)減湿悪臭処理室の斜視図。
(b)減湿悪臭処理室の平面図。
【図7】(a)減湿悪臭処理室の下部の斜視図。
(b)減湿及び悪臭ガス吸収体の斜視図。
【図8】(a)脱臭装置の斜視図。
(b)脱臭装置の平面図。
【図9】(a)脱臭装置の下部の斜視図。
(b)消臭材収納ボックスの斜視図。
【図10】ディーゼルエンジンの断面図。
【図11】ガソリンエンジンの断面図。
【図12】ロータリーエンジンの断面図。
【図13】消音脱臭チャンバー装置。
【符号の説明】
1・・生ゴミ処理機
2・・乾燥機
3・・シャワー室
4・・減湿悪臭処理室
5・・脱臭装置
6・・圧縮・燃焼爆発処理装置
7・・消音脱臭チャンバー装置
11・・生ゴミ投入口
12・・スクリューコンベアー
13・・生ゴミ処理室
14・・吸気孔
15・・排気孔
16・・配管
17・・パンチングメタル板
18・・エリミネーター
19・・貯水槽
20・・排出管
21・・連結管
22・・パンチングメタル板
23・・臭気入口
24・・臭気出口
25・・リング状パイプ
26・・連結パイプ
27・・扇形ノズル
28・・広角扇形ノズル
29・・貯水槽
30・・排出パイプ
31・・パンチングメタル板
32・・臭気入口
33・・臭気出口
34・・減湿及び悪臭ガス吸収体
35・・悪臭ガス滞留室
36・・円筒孔
37・・半円板
38・・貯水槽
39・・排水管
40・・パンチングメタル板
41・・臭気入口
42・・臭気出口
43・・消臭材収納ボックス
44・・消臭材
45・・貯水槽
46・・排水管
47・・吸気管
48・・燃焼室
49・・排気管
50・・コントロールタンバー
51・・吸気弁
52・・シリンダ
53・・ピストン
54・・燃料噴射ノズル
55・・排気弁
56・・気化器
57・・吸気管
58・・燃焼室
59・・吸気弁
60・・シリンダ
61・・ピストン
62・・排気弁
63・・排気管
64・・吸気孔
65・・燃焼室
66・・ロータ
67・・排気孔
68・・吸入管
69・・シャワー室
70・・ポンプ
71・・パイプ
72・・ノズル
73・・フィルタ
74・・吸音材
75・・防塵室

Claims (11)

  1. 悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集め閉鎖空間に収容する各種機器、該各種機器と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理する装置とを連結してなることを特徴とする悪臭処理装置。
  2. 各種機器を、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集める手段、及び収容状態下で湿度を低減する装置としたことを特徴とする請求項1に記載の悪臭処理装置。
  3. 各種機器を、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集める手段、該収容状態下で湿度を低減する装置、及び該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室としたことを特徴とする請求項1に記載の悪臭処理装置。
  4. 各種機器を、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集める手段、該収容状態下で湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、及び該シャワー室より排出した悪臭ガスの湿度を低減し且つ残余の悪臭ガスを吸着する減湿悪臭処理室としたことを特徴とする請求項1に記載の悪臭処理装置。
  5. 各種機器を、悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集める手段、該収容状態下で湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、該シャワー室より排出した悪臭ガスの湿度を低減し且つ残余の悪臭ガスを吸着する減湿悪臭処理室、及び悪臭ガスの湿度を更に低減する脱臭装置としたことを特徴とする請求項1に記載の悪臭処理装置。
  6. 悪臭発生源から発生する悪臭ガスを強制的に集める手段、該収容状態下で、湿度を低減する装置、該湿度低減装置により湿度を下げた悪臭ガスに含まれている悪臭要因の多くを除去するシャワー室、該シャワー室より排出した悪臭ガスの湿度を低減し且つ残余の悪臭ガスを吸着する減湿悪臭処理室、悪臭ガスの湿度を更に低減する脱臭装置及び該脱臭装置と該悪臭ガスを圧縮・燃焼爆発処理装置、並びに該圧縮・燃焼爆発処理装置により生じる塵・油等及び騒音を除去する消音脱臭チャンバー装置とを各々連結してなることを特徴とする悪臭処理装置。
  7. 圧縮・燃焼爆発処理装置は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン及びロータリーエンジンのいずれかよりなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1に記載の悪臭処理装置。
  8. 悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭してなることを特徴とする悪臭処理方法。
  9. 悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスの湿度を低減した後に、該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭してなることを特徴とする悪臭処理方法。
  10. 悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスの湿度を低減し、更に該悪臭ガス中に含まれる悪臭要因の相当数を吸着除去した後、該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭してなることを特徴とする悪臭処理方法。
  11. 悪臭発生源から発生する悪臭ガスを閉鎖空間に強制的に集め、その集められた該悪臭ガスの湿度を低減し、更に該悪臭ガス中に含まれる悪臭原因の相当数を吸着除去した後、該悪臭ガスを圧縮し、燃焼爆発処理することにより消臭し、且つ燃焼爆発処理により生じる塵・油等及び騒音を除去してなることを特徴とする悪臭処理方法。
    【0001】
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