JPH10174959A - 生ごみ処理装置における脱臭装置 - Google Patents

生ごみ処理装置における脱臭装置

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JPH10174959A
JPH10174959A JP8336635A JP33663596A JPH10174959A JP H10174959 A JPH10174959 A JP H10174959A JP 8336635 A JP8336635 A JP 8336635A JP 33663596 A JP33663596 A JP 33663596A JP H10174959 A JPH10174959 A JP H10174959A
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deodorizing
stirring tank
air
water
garbage
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Kanji Kajiura
完治 梶浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ごみを微生物で分解、処理したときに生じ
る臭いを有効になくすことができる生ごみ処理装置にお
ける脱臭装置を提供すること。 【解決手段】 微生物を混在させた生ごみを撹拌する撹
拌槽から延びる脱臭系路20を設け、この脱臭系路20
にオゾン発生装置や噴霧水供給装置等による脱臭部を設
けたものにおいて、脱臭系路20における脱臭部よりも
空気送出方向上流側に細かい目を有する袋状の脱臭フィ
ルター21を設け、臭いの成分が付着した塵埃、臭いの
成分を吸収した水蒸気をこのフィルター21で除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食物等の生ごみを
微生物で分解、処理した際に生じる臭いをなくすための
生ごみ処理装置における脱臭装置に関する。
【0002】
【背景技術】一般家庭や社員食堂、さらにはレストラン
等で生じる食物等の生ごみを外部に出さずに自家処理す
るための装置として、微生物を利用した生ごみ処理装置
が知られている。この生ごみ処理装置は、生ごみが投入
される撹拌槽に微生物を担持させたオガ屑等の粒状物を
入れておき、撹拌槽で生ごみと微生物とを混合させて撹
拌することにより、微生物が分泌する酵素で生ごみを水
分と二酸化炭素に分解、処理するものである。
【0003】生ごみを微生物で分解、処理するとアンモ
ニア等の悪臭成分も生じる。従来、このような臭いをな
くすため、撹拌槽から延びる脱臭系路を設けるととも
に、この脱臭系路にオゾン発生装置や脱臭剤等による脱
臭部を設け、撹拌槽で生じた臭いを含む空気を脱臭系路
に送り、脱臭部で脱臭された空気を生ごみ処理装置の外
部に送出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような脱
臭装置を生ごみ処理装置に設けても、撹拌槽での生ごみ
の撹拌時に塵埃が生じ、この塵埃に臭いの成分が付着
し、また、微生物による生ごみの分解で多量の水蒸気が
発生し、この多量の水蒸気に臭いの成分が吸収され、臭
いの成分を担持して臭くなっているこのような塵埃や多
量の水蒸気が脱臭系路に送られるため、脱臭系路で必ず
しも充分に臭いを脱臭できず、脱臭系路から排出される
空気に臭いが残存することがあった。
【0005】本発明の目的は、生ごみを微生物で分解、
処理したときに生じる臭いを従来よりも有効になくすこ
とができる生ごみ処理装置の脱臭装置を提供するところ
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る生ごみ処理
装置の脱臭装置は、微生物を混在させた生ごみを撹拌す
る撹拌槽と、この撹拌槽から延び、撹拌槽で生じた臭い
を含む空気を送出する脱臭系路と、この脱臭系路に設け
られた脱臭部とを含んで構成された生ごみ処理装置にお
ける脱臭装置において、脱臭系路における前記脱臭部よ
りも空気送出方向上流側にこまかい目を有する脱臭フィ
ルターを配置したことを特徴とするものである。
【0007】この脱臭装置によると、脱臭系路における
脱臭部よりも空気送出方向上流側に細かい目を有する脱
臭フィルターが配置されているため、撹拌槽からの空気
が脱臭部に達する前に、この空気は脱臭フィルターを通
ることになる。このため、空気中に浮遊していて臭いの
成分が付着した塵埃や臭いの成分を吸収した多量の水蒸
気は、この脱臭フィルターで除去されることになり、こ
の後、空気は脱臭部に達して脱臭されるため、脱臭を従
来よりも有効に行える。
【0008】脱臭系路に設けられる脱臭部は、オゾン発
生装置によるものでもよく、活性炭等の脱臭剤によるも
のでもよく、あるいはこれらを組み合わせたものでもよ
く、さらには、これらと噴霧水供給装置を組み合わせた
ものでもよく、その構成は任意である。
【0009】脱臭系路に設ける脱臭フィルターは、空気
送出方向と直交する方向に面状に張られたものでもよい
が、脱臭系路の奥側(空気送出方向下流側)に長くなっ
ていてその奥先端が閉じた袋状になっていることが好ま
しい。脱臭フィルターがこのような袋状になっている
と、脱臭フィルターの表面積が大きくなるため、臭いの
成分が付着した多量の塵埃や臭いの成分を吸収した多量
の水蒸気を確実に除去できるようになるとともに、脱臭
フィルターの袋部に入った塵埃、水蒸気が逆戻りしにく
くなり、これらは空気の流れに乗ってそのまま脱臭フィ
ルターに確実に捕獲されるようになるため、臭いの成分
を担持した塵埃、水蒸気の除去を有効に行える。
【0010】脱臭フィルターは、臭いの成分が付着した
塵埃、臭いの成分を吸収した水蒸気を除去するためのも
のであるから、その細かい目の大きさはこれらを通過さ
せない大きさであればよく、このことから、一般的に5
〜50ミクロンメートルの範囲にある大きさになってい
ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は第1実施形態に係る脱臭装置
を備えた生ごみ処理装置の斜視図で、図2はその撹拌槽
の縦断面図、図3は生ごみ処理装置の背面図である。生
ごみ処理装置の本体カバー1の内部には撹拌槽2が配置
され、この撹拌槽2はキャスター3で移動自在となって
いる図3のベース板4に支持部材を介して載せられてい
る。図1の通り、撹拌槽2の上面、側面、前面、後面に
はシートヒーター5が取り付けられて撹拌槽2を所定温
度範囲に昇温できるようになっているとともに、撹拌槽
2の内部には図2の通り撹拌軸6が回転自在に横架さ
れ、撹拌羽根7を備えたこの撹拌軸6は、モーター8の
駆動力がスプロケット9、チェーン10、スプロケット
11を介して伝達されることにより、回転する。撹拌槽
2の底面は撹拌羽根7の回転軌跡と対応した半円形にな
っている。
【0012】本体カバー1の上面には開閉自在な外蓋1
2が設けられ、この外蓋12の下側には撹拌槽2の開口
上面を開閉自在に覆う内蓋13が設けられ、これらの外
蓋12、内蓋13を開けて生ごみが撹拌槽2内に投入さ
れる。
【0013】撹拌槽2の背面には内部が吸気系路14と
なった吸気筒部材15が固設され、この吸気筒部材15
は図3の通り左右に2個あり、これらの吸気筒部材15
は図2の通り撹拌槽2の背面下部から背面上部に延び、
そして撹拌槽2の上面から撹拌槽2の内部に臨んでい
る。吸気筒部材15の下部内部には吸気ファン16と加
熱手段であるリボンヒーター17とが組み込まれ、この
ため、外気が吸気系路14内に加熱されながら吸入され
て撹拌槽2の内部に送り込まれるようになっている。図
面上、外気の流通方向は白抜きの矢印で示されている。
【0014】図1で明らかなように前記内蓋13には多
数の孔13Aが形成され、したがって外蓋12を閉じて
いても撹拌槽2内の空気は外蓋12と内蓋13との間に
侵入可能である。外蓋12の下側であって内蓋13の奥
上側には横長蓋18が開閉自在に取り付けられ、図4の
通り、孔18Aが形成されているこの横長蓋18で開閉
される開口部19は、撹拌槽2内で生じる臭いを空気と
共に送出して脱臭するための脱臭系路20の入り口とな
っている。この入り口19には、5〜50ミクロンメー
トルの範囲にある細かい目(孔)を有する例えば木綿や
ウールまたは化学繊維等からなる脱臭フィルター21が
交換自在に取り付けられており、脱臭フィルター21
は、脱臭系路20の奥側(空気送出方向下流側)に長く
なっていてその奥先端が閉じた袋状となっている。
【0015】脱臭系路20は外蓋12と内蓋13との間
の空間に臨んで開口しているため、この空間を介して脱
臭系路20は撹拌槽21から延びている。図3の通り、
脱臭系路20は、順次接続された箱部材22、円筒部材
23、箱部材24、L字状連絡筒部材25、縦長筒部材
26、水タンク27、縦長筒部材28、チューブ29で
構成され、円筒部材23の内部には吸気手段であるシロ
ッコファン30が配置され、また、箱部材24の内部に
は高電圧でオゾンを発生させるオゾン発生装置31が配
置されている。
【0016】シロッコファン30、オゾン発生装置31
よりも空気送出方向下流側である縦長筒部材26の内部
には、噴霧水供給装置である噴霧ノズル32が縦長筒部
材26の側面から突設され、これよりさらに空気送出方
向下流側には空気流通迷路部33が設けられている。本
実施形態では、この空気流通迷路部33は、空気流通孔
34Aが形成された複数の邪魔板34を縦長筒部材26
の内部に間隔を開けて水平に並設することにより形成さ
れている。水タンク27には水35が収納され、縦長筒
部材28の内部には排オゾン脱臭用フィルター36が充
填されている。この排オゾン脱臭用フィルター36は、
例えば、活性炭、酸化第1鉄、二酸化マンガン、酸化カ
ルシウム、二酸化珪素等からなる。
【0017】以上の構成により、シロッコファン30が
駆動されると、撹拌装槽2内の空気は、外蓋12と内蓋
13との間の空間および横長蓋18の孔18Aを介して
脱臭系路20の入り口19に吸引され、この後、さらに
脱臭系路20の各構成部材22〜29の内部を流通して
生ごみ処理装置の外部に排出される。この空気に流れ
は、図3において白抜きの矢印で示されている。
【0018】水タンク27にはチューブ37を介してポ
ンプ38が接続され、このポンプ38には前記噴霧ノズ
ル32まで延びるチューブ39が接続されている。これ
らのチューブ37、ポンプ38、チューブ39は、水タ
ンク27内の水35を噴霧ノズル32に送って循環使用
するための水循環装置40を構成するものとなってい
る。
【0019】次ぎに作用について説明する。撹拌槽2の
内部には、生ごみである食物の成分のタンパク質、油
脂、炭水化物等を分解、消化できる多数種類の微生物が
オガ屑、木屑、籾殻等の粒状物に担持されて入れられ、
また、水タンク27内の水35には、アンモニアを中和
するための酸を混合しておく。この酸は、例えば、スル
ホン酸を置換基とする強酸である。
【0020】撹拌槽2の内部に生ごみを投入して外蓋1
2、内蓋13を閉じ、生ごみ処理装置を駆動させること
により撹拌軸6の撹拌羽根7を回転させて生ごみを撹拌
し、生ごみに微生物を混在させる。この撹拌時に、前記
吸気系路14からリボンヒーター17で昇温させた外気
を撹拌槽2の内部に導入するとともに、前記シートヒー
ター5により撹拌槽2の温度を一定範囲内にし、微生物
に酸素と所定範囲内の温度とを与えることにより微生物
の活動を活発化させて微生物から酵素を分泌させ、この
酵素で生ごみを消化し、生ごみを水分と二酸化炭素に分
解、処理させる。
【0021】このように微生物が分泌する酵素で生ごみ
を分解、処理したとき、アンモニア等の臭いの成分も発
生し、この臭いの成分を、前記シロッコファン30を駆
動させることにより撹拌槽2内の空気と共に脱臭系路2
0に吸引させる。脱臭系路20の入り口19には、細か
い目を有する脱臭フィルター21が取り付けられている
ため、撹拌槽2から、臭いの成分が付着した塵埃や臭い
の成分を吸収した水蒸気が空気中を浮遊して脱臭系路2
0に吸い込まれても、これらは脱臭フィルター21で除
去されることになり、これにより一次的な脱臭がこのフ
ィルター21で行われる。
【0022】なお、撹拌槽2の上面開口部を塞ぐ内蓋1
3には孔13Aが、脱臭系路20の入り口19を塞ぐ横
長蓋18には孔18Aがそれぞれ設けられているため、
外蓋12を閉じていても撹拌槽2内の空気や臭いの成分
等を脱臭系路20に吸引でき、閉じた外蓋12によって
臭いの成分が外部に漏出するのを防止できる。
【0023】脱臭系路20に吸引された撹拌槽2内の空
気は、図3の箱部材22、円筒部材23の各内部を経て
箱部材24の内部に達し、ここで、空気中にオゾン発生
装置31でオゾンを発生させ、撹拌槽2からの空気にオ
ゾンを混在させる。このオゾンは空気中に含まれている
臭いの成分と接触し、接触した臭いの成分をその酸化作
用で消滅させる。この後、空気には、縦長筒部材26の
内部において噴霧ノズル32から噴霧水が供給される。
噴霧水が供給されると、空気中のオゾンは噴霧水の水に
溶け込み、未だ消滅していなかった臭いの成分であって
噴霧水の水に溶けた臭いの成分は、この噴霧水の水の中
でオゾンと接触する機会が空気中よりも多くなるため、
オゾンによる脱臭作用が効果的に行われる。
【0024】また、噴霧ノズル32から供給される噴霧
水は水タンク27に溜められた水35であって、この水
35には臭いの成分であるアンモニアを中和させる酸が
混合されているため、水溶性であるアンモニアが噴霧水
の水に溶けると、この酸によってアンモニアは中和され
て消滅し、アンモニアに基づく悪臭成分がなくなる。
【0025】さらに、臭いの成分にはトリメチルアミン
やメチルメルカプタンがあり、これらは難水溶性である
が、オゾンが含まれている水には容易に溶けるため、こ
れらが、噴霧ノズル32から噴霧されてオゾンの溶けた
水に溶けることにより、水の中でオゾンと接触する多く
の機会が発生し、トリメチルアミンやメチルメルカプタ
ンは水の中においてオゾンで消滅する。
【0026】さらに、脱臭系路20におけるオゾン発生
装置31と噴霧ノズル32よりも空気送出方向下流側に
は、空気流通孔34Aを有する複数の邪魔板34を並設
して形成した空気流通迷路部33が設けられているた
め、臭いの成分を含んだ空気と、オゾンと、噴霧水の三
者はこの空気流通迷路部33で蛇行して長時間滞留する
ことになり、この結果、これら三者の長い接触時間を確
保でき、このため、前述のようにしてなされる臭いの成
分の消滅作用を有効に実現できる。
【0027】噴霧水は空気流通迷路部33で水滴となっ
て水タンク27に滴下し、このタンク27内に溜まる。
【0028】水タンク27に達した空気は、タンク27
内の水面より上の空間を通って縦長筒部材28の内部に
入り、ここで、縦長筒部材28内に充填された前記排オ
ゾン脱臭用フィルター36で空気中のオゾンおよび硫化
物が除去され、このため、オゾンがなくなりかつ悪臭成
分の硫化物がなくなって浄化された空気が、生ごみ処理
装置の外部に排出される。
【0029】また、水タンク27に溜まった水35は、
前記水循環装置40により噴霧水供給装置である噴霧ノ
ズル32に送られ、そして再び脱臭系路20内に噴霧水
となって供給される。このようにノズル32から噴霧さ
れる噴霧水は循環使用され、水に溶けて未だ消滅してい
なかった臭いの成分があっても、水がノズル32から再
度噴霧されると、この臭いの成分には脱臭系路20でオ
ゾンと接触する機会が再び与えられることになり、これ
により、臭いの消滅が一層確実に行われる。
【0030】以上説明したように本実施形態によると、
脱臭系路20には脱臭部となっているオゾン発生装置3
1、噴霧水供給装置32、さらには排オゾン脱臭用フィ
ルター36が設けられているとともに、脱臭系路20に
おけるこれらの脱臭部よりも空気送出方向上流側には細
かい目を有する脱臭フィルター21が配置されているた
め、撹拌槽2で生ごみを撹拌したときに塵埃が発生し、
また、生ごみを所定温度範囲内において微生物で分解し
たときに多量の水蒸気が発生し、塵埃に臭いの成分が付
着し、水蒸気に臭いの成分が吸収されていても、空気中
を浮遊するこれらの塵埃、水蒸気を先ず脱臭フィルタ−
21で除去することができるようになり、この後、さら
にオゾン発生装置31によるオゾン、噴霧水供給装置3
2に噴霧水、排オゾン脱臭用フィルター36で脱臭する
ため、撹拌槽2で生じた臭いを有効になくすことができ
る。
【0031】また、脱臭フィルター21は、脱臭系路2
0の奥側に長くなっていてその奥先端部が閉じた袋状に
なっているため、その大きな表面積によって臭いの成分
が付着した多量の塵埃、臭いの成分を吸収した多量の水
蒸気を除去できるとともに、脱臭フィルター21の袋部
に入った塵埃、水蒸気を逆戻りさせにくくすることがで
き、これにより、塵埃、水蒸気の捕獲を有効に行える。
【0032】図5は、本発明に係る第2実施形態に係る
脱臭装置を備えた生ごみ処理装置を示し、図6は、この
生ごみ処理装置に三次元的に設けられた脱臭系路を二次
元に展開して示した図である。図5の通り、本体カバー
51の内部には撹拌槽52が配置され、この撹拌槽52
の上面開口部には蓋53が開閉自在に設けられ、蓋53
の開閉はセンサー54で検出される。
【0033】図6の通り、撹拌槽52の内部には撹拌羽
根55を備えた撹拌軸56が縦軸となって立設され、こ
の撹拌軸56は、撹拌軸駆動用モーター57の駆動力が
スプロケット58、チェーン59、スプロケット60を
介して伝達されることにより、回転する。また、撹拌槽
52には、吸気フィルター61、吸気ブロアー62、パ
イプ63、ヒーター64で構成された吸気系路65の終
端部が接続され、ヒーター64で所定温度範囲内に昇温
された外気がこの吸気系路65を通って撹拌槽52内に
供給されるようになっている。
【0034】また、撹拌槽52からは脱臭系路66が延
び、この脱臭系路66は、順次接続されたパイプ67、
円筒部材68、パイプ69、箱部材70、縦長筒部材7
1、水タンク72、縦長筒部材73、排気ファン74に
より構成され、円筒部材68の内部には、脱臭系路66
の奥側に長くなっていてその奥先端部が閉じた袋状とな
っている脱臭フィルター75が配置されている。また、
箱部材70の内部にはオゾン発生装置76が、縦長筒部
材71の内部上部には噴霧ノズル77が、縦長筒部材7
1の内部の噴霧ノズル77よりも下側には、空気流通孔
が形成された複数の邪魔板78を並設して設けた空気流
通迷路部79が、水タンク72の内部には水80が、縦
長筒部材73の内部には排オゾン脱臭用フィルター81
がそれぞれ配置されている。
【0035】水タンク72内の水80には前記実施形態
と同様な酸が混合され、排オゾン脱臭用フィルター81
は前記実施形態と同様な材料からなり、また、水タンク
72内の水80は、パイプ82、ポンプ83、パイプ8
4からなる水循環装置85で噴霧ノズル77に循環供給
されて再使用されるようになっている。
【0036】このため、排気ファン74が駆動される
と、生ごみを微生物で分解、処理したときに生じる臭い
を含んだ撹拌槽52内の空気は脱臭系路66に吸入さ
れ、この後、前記実施形態と同様に、脱臭フィルター7
5において、臭いの成分が付着した塵埃、臭いの成分を
吸収した水蒸気の除去がなされ、次いで、臭いはオゾン
発生装置76で発生させたオゾン、噴霧ノズル77から
の噴霧水、排オゾン脱臭用フィルター81で脱臭され、
脱臭系路66の終端から排出される空気は無臭となる。
【0037】なお、図7に示すように、撹拌軸駆動用モ
ーター57、吸気ブロアー62、排気ファン74等の生
ごみ処理装置の駆動機器は、入力装置86、制御装置8
7等からなるコンピューターで制御されるようになって
おり、図8は、制御装置87で制御される排気ファン7
4のフローチャートを示す。
【0038】撹拌槽52での生ごみの撹拌が始まると、
排気ファン74は通常出力で駆動され、作業者が撹拌槽
52の内部を確認等するために撹拌槽52の図5の前記
蓋53を開けると、前記センサー54からの信号が制御
装置87に入力され、排気ファン74は高出力駆動され
る。これにより、撹拌槽52から脱臭系路66への空気
の吸引力が大きくなり、この状態は蓋53が閉じられる
まで継続される。
【0039】従来の生ごみ処理装置では、蓋を開けて
も、撹拌槽から脱臭系路への空気の吸引力は蓋を閉じて
いたときと変わらなかった。このため、蓋を開けると、
撹拌槽内の空気の一部が脱臭系路に吸引されずにそのま
ま外部に漏れてしまい、この空気中の臭いが生ごみ処理
装置の外部に漏洩するという問題があったが、上述のよ
うに構成することにより、このような問題を解決でき
る。
【0040】蓋53を開けたときに排気ファン74を高
出力駆動させることは、制御装置87内の記録部に入力
装置86から記録させるプログラムにより行ってもよ
く、制御装置87の外部に設けられるハードディスク等
の記録装置に記録させたプログラムにより行ってもよ
い。
【0041】蓋53を開けたときに排気ファン74を高
出力駆動させることは、コンピュータ以外の装置によっ
ても実現可能である。例えば、撹拌槽52の蓋53の開
閉で作動するスイッチと、このスイッチで開閉しかつ排
気ファン74を通常出力と高出力に切り換えるするリレ
ーとを備えるリレー回路により、排気ファン74を蓋開
け時に高出力駆動させることである。
【0042】以上のように、蓋開け時に撹拌槽から脱臭
系路への空気の吸引力を大きくすることは、第1実施形
態に係る生ごみ処理装置でも行える。すなわち、図1、
図2で示された本体カバー1に外蓋12の開閉を検出す
るセンサーあるいはスイッチを設け、これらからの信号
により、コンピュータやリレー回路を介して図3のシロ
ッコファン30を蓋開け時に高出力駆動させればよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、脱臭系路における脱臭
部よりも空気送出方向上流側に設けた脱臭フィルターに
より、生ごみを微生物で分解、処理したときに生じる臭
いを有効になくすことができるという効果を得られ。る
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る脱臭装置を備えた
生ごみ処理装置の全体斜視図である。
【図2】同生ごみ処理装置の撹拌槽の部分を示す縦断面
図である。
【図3】同生ごみ処理装置の背面図である。
【図4】脱臭系路の入り口部分の拡大断面図である。
【図5】第2実施形態に係る脱臭装置を備えた生ごみ処
理装置の側面図である。
【図6】同生ごみ処理装置の脱臭系路を二次元に展開し
て示した図である。
【図7】図6で示された排気ファン等の制御系をブロッ
ク図で示した図である。
【図8】排気ファンのフローチャートを示した図であ
る。
【符号の説明】
2,52 撹拌槽 20,66 脱臭系路 21,75 脱臭フィルター 31,76 脱臭部であるオゾン発生装置 32,77 脱臭部である噴霧水供給装置 36,81 脱臭部である排オゾン脱臭用フィルター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を混在させた生ごみを撹拌する撹
    拌槽と、この撹拌槽から延び、前記撹拌槽で生じた臭い
    を含む空気を送出する脱臭系路と、この脱臭系路に設け
    られた脱臭部とを含んで構成された生ごみ処理装置にお
    ける脱臭装置において、前記脱臭系路における前記脱臭
    部よりも空気送出方向上流側に細かい目を有する脱臭フ
    ィルターを配置したことを特徴とする生ごみ処理装置に
    おける脱臭装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生ごみ処理装置におけ
    る脱臭装置において、前記脱臭フィルターは、前記脱臭
    系路の奥側(空気送出方向下流側)に長くなっていてそ
    の奥先端が閉じた袋状となっていることを特徴とする生
    ごみ処理装置における脱臭装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の生ごみ処理装
    置における脱臭装置において、前記脱臭フィルターの細
    かい目の大きさは5〜50ミクロンメートルの範囲にあ
    ることを特徴とする生ごみ処理装置における脱臭装置。
JP8336635A 1996-12-17 1996-12-17 生ごみ処理装置における脱臭装置 Pending JPH10174959A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005349308A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 系統の薬品の回収方法及び回収装置
JP2006142249A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Tone Parts:Kk 生ゴミ脱臭処理
US7762713B2 (en) * 2007-04-20 2010-07-27 Chun Il Koh Food waste disposal system

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